曜「おーいあんちゃーん!」杏樹「!?」
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ザザーン…
ザーン…
杏樹「……ふぇ」
曜「あ、起きた。梨子ちゃーん、あんちゃん起きたよー」
梨子「よかった……どんなに起こしても起きないんだもの。心配したじゃない」
杏樹「……」パチクリ
杏樹「梨子ちゃん、と……曜ちゃん?」
曜「ん? ……寝ぼけてる?」
梨子「ああもう、髪まで砂だらけじゃない……」ナデナデ
杏樹「あ、あっ……ご、ごめん……」パッパッ
曜「大丈夫? 立てる?」スッ
杏樹「あ……ありがとう」ギュウッ
グイッ
杏樹「っとと」
杏樹「……」
曜「おーい? だいじょうぶ?」フリフリ
杏樹「……う、うん」
梨子「本当に……? なんだか、様子が変よ?」
杏樹「あ、あはは……えっと……」
杏樹(……え、なにこれ……?) 〜???〜
千歌「……」
千歌「あれっ!? こ、ここどこ……私、確か……」
千歌「東京ドームは!? みんなは……あれ、あれれれ??」
「……千歌?」
千歌「え……」
杏樹「……千歌」
千歌「っ、ぁ……もしかして」
杏樹「……はじめまして、伊波杏樹で────うわっ!?」
ギュウッ
千歌「やっっっと会えた!!!」ムギュー!!
杏樹「ちょ、苦しっ……」
千歌「会えた、会えた……杏樹ちゃん、杏樹ちゃんだ!」
杏樹「ぅ、うん……そう……そうだよ、千歌」
千歌「ほんとに、本当に杏樹ちゃんだ……」
杏樹「……うん、ほんとに千歌だ。千歌、私もずっと……会いたかった」
千歌「大変だったんだよ、もう……いきなり私はアニメだとか言われたり、声優とか、ライブとか、舞台とか……っ」
千歌「そう、そうだよ! 私たち、なんでか入れ替わってたんだよ!」
杏樹「う、うん……私は千歌に私が上書きされたと思ってたけど、そういうことみたいだね。ごめん、苦労したでしょ」
千歌「ほんとだよー! もー!」
千歌「……でも、杏樹ちゃんにも苦労かけちゃったよね。ラブライブ決勝の直前だったでしょ?」
杏樹「んー……いや、マジで苦労したのは学年末テストだった」
千歌「テスト……」
千歌「テスト!? どうだったの、赤点とかなってないよね〜……!?」
杏樹「お恥ずかしながら平均ギリギリで……」
千歌「そっかぁ〜……よかったぁ」 杏樹「千歌は、4thラブライブだよね」
千歌「うん! 知らない曲多くて困ったよ……なんでアニメでやってない曲までやるのぉ……」
杏樹「アニメだけだとすぐ終わるし」
千歌「むぅ……」
千歌「でも、とっても楽しかった」
千歌「朱夏ちゃんはずっと私を支えてくれたし、りかこちゃんは私と一緒にいっぱい悩んでくれた」
千歌「有紗ちゃんはいつもお菓子くれて、愛ちゃんとら一緒にふざけて遊んだ。愛香ちゃんも、朱夏ちゃんみたいに私を気遣ってくれた」
千歌「愛奈ちゃんはちょっとおじさんっぽいことよく言ってたけど……いっつも優しくしてくれた。私が泣きそうになったらすぐタオルくれたし」
千歌「ななかちゃんはあんまり喋る方じゃなかったけど、むしろ頼もしい背中を見て、ついていってた」
千歌「みんな、私を支えてくれた。だから大変だったけど、辛くはなかったよ」
杏樹「……そっか、みんなやるじゃん。さすが、Aqoursだね」
千歌「杏樹ちゃんは? どうだった?」
杏樹「んー……」
杏樹「みんなアニメ通りだった」
千歌「どういうこと……」
杏樹「んー……私のよく知る、頼もしくて優しくて大好きなみんなのまんまだったってこと!」
千歌「……ふふ、そっか! みんな、最高の仲間だよ」
杏樹「うん、わかる……めちゃくちゃ楽しかったよ」
千歌「……ねえ、私ね、今から4thライブが始まるんだ。光の海に飛び込んでいく瞬間だった」
杏樹「……私はラブライブ決勝が始まる。私たちも、光の海に飛び込んでいく瞬間だった」
千歌「……」
千歌「……もしかして私たち、自分の世界に帰っちゃうのかな」
杏樹「……」
千歌「これまで頑張ってきて、やっと……やっと、私たちの目指した最高の舞台に立てる時だったのに」
千歌「……頑張ったのに、やっと夢が叶う瞬間だったのに……」 杏樹「……千歌」ギュウッ
千歌「……ぁんじゅ、ちゃん」
杏樹「ねえ、知ってる?」
杏樹「私たち、ずっと一緒にいるんだよ。アニメが始まる前から……プロジェクトの開始から、ずっと」
千歌「……ぅん、インタビューで、見たよ」
杏樹「まじか、恥ずかし」
杏樹「……おほん。だから、もし帰ったとしても一緒だよ」
杏樹「私は、千歌と東京ドームで4thライブをやりきるし」
杏樹「千歌は、私とアキバドームでラブライブ決勝をやりきる」
千歌「……うん、ずっと一緒。私、杏樹ちゃんが一緒にいるんだって思って、ずって頑張ってこれた」
千歌「こんなにも素敵な人が一緒にいる。それだけで、無限にパワーが湧いてきた」
千歌「……これからも一緒だよね、私たち」
杏樹「もちろん、ずっとずっと」
杏樹「だって私は千歌と同じ景色を見るのが夢だもん」
杏樹「千歌の見る世界を私も見たい、そう思ってずっと頑張ってきたんだ」
千歌「……うん、私も見たい。杏樹ちゃんとずっと同じ景色、同じ世界を見たい」
杏樹「……なら、怖くないでしょ!」
千歌「……杏樹ちゃん」
杏樹「ほら、4thの練習途中で沼津に行っちゃったから、色々とわからないこともあるからさ」
杏樹「千歌が一緒に踊ってくんないとみんなが困るんだよ」
千歌「……私もラブライブ決勝の途中で入れ替わっちゃったから、みんなのステップあんまりわかんないかも」
杏樹「それはないでしょライブで同じことするんだからw」
千歌「てへ、ばれた」
千歌「とにかく、私も杏樹ちゃんが一緒じゃないとやだってこと!」
杏樹「……ありがとね、千歌。私の分も頑張ってくれて」
千歌「こちらこそ、ありがとう杏樹ちゃん。私の分も頑張ってくれて」 杏樹「一緒に行こう。そして一緒にやり遂げよう」
千歌「うん! 一緒にやろう!」
杏樹「私たち、一緒に!」
千歌「同じ景色を────!」 杏樹がアニメ世界を改変したことで現実に
逆に千歌現実世界を改変したことでアニメ世界に影響が出ると面白くなりそう 〜内浦、海岸〜
杏樹「……」ペラペラ
「おーいあんちゃーん」
杏樹「……ん」
杏樹「なにー? 朱夏」
朱夏「なにしてんの? みんな温泉行ったよ?」
杏樹「……うん」
杏樹「大切な人からの手紙を読んでたんだ」
朱夏「それって、千歌ちゃん?」
杏樹「そ! みんな忘れてるだろうけど、4thライブまで私と千歌は入れ替わってたんだぞ〜?」
朱夏「それ何回も聞いたって〜」
朱夏「絶対夢だって思うけど」
杏樹「マジなんだよなーこれ」
杏樹「だってほら、この日記の字、私の字じゃないんだよ」
朱夏「……わからん」
杏樹「わかんないかー」
朱夏「でも、なんとなく言いたいことはわかるよ」
朱夏「4thライブ、舞台に上がる直前に言われたんだ。私たちのそばに、常にAqoursが一緒にいるって」
朱夏「私なら曜ちゃんで、りきゃこなら梨子ちゃんって感じで」
杏樹「マジか。私それ言ってない」
朱夏「マジ?」
杏樹「めちゃくちゃマジ」
朱夏「……そっかぁ」
朱夏「じゃあ、いたのかな。千歌ちゃん」
杏樹「いたんだよ。あとでみんなにもこの日記読ませたげるから」
朱夏「お、楽しみにしとく」 朱夏「でも、よくこんなこと言いだしたよね」
杏樹「こんなこと?」
朱夏「Aqoursのみんなで、沼津に旅行に行こうって。しかも完全にプライベートで」
杏樹「あー」
杏樹「私、千歌がこっちにいる間、アニメの世界にいたからさ」
朱夏「それも何回も聞いたって」
杏樹「まあまあ」
杏樹「それで、仕事じゃなくて、自分たちの足で沼津を見たくなったんだよ」
杏樹「Aqoursの9人で、誰一人欠けることなく」
杏樹「私たちを巡り会わせてくれたAqoursを、千歌たちを育ててくれた街を」
朱夏「……ふーん」
杏樹「ふーんてw」
朱夏「でも、名案。みんな仕事でしか来てなかったもんね」
杏樹「でしょ? やっぱり自分で見とかないと」
杏樹「Aqoursの見てきた世界、私たちも一緒に見たいじゃん」
朱夏「……ふふ、まあそれもありかな」
朱夏「全員が二つ返事で賛成したのは、みんな同じ気持ちだったってことかもしれないし」
杏樹「うん!」
杏樹「……じゃ、お先に温泉行くから!」ダッ
朱夏「あ、おい! 呼びに来てやったんだぞ私!」
杏樹「競争だー!」タッタッタッ
朱夏「……こどもめ」
『────ありがと、曜ちゃん』
朱夏「……ん?」クルッ
朱夏「……ふふっ」
朱夏「よかったね、千歌ちゃん」
朱夏「すー……っ」
朱夏「待てーー!杏樹こらぁー!」タッタッタッ 〜浦の星女学院〜
パチパチパチパチ
曜「────踊れたね、もう一度!」
梨子「この学校でみんなと、Aqours全員で────!」
千歌「あのね────伝えたいことがあるの」
果南「千歌?」
千歌「みんなに、Aqours全員に!」
ルビィ「伝えたいこと?」
善子「なによ」
花丸「ずら?」
千歌「私たちAqoursと……それを愛してくれる世界のこと!」
ダイヤ「愛してくれる、世界……?」
千歌「そう! 私たちをずっと応援してくれた、私たちとずっとずっと一緒にいてくれた、大切な、もう9人の仲間たちのこと!」
鞠莉「Wow! 楽しそう、聞かせて聞かせて!」
千歌「うん、聞いてほしい!」
千歌「その人たちはね、私たちを誰よりも愛してくれてる────」
千歌「もうひとつのAqoursの物語────!」 初めて書いたキャストのSSだったので色々変なところもあったかもしれませんが、
読んでくれた皆さまに心からの感謝を この前のりきゃこのやつといい最近いいクロスオーバーが増えてますね
おつおつ 乙
なるべくいろんなキャラやキャストに見せ場があってよかった 杏樹「千歌は、4thラブライブだよね」
千歌「うん! 知らない曲多くて困ったよ……なんでアニメでやってない曲までやるのぉ……」
杏樹「アニメだけだとすぐ終わるし」
千歌「むぅ……」
千歌「でも、とっても楽しかった」
千歌「朱夏ちゃんはずっと私を支えてくれたし、りかこちゃんは私と一緒にいっぱい悩んでくれた」
千歌「有紗ちゃんはいつもお菓子くれて、愛ちゃんとは一緒にふざけて遊んだ。愛香ちゃんも、朱夏ちゃんみたいに私を気遣ってくれた」
千歌「愛奈ちゃんはちょっとおじさんっぽいことよく言ってたけど……いっつも優しくしてくれた。私が泣きそうになったらすぐタオルくれたし」
千歌「かなこちゃんはいつも笑ってて、あの笑顔を見てると私も笑顔になれた。ななかちゃんはあんまり喋る方じゃなかったけど、むしろ頼もしい背中を見て、ついていってた」
千歌「みんな、私を支えてくれた。だから大変だったけど、辛くはなかったよ」
杏樹「……そっか、みんなやるじゃん。さすが、Aqoursだね」
千歌「杏樹ちゃんは? どうだった?」
杏樹「んー……」
杏樹「みんなアニメ通りだった」
千歌「どういうこと……」
杏樹「んー……私のよく知る、頼もしくて優しくて大好きなみんなのまんまだったってこと!」
千歌「……ふふ、そっか! みんな、最高の仲間だよ」
杏樹「うん、わかる……めちゃくちゃ楽しかったよ」
千歌「……ねえ、私ね、今から4thライブが始まるんだ。光の海に飛び込んでいく瞬間だった」
杏樹「……私はラブライブ決勝が始まる。私たちも、光の海に飛び込んでいく瞬間だった」
千歌「……」
千歌「……もしかして私たち、自分の世界に帰っちゃうのかな」
杏樹「……」
千歌「これまで頑張ってきて、やっと……やっと、私たちの目指した最高の舞台に立てる時だったのに」
千歌「……頑張ったのに、やっと夢が叶う瞬間だったのに……」 あんちゃんと千歌は身長も同じなんだよな…
最高でした 書いてくれてありがとう おつでした、好き
一時的に杏樹になったことで更にハイスペックになった千歌に皆が驚く展開を見たかったりもする
>>299
ま?なにそれエッモ りきゃこのといい、なんで良いキャストSSはまとめられないのか スレタイも絵里ジョルノのパクリっぽいけどオマージュ? >>306
そうだよな 野球のやつもかなり良かったのに >>306
このスレ知らないわけもないだろうし何かしら意図あるんだろうけど、傾向見るとなんか下らなさそうなんだよなぁ…… ほんと読んでてりきゃこのところとか4th思い出して泣くかと思った
作者に感謝を… 乙、良いssに出会えた
聖雪描写あまり無かったけど、ひなひなと理亞ちゃんってコミュ力とかAqoursとの接し方とか真逆だから、その辺に千歌ちゃんとまどってたら面白そうだなと思った ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています