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ルビィ「善子ちゃんルビィたち一線を越えちゃったね」善子「あー……」

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0001名無しで叶える物語(魔女の百年祭)
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2019/02/06(水) 23:51:03.20ID:mVCbMTgT
ルビィ「ルビィ初めてが善子ちゃんで良かった」

善子「んー」

ルビィ「善子ちゃんの初めてにもなれてルビィ嬉しい」

善子「そ……」

ルビィ「善子ちゃん獣みたいに腰振ってて実はちょっと怖かったんだけど善子ちゃんからキスたまーにしてくれてホッとしたんだぁ」

善子「……」

ルビィ「善子ちゃんって早いんだねっ」

善子「……」カァァ

ルビィ「善子ちゃーん?善子ちゃーん?」

善子「んー……?」

ルビィ「むぅぅ〜善子ちゃんさっきからそっけない」プクー

善子(疲れたのよ……もう寝かせてちょうだい……)
0587名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 19:39:22.17ID:JmY0qyGb
――教室

花丸「あ、よしこ、ちゃん……」

善子「……ただいま」

花丸「……さっき、職員室にも……放送が」

善子「……最近素行が悪いって軽い注意をされただけ。遅刻とかサボりとかね」

花丸「あ……」

善子「……」

花丸「……」

善子「私、席に戻るから」

花丸「……うん……」
0589名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 19:45:07.61ID:JmY0qyGb
善子(結局会長とも花丸とも、拗れてしまった)

善子(でもそれもしょうがないのかもしれない)

善子(すべて私が自分で蒔いた種で、その結果がこれなんだろうな)

善子(そう、これが私が選んだこと……)

善子(これが私の探し求めた、最良の関係……)

善子(……これで、いいんだ)

ガラッ

先生「はーい席に着いてー、授業始めますねー!」
0590名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 19:49:41.61ID:JmY0qyGb
善子(その翌日にはルビィは何事もなかったかのように登校してきた)

善子(にこりと微笑むルビィの笑顔は以前変わりなくて、それでも目を合わせればどうしようもない距離感が)

善子(私とルビィの間には漂っていた)

善子(花丸も私とルビィのそのぎこちない視線の合わせ方に、居心地の悪さを感じていて)

善子(私は二人から距離を取るようになった)

善子(いや……正確には私は、ルビィから逃げ出したんだ)
0591名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 20:42:45.80ID:JmY0qyGb
――昼休み 空き教室

善子「……」

今日も私はルビィから逃げた。一秒だってルビィの近くに居たくなかった。

死ぬほどルビィの隣に居たいのに、隣に居てももうルビィと視線を絡めることなんてできない。

ルビィが時たま呼ぶ「よっちゃん」の響きが、私を絶望と息が詰まる苦しみを与える。

ルビィの瞳が私を見るたび、私がルビィを傷つけたことを想起させられる。

ただ息をしているだけで、ルビィを苦しめているという事実に私は私を傷つけたくなる。

私は傷ついてなどいない。私は加害者であり、加害者が傷ついたなど、言えるわけがない。

すべて私が望んだことなのだ。

だから、だから。
0592名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 21:28:03.84ID:JmY0qyGb
善子「……ん」

こつ、こつ、と足音が聞こえる。生徒の数は少ないが教室の数は昔のまま多い。

校舎の果ての教室となると、最早誰一人として訪れる者はおらず、私一人しかこの付近には居ない。

そんな静かな場所だから、足音もとてもよく響く。

善子「……」

誰だろう、この場所を知っているとしたらルビィしか、そう思ってすぐにその考えを棄てる。

ルビィ? そんなバカな。ルビィが私を探しに来るわけがない。そんな都合のいいことはあり得ない。

こつん、こつん、と足音が重なって聞こえる。

善子「……こっち来てる?」
0593名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 21:43:55.45ID:JmY0qyGb
この時間にこんな場所に来るなんてロクでもない奴だろう。

それに、ここに私が一人でぼんやりしていることをあまり他の人に見られたくない。

善子「……隠れよ」

私はぱっと立ち上がって教室のロッカーの中に飛び込んだ。

息をひそめて四秒。足音は意外にも私が潜む教室の中にやってきた。

善子「……」

これじゃあロッカーから出ることができない。我ながらなんて間抜けなんだろう。

息をひそめて溜息を吐いていると、聞き覚えのある声が私も耳朶を打った。
0594名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 22:29:04.34ID:JmY0qyGb
ダイヤ「ふぅ」

花丸「……二人でこの教室に来るのは久しぶりですね」

ダイヤ「そうね……最後に来たのは、中学生のマルちゃんと二人で逢うためだったわ」

花丸「……懐かしいですね」

ダイヤ「……ええ」

花丸「……」

ダイヤ「……ルビィとヨハネが、別れたわ」

花丸「うん。二人を見てたら……わかったよ」

ダイヤ「……きっとわたくしの責任ね」

花丸「ちが、違うよ! ダイヤさんのせいじゃない!」
0595名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 22:56:47.11ID:JmY0qyGb
ダイヤ「いいえ……わたくしがヨハネとルビィに口出しばかりしたから……」

花丸「それは、必要なことだったよ……だって、だって……」

ダイヤ「わたくしたちと同じ目に遭ってほしくなかった、確かにその思いはあったわ」

ダイヤ「だけど、それがこんなことに繋がるなんて……」

花丸「そんなこと、ダイヤさんのせいじゃないって……」

ダイヤ「……わたくしは結局、わたくしの両親と同じ――」

花丸「違う!! オラはそうは思わない!」
0596名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/16(火) 23:02:13.22ID:JmY0qyGb
つづく
0605名無しで叶える物語(禿)
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2019/04/18(木) 11:11:04.43ID:+wA3MCeP
0607名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 22:39:04.02ID:pr+uQy+k
花丸「オラ達はルビィちゃんの幸せが一番大切だったから! ルビィちゃんの自由を奪ってまでも、オラ達の幸せなんて要らないって!」

花丸「そう決めたずら! でしょう!?」

ダイヤ「……わたくしたちが別れたのは、子供を産めない、という理由で両親から……もしそれでも、付き合い続けるというのなら……」

花丸「ルビィちゃんに黒澤を継がせて、お見合いを強制させる。ダイヤさんもマルも、それは選べなかった――そうだよね」

ダイヤ「確かにそう……でも、わたくしがやったことは……善子にとって……」

花丸「ダイヤさん……でも、ダイヤさんが注意してなかったら――」

ダイヤ「……別れていなかったかもしれない……ルビィにとって、善子は小さなころからの想い人だった……」

ダイヤ「わたくしはルビィから、奪ってしまった」

花丸「そんなこと……そんなの……」
0608名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 22:46:44.34ID:pr+uQy+k
ダイヤ「わたくしは二度も過ちを犯してしまった。一度目の過ちの時に、わたくしは誰よりも何よりも、ルビィの幸せを願うと決めたのに」

ダイヤ「結局わたくしが、ルビィから幸せを取り上げてしまった……」

花丸「オラだって、オラだって……ルビィちゃんが居てくれたから、今こうやってオラがいる……今のオラはルビィちゃんのお陰……」

花丸「だから、ルビィちゃんの幸せの為なら、なんだってする……そう決めてたから……」

花丸「ルビィちゃんにはオラたちの様になってほしくなかったから、フォローしていたはずなのに……」

ダイヤ「……不思議ね。ルビィの為にわたくしたちが別れたというのに、わたくしたちがいつのまにか二人が別れる要因を作ってしまった」

花丸「……ダイヤさん……」

ダイヤ「ただでさえ、今もマルちゃんのことが好きなのだけど、自分どころか妹の恋すら、ままならないものね」

花丸「オラも……ダイヤさんのことが、すきだよ……」

ダイヤ「……マルちゃん……」

花丸「うぅっ……オラ、どうしたらいいずら……ルビィちゃんと善子ちゃんが幸せになってくれなきゃ、もう、おら、どうしたらいいかわかんないよ……」

ダイヤ「泣かないで、マルちゃん……」
0609名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 22:50:57.80ID:pr+uQy+k
くぐもった泣き声と、ひたすらになだめるダイヤの声。

それ以上に今、私の頭の中は衝撃と絶望と虚無が駆け巡っていた。

会長と花丸が付き合っていた?

二人が交際を続ければ、ルビィが代わりに黒澤家を継いでお見合い?

だから二人は別れて、ルビィの幸せを優先した?

そしてルビィの想い人は、私で、二人は私にルビィの幸せを託していた?

そして私は――何をした?

私は、何をした?

私は、ルビィに、何をした?
0610名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 22:55:24.94ID:pr+uQy+k
五時間目を知らせる鐘の音。

急ぎ教室を出るふたつの足音。

私はよろよろとロッカーから抜け出す。

呼吸が浅い。

叩き付けられた事実に、私の世界はぐるぐると回転している。

ふらついた足。体を支える為に机に手をつこうとして、思い切り体を床にたたきつけた。

全身を駆け巡るはずの痛みなんて少しも感じなかった。

私はなにをした?

ダイヤと花丸が泣く泣く手放した幸せ。

そしてルビィの為だけに祈った願い。

それらを私は、握りつぶした。
0611名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 22:59:27.09ID:pr+uQy+k
私はどうすればよかったの?

ルビィと付き合い続けるべきだった?

でもきっと、私たちの行いは明るみに出た。

ルビィとの行為に溺れる私は、絶対にルビィに甘えていた。

明るみに出れば、ルビィの自由は失われる。

じゃあ別れるべきだった?

ダイヤと花丸の願いを踏みにじってまでも?

ルビィを傷つけてまでも?

全部全部私が悪いんじゃないか?

少しでもルビィに甘えず、もっとちゃんとしっかりしていれば。

私が、もっと、しっかりしていれば。

私が、私が。私が全部悪いんじゃないか。

「……もう、いやだ……」
0612名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/18(木) 23:00:15.31ID:pr+uQy+k
つづく。
0615名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2019/04/19(金) 00:48:31.15ID:ickVFhR3
さあ…ボロボロになってからの再スタート
ここからやぞ…
0616名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)
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2019/04/19(金) 00:53:15.73ID:VmtVkF40
守り抜け……守り抜けよぉ!
0627名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 21:55:03.80ID:jqiwU2UC
五限をサボって六限は机に突っ伏して、乾いた笑顔で教室を最速で飛び出す。

もうルビィにも花丸にもダイヤにも、私は顔向けなんてできない。私はただの偽善者で、クズだ。

堕天使よりもタチの悪い、地獄じゃなくてゴミ溜めを這いずりまわるウジ虫以下だ。

今後一生私は世界で一番愛している人と、良き親友兼良き理解者と、敬愛する先輩を傷つけた罪を背負って生きていくんだ。

でも、でもそれでも、もしルビィが、本当に好きな人と結ばれることが出来たのなら。

私というゴミクズ以下の人間のことなんて忘れて、ルビィが幸せになれたのなら。

花丸もダイヤも、恋人と幸せになる事より優先したルビィの幸せを見届けられるなら。

私の罪は消えないとしても、辛うじて別れた意味はあったと思いたい。

私がただ罪悪感に苦しみながら一生を過ごすことの代償に、ルビィが、花丸が、ダイヤが、幸せになれるのなら。

ルビィが、本当の恋をして幸せになれるなら。

私は、もう、死んでもいい。
0628名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:01:38.22ID:jqiwU2UC
バスに飛び乗って、お気に入りの特等席で声を殺して私は泣く。

本当は泣くことすら許されない。むしろ私は今まで通りに振舞わなけれればならない。

私はルビィに言ったじゃないか。友達に、戻ると。

実際ルビィは多少無理しているだろうけど、花丸がいる前では友達として振舞おうとしている。

なのに私はどうだ。もうダメだ。心が耐えられない。ルビィに「よっちゃん」と言われるだけで、自分の心臓を握りつぶしたくなる。

けれどこれは私の望んだ理想の形。後はただ、ルビィが本当の恋をして、幸せになれば、いい……。
0629名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:11:21.42ID:jqiwU2UC
――善子のマンション

善子「……」ガチャ バタン

ワイワイ ワイワイ

善子(……見慣れない靴……ママの友達……?)

善子「……ぱっ、と挨拶だけして、部屋に逃げよう」スタスタ

ガチャ

善子ママ「そう、この時の善子ったらすっごい可愛くて〜」

ママ友「何言ってんの今も可愛いじゃない! スクールアイドルもやってるのに――あら?」

善子「……こんにちは……」ペコ

善子ママ「あらっ? 今日早いのね、部活は?」

ママ友「あー善子ちゃん! うっわー生だと更にかわいい!!」

善子「うん、部活は今日はミーティングだけで……」

ママ友「今の善子ちゃんは美人系だけど、昔の善子ちゃんは超かわいいわね〜! ほら!」ズイッ

善子「っと……あ、これ……」

善子(……昔のアルバム……?)
0630名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:16:15.96ID:jqiwU2UC
そこに挟んであった写真は、私が小学生ぐらいの頃の写真だった。

きらきらと瞳を輝かせ、ランドセルを背負って走る写真。

ママの友達が、ぺらりぺらりとページをめくる。どうも見覚えのない風景だ。

私の記憶の中にある沼津の小学校とは、少し違う。こんなに田舎道だったっけ。

そんな疑問が芽を出した瞬間、私は我が目を疑った。

「え」

なんでもない一枚の写真。私と、私に抱き着く赤い髪の長い女の子が映った写真だった。

幼い私以上に幼い顔つきの少女。赤い髪。深緑の瞳。

「んなっ……」
0631名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:25:19.51ID:jqiwU2UC
間違いない。この写真の女の子は……。

善子ママ「ああ、ルビィちゃんもめっちゃくちゃ可愛いわよね。すっごい善子に懐いてたの、覚えてる?」

遂に私は声すら出せなくなったらしい。

なぜ今まで忘れていたのか、そう思うのが不思議なほどに、その時の記憶が一気に蘇ってきた。

ピンを盗られ、髪がふわりと広がる情景。

上履きも盗られて、可愛いピンクと白の靴下の足裏は黒く汚れていて。

その状況に私が我慢できなくて、ピンを持った男子に、殴りかかった。
0632名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:26:17.37ID:jqiwU2UC
ダイヤの言葉が蘇る。

  ルビィにとって、善子は小さなころからの想い人だった――。

ルビィが言おうとしていたこと。

  ま、まって、ルビィ、善子ちゃんに、言いたいことが――。

私が考えたバカな仮説が脳裏を走る。

  それは、恋というよりも『誰かにとっての一番でありたい』という気持ちではないだろうか。

  周りはあの子に期待の目を向けたふりをして、実際は最初から期待なんてしていなかった。

  そうやって裏切られたあの子は、今まで花丸以外に心を開くことはできなかったんだろう。

  それから私と出会い、ルビィは私に興味を持って、私も懐くあの子に『リトルデーモン』なんて名前を付けて特別扱いをしたから。

  ……もう一度誰かを信じたいと、考えたんじゃないだろうか。

  誰かにとって一番で居続ければ、裏切られることは無い……それに私は選ばれたのでは、ないだろうか。

  それを、あの子は誰かの一番になりたいという感情を、恋だと思ったのでは、ないだろうか。
0633名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:28:06.97ID:jqiwU2UC
違う。

大間違いだ、こんな傲慢な考えは。

真実はもっとシンプルだ。

ルビィは、周りの大人たちに裏切られるよりも先に。

私に、恋を、していたんだ。
0634名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:32:38.48ID:jqiwU2UC
わ、たしは、なにを……しているの。

わたしはルビィの、なにをしっていたの。

すべてが私の思い込みで、すべてがわたしの独りよがりで。

何もかもが私のくだらない考えのせいで。

ルビィは小学校で私に出会い、私が転校し、高校で再会するまで、しかも私はルビィと会っていたことすら忘れていたのに。

ルビィはただ、私に眩いほどの恋を……してくれていたんだ。
0635名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:40:45.50ID:jqiwU2UC
家を飛び出した。

我武者羅に外を駆け回った。

叫ぼうとしても声も出なかった。

躓いて、転んで、膝から血が出て、それでも私は走り続けた。

全身をぼろぼろにして自分を傷つけていないと、そうでもしないと。

私は本当に自分の首を絞めて自分を殺してやろうと思っていた。

コンクリに叩き付けられて、這いずりまわって、起き上がって立ち上がる、ウジ虫には、お似合いの姿だ。



ああ。ああ。

だれか。

私を殺してくれないか。
0636名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/21(日) 22:41:24.42ID:jqiwU2UC
つづく。
0638名無しで叶える物語(庭)
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2019/04/21(日) 23:00:35.66ID:AbUuRQ9S
青春だ。痛いほどの青春だ。
感動シーンはまだ先のはずなのに、
もう涙が出てきそうだ…
0639名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2019/04/21(日) 23:20:33.20ID:ThTdWua4
俺はもう出てる

最初はエッチなよしルビだと思って見てただけなのに今はもう目が離せない

早く!!ルビィちゃんのもとへ早く!!!
0640名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2019/04/21(日) 23:50:34.33ID:qwe5jFrH
恋は盲目
0643名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)
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2019/04/22(月) 20:54:12.23ID:lwZszQsW
頑張るのだ善子……
0644名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/22(月) 22:52:15.70ID:r02rXN64
――浦女 屋上

鞠莉「ン? 今日はヨハンナお休み?」

果南「ヨハンナ?」

曜「花丸ちゃんルビィちゃん、なんか聞いてる?」

花丸「……」

ルビィ「……」

梨子「ふたりとも、どうしたの……?」

ダイヤ「今日は休む、と連絡が来ていたわ、曜ちゃん」

曜「そーなんだ! 最近ヨーシコー、お休み多いねー!」

ルビィ「……」

ルビィ(善子ちゃん……どうしてルビィのこと、避けるの……?)

ルビィ(やっぱりもう、友達にも戻れないの……?)
0645名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/22(月) 22:58:52.95ID:r02rXN64
千歌「体調悪いのかなぁ? だとしたらお見舞いに行かないと!」バタバタ

果南「悪いとしたら、ね?」ガッシ

梨子「花丸ちゃんルビィちゃん、日中のよっちゃんは体調悪そうじゃなかった?」

花丸「えっと、その……」

ルビィ「……」

ダイヤ「……休みなのは仕方ないわ。ヨハネが休む理由はわたくしが聞いておく、それでいい?」

千歌「ダイヤさんならモーマンタイだね!」

梨子「も、もーまんたい……」

鞠莉「No problem!」

曜「のーぷろぶれむ!!」

果南「……とにかく、練習を始めよっか」
0646名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/22(月) 23:11:19.94ID:r02rXN64
ルビィ(……善子ちゃん……どうして……?)

果南「よーし、じゃあまずは柔軟か――」

ピーンポーンパーンポーン
 一年A組黒澤ルビィさん、一年A組黒澤ルビィさん、至急職員室まで来てください
 繰り返します、一年A組黒澤ルビィさん、至急職員室まで来てください

果南「ら……? ルビィ?」

ルビィ(善子ちゃん……ルビィのこと、嫌いなの……?)

花丸「る、ルビィちゃんルビィちゃん」

ルビィ(……せめて友達でいられるなら、嫌われたくないから、お別れしたのに。こんなの――)

ダイヤ「ルビィ!」

ルビィ「ひゃいっ!?」

鞠莉「大声こわーい!」

ダイヤ「……鞠莉は放っておいて」

鞠莉「ダイヤひどーい!」

曜「あははははは! 鞠莉ちゃん先輩超面白い!」
千歌「キレッキレだよね!」

ダイヤ「ルビィ、職員室に呼ばれていたけれど……何かしたの?」

ルビィ「えっと……なにも……」ウツムキ

梨子「……あの、ダイヤさん……」トントン
0647名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/22(月) 23:27:00.60ID:r02rXN64
ダイヤ「梨子さん? どうかして?」

梨子「あそこに停まってるの……ダイヤさんのおうちの、車じゃないですか……?」

果南「ん、ほんとだ。あの車ダイヤの家の……ってことは浦女にダイヤの両親でも来たの?」

ダイヤ「……嫌な予感がする。ルビィ、お姉ちゃんも行くから急いで着替えるわよ」

ルビィ「う、うん……」

ダイヤ「鞠莉、果南、悪いけど」

果南「わかった。こっちは気にしないで」コクン

鞠莉「ダイヤ、何かあったらすぐマリーに言って。出来ることならなんでもする。」

ダイヤ「ありがとう果南。鞠莉、頼りにしているわ」タッ

ルビィ「えっと、あの、じゃあ、お疲れさまでした……」タッ

花丸「あ……」

果南「マル、気になるのは分かるけど」

曜「お家の事はしょうがないよ! それにダイヤさんもついてるし! だいじょぶだいじょぶ!」

千歌「うんうん、ダイヤさんがいるからきっと大丈夫!」

梨子「……よっちゃん、ルビィちゃん……どうしちゃったの……?」
0648名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/22(月) 23:40:09.80ID:r02rXN64
――職員室

黒澤父「……ルビィ。ダイヤも来たか」

ダイヤ「お父様。学校に来ていたのですね」
ルビィ「おとう、さん……」

先生「く、黒澤さん、部活中に呼び出してごめんなさいね……」

黒澤父「謝ることはありません。悪いのは娘です」

ダイヤ「お父様? ルビィが一体何を?」

黒澤父「……ルビィ。ここ最近のお前の出席状況はどうなっている?」

ルビィ「!」ビクッ

ダイヤ「! お父様! それは――」

黒澤父「ダイヤ」

ダイヤ「ッ」ゾワッ

黒澤父「私はルビィに聞いている。ダイヤは少し静かにしていなさい」

ダイヤ「は、い……」

ルビィ「……」

黒澤父「答えられないのか?」

ルビィ「ぁ、の……ぇ、と……」カタカタ

黒澤父「ルビィ。お前は学校に昼から出てきたり、授業を欠席したらしいな?」

ルビィ「……ぁ、ああ……」カタカタカタ

ルビィ(お姉ちゃんの言っていた意味……いまやっとわかったような気がします……)

ルビィ(ルビィは頭が悪いから……こうならないと、わかんなくて……)

ルビィ(善子ちゃんは、こうならないように……ルビィと……)

ルビィ「……ふぐっ」ポタッ

黒澤父「……ほかにも聞きたい事がある。今日は帰るぞ、ルビィ。ダイヤも今日は帰るぞ」

ダイヤ「は、はい――っ」

ルビィ「ふっ、うぅ……ひっく……」

ルビィ(ああ……ルビィ、ルビィは、ばかだな……)

ルビィ(お姉ちゃんは教えてくれていたのに……)

ルビィ(――ここで問題を起こしてしまえばルビィの自由が失われるの――って……)

黒澤父「ルビィ、来なさい」

ルビィ「は、い……」ポロポロ
0649名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2019/04/22(月) 23:40:37.48ID:r02rXN64
つづく。
0650名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2019/04/23(火) 00:01:08.67ID:bzqsnZjO
まだ終わらねぇのかよ
グダグダ続かせ過ぎいい加減ダレて来てるわ

埋めたろか?
0654名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2019/04/23(火) 13:51:33.46ID:bMCHcFrn
>>650
埋めたきゃ勝手に埋めろやクソニートガガイきのこ
0656名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 22:48:54.54ID:ZogmDRPZ
――善子のマンション

ガチャ

善子ママ「善子!? ちょっとどこ行ってたの!? 傘も持ってなかったのに……善子?」

善子「……学校に、忘れ物。今日、晩御飯要らない」スタスタ

善子ママ「善子、ちょっと、貴女そんなずぶ濡れで……善子、お風呂湧いてるから――!」

善子「……」スタスタ

パタン

善子ママ「……善子?」
0657名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 22:55:17.88ID:ZogmDRPZ
何もかもがどうでも良くなるまで沼津を駆け巡った。

でもやっぱり何もかもはどうにもよくならなくて、結局罪悪感と一緒に帰ってきた。

ニーソは破れて滲んだ血と泥だけが遺り、それ以外は降ってきた雨に流されていた。

家に帰って来た時にはもう、雨はやんでいたのだけれど。

ぽたぽたと床に染みていく水滴の音が、私の部屋の中に響く。

そのままずぶ濡れの制服のまま、靴下だけを脱ぎ棄てて、私はベッドに倒れ込んだ。

起きたら、すべて夢だったと思いたい。
0658名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 23:02:45.05ID:ZogmDRPZ
目が覚めたのは、何か硬いものが床に落ちる音だった。

風邪の一つでもひいているかと思ったけれど、その逆で走り回った疲労は抜けていた。

目が覚めた瞬間からもう既に私の頭の中はルビィの事だけしか考えられない。

どうしようもないじゃないか。もうどうしようもないじゃないか。

わたしはルビィを振ったんだ。自分から振っておいて、また付き合ってほしいだなんて。

ルビィを傷つけておいて、そんな甘えたことが言えるわけない。

それに、こんな私よりも、ルビィを幸せにしてくれる人が絶対に現れるはずだ。

わたしと別れたおかげもあって、きっとルビィの自由は守られたはず。

やっぱり私の行いは、長い目で見て、正しいはずなの。
0659名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 23:11:28.24ID:ZogmDRPZ
ふとベッドから机を見上げると、鞄からはみ出した携帯電話が光っていた。

Aqoursのグループメッセージだろうか。

流石にここ最近休みがちで、みんな心配しているかもしれない。

私はベッドから起き上がると、携帯電話の画面をタップする。

画面の明るさに目を細めつつも、チャットアプリを開く。

そこにあったのは、誰でもない、ルビィからのメッセージだった。
0660名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 23:42:42.54ID:ZogmDRPZ
善子ちゃん、ルビィ、善子ちゃんのことがやっぱり好きです。

一番大切なことを、言っておきたかったので、お伝えします。

今日、ルビィが学校に遅刻したり、授業をサボっていたことがお父さんに知られてしまいました。

それ以外にも、この前夜に善子ちゃんの家に行ったことも知られてしまいました。

自転車がお家にないことと、ルビィが夜中に出歩いていたところを、近所の人に見られてたみたいで。

ルビィ、本当にバカでした。

お姉ちゃんはかばってくれたけど、お父さんはすごく怒ってて。

黒澤家の者としてそんなケイソツなことをするなって。黒澤家の名を汚すなって。

だから、ルビィも、おねえちゃんみたいに。

お父さんの言うとおりに、おうちのいうとおりに暮らして、高校を卒業したらお見合いをすることになりました。

……なんだか不思議な気分です。ずっと善子ちゃんとお付き合いして行けるって思っていたんだけど。

でも、全部ルビィが悪くって。

でも、善子ちゃんとお付き合いできた日の思い出さえあれば、きっとルビィは大丈夫です。

だから、善子ちゃん。ずっとずっと、ルビィが誰かと結婚したとしても、ルビィは善子ちゃんのことが大好きです。

さようなら。ありがとう善子ちゃん。
0661名無しで叶える物語(たこやき)
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2019/04/23(火) 23:49:43.26ID:ZogmDRPZ
私の手のひらから、携帯電話が滑り落ちた。

落ちた携帯電話のすぐそばに、銀色に鈍く光る何かが落ちていた。

小さな白いもこもこのキーホルダーのついた、鍵。

震える手でそれを拾い上げる。

行け。

震える私の心が訴える。

行け。

震える私の足が動き出す。

せめてルビィの自由だけは。

震える私の手が、ルビィの残した自転車のカギを拾い上げる。

なんとかして、守らなくちゃ。

まとまらない、乱れる頭の中で、私は家を飛び出して、ルビィの自転車に飛び乗った。

わたしはどこに行って、何をすればいい?

迷いに反して、足はペダルを踏みこんでいた。
0663名無しで叶える物語(庭)
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2019/04/23(火) 23:57:46.12ID:RIjhTS26
行け善子! 行けぇぇ!

ルビィちゃんのメッセージの文面がホント心に刺さるわ…
0665名無しで叶える物語(茸)
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2019/04/24(水) 00:01:23.42ID:2gfujjMt
なんだただのDVクズ親から娘奪う話か
つまんね
0668名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2019/04/24(水) 00:13:36.67ID:umyY1eib
お前しかいない…!
0672名無しで叶える物語(茸)
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2019/04/24(水) 15:31:08.50ID:3XrJoQ/Z
良くある展開なので屋敷に火をつけるくらいはしてほしい
0673名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)
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2019/04/24(水) 18:55:19.20ID:ZBXnNVER
頑張るんだ善子……
0676名無しで叶える物語(庭)
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2019/04/25(木) 07:12:51.83ID:7+KyuQTb
ほほほ
0678名無しで叶える物語(笑)
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2019/04/25(木) 18:22:44.53ID:ghP7wzjX
0680名無しで叶える物語(アメリカ合衆国)
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2019/04/26(金) 08:09:40.96ID:PPJQZXT4
いえい
0681名無しで叶える物語(茸)
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2019/04/26(金) 08:17:34.44ID:64OYi3jK
これで乗ってる自転車がデコチャリ仕様だったらいろいろ台無しだなと
へんなことを想像したぜ
0684名無しで叶える物語(庭)
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2019/04/26(金) 23:55:58.24ID:rLqNdlW2
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