ダイヤ「温厚な妹の怒らせ方」
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ルビィ「おねぇちゃあぁ!」
ダイヤ「何ですかルビィ、そんな大きな声を出してはしたないですわよ」カクカク
ルビィ「おねぇちゃあ、ちょっと来て!!」
ダイヤ「まったく何だというのです…わたくしは今奈良づくしの練習で忙しいのです、後にしなさい」カクカク
ルビィ「いいから来なさい!!!」
ダイヤ「ピギッ?!」 ダイヤ「ル、ルビィ…?」ソロ〜
ルビィ「……」
ルビィ「…おねぇちゃあ」
ルビィ「アレは…何?」
今、姉妹がいるのは黒澤家のトイレの前
ドアは開け放たれており、ルビィが指差すのは姉妹にとっては毎日目にする馴染み深い洋式便器
そしてその中には…
ダイヤ「あっ」
ルビィ「何でおねぇちゃあはウンコしたあと流さないんだよ!!!!」 ダイヤ「お、落ち着きなさい」
ルビィ「落ち着きなさいじゃないよ!! 何で家のトイレで姉の山盛りのウンコを目にしなきゃいけないの!!! しかも窓締め切って換気してないからめっちゃくさいし!!! 服に臭いが移ったらどうするの!! この服お気に入りなのに!!」
ダイヤ「その…ですね、あまり立派なブツがブッブーと出まして…」
ダイヤ「何だか流すのが惜しくなって誰かに自慢したくなりまして」 ダイヤ「あれほどルビィが怒ったことは、後にも先にもあのときだけでしたわ」
ダイヤ「わたくしが生まれて初めて本気で怒ったルビィを見たのは、あのときでしょうね」フッ
聖良「…………」
聖良「……いや、それは怒りますよ…」
聖良「…というかルビィさん、よくダイヤさんと姉妹の縁を切りませんでしたね…」
ダイヤ「何を言うのですか? この程度のことでルビィとわたくしの絆が崩れることなどありえませんわ!」
聖良「…ダイヤさんは一度、ルビィさんがダイヤさんのことをどう思っているのか本音を聞いたほうがいいと思いますよ」 ダイヤ「あら、随分なことですわね。そう言う聖良さんは理亞さんを怒らせたことなど一度もない完璧な姉だと?」
聖良「もちろんです。私が理亞に注意することはあっても、理亞から怒られたことなど…」
聖良「……」
聖良「…あっ」 チュン(^8^)チュン
聖良「理亞!遅刻しますよ!起きなさい!」
理亞「zzz… ん〜…」スャァ
聖良「理亞! 理ー亞ーー!!」
理亞「うゅ… あと5ふん…」
聖良「まったく… 困りましたね」
聖良「仕方ありません。実力行使です」
ヌギヌギ プリンッ
理亞「ダンスナウ…… ダンスナ
ペトッ
理亞「うぷっ」
聖良「聖良メタン」パスー 理亞「」
理亞「?!?!?!?!?!?!?!?!」
理亞「んごぁあぁあぁあぁああぁあぁおぉぅぇえええええ!!!!!! くさっ! くさっくさっくさっくさっくさぁああぁあぁあ!!!!!!💢💢💢💢💢」
聖良「やっと起きましたか」
理亞「くさっ…姉様!? なんで私の顔にお尻を押し付けてるの!?!?!?」
聖良「理亞が起きないので私の屁で強制的に起こそうと思いまして」
理亞「姉様!! いくら姉様でもやっていいことと悪いことがありますよ!!! それに姉様の屁くさすぎます!! 異常屁臭ですよ!! 犬が嗅いだらマジで死ぬレベルです!!! 何でここまでくさい屁を妹の顔にゼロ距離で放てるんですか!!!!」
聖良「うーん、最近便秘だからでしょうね」
理亞「なんで他人事みたいなんですか!! …どのぐらい出てないんですか?」
聖良「そういえばジャンプで幕張がやってた頃ぐらいから出てませんね」
理亞「20年以上前じゃないですか!!! そらそんな昔から便秘してたらあんな糞尿地獄みたいなくささの屁も出ますよ!!! ていうか何でそんなにウンコしないで生きてられるんですか!! それ以前に姉様まだ生まれてないじゃない!!!」 聖良「理亞はああいった性格もあって、私以外の相手に怒るのはしょっちゅうですが」
聖良「私相手にあれだけ怒ったのはあれが最初で最後でしたね」
聖良「きっと理亞はあのとき、生まれて初めて本気で怒ったのでしょうね」フッ
ダイヤ「……」
ダイヤ「…それは…さすがにわたくしも引きますわ…」
ダイヤ「というより、貴女わたくしに姉妹の縁をルビィによく切られませんでしたねとかよく言えましたわね…」
聖良「ふふ、理亞がこの程度のことで私への尊敬と親愛を失うはずありませんよ」
ダイヤ「理亞さんェ…」 ダイヤ「ところで聖良さん、貴女本当にジャンプで幕張がやってたころからお通じがないのですか?」
聖良「ええ! だからルビィさんに本気で怒られるぐらい大量に出せるダイヤさんが羨ましいです」ニコッ
ダイヤ「ふふ、おだてても出るのは健康なお通じだけですわよ?」ニコッ
二人の姉の微笑ましい午後の歓談のひとときは、こうして和やかに過ぎていくのだった
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