理亞(いちど家に帰ろうか……でも、ここからだと時間もそれなりにかかる)

理亞(何か食べていきたいな……ひとりで入るのは怖いけど)

理亞(――いや。いつまでもそんなのじゃ駄目だ。私ももう、前までの私じゃない。ひとりでもやれる、はず)

理亞(よし。まずは姉様にお昼は要らないって連絡しよう。自分から退路を塞いで、覚悟を決めるんだ……!)

理亞(……この送信ボタンを押したら、もう後戻りは出来ない。……怖い。でも、成長した私を、姉様に見てもらうんだ!)

理亞(っ、えいっ……送信!!)

理亞(……やってしまった。でも、これで! ひとりでご飯を食べに行く! 途中下車は、もう出来ないっ!)

理亞(お店に、入るんだ――!)