善子「おかあさ〜ん!チョコレート買ってよ〜!」ルビィ「あれ、善子ちゃん?」善子「……あ」
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ルビィ「偶然だね!」
善子「……!」
善子ママ「あらルビィちゃん?こんにちはー」
ルビィ「こんにちは!」ペコリ
ルビィ「?善子ちゃん?どうしたの?」
善子「ん!?あ、あー……その……」
ルビィ「善子ちゃん?」
善子「ヨ、ヨハネよ……(小声)」
ルビィ「あ、ごめんごめん!ヨハネだったよね!」
善子ママ「ヨハネ?ああ、アナタまだそんなこと言って……」
善子「あー!!ところでルビィ!どうしてスーパーにいるの!?買い物!?何か買いに来たの!?///」
ルビィ「そ、そりゃスーパーにいるんだからそうだよ……」 善子「…………(無言の圧力)」
ルビィ「……???」
善子ママ「えーっと、それじゃあお母さんは買い物してるから。帰る時になったら連絡するわね?」
善子「あ、うん……」
ルビィ「あれ、よかったの?」
善子「……ま、まあ!?今日は仮の同居人の物資調達に 仕 方 な く 同行していただけだし!?別に構わないわ!少しばかりあなたに付き合ってあげましょう!」
ルビィ「なんかお母さんが遠ざかると声おっきくなったね!」
善子「うっ……」
善子「ア、アンタさ……」
ルビィ「ん?」
善子「……見た?」
ルビィ「見た?何を?」
善子「……いや、見てないならいいわ」
ルビィ「………………」
ルビィ「善子ちゃんが堕天使の欠片もなく素のトーンで『チョコレート買ってよおおお〜〜〜』とか高校生にも関わらずちょっと困った顔で懇願してるとこ?」
善子「ぎゃわーーーーーーー!!!!」 善子「アンタねえ!……アンタねえ!!(コブラツイスト)」
ルビィ「ピギィ!わわっ、善子ちゃんやめてよー!やめてくれないとバラしちゃうよ〜!」
善子「ヒッ、しかもこいつ邪悪じゃない!(コブラツイスト解除)」
ルビィ「う〜……ルビィは今善子ちゃんに対して最大級の弱みを握っていることを忘れないでよお……」ゲホッゲホッ
善子「な、なんでアンタそんな小動物みたいな振る舞いしつつ人を脅迫できるのよ……」
ルビィ「だって恥ずかしいよ?あれ。もういい歳なのに……花丸ちゃんとかに知られたら一生いじられるだろうね」
善子「うっ……まさか言うつもりじゃないでしょうね……」
ルビィ「……善子ちゃん」
善子「な、なによ」
ルビィ「ルビィ、あそこのチョコレートが食べたいな〜」
善子「!?」 ルビィ「……」ニヤニヤ
善子「あ、あいにくそんなお金は……そ、それに!私がお母さ……仮の同居人にねだって……要求していたの見てたでしょ!?お、お金があったらあんなことしないじゃない!?」
ルビィ「それは違うよ」
善子「!?」
ルビィ「ルビィ知ってるよ。善子ちゃんは実は結構お金持ってるって」
善子「!」ギクリ
ルビィ「堕天使グッズだっていっぱい持ってるよね?生放送の投げ銭システムで割と稼いでるでしょ」
善子「!!!」ギクギクッ
ルビィ「さっきのはただお母さんに甘えたかっただけなんだよね?お金のあるなし関係ないと思うな〜、ルビィは」
善子「!!!!!」ギクギクギクギクッ 善子「な、なんでそこまで分かるのよ…………」
ルビィ「だってルビィもよく同じようなことお母さんにするもん、だから善子ちゃんの気持ちも分かるの」
善子「!!!……なら!私もルビィがそういうことしてるって皆にバラして……!」
ルビィ「それはムリだね」
善子「え……!?」
ルビィ「ルビィがするのと善子ちゃんがするのとでは全然違うでしょ。仮に善子ちゃんがそれを言いふらしたところで『ふーん、だろうね』って言われるのが関の山だよ」
善子「!」
ルビィ「普段のキャラってものがあるよ。ルビィなんかいかにも駄々こねてそうじゃん」ドヤア
善子「ぐぬぬ……!」
ルビィ「分かったら早くそこのスニッカーズ10個買ってくるんだよ。堕天使続けたいでしょ?ほらはーりーあっぷ」 〜数分後〜
善子「ほら……!買ってきたわよ……!」
ルビィ「わーい!ありがとう善子ちゃん!」
善子「出費はともかく精神的屈辱がデカいわ……」
ルビィ「でももうこれでルビィは秘密を守るからね!安心して!」モグモグ
善子「本当かしら……」
ルビィ「そう言えばさっきヨハネのくだりが小声になってたのはなんだったの?」モグモグ
善子「くだりって言うなくだりって」
ルビィ「前に善子ちゃんの部屋行ったけど、別にお母さんにそういう趣味隠してるってことでもなさそうだったよね?」モグモグ
善子「ん、まあ……そりゃアンタ、いくら隠してないとはいえ母親の前で『だからヨハネよ!』とか……ねえ?」
ルビィ「それは恥ずかしいんだ……ゲフッ」
善子「……とにかく!絶対言うんじゃないわよ!分かったわね!」
ルビィ「うん!ルビィの胃袋に落ちたスニッカーズに誓って絶対秘密にする!」
善子「ふぅ……」
タタタ……
ダイヤ「あ、ルビィ〜!こんなところにいた〜!あのね、お姉ちゃんね、屋上でやってるヒーローショー観てきたの〜!」
善子「…………」
ダイヤ「凄かったですわよ〜!記念に写真もとって……もらっ……て…………」
善子「…………」
ダイヤ「あ…………」
善子「へーw」 ルビィ「お、お姉ちゃん……」
ダイヤ「………………なっ」
善子「ほーwヒーローショーw」
ダイヤ「……よ、善子さん?wアナタ善子さんでしたっけ?w」
ルビィ「見たら分かるでしょ……」
善子「ほっほーwなるほどーwしかもいつもより心無しかテンションも高め……とw」
ダイヤ「ちょっ!アナタなんでこんなところに!///」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ「ごめん恥ずかしい……」
ダイヤ「うっ!」グサッ
善子「内浦の名家姉妹は休日の昼下がりにスーパーで仲良く買い物ルンルンねーwさーぞや楽しいでしょうなーw沸き立つヒーローショーにダイヤの輝きが止まらない!何カラットかしら?」
ダイヤ「ちょっ、やめなさい!」
ルビィ「なんか流れ弾食らったよぉ……」 |c||^.- ^||ゴーバスターのイエローにサイン貰いますわ! 善子「んー?w美味しそうなスニッカーズ持ってる娘がいるねーw」
ルビィ「は、はい……」
善子「……よこしなさい!」バッ
ルビィ「うわーん!とられたー!」
善子「やかましい!そりゃ元々私が買ったものよ!」
ダイヤ「よ、善子さん……?さてはアナタこのことを口外するつもりじゃなくて……?」ヒクッ
善子「ええ、するわよ」
ダイヤ「!?」
善子「めっちゃ言いふらすわよ」
ダイヤ「ちょ、鬼!!」
善子「さっきアンタの妹がやろうとしたことだわい!」
善子「……鬼じゃないわよ!ヨハネよ!」
ダイヤ「どっちでもいいですわ!!」
ダイヤ「と、ともかく…………」
ダイヤ「!そうだ……証拠!証拠はあるんですの!?」
ダイヤ「アナタがいくらそんなこと言いふらしたって、それが妄言である可能性もありますわ!今だって自分がヨハネだとか妄言を吐いていますし!」
善子「妄言って言うな!」
善子「……そして甘いわ!なんとこの私!実は録音機を咄嗟に回していたのよね!」
ダイヤ「なんですって!?」 善子「今私が付けているこの指輪……実はこれ、この辺をちょっと押してやると録音機になるのよね」
ダイヤ「そんなバカな……wブラフに決まってますわ!私にそんな嘘が通じるとでも……」
『あ、ルビィ〜!こんなところにいた〜!あのね、お姉ちゃんね、屋上でやってるヒーローショー観てきたの〜!』
ダイヤ「ぎゃわーーーーーーー!!!!」
ルビィ「す、すごい……なんでこんなものを……」
善子「行きつけのちょっと尖った雑貨屋さんに売ってたのよ。なんとなく付けてたけど、まさか役に立つ時が来るとはね」
善子「…………」カチッカチッ
『あ、ルビィ〜!こんなところにいた〜!あのね、お姉ちゃんね、屋上でやってるヒーローショー観てきたの〜!』
『あ、ルビィ〜!こんなところにいた〜!』
『あ、ルビィ〜!』『あ、ルビィ〜!』『あ、ルビィ〜!』
ダイヤ「リピートをやめなさい!!!!やめてください!!!!」
ルビィ(せめて私の名前呼んでなければ……お姉ちゃんめ……)
善子「……さて、分かるわよね?」
ダイヤ「わ、私にどうしろと……?」
善子「……ブラックサンダー箱で買ってこいっつってんのよ!!!Harry up!!!!」 善子ちゃんはお母さん派よりママ派だと思うんです(力説) ダイヤ「は、はいぃ!ただちに!……ルビィ!急いで買ってきなさい!」
ルビィ「な、なんでルビィが……」スタタタ
善子「ふっふっふ……勝った…………!さっきはルビィにうっかり弱みを握られたけど……」
善子「こうして物的証拠がある以上それももはや無意味!私の方が圧倒的優位!」
ダイヤ「よ、弱みとは……?」
善子「誰が勝手に喋っていいと言ったァ!アナタは大人しくブラックサンダーが届くまで私の下僕となっていればよいのです!」
ダイヤ「ブラックサンダーが届いたらさっきのデータ、消してくれるんですわよね……?」
善子「フッ……約束しましょう」
ダイヤ「はあ……とんだ災難ですわ……」
善子「私の一人勝ちね!」
曜「あれ、二人ともこんなとこでやってるの?」
善子「……あれ、曜?」
ダイヤ「曜さん!?」
曜ママ「あら、こんにちは〜」 >>25
ブラックサンダーは30円だけどスニッカーズは100円だろ
それを10個は高校生には中々の出費だぞ ダイヤ「なにしてますのこんなとこで!?」
曜「え、うぇえ……なにをって買い物だよ……」
ダイヤ「はあ……」
善子「でもアンタ……」
曜「へ?」
善子「う、腕とか組むのね……親子で……」
曜「うん(即答)」
ダイヤ「な、仲がよろしいんですのね……」
曜「そう?こんなもんでしょ!wまあママとの買い物は楽しいからねーw」
曜ママ「もー、曜ったらw」
ダイヤ「…………」
善子「…………」
曜「じゃ、二人ともまたねーw」
キャッキャッ
善子「…………」
ダイヤ「…………」
善子「なんか、うん……」
ダイヤ「あのやり取りが凄く下らないことのように思えてきましたわ……」 ルビィ「おまたせー、買ってきたよブラックサンダー!」
ダイヤ「……ありがとう。ルビィ」
善子「それさ……やっぱ皆で食べようか……うん」
ルビィ「え?」
箱買いしたブラックサンダーはどこかむなしい味がした。
母親と心底楽しそうに買い物をする渡辺曜の後ろ姿がそうさせたのかもしれない。
善子は家族と仲良くする姿をネタに脅迫した自分を恥じた。録音したデータを何かに言い訳するかのようにすぐ消した。
ダイヤは恥じた自分を恥じた。別に妹楽しく買い物していたことの何がいけなかったのか。今となっては何もわからなかった。
ルビィはブラックサンダーを美味しいと思った。しかし結局なんだかんだスニッカーズは善子に取り上げられたままだったのでそこは不満だった。
そして善子は母親からの連絡にずっと気付かず、この後置いて帰られることになった。
仕方が無いので黒澤姉妹と一緒に買い物したあと、バスで帰ることにした。 その1終わりです。
とりあえずその3までは考えています。
ご飯食べてから続き書こうと思います。 〜別の階にて〜
千歌「や〜だやだやだ買って買って買って!!」ジタバタジタバタ
美渡「ダーメったらダメ!駄々こねるんじゃないの!」
梨子(ふー、とりあえず買うものはこれくらいかな……)テクテク
梨子(ん?この声って…………)
千歌「やだやだ買ってくれるまでここ動かない!やだったらやだなの!」ジタバタジタバタ
美渡「もー、置いてくよ!」
千歌「んぎぃ〜っ!待てぇ〜!」ガシッ
美渡「ちょ、アンタ力つよっ!」
千歌「鍛えてるしっ」ガシィッ
美渡「ちょっ、いい加減にしな!アンタもうお姉さんでしょ!ほら、周りに見られてるよ!」
千歌「関係ないから〜!」ガシィッ
梨子「ち、千歌ちゃん……?」
千歌「あっ、梨子ちゃん!?」
梨子「あっ、えっと……はは……」
千歌「梨子ちゃんちょうどいいとこに来た!聞いてよ美渡姉がひどいの!私はあの卓球台が欲しいのに美渡姉全然買ってくれないの!買い物に付き合ったら卓球買ってくれるって言ってたのに!嘘つきだよ嘘つき!」シュバババババ(走り寄ってくる音)
梨子「へ!?え!?……あ、ああ、うん……?」
美渡「私が買うって言ったのはピンポン玉の方だバカ!誰が卓球台の方買うんだアホ!」 千歌「ずるい!詐欺だ!美渡姉詐欺師だ!」
美渡「アンタが勝手に勘違いしたんでしょ!それに卓球台は旅館に置いてあるし!新しいの買う必要ないから!」
千歌「マイ卓球台が欲しいの!部屋に置くやつが欲しいの!欲しいったら欲しいの!」ギャアギャア
美渡「アンタの部屋のどこに置くの!それに値段見てみな!卓球台は3万近くするんだぞ!買えるわけないでしょうが!」
千歌「いいや、買えるね!」
美渡「なにっ!?」
千歌「美渡姉昨日ボーナス出たの、私知ってるんだから!」
美渡「うっ……」
千歌「……だから買って〜!」ガシッ
美渡「ダ〜メだっつのに!こら!離せ!」
梨子「あの〜……?どういう状況で……?」
美渡「ああ、梨子ちゃん。ご覧の通りだよ、千歌が駄々こねてんだ」
梨子「えぇ……」
美渡「三姉妹の末っ子として育ったこいつの駄々力は恐ろしいぞ。こうなったらもう私でも手が付けられない」
梨子「駄々力ってなんですか……」 美渡「旅館に置いてあるピンポン玉が古くなってきたから新調しようと思ったんだけどね……」
美渡「ついでに千歌に声掛けたらとんでもない誤解されてしまったよ……どうしたもんかなこれ」
千歌「……!……!!」ギャアギャア
梨子「もうこの際買ってあげたらいいんじゃないですか?」
美渡「やだよ、私ボーナスで車のローン返済しないといけないんだから!」
梨子「はあ……」
美渡「……そうだ、ちょっと梨子ちゃんがなだめてあげてよ。友達の言うことなら聞くかもしれないし」
梨子「えぇ〜?うーん……」
梨子「ま、まあ分かりました……こんな状態の千歌ちゃん放っておけないですし……」
美渡姉「頼むよ!」
梨子「あの〜、千歌ちゃん?」
千歌「あ、梨子ちゃん!梨子ちゃんもひどいと思うよね!?美渡姉に言ってやって!」
梨子「ま、まあ……千歌ちゃんの言いたいことも分かるけど……なんか美渡さんも色々大変みたいだし……?ここは我慢して……」
千歌「……う」
梨子「?」
千歌「うぅ〜……ダメなのぉ……?」
梨子「ハッ!!!!!/////」
梨子「………………」
梨子「私が買ってあげようか?」
美渡「こらこらこらこらこらこらこら!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています