ルビィ(24)「お姉ちゃんゲームばっかりしてないで少しは外に出ようよ……」
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ダイヤ「えー……?」カチャカチャ
ルビィ「一旦ゲームやめてこっち向いてくれるかな?」
ダイヤ「だってお説教でしょう……?」カチャカチャ
ルビィ「お説教……と言えばまあそうかな。……ね、一旦ゲームやめようか」
ダイヤ「はぁ〜〜〜〜(ため息)……はいはいやめるわよ……で、なんですの……?」
ルビィ「まあだからその、少しは外出しようよって話で」
ダイヤ「はあ……でも外に出ると疲れそうで……」
ルビィ「それはそうだよ。だってお姉ちゃんもう2年間は引きこもってるんだから」
ダイヤ「疲れるのはちょっと……」
ルビィ「……皆疲れながら仕事して生きてるんだよ(語気は強め)お姉ちゃんはそうやってずっと疲れを知らず生きていくつもりなのかな(語気は更に強さを増す)」
ダイヤ「ええ」
ルビィ「!?」
ダイヤ「気付いてしまったんですもの……我が家の財力は……働かない人間の1人や2人いたところでモノともしないのだと……」
ルビィ「……」
ダイヤ「そう思ったら働くとか、ねえ?」
ルビィ「ふーん(憤怒)」 ダイヤがこうなることはないだろうな
マリーに飼われた果南はこうなりそうだ ルビィ「はぁ……(激昴しないための一息)じゃあ聞きたいんだけど、お姉ちゃん?その『我が家の財力』っていうのは、今誰が稼いでるか分かってるかな?」
ダイヤ「今?今って言うなら……まあ、家業を継いだルビィになるのかしら」
ルビィ「そうだよね。じゃあ私もお姉ちゃんと同じように引きこもったらどうなるかな?……暮らせなくなるよね。お姉ちゃんも私も。それは分かるよね?」
ダイヤ「いいえ」
ルビィ「!?」
ダイヤ「だって確かに今ルビィが稼いでくれてるのは事実だけど……それ以前に我が家には貯蓄があるじゃない。それも数百万とかじゃなく、数千万単位で」
ルビィ「……数千万なら一生は食べていけないよ」
ダイヤ「それもそうだけど、何も我が家の財力と言えば貯蓄だけじゃないでしょ」
ダイヤ「もっている土地、建物、仕事上の利権……そういったものを売りに出せば実質的な財力は億を軽く超えてる。だからいざと言う時に食べるに困ることはない……ね?そうでしょ?」
ルビィ「なるほど(憤死)」 ルビィ「お姉ちゃんがサァ、無職でサァ」
ダイヤ「ルビィはいつになったらその話辞めるんですの?」 ルビィ「お姉ちゃんは簡単に仕事の利権を売るとか言ったけどさ(ガチギレ)、ウチは代々誇りある網元の家計なんだよね(マジギレ)。誇りを持って仕事してるし、私も今はやりがいを感じてるの」
ルビィ「簡単に売るとか言わないでくれるかな?」
ダイヤ「そう、やりがいを感じているの……良かったわね。ルビィ」
ルビィ「……」
ダイヤ「もし本当に売ってしまったりしたら……」
ルビィ「……」
ダイヤ「まさに『やりがい搾取』ってやつね」
ルビィ「……」ブチッ
ルビィ「ふんっ!」
ダイヤ「あー!!!なんでゲームのコンセント抜くのルビィ!!!!」 やむを得ず働きだしたら普通に優秀だろうこともルビィちゃんのぷんぷんポイント ダイヤ「はぁ・・・、ルビィは私に就職を勧める時だけは本当に元気ですのね・・・」
ルビィ「えっ・・・?」
ダイヤ「パッパは家業を継ぎましたし、私と違って確かに働いてるのかもしれんわ。でも、私は働きたくないんですの」
ルビィ「・・・」
ダイヤ「ルビィが働いてるお屋敷にも職を失った人が毎日沢山来て、一生懸命仕事を探そうと必死になってるらしいですわ。
私はいつも言ってますけど、その方達と違って働こうとは思えないのですわ」
ルビィ「・・・」
ダイヤ「私、中高は部活もやってません。そして大学もサークルに入らずにネットゲームに没頭してバイトさえしませんでしたわ。
経験を積んだ上で良い就職先を探すなら結構な事ですが、私は大学を卒業してからここ4年間ずっとニートやったのに急に働くのは無理です」
ルビィ 「・・・」
彡(゚)(゚)「都合が悪くなるとすぐ黙る癖はいい加減治さなあかんな、ルビィはワイと違って仕事があるんやから」 ダイヤ「ちょっと!!まだセーブしてないのに!!」
ルビィ「話しても無駄なようだね……」
ルビィ「とりあえず私はもうお仕事に行かなきゃいけないから。この続きは帰ってからゆっくりとさせてもらうね。ダラダラ過ごしちゃダメだよ。それじゃ(早口)」スタスタ
ダイヤ「あっ、ルビィ……」
ルビィ「なに」
ダイヤ「えっと……その……怒ってる?w」
ルビィ「怒ってる」
ダイヤ「えっ……」
ダイヤ「あ、えっと……お姉ちゃんのこと嫌いになった……?」
ルビィ「嫌い……って言うより、酷いなあっては、思う」
ダイヤ「やっ……、酷いとか思わないで……」
ルビィ「酷いって思うのはルビィの勝手、働かないのもお姉ちゃんの勝手。違う?」
ダイヤ「うっ……」
ルビィ「それじゃ」
ダイヤ「うぅ……」 クソダイヤとかいう無能が社会に出ても迷惑だからそのまま引きこもってろ ダイヤ(ルビィに……ルビィに嫌われてしまってはもう私はおしまいだわ…………)
ダイヤ(お父様とお母様にはとっくに愛想を尽かされてしまったし……元Aqoursの皆とは気まずくてもう数年は会えてない……)
ダイヤ(強いていえばたまにオンラインでゲームする善子さんぐらいか……)
ダイヤ(なんでこうなったのかしら……)
ダイヤ(なぜ……どうして……)
ダイヤ(……………………)
ダイヤ「とりあえず夜通しゲームしたせいで眠いから寝ましょう。話はそれからね」 ダイヤ(あー、布団あったかい……♡)
ブオオオオオオオオオン!!(車走行音)
オハヨー!ワーオハヨー!
ダイヤ(それにしても……)
ダイヤ(皆はよくこんな時間から活動できるわね……)
ダイヤ(きっと体力の出来が違うんだわ……)
ダイヤ(果南さんなんか毎日ダイビングショップの経営で海潜ってるらしいし……)
ダイヤ(そういえば果南さんとももう随分会ってないわね……)
ダイヤ(はあ、こんな状況……とても情けなくて会えるわけがない……)
ダイヤ(…………………………)
ダイヤ(なんでこうなったんだっけ……) ダイヤ(なんで私は……働かずに……引きこもりになったんだっけ……)
ダイヤ(……ルビィが家業を継いだから?)
ダイヤ(いや、それは違う…………)
ダイヤ(ルビィが継ぐことは……私も賛成だった……)
ダイヤ(というより、最初は私が継ぐことになってたけど……)
ダイヤ(私はそれをルビィに譲ったんだっけ……)
ダイヤ(………………………………)
ダイヤ(私は自分の力で1から何かやりたかった……)
ダイヤ(それと………………)
ダイヤ(ルビィは大学に入って、泣き虫だった頃が嘘みたいに……別人みたいにしっかりし始めて……)
ダイヤ(………………………………)
ダイヤ(私がこうなったのは……そうじゃなくて……)ウトウト
ダイヤ(あ……寝る…………)
ダイヤ(……zzz) ————————
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『おい黒澤!お前この資料また同じミスしてるぞ!』
ダイヤ「ん……う〜〜ん………………」
『なにあの子……いいとこのお嬢様か何か知らないけど……ちょっと嫌味ったらしいよね』
『スクールアイドルで有名だったんだって?wでもそんなの社会では役に立たないからねw』
ダイヤ「う〜〜〜〜〜ん……んん〜〜〜っ!」
『チッ、はあ〜〜〜…………お前やる気あんの?帰るか?』
ダイヤ「……はっ!」ガバッ
ダイヤ「はーっ……!はーっ……!」ハアハア
ダイヤ「…………??……?」
ダイヤ「なんか……?……?夢、見てた……?」
ダイヤ「うわっ、汗がすごい…………」
ダイヤ「……あれ!?外が暗くなって……」
ダイヤ「えっ、えっ!?もう18時!?マズい!もうルビィが帰ってきちゃうじゃない!」
ダイヤ「寝起きの姿見られたらなんて言われるか……!はやく、はやく身だしなみを整えないと!」アタフタ ダイヤ「シャワーシャワー……!」
ザアアアアア
ダイヤ「ふうさっぱり……!4日振りに水を浴びたわ……!あとは歯磨きして……!」
ダイヤ「……ルビィはまだ帰ってくる様子はない!あとは……」チラッ
ダイヤ「久々に……」
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ルビィ「ただいまー。ふー、結局帰りは20かー、やること多いなー」
ダイヤ「お、おかえりなさい!」タタタ
ルビィ「あ、ただいま……ってあれ?お姉ちゃん化粧してるね。久しぶりじゃない?」
ダイヤ「え、ええまあ……」
ルビィ「あれ?もしかして善子ちゃんの方からウチに連絡してたのかな?」
ダイヤ「へ?」
ルビィ「おーい善子ちゃーん!お姉ちゃんにウチ行くとか言ったのー?」
善子「あらダイヤ久しぶりじゃない。ネットではまあまあ会ってるけど」
ダイヤ「よ、善子さん!?」 善子「で、なによルビィ?」
ルビィ「いや、お姉ちゃんがお化粧してるから……善子ちゃんが来ること分かってたのかなって」
善子「え?言ってないわよ?」
ダイヤ「えっと……ただ定期的にやっとかないと下手になるからやっただけ……ですわ……?」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダイヤ「な、なに?」
ルビィ「ですわって言ってるの久しぶりに見た……」
ダイヤ「そ、それは!だって家族の前では言わないし……!」
善子「へー、じゃあアンタあの口調はキャラ作ってたってこと?私と一緒じゃない」
ダイヤ「いや、キャラとかじゃなくて、よそ行きの口調っていうか……」
善子「別に素のままでいいのよ。なに緊張してんのよ、らしくない」
ルビィ「お姉ちゃん家族以外の人と会うの久しぶりだからw」
ダイヤ「……というか、なんで善子さんが……」
ルビィ「あぁそれなんだけどね、お姉ちゃん」
ルビィ「私一人じゃ引きこもりの解決は手に余るから、Aqoursの皆に頼ることにしたの」
ダイヤ「えっ」 ダイヤ「そ、そんな!そんなの……」
ルビィ「そんなの?」
ダイヤ「……皆に、迷惑がかかるでしょ……」
ルビィ「大丈夫だよお姉ちゃん」
ダイヤ「え?」
ルビィ「Aqoursの皆はね……?」
ダイヤ「あ、Aqoursの皆は……?」
ルビィ「ともかくとして……」
ダイヤ「へ?」
ルビィ「既にお姉ちゃんは家族に迷惑をかけてるから……」
ダイヤ「うっ!」
ルビィ「とりあえず今日はお姉ちゃんと一応まだ交流が続いてて、引きこもりの経験もある善子ちゃんを連れてきたから。相談に乗ってもらうといいよ」
善子「仕事終わりで疲れてるけど……まーダイヤがそんなんじゃしゃーないしねー」 〜ダイヤの部屋〜
ダイヤ「と、とりあえずどうぞ……」
善子「うわっ……なにこれ」
善子「部屋きったないわねー……ゴミがあちこちに……」
ダイヤ「あ、あんまり見ないで……」
善子「これなに……?カップ焼きそばの空き箱……?」
ダイヤ「だから見ないでってば……」
善子「あんた身だしなみそんな整えといて……部屋をまず片付けなさいよ……バカじゃないの?」
ダイヤ「………………」
ダイヤ「うっ…………」
善子「え?」
ダイヤ「うっ……うぅ……」メソメソ
善子「ちょ、ちょっと!?そんな泣くようなこと!?別に私何も……」
ルビィ「お姉ちゃんは長きに渡る引きこもり生活のせいでメンタルが弱ってるんだよ。ちょっとのことで信じられないくらい凹むんだ」
善子「えぇ〜……めんどくさ……」
ルビィ「善子ちゃんも引きこもってた経験あるなら分かるんじゃない?」
善子「いや言っても私引きこもってたの数ヶ月だけだし……」 ダイヤ「はぁ……グスッ…………」
善子「やっと泣き止んだ……」
ダイヤ「で……私は何をすれば……」
善子「ん〜……ルビィからは相談に乗ってほしいって言われてるんだけど……」
善子「とりあえず相談事とか、何かないの?何でもいいわよ、悩み事とか」
ダイヤ「…………特には」
善子「……なんかあるでしょ、引きこもってるんだから」
ダイヤ「えっと……」
ダイヤ(………………)
ダイヤ(はあ……さっきの夢の内容……思い出して来たけど……)
ダイヤ(おかげで嫌なこと思い出しちゃったわ…………)
ダイヤ「まあ……えっと…………」
善子「ん?」
ダイヤ(でも、とても恥ずかしくて言えない……)
ダイヤ(この私が、就職して役立たず扱いされていたなんて……)
ダイヤ「……そ、それより、堕天使はもうやめたんですの?さっき普通に善子さんって呼ばれてましたけど」
善子「る、るっさい!///」バン! >>32
実際、社会人になって仕事が上手くいかず引きこもる人を何人か見てきたから笑えないわ >>32
このダイヤさん働いたことないのにリアルも無いだろう 中高クソ優秀だったやつが大学とか就職で崩れ去るパターン分かるわ
お友達にもそういう奴いる ダイヤ「趣味と実益を兼ねてゲーム実況でも始めますわ」
ルビィ「YouTuber?収益出たらちゃんと家にお金入れて」
ダイヤ「はい…
善子さん、顔出しの方が再生数上がるのかしら?」
善子「そうねダイヤの見た目ならね、でも身なりを整えないと」 引きこもりって才能だろ
俺なんかちょっと休職しただけで気が狂いそうになったわ 引きこもりのルビィちゃんが書いてると思うと笑えっぞ すいません
寝落ちしてました
スレ残ってたら書きます おい>>1何やってんだ?
待ってんだから書いてくれよ…頼む… >>22
いや、この分厚さはきっとゲームキューブなのだ
ダイヤさんはいくら落ちぶれようともプレステなんてものはしないと思うのだ (最後に買った据え置きハードが初代プレステだからプレステぐらいしか描けなかったなんて言えない) 久しぶりにおもしろいSS見付けたと思ったのにエタりそうとか残念過ぎる
頼むから最後まで読ませてくれよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています