千歌「クイズ大会?」
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曜「千歌ちゃん!25日の夜、一緒に沼津に行かない?」
千歌「え?沼津?何かあるの?」
曜「いや、大したことじゃないんだけどね。ちょっとした買い物があるから、一緒にどうかなぁって。」
千歌「買い物?まぁ大丈夫だよ!」
曜「やった!じゃあ夕方ぐらいに千歌ちゃん家に行くから待っててね。」
千歌「はーい」 千歌「ってあれ?梨子ちゃんから何かメッセージが来てた。」
梨子『25日、夕方に迎えに行くから準備しておいてね。』
千歌「あ、そうだ!25日は梨子ちゃんに沼津でご飯に誘われてたんだった。」
千歌「でもどっちも沼津だし、3人で行けばいっか。」 曜・梨子「千歌ちゃん?」
千歌「え、2人ともそんな怖い顔してどうしたの?」
曜「なんで梨子ちゃんが千歌ちゃん家にいるの?」
梨子「なんで曜ちゃんが千歌ちゃん家に来たの?」
千歌「なんで、って……沼津に行こうって誘ってきたのは2人じゃん!」
梨子「いやそうじゃなくて!」
千歌「じゃなくて?」
曜「千歌ちゃん、私は千歌ちゃんしか誘ってないよ?」
梨子「私だって千歌ちゃんしか誘ってない!」
千歌「うん。」
曜「なのに梨子ちゃんがいる理由を教えて欲しいなって。まぁ何となく予想はできるけど。」
千歌「そりゃ2人に沼津に行こうって誘われたからだよ。」
千歌「しかも2人とも25日の夕方って言ってたからちょうどいいじゃん。別の日だったら何回も沼津行かなきゃーだしさ。」 梨子「はぁ……」
曜「まぁそうだよね。」
千歌「買い物もご飯食べるのも、別に3人でできるから良いじゃん!知らない人ってわけでもないし。まぁ私が梨子ちゃんからの連絡を忘れてから、曜ちゃんに伝え忘れてたのもあるけどさ。」
梨子「私の方が先だったのね。なら曜ちゃんは仕方ないけれど今回は諦めてもらいましょ。」
曜「ちょっと待つであります!梨子ちゃんの方が先って事は【協定】を破ったのはそっちが先じゃん!罰としてここは梨子ちゃんが諦めるべき!」
千歌「ん?【協定】?」
梨子「そんなこと言ったら曜ちゃんだって誘ってるじゃない!2人とも破ってるなら、最初に約束をした私が優先されるべきよね?」
千歌「いや、2人ともちょっと待って。」
曜・梨子「ん?」 千歌「【協定】って何のこと?」
梨子「あぁ、千歌ちゃんは知らなくても大丈夫だから。それよりも私の方が先に約束してたんだから――
千歌「いやいや!気になるし!」
曜「千歌ちゃん、私が教えてあげるよ。【協定】はね、千歌ちゃんを2人きりで誘うときはお互い宣誓してからにしようね、っていう約束のことだよ。」
千歌「なるほど、曜ちゃんありがとう。」
曜「いえいえ。」
千歌「で?どうしてそんな【協定】が必要なの?」
梨子「だって被ったら……ねぇ?」
曜「うん。」
千歌「全然わからない。被ったら3人で行けば良いじゃん。」
曜・梨子「それはダメ。」
千歌「えぇぇ……」 千歌「まぁよくわからないけど、予定が被ってしまったのは私のせいだし、謝る!ごめん!」
曜「千歌ちゃん悪くないから!先に違反したこの泥棒猫が悪いんだから!」
千歌「泥棒猫」
梨子「そうよ!千歌ちゃんは悪くないわ。それに2人とも違反しているなら、先に誘った私が優先されるべきよね?あんな脳筋は別の日にしたらいいのに。」
千歌「脳筋」
曜・梨子「ぐぬぬ……!」
千歌「2人って実は仲悪いやつだったのかよぇ……」 千歌「思い返してみれば、そういえば3人で遊びに行ったことってほとんどないかも。」
曜「【協定】その3、被ってしまったらお互いの納得いく勝負をし、勝った方が権利を得る。」
千歌「なるほど。なら今回もそれでいいんじゃない?」
梨子「まぁ、千歌ちゃんがそういうなら……」
曜「うん。でも何で勝負する?」
千歌「今まではどんな勝負をしてたの?」
梨子「いつもだいたいクイズかな?」
曜「そうだね。じゃあ今回もそれでやろっか。」
千歌「なんか私のせいでめんどくさいことになって……ってあれ?そもそも協定とかなければこんなことにはならなかったのかな?」 梨子「じゃあ早速行くわね。」
梨子「問題・今日の千歌ちゃんの朝ごはんはなんでしょうか?」
千歌「なるほどね、私がいるからそういうクイズもある感じね。」
曜「アジの干物、目玉焼き、わかめの味噌汁、ノリ、あと食後にみかん。」
千歌「おぉ!正か――
梨子「流石に簡単すぎたかしらね?」
曜「まぁまずはね。」
千歌「ん?あれ?」 曜「問題・今日の千歌ちゃんの下着は?上下ともに答えよ。」
千歌「よ、よよ曜ちゃん!それは恥ずかしいって!」
梨子「私は軽めにしたのに飛ばしてくるね。上はブルーで下はピンクね。」
千歌「え?」
曜「さすがに引っかからなかったね。」
千歌「なにひっかけって。あ、そういえば今朝は味噌汁こぼしたから一回変えたんだっけ……」
千歌「いや待ってそれより2人ともなんで私の――」
梨子「問題・千歌ちゃんの今日のトイレに行った時間は?」
千歌「」
曜「8時25分、12時46分、16時52分」
千歌「待って待って待って!」 曜「あれ?間違ってた?」
千歌「いや合ってるかどうかもわかんないって。確かに朝とお昼と、練習後に行ったけど。ってか行くって言わなかったよね?なんで?」
曜「よかった、合ってたんだね。じゃあ次。」
曜「問題・次の千歌ちゃんの排卵予定日は?」
梨子「12月2――
千歌「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
梨子「!?」
曜「急にどうしたの!?」
千歌「おかしくないだろうか、いやおかしい。」
千歌「なにそのクイズ。なんで答えられるの!てかなんで出す方も答えがわかってるの!」
梨子「大切な友達だもん。健やかに過ごして欲しいと思うのは当然じゃない?私にとって千歌ちゃんは、大切な大切な友達なの。」
曜「万が一があったときに、血まみれになるのは……ね?だからしっかり把握しておかないと。」
千歌「万が一ってなに!?何をしようとしてるの!?」 梨子「ま、千歌ちゃんの反応を見る限り正解みたいだし、次は私が出題する番ね。」
千歌「いやもう無理でしょこれ。」
曜「安心して、千歌ちゃん!私はどんな問題でも絶対に答えてみせる!」
千歌「それがやばいんだって。」
千歌「友達の生理周期把握してる人、初めて聞いたよ。」
曜「千歌ちゃんは友達じゃないよ。大切な、大切な友達。」
千歌「いやそういうのはいいから!生理周期を把握しててもおかしくないのってストーカーぐらいだからね!?」
梨子「曜ちゃん……ストーカーだったなんて……」
千歌「梨子ちゃんもストーカーって事だからね。」
梨子「え?」 千歌「とにかく!もうクイズは終わりだし、今日の沼津もなしです!」
曜「そ、そんなぁ。」
梨子「曜ちゃんが変な問題出すからよ。」
曜「そんな事言ったら、この前梨子ちゃんが出してきた、千歌ちゃんのおかずの割合は?なんてど直球じゃん!」
梨子「つーん。それは千歌ちゃんの前で話してないから関係ありませーん。それに曜ちゃんだって……」
梨子「そうよ!千歌ちゃん聞いて!曜ちゃんってば、千歌ちゃんとお揃いの下着とか買ってるでしょ?あれ、時々自分のやつと入れ替えてるのよ!」
曜「り、梨子ちゃんだって!千歌ちゃんを部屋に泊めて、たくさん隠しカメラ仕掛けてるんでしょ!?!?うらやま……ゲフンゲフン、それこそ犯罪だよ!」
千歌「」
こうしてAqoursはラブライブで優勝し、千歌は自分たちだけの輝きを見つけたのだった。
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