ルビィ「善子ちゃんルビィたち一線を越えちゃったね」善子「あー……」
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ルビィ「ルビィ初めてが善子ちゃんで良かった」
善子「んー」
ルビィ「善子ちゃんの初めてにもなれてルビィ嬉しい」
善子「そ……」
ルビィ「善子ちゃん獣みたいに腰振ってて実はちょっと怖かったんだけど善子ちゃんからキスたまーにしてくれてホッとしたんだぁ」
善子「……」
ルビィ「善子ちゃんって早いんだねっ」
善子「……」カァァ
ルビィ「善子ちゃーん?善子ちゃーん?」
善子「んー……?」
ルビィ「むぅぅ〜善子ちゃんさっきからそっけない」プクー
善子(疲れたのよ……もう寝かせてちょうだい……) ――ルビィの部屋
ダイヤ「……」
ルビィ「ん……すぅ……」
ダイヤ「……」
ルビィ「ん……んぅ……」ムク
ダイヤ「あ……ルビィ」
ルビィ「ん……あ、おはよう……おねえちゃん……あ、れ?」
ダイヤ「……」
ルビィ「なんでルビィ、ルビィの部屋で……?」
ダイヤ「ヨ、ハネ、が……届けてくれたのよ」
ルビィ「え……あ、あああ、セーフ! 会ったのは今日だから! だからセーフ!」 ダイヤ「……別に、怒ってはないわ。それより、ヨ、ハネ……とは何か話をしたの?」
ルビィ「? えっと、二人で過ごしてただけで……ああああああ!! そうだ! お話! 忘れてた!」
ダイヤ「る、ルビィ?」
ルビィ「会いに行ったのは、ルビィ、善子ちゃんにお話があったからなの!」
ルビィ「マルちゃんに言われて、ルビィが思ってることとか、ルビィが善子ちゃんと初めて会った時からずっと好きなこととか」
ルビィ「善子ちゃんの初めてになれなくて悔しいとか、でもその代わり善子ちゃんの一番になりたいとか、そういうの全部!」
ダイヤ「……」ポカン
ルビィ「こうしちゃいられないよ! 早く学校に行って善子ちゃんにお話ししなきゃ!」バタバタ
ダイヤ「え、ええ? そうね?」ポカン
ルビィ「ルビィ準備するね!」パタパタ
ダイヤ「……一体どうなっているの……」 ――学校 一年の教室
ルビィ「えっ、善子ちゃんお休みなの?」
花丸「うん、マル達のグループにメッセージ届いてたけど、ルビィちゃん見てなかった?」
ルビィ「朝はバタバタしてたから……」ゴソゴソ
ルビィ「ほんとだ、今日はお休みって……ん?」
花丸「?」
ルビィ(善子ちゃんから別でメッセージが……)
善子:今日の昼休み、屋上で待ってて。話があるの。
ルビィ(? お昼から登校するのかな?)
花丸「……ルビィちゃん?」
ルビィ「ううん、なんでもない。ほんとだ、連絡来てたんだね」
花丸「……大切なお話は、明日かな?」
ルビィ「……そう、だね!」 ルビィ(善子ちゃんも話したいこと、あるんだ)
ルビィ(……なんだろう。ルビィと同じように、何か思ってること、あるのかなぁ?)
ガラッ
先生「はい、ホームルーム始めますよ! 席に着いてください!」
ルビィ(うーん……?)
花丸「ルビィちゃん、先生来たよ」
ルビィ「えっ? あ、ほんとだ! ルビィも席に戻るね!」パタパタ ――昼休み
花丸「じゃあルビィちゃん、今日は図書委員だから図書室に行くね?」
ルビィ「うん、行ってらっしゃいマルちゃん」
花丸「うん、行ってきます」パタパタ…
ルビィ「ルビィも行かなきゃ」ガタ
ルビィ(結局善子ちゃん、教室には来なかったなぁ。まだ学校に来てないのかな?)
モブA「ルビィちゃん、お昼一緒に食べない?」
モブB「今日は善子ちゃんも花丸ちゃんもいないんでしょー?」
ルビィ「ごめんね! ルビィも行くところがあるから!」パタパタ
モブA「あらら、振られちゃった……」
モブB「そういえば最近三人そろってるとこ見ないよね」
モブA「そうかも……」 ――昼休み 屋上
タタタタタタ……
ルビィ「善子ちゃん?」
善子「ルビィ」
ルビィ「善子ちゃん、今日はごめんね? 多分善子ちゃん、その、ルビィの家まで送ってくれたんだよね?」
善子「気にしないで。些細なことだから」
ルビィ(善子ちゃんは、いつもと雰囲気が違う……?)
善子「悪かったわね、屋上まで呼び出して」
ルビィ「いいよぉそんなの、それを言ったらルビィも善子ちゃんの家に押しかけちゃったし……あ、自転車! 自転車は――」
善子「ルビィ」
ルビィ「!」
ルビィ(善子ちゃんの声で、身体が強張る。緊張が全身を駆け巡る)
善子「ルビィ――」 ルビィ「……え?」
善子「別れましょう、って言ったのよ」
ルビィ(え? え? え? な、に? どういうこと?)
善子「ここ最近のルビィ、愛が重いって言うか」
ルビィ(え、おもい、って、え、どう、いう)
善子「正直ちょっとしんどいって言うか、付き合ってるの辛いって言うか」
ルビィ(しん、どい……よしこ、ちゃんが、るびぃのことを――つらい、って)
善子「……ルビィ?」
ルビィ「ぁ、の……」
善子「なに?」
ルビィ「よしこちゃん、は、いや、だったの?」
善子「……求められるのは悪くないけど、ちょっと最近のはね……お互い結構学校生活にも影響出てるし」
善子「そろそろ、潮時かなーって」
ルビィ「しお、どき」
ルビィ(わからない、よしこちゃんのいってることが、わかんない) ルビィ「ま、まって、ルビィ、善子ちゃんに、言いたいことが――」
善子「待った。その話も重い話なんじゃないの」
ルビィ「っ、そん、なこと」
ルビィ(――ない、なんて、言えない)
善子「……別にルビィの事が嫌いになったってわけじゃないの」
善子「ただ、恋人で居るのは、これ以上は無理だなって思ったから」
善子「私たち、友達に戻りましょう」
ルビィ「とも、だち……」
善子「そう、友達にね。私たちはAqoursのこともあるし」
ルビィ(ともだち、もどる、わかれる、よしこちゃん、こいびと、むり)
ルビィ(わかんない。わかんない。なにもききたくない。いいたいこともいえてない)
ルビィ(でも、それをいってしまったら、もっとよしこちゃんにきらわれる)
ルビィ(きらわれたくない、これいじょう、きらわれたくない) ルビィ(もう、よしこちゃんは、こいびとに、もどれないって)
ルビィ(でも、まだ、きらいにはなってない。こいびとにはなれなくても)
ルビィ(まだ、ともだちで……いられる)
ルビィ「……」
善子「ルビィ?」
ルビィ(いやだ。いやだ。よしこちゃんとこいびとでいたい。こいびとでいたい。でも――)
ルビィ「――わかった」
善子「っ」
ルビィ(イヤ。イヤ、いやだいやだいやだいやだいいやだいやだいやだ――嫌! 別れたくない!!)
ルビィ「今まで嫌な思いにさせてごめんね、善子ちゃん」
善子「……」
ルビィ(すき! 善子ちゃんが好き! 世界で一番、たったひとり、ルビィが恋した人!! だからぜったい、別れたくない!!)
ルビィ「……ルビィ、とっても幸せだったよ。だから――」 ――ルビィ初めてが善子ちゃんで良かった
――んー
初めてえっちした日の事
――ルビィ!! 大丈夫!?
――よ、善子ちゃん……?
体育の時間、ルビィを庇ってくれたこと
――生徒会長への言い訳、考えときなさいよ?
授業に出席せずサボって学校でエッチした日
――私はルビィと付き合えて嬉しいって思ってるし
――気持ちいことをさせてくれないから嫌う、なんてこともしない
電話で愛をささやいてくれた日
――ごめ――きょう、ほんと、むりかも――♡
放課後、我慢できなくなった善子ちゃんと体を重ねた日の事
――私さ、どこに行くかよりも誰と居るか、っていうのを重要視するタイプなのよね
なんでもない普通のデートをした日の事
ぜんぶが、わすれることなんてできない、大事な思い出が、あふれてきて――。 単にスレタイがそうだったから使ってるだけだと思ってた
G’s設定と矛盾する善子呼びに対する意味の持たせ方が上手いし辛い 叫びたくなる展開だな……
呼び方に意味持たせてるの辛いけど好き ――学校 屋上
善子(ルビィが去って行った後の屋上は、やけにだだっ広く感じる)
善子(最後の最後まで、私はルビィを直視することはできなかった)
善子(友達に戻ろう、という私の言葉に、ルビィは『よっちゃん』と呼んだ)
善子(……よっちゃん。それはヨハネ呼びに拘った私が妥協した綽名)
善子(ルビィに告白されたその日から、ルビィはよっちゃんではなく善子ちゃんと呼ぶようになった)
善子(ありのままの私が好きだから、という理由で――)
善子(……わたしとルビィは、これでただの友達に戻ることができた) 善子(私が心から渇望した、ルビィを傷つけてでも欲しかった私達の関係)
善子(その願いが叶って、久しぶりに私の顔には笑みが浮かんできた)
善子(欲しいもが目の前で売り切れてばかりだった私)
善子(大切なものはいつもなくなったり壊されたりしていた私)
善子(今まで願い事なんて叶ったことのなかった私の)
善子(初めて叶った願い事……) 善子「はは」
善子(この心の中に渦巻く喪失感こそが)
善子「あはははははは! ふっ、ふふ……ふっ……っ……」
善子(私の願い事がもたらした幸福――)
善子「っ……くぅっ……ぅう……」
善子「うっ……ううっ……うぁあ……」
善子「うぁあああああああああああ!!!!」
善子(ああ、なんて幸せなんだろう。これできっと、ルビィは幸せになれるのだから)
善子「別れたくなかった!!!!」
善子(ルビィの幸せの形に、私は要らない――)
善子「別れたくなかったのに!!!!!!」
善子(だからこそ、別れるべきだった)
善子「わかれたく……なかったのに……」
善子(ルビィの去った後の屋上は、ただ、ただ……寂しかった) ――善子の部屋
善子(授業を受ける気にもならず、私は家に帰ってきた)
善子(自室に籠ってただずっと目を閉じたり天井を見上げたりしている)
善子(私の部屋にはルビィとの思い出がありすぎたし)
善子(目を閉じればルビィが瞼の裏で煌めいていた)
善子(だいぶん私の頭はオカシクなっているらしい)
善子(私は自分でルビィと別れると言ったのに、このザマではあまりに情けなさすぎる)
善子「……わたしが自分でやったことでしょうが……」
善子(ルビィ……) 善子「私とルビィは、友達……」
善子「私とルビィは、友達」
善子「私とルビィは、友達」
善子「私とルビィは、友達」
善子(ぶつぶつと呟き続ける。部屋の中でただ呟き続ける)
善子(自分にそう思わせる為に。自分を騙すために……)
善子「私とルビィは、友達……」 つづく
明日から台湾に行くから少なくとも土日月の更新はない
すまん ――翌日 通学路
善子「……」テクテク
花丸「あっ、おはよう善子ちゃん」ニコ
善子「ん、おはよう花丸。今日は独りで登校なのね」
花丸「うん。昨日お昼休みの後、急に体調崩しちゃったみたいで……五限の後早退して今日はお休みみたい」
善子「そ、そうなの」
花丸「うん……。善子ちゃんは昨日お休みだったもんね」
善子「まあ、ね」
花丸「……善子ちゃん」ジッ……
善子「……ん? なに?」 花丸「善子ちゃん、昨日ルビィちゃんと何かお話した?」
善子「……話って?」
花丸「なにか、とても大切な事を……しなかった?」
善子「……さあ、少なくともルビィからはなにも」
花丸「え……?」
善子「そもそも私は昨日休みだったのよ? ルビィと話す機会なんて……花丸?」
花丸「……どういうこと……?」
善子「……なに? どうしたのよ花丸、顔色悪いわよ」
花丸「昨日、善子ちゃん、ルビィちゃんと本当に何も話してないの?」
善子「……しつこいわね、何も話してないって」
花丸「本当に話してないの?」
善子「だから私は昨日――」
花丸「善子ちゃん!」 善子「うるさいっ!!」
花丸「っ」ビクッ
善子「あ……」
花丸「……ぅ、ご、ごめんなさい……オラ……その……」
善子「あ……や、わ、こっちこそ、ゴメン……怒鳴って……」
花丸「……」
善子「……遅刻するわ。行きましょう」
花丸「……そう、だね……」 ――昼休み 教室
善子「……」モグモグ
花丸「……」モグモグ
善子「……」モグモグ
花丸「……」モグ モグ
善子「……」モグ モグ
花丸「……あの、善子ちゃん……」
善子「な、なに――」
ピーンポーンパーンポーン ――津島善子さん 津島善子さん 至急生徒会室まで来るように 至急生徒会室まで、必ず来るように
ピーンポーンパーンポーン
花丸「ダイヤさんだ……?」
善子「……行ってくる」ガタッ
花丸「あ……うん……」
善子「……じゃ、行くから……」タッ
花丸「……う、ん……」
花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん……一体昨日何があったの……?」 ――生徒会室
善子「呼んだ? 生徒会長」
ダイヤ「ええ、そうよ。……善子、その呼び方は止めて」
善子「一体何の話? 花丸と楽しく駄弁ってたところだったんだけど」
ダイヤ「談笑の邪魔をしたのは謝るわ。けれど、わたくしにとって――」
善子「ルビィとは別れたから。安心して」
ダイヤ「っ」
善子「ルビィが夜中にひとりで出歩いてたこと、ばれてないわよね?」
ダイヤ「そ、れは、大丈夫――でも、そういう話ではなくて――」
善子「結局ルビィに悪影響を与えたのは私なの。私と一緒にいることで、ルビィの素行がどんどん悪くなるなら、取り返しがつかなくなる前に私は身を引く」
ダイヤ「ちが、あの程度ならわたくしが幾らでも庇って――」
善子「嘘よね。前言ってたじゃない。もうこれ以上は庇えないって」
ダイヤ「そ、れは――」 善子「それに……それにさ」
善子「……ち、ちょっともう疲れたの。ルビィと付き合うの。あの子重いし」
ダイヤ「よし、こ……」
善子「ちょうど潮時って、思ったし、だから、振ったの。
もう、もうさ、よりを戻そうなんて考えもしないしきっとルビィは今度こそ幸せになれる、
そうよ今度こそ本当に誰かと恋に落ちて幸せになれるはず私みたいなのよりもっと良いヤツと!」
ダイヤ「善子、待って、ルビィは」
善子「ルビィの幸せの為なら私はなんだってする!! 私と付き合うことでルビィが幸せになれないのなら、私は別れる!!!」
善子「これ以上話すことなんてない!!!! 話すことなんて、ない!!!!!」
ダイヤ「よ、しこ――」
ピーンポーンパーンポーン
――一年A組津島善子さん 一年A組、津島善子さん
――職員室まで来るように
――繰り返します 一年A組津島善子さん 職員室まで来るように
ダイヤ「あ――」
善子「私、行くから」ダッ つづく
明日から一週間ほどアメリカに行くことになった
その間更新ができない、すまん 「私と付き合うことでルビィが幸せになれないのなら、私は別れる」
って善子ちゃんが言うとつらいつらすぎるみんな幸せになって欲しい保守 そうか
行方不明になった三年生を探しにアメリカに行ったか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています