「バカばっか」
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ー部室ー
ガチャ
穂乃果「今日も練習がんばろーっ!ってあれ?」キョロキョロ
凛「しゃーっ」ギロッ
にこ「うぅ〜っ」ギロッ
穂乃果「ふ、2人とも睨み合ってどうしたの?」アセアセ
凛「もう穂乃果ちゃんに決めてもらおうよ!」
穂乃果「え?」
にこ「そうね。私たちだけで話し合っていても、埒が明かないわ」ハァ
穂乃果「け、喧嘩なら」アセアセ
凛「凛と!」
にこ「にこと!」
「どっちがおバカだと思うっ?!」
穂乃果「え、えーっと・・・・・・え?」
♥♡
穂乃果「ふむふむ。凛ちゃんは、にこちゃんに宿題を教えてもらおうと思ったんだけど」
凛「分からないって言われたにゃ」
にこ「1年生の問題なんて、もう忘れただけよ!」
凛「だから、ついつい本音が出ちゃったんだ。よく3年生になれたね、って」
穂乃果「それは凛ちゃんが悪いよ」
凛「それはそうだけど・・・・・・。今はどっちが悪いかじゃなくて、どっちがおバカかって事だよ!」
にこ「にこは3年生なのよ?凛より学年が2つも上なんだから、にこの方が賢いに決まってるにこ」プイッ
凛「凛が3年生になったら、ぜぇ〜ったいに、にこちゃんより賢いハズだもん!」ガタッ
穂乃果「うーん、それじゃあこういうのはどう?」
穂乃果「私が一般常識の問題を出すから、間違えた方がおバカって事で。これなら学校の勉強はあまり関係ないよね」ニコニコ
凛「分かったにゃ」
にこ「年上のにこの方が経験も知識も豊富なんだから、負けを認めるなら今の内にこ」ニヤニヤ
凛「ぐぐっ」ワナワナ
凛「にこちゃんこそ、1年生に負けたら、明日からは廊下の隅っこを歩いてもらうからね!?」
穂乃果「問題は、インターネットから出題するよ」ポチポチ
穂乃果「答えは、相手に見えないようにノートに書いてね」
穂乃果「それじゃあ、問題です!」
凛「・・・・・・」ドキドキ
にこ「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「日本の総人口は約1億2千万人ですが、東京都の人口は約何人でしょうか?」
凛(へぇー、日本って1億人も住んでるんだー)
にこ(こんなの簡単よ。日本全国で東京が1番多いんだから、えーっと、だいたい・・・・・・)
凛(ところで東京って、どこまでが東京だっけ)ウーン
にこ「・・・・・・」カキカキ
凛「!!」(にこちゃんもう書いてるにゃ)チラッ
にこ「ふふん」ニコニコ
凛「ほ、穂乃果ちゃん!」ビシッ
穂乃果「どうしたの?」
凛「ひ、ヒントをください!」アセアセ
穂乃果「いいよー」ポチポチ
にこ「ちょっと!にこはもう書き終えたんだから、早くしなさいよ」ムスッ
穂乃果「まあまあ、ヒントを聞いて答えが変わるかもしれないよ?」ニコニコ
にこ「・・・・・・」
穂乃果「ヒントです!日本には47の都道府県があります。その中でも東京の人口が1番多いです」
凛「え?それだけ?」アセアセ
穂乃果「うん」
穂乃果「あっ、電卓は使ってもいいって書いてあるよ」
にこ「えっ」(電卓?計算が必要ってこと?)アセアセ
凛「あっ!分かったにゃ」ポチポチ
にこ(えっ、嘘?計算?公式とかあるってこと?)グルグル
凛(1億2千万を47で割ればいいんだね)ポチポチ
凛(えーっと、210万?かな・・・・・・ん?)
凛(でも、東京の人口が1番多いんだよね。それなら)ポチポチ
凛「できたにゃ!」カキカキ
にこ「ちょっちょっと待って!」アセアセ
にこ(お、落ち着くのよ!凛が分かって、にこが分からないハズがないわ)ポチポチ
にこ(えーっと、まずは1億2千万人よりは少ないわよね)カキカキ
にこ(それで、学院が1クラス30人ぐらいで、全部で6クラスあるから)ポチポチ
にこ(最低でも180人はいるでしょ、先生も合わせると200人弱)ポチポチ
にこ(割り算?割ればいいのかしら)ポチポチ
にこ(60万人・・・・・・え?本当に?)グルグル
にこ(冷静になるのよ、私はやればできる子)アセアセ
にこ(東京ドームが5万人収容って聞いた事がある、気がする)
にこ(つまり、60万人だったとしたら・・・・・・えーっと)ポチポチ
にこ(12分の1が東京ドームに入る事になる・・・・・・これはおかしいわね)
にこ(つまり、60万人よりもっとたくさんいるって事よ!)ポチポチ
にこ「ふふふ、書けたわ」カキカキ
穂乃果「おー、自信満々だね」
穂乃果「ちなみに、正解に近い方が勝ちだよ!一緒に出してね、せーの!」
バンッ
凛”21,000,000”
にこ”600万人”
穂乃果「・・・・・・えっ」ビクッ
にこ「早く答えを言いなさいよ。まあどうせ、にこがドンピシャで正解でしょうけど」フフン
凛「そんなことないよ!凛の方が正解だもん」ムスッ
穂乃果「せ、正解は・・・・・・」アセアセ
凛「・・・・・・」ドキドキ
にこ「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果「約1000万人、です!」
「・・・・・・」
にこ「ま、まあ、に、にこの方が近いわね」アセアセ
凛「ひ、引き分けだよ!引き分け!どっちもすごい外れてるにゃ!」アセアセ
にこ「負け惜しみはやめなさい」
凛「ね?引き分けだよね?穂乃果ちゃん!」
穂乃果「うーん・・・・・・」
にこ「さっき正解に近い方が勝ちって言ってたじゃない!」
穂乃果「引き分け、かなー?」
凛「ほらほら!」ニコニコ
にこ「なんでよ!おかしいじゃない!」
穂乃果「だって2人とも惜しくもないし」
にこ「そ、そもそも穂乃果が問題出してるのがおかいいのよ!」ガタッ
穂乃果「え?」
にこ「穂乃果も凛と同じおバカなんだから、出題者としての資格がないにこ!」
穂乃果「ほ、穂乃果は賢くはないけどおバカでもないよ!自分の住んでる東京の人口も知らないくせに、そんなこと言わないで!」ガタッ
にこ「なっ!?それじゃあ、穂乃果は知ってたって言うの?」
穂乃果「そ、それぐらい常識だよ」アセアセ
にこ「・・・・・・」ジー
穂乃果「・・・・・・」アセアセ
ガチャ
希「あれ?3人だけ?」キョロキョロ
海未「なにを騒いでいるのですか?」ハァ
穂乃果「海未ちゃん!」パアァ
海未「・・・・・・2人ともおバカですね」ハァ
にこ「に、にこは惜しかったじゃない!」ガタッ
海未「惜しくありません」
凛「東京の人口なんて知ってても、使わないよ!」アセアセ
海未「使わなくても常識です。普通は知っています」
穂乃果「そ、そうだよ!」アセアセ
海未「2人がおバカでないというのなら、私の出す問題を正解できますよね?」
にこ「うっ」ビクッ
海未「出来ないなら、やはり2人はおバカだという事に」
凛「できるよ!」ガタッ
海未「本当ですか?」チラッ
凛「ほ、穂乃果ちゃんと2人なら」オドオド
穂乃果「えっ」ビクッ
凛「ねっ?!」チラッ
穂乃果「う、うん!もちろんだよ!」
希「じゃあ、ウチはにこっちとやね」
にこ「えっ」ビクッ
海未「いいでしょう。その代わり、負けた方は2人ともおバカになりますよ?」
穂乃果「絶対に正解しようね!」
凛「うん!」ニコニコ
希「ウチらも負けへんよー」ニコニコ
海未「高校で出題されるテストのような問題では、とても正解できないと思いますので」
にこ「むっ」ムスッ
穂乃果「す、数学以外なら分かるもん!」ムスッ
凛「凛も英語以外なら!」
希「・・・・・・」
海未「小学生でも分かるような問題にします。いいですね?」
「はい」
海未「つまり、この問題が分からない人は小学生以下という事になります」
「・・・・・・」ゴクリ
海未「それでは問題です」カキカキ
問題:15−5×(8−2)÷2+3=
バタン
穂乃果「穂乃果はもうダメです・・・・・・。凛ちゃん、あとは任せ、ぐふっ」チーン
凛「ほ、穂乃果ちゃん?!しっかりするにゃ!」ユサユサ
にこ(えーっと、どうするんだっけ)アセアセ
希「こんなの簡単やん」カキカキ
にこ「本当にこ?」チラッ
希「これで合ってるやんね?」
希:10×6÷2+3=60
にこ「これ本当に合ってる?」
希「いやだって、こうとしか考えられんよ」
にこ「33じゃないにこ?」ヒソヒソ
希「えっ?そうなん?」ヒソヒソ
にこ「だって普通は左から計算していくでしょ?」
希「でもカッコで囲ってあるやん。カッコ内は最優先やよ?」
にこ「そう言われればそうだったような」
希「つまりカッコ内にある6を基準にして、そこから左に計算していくのがこの問題のコツやと思う」
にこ「なるほど」
希「それに引っ掛かってしまうと、答えが33になるんやない?」
にこ「よくやったわ!」ニコニコ
希「ウチのこと見直した?」
にこ「うん!希は本当にバカだと思ってたけど、意外と賢いにこ」
希「ん?」
凛「穂乃果ちゃんも手伝って!」ユサユサ
穂乃果「穂乃果は数式を見るとジンマシンが」シュー
凛「出てないから大丈夫だってば!」
凛「小学生でも解けるんだから、凛たちでも頑張れば」
穂乃果「凛ちゃん、穂乃果が小学生の時の算数の点数しってる?」
凛「な、何点だったの?」アセアセ
穂乃果「ご、ごご、ごご・・・・・・」
凛「50点なら」
穂乃果「5点」バタン
凛「・・・・・・」(1人で頑張ろう)カキカキ
凛(えーっと、たしかカッコから解いていくんだよね)
凛:15−5×6÷2+3=
凛「こうやって」カキカキ
凛(掛け算と割り算が先なんだよね・・・・・・どっちが先だっけ)アセアセ
凛(わ、割り算、かな?)
凛:15−5×3+3=
凛(それで掛け算をやって)
凛:15−15+3=
凛(えーっと足し算からやると)
凛:15−18=
凛(−3?あれ、小学校でマイナスって習うっけ?)ウーン
凛(それじゃあ、引き算からやると)
凛:0+3=3
凛(こっちの方が正解っぽいにゃ)カキカキ
凛「出来たよ!」
穂乃果「おー!凛ちゃんすごい!」ムクリ
希「こっちも出来たよー」
にこ「自信満々にこ!」
海未「それでは一斉に答えをこちらに見せてください」
海未「はい、せーの」
ドンッ
にこ・希:60
凛・穂乃果:3
「えっ」チラッ
希「ぷっ」ニヤニヤ
にこ「33ならまだしも、3って」ニヤニヤ
凛「うぅ〜・・・・・・合ってるもん!」ウルウル
凛「60ってなに?!どうやったらそんな答えになるにゃー!」
希「どうやったらって、ねー?」
にこ「普通に解いたらこうなるにこ」
凛「ほ、穂乃果ちゃんもなんとか言ってよ!」ユサユサ
穂乃果「あはは・・・・・・。穂乃果は問題が解けないから」アセアセ
凛「・・・・・・合ってるもん!絶対に凛の答えが合ってるもん」ウルウル
海未「正解は・・・・・・」
希「・・・・・・」ニヤニヤ
にこ「・・・・・・」ニヤニヤ
凛「はぁー」シュン
穂乃果「・・・・・・」ドキドキ
海未「3です」
にこ「えっ」
希「えっ」
穂乃果「おぉー!」
凛「やった!やったよ、穂乃果ちゃん!」キャッキャッ
穂乃果「すごいすごい!天才だよ!」キャッキャッ
希「ちょっちょちょちょっと待って!」
海未「どうかしましたか?」
希「なんで3なん?おかしいやん!」
にこ「そうにこ!そうにこ!」
海未「違います。おかしいのはあなた達の頭です」
穂乃果「ぷぷぷっ」ニヤニヤ
海未「穂乃果は、明日から練習時間の合間に算数の勉強をしてください」
穂乃果「えっ」
凛「穂乃果ちゃん、頑張ろ?」ニコニコ
穂乃果「うぅ〜」シュン
海未「凛のも間違っています」
凛「えっ」
海未「答えは合っていますが、途中式が違います」
希「解説して!納得いかんよ!」ムスッ
にこ「そうにこ!海未ちゃんが間違ってるかもしれないでしょ」ムスッ
海未:15−5×(8−2)÷2+3
海未「1個ずつ丁寧に計算していけば、間違う事はありません」
海未「希とにこはそれ以前のようですが」
海未「まずカッコ内の計算をします」
「うんうん」
穂乃果「ふーん」
海未:15−5×6÷2+3
海未「こうなりますね」カキカキ
「うんうん」
穂乃果「あっ、これなら穂乃果でも出来そう」カキカキ
穂乃果:15−30÷5
海未「違います」ゴシゴシ
穂乃果「えー!」
凛「掛け算と割り算が優先だから、それから計算しないとダメだよ」アセアセ
海未「その通りですが、凛はなぜ割り算から先に計算したのですが?」
凛「わ、割り算の方が優先順位高いと思って」
海未「カッコが無くなったのですから、左から計算していくのが鉄則です」カキカキ
希「ほえー」
にこ「やっぱり間違ってたじゃない」ムスッ
海未:15−30÷2+3
海未:15−15+3
海未:0+3
海未:=3
海未「これが正解です。凛の答えは三角ですね」
穂乃果「勉強になったねー」ニコニコ
海未「凛は単純な間違いですので、しっかりと基本を復習してください」
凛「はーい」
海未「穂乃果は明日から計算ドリルです」
穂乃果「えー」シュン
ー翌日ー
希「絵里ちゃ〜ん」
絵里「どうしたの?」
希「チョコレートあるんやけど、食べる?」スッ
絵里「あら、美味しそうなチョコね」
絵里「貰っていいの?」
希「うんうん」ニコニコ
絵里「ありがとう」スッ
希「あれ、いま食べないん?」アセアセ
絵里「ええ、お昼のデザートに取っておくわ」
希「えー、いま食べよーよ」ユサユサ
絵里「別に私がいつ食べようと、希には関係ないでしょ」
希「それだと作戦が」
絵里「作戦?」
希「あっ、なっなんでもないよ」アセアセ
絵里「1つ聞いてもいいかしら」
希「ど、どうぞ」アセアセ
絵里「宿題・・・・・・ちゃんとやってきたわよね?」ニコニコ
希「・・・・・・」ウツムキ
にこ「なにこれ、真っ白じゃない」パラパラ
希「いつの間に?!」
絵里「はぁ・・・・・・。なんでいつもやってこないの?」
希「やっても分からんのやもん」シュン
絵里「授業中に寝てるからでしょ」
希「窓際の席って、なんでこんなに気持ち良いんやろ」
絵里「睡眠不足?」
希「ううん、いっぱい寝とるよ」
絵里「そうよね、いつも遅刻ギリギリよね」
絵里「ほら、教えてあげるから早くノート広げなさい」
希「えー」グデー
絵里「・・・・・・それじゃあ存分に怒られなさい」クルッ
希「ごめんなさい!教えてください!」ペコリ
にこ「に、にこもついでに教えてほしいなーなんて」アセアセ
絵里「にこまで・・・・・・まったく」ハァ
絵里「2人とも、留年なんてやめてよね」
希「あはは、さすがのウチも留年なんて」
にこ「希、赤点って知ってる?」
希「赤ペン?」キョトン
にこ「テストの点数が39点以下が赤点。それが多いと留年するのよ」
希「え・・・・・・えっ」ポカン
絵里「これからはちゃんと宿題もやって、授業も真面目に受けるのよ」
希「う、う・・・・・・無理」
絵里「なぜ?」
希「ウチって1人暮らしやん?」
絵里「それがどうしたの?」
希「いろいろと忙しいんよ」
絵里「宿題する時間がないくらい?」
希「うん、全然ない」
絵里「それじゃあ、授業ぐらいは真面目に受けなさい」
希「それも無理!全然無理!」ブンブン
絵里「・・・・・・なにしに学校に来てるのよ」ハァ
希「お弁当食べに」
絵里「留年してもいいの?」
希「うーん・・・・・・でもそれってもう1年、高校生活をエンジョイできるって事やんね」ニコニコ
絵里「・・・・・・」
にこ「たしか、留年した生徒は別室だったような」チラッ
希「えっ」
絵里「そ、そうね。そういう話を聞いたことあるような、ないような」
にこ「薄暗い部屋で、椅子に足を縛られて逃げられないらしいにこ」
希「・・・・・・」ガクガク
絵里「それに部活動も禁止だから、アイドル研究部には残れないわよ」
希「あ、ああ」ガクガク
希「勉強、する」プルプル
絵里「さっ、早くやってしまいましょ」ニコニコ
にこ「にこは一応やってきてはいるから、分からない所だけ教えてください」ペコリ
ーお昼休みー
希「ええー?!嘘やったん?」
穂乃果「なんで信じちゃったの?」
凛「今時、そんな事したら大問題だよ」
穂乃果「うんうん。それに学院の理事長はことりちゃんのお母さんなんだよ」
希「そう言われてみれば・・・・・・」
希「安心したらお腹減ってきた」グゥ
凛「嫌な事は運動して忘れるにゃ」
穂乃果「食べてストレス発散だよ!」モグモグ
希「おー!」
海未「・・・・・・」スッ
ー放課後・教室ー
穂乃果「だー、もう無理だよー」バタン
海未「小学校の問題を解いただけで何を言っているのですか」ハァ
ことり「まあまあ、あまり詰め込みすぎるのも良くないと思うよぉ」ニコニコ
海未「ことり?穂乃果に甘いのもほどほどにしておかないと、本当に留年してしまいますよ?」
ことり「あはは・・・・・・。さすがの穂乃果ちゃんも留年なんて」チラッ
穂乃果「う、うん・・・・・・たぶん」アセアセ
ことり「そ、そういえば、お昼休みはどこに行ってたのぉ?」
穂乃果「それがね、希ちゃんが相談したい事があるから屋上で一緒に食べようって誘われて」
海未「希が相談ですか?珍しいですね」
穂乃果「うん!私ってあまり相談される事がないから嬉しくなっちゃったんだけど、相談の内容っていうのが希ちゃんらしくてね」ニコニコ
ことり「ふふっ、どんなお話だったの?」ニコニコ
穂乃果「深刻そうだったから何事かと思ったけど、なんか絵里ちゃんとにこちゃんに騙されてただけだったみたい」
穂乃果「留年したら、別室で椅子に縛られて強制的に勉強させられるって言われたんだって」
海未「・・・・・・」
穂乃果「さすがにおかしいよねー」アハハ
ことり「・・・・・・」
穂乃果「あれ、2人ともどうしたの?」キョトン
海未「・・・・・・穂乃果になら、いいですか?」
ことり「・・・・・・うん」ウツムキ
穂乃果「ん?」
海未「実は音ノ木坂学院の一室から、ミイラ化した遺体が発見されたんです」
穂乃果「えっ」ビクッ
ことり「校内の隅っこだし、混乱を避ける為に学院はいつも通りにするって、お母さんが言ってて」
穂乃果「またまたー、2人とも穂乃果に嘘ついてるんでしょ?」
ことり「・・・・・・」ウツムキ
穂乃果「そ、それにおかしいよ。学院の隅に教室なんて無いし、警察の人だって全然見ないし」アセアセ
海未「地下室だったんです」
穂乃果「えっ」
海未「秘密の地下教室の入口が、学院の隅にあったようです」
ことり「ずーっと閉鎖されていたんだけど、来年は留年しそうな生徒が居るから、掃除しておこうって話になったみたいでぇ」チラッ
穂乃果「・・・・・・」ビクッ
海未「地下室の中は小部屋がいくつかあり、部屋の中は椅子と机だけが置かれていて」
穂乃果「そ、それで?」ゴクリ
海未「遺体は机に突っ伏した状態で発見されたようです」
海未「足首には、ボロボロになったロープが引っ掛かって」
絵里「ぎゃーっ!」
穂乃果「え、ぅ絵里ちゃん?」ビクッ
ことり「び、びっくりしたぁ」アセアセ
海未「何事ですか?!」ビクッ
絵里「う、海未ッ?!その話は本当なの?」ビクビク
海未「えっ」
絵里「本当なのかって聞いてるのよ!」ガシッ
ことり「え、絵里ちゃん、これはむぐっ」
海未「本当の事ですが、あまり言いふらさないでくださいね」
絵里「ええ、分かっているわ」ビクビク
ことり「う、海未ちゃん」ヒソヒソ
海未「絵里にはあとで、ちゃんと話しておきます」ヒソヒソ
穂乃果「あ、ああ!」ガクガク
ー翌日・放課後ー
凛「今日も張り切って練習するにゃー!」
穂乃果「ほ、穂乃果は部室で勉強してようかな」アセアセ
希「どうしたん?」
花陽「体調が悪いなら保健室に行った方が」アセアセ
真姫「穂乃果も具合が悪くなることがあるのね」
穂乃果「ううん。そういうんじゃないんだけど」
穂乃果「あ、あとで行くから、先に練習しといて」
絵里「それなら私と希も残るわ」
希「イヤや!」
穂乃果「そうだよ。絵里ちゃんと希ちゃんは練習に」
絵里「誰か教える人が居た方が、勉強も捗るでしょ」
穂乃果「穂乃果は嬉しいけど、絵里ちゃんはいいの?」
希「ウチは練習したい!」
絵里「もちろんよ」ニコニコ
凛「練習より勉強がしたいだなんて、穂乃果ちゃん本当にどうしちゃったんだろう」
海未「はい、それでは残りの人は屋上で練習です」
「はーい」
希「はーい」テクテク
絵里「あなたはこっちよ」ガシッ
希「えー」ズルズル 数学なら答えさえあっていれば、×と÷の順番は関係ないだろ 途中式を求める算数奈良話は変わるが
高校生なら数学の考え方でいいのでは?
希「うーん、つまんない」カキカキ
絵里「頑張りましょう」
穂乃果「そ、そうだよ!留年なんてしちゃったら」アセアセ
希「別室行きの話?アレは嘘やったって、穂乃果ちゃんも言うてたやん」
絵里「・・・・・・違うわ」ボソッ
希「え?」
絵里「ほ、本当だったのよ」アセアセ
希「絵里ちゃん?」アセアセ
絵里「留年者の別室は本当にあったのよ!」ガタッ
希「ま、まさか・・・・・・。ほ、穂乃果ちゃん!あの話は嘘やんな?」ビクビク
穂乃果「ひ、秘密の地下教室っていうのがあって」
穂乃果「昨日、そこから行方不明だった生徒が見つかったんだって」
希「いやいやいや、どうせ海未ちゃんあたりが考えたんやって」アセアセ
穂乃果「理事長がそう言ってたって、ことりちゃんが」
希「・・・・・・」ガクガク
絵里「それに、足首にはロープで縛られたような跡があったって」
希「?!」ブルブル
絵里「希、頑張って一緒に卒業しましょ」ウルウル
穂乃果「これ、凛ちゃんにも教えておいた方がいいよね?」
希「そ、そうやね。部活終わったら教えてあげんと」アセアセ
ー部活終了後ー
絵里「えっ、嘘?」
海未「しっ!声が大きいです」ヒソヒソ
絵里「ご、ごめんなさい」ヒソヒソ
海未「穂乃果の前では話せなかったんです。すみません」ペコリ
絵里「そ、それはいいけど、全部嘘なの?」
海未「はい」
絵里「よ、良かった」ホッ
海未「でも、まさか絵里がそこまで信じてしまうとは思いませんでした」
絵里「希にも話しちゃったんだけど、よかったのかしら?」
海未「効果は抜群のようですし、しばらく様子をみましょう」チラッ
絵里「それもそうね」チラッ
凛「えっ、本当だったの?!」
穂乃果「しーっ!みんなに知られると混乱しちゃうから、誰にも言っちゃダメだよ」
凛「う、うん。分かったにゃ」ヒソヒソ
希「3人、力合わせて頑張ろうな」
「おー」ヒソヒソ
ーある日・3年教室ー
希「絵里ちゃん!絵里ちゃん!」
絵里「どうしたのよ、朝から騒々しいわね」
希「1万円拾った!」ビシッ
絵里「すごいじゃない」ニコニコ
希「やっぱりウチはラッキーガールやんな」ニコニコ
絵里「あとでちゃんと警察に届けなさいよ」
希「えっ」
絵里「・・・・・・ネコババするつもりだったの?」ジー
希「いや、でも道に落ちてたし」
絵里「落し物は拾った人の物にはならないのよ?」
希「えっ・・・・・・えっ?」アセアセ
絵里「ちゃんと警察に届けて、半年ぐらい落とし主が現れないと拾った人の物になるの」
希「そっか」ゴソゴソ
絵里「なにしてるの?」
希「無くさないように、お財布に入れてこうかと」
絵里「ちゃんと届けなさいよ?」
希「わ、分かってるって」
絵里「ちなみに、ネコババって犯罪なのよ?」
希「・・・・・・」
絵里「あーあ、希とは一緒に卒業できると思ったのに」ニヤニヤ
希「えっ、勉強頑張ってるのに卒業できんの?!」ビクッ
絵里「警察沙汰になれば、いくら進学先が決まって卒業も決まっていたとしても取り消しもありうるわよ」ニヤニヤ
希「・・・・・・」ガクガク
絵里「それだけで済めばいいけれど・・・・・・」ニヤニヤ
希「ま、まだ他にもあるん?」ガクガク
絵里「悪質な場合は裁判になって、前科がつくかもしれないわね」ニヤニヤ
希「さ、裁判・・・・・・、前科・・・・・・」ガクガク
絵里「それに落とし主が現れたら、損害賠償も」ニヤニヤ
希「そ、損害賠償ッ!?」ガクガク
希「ウチ、いま3000円しか持ってないんやけど、た、足りる?」アセアセ
絵里「それが嫌なら、ちゃんと警察に届けなさい」
希「うんっ!行くっ!今すぐに行ってくる!」タッタッタッ
絵里「あっ、ちょっと!もう授業が始まるわよ!」
絵里「行ってしまったわ」ハァ
希は警察署に行った。警察には褒められたが、先生には怒られた。
希「逮捕されんかったのは、絵里ちゃんのおかげやね」ニコニコ
絵里「そ、そうね」アセアセ
ーある日・希の家ー
希「ロリコンさんって、日本に多いん?」
絵里「急にどうしたの?」
希「日本は、児童ポルノがいっぱいあるかもしれないってテレビでやってた」
絵里「希もニュース番組を観るのね」
希「あー、今ウチの事バカにしたやろ?」ジー
絵里「・・・・・・さあ、早く宿題の続きをやってしまいましょ」
希「もう、はなし逸らさんといて」カキカキ
絵里「せっかく希の家にまで宿題を教えに来てあげているんだから、無駄話は後回しよ」
希「それで、日本ってロリコンさんが多いん?」
絵里「宿題終わってから」
希「えー、ちょっとぐらいいいやん。休憩しよ」ゴロン
絵里「もう。5分だけよ?」
希「絵里ちゃんは年上と年下、どっちが好きなん?」
絵里「そうねー。出来れば同い年が理想かしら」ニコニコ
希「へえー」
絵里「希はどっちがタイプ?」
希「うーん、ウチも同い年がいいかなー」
絵里「へ、へえー」
希「じゃあ、ウチらはロリコンさんやないんやね」
絵里「年下好きだからって、ロリコンではないと思うわよ」
絵里「ロリコンって、もっとこう、小学生とか中学生ぐらいの子が好きな大人の事じゃないかしら?」
希「・・・・・・」
絵里「どうしたの?」キョトン
希「μ'sの中にも、ロリコンさんっぽい人が居るなーって思って」アセアセ
絵里「えっ・・・・・・。そんな子いる?」
希「真姫ちゃん」
絵里「・・・・・・」
希「真姫ちゃんって、絶対ににこっちのこと好きやんな?」
絵里「う、うん」
希「にこっちって見た目は中学生、服装次第では小学生にも見えるし」
絵里「ま、真姫はちゃんとにこの内面を見てるから、ろ、ロリコンではないわよ。たぶん」
希「今度訊いてみよっか」
絵里「やめなさい」
希「えー、でも気になるやん」
絵里「ほら、5分経ったわよ。早く宿題を終わらせましょ」
希「はーい」
絵里「親しき仲にも礼儀ありって事よ」
希「したしきなかにも、れいぎありっと」カキカキ
絵里「宿題の話じゃないわ」ゴシゴシ
希「だって、絵里ちゃんが早く宿題やれって」
絵里「そういう諺があるの」
絵里「仲の良い友達だからって、なんでも訊いていいってワケじゃないのよ」
希「うーん、そうやんな」
絵里「だから、にこと真姫の件はそっとしておきなさい」
希「じゃあここの答え教えて」
絵里「自分で考えなさい」
希「えー、でも気になるやん」
絵里「ほら、5分経ったわよ。早く宿題を終わらせましょ」
希「はーい」
絵里「親しき仲にも礼儀ありって事よ」
希「したしきなかにも、れいぎありっと」カキカキ
絵里「宿題の話じゃないわ」ゴシゴシ
希「だって、絵里ちゃんが早く宿題やれって」
絵里「そういう諺があるの」
絵里「仲の良い友達だからって、なんでも訊いていいってワケじゃないのよ」
希「うーん、そうやんな」
絵里「だから、にこと真姫の件はそっとしておきなさい」
希「じゃあここの答え教えて」
絵里「自分で考えなさい」
ー同日・穂乃果の部屋ー
穂乃果「うーん、うーん」
ことり「穂乃果ちゃん、頑張ってぇ」ニコニコ
海未「穂乃果が進んで宿題をしたいだなんて、明日は雨でしょうか」
ことり「穂乃果ちゃんは、本気を出せばすごいんだよっ」
穂乃果「うん!だって留年は絶対にしたくないもん」アセアセ
海未「・・・・・・」
ことり「終わったら、ことりの持ってきたケーキで休憩しよっか」
穂乃果「ケーキッ」キラキラ
海未「どういう理由であれ、やる気になったのは良い事ですね」ニコニコ
ーーー
ことり「もう少しだよ、頑張ってぇ」ジー
穂乃果「うーん・・・・・・出来た!」
海未「お疲れ様です」
ことり「やったね、穂乃果ちゃんっ」ニコニコ
穂乃果「うん!でも、ことりちゃんと海未ちゃんが居たから早く終わったけど、1人だったら」
海未「私たちはヒントを出したりはしましたが、ほとんど1人で出来ていましたよ」
穂乃果「そ、そうかな?」テレテレ
ことり「そうだよぉ、自信持って」ナデナデ
穂乃果「えへへ」ニコニコ
ことり「それじゃあ、ご褒美のカップケーキを」ゴソゴソ
穂乃果「そうだ!貰ってばかりで悪いから、お団子か揚げ饅頭もってくるね」ガタッ
ことり「そ、そんなぁ気にしないでぇ。これはことりが好きで作ってきたケーキだから」
穂乃果「いいのいいの、ことりちゃんと海未ちゃんは座って待っててね」ニコニコ
ことり「で、でもぉ」
海未「せっかくの厚意です。ありがたく受け取りましょう」
穂乃果「じゃあ、ちょっわわっ?!」フラッ
ことり「あっ!危ないっ」ギュッ
ドシーン
穂乃果「いて・・・・・・って、あまり痛くない?」
海未「だ、大丈夫ですか?」アセアセ
穂乃果「う、うん。ことりちゃんが抱きとめてくれたおかげで、どこも痛くないかな」タハハ
ことり「あ、あの〜」///
穂乃果「あっごめんね。ことりちゃんは怪我とかない?」
ことり「そ、それは大丈夫だけどぉ」///
穂乃果「良かったー、よいしょ」
ムニッ
ことり「んっ♡」
穂乃果「ん?」キョトン
穂乃果「この柔らかい感触は・・・・・・」ムニッムニッ
ことり「んっ♡ ほ、穂乃果ちゃ〜ん♡」
ことり「は、早くことりの上から降りてくださいっ」///
穂乃果「・・・・・・」ジー
ことり「ほ、穂乃果ちゃん?」キョトン
モミモミ
ことり「あっ、やぁ♡だめぇ」///
穂乃果「ことりちゃんって穂乃果より細いのに、胸はこんなに」モミモミ
ことり「そんっ、な、ことないよ」///
ことり「んー!んー!」グイグイ
穂乃果「ふふっ、こうやって馬乗りになってると、ことりちゃんの力だけで起き上がれないね」
ことり「こ、怖いよぉ」ウルウル
穂乃果「い、いいよね?いいんだよね?」ハァハァ
ことり「だ、ダメだよ。隣に雪穂ちゃんだって居るし」
穂乃果「じゃあ、声は我慢してね」ニコニコ
ことり「えっ」
モミモミ
穂乃果「うわ〜、柔らかくて気持ちいい」
ことり「やだやだやだぁ」ウルウル
穂乃果「ちょっとお邪魔して」モゾモゾ
ことり「あっ、待ってっ」///
穂乃果「ことりちゃんらしい、可愛い下着だね・・・・・・」ニコニコ
ことり「うぅ〜」ウルウル
穂乃果「あっ、フロントホックなんだ」ニヤニヤ
穂乃果「もしかして、こうなるって期待してたんじゃ」
ことり「ちがっ、そんなこと」
プチッ
穂乃果「あれれ?まだ少ししか触ってないのに・・・・・・。なに、これ?」ツンツン
ことり「あっ♡やっ♡」
穂乃果「ほらほら、顔隠しちゃダメだよー」グイッ
穂乃果ちゃんは、私の手首を床に抑えつけます。
穂乃果「もうこれで、ことりちゃんは何も出来ないよ」
ことり「も、もうこんな事やめよーよぉ」ウルウル
穂乃果「んー・・・・・・ダメ」ニコニコ
穂乃果「噛んだりしたら、怒るからね?」
ことり「えっ、なにするの?!」ビクビク
穂乃果「気持ちいいこと・・・・・・んっ♡」
ことり「んんっ」
穂乃果「はぁ♡んっちゅっ♡」
穂乃果「あむっ、ちゅぱっ♡じゅる」
穂乃果「どう?気持ち良かった?」
ことり「はぁ・・・・・・はぁ」ボーッ
穂乃果「返事できないみたいだね」
穂乃果「じゃあ、そろそろ一番敏感な所を──」サワサワ
ー妄想終わりー
穂乃果「おーい、ことりちゃーん」
ことり「あへあへぇ」///
海未「救急車を呼んだ方がいいでしょうか?」
穂乃果「うーん。すごい幸せそうな顔してるし、大丈夫じゃないかな」
海未「そっとしておきましょうか」
ー同日・真姫の家ー
凛「・・・・・・」カキカキ
花陽「この紅茶、すごくおいしぃ」カチャ
真姫「そうでしょ?なんたって最高級の紅茶なんだから」フフン
花陽「へぇ〜」
凛「かよちん、この問題なんだけど」
花陽「うんうん、ここはね」カキカキ
真姫「・・・・・・」ジー
凛「あっ、分かったにゃ」カキカキ
花陽「凛ちゃんが頑張ってると、私まで嬉しくなっちゃうよぉ〜」フフッ
凛「・・・・・・」カキカキ
凛「うーん」
真姫「あっ、そこは」
凛「言わないで!いま考えてるんだから!」
真姫「・・・・・・そう」シュン
凛「・・・・・・」カキカキ
花陽「このクッキーもすごくおいしぃ」サクサク
真姫「当たり前よ。なんたって最高級のクッキーなんだから」フフン
凛「かよちん、ここの英訳なんだけど」
花陽「えーっと、ここは」
真姫「ちょーっと待ちなさいよ!」
花陽「ど、どうしたの?!」ビクッ
凛「うるさいにゃー」ジー
真姫「なんでさっきから、花陽ばかりに訊くのよ!」
凛「・・・・・・隣に居るから」
真姫「私だって隣に居るデッショー」ムスッ
凛「だって真姫ちゃんは、すぐに怒鳴るし」ジトー
凛「かよちんは優しく教えてくれるし、絶対に怒鳴ったりはしないよ!」
真姫「それは、凛がなかなか理解しないからで」アセアセ
凛「言いたくないけど、凛はおバカなんだよ?そんなすぐに理解できないよ」シュン
真姫「それじゃあ、特別に優しく教えてあげるわよ」
凛「・・・・・・」ジー
花陽「は、花陽じゃ分からない所は、真姫ちゃんに教えてもらえばいいんじゃないかなぁ?」アセアセ
凛「かよちんがそう言うなら・・・・・・」
真姫「見てなさい!花陽より上手に教えてみせるわ」キリッ
ー30分後ー
バンバンバンッ
真姫「ふーっふーっ」
凛「ま、真姫ちゃん?」アセアセ
真姫「怒鳴ってないから」ボソッ
凛「う、うん。怒鳴ってはないけど」
真姫「ここは、さっきもその前もその前の前も同じ事を言ったけど」
花陽「こ、紅茶飲んで落ち着こ?」アセアセ
真姫「・・・・・・ふう」スッ
花陽「糖分たっぷりのクッキーもどうぞ」
真姫「ありがとう」サクサク
凛「あっあー!そういう事ね、うんうん」
凛「真姫ちゃんのおかげで、だいぶ分かった気がするにゃ」アセアセ
真姫「デッショー」フフン
花陽「さすがに真姫ちゃんだねっ」アセアセ
真姫「それじゃあ、テストしましょうか」
「え゛っ」
真姫「復習するのは当たり前でしょ?」パラパラ
真姫「私が英文を読み上げるから、ボブは何を買ったのか答えるのよ」
花陽「私も頑張って聞き取るから、分かったらコッソリ教えるね」ヒソヒソ
凛「かよちんっ」ヒソヒソ
花陽(英語は得意ではないけど、凛ちゃんでも答えられるリスニングなら私でも)ゴクリ
真姫「〜〜〜〜〜〜」ペラペラ
凛(えっ、英語ってこんなのだったっけ)アセアセ
真姫「〜〜〜〜〜〜」ペラペラ
花陽(ネイティブ過ぎて、なに言ってるのかサッパリ分かりません)ボーッ
真姫「はい、答えて」
凛「あっ、あー・・・・・・」
凛「ディスイズアペン」
バンバンバンッ
ー別の日ー
希「えっ、今日ってユニット別で練習やったっけ」
絵里「言ってなかったかしら?」
凛「聞いてないにゃー!」
海未「私はたしかに言いましたよ」
希「ひっ?!」ビクッ
海未「ユニット練習は今日だと」ワナワナ
海未「私が話しているのにギャーギャーと2人で騒いでいたので、聞こえていなかったのかもしれませんが」
凛「ちゃんと伝えてくれないと困るよー」
希「り、凛ちゃん?!そんなこと言うたら」ガクガク
海未「あなた達がいつまで経っても静かにしないからでしょう!」バンッ
凛「ひっ!!」ビクッ
凛「た、助けて、かよちん、って誰もいない?!」キョロキョロ
海未「それでは練習に行きましょうか」ニコニコ
ー校門前ー
凛「きょ、今日は何キロぐらい走るのかな?」ドキドキ
海未「ランニングは、いつもの3分の1です」
希「えっ」
海未「どうしたのですか?もっと走りたいですか?」
希「いやいやいや、海未ちゃんが練習メニュー軽くしてくれるとは思わなくて」アセアセ
海未「・・・・・・」テクテク
凛「あれ、どこに行くの?」
希「この自転車は?」
海未「レンタルサイクルです」
凛「サイクリング?楽しそうだにゃー」ニコニコ
希「・・・・・・」
海未「先生方が交通安全指導で使った物です。お店に返しておいてくれるなら、乗っても良いと言うので借りてきました」
凛「うんうん!サイクリングもいい運動になるって言うし、たまにはこうのもいいよね!」
凛「希ちゃん?元気ないけど、どうしたの?」キョトン
希「学院の近くに、レンタルサイクルのお店なんてあったっけ?」
凛「そういえば・・・・・・。どこまで返しに行くの?」
海未「近くですよ」
凛「えっと、お店はどこにあるの?」
海未「近くです」カチャカチャ
海未「さっ、2人とも早くヘルメットをしてください」
凛「う、うん」カチャカチャ
海未「私が先導しますから、後からついて来てください」
希「・・・・・・」ガクガク
ー1時間後ー
海未「ここです」キキーッ
凛「はぁはぁ」
海未「早く降りてください」
希「ちょ、ちょっと待って!休ませて」ゼェゼェ
凛「あ、足がガクガクするにゃ。近くって言ってたのに」ガクガク
海未「近いじゃないですか」
希「全然近所じゃない!1時間もかかったやん!」
凛「それに、漕ぐの速すぎだよ!ほとんど全力だったよ!」
海未「そうじゃないと、トレーニングになりませんから」
海未「それでは学院に帰りましょうか」
凛「はあ、もう足が笑いっぱなしだよ」
希「うんうん、ウチのもゲラゲラ言ってる」
海未「笑うのは膝でしょう」
凛「あれ?駅はこっちだよ」
希「まさか・・・・・・」ガクガク
海未「走って帰りますよ」タッタッタッ
凛「えぇーっ?!」
ー1時間後ー
海未「はい、お疲れ様です」
希「ぜぇぜぇ」
凛「ぜぇぜぇ」
海未「ここで汗を流していきましょう」
希「こ、ここは?」ゼェゼェ
海未「温泉です」
凛「やっと、今日の練習も、終わり・・・・・・」ゼェゼェ
希「で、でも、学院までは、まだ、遠くない?」ゼェゼェ
海未「残りはバスです。もちろん部費から出します」
海未「さあ、行きますよ」テクテク
ー施設内ー
凛「おかしい」
海未「どうかしましたか?」
凛「プールじゃん!温泉どこにもないよ!」
海未「温泉もありますよ。隣に」
希「水着借りてきたから、おかしいとは思ったんや」
海未「それでは」
凛「まさか・・・・・・」
海未「泳ぎましょうか」ニコニコ
希「ち、ちなみに何往復するん?」アセアセ
海未「バスの時間までです」
凛「・・・・・・え?」
希「何時のバス?」
海未「18時です」
希「えっと」チラッ
”17時05分”
海未「ちなみに、途中で足をつくごとに、帰る時間を10分延長します」
凛「イヤだにゃ」ボソッ
海未「言いたい事があるなら聞きますよ」
凛「今日はいつにも増してハードだよ!ここまで体力作りする必要あるの?!」
海未「これは罰でもあります」
海未「ユニット曲のテーマを決める時も、2人はいつまでも関係のない話で盛り上がったり」
海未「今日の練習日を伝える時も、2人で騒いでいたから私の話が聞こえなかったのではありませんか?」
凛「そ、それは、そうかもしれないけど」
希「じゃあ、ウチらがちゃんと海未ちゃんの言う事を聞けば、次から練習メニューは軽くなるん?」
海未「今日のようなトレーニングはしません。約束します」
海未「そして、2人の意見も取り入れた練習メニューを作ります」
希「・・・・・・分かった」
希「凛ちゃん、今日のはウチらが悪い。だから頑張ろ?」
凛「うん。次からは人の話をちゃんと聞くようにするにゃ」
海未「分かってもらえてなによりです」
海未「安心してください。溺れそうになったら、私が全力で助けに行きますから」ニコニコ
希「泳ぐ前から足がつりそうなんやけど」
凛「凛も」
ーある日・部室ー
ガチャ
にこ「凛と真姫だけ?」
真姫「見ての通り、私と凛だけよ」
凛「早く練習したいよー」グッタリ
凛「今日は全体練習だから、楽しみにしてたのに」
にこ「そんな可愛くない顔してたらダメよ」
にこ「アイドルはー、誰も見てなくても笑顔にこぉ」ニコニコ
凛「ずっと笑顔の人の方が怖いにゃー」
真姫「それもそうね」クルクル
にこ「むっ!凛ちゃんはともかく、真姫ちゃんは普段からもっと笑った方がいいわよ?」チラッ
凛「うーん、暇だよー!」
凛「ねえねえ真姫ちゃん、面白い話して」
真姫「はあ?」
にこ「はいはーい!真姫ちゃんの面白い話なら知ってるよ〜」ニコニコ
凛「なになに?教えてー!」ニコニコ
にこ「えーっとね〜」
ー回想中ー
真姫「はぁー、歩き疲れた」
真姫「どうしてこんなに歩かないといけないのよ。タクシーで移動すればいいのに」
にこ「はあ?そんな近くの距離でタクシー使ってたら、足腰弱っちゃうでしょ」
真姫「いつもダンス練習してるんだから、休日ぐらい楽したっていいじゃない」ハァ
にこ「あっ!あそこの自販機で休憩していきましょ、ベンチもあるし」
真姫「・・・・・・」
にこ「どうしたの?」キョトン
真姫「な、なんでもないわよ」アセアセ
にこ「うーん、にこはどれにしようかしら」
真姫「早く選びなさいよ」
にこ「真姫ちゃん決まってるなら、先に買っていいわよ」
真姫「べ、別ににこちゃんのあとでいいわよ」アセアセ
にこ「じゃあ、にこは真姫ちゃんと同じのにするわ」
真姫「ヴェエエエ・・・・・・」
にこ「さあ、どうぞ」ニコニコ
真姫(見たことない飲み物がいっぱい)
「いらっしゃいませ」
真姫「!?」ビクッ
「今日はいい天気ですね」
真姫「そ、そうかしら?」アセアセ
にこ「??」キョトン
「お金を入れてください」
真姫「は、はあ?そんなに急かさないでよ、まったく」
「お金を入れてください」
真姫「分かったから急かさないで!」ムスッ
にこ「・・・・・・」ニヤニヤ
真姫(えーっと、ここかしら)ウィーン
ウィーン
真姫「あれ?」ウィーン
ウィーン
真姫「ちょっと!このカード使えないってこと?」
「・・・・・・」
真姫「なんとか言いなさいよ!」ムスッ
「お金を入れてください」
真姫「・・・・・・」イラッ
真姫「少し歩いてコンビニに行きましょ?この機械は壊れてるみたいだし」
ー回想終わりー
にこ「って事があってね〜、もうすっごく可愛くて」ニヤニヤ
凛「真姫ちゃんらしいね」ニヤニヤ
真姫「ちっちがっ、違うのよ!アレはその、なんていうか」///
にこ「失敗は誰にでもあるにこぉ」ニコニコ
凛「そうだよ!次はちゃんと現金を入れないとね」ニコニコ
真姫「あれは本当に機械が壊れてたの!最新のはカードが使えるもの!」ムスッ
にこ「そうなの?」キョトン
凛「うーん、凛は聞いたことないけど」
真姫「なんかこう、ピッて。エリーがやっていたわ」
凛「ああ、電子マネーかな?」
にこ「それなら納得にこ。でも、もう自販機と真面目に会話する真姫ちゃんが見れないのは惜しいわね」
真姫「あ、あれは機械に付き合ってあげただけよ」フンッ
真姫(もうあんな馬鹿な事はしてあげないんだから)
ー週末・真姫の家ー
にこ「ホント、この家はいつ来ても大きいわね」テクテク
真姫「それいつも言ってるけど、飽きないの?」テクテク
にこ「飾ってあるお花とか違うし、意外と楽しいのよ」
真姫「へぇー」
ガーッ
にこ「あっ、ルンバだ!いいなぁ〜」
真姫「掃除が楽になるって言って、ママが買って来たの」
にこ「本当にちゃんと隅々まで綺麗にしてくれる?」
真姫「さあ?でもお手伝いさんは、楽になったって喜んでるみたい」
にこ「なかなか優秀なのね」
真姫「そうかしら?それなりに手間がかかると思うんだけど」
ガーッ
にこ「お手入れが大変とか?」
真姫「餌やりが少し面倒ね」
にこ「・・・・・・ん?」キョトン
真姫「ふふん」(この子って高価みたいだし、にこちゃんが知らないのも無理ないか)
真姫「ちょっとここで待ってなさい」
にこ「う、うん」
真姫「お待たせ」
にこ「その白いのは?」
真姫「綿だけど?」
真姫「綿埃から起きる静電気で動いてるみたいなんだけど、埃は汚いし」
にこ「そ、それは誰から聞いたにこ?」
真姫「ママよ」
真姫「はい、少し早いけど餌の時間よ」ポイッポイッ
ガーッガーッ
真姫「にこちゃんもあげてみる?」
にこ「ううん、にこはいい」アセアセ
真姫「そう?意外と面白いわよ」ポイッポイッ
ガーッガーッ
にこ「でも、餌やりしてる真姫ちゃんはとっても可愛いから、写真に撮ってあげるにこ」ニヤニヤ
真姫「しょ、しょうがないわねー。1枚だけよ?」
にこ「はーい♪」パシャッ
ーある日・部室ー
穂乃果「うーんうーん」
ガチャ
花陽「あれ?穂乃果ちゃんだけ?」キョトン
穂乃果「あっ、花陽ちゃん」
穂乃果「他のみんなは用事あるみたい」
花陽「そうなんだぁ」
花陽「凛ちゃんと真姫ちゃんも、遅れるって言ってたよぉ」
穂乃果「それじゃあ、もうしばらく待ってよっか」ニコニコ
花陽「うんっ」
穂乃果「うーんうーん」
花陽「どうしたの?」
穂乃果「このプリントの問題が分からなくて・・・・・・。そうだ!」
穂乃果「花陽ちゃんも暇なら手伝ってほしいなー」チラッ
花陽「えっ、で、でも、私は1年生だし」アセアセ
穂乃果「大丈夫だって!家庭科の宿題だから、きっと花陽ちゃんの方が分かると思うな」
花陽「そ、そうかなぁ」
穂乃果「この問題なんだけどね」
花陽「う、うん」(頑張らないと)
問1:ご飯1膳分(140g)のカロリーを答えなさい。
穂乃果「いつもはパンばかり食べてるし、そんなにカロリーって気にしないよね?」
花陽「私は、その、結構気にしちゃう方だから」オドオド
穂乃果「おー!じゃあ答え分かる?」ニコニコ
花陽「答えは知らないけど、2人で考えれば大丈夫じゃないかなぁ」ニコニコ
穂乃果「うーん、でもどうやって?」キョトン
花陽「パンよりご飯の方がカロリーが高いって、何かで見た気がします」
穂乃果「そういえばテレビでも、ご飯よりパンを食べる人が多くなったって言ってた気がする!」
穂乃果「やっぱりパンだよねー」
花陽「私はご飯の方が好きだけど、パンもいろんな種類があっていいよね」
穂乃果「つまり、パン1個よりご飯1膳分の方がカロリーが高いって事だね」メモメモ
花陽「穂乃果ちゃんがいつも食べてるパンって、1個どれぐらいなの?」
穂乃果「うーんと、1個150円ぐらいかな?」
花陽「えっと、値段じゃなくてカロリーの方は」アセアセ
穂乃果「あっ、ごめんごめん」アセアセ
穂乃果「うーん、どれくらいだろう?」キョトン
花陽「包装紙の裏に、いろいろ書いてあったと思うけどぉ」
穂乃果「ごめん、見たことない」タハハ
花陽「・・・・・・」
穂乃果「あ!でもでも、海未ちゃんがパンを食べすぎると”太りますよ”っていつも言ってるよ!」アセアセ
花陽「それじゃあ、パンよりカロリーの高いご飯はもっとカロリーが高いって事かなぁ」
穂乃果「だけど、ご飯大好きなかよちゃんも太ってはないよね」
花陽「そ、そうなんです!実は最近ダイエットに成功して」ニコニコ
穂乃果「おー!すごいね、おめでとう!」
花陽「ありがとう」
穂乃果「どれぐらい減ったの?」
花陽「ご、500gも」ニコニコ
穂乃果「お、おー?」
穂乃果「・・・・・・そういえば、まだ食べてないパンが鞄の中にあったような」ガサゴソ
穂乃果「あったよ!」
花陽「パンのカロリーが分かれば、ご飯のカロリーはそれより少し多いぐらいだよね」
穂乃果「えーっと、このメロンパンのカロリーは」
”ジャンボチョコチップメロンパン〜クリームたっぷり〜 800キロカロリー”
穂乃果「800だよ!」
花陽「800っと」メモメモ
穂乃果「それじゃあ、これを元に考えて・・・・・・」
花陽「ちょっと待ってください」
穂乃果「どうしたの?」キョトン
花陽「パンって全体的にふんわりしていますよね?」
穂乃果「うん!特にこのメロンパンはふわふわで、その中のクリームがまた美味しくて」ウットリ
花陽「ご飯って意外とズッシリしてるから、単純に比較しちゃうと」
穂乃果「・・・・・・たしかに」ウーン
花陽「つまりこのパンをギュッと押し潰せば」
穂乃果「だ、ダメだよ!これは穂乃果のだから!」アセアセ
花陽「イメージするだけだからぁ」アセアセ
穂乃果「なんだー、よかった」ホッ
花陽「うーん、だいたい倍ぐらい、かな?」
穂乃果「ちょっと待って!さすがの穂乃果も、このパン2つは食べきれないよ?」
花陽「そうなんだ・・・・・・それじゃあ1.5倍ぐらいでしょうか」
穂乃果「えーっと、800の1.5倍は・・・・・・1.5を掛けるんだよね」
花陽「うん。答えは1200キロカロリーだねっ」ポチポチ
穂乃果「おー!すごい!」
穂乃果「やっぱりお米のカロリーって高いんだね」
花陽「パンよりお腹に溜まるから、お腹は空きにくいんじゃないかな」
穂乃果「ふむふむ・・・・・・。美味しかったらどっちでも良いよね!」
花陽「考えすぎると、ストレスで太っちゃう人もいるみたいです」
穂乃果「へー、大変だねー」モグモグ ー別の日ー
希「みんな大変大変やー!」バタバタ
絵里「騒がしいわよ。いったい何があったの?」
希「それが大変なんよ!」ハァハァ
海未「だから何が大変なのですか?」
希「や、や・・・・・・」ハァハァ
ことり「や?」キョトン
凛「矢澤?」ポカン
穂乃果「にこちゃん?」ポカン
にこ「にっこに」
希「焼肉食べ放題券を手に入れたのだ!」
「おぉ〜」ザワザワ
にこ「ちょっと!」
希「しかも!あの高級焼肉店の!」
穂乃果「食べ放題って、いくら食べても同じ料金っていう夢のようなシステムの?」
希「そう!」
凛「それも、凛たちだけじゃとても入れないような高級なお店の?」
希「そう!」
絵里「9人分あるの?」
希「ある!」ニコニコ
希「練習終わったあとにみんなで行こ!」
にこ「にこは行かない」プイッ
希「えー。なんでなん? 一緒に行こ?」
にこ「嫌よ! 焼肉なんて、アイドルらしくないにこ!」
希「アイドルかって、焼肉くらい食べるやん。なあ?」
絵里「え、ええ? でも、人に依るんじゃないかしら?」
にこ「焼肉なんて、野蛮な食べ物にこ!」
希「じゃあ、にこっちは、一切お肉食べへんのやね?」イラッ
にこ「ステーキなら食べるにこ」
真姫「知らないけど、焼肉屋ならステーキくらいあるんじゃない」クルクル
にこ「えっ」ピクッ
希「にこっち行きたくないみたいやから、8人で行こっか」
穂乃果「おーっ!」
凛「にゃーっ!」
ー練習後ー
穂乃果「あー、もうお腹ペコペコだよー」
凛「へえー。ハンバーグも食べ放題なの?」
真姫「食べ放題かは知らないけど、焼肉屋さんってそういう所でしょ?」
花陽「ご飯も、食べ放題だと嬉しいなぁ〜」
ことり「ビビンバとかも、あると嬉しいなぁ」
絵里「服とかに臭いつかないかしら」ウーン
希「焼肉の匂いする制服って、最高やね」ウットリ
海未「いいですか? 食べ放題だからといって、食べ過ぎはいけませんよ?」
穂乃果「分かってるよー」ニコニコ
凛「ねー」ニコニコ
海未「本当に大丈夫でしょうか」ハァ
にこ「・・・・・・」テクテク
希「にこっち」
にこ「・・・・・・なによ」
希「そんな顔しとったら、せっかくの焼肉が台無しやよ」キリッ
にこ「わっ、分かってるわよ!」アセアセ
ー焼肉屋ー
穂乃果「本当に、本当に食べ放題なんだよね?」ジュルリ
凛「希ちゃんの事だから、期限切れとかありそうにゃ・・・・・・」ジー
希「さっき店員さんに確認したから平気やよ!」ピシッ
凛「食べるにゃー!」
ジューッ
希「コラーッ!」
凛「にゃっ?!」ビクッ
シーン
希「そんな一気にお肉載せたら、網の温度が下がるやん!」
凛「えー、別にそんなに気にしなくても」ジュー
希「あーっ!?」
絵里「まあまあ、いいじゃない」アセアセ
希「いや、でも」
穂乃果「穂乃果も焼きたーい!」ジューッ
希「あーっ!」
絵里「穂乃果と凛のテーブルは、もう諦めましょ?」アセアセ
希「・・・・・・そうやね。うちらは、うちらの網を大事に」
絵里「そうよ。せっかくの食べ放題なんだから」ニコニコ
花陽「さすが高級焼肉店です! ご飯もおいしいです!」モグモグモグモグ
ことり「穂乃果ちゃん? お肉だけじゃなくて、野菜も食べなきゃダメだよぉ」
海未「ことり? 野菜だけというのも」アセアセ
野菜だけが載せられた網
希「・・・・・・」
絵里「ほ、ほら! 私達は、私達のテーブルで楽しみましょう?」アセアセ
真姫「ホント、騒がしい人達ね」ハァ
絵里「賢いエリーチカとマッキーは、希の焼肉を待ってるわ」ニコニコ
真姫「それよりも、早くシェフを呼んできなさいよ」
絵里「えっ?」
真姫「えっ。じゃないわよ。焼肉って、シェフが焼いてくれるんでしょ?」
絵里「ここは、自分で焼くのよ?」
真姫「・・・・・・」
希「よし! ウチが焼いてあげる!」
にこ「きゃーっ! 希ちゃ〜ん、頑張って〜」
希「まずは──」ニコニコ
ー1時間後ー
にこ「こんなにステーキ食べられるなんて、夢みたいにこー」ゲフッ
希「はぁー、おいしかったなー」ゲフッ
真姫「アイドルらしさの欠片もないじゃない」ハァ
絵里「でも、本当においしかったわよね」ニコニコ
真姫「まあまあね」
穂乃果「もう動けないよー」ゴロン
凛「アイスクリームが沁み亘るにゃー」モグモグ
海未「まだ食べるのですか?」
凛「アイスは別腹だよ」
ことり「みんなとご飯食べられて、楽しかった〜」ニコニコ
花陽「はい!」モグモグモグモグ
希「そろそろ時間やし、帰ろか」
店員「お会計は、別々にしますか?」
希「一括で」キリッ
店員「かしこまりました。それでは、9人分で、10万と2500円になります」
穂乃果「じゅっ?!」ビクッ
凛「ちょっと待つにゃ! ラーメン1杯が900円だから、えーと、えーと」アセアセ
真姫「そんなに安いの?」キョトン
希「この券でお願いします」キリッ
店員「少々お待ちください」
希「みんな、ウチに感謝してな」フフン
穂乃果「希ちゃーん! ありがとー!」ダキッ
海未「ごちそうさまです」ペコリ
ことり「ことりは、今度ケーキ作ってくるねっ」
花陽「ごちそうさまでした」モグモグ
にこ「希ちゃんは、最高にこ!」
店員「それでは、お会計3万と500円になります」
「えっ?!」
希「あれ? さっきの券は?」キョトン
店員「こちらは、食べ放題の無料券となります」
希「うん」
店員「食べ放題コース1人様8000円を9人で、7万2000円分は、差し引かせていただきました」
希「・・・・・・4万7000円やなくて?」
店員「えっ?」ポカン
凛「り、凛達は、外で待ってるねー」アセアセ
穂乃果「そ、そうだねっ!」アセアセ
海未「どうしてお金がかかるのでしょうか?」
店員「食べ放題コース用のメニューというものがありまして」
にこ「あっ」ビクッ
絵里「どうしたの?」
にこ「なっ、なんでもないにこ!」
店員「それ以外のメニューでは、別料金がかかります」
希「なんやて!」
店員「ご注文の際には、店員よりお声掛けをさせていただいたはずですが」
希「・・・・・・レシート見せてもらえますか?」
店員「レシート、ですか」アセアセ
真姫「伝票でしょ」
希「そう! それ!」
店員「こちらになります」スッ
希「超高級サイコロステーキ、超高級ヒレステーキ、超高級部位のステーキ」ボソボソ
にこ「にこじゃないにこ! にこは、頼んでないにこ!」ダッ
凛「逃げたにゃーっ!」
穂乃果「食い逃げだ!」
店員「えっ」ビクッ
絵里「あっ! ち、違います。大丈夫ですから」アセアセ
店員「は、はあ」
希「でも、ウチ3万円も持ってないよ?」
絵里「すみません。お会計ちょっと待ってもらえますか?」
店員「はい」
絵里「無銭飲食なんてしたら、大問題よ」ヒソヒソ
穂乃果「逮捕、されちゃうよね・・・・・・」シュン
凛「にこちゃん、許さないよ・・・・・・」ワナワナ
花陽「スクールアイドルのスキャンダル・・・・・・。μ'sの引退・・・・・・」ガクガク
ことり「とにかく、お金を出し合ってお店から出ないと、迷惑になっちゃうよぉ」アセアセ
絵里「そうね。8人なら1人4000円弱で済むわ」
希「ウチ、財布持って来てないよ」
絵里「・・・・・・」
真姫「これでお願い」スッ
店員「かしこまりました。こちらにサインをお願いします」
真姫「はい」カキカキ
店員「ありがとうございました」ペコリ
真姫「何やってるのよ。早く帰りましょ」テクテク
「・・・・・・」
ー数日後・真姫の部屋ー
真姫「ふぅ〜」
にこ「・・・・・・」
真姫「ふ、ふうー」
にこ「・・・・・・」
真姫「ちょっと」
にこ「は、はい!」ビクッ
真姫「作曲って、とても疲れるのよね」
にこ「お、お疲れ様、にこ」
真姫「だから、ね?」
にこ「??」
真姫「察しなさいよ!」ムスッ
にこ「に、にこは上級生にこ!」
真姫「は?」
にこ「じょ、上級生、にこ・・・・・・」アセアセ
真姫「先輩なら、後輩に食事代を払わせても問題無いって言うつもり?」
にこ「・・・・・・」
真姫「ほら、早く」
にこ「も、揉ませていただくにこ」モミモミ
真姫「なっ、なかなか上手じゃない」
ーーー
希「にこっちが援助交際ッ?!」ビクッ
絵里「食事代の代わりに、相手の家まで頻繁に通ってるって噂よ」
凛「スクールアイドルとしての自覚が足りなくないかにゃ?」
おわり クソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ラブライブ3期は舞妓が脚本やればいいんじゃないかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています