サイコレズ─監視官高海千歌
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千歌「えっ!? ご、合格!」
電光パネルの向こう側、そこには間違いなく私の名前があった。
高海千歌、監視官に任命。
千歌「やった…」
千歌「これからは……私がみんなを守るんだ…」
千歌「『あの人』みたいに…!」
サイコレズ─監視官高海千歌─ ーーー
絵里「……で、なんであなた達までいるのよ」
善子「そんなこと言われてもね。…仕事だし」
理亞「こんな人数でおしかけたら、疑われるわよ」
あんじゅ「どうかしらね〜、やましいことがないなら、そうともならないんじゃない?」
あんじゅ「この、ロシア版公安局にさ」 絵里「来るのも久しぶりね、過去に来たこともあるけど、あまり肌にあわなかったのよね」
絵里「鞠莉はここで監視官として活動しているそうよ」
ダイヤ「監視官として? よくなれましたわね、仮にも執行官だったのでしょう?」
絵里「それだけ、…係数が低いということは、力ということよ」 絵里「なにがあるかわからない、二人とも、私からは絶対離れないで」
凛「わかったにゃ」
ーーー
善子「さて、それじゃ二人とも。くれぐれも自分勝手なことはしないでよ」
理亞「わかってるわよ」 善子(…しかし。監視官、ね…)
善子(係数が下がった、何て言うけど…元々はΣ階層の住民よ)
善子(そんなやつが、まともに監視官やれてるとは、おもえないんだけど…)
ーーー
鞠莉「あら、これは珍しいお客様ね?」
絵里「小原鞠莉…」
鞠莉「ふふ、いまはあなたと同じ、そう。同僚よ? 仲良くしましょ?」
善子「……」
絵里「それよりも、今日はあなたに聞きたいことがあるの」 鞠莉「ききたいこと?」
善子「桜内梨子について」
鞠莉「……」
絵里「…」
鞠莉「そうね……世界で一番正しい人、かひらね」 絵里「どういうこと?」
鞠莉「彼女、いまでは係数が低いままいろいろやってるんでしょ? …あぁ、本当に実行したんだなぁ、って」
絵里「…ちょっと、待ちなさい」
絵里「あなた、今でも桜内梨子と連絡を取っている、ってこと…?」
鞠莉「ええ、そうよ。昔の仕事仲間としてね」
善子「だったら、その連絡先を…」
鞠莉「あら? 教えないわよ」 善子「ど、どうして…」
鞠莉「あらぁ、どうして?」
鞠莉「どうして……善良な一般市民の連絡先を、理由もなく教えないといけないのかしら?
」
善子「……」
鞠莉「もしかして、それだけのために来たの?暇なのかしら」 絵里「……まあ、いいわ。…でも」
絵里「あなたが今でも桜内梨子と繋がってる、とわかったから、それでいい」
鞠莉「……」
ーーー
善子「なによあいつ、色々と匂わせることばかり…」
絵里「簡単に聞けるとは思ってなかったけどね…とにかく、こっちでやれることをやりましょ」
善子「そうね…ていうか、執行官たちどこいったの?」
絵里「ホテルにもどってるはずよ」 絵里「……これは」
善子「なによこれ…」
ダイヤ「く、ぅ…!」
あんじゅ「ぅ、ぐ…」
絵里「なにがあったの?!」
ダイヤ「だっ、っ……わからない、集団でおそうれたかと思うと…」
ダイヤ「凛さん、と…理亞さんが…連れ去られた…」
善子「ここから!? なんで誰も通報もなにも…」
絵里「……!」
絵里(係数が低ければ…なにをしても…)
絵里(でも、そんな…そんな人間が、行動を起こして係数があがらない人間がいるわけない!)
絵里「なにかある…」 絵里(…しかも、私たちが狙われた…)
善子「絵里、理亞たちを助けに行くわよ…」
絵里「まって…」
絵里(やみくもに…追ってもダメ。根元を叩かないと)
絵里「……善子、私は別行動する」
善子「何する気?」
絵里(…鞠莉) 絵里(係数を…下げる方法がなにかあるのかもしれない)
善子「とにかく、私はダイヤたちを病院に…」
絵里「いえ、もう帰国させなさい。相手は狙ってくる…なにかしらの理由をつけて」
絵里「あなたは凛と理亞を」
善子「…わかったわ」 絵里(包み隠す気がないのなら、こちらもそのつもりでいくわ…)
絵里(一度千歌に連絡して、応援をよんでもらおう…)
絵里「……千歌? 聞こえる?」
絵里(……)
千歌『はい…』
絵里「千歌、緊急事態よ。……」
それから私は、千歌に起こったことを伝える。凛と理亞が拐われたこと。ダイヤとあんじゅが負傷、帰国すること。
絵里「応援をよろしくおねがいできる? なるべく早めに…」
千歌『わかりました、すぐに…!』
ーーー
日本
千歌「……」
千歌「…これも、あなたの差し金なの?」
梨子「さぁ? それはどうかしらね」
梨子「いまの私は、オフだからね。特になにもしないわ」
千歌「……」 梨子「それより、もう少しお話ししましょ?」
梨子「『善良な市民同士』で、ね」
ーーー
ロシアのどこか
凛「ぬぉおおお!離せにゃー!」
理亞「あんたたち、いったいなによ…!」
小柄な女はフルフェイスマスクで顔を隠していて、椅子に座りため息をつく。
『私もやりたくてやってる訳じゃない。めんどくさいし、寒いし、はやくあったかいお風呂にはいりたいず……はいりたいし』
凛「こんなことしてただですむと思うにゃ!」
『なんて痛々しい語尾。よく平気ず……平気だね』
理亞(これも鞠莉とかいう人の差し金? …)
理亞「まあいいわ。……どうせ、そのうち」カチ
理亞(…これでいい)
ーーー
絵里「…きた」
絵里(本当にきた…これか、善子の言ってた発信器って)
理亞は奥歯に詰め物をしていて、そこにスイッチを押せば反応が現れる発信器を埋め込んでいるとのこと。
善子から渡されたレーダーに反応があらわれた、ということはそれを作動させたと言うことだ。 絵里(身に付けられるものには良くありそうだけど、なるほど。これなら気づかれにくい)
絵里(腕時計だったりしたら、とられるかもしれないし)
絵里「それにしても、善子。なにしてんのかしら…トイレ行くっていってから帰ってこないし…」
絵里「待ってる場合じゃない…善子の代わりに私が行くか」
ーーー
善子「うぬぉあぉあ〜! 靴紐がほどけて転んで犬の足踏んで追いかけられて逃げ込んだ先の倉庫に閉じ込められた!!」
善子「だれか出してー??!」 ーーー
絵里(…ここか)
絵里「ていうか、めちゃくちゃ近かったわね…灯台もと暗しでも狙ったのかしら」
絵里「…」
絵里(ラブライバーが通用しない相手…)
絵里「なかなか、一筋縄ではいきそうにないわね」 キャァァァァ…
絵里「!」
ヤメデェエエエエ…
絵里(凛! そんなっ、まさか拷問か何か…!?)
ーーー
凛「あはっ、あははひっ、やめ、ひゃめてっ、あひははは!」
『ほ〜らほら。足の裏くすぐり攻撃〜』
理亞(な、なんて卑劣な…!)
絵里「……」
絵里(…ばかなのかしら) 絵里「……」
絵里(でも、係数は低い…。やっぱり何か方法があるのか、……)
絵里(とにかく、制圧する必要がある)
絵里「──公安局よ! 手をあげて!」
凛「絵里ちゃん!」
『もうかぎつけてきたの?』
『はやいず……はやい。さすがに優秀』
『でも残念。その銃じゃ無意味』
絵里(確かに……なぜか係数は相変わらず50付近)
絵里(どうする…) 絵里(理屈だけで言えば、確かにこの人は善良な市民)
絵里「…やってることは見逃せないけど。聞かせて、私たちを襲ったのはあなたね?」
『それはどうでしょう』
絵里(…どうする。武力行使を行うことは…)
絵里(係数があがる…) 『……』
(『まずい、少し時間がたちすぎたかもしれない……このままじゃ…』)
『…とりあえず、そのラブライバーをおいて』
絵里「……」
(『よし、これでいい』)
絵里(……いや、まて)
絵里(…どうしてわざわざ手放させる? 係数に問題がないのから、ラブライバーは何も怖くないはず)
絵里「…」 絵里(…やはりなにかの、インチキがあるわね)
絵里(係数をさげる方法が…)
『はやく。さもないと…この二人は無事じゃない』
絵里「……」
絵里「今時、ずいぶん古い……なによそれ」
『M1911』
絵里「知らないわ」 絵里(知らないけど…ハッタリではなさそうね)
絵里(……もう、こんな時に、善子がちゃんといれば…)
『大人しくしていればこの二人も解放してあげる』
絵里(……)
理亞「……!」
理亞「あんた、ちょっとこっち来なさいよ。蹴り飛ばしてやる!」
『ん?』 『急にどうしたの』
絵里「理亞、やめなさい…すじょうがしれない相手にそんなこと」
理亞「ほらっこっちこい!」
『そんな何かしらを狙ったみえみえの挑発には…』
理亞「おらっびびってるの? デブ!」
『……』
理亞「そんなだぼだぼの服じゃ隠し切れてないわよ!」
『こっ、このっ畜生ずらぁっーーー!!』 『レズ係数 221 執行対象です。 ノンリーサル・パラライザー』
絵里「!」
女の背後から一瞬みえた、よく見覚えのある閃光。
それが伸び、背中に直撃する。
『んぎゃんっ!?』
善子「ふぃ〜、閉じ込められてもただじゃ転ばないわね」
絵里「善子!」
理亞「上手いこといったわね」 善子「理亞が私に気づいてくれて助かったわ」
絵里「…善子、係数のことなんだけど。…最初から221も?」
善子「え? えぇ、私がみんなを見つけたときには、…」
絵里「私が測ったときは、50程度だったのよ」
絵里「それが急激にあがって…なんだったんだろう」
善子「…確かにそれも気になるけど。まあそれも、こいつに吐かせれば一発よ」
絵里「…素直に吐くとも思えないけど」
絵里「まぁ、いいわ。とにかく、このメット女を…」
ーーー
花丸「…」
善子「またあんただったのね」
理亞「……ってことは、やっぱり鞠莉と桜内は繋がってる、と」
絵里「そう言う考えでいいかもしれないわね」
凛「誰この人」
善子「あんたが撃ち抜いたトラックの運転手よ」 絵里「今度こそ逃がさないわ…連れていくわよ」
ーーー
日本
梨子「そう、花丸ちゃん、また捕まったんだ」
鞠莉『えぇ、…あなたの取り巻きだから、ある程度の信頼はしていたけれど…』
鞠莉『どうする? 助ける?』
梨子「もういいわ。二度目は助けない」
鞠莉『そう。わかったわ』
梨子「それより、例の物はちゃんと効果は働いたの?」
鞠莉『えぇ、そうみたいよ。ふふ、やっぱりここで正解だった』
鞠莉『時代の進歩は素晴らしいわね。…』
鞠莉『強烈な精神安定剤…もちろん違法も違法。係数を無理やり押さえることができる』
鞠莉『ドラッグってやつね。ただし、覚醒剤なんかじゃあない…このご時世、係数を無理やり下げられてしまうことが罪に問われる。…ふふ、我ながらよく作れたわ』
梨子「そのままよろしく頼むわよ」
鞠莉『ええ、もちろん』
千歌「…誰だったの」
梨子「ふふ、秘密」 鞠莉『? 誰と話してるの?』
梨子「いえ、なんでもないわ」
鞠莉『そう。…花丸はこれから公安にいろいろ聞かれるだろうけど、あなたも気を付けておきなさい』
梨子「えぇ。それじゃ」
ーーー
千歌「…」
梨子「ふふ、そういやな顔しなくてもいいじゃない」
千歌「…」
遡れば少し前。
私がのんびりしているところに、突然現れた桜内梨子。
それは本当に、突然だった。
千歌(…係数が高ければ、すぐにでも…)
梨子「ふふっ」 千歌(でも…)
千歌(街のドローンたちは反応しない…ということは、本当に係数は低いんだ…)
千歌「…」
梨子「ほら、みてごらん」
千歌「? なにを…」 見せられた液晶画面。
そこは路地裏のような場所で。
若い女が二人。人目をはばかってはいるが、それにしたって激しいキス。
こんなこと、街の公安ドローンが反応しないわけがないのだけど…。
千歌「なんで…」
梨子「彼女たちには係数をさげる薬物を投与させたわ」
千歌「!」 千歌「そんな…もの」
梨子「私が気づいてほしいのは、下がったら下がったで、あの二人がアの行為に及んだこと」
梨子「…二人は惹かれあっていた」
梨子「それを阻むものを、無くしてあげただけ」
梨子「わかる?」
千歌「……」 梨子「世間じゃ、それを求めている。絶対的な悪のように言われているけれど、そうでもないということよ」
千歌「それは…」
梨子「そうじゃない? 思わない? 抑制するから暴動が起きるんだって」
梨子「自由解放運動、武装蜂起ってわけでもないけど。そう、そんな言いにくい堅苦しい、気難しい言葉じゃなくて良い」
梨子「受け入れる事を、始めないといけない」 千歌「……だからって」
千歌「あなたがしたことが、肯定できるとでも…」
千歌「あの時あなたがしたことは、決して認められることじゃない…!」
梨子「そうね」
梨子「もしも、世界がそういう風に変われたら、あなたの罰でもなんでも受けてあげるわ」
梨子「そんな日がちゃんとくれば、ね」 8、9のライブ後に禿で少し再開。
ケガ等に気をつけて現地で楽しみましょう。 >>145
見返したらここ、絵里たちが三係となっていますが後半からは一係と書いていました…今後は絵里たちが一係で 梨子「それじゃあ、私はそろそろいくわ」
千歌「…どこへ」
梨子「行ったらだめでしょ? それはあなたたちで探してみなさい」
梨子「そうでしょう?」
千歌「…」
そう言って、桜内梨子は立ち去った。
千歌「……」
ーーー
ロシア
絵里「……それじゃ、今回はこれで」
鞠莉「えぇ。またなにかあったらぜひ」
鞠莉「歓迎するわ」
絵里「…そうね」
絵里(……成果はあった。逃走した国木田花丸。今度こそ何かを吐かせる) 絵里(桜内梨子と行動をしていた人物……何か知っていることは確か……)
善子「てっいうか、理亞たちは今回はいいとこなかったわねー、別に良いけど」
絵里「捕まってくれたからみつけることが出来たわけだし、結果オーライよ」
ーーー
花丸「……」
絵里「桜内梨子について、知っていることを全て話なさい」 花丸「……」
絵里「今回は黙ってたって無駄よ。…こちらもあなたに付き合ってる暇はないの」
絵里「……あなた、公安局って優しい市民の味方って思ってる?」
花丸「?」
絵里「手段は選ばないのよ」 ーーー
絵里「さて…」
花丸「ここは…」
寂れた壁。
吸いさしの煙草、血がこびりついて汚れた床。
部屋と呼ぶのも憚られる空間、とにかく臭いがひどい。
掃除が行われている様子はなく、これをあえて都市と呼んでいいのなら地方都市ならぬ無法都市だ。
絵里「座りなさい」
鉄の椅子。そこに花丸は座り、腕、足を拘束される。 花丸「……なにを」
絵里「みればわかるでしょ」
絵里「拷問よ」
ーーー
もう何度目かの悲痛な叫び。
よくそこまで叫ぶ気力はあるな、と少し疎ましく思う。
そもそも人の悲鳴を聞く趣味があるわけじゃない。あくまで桜内梨子について聞き出したいだけ。
花丸「はぁっ、はぁ、ぁ…!」
もう半分以上なくなった自分の爪をみて虚ろな目の花丸。
絵里「……どうしてそこまでして隠すの? あなたと桜内梨子はそこまでの間柄なの?」 花丸「……あの人は」
花丸「私の、恩人…拾ってくれた人」
花丸「私が裏切るわけには、いかない…」
絵里「……」
七ミリのセブンスターに火をつける。
どれだけ年月がながれても、こういう嗜好品……悪影響しかないけど、煙草は無くならない。
花丸「…監視官も煙草吸うんだ」
絵里「ストレスはあるからね。あなたみたいなのがいるから」 花丸「……」
絵里「煙草の煙は嫌い?」
花丸「ただでさえここの空気は汚いんだから」
絵里「そう、じゃあ消すわ」
まだ一度しか吸っていない煙草を、絵里は口から離す。そしてそれを、肉がむき出しになっている花丸の人差し指に押し付けた。
花丸「うぎぃ!?」
絵里「血で良い感じに火も消えたじゃない」
花丸「……っ!」 『大丈夫よ、私が守ってあげる』
『人はみんな平等だもの、あなただけが辱しめられることはないわ』
花丸(私は…!)
絵里「……そろそろ足の方もいくわよ」
花丸「うっ…」
脚にてをのばそうとしたとき。
絵里の端末に着信が届く。
絵里「……なに?」 絵里「だれ? …知らない番号…」
梨子『うちの子がお世話になってるようね』
絵里「……!」
絵里「あなた、まさか…」
花丸「!」
梨子『そこにいるでしょ? 花丸ちゃん?』
花丸「ぁ、あっ、梨子さん……」
梨子『また捕まってしまったのね』
花丸「ご、ごめんなさい、でもマルっ、何も言ってない、なんにも、話してない…!」
梨子『……』
梨子『あなたには失望したわ』
花丸「え……」 梨子『どうして私の頼みも聞けないの?』
花丸「そ、それは…でも…」
梨子『前に、私話したわよね。人は平等だ、って』
梨子『あれの意味はね。みんな立場は同じだから、とか。世界があるがまま美しいだとか。そういうのじゃないの』
梨子『人はね。やるかどうかを、自分で決める「意思」を平等にもっているだけよ』
梨子『環境がひどいから出来ない、だから裕福なあの家の子と、私は平等じゃない、って貴女言ってたわよね』
梨子『そこで勝手に自分自身の価値をおとしてしまっているのよ。あなたは自分で自分の平等性を貶めているのよ』 ノcノ,,・o・,,ノレ 爪は剥がされなれてるからよゆうずら 梨子『ねぇ? わかる? 私ね、謙虚なのもいいけど、それはいつか卑屈とさえ思われるわよ』
梨子『私にもね』
花丸「……」
梨子『……』
梨子『今回で、最後よ。助けるのはね』
絵里「は…?」 今までだまって喋らせていたのには理由があったが、さすがにいまの発言は見逃せなかった。
絵里「ちょっと、どういう…」
梨子『明日迎えにいくから。いいわね?』
花丸「……うん」
そこで通信は途絶えた。
絵里「…何をする気よ。向かってくるなら、後らから迎え撃つだけよ…」
ーーー
梨子「……」
梨子「私も、多少は人の子だったってことかしら。……いまの時代において、火との子と呼べるかはわからないけど」
梨子「……まあ」
梨子「駒は必要だしね」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています