深夜の一口ss 『クリスマスにやってくるのは恋の予感』
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にこ「むむむっ……」カリカリ
花陽「にこちゃん、どうしたの?」
にこ「クリスマスに合わせてユニットの新曲を考えてたんだけど……1曲は簡単にできたのにもう一曲が……!」
にこ「明日までには海未に見せなきゃいけないのにぃ……」
花陽「今回はにこちゃんが歌詞を作ってるんだね」
にこ「まあね……責任重大よ」
花陽「そうなんだ……にこちゃんならいっぱい元からやりたい曲の歌詞考えてある感じだと思ってた」
にこ「にこが歌詞を考えるにはやっぱり気合い入れて1番いいやつ作りたいじゃない」
花陽「どんな曲を作るの?」
にこ「えっ……?あー……」
穂乃果「みんな〜!!」ガチャ 穂乃果「あれ?まだ花陽ちゃんとにこちゃんしか来てないんだ」
花陽「もう少ししたら凛ちゃんたちも来ると思うよ」
穂乃果「そっか〜」
にこ「げっ……!」ガサッ!
穂乃果「にこちゃ〜ん!何やってるの?」
にこ「なっ、なにが?」
穂乃果「ずっと何か紙に書いてたじゃん〜」
にこ「今日の買い物で何買うかメモってただけよ」
花陽「買い物……?」
にこ「しーっ!」 にこ「あんた今日食べたいものとかある?」
穂乃果「食べたいもの〜、あっ!オムライス!オムライスが食べたい!」
にこ「オムライスね……わかったわ」
穂乃果「それじゃあみんな来る前に先にちょっとおトイレ行ってくる!」ダダッ
花陽「……」
にこ「ほんと騒がしいやつね」
花陽「にこちゃん、作ってた歌詞って……もしかして穂乃果ちゃんに関係とかしたり……?」
にこ「なっ!?ばばばばっかじゃないの!?そんなわけないでしょうが!」 花陽「だってにこちゃん、穂乃果ちゃんのこと好きだからてっきり……」
にこ「はぁっ!?なんでにこがあんなずぼらでぐうたらで無神経なやつを好きにならなきゃいけないわけ!?」
花陽「作ってる歌詞、見せてほしいな……」
にこ「まっ、まだできてないからダメよ……!」
花陽「大丈夫、私はにこちゃんを応援してるから!」
凛「おっまたせ〜!かよちーん!」ガチャ
にこ「あー!!にこもちょっとトイレ行ってくるわ!」ダダッ
花陽「あっ……にこちゃん……」
凛「にゃ?」 にこ「希のやつ……!」スタスタ
穂乃果「ことりちゃんも今部室に行くところ?」
ことり「うんっ、先生と少しお話してたから」
穂乃果「穂乃果もおトイレ行ってたから戻るとこだったんだ〜」
穂乃果「ああっ!それ!クッキー?」
ことり「穂乃果ちゃんのために昨日作ってきたんだ〜」
穂乃果「わぁ〜い!ありがとう!ことりちゃんだーいすき!!」ギュウ
ことり「ほ、穂乃果ちゃん……」
にこ「……」ゴゴゴゴ 穂乃果「にこちゃん?にこちゃんもおトイレ?」
にこ「まあそんなとこ」
穂乃果「にこちゃんも食べる?ことりちゃんのクッキー?」
にこ「いらない」
ことり「あわわ……」アセアセ
穂乃果「き、機嫌悪い……にこちゃん?」
にこ「どいて!トイレ行けないでしょ!」
穂乃果「はいぃ……」 ピロン♪
にこ:話したわね
希:いきなりやね?何を?
にこ:花陽に穂乃果のこと!
希:いやいやいや!うちが話すまでもなくみんな知ってる!
にこ:えっ?
希:告白の時、花陽ちゃん達見てたらしいし
にこ:そんなの初耳よ!どうして言わなかったわけ! 希:普通に言いづらいやん
にこ:くっ
希:そろそろこっちも部室行くわ
にこ:そんなの聞いたらこっちはどんな顔して部室に戻ればいいかわかんないわよ
希:告白の時から大分経ってるしもう誰も気にしとらんよ
にこ:それはそれでなんか複雑ね にこ「はぁ……」ガチャ
穂乃果「にこちゃん帰ってきた!」
にこ「……」ムスー
穂乃果「その、あのね!」
穂乃果「さっきのだいすきっていうのは深い意味はあんまりないっていうか〜……」
にこ「……」
穂乃果「にこちゃんが1番だいすきだから!ね?」
にこ「……あっそ」
凛「案外ちょろいにゃ〜」
花陽「ことりちゃんの言ってた通り……」
ことり「穂乃果ちゃんはみんなに好きって言っちゃうから……ああやってちゃんと言えばだいじょうぶ」
花陽「後でことりちゃんにお話があって……」
ことり「お話?」 穂乃果「今日も疲れたね〜」
にこ「もうすぐ冬休みだから入ったら少し練習も多くなるわよ」
穂乃果「にこちゃん、休みの時は起こして!」
にこ「起きなかったら置いてく」
穂乃果「え〜!」
穂乃果「寒いから手繋いでいい?」ギュッ
にこ「……もう繋いでるじゃない」
穂乃果「だって繋ぎたいもん」
にこ「まぁ……いいけど」 穂乃果「今日はにこちゃんのオムライス〜♪」
にこ「……冬休み入ったらすぐクリスマスね」
穂乃果「そうだねー!クリスマス!」
にこ「……」
にこ「何か予定とかあるの……あんた」
穂乃果「うーん?いつもお母さんたちと一緒だからそんな何かしたりはしないかな〜」
穂乃果「でも今年はにこちゃんと一緒にいるよ!」
にこ「そう……」 穂乃果「にこちゃんこそ何もないの?」
にこ「あるわよ」
穂乃果「……あるの?」
にこ「バカの世話」
穂乃果「バカって言った方がバカなんだよにこちゃん!つまりバカはにこちゃん!」
にこ「はいはい……クリスマスのケーキは何がいい?」
穂乃果「苺のったやつ!」
にこ「おっけー」 ことり「にこちゃんが穂乃果ちゃんに関係する歌詞を書いてる?」
花陽「たぶん……」
真姫「にこちゃんのことだからまたよくわかんない歌詞になりそう」
凛「でも真姫ちゃんが1番楽しそうにそういうのユニットでよく歌ってるにゃ〜」
真姫「そんなわけないでしょっ!」
花陽「私の予想は……恐らくラブソング!!」
真姫「あのにこちゃんが?いつもの意味わかんない曲だと私は思うけど」
凛「きゅーてぃぱんさーわたしーとか?」
真姫「りん〜!!」 ことり「すごい〜!にこちゃんのラブソング聞いてみたい〜」
花陽「だってあのアイドルのことを知り尽くしたにこちゃんが歌詞作りに行き詰まってるんだよ?多分そうじゃないかな……」
真姫「たしかに、いつも海未と一緒にちゃんとした歌詞の形にするのは早かったかも。おかげで曲を作りやすくはあったわね」
凛「気になるにゃ……」
花陽「うん……」
凛「海未ちゃんに、にこちゃんが歌詞持ってきたらこっそり見せてもらっちゃったりとか……」
真姫「それいいアイデアじゃない!」
花陽「私たちが言ってもダメだけど、海未ちゃんもことりちゃんのお願いなら見せてくれるかも……!」
ことり「海未ちゃんに言ってみるね♪」
凛「ありがとうことりちゃん!」
ことり「楽しみだね〜、どんな曲になるんだろう?」 にこ「ソファに座ってなさいって言わなかった?」トントントン
穂乃果「うん!言ってた!」
にこ「最近思うんだけど家にいる間、前よりひっつかれてるような気がするのよね……」
穂乃果「テレビ見てるより、にこちゃんとお話した方が楽しいもん」
にこ「大した話はできないわよ」ジュー
穂乃果「えへへ〜、穂乃果もそうだよ」
にこ「どんどん遠慮がなくなってくわね……」
にこ「変に気をつかわれるよりはいいけど」 穂乃果「オムライスおいしい〜!」モグモグ
にこ「たまにはおいしい以外の感想も聞きたいわ」
穂乃果「すっごくおいしい……!」
にこ「まずかったらまずいって言ってもいいのよ」
穂乃果「にこちゃんの作ってくれたやつでまずかったものなんてないよ」
にこ「まぁ、オムライスはまずくなりようがないわね……」
にこ「でもなんか味薄いような気がしない?」
穂乃果「そう?」
にこ「ごほっ……」 穂乃果「にこちゃん大丈夫!?」
にこ「大丈夫よ、すこし変なところ入っただけ」
穂乃果「ほんとに大丈夫……?」
にこ「ほら、にこの分もあげるから食べていいわ」
穂乃果「ありがとう……」
にこ「何急にしょぼくれてるの、気にしすぎ!」
穂乃果「すこし心配……」
にこ「あんたに心配されるほどやわじゃないから大丈夫よ」
にこ「食べたら先にお風呂入ってて、食器洗ってるから」
穂乃果「……うん」 にこ「……」カリカリ…
にこ「ふぅ……」
ピロン♪
にこ:なんとか、ひとまずだけど歌詞ができたわ
海未:お疲れ様です、にこ
海未:にこにしてはかなり時間がかかりましたね
にこ:その分のクオリティはあると思ってるわ
海未:あとは私の番ですね
海未:穂乃果はまだそちらに?
にこ:今お風呂よ
海未:迷惑をかけてませんか? にこ:相変わらず、あいつの親みたいねあんた
海未:そうでしょうか
にこ:付き合いが長いから?
海未:それはあるかもしれません
にこ:すこし羨ましい
にこ:にこそういう人はいないから
海未:羨ましい、ですか?
にこ:とりあえず後はお願いね〜!
海未:ええ、任せてください 穂乃果「ぐぅ……すぴぃ……」
にこ「……」ツンツン
にこ「ほのかー」
穂乃果「ふへへ……」
にこ「……寝たわね」
にこ「ごめん、穂乃果……」
にこ(一応向こうの部屋で寝るわ……)
にこ(もしかしたらもしかしたかもしれないし……) …………
……
…
「明日から冬休みです、気を抜かずしっかりと過ごすように」
穂乃果「やったー!冬休みだー!」
「今から宿題を配ります」
穂乃果「宿題はいらない……」
海未「ちゃんとやるんですよ」
穂乃果「うえぇー!」
ことり「海未ちゃん、海未ちゃん」コソコソ
海未「はい?なんですかことり?」
ことり「お願いがあって……」 ことり「にこちゃんの書いてきた歌詞あるよね?それがどうしても見たくて……」
海未「歌詞ですか……私の方がまだ終わっていないので、完成していないものを見せるのは……」
ことり「海未ちゃんっ、お願い……!」
海未「……しっ、しかし」
ことり「どうしても見たいの〜!見るだけだから!」
海未「……仕方ありません、ことりだけですよ」
海未「後でいいですか」
ことり「ありがとう海未ちゃん〜」
穂乃果「なんの話ー!穂乃果も混ぜて!」ガバッ
ことり「海未ちゃんがね、プリンにしょうゆをいれたら本当にウニの味になるのか試してみたいんだって」
海未「ことり!その話は穂乃果にはしないといったはずです!」 にこ「ごほっ、ごほ……」
絵里「ちょっとにこ大丈夫?」
にこ「すこし風邪ひいたかもしれないわね……薬飲んだんだけど」
絵里「今日は部活を休んだ方がいいわ」
にこ「そうね……適当に理由つけて部活に来れないってことにしといて」
絵里「風邪ってことは言ったらダメ?」
にこ「ちょっとまずいのよね、それは……」
希「了解や、にこっち」
にこ「……察しが良くて助かるわ、朝はなんとか誤魔化してきたのよ」
希「えりち、にこっちは穂乃果ちゃんを心配させたくないんよ」
絵里「なるほどね……わかったわ」
にこ「ありがと、2人とも……」 プルルル……
にこ「すいません……ちょっといいですか」
ほのママ『にこちゃん〜?電話なんて珍しいじゃない』
にこ「今日からしばらく穂乃果ちゃんをそっちでお願いしたくて……ごほっ」
ほのママ『大丈夫!?にこちゃん!?』
にこ「大丈夫です……すこし風邪をひいてしまったのでうつしたくないんです」
にこ「穂乃果ちゃんには風邪をひいたってことは秘密にしておいてください……」
ほのママ『わかったわ……』
にこ「すいません、ありがとうございます……」
ほのママ『何かあったらすぐ電話ちょうだいね』
にこ「はい……」 穂乃果「にこちゃん遅いね〜」
花陽「そうだね……いつもは1番に部室にいるのに」
穂乃果「ホームルームが長引いてるのかな?」
真姫「今日から冬休みだし、そうかもね」
凛「それなら絵里ちゃんと希ちゃんも遅くなっちゃう?」
花陽「生徒会のこともあるし、絵里ちゃんたちはもう少し遅くなるかも……」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんも遅いけど……なんでだろう?今日は何もなかったと思ったのに〜」
海未「お待たせしました!」ガチャ
穂乃果「きた!」
真姫「少し遅かったんじゃない?」
海未「よ、用事がありまして……」
ことり「花陽ちゃん……」
花陽「もしかしてことりちゃん……」
ことり「うんっ……!」グッ 希「にこっちは今日は部活おやすみや〜」
花陽「えっ……そうなの?」
真姫「珍しい……あのにこちゃんが?」
絵里「こころちゃん達が少し帰ってくるらしくて、そのお迎えに行ってるわ」
穂乃果「……にこちゃん、そんなこと」
穂乃果「何も言ってなかった……」
希「急に決まったことらしくて、さっきも焦っとったよ」
穂乃果「そうなんだ……」 >>7
ここらへんどすの利いたあの声で再生されるわ 絵里「みんな、お待たせ」ガチャ
凛「絵里ちゃんたちも来たにゃ!」
希「にこっちは今日は部活おやすみや〜」
花陽「えっ……そうなの?」
真姫「珍しい……あのにこちゃんが?」
絵里「こころちゃん達が少し帰ってくるらしくて、そのお迎えに行ってるわ」
穂乃果「……にこちゃん、そんなこと」
穂乃果「何も言ってなかった……」
希「急に決まったことらしくて、さっきも焦っとったよ」
穂乃果「そうなんだ……」 にこ「げほ、げほ……」
にこ(うまく言ってくれたかしら……希と絵里)
にこ(あの2人なら大丈夫よね……)ピピピ
にこ(……まずい)
にこ(やっぱり熱がでてる……)
にこ(薬飲んで寝ないと……) 海未「それでは練習、はじめますよ」
「「はーい!」」
穂乃果「えっ、お母さん?ちょっとまって!」プルルル…
穂乃果「もしもし?」
ほのママ『穂乃果、明日はクリスマスイブなんだから今日くらい帰ってきなさい』
穂乃果「え〜!?」
ほのママ『いいわね!?』
穂乃果「わかった……」
希「お母さんはなんて?」
穂乃果「今日くらい帰ってこいって……」
絵里「その方がいいかもね……」
穂乃果「にこちゃんに連絡しないと!」
希「電話はやめた方がええんやない?」
穂乃果「うー……邪魔しちゃうかな」
穂乃果「メッセージ送っとこ……」 ピロン♪
穂乃果:にこちゃん、穂乃果今日一回お家に帰ることになっちゃった……!
穂乃果:こころちゃんたちにもよろしく言っといてね〜
にこ(なるほど……)
にこ(絵里たち、こころたちのこと言ってうまくやったって感じね……)
にこ(これなら心配で来ることもないでしょう……)
にこ「げほ、げほ……」
にこ(体調管理を怠るなんてアイドル失格ね……)
にこ(昨日のうちに歌詞ができててよかったわ……) …………
……
…
ことり「海未ちゃんからにこちゃんの書いた歌詞を見せてもらったよ」
真姫「それで、どうだったの?」
凛「なんだかんだ真姫ちゃん興味津々〜」
真姫「私たちが歌うんだから当たり前じゃない……」
ことり「切ない恋の歌って感じだったよ……最後は好きな人と会えなくて終わっちゃうの」
花陽「さすがにこちゃん……王道です……」
真姫「ふぅん……」
凛「でも、なんで会えなかったんだろう?」 真姫「結構ラブソングってそういうもの多いからじゃない?」
凛「だって穂乃果ちゃんのことを考えて作ったんでしょ?」
凛「それなら会えた方が嬉しいんじゃないかにゃ?」
ことり「……」
花陽「……凛ちゃん」
凛「あれ……?凛、変なこと言った?」
ことり「ううん、私もそう思う♪」
真姫「歌詞渡されたら私からも海未に意見言ってみる」
真姫「まったく、ほんと世話が焼けるわ……」
花陽「ふふっ……にこちゃんらしいね」 雪穂「お姉ちゃん?珍しいね〜、こっちにいるなんて」
穂乃果「お母さんが帰ってこいっていうんだもん〜」
雪穂「何か今日忙しかったっけ?」
穂乃果「明日はクリスマスイブだから今日は帰ってこいって〜」
雪穂「へぇー、おまんじゅう食べる?」
穂乃果「食べる……」
雪穂「食べるの!?」
穂乃果「えっ?」 雪穂「また飽きたっていうかと思ってたよ」
穂乃果「そういえば……にこちゃんの家にいるようになってからおまんじゅう、ずっと食べてなかった」
雪穂「にこさんは来てくれたらいつも食べてくれるんだ〜」
穂乃果「あー!にこちゃん!いつも穂乃果には黙って穂むらに来るんだよ?ひどいよね!」
雪穂「そりゃ来る時はいつもお姉ちゃん関連だし」
穂乃果「それほんと!?」
雪穂「あー!大体ね、だいたい!」
雪穂「でもお姉ちゃんの話になるとにこさん、お母さんとずっと喋ってるんだ」
穂乃果「そうなの……?」
雪穂「あんまりにこさんに迷惑かけちゃダメだよ、お姉ちゃん」
穂乃果「それは、わかってるけど……」
穂乃果「にこちゃん……」 にこ「はぁっ、はぁ……なによ、この雪……」トコ、トコ…
にこ「そんなの予報になかったじゃない……」
にこ(ケーキの材料買うの忘れてた……)
にこ(作っといて……明日、穂乃果のお母さんに渡さなきゃ……)
にこ(せめてそれくらいしないと……)
にこ「ごほ、ごほ……」
通行人「」ドンッ!
にこ「あっ……ごめんなさい……」 にこ(歩きづらい……)
にこ(頭、フラフラする……)
にこ「はぁっ……」
にこ(それに寒いっ……)
にこ(学校から帰る時はまだこんなんじゃなかったのに……)
携帯「〜♪」
にこ(ああ、もうっ……)
にこ(さっきからうるさいわね……!) 穂乃果「もしもし!?にこちゃん!?」
にこ『なに……』
穂乃果「やっぱりにこちゃんの家行く!」
にこ『来ないでいいから……』
穂乃果「今お外?車の音が聞こえる!」
にこ『来なくていいっていってるでしょ!!』
にこ『忙しいからあんたに今構ってられないの!ほっといて!!』
穂乃果「にこちゃ……」
ブツン!
にこ「げほっ!げほ!」
にこ(これで、大丈夫よね……) にこ(どうせ……あいつは)トコ、トコ……
穂乃果〈やっぱりにこちゃんは、希ちゃん達と楽しくしてる方がいいのかなって……〉
にこ(1から10まで言わなきゃわかんないし……)
にこ〈むしろあんたの家より居心地よくないと……その、来なくなったりしたら困るしね〉
にこ(っう……!)
ほのママ〈にこちゃんじゃなーい!あの娘、迷惑かけっぱなしでごめんなさいねー、言っても聞かなくて〉
ほのママ〈ほんと礼儀正しくて可愛いわ〜、ほらほらあがって?もうそろそろお店閉めちゃうから〉
雪穂〈お茶どうぞ!〉
にこ(ただでさえ……居心地がいいのに)
にこ(クリスマスのケーキぐらい作ってやれないと……っ) にこ(薄力粉、卵……バターに生クリーム)
にこ(全部買えた……)
にこ(あとは家に帰って……)
にこ「はぁ、はぁっ……」
にこ(まずい……なんか意識が朦朧としてきた)フラァ
にこ(倒れたら卵が割れちゃう……)
にこ(家まで、耐え……)
「何やってるの!にこちゃん」 にこ「はぁ、はぁっ……」
穂乃果「お父さん!にこちゃんいた!!早く車!!」
にこ「なにあんた……なんで……」
穂乃果「ばかっ……ばかにこちゃん……!」ギュッ
にこ「バカって言った方がバカなんでしょ……」
穂乃果「穂乃果バカだもんっ……!」
にこ「はぁっ……そうね……」
穂乃果「それにバカは風邪ひかないんだよ?だからにこちゃんの風邪は穂乃果に効かないから大丈夫!」 にこ「おバカ理論……」
穂乃果「ごめんね、にこちゃん……穂乃果とケーキの話してたから……」
穂乃果「もしかしたらと思っていつもにこちゃんと行くここのスーパーにきたの……」
にこ「……」
穂乃果「もう離れないから……」ギュウゥ
にこ「……あつくるしい」 …………
……
…
にこ「うっ……」パチ
穂乃果「にこちゃん……おきた?」
にこ「……なんだ、向こうに行ってなかったの」
穂乃果「ひど〜い!にこちゃん起きるまで起きてたのに!」
にこ「今何時……」
穂乃果「朝の……6時!」
にこ「……いつから起きてるのよあんた」
穂乃果「えっと……にこちゃんを家に運んだのが夜8時くらいだから〜」
にこ「ごめん……」
穂乃果「謝らなくていいよ〜、起きてくれて良かった……」グスッ
にこ「まだ眠いから……一緒に寝る?」
穂乃果「……うん」 にこ(穂乃果と寝て起きたらすっかり熱は下がってる……)ピピピ
にこ(咳もでないし……)
ピロン♪
にこ(海未から……)
海未:にこ、曲ができましたよ
にこ:早かったわね
海未:真姫からの意見も取り入れてみたので、一度聞いて感想を聞かせてください
海未:そちらにデータで送りますから
海未:元気になったらまた部活に来てください
海未:お大事に、にこ にこ「どれどれ……どんな曲に仕上がったのかしら」
穂乃果「にこちゃん!何やってるの!?」
にこ「あぁ……ちょっとね」
穂乃果「そうそう、にこちゃん……クリスマスイブになったよ!」
にこ「……ほんとに良かったの?」
穂乃果「何が?」
にこ「クリスマス、にこと一緒で」 穂乃果「むしろにこちゃんが一緒じゃなきゃ、嫌だよ……」
にこ「……にこも」
にこ「あんたと一緒が、いい……」
穂乃果「えへへ……うん、いっしょ……」
にこ「……」スッ
穂乃果「……にこちゃん?」
にこ「んっ……」
穂乃果「……」
にこ「……」
ピンポーン! ガヤガヤ……
オミマイニキタヨーニコチャン!
穂乃果「えへへ……みんな来ちゃったね、にこちゃん」
にこ「そうね……」
穂乃果「少し残念?」
にこ「なっ、べ、別に!?」
穂乃果「ほら行こ!にこちゃん!」ギュ
にこ「しょうがないわね……」
にこ「……ふふっ」
イヤホン「〜♪」
https://i.imgur.com/6drsj5k.jpg
Have a merry Christmas! まだ序盤だけどほのにこって珍しいね
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