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善子「ふたりのヨハネの日常」
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0001名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:13:32.07ID:6WMZ26n5
善子「ふたりのヨハネ」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1516964794/


`¶cリ˘ヮ˚)|「の続きよ! ふたりのその後の日常風景を切り取るわ!」

`¶cリ˘ヮ˚)|「思いつく限りのんびりだらだらやるわよ」
0002名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:15:52.42ID:6WMZ26n5
〜ベランダ〜


善子「我が名は堕天使ヨハネ。今宵も現世に────」

善子「────降臨!」ギラン

善子「ククク……月は満ち、暁は【星々の輝き(スタァライト)】によって照らされ────」

善子「そして、新たな導きをここに!」

善子「さあ月よ! 古より空に浮かびし力の象徴よ! いまこそ、いまこそ!」

善子「この『鏡』に新たなる魔力を……!!」

善子「……」ムムムム…

善子「……」グヌヌ…!

鏡「」シーン

善子「全然出来ないじゃない! ちゃんと教えられた通りにしてるのに〜!」

善子「魔法陣の形は……間違ってないでしょ? 触媒の綺麗に洗った河原の綺麗な丸い石もある」

善子「ちゃんと事前にチェックしてもらってオーケーももらったのに……」

善子「どうして魔法が発動しないの〜!」

「やっぱり善子には魔法の才能はなかったのかしら?」

善子「なんでよ!?」
0003名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:16:38.80ID:6WMZ26n5
「だって、この私が魔法の集大成! 私を超える魔法なんてこの世には存在しないのだから!」ギラン

善子「それこそなんでって話よ! あなたはマジックアイテムの効果で生まれたヨハネトークンでしょ!」

「ククク、違うわよ善子? 私はその効果によってデッキから特殊召喚された真なるヨハネ。紛い物のあなたとは違うの」

善子「もともと私がヨハネなんだからね!? 今はあなたに名前を貸してあげてるだけで……っていうか、服を着なさいよ!」

ヨハネ「あら、失礼」

ヨハネ「でもね善子? 私が服を着ないことには意味があるの」

善子「はぁ〜?」

ヨハネ「月夜に肌を晒すことで、微量ながらも月の魔力をこの身に蓄えることが!」

善子「それ私が今やろうとしてたやつじゃない!」

ヨハネ「うふふ、ええ、その通り。その通りだから……理解できるでしょう?」

善子「な、なによ……」

ヨハネ「私にはその魔法が使えるということよ! しかもそんな鏡などではなく、我が身に直接!」

善子「!!!」
0004名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:17:27.68ID:6WMZ26n5
ヨハネ「さあ刮目なさい! 我が魔法を!」

ヨハネ「月の魔力……カモン!」


キラキラキラ…


ヨハネ「ああ、全身に清らかな魔力が蓄えられていくのがわかるわ……!」

善子「ぐぬぬ……」


【魔力吸収】
これぞ新たに生み出した魔法!
微量だけれど、空気中、大気中に漂う魔力を我が身に吸収することができるの!
特に満月の夜は少し多めに魔力を分けてもらえるの! ヨハネの身体はみんなからのエールで出来ているっ!


善子「どうして私には出来ないのよぉ……」

ヨハネ「あの詠唱が良くなかったんじゃない? お月様が機嫌を損ねたのかも」

善子「まじで!?」

ヨハネ「冗談よ」
0005名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:18:20.48ID:6WMZ26n5
ヨハネ「でもほら、別に魔法なんか使えなくたっていいじゃない? あれはきっと、あのとき限定だったのよ」

ヨハネ「ほら、そのとき不思議なことが起こった!ってやつ」

善子「え〜! いやよ、私も魔法使いたい! この魔力を集める魔法だけでも使えるようになりたい!」

ヨハネ「なんでその魔法にはこだわるのよ? 空飛んだり透明になったり、体内の魔力を全身に効率よく回して身体の動きをよくすることだって立派な魔法よ?」

善子「それはそうだけど」

ヨハネ「そんなのより、もっと堕天使っぽい魔法いっぱいあるのに……なんでそれにこだわるの?」

善子「っ……べ、別にたいした意味はないわよ? ほかの魔法を使うときのために取っておくの!」

善子「言ってみればバッテリーよ! モバイルバッテリーみたいなもの!」

ヨハネ「ふうん……?」

善子「なによ」

ヨハネ「……ま、いいけど」

ヨハネ「さあもーいっかい!」

善子「お月様!満月様! どうかこの鏡に魔力をお与えください〜!」<(_ _)>ガバッ

ヨハネ「土下座!?」
0008名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:20:16.79ID:6WMZ26n5
・・・


善子「うんともすんとも言わなかった……」

ヨハネ「もういいじゃない……その鏡、もうなんの効果もないわよ? あなたの中の影……私を生み出す時に使い果たしたんだから」

善子「でも、また溜め込むことはできるんでしょ? リカさんだって出来るって」

ヨハネ「そうだけど、なぁに? もうひとりヨハネを生み出すつもり?」

善子「あんたがこれ以上増えたら地獄よ」

ヨハネ「そこまで言わなくたって……」

善子「とにかく、私はこの鏡に魔力を補充したいの! 私に魔法の才能はないけど……」

ヨハネ「……あの人だって言ってたでしょ、あなたは魔法の才能はすごいわ。まだ目を閉じてるだけで」

ヨハネ「だから、そんな無理しないでもいいじゃない? あなたは消えた私を、そのままの状態で呼び戻してくれた」

ヨハネ「それに、魔力をただ使うだけだった私に、魔力を生み出す機関まで」

ヨハネ「あなたはもう、最強レベルの魔法を使った後なんだから」

善子「……もう使えないのかしら」

ヨハネ「かもね……」

善子「……むう」
0009名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:22:00.90ID:6WMZ26n5
ヨハネ「まあ、少しずつ練習すればいいじゃない! リカさんにも見てもらって」

善子「そうね……うん、私たちが一緒なら」

ヨハネ「そう、私たちが一緒なら無敵よ」

善子「よし! 今日はおわり! ゲームするわよゲーム!」

ヨハネ「受けて立つわ!なにやる?」

善子「そうね……マリオテニスとか?」

ヨハネ「いいわね! スイッチの新作ね!」

善子「負けたら罰ゲームね!」

ヨハネ「いいわよ!」

善子「そうね……負けた方が明日学校で授業を受ける!」

ヨハネ「はあ!?」

ヨハネ「あんたサボりたいだけじゃないの!」

善子「さあどうするの? まさか負けるのが怖いの?」

ヨハネ「は?」カチーン

ヨハネ「ふぅ〜ん? そんな子供みたいな煽りに乗るつもりはないけどね……ゲームで挑まれた戦いはゲームで返すわ!」

ヨハネ「行くわよ善子!」

善子「ええ!」

よしヨハ『デュエル!』
0010名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:22:42.92ID:6WMZ26n5
〜翌朝〜


ヨハネ「いってきます……」

善子「いってらっしゃ〜い」

ヨハネ「くっ……ギリギリ届かないところばっかり狙って……!」

善子「勝てばいいのよ勝てばぁ〜」

ヨハネ「むっかつく〜!!」

善子「とりあえずあんた、みんなに迷惑かけないようにしてよね」

ヨハネ「かけないわよ善子じゃないんだから!」

善子「私だって……か、かけてないし」

ヨハネ「ほら自信持って言い返せてない」

善子「と、とにかくあんたがヨハネだってばれちゃダメだからね!」

ヨハネ「なんでよ」

善子「生徒会長に2人揃って怒られたいのかしら……」

ヨハネ「……ひぃ」

善子「ほら行く! バス間に合わないわよ!」

ヨハネ「飛べばすぐなのに……」

善子「私1人なのにバス乗らないっておかしいでしょ?」

ヨハネ「細かいわね……はいはい、いってくるわ」

善子「いってらっしゃい!」フリフリ


バタン


ヨハネ「……なんで私が」
0011名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:23:30.20ID:6WMZ26n5
〜バス停〜


ヨハネ「くぁ……んむ……」←あくび

ヨハネ「はー……いつも飛んで登校してるからこの時間はまだ家にいていいのに。バスって面倒ね」

ヨハネ「なんで学校に行くまで1時間ちょっとバスに揺られなきゃならないのかしら……みんなよくやるわ」

ヨハネ「その点、善子には感謝されてもいいんじゃないの? この私がいるおかげでバスに1時間も揺られる必要ないし、この時間でも寝てて許されてるわけだし」

ヨハネ「……おなかすいた。先にコンビニで朝ごはん買えばよかった……」

『ヨーソロー!』

ヨハネ(この声は……)

曜「おはよー善子ちゃん! 今日はバスなんだね?」

ヨハネ「ヨハネよ……」

曜「いつにもまして眠たそうな顔だね……」

ヨハネ「いつもこの時間はまだ寝てるもの……」

曜「あー、そっかぁ。ヨハネちゃんに送ってもらってるもんね」

ヨハネ「曜センパイも空飛んでみる?」

曜「んー……そうだなー」

曜「ちょっと気になるよね! この沼津の海を空から眺めたら、きっと綺麗なんだろうな〜って」
0012名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:24:04.13ID:6WMZ26n5
ヨハネ「ふふ、とっても綺麗よ! 今度抱えて飛んであげるわ」

曜「ん……? なんで善子ちゃんが?」

ヨハネ「あっ……え、えっと、ってヨハネに頼んであげるってこと! どうせあの子、Aqoursメンバーの頼みなら全部二つ返事でオッケー出すと思うし!」アタフタ

ヨハネ(自分で自分のことこんな風に言うの嫌〜!)

曜「ほんと〜? 嬉しいな、やった!」

ヨハネ「あ、あは……あははは……」


グー…キュルルル


ヨハネ「……おなかすいた」

曜「あれ、朝食べてないの?」

ヨハネ「ギリギリまで寝てたから……」

曜「仕方ないな〜」ゴソゴソ

曜「曜ちゃんセンパイが朝ごはんを提供してあげよう!」

ヨハネ「!」
0013名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:25:32.72ID:6WMZ26n5
曜「じゃーん! あくまのおにぎり!」

ヨハネ「悪魔!!」

ヨハネ「……って、ここに来る前にローソン行ったの?」

曜「いきました! 3個買ったから1個プレゼントしちゃうよ!」

ヨハネ「曜センパイ……ううん、もう名前で呼ぶ! 曜!」

曜「お、おにぎりだけで名前呼ばれるくらいになったんだ……」

ヨハネ「大好き!」ガバッ

曜「!?」

ヨハネ「ありがとうありがとうありがとう〜!」

曜「ちょ、ちょちょちょっ……///」

ヨハネ「?」

曜「あれ……善子ちゃん胸大きくなった?」

ヨハネ「えっ!?」バッ

曜「……」

ヨハネ(やば……『変身』で色々身体いじったままにしてた……あとで戻さないと)

曜「んー……成長期かな! まだまだ1年生だもんね!」

ヨハネ(助かった……)ホッ
0014名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:26:29.26ID:6WMZ26n5
曜「まあまあ、とりあえず食べてみてよあくまのおにぎり。結構おいしいんだ〜」

ヨハネ「へえ……じゃあ、いただきます」ガサガサ

ヨハネ「はむ」モグ

ヨハネ「ん〜ん〜ん〜!」

曜「どう!」

ヨハネ「んまい!」

曜「だよね! ほんのり感じる天つゆの味がいいよね!」

ヨハネ「これ、やばいわ……何個でも食べられそう。ちょっと私もひとっ飛びローソンに行こうかしら……」

曜「え、でももうバス来ちゃうよ?」

ヨハネ「大丈夫よ、空飛んでいけば間に合う……」

曜「でもヨハネちゃんいないでしょ?」

ヨハネ「……そうでした」

ヨハネ(ばれちゃダメって難しい〜!!)
0015名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:27:24.04ID:6WMZ26n5
〜バス内〜


ブロロロ…

曜「んー……やっぱりコンビニおにぎりは和風ツナマヨに限るね」モグモグ

ヨハネ「わかるわ……しょうゆ味のお米にツナマヨがほんと美味しいのよね」

曜「そうそう! ツナマヨの味が濃いから満足感も高いし」

ヨハネ「おなかすいた……練習終わったらコンビニに行く……」

曜「だから学校の近くにコンビニないって……」

ヨハネ「くっ……」

ヨハネ(空さえ飛べれば……っ)

曜「あ、そうだ」

ヨハネ「?」

曜「千歌ちゃんにお願いしてみる? 千歌ちゃんちのすぐ近くにセブンイレブンあるよ」

ヨハネ「ほんと!?」

曜「じゃあラインしてみるね!」ススッ
0017名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:28:36.73ID:6WMZ26n5
【Aqours!】


YOU:おはヨーソロー! ちかちゃん起きてる?


ヨハネ「これグループじゃないの?」

曜「あっ」

ヨハネ「……」

曜「まあいっか!」

ヨハネ「いいんかい」


チカ:おきてるよー


曜「返事きた!」

ヨハネ「さすがリーダー……」


YOU:もう準備できてる?

チカ:全然!

YOU:そっかー


曜「ダメそうだね」

ヨハネ「……まあ予想通りね」


桜内梨子:どうかしたの?


曜「あ、梨子ちゃんがいた!」

ヨハネ「リリー……!」
0018名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:30:14.95ID:6WMZ26n5
YOU:あのね! いま善子ちゃんとバスに乗ってるんだけど、善子ちゃんご飯忘れちゃったみたいで! もし時間に余裕があったらコンビニで何か買ってあげて欲しいんだ

桜内梨子:そうなんだ

桜内梨子:いいよ、私が買いに行ってくるよ


曜「梨子ちゃん優しいね」

ヨハネ「リーダーとは大違いね」

曜「いやいや、千歌ちゃんも優しいから……」

ヨハネ「肝心な時に役に立たないリーダーなんて……」

曜「あ、言いつけちゃおう」

ヨハネ「ごめんなさい冗談です」


桜内梨子:何がいいかな? おにぎりとか、パンとか、揚げ物もあるよ


曜「どうする?」

ヨハネ「そうね……おにぎり食べたい。あとお茶ね」

曜「ヨーソロー」


YOU:おにぎり食べたいって言ってるからおにぎりと、お茶買ってあげて!

桜内梨子:わかったよ

桜内梨子:おにぎりいくつ食べるかな?


ヨハネ「んー……3個」


YOU:3個だって!

桜内梨子:はーい

桜内梨子:スタンプを送信しました

スタンプ:https://i.imgur.com/waVf00G.jpg


曜「これで安心だね」
0019名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:31:15.15ID:6WMZ26n5
ヨハネ「ありがと、曜」

ヨハネ「あとでリリーにお礼言わなきゃね」

曜「いい子だね〜」ナデナデ

ヨハネ「き、急に撫でないでよ……///」

曜「あれ? いつもなら『撫でないで!』って怒るのに」

ヨハネ「えっ……そうなの?」

曜「え?」

ヨハネ「え、あ、いや……た、たまたま今日は撫でられてもいい気分なだけよっ」

曜「お、そっか〜! じゃあ今日はのんびり撫でさせてもらおうかな!」ナデナデ

ヨハネ(あの子、素直じゃないのね……)
0020名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:32:22.40ID:6WMZ26n5
・・・


るびまる『おはようございます!』

曜「おはよー! ……って、あれ?」

曜「ダイヤさんは?」

ルビィ「お姉ちゃんは一足先に学校に……」

曜「あれ……私たちの乗ったバスって始発だったよね……」

ヨハネ「そのはずよ……」

ルビィ「おうちの人に車で送ってもらっていました……」

ヨハ曜『なるほど……』

花丸「ところで」

ヨハネ「?」

花丸「どうしてヨハネちゃんがいるずら?」

ヨハネ「!!」

ようるび『!?』
0021名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:33:25.69ID:6WMZ26n5
ヨハネ(な、なんかヤバイ空気! 機転をきかせろ私、ばれちゃダメだとよ私!」

ヨハネ「だからヨハネ! ……って正解じゃない!」

ヨハネ(これはうまくいったでしょ!)

曜「あ、そういうことかー」

ルビィ「び、びっくりした〜……」

花丸「ううん、善子ちゃんじゃなくてヨハネちゃん……でしょ? おらには分かるずら」

ようるび『えっ』

ヨハネ「そ……そうよ? 我が名はヨハネ、漆黒の堕天使! 善子などという名前ではないわ!」

花丸「そ、そうじゃなくて〜……」

ヨハネ「花丸、ちょっと」グイッ

花丸「うわわっ」

ヨハネ『あとで話すから静かにしてて』※テレパシー

花丸「!」

ヨハネ『わかったら頷いて』

花丸「……」コクン

ヨハネ『いい子ね』
0022名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:34:20.99ID:6WMZ26n5
曜「け、結局どういうこと……?」

ルビィ「ルビィ、よくわかんなくなっちゃった……」

ヨハネ「我が真名はヨハネ! 花丸はリトルデーモンとして、あなたたちより一歩先の世界へと進んだのです!」

曜「いやあ、私たち別にそこまで進みたくは」

ルビィ「ルビィはヨハネ様が大好きなので、もっと進みたいなっ」

曜「ルビィちゃんはヨハネちゃん好きだね」

ルビィ「はい! カッコいいです!」

ヨハネ「うふふ、ルビィはとてもいい子ね」ナデナデ

ルビィ「えへへ〜」

花丸「じー」

ヨハネ「な、なによ花丸」

花丸「別に、おらは何も言ってないずら」

花丸(……善子ちゃんこれはサボりってことだね)
0023名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:35:00.95ID:6WMZ26n5
・・・


千歌「おはよー!」

梨子「おはようみんな。善子ちゃん、頼まれてた朝ごはんだよ」

ヨハネ「ありがとうリリー!」

ヨハネ「はあ〜……おなかすいた……」ガサガサ

ヨハネ「いくら魔力製造機関が体内に作られたとはいえ、魔力で出来てる身体だとおなかすいておなかすいt……」

みんな『……魔力?』

ヨハネ「って、よ、ヨハネがね! ほら、私ヨハネと契約してるから、あの子が元気に動き回るだけで私も体力持っていかれちゃうのよ〜あははははは」

曜「へー、やっぱ大変なんだねえ」

千歌「まりょくって、どんな風に出来てるの?」

梨子「あ、それ、私もちょっとだけ気になるな」

ルビィ「ルビィも! ヨハネ様のパワー、もっと知りたい!」

花丸「じー」

ヨハネ「ヨハネのパワー?」イタダキマス

ヨハネ「えっと……そうね」モグ
0025名無しで叶える物語(笑)
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2018/11/27(火) 23:36:24.19ID:9chYqD/I
>>6
ラジオとこれ同じ人なの?
0026名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:36:48.29ID:6WMZ26n5
ヨハネ「魔力は、言うなれば自然に存在するエネルギーよ。この世界に芽生える全ての生命がその内に秘めている、生きる力……生命エネルギーとでも言えばいいのかしら」

千歌「せーめーえねるぎー……」

ヨハネ「だからどうやって出来てるかと言われると……ご飯食べたり、休んだり、瞑想したりすると効率よく生成される……かしら」

ヨハネ「ドラゴンボールの『気』とか、ナルトの『チャクラ』と同じようなものと思えばわかる?」

千歌「わかる!」

梨子(わかんない……)

曜「ってことは、私たちにも魔力はあるの?」

ヨハネ「ええ、もちろん! でも普通の人間や生物は、その魔力を自分が活動するためのエネルギーでしか活用できないの」

ヨハネ「それを超自然的な現象としてこの世界に具現化させる……えっと、魔力を使って火を起こしたり、空を飛んだりすることね」

ヨハネ「それが魔法と呼ばれるもので、自分の魔力を自由自在に操って色んなことをする人を魔法使いと呼ぶの」

千歌「へー! じゃあヨハネちゃんは魔法使いなの?」

ルビィ「魔法使い……カッコいい……」

ヨハネ「ヨハネは魔法使いではなく堕天使。そこ、間違えるんじゃないわよリーダー」

千歌「お……ご、ごめん」
0027名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:39:27.07ID:6WMZ26n5
ヨハネ「まあ……でも今の定義で言えば魔法使いで間違いないわね。空も飛べるし透明になれるしビームも出せるし」

曜「すごいな……」

梨子「ほんとになんでもできちゃうね」

ヨハネ「でも、ヨハネが魔法を使えるのは副産物みたいなものよ」

千歌「ふくさんぶつ……干物のこと?」

曜「それは乾物」

ヨハネ「ヨハネの存在が、そもそも魔法によって生み出された存在だということ。私の身体は普通に人間の身体に見えるだろうけど、実は魔力によって形づくられてるの」

ヨハネ「つまり、ヨハネそのものが魔法なのよ」

ルビィ「魔法で……」

ヨハネ「だからヨハネは、その副産物として魔法が扱える。ただヨハネ自身が魔法だから、ヨハネは普段の生活をするだけで魔力を大量に使ってしまうのよ」

ヨハネ「お腹もすくわ、すぐバテるわ、よく寝るわ……全くえらいご身分よね」

ヨハネ(自分で言ってて辛くなってきたわ……なんかごめん、善子……)
0028名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:40:13.57ID:6WMZ26n5
千歌「なるほどねー……だから、その魔力がなくなっちゃって、一回消えちゃったんだね」

ヨハネ「……まあ、そういうことね」

みんな『……』

ヨハネ「でも、よs……私とみんなのおかげでヨハネが帰ってこれたんだもの」

ヨハネ「しかも今度は絶対に消えない保証つき! もう……みんなと離れ離れになるなんてことはないわ。ずっと一緒にいられる」

ルビィ「うん、うんっ! うれしいね善子ちゃん!」

ヨハネ「そうね、ルビィ! でもヨハネよ」

ルビィ「えへへ〜」

曜「でも、ちゃんと覚えてるの? 消える前のこと」

ヨハネ「ええ、もちろん。私のきおk……覚えてる限りのことを聞いて確認したもの」

ヨハネ(念入りに確認されたもの……)

曜「なるほどねー」

千歌「じゃあねじゃあね、今度みんなで遊びに行こうよ! 10人で!」

ヨハネ「……いいの?」

千歌「え、なんでダメなの? ヨハネちゃんもAqoursの仲間だよ! ね、みんな?」

ルビィ「うんうん!」

梨子「そうだね……っていうか、消える消えないのときにその話はしたと思うけど……」

千歌「あれ〜? そだっけ?」

曜「忘れたの千歌ちゃん……」

花丸「まるも、それはとってもいい案だと思うずら。ね、善子……ちゃん?」

ヨハネ「……ありがとう」

ヨハネ「ヨハネにも伝えておくわ!」
0029名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:41:42.33ID:6WMZ26n5
〜学校、トイレの前〜


花丸「みんなにトイレに行くって抜けてきたのはいいんだけど……」

花丸「それで、善子ちゃんは?」

ヨハネ「……えっと、私がヨハネだってことは」

花丸「ひとめで分かるずら」

ヨハネ「よね……」

花丸「まるには、昔からちょっと不思議なものが見えるのです、えへん」

ヨハネ「あなた、お寺生まれだものね……寺生まれは何か不思議な力を持っててもおかしくないわよね……」

花丸「それで、善子ちゃんだよっ!ヨハネちゃん!」

ヨハネ「えっと、たいした理由はないのよ? ゲームして負けたから、学校に来ることになっただけで」

花丸「……というと、罰ゲームってこと? 学校が?」

ヨハネ「……まあ、そういうこと。負けた方が学校に行くってやつね」
0030名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:42:30.47ID:6WMZ26n5
花丸「善子ちゃん……そんなに学校に来るのが嫌だったの?」

ヨハネ「別にそんなわけないんじゃない? 花丸からはそんな風に見えた?」

花丸「見えなかったから悲しいずら〜……」

ヨハネ「ま、誰にだって行きたくない日くらいあるでしょうけど……」

ヨハネ「別に、あの子が嫌になったわけじゃないと思うわよ?」

花丸「ヨハネちゃん……」

ヨハネ「だって私はあの子で、あの子も私なんだから」

ヨハネ「考えが違うなんてこと、絶対にないわ」

ヨハネ「だから花丸、お願い。今日は私を善子として扱ってくれる? あの子には明日からちゃんと学校に行かせるから」

花丸「……うん、わかったよ。善子ちゃん」

ヨハネ「ありがと、花丸」
0031名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:43:30.57ID:6WMZ26n5
花丸「……ヨハネちゃんはすぐにありがとうとごめんなさいが言える素直な子だけど、善子ちゃんは全然言わないからなぁ……」

ヨハネ「恥ずかしがり屋なだけよ。私だって、自分が分身だって自覚がなかったら多分言わないわよ?」

花丸「どうして?」

ヨハネ「人のふり見て我がふり直せ……ってわけじゃないけど、私は善子を幸せにしてあげたい」

ヨハネ「だったら、素直になれない善子を受け止めてあげられて、さらにあの子の分も素直になろうって思ったのよ」

花丸「ヨハネちゃんはいい子ずら」

ヨハネ「善子と同じ性格だって言ったでしょ? あの子だって素直になればこんな感じよ」

花丸「想像もつかない……」

ヨハネ「ええー……」

花丸「冗談ずら。ふふ、はやく練習いこっ!」

ヨハネ「えー……まあ、いいけど。ちょっと待ちなさいよー」


〜その頃の善子〜

善子「……あいつちゃんと学校行ってるのかしら」

善子「誰かにバレたりしてない……わよね?」


ヨハネのことが気になっていた
0032名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:46:03.28ID:6WMZ26n5
〜屋上〜


ダイヤ「どうしたんですの?善子さん」

ヨハネ「いやあ、ええと……」※正座

ダイヤ「昨日練習したステップですよ? なぜ全て忘れてるんですか!」

ヨハネ「はい……」

ヨハネ(だってそんなの一言も聞いてないんだもの! いつもは練習見てるけど昨日はたまたま見てなかったし!)

ダイヤ「はい……ではなくて!」

果南「ラブライブまで気が抜けないんだから、しっかりしてよー?」

ヨハネ「すみません……」

ヨハネ(善子のやつ、帰ったらひん剥いてやるからね……)

ダイヤ「まったく……ヨハネさんが戻ってきて嬉しいのは分かりますが、こっちにも気合を入れていただかないと」

ヨハネ「気をつけます……」

ヨハネ(……私の知らない善子の気持ちを聞かされるの照れるんだけど)

果南「よし、じゃあまた最初から教えるから、ちゃんと覚えるんだよ?」

ヨハネ「ありがとう果南センパイ……生徒会長も、ごめんなさい」

果南「……!?」

ダイヤ「……!!」

ヨハネ「えっ……なに?」
0033名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:47:15.66ID:6WMZ26n5
果南「い、いや……善子が私に、ありがとうって……?」

ダイヤ「ごめんなさいまで……!」

ヨハネ「私そんな言わない!?」

果南「うん、言わない」

ダイヤ「夢でも見ているのかしら……」

果南「ね……」

ヨハネ「」

果南「でも、善子、そのありがとうっていう顔、とっても可愛いからいっぱい言ったほうがいいよ」

ヨハネ「えっ……///」

ダイヤ「やはり礼節はきちんとすべきですからね。ほら、善子さん、わたくしにも」

ヨハネ「……ありがとうダイヤ?」

ダイヤ「……///」キュン

ヨハネ「……」

ヨハネ(善子、あなた普段どんな態度なのよ……)

ヨハネ(いや分かれる前の私か……あ、そういえばそんなだったかも)
0034名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:48:19.81ID:6WMZ26n5
〜教室〜


教師「私は思うんですよ。であるからして、なんていう教師なんていないって」

教師「でも漫画とかドラマだと、必ず言うでしょ? であるからして」

教師「だから私もちょっと使ってみようと思います」

教師「であるからして、問3は公式2を使って……」

ヨハネ「……」カリカリ

ヨハネ「……」

ヨハネ(数学……前はあんなに嫌いだったのに今はなんか楽しく授業受けられてるな……)

ヨハネ(……結構学校って楽しかったんだ。毎日来てるとわからないけど、しばらく離れると……やっぱり来たくなるものなのね)

ヨハネ(……でも暇)


教師「そういえば昨日、彼女とデートしたんですよ! で、私も彼女も両方女なんですけど〜」


ヨハネ(先生脱線多いし……)
0035名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:49:15.89ID:6WMZ26n5
ヨハネ『花丸』

花丸「!」

ヨハネ『念じるだけで会話できるわ。おはなししない?』

花丸『念じる……こ、こう?聞こえてる?』

ヨハネ『聞こえてる聞こえてる。ねえ、暇でしょ?』

花丸『授業中だよ……』

ヨハネ『だって先生、脱線多いし』

花丸『でも、まる、まだ問3が解けてないし……』

ヨハネ『問3は公式2を使って、図2のやり方で解けばすぐよ』

花丸『ほんと? これをこうして、こうで……んー……』

花丸『あ、解けたずら〜!』

ヨハネ『ね!』

花丸『ありがとずら〜』

ヨハネ『じゃあ雑談タイムね』

ヨハネ『昨日、いいお月様だったでしょう? それで善子と夜空のデートに行ったんだけど〜……』
0036名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:49:42.92ID:6WMZ26n5
・・・


キーンコーンカーンコーン


ルビィ「おひるだよ〜!」

花丸「ずら〜」

ヨハネ「はー……」

ルビィ「善子ちゃん今日珍しいね!寝てないなんて」

ヨハネ「ま、まあ……たまにはね」

ルビィ「ふーん?」

ヨハネ「それより、お昼でしょ? 2人はお弁当?」

るびまる『うん!』

ヨハネ「じゃあ私、購買に走ってくるわ」

ルビィ「あれ、朝買って来なかったんだ」

ヨハネ「買ってたら朝ごはん、リリーに買ってもらったりしてないわよ」

ルビィ「それもそっか」

花丸「待ってるずら」

ヨハネ「いいわよ、先に食べてて」タッ
0037名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:50:57.14ID:6WMZ26n5
〜購買兼食堂〜


鞠莉「あら」

ヨハネ「マリー?」

鞠莉「ハァイ♪ こんなところで会うなんて奇遇ね善子?」

ヨハネ「何してるの?」

鞠莉「学校の食堂の味を知っておくのも理事長のお仕事でしょ?」

ヨハネ「……そうなの?」

鞠莉「そうなの! lunchを用意してないってわけじゃなくって」

ヨハネ「ふうん、ないんだ」

鞠莉「そういうヨハネこそじゃないの?」

ヨハネ「まあね。購買で済ますなら、私たちと一緒に食べる?」

鞠莉「私たち?」

ヨハネ「ルビィと花丸」

鞠莉「んー……せっかくの可愛いsisterのお誘いだし、お受けしちゃおうかしら♪」

ヨハネ「じゃあ急いで買って行きましょ? あの子たちも待ってるし」

鞠莉「OK♪」
0038名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:51:27.93ID:6WMZ26n5
〜1年の教室〜


鞠莉「ま〜る〜! るびぃ〜!」

るびまる『!?』

ルビィ「な、なんで鞠莉さんが……?」

鞠莉「ひとりは寂しかったから来ちゃった☆」

ヨハネ「捨てられた子犬みたいな顔してたから拾ったの」

鞠莉「ちょっとヨハネ、マリーはそんな顔してないんだケド?」

ヨハネ「似たような感じでしょ」

鞠莉「ふっふっふ……そんなこというヨハネは〜」ガバッ

鞠莉「えいっ!」モニュ

ヨハネ「んひゃっ!?///」

るびまる『!!』
0039名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:52:15.79ID:6WMZ26n5
鞠莉「あれぇ〜? ヨハネ、ちょっと大きくなったでしょ〜」ムニッムニュッ♡

ヨハネ「ちょ、ちょっ……な、にしてんのよお〜!」

鞠莉「……善子のおサボり、黙っててあげるから♡」ボソッ

ヨハネ「!」ビクッ

鞠莉「そうでしょう?my sister♡」

ヨハネ「……」

鞠莉「はいっ」パッ

鞠莉「それじゃ、ご飯にしましょ♡」

ルビィ「鞠莉さん、教室でそれは大胆です……」

花丸「びっくりしちゃったずら……」

鞠莉「そう? ふたりもやってあげよっか」

るびまる『!!』ブンブン

ヨハネ「……」

ヨハネ(終わったわ善子……)


〜その頃の善子〜


善子「あーーもーー……なんの連絡もないとか心配するじゃないの!」

善子「ヨハネのやつ、ちゃんとしてるのかしら……?」

善子「……ぐぬぬ」


めちゃくちゃ不安になっていた
0040名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:53:44.78ID:6WMZ26n5
〜教室〜


花丸「今日はあったかいねぇルビィちゃん」

ルビィ「そうだねぇ……」

鞠莉「教室でlunchなんて、2年ぶりデスネ……」

ヨハネ「マリーは……理事長になってから授業は受けてないの?」

鞠莉「受けてないよ? 留学で高校生で習う範囲は終わってるし」

ヨハネ「大学は……?」

鞠莉「それは内緒」

ヨハネ「ええ……」

ルビィ「鞠莉さんしゅごい……」

花丸「ま、まるに数学を……」

鞠莉「いいわよ〜! どんな教科もマリーにお任せ!」

ルビィ「ほんと!?」

鞠莉「of course! ルビィは何が苦手なの?」

ルビィ「……ぜんぶ?」

鞠莉「あら、それは腕が鳴りそう」
0041名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:55:03.62ID:6WMZ26n5
鞠莉「で、ヨハネはどうなの?」

ヨハネ「え、私?」

鞠莉「うん」

ヨハネ「私は……」

ヨハネ(いや、善子か……善子は……)

ヨハネ「……ルビィと同じかしら?」

鞠莉「ほんとに? 英語とか、国語も?」

ヨハネ「国語と英語が少しマシなくらいね。かっこいい漢字とか言葉の言い回しは、いっぱい調べてるから。それだけは強いと思うわ」

鞠莉「じゃあ理系科目をメインね! まるも理系科目でしょ?」

花丸「はい」

鞠莉「OK♪ ルビィは一緒にやりながら得意と苦手を見つけていきましょ!」

ルビィ「おねがいしますぅ〜……」

鞠莉「といっても、マリーが見るって言ったらダイヤが怒りそうだけど」

ルビィ「お姉ちゃん、お勉強見てくれるけど怖いから……」

鞠莉「ふふ、じゃあマリーと一緒にやろうね」

ルビィ「おねがいします!」

鞠莉「やだ〜! sisterが4人増えちゃった♡」

花丸「4人?」

鞠莉「まる、ルビィ、善子の3人と、前から sisterのヨハネよ♡」

ルビィ「じゃあルビィも、鞠莉さんのことお姉ちゃんって呼ばなきゃ……」

鞠莉「いっぱい呼んで♡」

ルビィ「お姉ちゃん!」

鞠莉「もっともっと!」

ルビィ「おねえちゃーん!」
0042名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:56:32.07ID:6WMZ26n5
〜3年の教室〜


ダイヤ「……もぐ?」

果南「どうしたの?」

ダイヤ「……ごくん」

ダイヤ「今、ルビィに呼ばれたような……」

果南「1年の教室とどれだけ離れてると思ってんのさ……」

ダイヤ「で、ですよね……お、おほほほ」

果南「ところでダイヤ」

ダイヤ「なんです?」

果南「今日の善子、変じゃない?」

ダイヤ「……いつものことでは?」

果南「そうじゃなくて、様子っていうか……昨日と別人っていうか」

ダイヤ「たしかに……昨日のステップを全く知らない様子だったり、名前の訂正がいつもより多めだったような」

果南「……まさかヨハネが入れ替わったりしてないよね」

ダイヤ「まさか! ……まさか」

果南「ないよね、うん」

ダイヤ「そ、そうですわ! どちらにしたって善子さんですし!」

果南「……」

ダイヤ「……」

果南「お説教かなん?」

ダイヤ「ですわね」

果南「あんま怒んないであげてよ? まだ決まってないし、もしそうだとしても……なんか理由があるのかもしれないし」

ダイヤ「納得いく理由であれば、認めて差し上げます。よほど納得できる内容であれば、ですが」

ダイヤ「ただし、サボる代わりに行かせたなどと言い出したらダイカイガンですわ」

果南「オオメダマね」
0043名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:57:09.87ID:6WMZ26n5
〜その頃の善子〜


シャーッ

善子「ふう、ふう、ふう……」

善子「なんでこの時間バスないのよー!」


自転車で学校に向かっていた
0044名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:57:58.06ID:6WMZ26n5
〜放課後〜


ヨハネ「おわった〜……っ!」٩(*´꒳`*)۶

ルビィ「放課後の練習!」

花丸「ずら〜」

ヨハネ「さ、部活よ部活!」

ルビィ「善子ちゃん今日は元気だね〜」

ヨハネ「そう? なんだか久しぶりに学校来たら楽しくて」

ルビィ「久しぶりに……? 昨日も来てたよね?」

ヨハネ「あ、なんでもない。なんでも」

ルビィ「う、うん?」

花丸『失言ずら』

ヨハネ『わかってるぅ……』

ヨハネ「ま、まあまあ……とりあえず部室行きましょ? 私、飲み物買っていくから先行ってていいわよ」

るびまる『はーい』

ヨハネ「……さてと」
0045名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/27(火) 23:58:36.32ID:6WMZ26n5
〜校門前〜


善子「うえぇ……やっと、やっとついた……」

善子「やまみち、きつすぎでしょ……」フラフラ

「大丈夫?」

善子「むりぃ……」

「仕方ないわねえ……ほら、こっちよ」グイッ

善子「あぅ」ポフ

善子「……ん?」

ヨハネ「いらっしゃい」ナデナデ

善子「! よ、ヨハネ!」バッ

ヨハネ「ほら、喉乾いたでしょ。お茶飲む?」

善子「……飲む」
0046名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:00:33.60ID:mM9sqOUe
・・・


ゴッキュゴッキュ

善子「ぷはぁ……生き返った……」

ヨハネ「もしかしてアレできたの?」


自転車←アレ


善子「……それ以外ないでしょ」

善子「それより、ヨハネこそなんで?」

ヨハネ「善子が居るところくらい分かるわよ。私はあなただもの」

善子「……へー」

ヨハネ「で、普通に自分で朝から来たほうが疲れなかったんじゃないの?」

善子「ん……1人で家にいたらあんたが心配で不安で仕方ないわもう」

ヨハネ「あら、私の心配? 嬉しい」

善子「違うから! あんたが変なことしてないかとか、みんなにバレてないかとかよ!」

ヨハネ「えー……?」

善子「で、どうなの? バレてない?」

ヨハネ「んー……」

ヨハネ「花丸とマリーにバレた」

善子「なんで!?」

ヨハネ「朝あったら見抜かれたわ。マリーも多分最初から」

善子「うそでしょ……あのふたりどうなってんよ……」

ヨハネ「花丸は寺生まれだし、マリーは本当に人をよく見てるし」

善子「うぐぐ……怒られる……」

ヨハネ「ま、ズルはしない方がいいってことね」
0047名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:01:01.09ID:mM9sqOUe
善子「……うぅ、怒られる……」

ヨハネ「ちょ、ちょっと……なんで泣きそうになってるのよ……」

善子「だってぇ〜……!」

ヨハネ「もー……」ナデナデ

ヨハネ「ほら、元気出しなさいよ。部活行かないとそれこそ怒られちゃうし」

善子「……わかったわ」

ヨハネ「どうする? 部活だけ自分で出る?」

善子「ん……」

善子「今日、楽しかった?」

ヨハネ「楽しかったわよ?」

善子「じゃあ、あんたが出たらいい」

ヨハネ「そう?」

善子「だから、私だけ先に屋上に送り届けて……」

ヨハネ「はいはい……♪」
0048名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:01:40.49ID:mM9sqOUe
〜屋上〜


善子「ヨハネ、見参!」

ルビィ「ヨハネ様!」

善子「ルビィ!」

ダイヤ「あら、来たのですか」

善子「待たせたかしら、この私の登場を……!」

ダイヤ「うふふ、朝から大変でしたよ? 昨日のステップを忘れていると来たのですからねぇ……ヨハネさん?」

善子「そ、そうなんだ……」

善子(記憶共有しとくんだった……っ)

ダイヤ「ふふふふ」

善子「……」

ダイヤ「あなた善子さんでしょう?」

善子「ひぃっ!? な、なななななんでそうなるのぉ!?」

ルビィ「えっ……ヨハネ様、善子ちゃんなの……?」
0049名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:02:13.36ID:mM9sqOUe
ダイヤ「わかっているんです! さあ白状なさーい!」

善子「ち、違うわよー! ヨハネだもん!」ダッ

ダイヤ「こら、なぜ逃げてるんですか〜!」ダッ

善子「たすけてー!」

ダイヤ「こらあ!善子さん!」

ルビィ「善子ちゃんどういうことなの〜!」

花丸「結局バレてるずら」

ヨハネ「来なきゃよかったのにね」

花丸「でも、ヨハネちゃんのこと心配してたんでしょ?」

ヨハネ「ん……そうみたいね。なんかむず痒いわ」

花丸「ふふふ、仲良しさんずら」

ヨハネ「当たり前でしょ? 私と善子なんだから」

花丸「いいな〜? まるも仲良しの姉妹が欲しかったです」

ヨハネ「ふふ、善子はあげないわよ?」

花丸「善子ちゃんは別に結構です」

ヨハネ「……あそう」
0050名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:03:13.96ID:mM9sqOUe
千歌「おっはよー……お! ダイヤさんと善子ちゃん……じゃなくてヨハネちゃんかな?! 鬼ごっこしてるの? チカも混ぜてー!」

曜「千歌ちゃん!?」

梨子「たまにほんとに子供みたいになるよね……みんな」

果南「いいんじゃない? 私たちっぽくて」

鞠莉「そうそう! みんな揃ってるし♪」

鞠莉「ほら、善子! とろとろ走ってたらダイヤに捕まっちゃうよー♪」

善子「だ、だからヨハネよ〜……」フラフラ

ダイヤ「お、おまちなさあ〜い……」フラフラ

ルビィ「ぴぃ、ぴぃ……」グッタリ

千歌「え、もう疲れてるの!? はやいよー!」

果南「……あの3人体力なさすぎない? 今週は体力作りメインにしたほうがいいかな」

曜「じゃあみんなで持久走しようよ! 沼津までマラソン!」

梨子「曜ちゃん、それみんな死んじゃうよ……」

曜「えー? そうかなぁ……」
0051名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:03:51.11ID:mM9sqOUe
ヨハネ「……ふふ」

果南「ん、どうしたの?」

ヨハネ「ううん……楽しいな、と思って」

梨子「たのしい?」

ヨハネ「うん、とっても楽しい」

梨子「……ふふ」

曜「そっか!」

ヨハネ「よしこー!」

善子「善子言うなー!」ビシッ

ヨハネ「ありがとー!」

善子「えっ」

ヨハネ「ふふん」

善子「……」

善子「ま、まあ……別に……これくらい、どうってこと……」


ガシッ


善子「……!!」

ダイヤ「吐きましたわね…………善子さん…………」

善子「ぴっ……ぴぎゃぁああぁあああ!!!!!!」
0052名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:04:26.32ID:mM9sqOUe
〜かえりみち〜


シャーッ

善子「……めっちゃ怒られたわ」

ヨハネ「面白かったわよ?」

↑二人乗り

善子「もう学校をネタに罰ゲームはしません……」

ヨハネ「あらあら、すっかり弱気になっちゃって」

善子「うるさいわい……」

ヨハネ「でも、私は楽しかったわよ?」

善子「……」

ヨハネ「久しぶりに学校に行って、みんなと授業受けて、お昼食べて、部活して」

ヨハネ「とっても楽しかったわ」

善子「……そう」

ヨハネ「花丸、心配してたわよ? 学校嫌になっちゃったのか、って」

ヨハネ「ぜーんぜんそんなことないのにね?」

善子「わ、わかったようなこと言わないで」

ヨハネ「分かるわよ。だって私はあなただもの」

善子「……ふん」
0053名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:05:38.18ID:mM9sqOUe
ヨハネ「明日も学校行っていい?」

善子「え、あんたも授業受ける気?」

ヨハネ「もちろん」

善子「……まあいいけど」

ヨハネ「明日もバスで行きましょうよ」

善子「えー……ばすぅ?」

ヨハネ「いいじゃない、みんなとおしゃべりしながら行きましょ?」

善子「……あんたなんか楽しいことでもあったの?今日」

ヨハネ「ええ、とっても! 今日の全てが」

ヨハネ「バス停で曜とおしゃべりして、リリーに朝ごはん買ってきてもらって、みんなと喋りながら登校して」

ヨハネ「一緒に勉強して、お昼食べて、ダンスして」

ヨハネ「今日の全てがとっても楽しかったわ!」

善子「……ふーん」

善子「……そっか」
0054名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:06:07.88ID:mM9sqOUe
ヨハネ「そんな寂しそうな顔しないで」ギュウッ

善子「ちょ、抱きつくなっ!?///」

ヨハネ「ね、一緒に」

善子「っ……わかった、一緒にバスね」

ヨハネ「やった♡」

善子「っていうか、あんた、いま曜センパイのこと名前で呼ばなかった?」

ヨハネ「そうよ? 朝ね、おにぎりを恵んでもらったの。そんなことされたらもう名前で呼ぶじゃない」

善子「……そう?」

ヨハネ「そうなの! だから明日、あなたも曜って呼んであげるのよ?」

善子「えー……」

ヨハネ「いーいーかーら!」ユサユサユサユサ

善子「ああもう揺らすな揺らすなー!」


シャーッ…
0055名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:07:22.28ID:mM9sqOUe
〜翌朝〜


曜「おはよーそろー! 今日はふたりともお揃いだね!」

ヨハネ「おはよ、曜」

曜「……ヨハネちゃん?」

ヨハネ「そう、我が名はヨハネ! 魔の力を宿す漆黒の堕天使!」ギラン

善子「……」

曜「あはは、エンジン全開だね! 善子ちゃんもおはよ!」

善子「あ、……お、おはよ」

ヨハネ「ほら、善子」ツンツン

善子「う、うるさいわね……///」

曜「?」

善子「……ん、んん」

善子「お……お、おは……よ、曜」

曜「!」

曜「善子ちゃんが名前で呼んでくれたー!」ギュウッ

善子「うわ、ちょっ!?」

曜「やったー! 曜センパイからの卒業だねー!」

善子「ちょ、っこら……重たい! 抱きつくな、こらっ!///」

曜「嫌であります! 今日はもう善子ちゃん離さないぞ〜!」ムギュースリスリ

善子「も、もおー!」

ヨハネ「……ふふ」

ヨハネ「ちょつと、私も仲間に入れなさいよ!」ガバッ

善子「なんであんたまで!!?」

曜「よーし! 今日はふたりとも離さないぞ〜!」

善子「ぎゃー!」

ヨハネ「あははははっ!」


#1 ヨハネと学校 完
0056名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 00:08:08.87ID:mM9sqOUe
`¶cリ˘ヮ˚)|「第1話、完」

`¶cリ˘ヮ˚)|「のんびり2話も書けたら投稿していくからのんびり待っているのよリトルデーモンたち!」
0058名無しで叶える物語(やわらか銀行)
垢版 |
2018/11/28(水) 00:17:29.65ID:9spjsksj
また善子とヨハネがみれて嬉しいそしてかわいい
0059名無しで叶える物語(庭)
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2018/11/28(水) 00:17:42.10ID:VNEMkzG+
愛着ある作品ほど自分でも続きが読みたくなるものよ
ss書いたことあるからわかる
0064名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/11/28(水) 01:20:48.90ID:o0nGoE/o
よきかなよきかな
0073名無しで叶える物語(やわらか銀行)
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2018/11/28(水) 22:30:39.11ID:pqSmEIhW
前作未読だったので読んできた
…語彙力がなくて申し訳ないけどめっちゃよかった
つーか3人以上に増やせんなら1人くらいうちにほしいんだが
0077名無しで叶える物語(庭)
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2018/11/29(木) 15:50:48.18ID:emuwRMI3
前作はヨハネと一年、三年生が主に絡んでたけど
今作は二年生と距離を縮める感じかな?
0082名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2018/12/01(土) 01:13:33.72ID:JFS5p6/c
保守
0084名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/01(土) 02:35:41.07ID:4GCvBV+t
>>83
マ?
どっちも好きな作品だけど同じ人だったのか
0092名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:38:00.48ID:G+H1hkrF
ヨハネ「海!」1カメ

ヨハネ「海!!」2カメ

ヨハネ「海!!!」3カメ

ヨハネ「海ーー!!」4カメ

善子「……」

果南「いらっしゃい、ふたりとも」

善子「……おはよ、センパイ」

果南「また朝から眠たそうだねー」

善子「いちおうエナドリ飲んできてるけどね……昨日、夜中までゲームのイベントで本気出しちゃって」

果南「なにしてんのさ……朝早いよって言ってたのに。楽しみで眠れなかった?」

善子「そういうわけじゃないけど」

果南「でもあっちはすっごく楽しみにしてたっぽいけど」

ヨハネ「善子善子!海、海!」ブンブン

善子「はいはい……」ヒラヒラ
0093名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:38:38.84ID:G+H1hkrF
果南「……ヨハネって善子なんでしょ?」

善子「そうよ」

果南「海ってそんな珍しい?」

善子「そんなわけないじゃない……多分あれよ。ヨハネがヨハネとして私から分裂してから、初めて来る海……ってことじゃないのかしら」

果南「でも学校行くとき毎日見てない?」

善子「見るんじゃなくて、来るの」

善子「……まあ、私、結構海好きだし」

果南「ふうん……じゃあ今のそのさっぱりした態度は私の前だから恥ずかしがってるってわけだ」

善子「ち、違うけど!?」

果南「あはは、善子って気難しいと思ってたけど、ヨハネのおかげで分かりやすくなったよ」ナデナデ

善子「な、撫でないで!」パシッ

果南「およ、怒らせちゃった」

善子「別に怒ってもないわよ!」

果南「あはは、そっか〜」
0094名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:39:00.57ID:G+H1hkrF
善子「そんなことより、バイト、どうしたらいいの?」

果南「ん、ダイビングに来たお客さんの相手だよ。善子とヨハネはライセンスないから、店で雑用って感じかな」

善子「雑用…………」

善子「……筋肉がいるやつじゃ」

果南「もちろん!」d('∀'*)

善子「ひぇぇ……」サアァァ※青ざめる音

果南「大丈夫大丈夫! ちょっと重たいボンベをいっぱい運ぶくらいだから!」

善子「もうなんか気が遠くなりそう……」

果南「へーきへーき! 明日は千歌と曜も来てくれるから!」

善子「……がんばります」
0095名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:40:48.68ID:G+H1hkrF
〜3日前〜


善子「え、日雇いのバイト!?」

果南「そう! 善子、週末の連休空いてないかな……」

善子「べ、別に用はないけど……でも、バイトって……?」

果南「うちのショップの手伝い! 連休で団体のお客さんが来てて……」

果南「私とおじいの2人だけじゃ手が回んないんだよ〜……」

善子「それって、私よりマリーやダイヤのほうがいいんじゃ……?」

果南「全員に声かけてるんだけど、梨子と鞠莉とダイヤたちとマルにはもうダメって言われちゃって……」

果南「千歌と曜は2日目3日目は来てくれるからいいんだけど、あとふたり! 善子とヨハネに来てほしいの!」

果南「本当にお願い! ね、給料は弾むしご飯も出すから〜!」

善子「わ……わかったからそんな顔しないで……」

果南「ほんと!? ほんとに!」ギュウッ

善子「ほ、ほんとだからそんな強く手を握らないで……」

果南「ありがとう!」

善子「〜〜っ……」

善子(あんな風に頼まれると、弱い……)
0096名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2018/12/02(日) 01:41:49.86ID:G+H1hkrF
〜現在〜


果南「じゃ、こっちだよ」

善子「うわ……これ全部酸素ボンベ?」

果南「そだよ。ああ、でも呼び方は注意ね。酸素ボンベだけど、タンクって呼んでるから」

ヨハネ「分かるけど、どうしてボンベじゃダメなの?」

果南「なんか爆弾の意味のボムに聞こえるからってのと、実際に中に入ってるのが酸素じゃないから……かな」

善子「酸素じゃないの?」

果南「酸素じゃなくて、普通の空気をすっっっっっごく圧縮して入れてるんだよ」

善子「へえ……酸素じゃなくて、空気」

果南「そ! ダイビングするには酸素だけより、普通の空気のほうがいいんだってさ。だから酸素ボンベじゃなくて、タンク」

ヨハネ「なるほど……」

果南「わかったかな? えっと、こっちがお客さんが使った後のやつで、向こうが使用前」

果南「お客さんが使った後に回収したタンクはとりあえずここに置いといて、後でまとめてあっちの機械で空気を入れるの」

果南「んで、入れ終わったらこっちに移動って感じ」

ヨハネ「ふんふん」

善子「ウェットスーツも貸してるの?」

果南「そりゃもちろんだよ。それは向こうの部屋で……」
0097名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:42:25.54ID:G+H1hkrF
・・・


果南「とりあえずそんな感じかな」

善子「説明だけでくたびれたわ……」

果南「あはは、覚えること多いからね。ま、無理しないでゆっくりやってよ」

ヨハネ「それより善子が憂鬱なのは筋肉の問題でしょ?」

善子「そう、それ!」

果南「えー……そんなにかなあ」

善子「だってセンパイの筋肉って、ここ手伝ってて鍛えられたんでしょ?」

果南「うん」

善子「私そんな筋肉ないわよ!」

果南「大丈夫だって〜」

ヨハネ「不安になりすぎよ善子」

善子「あ、あんただって筋肉ないでしょ!」

ヨハネ「ふ、バカね善子」

善子「え……?」

ヨハネ「この私、堕天使ヨハネには必殺の魔法があるのよ!」

善子「……!」

果南「?」

ヨハネ「魔力を使えば筋力、膂力を底上げできるのよ!」

善子「ぐぬぬぬ……」

果南「……どゆこと?」

ヨハネ「初歩的な魔法のひとつよ。身体の一部分に魔力を集中させることで、簡易的な筋力増強ができるの」

ヨハネ「速く走ったり、重いものを持ち上げたりね」

果南「……ドラゴンボールでいうと?」

ヨハネ「ギニューと戦う時にやった殴る瞬間だけ戦闘力をあげる……みたいな?」

善子「ちょっと違うでしょそれ……」

果南「うーん、よく分かんないけどなんとかなるならいいよ! 3日間よろしくね、善子、ヨハネ!」

よしヨハ『はーい』
0098名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:43:14.11ID:G+H1hkrF
・・・


果南「善子、タンク!」

善子「は、はい!」グッ

善子「ふ、ぬっ……ぐぐぐぐ……」ギギギギ…

善子「っは……全然持ち上がんない……」

ヨハネ「そっち貸して貸して」ヒョイ

善子「なんであんただけ……」

ヨハネ「魔法ってべーんり♪」

善子「ぐぬぬ……」

善子(やっぱり私に魔法は使えないのかしら……)

ヨハネ「果南センパイ、タンクもってきたわ」

果南「ありがと、そこ置いといて。善子は……そだな、スーツ貸出の方に回ったほうがいいかな! 待ってもらってるお客さんいるから!」

善子「は……はーい!」タッタッ

善子(なんでこんな忙しいのよダイビングショップ〜!)

善子「あ、ああえっと……お、お待たせしました! こっちで採寸しますので並んで……」

善子「……はい、それではMサイズの貸し出しになりますので、かけてあるものを取って更衣室へお願いいたします」

善子「次のお客様ー!」

善子(10人1組を果南センパイと、そのおじいちゃんで2組ずつ担当って……)

善子(ダイビングってこんな感じなの……?)

果南「タンク2個おねがーい!」

ヨハネ「ただいまー!」セッセッ

善子(あいつも走り回ってるわね……)

善子(私も負けてられない……)

善子「クックック、少女よ。我に採寸されること喜ぶがいい……」

「は、はあ……?」

果南「そこ、普通にやる」

善子「測りますので動かないでくださいねー」ジャッ
0099名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:43:50.34ID:G+H1hkrF
・・・


善子「はあ……午前の部、終了……」

ヨハネ「きっつ……そりゃ2人じゃ足りないわよね……」

善子「果南センパイとおじいちゃんはそれぞれ大型の船でダイビングポイントまで行ったけど……」

ヨハネ「その間に私たちは店の片付けね。タンクに空気を詰めるのは許可がどうとかで私たちにはできないし」

善子「私たちあんまり要らないんじゃ……」

ヨハネ「そんなこと言わないの。一気に20人も来られたら、センパイとおじいちゃんだけじゃ、てんてこ舞いだわ」

善子「……まあそうだけどね」

ヨハネ「ほら、あと30分もしたら帰ってくるんだから片付けするわよ! 次のお客さんも来ることだしね」

善子「そうね……よし、やりましょうか」

ヨハネ「えーっと、次のお客さんはライセンス講習だっけ?」

善子「だったっけ……今日と明日の講習で取れるんだって。意外と簡単なのねダイビングのライセンス」

ヨハネ「さあ、どうなのかしら。実際やってる側はめちゃくちゃ辛いかもよ?」

善子「……ありえるわね」

ヨハネ「って、やばいやばい! のんびりしてられないわよ善子!」

善子「わ、わかってる!」
0100名無しで叶える物語(たこやき)
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2018/12/02(日) 01:44:38.98ID:G+H1hkrF
〜16:00〜


果南「それでは本日はおしまいです! ありがとうございましたー!」

『ありがとうございました〜』


・・・


善子「つかれた……暑い……」グッタリ

ヨハネ「おなかすいた……暑い……服脱ぎたい……」グデーン

善子「ぜったいやめろ……」

果南「おつかれ〜」

善子「なんでセンパイそんな涼しい顔なのよ……」

果南「んー? 海に入ってたから?」

善子「そうじゃなくてぇ……」

ヨハネ「全然疲れを感じさせないわね……」

果南「ああ……ふふふ。私はもう慣れっこだからさ」

果南「とりあえず今日のお客さんはさっきの人たちでおしまいだから、あとはもう片付けして明日の準備で終わりだよ」

ヨハネ「え……でもまだ営業時間でしょ?」

果南「ダイビングの道具の販売はしてるけど、潜るのはおしまい。そろそろ陽も沈むし、波も高くなるからね」

善子「そうなの?」

果南「2人くらいなら見れるけど、10人以上になると流石にね」

善子「ナルホド…………って!」

善子「そういえば今日私たち休憩なかったんだけど!?」

ヨハネ「そーいえば……」

果南「うん……それは、本当にごめん! 初日から休憩なしで働かせちゃって……」

ヨハネ「でもまだ営業終了じゃないし、まだ大丈夫でしょ」

善子「……まあそうだけど」

果南「あはは、ありがとヨハネ」
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