穂乃果「にこちゃんっ!あの教室に逃げ込もうっ!」にこ「わかったわっ!」
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ガラッ
ほのにこ「「ふぅ………」」
ほのにこ「「………」」
ほのにこ「「……」」
ほのにこ「「…」」
にこ「海未…絶対怒ってるわよね…」
穂乃果「うん…炭酸スポーツドリンクなんてもの飲ませちゃったからね…」
にこ「そうね…たしか…」 ------
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穂乃果「あっ、そうだ!これ飲もう!」ゴソゴソ
にこ「…何を飲む気よ?」
穂乃果「ふっふ〜ん…それはねぇ…」
にこ「…それは?」
穂乃果「じゃじゃーん!」スッ
にこ「へ?スポーツドリンク?」
にこ「練習後に飲むならともかく…」
にこ「まだ部室ににことあんたくらいしかいないくらいの時間帯なんだけど?」
穂乃果「ふっふっふっ…たしかにこのジュース、パッと見だと普通のスポーツドリンクに見えるだろうけどね〜」
にこ「へ?その言い方だと…普通じゃないの?」
穂乃果「うん!」 穂乃果「ほら、ここの部分見て!」
にこ「え〜っと…スパークリング?」
穂乃果「そうっ!あの有名なスポーツドリンクの炭酸飲料なんだよっ!」ドヤァ
にこ「いや…それ味はどうなのよ…」
穂乃果「いやいや、それがわからないこそ買ってみたんだよ!」フンスッ
にこ「………あっそ」 穂乃果「じゃあさっそく飲んでみるねっ!」
にこ「いや、その報告いらないけど…」
穂乃果「…」ゴクゴク
にこ「…」
穂乃果「う〜ん………」
にこ「どうだったの?」
穂乃果「…飲めないことはないけど、別にスポーツドリンクと炭酸を一緒にしなくてもいいって感じかなぁ…」
にこ「…それ…商品的に失敗なんじゃないの?」
穂乃果「…だよね」 穂乃果「う〜ん…のこりどうしよう?」
にこ「責任もって飲みなさいよ…」
穂乃果「そうだっ!にこちゃんに「いらないわよ」……だよね」
にこ「そんな説明受けて飲むと思う?」
穂乃果「ほ、ほらっ!興味本位とかで…」
にこ「飲まないわよ」
穂乃果「だよね〜…」 穂乃果「あっ、いいこと思いついたっ!」
にこ「………」
穂乃果「ちょっとっ!?なんか反応してよっ!?」
にこ「…どうせろくでもないことでしょ?」
穂乃果「いいことだもんっ!」
にこ「はいはい…」
穂乃果「むぅ〜…」
にこ「………」 穂乃果「海未ちゃんに飲んでもらうのはどうかなっ!?」
にこ「………は?」
穂乃果「ほら、このスポーツドリンク、いつも海未ちゃんが飲んでるじゃん?」
にこ「炭酸じゃないヤツをね…」
にこ「っていうか…海未は炭酸苦手じゃなかった?幼馴染のあんたが忘れてどうするのよ…」
穂乃果「それはわかってるよ〜」
穂乃果「ほら、穂乃果がこの飲み物をとりだした時、にこちゃん普通のスポーツドリンクと勘違いしたでしょ?」
にこ「………まあしたけど…」
穂乃果「だよねっ」 穂乃果「だから〜うっかり飲んでくれないかな〜って…」
にこ「いや…それ怒られるんじゃないの?」
穂乃果「いやいや、意外と好きなスポーツドリンクだから大丈夫な可能性も!」
にこ「そんなものかしら?」
穂乃果「そんなものだよっ!」
にこ「ふ〜ん…まあ、あんたがそういうなら…」
ガチャッ
「おつかれさまです」
「おつかれさま♪穂乃果ちゃん、にこちゃん♪」
にこ「あっ、海未とことりじゃない」
穂乃果「っ!!」
:
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------ にこ「…で、そのあと本当に飲ませちゃうし…」
穂乃果「いやぁ〜海未ちゃんも"ありがとうございます"って言いながら受け取ってくれたし」
にこ「でも…飲んだら盛大にむせて倒れたわよね…」
穂乃果「うん…」
にこ「その後すぐに隣にいたことりが倒れた海未を心配して声かけてたけど…」
穂乃果「海未ちゃんの反応なかったねえ…」
にこ「それを見て思わず現場から逃げ出しちゃったけど…」
穂乃果「絶対…起きたら海未ちゃんに怒られるよね…」
にこ「そうね…」
穂乃果「…」
にこ「…」
ほのにこ「「はぁ〜…」」 にこ「…あれ?」
穂乃果「なになに?どうしたの?」
にこ「私って…逃げる必要なかったんじゃない?」
穂乃果「え?」
にこ「え?」
穂乃果「いやいや…だってにこちゃんも…」
にこ「海未に実際にアレを渡したのって穂乃果だけじゃない?」
にこ「私は、部室に入ってきた海未とことりに挨拶しただけだし…」
穂乃果「あ…」
にこ「………今、"あ"って言ったわね?」
穂乃果「っ!?」 穂乃果「で、でもでもっ!穂乃果と一緒に逃げた時点でもう海未ちゃんに怒られるのは確定だと思うよっ!?」
にこ「その原因を作ったのはあんたでしょうがっ!?」クワッ
にこ「っていうかっ!」
にこ「よくよく思い出してみたら、あんたが"逃げよう、にこちゃん!"とか言って手をとったから、こうなったんじゃないっ!」
穂乃果「だ、だってぇ〜」
にこ「"だって"なによ?」
穂乃果「だって………ひとりで逃げるのは…怖かったんだもん…」シュン
にこ「…」
にこ「…可愛く言っても無駄よ」
穂乃果「うぅ…」
にこ「…」 穂乃果「………ごめんね、にこちゃん…」
にこ「…はぁ〜…仕方ないわねぇ…」
穂乃果「…え?」
にこ「まあ…穂乃果が渡した飲み物が炭酸入りだったのを知ってたのに黙って立ってところはあるし…」
穂乃果「だよねっ!」
にこ「…調子のるんじゃないわよ」チョップ
穂乃果「いたっ!?」
穂乃果「うぅ…ごめんなさい…」シュン
にこ「はぁ〜…」
穂乃果「…」
にこ「まあ…今回は…巻き込まれてあげるわよ…」
穂乃果「にこちゃんっ!!」パァァッ
穂乃果「ありがとっ!!」モギューーーー
にこ「だあ〜〜〜〜、急に抱きつくんじゃないわよっ!?」
穂乃果「♪」モギューーー---- * * *
にこ「しっかし…どうしたものかしらね?」
穂乃果「ふぇ?」
にこ「いや…逃げ出したはいいけど…」
にこ「海未が起きたら、絶対探しに来るでしょ?そうした時どうしようかと思って…」
穂乃果「だ、だよね…」
にこ「隠れるとしても…この部屋だと隠れ通せそうな場所は…」キョロキョロ
穂乃果「あっ!」
にこ「ん?どうしたの穂乃果?」
穂乃果「あっちの方見てみて!」
にこ「へ?…え〜っと…衣装?」
穂乃果「うん!この教室、演劇部の部室みたいだよっ!いろんな衣装がある!」
にこ「そうみたいね」 穂乃果「だからさ、あの衣装で変装するのはどうかな?」
にこ「変装?」
穂乃果「うん♪それでさ、演劇部の部員として練習してるって感じにすれば…」
にこ「お、それはなかなか良さそうじゃない!」
穂乃果「だよねっ!」
にこ「ええ!」
穂乃果「そうと決まれば、さっそく着替えてみようよ!」
にこ「そうね!」
穂乃果「うん♪」 * * *
にこ「ふふ〜ん、にこ姫の完成よっ!」
穂乃果「おおっ、かわいい!」
にこ「ふん、当然よっ!」ドヤァ
にこ「そういう穂乃果の王子姿もなかなかさまになってるじゃないの」
穂乃果「そ、そうかなっ!?」
にこ「まあ、にこのヘアアレンジや衣装自体の雰囲気のおかげってのもあるけど…」
にこ「にこから見ても、それなりにかっこよくみえるわよ」ニコッ
穂乃果「ふぇっ!?///」
穂乃果「あ、ありがと…///」
にこ「どういたしまして〜」フフンッ 穂乃果「この格好なら海未ちゃんにばれないかな?」
にこ「まあ…衣装で雰囲気がだいぶ変わってるうえに…ウィッグもつけたりしてるし…」
にこ「それに…にこはヴェール、穂乃果は帽子をかぶってるしまあ…」
にこ「近づいてじっくり観察されなければまあ大丈夫だとは思うけど…」
穂乃果「近づかれちゃったら無理かな?」
にこ「私はともかく…あんたは幼馴染なんだし…気づかれちゃうんじゃない?」
穂乃果「そっか…」
穂乃果「うん、近づかれないように気を付けないとだねっ!」
にこ「そうね」 穂乃果「それなら部屋の隅の方とかにいた方がいいのかな?」
にこ「ん〜そうね…隅の方は道具でごちゃごちゃしてるみたいだしそっちの方が…」
穂乃果っ!!にこっ!!
ほのにこ「「っ!?」」ビクッ
穂乃果「うううう、海未ちゃんの声だっ!?」
にこ「おおおお、落ち着きなさい穂乃果っ!」
にこ「今の声は廊下の方から聞こえたから、まだ来るには時間かかるだろうし!」
にこ「とりあえず隅の方へ行くわよっ!!」
穂乃果「う、うん!」 * * *
ガラッ
ほのにこ((海未(ちゃん)が入って来たっ!?))
穂乃果「どどどどど、どうしようにこちゃんっ!?」
にこ「と、とりあえず…このまま隅の方で待機よ…」
穂乃果「う、うん…」
にこ「…」 「他の空き教室も探しながら来たんです…」カツン
「探してきた教室にはどこにもいなくて最後の教室にあたるのがこの教室…」カツン
「隠れているなら出てきた方がいいですよ…」カツン
穂乃果「ひぃっ?!海未ちゃんがこっちくるっ!?」
にこ「うっ、このままじゃ…時間の問題ね…」
穂乃果「どどどど、どうしよう!」アワアワ
にこ「おおおお、落ち着きなさい穂乃果っ!」
にこ「くっ…なんとか乗り切る方法を考えないと…」
穂乃果「の、乗り切る方法…」
穂乃果「…」
穂乃果(え〜っと…似た様な状況のドラマとかだと…)
穂乃果「っ!?」
穂乃果「に、にこちゃんっ!」
にこ「あによ!?」
穂乃果「恋人のフリをして乗り切るっていうのはどうかなっ!?」
にこ「……………………は?」 穂乃果「ほっ、ほらっ!ドラマとかであるじゃん!」
穂乃果「追手から逃れるために、男女でカップルのフリをして乗り切るやつ!」
にこ「へ?たしかにあるけど…」
にこ「…私達…女同士なんだけど?」
穂乃果「だからこそ意外性があるというか…」
穂乃果「ほ、ほら!音ノ木坂は女子高だし、そんなこともあるだろうし」
穂乃果「何より、穂乃果とにこちゃんはそんな関係じゃないからばれなさそうじゃない?」
にこ「う〜ん…そういわれると一理ありそうね…」
穂乃果「でしょ!?」 にこ「でも…さすがにそれはちょっと…」
「そこに気配があるのはわかってます…」カツン
「観念してください…穂乃果…にこ…」カツン
ほのにこ「「っ!?」」
穂乃果「にこちゃん、ごめん…」ボソッ
にこ「へ?」
モッギューーーーーーーーーーー
にこ「なっ!?///」 * * *
海未「穂乃果っ!にこっ!いい加減にっ!!」クワッ
顔は見えないけど王子衣装と姫衣装を着て抱き合っているカップル
海未「なっ!?///」カァッ 穂乃果「ほ、ほら…なんとかごまかせてるよ」ボソボソ
にこ「そ、そうみたいね…///」ゴニョゴニョ
海未「なっ………う、うぅ…////」カァッ
穂乃果「このままこうしてればきっと大丈夫だよね…」ボソボソ
にこ「そ、そうだといいけど…///」ゴニョゴニョ 海未(ななななな、なんなんですかっ!?このふたりは!?///)
海未(え、演劇の部室でここ、こんなに密着して抱き合ってて…///)
海未(はっ!?)
海未(ま、まさか…演劇部の方が…逢瀬のためにここで…///)
海未(うぅ…////)
海未(そ、それなら…ここで見つめてるのは失礼なのでしょうか?///)
海未(…///)
海未(わ、私はただ…私にあんなものを飲ませた穂乃果とにこを探しているだけなのに…)
海未(この2人は…こんな人目につかないところでこんな…////)
海未(………ん?…人目のつかないところで2人…)
海未(っ!?)
海未(もしかしてこの2人は…………) 海未「あなた達…」
「「…」」モッギューーーー
海未「穂乃果と…にこ…………ですよね?」ニコッ
「「っ!?」」 海未「衣装で変装して抱き合って誤魔化そうとしても無駄ですよ?」ゴゴゴゴ
にこ「くっ…ここまでみたいね…」ボソッ
穂乃果「………」
穂乃果(え、え〜っと…)
穂乃果(たしかドラマでもこんなパターンになったけど乗り切った作品があって…)
穂乃果(その時は…たしか…)
穂乃果(っ!?)
穂乃果(そうだった、抱き合うだけじゃダメなんだよね…)グッ 穂乃果「にこちゃん」ボソッ
にこ「な、なによ?」ゴニョゴニョ
穂乃果「ごめんっ!」スッ
にこ「へ?」
チュッ
にこ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?////」 海未「なっ!?ききききき、キスっ!?////」カァーーッ
「「…/////」」
海未「し、失礼しましたっ!!///」ダッ
ドタドタドタッ
ガラッ
バタンッ 穂乃果「ん…///」レロッ
にこ「っ!?///」
穂乃果「…////」
にこ「…/////」ポー
ほのにこ「「…///」」
ほのにこ「「……////」」
チュパッ
穂乃果「ぷはっ…な、なんとかなったね…///」エヘヘッ
にこ「…///」ポー
穂乃果「ん?にこちゃん?」
にこ「っ!?」 穂乃果「海未ちゃんなんかキスでイチコロだったよ♪」 穂乃果「なんか顔赤かったけど大丈夫?」
にこ「……んて…………のよ」プルプル
穂乃果「え?」
にこ「ぬわぁんてことしてれたのよっ!!////」
穂乃果「い、いや…恋人のフリをしないといけないと思って…」
にこ「それなら抱き合ってたじゃないの!///」クワッ
穂乃果「それだとバレそうだったでしょっ!?」
にこ「そっ…それはそうだったけど…///」 穂乃果「あのねっ!抱き合って恋人のフリをしてても海未ちゃんが疑って近寄って来たでしょ?」
にこ「え、ええ…///」
穂乃果「その状況と似た様な状況がね、ドラマであったのを思い出したの…」
穂乃果「それでね…そのドラマのその後の展開がね…そ、その…///」
にこ「………キスをしたってこと?」
穂乃果「そ、そうなんです…///」
にこ「…そ、そう///」
穂乃果「うん…///」
ほのにこ「「……////」」 穂乃果「ま、まあ、ほらっ!」
穂乃果「今回は恋人のフリだしっ!私達、女の子同士だしっ!!」
穂乃果「犬にかまれたと思って忘れてくれれば…」
にこ「……わけ…………ない」
穂乃果「ん?」
にこ「忘れられるわけないじゃないっ!!///」
穂乃果「えっ!?//」
にこ「穂乃果に…私のファーストキスが奪われたのよ…///」カァッ
にこ「しかも恰好いい姿だし…やたらキスがうまいし…////」ゴニョゴニョ
にこ「忘れようとしたり…意識しないようにしようとしても…もう…ムリなのよ…////」
穂乃果「ふぇっ!?///」ボフッ 穂乃果「で、でもでも!緊急事態だったし!そもそも穂乃果とにこちゃんはそんな関係じゃないしっ!!」アセアセッ
にこ「だったら…///」
穂乃果「え?」
にこ「だったら…そんな関係にするくらいの責任はとりなさいよね…///」ムスッ
穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?///」 穂乃果「え、えっと…ほ、穂乃果でいいの?///」
にこ「お姫様の相手は王子様じゃないとつとまらなわいよ…///」
穂乃果「うぅ…///」
にこ「それで…責任はとってくれるの?王子様?」ニコッ
穂乃果「は、はい…///」
にこ「ふふっ、ちょっと返事が頼りないけど…よろしくね?」
穂乃果「うん…///」 その後、衝撃的すぎる破廉恥な光景を間近で目撃してしまった海未は部室まで戻ると、
状況確認をしようとすることりや揃っていた他のμ'sメンバーの話も聞かずに早々に帰宅してしまう…
一方、にこに責任をとれと言われた穂乃果は演劇部の部室でしっかりと責任を取った後に部室へと戻ることになる…
部室に取り残されたメンバーは、突然の海未の行動に戸惑っている最中に、
帰って来た穂乃果とにこの様子にさらに戸惑ったりする事態になるのだが…
それはまた別の話である ということで、投下だけで完結は間に合いませんでしたが
11/25 いいにこの日用ほのにこSSでした 控えめに言って最高
これで気持ちよく眠れる
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