サイコレズ─監視官高海千歌
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千歌「えっ!? ご、合格!」
電光パネルの向こう側、そこには間違いなく私の名前があった。
高海千歌、監視官に任命。
千歌「やった…」
千歌「これからは……私がみんなを守るんだ…」
千歌「『あの人』みたいに…!」
サイコレズ─監視官高海千歌─ 花丸「でもなんで孕ませる者だなんて。……ん?」
果南「人口精液と人口陰茎。…それらを私は溜め込んでいて」
果南「下半身だけなら男だよ」
花丸(ひでぇ話ずら) 果南「でも、相手拳銃あるんでしょ? せめてこれだけもってくね」
花丸(メリケンサックて)
花丸「ゴリラみたい」
果南「はっはっは」
果南「梨子ちゃん、この子犯していい?」
梨子「ゲームに勝てたらボーナスステージみたいな感覚でやってもいいわよ」
花丸(絶対に負けないで執行官!!) ことり「……なにはともあれ、地上の人等に連絡がとれないと困るな」
曜「…ねえ、執行官さん」
ことり「なに?」
曜「千歌ちゃんって……いつも、こんなことしてるんですか?」
ことり「そうだね。…この前は暴走トラックとカーチェイスを繰り広げていたみたいだし」
曜「……そうなんだ」
曜「すごいな、千歌ちゃん…」 ことり「とまって」
曜「あ、はい…」
ことり「広いところに出た……なんだろう、ここ」
ことり「まるで闘技場……遮蔽物もある」
果南「れでぃーえーんどれでぃーず」
ことり「は?」
曜「え…あ、あの人、の、ノックアッパー…」
ことり「あぁ、男性器をつけて女の人を犯して回るっていう趣味の悪い」
ことり「テクノロジーが進歩すると、余計なことも出来るようになるんだね」 やわらか銀行さん、前に桜内調教計画か、理亞「ルビィ…絶対助けに行くからね」を書いて投稿してませんでしたか? ことり「で、あなたがこの子をさらった犯人?」
果南「そういうことにしておこうかな。簡単に言えば、私を倒せば二人は自由になれるってわけで──」
言い終わる前に、一発の弾丸が果南の頬を掠める。
ことり「ふざけないで」
果南「いまの当てなかったこと、後悔するよ」
そう言い、暗闇に消える。
照明はあるけれども、薄暗く至近距離まで近づかないと気づけない。
ことり「曜ちゃん、これもって壁を背後にして身を守ってて」
曜「は、はい…」
ことり「さっきのが来たら躊躇せずうって良いよ」
ーーー
海未「ことりはここに?」
千歌「はい…」
海未「確か…ここには昔、西に向かう地下鉄があったはず」
海未「確か最終駅は…」
海未「監視官、いきますよ、ありったけのドローンも用意しなさい!」
千歌「は、はい!」
ーーー ことり「……」
ことり(素手での戦闘、苦手ではないけれど、こう暗くちゃ…まともなやりあう、というよりも不意打ちで先に仕掛けた方が勝つかもしれない…)
ことり「……」ジリ
果南「……」
わずかな足音と呼吸の音。
先手をとる方が圧倒的に有利。強気に煽った果南も、そこは油断できない所ではある。
ことり(ただ……やっぱり、素人の喧嘩上がりみたいな)
ことり(殺気が駄々もれ。…私たちはいま、この大きめなドラム缶で背中を向けあっている。向こうがそれに気づいているかはわからないけど)
ことり(先に仕掛ける…!) ことり「ふんっ!」
果南「!」
対峙する。
果南の反応がはやく、拳は外れたがその勢いのまま次の手もはやかった。
襟首に手をかけ、足首をひっかける。果南を押し倒しマウントポジションをかける。
そこから迷わず首を絞める。
果南「ぐ…!」
もちろん抵抗される、手首を握られ引き剥がそうとされるが、体格差があれど、状況が状況故にあまり意味はない。
ことり「このまま、おち…、ぃ!?」
果南「ふんがぐぐぐ…!」
そう思っていたのに、どんな馬鹿力なのか、引き剥がされる。
それどころか体が起き上がりつつもある。
ことり(嘘でしょ!?) また花丸ちゃんがかなんなんな〜ん、されてしまうのか⁉ 負けても死ぬわけじゃないと思ってたらひっでえのが出てきたなw そりゃ千歌ちゃんの目の前で●されるんでしょ(無慈悲) 素人の曜ちゃんにノックアッパーって一発で気付かれるってことはこの果南ちゃん下半身丸出しなのか…… ナニがスカートを持ち上げるなりテント張ってたりするんやろうなぁ... 曜ちゃんは多分この後レズを恨んで監視官になるんじゃない。サイコパスの霜月みたいに すみません。訂正します。レズの怖さを知ってレズを減らそうと千歌のように監視官になるんじゃないかと。曜ちゃんは優しいから憎しみや恨みはもちませんからね。 捕まった後にビールは貰えるかって聞いてんのよネタを入れてほしい ことり「ぐ、こ、この…!」
果南「オラァッ!!」
ことり「あわっ!?」
強引すぎるほど強引な背負い投げのようななにか。
ことり(でたらめな腕力…まともな攻撃じゃ無理そう)
ことり(…そうだ、人口陰茎……)
ことり(あくまで付けているもの。取り外せる。ただし、それもちゃんとした手術等を行って)
ことり(快感を得られるなら、痛覚もあるはず)
ことり(狙うかぁ!)
ことり(いやまって。たしか本当に痛いのって睾丸のほうだっけ)
ことり(とにかく、そこを思い切り狙ってみる!)
ことり「ふぅぅんっ!!」
果南(ふん、大振りなパンチ。執行官っていったって、大して──)
ことり「んっ!」
パンチではなく、最初から目的は蹴りだった。
最初から股間めがけたあびせげり。
妙な音が響き、次の瞬間には果南の低いうめき声が聞こえる。 果南「うぐぅ!?」
よろめいたところを見逃すわけはなく、さらに足をかけ、再び転倒させる。
今度は、一転集中。ただひたすらその急所を狙う。
ことり「知ってるんだよぉ〜、これ、作り物だから別に引きちぎたって、ただめちゃめちゃ痛いだけだって」
チャックをおろし、その隙間に手を突っ込む。
今まで直に触ったことはないそれに一瞬嫌悪感を覚えつつも、握りしめ。
ことり「女の子には不要でしょおおお!!!」
果南「なっ!? な、ちょっ、やっ、やめっ──」
ブヂブヂブヂィ、……本当にそんな音が聞こえた。引きちぎれる音が。
果南「ぎぃぃぃいい!?」 果南「が、がぁ、が…!」
ことり「うわっ、きもちわるっ、やっぱり悪趣味だよ、これ」
引きちぎった男性器を捨て、最後に顔面に蹴りをいれた。
やり過ぎな気もしたことりだったけれど、たぶん、これくらいでちょうどいい。
ことり「ふう…」
ことり(あ、しまった。あの子…大丈夫かな、ずいぶん静かだけど…怯えてるのかな)
薄ぐらいなかを歩く。足音だけが響いて、曜の姿が見えるまでにすこし時間がかかった。
ことり「あ、いた──」
声をかけたその時に、銃声。
腹部が熱くなり、ちらっと見てみれば、赤く染まり出していた。 ことり「うぺっ」
視線の先に、銃口。
あぁ。わかってる。察したから、そんなに絶望的な顔はしないでほしい。
曜「ぁ、あ、い、わ、わたし、ちが…」
曜「あ、あのひと、かとおもって…つ、つい…」
ことり(…、)
ことり「大丈夫、大丈夫…、遠慮せず撃っていいって、いったからね…」
ことり「むしろ、よく撃てた……ちゃんと身を守ろうと出来たんだから…大丈夫、だよ…」
曜「ごめんなさい、ごめんなさい…!」 とはいえ、出血がひどい。
ことり(はやく、なんとかして、地上に…)
曜「っ、し、執行官さん! うしろ!」
ことり「え──」
思い切り振り上げられた拳。
きらりと光る、銀の……そう、あれは。メリケンサック。
圧倒的な腕力にくわえ、そこにそんなものが加算された拳が顔面にめりこむ。
ことり「かはっ…!?」
まあ間違いなく鼻が折れた。ボタボタ、とは言わずドバドバと鼻血が止まらない。
ことり(あ、ぃあ、ぁ、これやばいかも…)
ことり(頭くらくらしてきた…)
曜「いやぁっー!! やめてっ、やめてよぉ!」
果南「はっ、ははっ…もう普通にレズレイプでいいか…」
ことり(…ぁ、ぅ、ぐ……)
ことり(こ、このままじゃ…)
絶望的な状況で、考えがまとまらない。
そんな中にも、一筋の光が差し込む。
ことり「……! こ、この音は…」
ことり(公安局の…ドローン!) ちんこもがれてんのにセックスしようとする性欲に脱帽だよ ことり(もしかして……)
ことり「千歌ちゃん、……」
ーーー
海未「いきますよ! ようやくことりの位置情報が掴めました」
千歌「は、はい!」
千歌(まってて、ことりさん!)
ーーー
果南「こ、公安局?! く、くそうっ、逃げるか!」
ことり「……にがさな、い」
物資ドローンが展開され、中からは見慣れたいつものラブライバー。
『ユーザー認証 南ことり執行官』
ことり「ぐ…!」
『レズ係数 371 執行対象です リーサル・エリミネーター 慎重に照準を定め 対象を浄化してください』
ことり「ぐっ、う…!」
ことり(だめだっ、血を失いすぎた…ふらふらする…!)
曜「っ、執行官さん!」 後ろから曜がことりの支えとなり、共にラブライバーを構える。
ことり「…ありがとう、助かるよ」
曜「こ、このまま…う、うってください!」
ことり(いい度胸してるよ──当たったら、廃人になるのに)
ことり「執行します」
当たればあっけない。
さきほどまで、あんなに驚異的だった果南は、少しびくりと跳ねたと思えば、その場に倒れてしまった。
ことり「……」
千歌『っ、ことりさん! 聞こえますか! 状況を…』
ーーー
千歌『え、じゃあ曜ちゃんが…』
ことり「まぁ、そのあたりは、会ってから話しなよ、……ことり、ちょっと疲れたから…早く来てね、それじゃ」
曜「……ことりさん」
ことり「ん、ん…?」
曜「ありがとう、ございました……私、とんでもないことしちゃったけど…最後まで守ってくれて」
曜「かっこよかったです…! 私、もう、レズになっちゃっても、いいかもって…」
ことり「バカなこと言わないの……ほら、千歌ちゃん、来たみたいだ…よ…?」
梨子「あぁ、ごめんね。違うよ」 ーーー
千歌「ことりさーん…どこですか? 返事を…ことりさん!?」
ことり「ぅ、あ、ぁ…」
千歌「ひ、ひどい怪我…で、でもさっき言ってたよりも、ずっとひどい…」
ことり「千歌、ちゃん…、む、向こう、にい、っ、た…」
ことり「よ、曜…ちゃん、を…つれて、に、にげ、た…あ、の、通路、に…」
千歌「しゃべらないで! いま応急手当を…」
ことり「い、いい、はやく助けにいって…手当ては、海未ちゃん、にしてもらうから…はやくっ、手遅れ、にな、…る…」
千歌「っ…、!」
千歌「ぐ…!」
ーーー
千歌「……」
千歌「どこだ…」
千歌(曜ちゃん、無事でいて…) 千歌(…!)
曜「ち、千歌ちゃん…!」
千歌「曜ちゃん! よかった、無事だったんだね!」
千歌「いま助けるから…」
「それができるから、あなた次第よ」
千歌「…、!」
千歌「え……」
梨子「初めまして、高海千歌。……私の名前は」
千歌「桜内……梨子……」
曜「ぇ……」
梨子「あら? 知ってるの? 」 曜「桜内梨子って…千歌ちゃん、それ……」
千歌「……」
ーーー
千歌「えっ!? ご、合格!」
電光パネルの向こう側、そこには間違いなく私の名前があった。
高海千歌、監視官に任命。
千歌「やった…」
千歌「これからは……私がみんなを守るんだ…」
千歌「『あの人』みたいに…!」
千歌「『桜内梨子』さんみたいな、立派な監視官を目指すんだ!」
ーーー
曜「それ…千歌ちゃんが…憧れてた監視官じゃ…!」
曜「こ、この人が…!?」
梨子「…………」
千歌「どうして……あなたが、こんな…」
千歌「くうう!」
『レズ係数 0 執行対象ではありません。トリガーをロックします』
千歌「なっ…!」
千歌(め、免性体質者!? この人も…!) 乙
果南くんが思った以上に弱くてバトルは予想外の展開だった 勝手なイメージつけられがちだけど果南ちゃんだって普通の女の子だし 千歌「ど、どうして…」
梨子「過去にあったこと、あったかしら。確かに私は監視官だった」
梨子「いまは好きにやってるけど、私の監視官権限はまだ生きてるのかしら」
千歌「いったい、いつから……」
梨子「いつから、……それはなにが、かしら」
千歌「いつから…こんな……」
梨子「監視官ではなくなったことかしら、……それはまだ話してもわからないよ」
梨子「いま答えてあげてもいいけれど、これからまだ出会う人たちから教えてもらうのもいいかもしれない」
梨子「それに…」
曜「ひっ!」 千歌「や、やめなさい!」
曜「やっ、やだっ、やめて…!」
梨子「女同士でも、快感を得られるのよ」
千歌(っ! レズレイプする気だ…!)
『レズ係数 0 執行対象ではありません。 トリガーをロックします』
千歌「なんで、っ、こんな…!」
千歌(間違いなく、あの人は…レズなのに…)
梨子「…可哀想に、あなたも刷り込まれてるのね」
千歌(え…?)
梨子「ほら」
なにかを放り投げたかと思うと、それは最初にことりに渡した小型の拳銃だった。
梨子「それで私を撃つといいわ」
千歌「え…」 梨子「今では、そんなものに頼ることが増えたけど……ぁあ、それに頼ってばかりなこと…だという事実で、なにも気づくことはないのかな? だとしたらそれも宿題だね」
梨子「ふ、まあいいわ。いまはそれしか使うしかない、として」
梨子「もしもいま、この子を助けるのなら、それは」
梨子「自分の意思で、人殺しになれる者だけだね」
千歌「──」
拳銃をとる。
たまは一発だけ。外せば終わりの状況。
千歌(はぁっ、はぁ、はあ……!)
ーーー
なぜラブライバーに頼ることばかり起きるのか、レズ係数が高いことが何に繋がっているのか。
それはまだ、サンライズシステムしか知らない。
ーーー
響く銃声。
梨子の頬からは掠めたことから出来た傷がある。
そこから少し血が流れた程度だった。
梨子「残念ね」
曜「やっ、やだっ、やぁっあ、ぁっぁあ……!」
梨子「もう我慢できないわよね? 散々、あの子が来るまで焦らされたから…」
千歌(え……)
曜「はぁっ、ぁあ、ぁぅあ……!」
『レズ係数 289 執行対象です』
千歌「ぁ…あ、や、やめて……」 梨子「ふふ、……」
『レズ係数 298 執行対象です』
千歌「やめ、やめ…て……」
曜「ごめ……ごめん、千歌ちゃ──」
千歌「やめてぇっえええええぇえええ!!!」
梨子「イッちゃえ」
プシッ!!!
ーーー
千歌「…………」
曜「……ぇっ…ひっ……」ビクッ,ビクッ
ぽたりぽたりと、曜の体液が滴る。
顔はみたことのない、……快感に負けた顔。
梨子は既に立ち去ってしまった。
一人絶望した、千歌を置き去りにして。
『レズ係数 323 執行対象です』
曜「へ、ひ……」
ーーー
海未「ことり、無事ですか…いま病院に向かいますから…」
ことり「うん……」
ことり「まって…」 千歌「……」
ことり「千歌ちゃん…」
千歌「…………」
ことり「…次は、あの人を出し抜くよ。落ち込んでる場合じゃない」
ことり「あなたは監視官でしょ」
千歌「……」
ことり「…」
ーーー
花丸「……公安局がラブライバーに頼ってばかりの理由?」
梨子「えぇ。……いまじゃ、犯罪をおかすのは決まってレズ係数が高い人間ばかり」
梨子「だからラブライバーの執行で事が足りるし、世の中の感覚が麻痺してるの」
梨子「レズじゃないなら…犯罪を起こすはずがない、と」
梨子「おかしいと思わない? どんな犯罪であろうと、レズであれば最重要項目として重く扱う」
梨子「まるで、そう。レズが絶対的な悪のような」
梨子「レズ係数が高ければ罰するし、犯罪を起こすだろう、何て言われる」
梨子「さしずめ、それは」
梨子「『犯罪係数』とでも言った方が正しいんじゃないかしら?」
花丸「でも事実、みんなレズずら」
梨子「でも私は?」
梨子「係数は0……それでも私は、レズじゃないって?」
梨子「0から1にでもなれば、私はようやく罰せられるのかしら?」 今回はここまで。
明日から出張のため二日ほど投下はないかと。 にこみたいな道を選ぶ可能性もあるか
とりあえず次回に期待 ーーー
絵里「ただいま…と、なんとか退院したわけだけど、……なんだか難しいことになってるようね」
海未「……いまは少々休暇中です」
絵里「ところで、その曜って子は?」
海未「施設に。もうほとんど更正は出来ないと思われますが」
絵里「そう…」
絵里「……それにしても、元監視官が、犯人とは」 海未「桜内梨子。ある日突然退職した凄腕監視官。……確かに私も彼女のことは知っていました。そもそも私は、あの人に執行された」
海未「そのあとに退職した……」
絵里「何にしても情報が少なすぎる。……海未、私は局長に話をしてくる」
海未「桜内梨子に関してですか?」
絵里「ええ。あまり関わりたくはないのだけどね…」
ーーー
英玲奈「それで、私のところに来たというわけか、絢瀬くん」
絵里「……元監視官が免性体質者として、罪を犯した」
絵里「公安局としては、見逃すわけには…」
英玲奈「罪を犯した? 何を言っているんだ絢瀬くん。サンライズシステムが管理している領域において、彼女の係数は0だったのだろう。その曜とかいう者は、一人で勝手に潜在レズになっただけだろう。そもそも、君。なんという罪状で彼女を捕らえるつもりだ」
英玲奈「この世からは、レイプや援交、そのような類いの犯罪はなくなった。罪にできないのだ、なぜならレイプなんて行うのは潜在レズだ。犯罪者ではない、潜在レズだ」
英玲奈「犯罪者と潜在レズはイコールではない。潜在レズは今世で生きる人々にとっては最大の驚異だ。それに、殺人や強盗の罪をおかすものはいない、なぜかわかるか?」
絵里「……」
絵里「我々が……そういう風に出来てるいるから、ですか?」 英玲奈「そうだ。既に世には純粋な人間はいない。産まれる前に事前に善性的な人間に作ることができる」
英玲奈「犯罪は起きない。起こすのは、何かしらのイレギュラーを抱え込んで産まれた人間たちだ。逆に言おう。潜在レズでなければ何をしても許されるのだ」
英玲奈「わかるか? つまり」
英玲奈「我々は桜内梨子を捕らえることはできない」 ーーー
絵里「なんだか、すごく面倒な時代に産まれてしまったものね…」
絵里(なにが悲しいって、確かに、確かに私もその言葉に納得してしまう)
絵里(そういう風に出来ている…なるほど、そういうことなら、今まで誰も何も疑問を持てないわけね)
絵里(潜在レズが絶対的な悪として認識し続けてきた)
絵里「……はぁ」
絵里(もしかして、これ、思ったよりも事態は深刻かもね…) ーーー
千歌(……)
千歌「私は…なにしてるんだろう」
千歌(曜ちゃん…)
千歌「……桜内、梨子」
千歌「どうしてあの人が…」
千歌(何を企んで…いるの)
ーーー
海未「桜内梨子を、追う?」
千歌「はい」 海未「…言ったでしょう、桜内梨子は私たちでは干渉できない」
千歌「……でも、やっぱり、あんなの」
海未「係数が高くなければ、罪を犯さない。思考すらを必要としない。私たちはそういう風に出来ていると」
千歌「……それでも、私は」
海未「……」
海未「私の方でも、あのあと少し調べてみました。……桜内梨子は、過去……今ではほぼ機能しなくなって、つい先日なくなった『第三係』に所属していたそうです」
海未「そこで所属していた、元執行官に話を聞きに行きましょうか」
千歌「元、って…いまはなにを?」 海未「『更正』したんですよ」
千歌「え…そんな、更正の見込みがないから執行官になるんじゃ?」
海未「例外です。事実、その人物の係数は下がった。……そんな人物を隔離しておくわけにはいきません」
千歌「そう、なんですか…その人は、いまどこに」
海未「なんでも海外で生活してるようで」
海未「行くなら執行官は二人つけてください。いいですか」
千歌「…はい」
ーーー
ルビィ「桜内梨子…」
善子「それって、確か……監視官の」
善子「にわかには信じられないわね、あの人がそんな……」
ルビィ「考えてもしかたないよ。…だとしたら、…執行官として三係で活動してたあの人に話を聞きに行こう」
善子「また施設にもどったっていってたっけ」 _,,..r'''""~~`''ー-.、
,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
r"r ゝ、:;:ヽ 京アニの社長と大喧嘩して京アニを追放された後、
r‐-、 ,...,, |;;;;| ,,.-‐-:、 ヾ;:;ゝ アイマスやラブライブに喧嘩を売ったりしてすったもんだした挙げ句、
:i! i! |: : i! ヾ| r'"~~` :;: ::;",,-‐‐- `r'^! この間破産宣告を受けたヤマカンのおっさん(笑)見てる〜?
! i!. | ;| l| ''"~~ 、 i' | イェ〜イwwwwwwwww(ゲラゲラゲラwwwwwwwww
i! ヽ | | | ,.:'" 、ヽ、 !,ノ
ゝ `-! :| i! .:;: '~~ー~~'" ゙ヾ : : ::|
r'"~`ヾ、 i! i! ,,-ェェI二エフフ : : :::ノ~|`T
,.ゝ、 r'""`ヽ、i! `:、 ー - '" :: : :/ ,/
!、 `ヽ、ー、 ヽ‐''"`ヾ、.....,,,,_,,,,.-‐'",..-'"
| \ i:" ) | ~`'''ー---―''"~
ヽ `'" ノ 善子「絵里たちのとこもなんか行動するみたいだし、はやいところアクションを起こしましょうか」
ルビィ「監視官権限でも、あの階層までいけるのは一定の階級でないといけない」
善子「じゃあ、ルビィが行ってくれる?」
ルビィ「うん」
ーーー
ーーー
Σ階層。
ルビィ(α、β、γ……そこから更にランクアップされたΣ階層)
ルビィ(ここからは超ド級の潜在レズが隔離された施設……さて) ルビィ「ていうか、なんでここに入れられてるんだろう。ここに入れられた、って聞いたときはそうでもないと思ったんだけどなぁ」
ルビィ(まあ、なにかしらの理由があるからなんだろうけどさ)
ーーー
ルビィ「…え? もう…出ていった?」
『えぇ…というのも、レズ係数が低下したことで、…』
ルビィ「それで、その人は、どこに?」
『海外へいったとか。ロシアだったかな、たしか』 ルビィ(ロシア…)
ルビィ(ロシア語、わからない…)
ルビィ(…ん、いや、でも確か…)
ーーー
善子「ロシア語? わかるわよ」
ルビィ「さすが」
ルビィ(じゃあロシアへの調査は任せようかな…)
ルビィ「執行官は、理亞とあんじゅを」
善子「えぇ、任せておいて」
ーーー 千歌「えー、私が留守番ですか…」
絵里「ごめんね、でも仕方ないから」
絵里「わかったことはすぐ連絡する。しっかり頼むわよ、留守の間を」
ーーー
ダイヤ「それで、置いてきたと」
凛「申請が間に合わなかったんだってー…そういえば、結局だれなの? その係数が下がった人って」
絵里「あぁ…確か。名前は小原鞠莉。…それにしても、なんでロシアに…まあいいわ。行けばわかる」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています