よーちゃんとちかちゃん
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千歌「よーちゃん、みかんむいて」
曜「いいよ」
千歌「ちか、よーちゃんのむく」
曜「え?」
千歌「うまくむけたほうがかち」
曜「なるほど」 千歌「できた」
曜「わたしも」
千歌「これはちかのかち」
曜「いや、わたしのかちでしょ」
千歌「よーちゃんのひげついてるよ」
曜「すこし残ってるくらいがいいの」
千歌「なんで?」
曜「味のアクセントになるから」
千歌「ひげ、にがいからいや」
曜「だからそれが……」
千歌「とって」
曜「……」 千歌「あまいね」
曜「……」
千歌「よーちゃん?」
曜「……」
千歌「おこってる?」
曜「べつに」
千歌「おこってる」
曜「おこってない」
千歌「……」 千歌「よーちゃん、もういっこむいて」
曜「いや。ちかちゃんがむけば」
千歌「……だって、よーちゃんがむいた方がおいしいもん」
曜「じゃあ、ひげつけたままでもいい?」
千歌「それはいや」
曜「……」
千歌「よーちゃん、おねがい」
曜「……あとひとつだけだよ」
千歌「うん!」 千歌「よーちゃんのむいたみかんはおいしいな〜♪」
曜「……」
千歌「おいしいな〜♪」
曜「なにそれ」
千歌「よーちゃんのむいたみかんはおいしいなのうた」
曜「新曲できたじゃん」
千歌「りこちゃんにおくってみる?」
曜「どうぞ」
千歌「……やめとく」 曜「つぎのみかん、ここにおいとくね」
千歌「ありがと」
曜「……さむ」
千歌「こたつ、あったかくする?」
曜「おねがい」
千歌「よいしょっと」
曜「あったかくなった」
千歌「うん」 千歌「さっきゆきふってた」
曜「さむいわけだね」
千歌「あしたもさむいって、ニュースでいってた」
曜「やだなぁ」
千歌「……」 千歌「……えいっ」
曜「なに?」
千歌「ちかの手、あったかい」
曜「まあ、こたつにいれてたからね」
千歌「よーちゃんのほっぺつめたい」
曜「こたつにいれてないからね」
千歌「……はいる?」
曜「遠慮しとく」 千歌「あっ、これみて」
曜「どれ?」
千歌「チョコシェイク、ふたりだと安くなるって」
曜「あー、あのつめたいの」
千歌「今週末までだって」
曜「ふーん」
千歌「ねっ、いこっ」
曜「さむいからいや」
千歌「……」 千歌「あしたからあったかくなるって、ニュースでいってた」
曜「うそ」
千歌「ほんとだもん」
曜「さっきさむくなるっていってた」
千歌「そっちがうそ」
曜「それもうそ」
千歌「こっちもほんと」
曜「どっちもうそ」
千歌「こっちも……ほんと……?」
曜「うそ」
千歌「……わかんなくなった」 曜「ほかの人と行ったら?」
千歌「よーちゃんといきたい」
曜「なんで?」
千歌「ほかの人と行ったらよーちゃんすねるから」
曜「すねないよ」
千歌「ぜったいすねる」
曜「ぜったいすねない」
千歌「でも、このまえりこちゃんと買い物行ったときすねた」
曜「……」 曜「それはまたべつ」
千歌「おんなじ」
曜「おんなじじゃない。そもそもすねてない」
千歌「つぎの日、しにそうなかおしてた」
曜「してない」
千歌「『ちかちゃん、わたしがいなくても楽しそうだね』っていってた」
曜「……いってない」 千歌「よーちゃんはわたしとおでかけするの、いや?」
曜「いやじゃない」
千歌「じゃあ、いこ?」
曜「さむいのはいや」
千歌「わたしがずっと手をにぎってるからさむくない」
曜「耳とかさむい」
千歌「わたしがずっと耳たぶもさわってるからさむくない」
曜「首とかもさむい」
千歌「わたしがずっとくびもさわってるからさむくない」
曜「ちかちゃんの手、たりる?」
千歌「ぎりぎりたりる」 曜「まぁ、てぶくろとイヤーマフとマフラーすればあったかいかもね」
千歌「!」
曜「わかったよ。いっしょにいこ」
千歌「やった!」
曜「そのかわり、さむくなったらあたためてね」
千歌「うん! よーちゃんだいすき!」
曜「こんなときだけいわれても」
千歌「いつもだいすき!」
曜「はいはい」 また曜推しが千歌ちゃんの気持ちを捻曲げて玩具にしてるよ 千歌「ふぁーぁ……」
曜「ねむいの?」
千歌「安心したらねむくなった」
曜「なにそれ」
千歌「おやすみ」
曜「食べてすぐにねたら牛になるよ」
千歌「Zzz」
曜「ねるのはや」 千歌「……すぅ」
曜「……」
曜「……さむいのやだなぁ」
曜「それにあれ、すっごくあまいんだよね」
千歌「……すぅ……すぅ」
曜「……」
曜「なんて理屈つけても、自分の心はごまかせないね」 曜「……わたしもねよ」
曜「おやすみ、ちかちゃん」
千歌「……すぅ……すぅ」
曜「……」
曜「わたしもだいすきだよ」
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています