花陽「日雇い8000円のネカフェ暮らし……辛いよお」
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歌舞伎町 ネットカフェ
花陽「…………」カタカタターン
ネカフェ2年目だけど質問ある?(874)
年収1千万以上なんだが(252)
深夜のラーメンテロスレ(600)
花陽「ふうー……また同じスレ巡回しちゃってるよ」
花陽「漫画は大体読んじゃったもんね、ドリンクなんて何回同じ物飲んだんだろう」
花陽「……あ、おしっこしてこよ」 花陽「凛ちゃんこれからどうするの?」
凛「前から気になってた中華料理屋に行ってくるにゃー!かよちんも行く?」
花陽「花陽はここの食堂でゆっくりご飯でも食べようかな」
凛「そういえばここのスーパー銭湯食堂あったね、じゃあ今日はバイバイにゃー!」
花陽「またね」
凛「今度飲みに行こうねー!」ブンブン
花陽「うん!」 おばちゃん「はい、定食とビールお待ちー」
花陽「ありがとうございますっ」
花陽「んっ……んっ……ぷは、牛乳も良いけど湯上りのビールも最高だよぉ」
花陽「定食も美味しい〜♡」
花陽「そしてビールを……んっ……ぷはー!」
花陽「幸せぇ〜♡」 花陽「あ、そうだ……スレ立てておこう」
花陽「スマホでも掲示板でスレ立ては出来ますっ」スッスッ
花陽「食べて寝てスレ立てて……これが今の花陽の生きがいだよぉ」
モブ1「あそこのキャバ行こうぜ!」
モブ2「え、格安って聞いたけど危なくねえか……?」
モブ1「何言ってんだよ、危ない橋渡ってこそ人生だろうが」 花陽「ごくごく……ふう」
花陽(危ない橋を渡る……凛ちゃんも言ってたね)
花陽(確かに一度きりの人生なんだしちょっとは危険な事しても良いのかも)
花陽「んぅ……ねむい……」ウトウト
花陽(でも臆病者の花陽はビールで気持ちを誤魔化します)
花陽(既に日雇いのネカフェ暮らしという危ない橋を渡ってるんだもん……これ以上は心が持たないよ)
花陽(園田建設の社員……考えてみても良いよね……)
花陽「ふわ……ここ24時間だからちょっと寝ても良いよね……」
花陽「お休み……んっ……すぅー」
ポトッ
日雇いだが社員のお誘いが来た……(596) おばちゃん「ちょっと、お客さん?」トントン
花陽「ん、んん〜……?」
おばちゃん「随分寝てたけど大丈夫かい?朝の9時だけど」
花陽「9時……?……あっ!」
おばちゃん「目が覚めたね。温かいお茶いる?」
花陽「いえ!どうもすみませんでしたぁ!」
花陽(やばい、寝すぎたよ!) 花陽「はぁ〜……24時間で良かったよ……」
花陽「でも花陽以外にも割と寝てる人居たけど……まさかね」
花陽「うーん……もう9時だけどお仕事無いかな?」
花陽「お金はあるから今日一日ぐらいならなんとかなるけど……」
花陽「……やっぱり探そう、今からでもあるよね」
花陽「よーし……え、あれ?スマホは??」ゴソゴソ 花陽「慌てて飛び出してきたから置いてきちゃったかな!?」
花陽「今から戻るのは恥ずかしいな……でもしょうがないね」
おばちゃん「スマホ?あぁ携帯の事かい」
花陽「はい、緑色ですけど……」
おばちゃん「緑ねぇ。ちょっと待っててね」
花陽「はい」
おばちゃん「ごめんね、緑色のは無かったって」
花陽「あ、そうなんですか……」
おばちゃん「どうしてもって時は公衆電話ならこの近くにあるからね」
花陽「はい、ご親切にどうもありがとうございます」ペコリ ビル前
花陽「あ、あった!あれが公衆電話だね」
花陽「使った事無いから分からないなあ……えーっと」
プルルルル
花陽「やっと掛かったよ……」
「現在、9時25分です」
花陽「うん。ちゃんと使えるね」
花陽「じゃあ自分の番号に掛けてみよう」
プルルルルル…… 「もしもし」
花陽(あれ……?低い声……?)
花陽「あ、もしもし……」
「誰だ?もしかしてこの携帯の持ち主か?」
花陽「あ、はい……」
「すまない。諸事情で今は私の手に渡っているんだ」
「手間掛けるだろうが、今から言う場所に向かってくれないか」
花陽「じゃ、じゃあ返してくれるんですか……?」
「もちろんだ。お互い穏便に行こうじゃないか」 「場所はUTXビル前だ」
花陽「え!?」
「どうした?」
花陽「あ、なな……何でもないデス……」
「そうか、出来れば早く頼むぞ……では」
ツーツー
花陽「……UTXって……まさかあのアライズの……?」 花陽「……って、UTXビル前って言ってもどこにあるのか分からないよぉ!」
絵里「はぁい♡」
花陽「あ、絵里ちゃん!」
絵里「どうしたの?UTXのビル前に居るけど」
花陽「……え、もしかして」クルッ
案内板「UTXビル」
花陽「ええー!?」
絵里「?」 花陽「全然気付かなかった……」
絵里「何かあったの?このビルってVIPしか入れないって所だけど」
花陽「そうなの!?いや、実は……」
絵里「へえ……それって罠とかじゃなくて?」
花陽「怖い事言わないでよぉ……」
絵里「分かったわ、私がボディーガードするから」
花陽「心強いよ……!」
絵里「じゃあ行きましょう」 ウィーン
花陽「わあ、エレベーターがガラス張りだあ」
絵里「良い景色が眺めるわね」 絵里「へえ、やっぱりVIPしか入れないって本当ね」
花陽「え?」
絵里「見て、入口がカード認証システムなのよ」
花陽「本当だ……花陽入れません……」
絵里「任せて」ピッ
ウィーン 絵里「開いたわよ」
花陽「絵里ちゃんカード持ってたの?」
絵里「ふふ、ちょっとね」
花陽「流石警察です……!」キラキラ
絵里「さてと。あら」
ガチャン
絵里「扉が閉まったわね……オートロックの様ね」
花陽「え」 「構えろ!」
カチャ……ガチャガチャ
花陽「ひゃぁっ!!」
絵里「待って、私達は敵じゃないわ」
花陽「そ、そそそそうですっ!あの……携帯を持ってる人にここに来てと頼まれて……」
「なんだと……?わざわざそんな嘘を付きに来たのか?」
花陽「う、嘘じゃないですよぉ!」
「待て」 英玲奈「お前達やめろ、相手は素人と警察の役人様だ」
「姐さん、しかし……」
英玲奈「下がっていろ」
「……分かりました」
絵里「流石ね」
花陽(……え?) 英玲奈「さてと、まずはウチの若い者が驚かせてすまなかった」
絵里「本当よ。私の彼女が腰引けちゃって」
英玲奈「ほう……?」ニヤ
花陽「ち、違いますよ!絵里ちゃんも何勝手言ってるの!」
絵里「冗談よ」
英玲奈「ふふ、お前が言うと冗談には聞こえないぞ」
絵里「そうかしら」 花陽「あ、あの……さっきから気になってたんだけど」
花陽「2人は知り合いなの?結構仲良い様に見えるよ……」
絵里「そうね……犯罪者と警察官の腐れ縁って感じね」
英玲奈「きつい言い方だ、だが事実だな」
花陽「やっぱりそうなんだ……」
英玲奈「何、私はビジネスとして割り切っている。みだりに人命を奪う事などしない」
絵里「アライズの幹部ってだけで本来ならムショ行きなんだけど?」
英玲奈「ふふ、それもそうだな」
花陽「アライズ……」
絵里「どうしたの?」 花陽「ネットで見た事あります、アライズというマフィアグループが歌舞伎町に来ているって」
英玲奈「ほう……私達も有名になったもんだ」
絵里「ていうかこんな目立つビルをアジトにしていたら誰でも気付くわよ」
英玲奈「気付いた所で……私達を捕まえられるわけが無い。そうだろう?」
絵里「ええ、痛い程分かってるから」
花陽「絵里ちゃん……」 英玲奈「無論このビルはVIPという名の権力者達の隠れ家としても機能している」
英玲奈「仮に現場の警察達が正義感に燃えようと、上層部が良い顔をしないだろうな」
絵里「……そうね」
花陽「……」
英玲奈「おっと、話が逸れてしまった。これは返そう」
花陽「あ、花陽のスマホ!」
英玲奈「私の部下がどういう訳かスーパー銭湯で盗ってきたと言ってな」
英玲奈「遊び好きな部下を持つと困るものだ……」
花陽「は、はは……」
絵里「用事は済んだわね。じゃあ私達は帰るわよ」
英玲奈「ああ、また顔を見せてくれ」
花陽「じゃ、じゃあさようなら!」ペコリ 路上
花陽「ああー……!怖かったよぉ……!」
絵里「……ふう、危なかったわね」
花陽「あ、絵里ちゃん一緒に行ってくれてありがとう」
絵里「ええ」
花陽「……絵里ちゃん?何か顔が怖いよ……」
絵里「いつか捕まえてみせるわ……英玲奈」
花陽「……それって上層部がどうとか」
絵里「あの子はそう言うけど私は関係無い。上が文句言ってくるなら自分から辞表を叩き付けてやるわ」
花陽「何かあったの……?」
絵里「……花陽には知らなくて良いわ。じゃあね」
花陽「あっ……」 ネカフェ
花陽「絵里ちゃん……絶対英玲奈って人と何かあったよね……」カタカタ
花陽「でもあんなに怖い顔してるなら聞けないなあ……」カタカタ
花陽「……まあ良いかな、花陽が気にする事じゃないし絵里ちゃんも優しい顔に戻るよね」
花陽「……よし、スレは立てたし今日は寝よう」ターン
花陽「お休み……」
【速報】マフィアグループ『アライズ』のアジトに行ってみた【やばい】(1000) ヒデコ「はー……疲れたー」
にこ「ちょっと、今いける?」
ヒデコ「はっ。いらっしゃいませー!」
にこ「これ身分証だから」スッ
ヒデコ「どうも。ではオープンとボックスどちらにしますか?」
にこ「ボックスで頼むわ。ナイトパックの12時間ね」
ヒデコ「畏まりましたー、こちらが伝票になります」スッ
ヒデコ「お帰りの際に提示下さい。ごゆっくりどうぞ」
にこ「ありがとうね」スタスタ ヒデコ(ふう……やっぱり夜は泊まり利用が多いな)
ヒデコ(泊まりと言えば……今日もあの人来るんだろうな)
花陽「あ、ヒデコさん!」
ヒデコ「やっぱり」
花陽「へ?」
ヒデコ「いえ、今日もいつもの席で良いですよね」
花陽「はい!いつもすいません」ペコリ
ヒデコ「いえいえ、ごゆっくりどうぞー」
花陽「本当にありがとうございます」ペコペコ
ヒデコ(天使だ、天使が居る) ヒデコ(ネカフェバイトで3年目、ほぼ毎日花陽さんが来る)
ヒデコ(日雇いの人がメインのここネカフェで唯一と言って良い程の良客で)
ヒデコ(噂では花陽さんも日雇い生活者らしいけど……それであの礼儀正しさは奇跡的だよ)
ヒデコ(っと、今日もまた魑魅魍魎の夜が始まるな……気合入れていかないと)
客1「おい」 ヒデコ「はい、どうしました?」
客1「ここのネカフェは煙草吸えないのか?」
ヒデコ「すいません当店は禁煙です」
客1「ちっ、んだよ……どうせお前ら従業員も裏で煙草吸ってんだろ?」
ヒデコ「とんでもありません。とにかく禁煙ですので」
客1「ロボットかよ、もう良いよ外で吸ってくるわ」 ヒデコ「あ、すみませんお客様。外出の際は預かり金をお支払い下さい」
客1「ああ!?ちょっと煙草吸ってくるだけだろうが!」ドン
ヒデコ「っ!すいません……ですがルールですので」
客1「高々バイトがルール語ってんじゃねえよ」
ヒデコ「すいません……ですが料金は支払って下さい……」
客1「めんどくせえな……ほらよ」ボスッ
ヒデコ「ありがとうございます……」 アァンッ……イチャイチャ……チュッチュ
ヒデコ(出たー……ボックスのカップル席でイチャイチャする男女)
ヒデコ(やるならラブホでやってほしいよね……)
ヒデコ(周りの人達にも迷惑だし注意しないと)コンコン
ガタガタッ!
ヒデコ「すいませーん」
カップル男「はい!?な、なんでしょう?」
カップル女「あっ……あはは……」カァー
ヒデコ(うわ、ベタだなー) ヒデコ「あの……そういった行為は周りに迷惑を掛けるので控えて頂きますか?」
男「あ、はい……すいません」
女「えー……謝っちゃうの?」
男「しょうがないだろ、ホテル行こうよ」
女「んー。帰るね」スタスタ
男「何で!?」
女「ペコペコしてる人ってダサいしテンション下がるんだよね」
男「おい、ちょっと待ってくれよ!」ダッ
ヒデコ(あちゃー、揉めちゃった) 女「じゃあねー」
男「ちょ、おいおいおいっ!」
男「何だよもう……アンタのせいだぞ!」
ヒデコ「も、申し訳ありませんでした」
男「金は置いてくからな、片付けしとけよ」
ヒデコ「はい」
ヒデコ(もう来ないでね) ヒデコ(うわ、ティッシュ置きっぱなしだ)
ヒデコ(お金も全然足りないし……あのカップル出禁にしよ)
ヒデコ(よし、綺麗になったね)
客3「ぐがー……」
ヒデコ(あ、次の爆弾だ) ヒデコ「すいません、お客様」
客3「あ……んあ?」
ヒデコ「大きないびきを立てられるとご迷惑になるので……」
客3「ちょっとくらい良いだろ……」
客3「俺だって疲れてんだから寝かせてくれよ」
ヒデコ「疲れているのは分かりますが……」
客3「あのな、昼間は重労働で疲れてな」
客3「ここで寝なきゃ次の日仕事出来なくなるんだよ、分かる?」
ヒデコ「はい……」
ヒデコ(皆一緒だよ) 客3「アンタが起こすから眠くなくなったよ、どうしてくれんだ?」
ヒデコ「すいません……」
客3「もう良いわ。早く他行け」
ヒデコ「はい……」
ヒデコ(めんどくさ) ヒデコ「お客様、あまり多くのコップを使わないで頂けると……」
「たった10個だろ?良いじゃねえか」
ヒデコ「あ、お客様。裸で徘徊はご遠慮下さい」
「あ〜そう?ごめんねえ、お詫びに飴ちゃんあげる」カサッ
ヒデコ「お客様。漫画を汚すのはおやめ下さい」
「すいませんでした〜ぁ……ちっ、うるせぇな……」ボソッ
ヒデコ(やばい、キレそう) ヒデコ(大学生だったりおばさんだったりおっさんだったり……何でこんなに常識無いんだろう)
ヒデコ(昔からアウトロー系の漫画や映画が好きでこういう非日常の世界に飛び込んで見たくて始めたアルバイト)
ヒデコ(今となってはそんな判断をした3年前の自分を思いっきり殴りたい気分だよ)
花陽「あ、ヒデコさん」
ヒデコ「は、はい!」
花陽「あの……お握り下さい」
ヒデコ「……畏まりました!お席までお持ちしますね」
花陽「はい!ありがとうございます」ニコッ
ヒデコ(やっぱり天使だ) ヒデコ「こちらお握りになります!」スッ
花陽「わあ……いつもありがとうございます」パァッ
ヒデコ「ごゆっくりどうぞ」
カウンター
ヒデコ(うん……後少しは頑張れるね) ほぼ毎日かよちんが来るなら俺もネカフェで働きたいわ ネカフェで働くと>>149->>158みたいなカス共相手にしなきゃならないから客として行くのが良いんじゃないかな
かよちんは女神 花陽「ふわ〜……今日はお仕事いかないとね」
にこ「花陽」
花陽「ひゃあっ!どうしてにこちゃんがネカフェに?」
にこ「ちょっとね。しばらくここに居る事になるわ」
花陽「そうなんだあ……一人だと心細かったから嬉しいな」ニコッ
にこ(天使だわ)
にこ「それよりにこも日雇いしたいんだけど」
花陽「あ、じゃあ花陽と一緒の現場行こう?」 にこ「すいませ〜ん、ティッシュ要りませんか〜?」
「結構」
花陽「あ、ティッシュどうですか……?」
「ありがとう」
にこ「花陽、アンタどう?」
花陽「うん。これだけ捌けたかな」
にこ「私の方は全然受け取ってくれないんだけど」
花陽「にこちゃん頑張って♡」
にこ「何か腑に落ちないわね……」 にこ「ティッシュどうですか〜?」
「あら、ありがとう」
花陽「……あ、絵里ちゃん!」
絵里「花陽!」
にこ「え、知り合い?」
絵里「ええ。裸の付き合いをした仲だわ」
花陽「絵里ちゃん!?」
にこ「……アンタ進んでるわね」ニヤッ
花陽「ち、違うからぁ///」 花陽(でも良かった、絵里ちゃんが怖い絵里ちゃんじゃなくて)ホッ
絵里「健全な仲よ、そういう貴方は?」
にこ「飲み仲間の常連客ってとこね」
絵里「客?」
にこ「私、食堂経営してるから」
花陽「うん。そこでいつも定食食べながら飲むんだあ」
絵里「それってあの矢澤食堂?」
にこ「あ、知ってんの?」
絵里「たまに行くんだけど……覚えてないかしら」
にこ「あ……ああー!あの金髪のお客さん?」
絵里「そうよ、ボトルキープしてるあの客よ」
花陽(絵里ちゃんキープしてるの!?) にこ「それなら今度来た時サービスでもしてやりたいんだけどねえ……」
絵里「何かあったの?」
にこ「いや……また後でゆっくり話すわ」
花陽「あ、そういえばティッシュ配りしてたんだ!」
絵里「あら、悪いわね……じゃあ仕事が終わったら飲みにいきましょう?」
にこ「おっけー。予約入れておくわ」
花陽「うん!お仕事頑張って終わらせるね」 「お疲れ様でした、今日の分どうぞ」
にこ「ありがとうございます〜♪」
花陽「あ、ありがとうございます」
にこ「ふんふん……ちぇっしょっぱいわね」ピラピラ
花陽「しょうがないよぉ。明日も頑張ろう?」
にこ「そうね。じゃあ……行く?」クイッ
花陽「うん、絵里ちゃんも今終わったって」
にこ「丁度良いわね。行きましょ」
花陽「うん!」 居酒屋
にこ「よっ」
花陽「絵里ちゃんこんばんは」
絵里「あら、来たわね」
にこ「私はビールで良いわ、花陽は日本酒よね」
花陽「うん。絵里ちゃんは?」
絵里「私はもう頼んじゃったわ。ただ座ってるわけにもいかないし」
にこ「そう、でも乾杯は付き合って貰うわよ」
絵里「ふふ、勿論よ」
花陽「じゃあ……すいませーん」 「お待たせしましたー」
絵里「あら、来たわよ」
にこ「じゃあ早速」スッ
花陽「うん。3人とも今日はお疲れ様でした」スッ
『乾杯』カチン
花陽「んっ…あぁ〜…この一杯の為にお仕事頑張れるよね」
にこ「分かるわ」
絵里「労働の後は格別よね♪」
花陽「うんうん……うふふ♪」
絵里「ハラショー、この焼き鳥美味しいわ!」
にこ「揚げ出し豆腐も絶品よ、まあウチの店には負けるけど」
花陽「焼きお握り香ばしくて美味しいよぉ」 花陽「うふふふ……♪」ニパー
にこ「すっかり出来上がっちゃって……」
絵里「そういうにこも顔が赤いわよ?」
にこ「完全に酔えないってまあまあ辛いわよ」
にこ「ていうか、にこって呼んでるけど」
絵里「あら、不味かった?」
にこ「別に良いわよ。私も絵里って呼んで良い?」
絵里「もちろんよ。よろしくねにこ」ガシッ
にこ「こっちこそ」ガシッ
絵里「って握手なんてしちゃって……ふふっ」
にこ「酒が入ると何か変な事しちゃうわよねえ……ぷぷ」 花陽「そういえばにこちゃあん、何でネカフェに泊まりに来たのぉ?」
にこ「あー……そんな話だったわね」
絵里「そうそう。酒の席なんだし隠し事は無しよ」
にこ「しょうがないわねえ〜、実は私の店に地上げが来てね……」
えりぱな『うんうん』 食堂
にこ「今日もウチは客が来ない……閑古鳥はいつまで鳴くつもりなのよ」
にこ「また凛と花陽でも呼ぼうかしら。でもこの前来てくれたばかりよね……」
にこ「あー、誰か来てくれないかしら!」
ガチャ
にこ「あ、いらっしゃいませ〜!」 あんじゅ「あらあ〜、こんな古臭い食堂が天下の歌舞伎町にあるのねえ〜」
にこ「お客さん……って訳じゃなさそうね。アンタ誰よ」
あんじゅ「やだ怖い。アナタがここのオーナー?」
にこ「だとしたら何よ」
あんじゅ「そうね……皆来て」
にこ「皆?」 バキッ!
構成員『……』ギロッ
にこ「!」
あんじゅ「この子達血の気が多くてねえ、まあこんな店5人ぐらいで十分よね」
にこ「へえ、アンタ等地上げ屋?」
あんじゅ「そうよお、怖くてごめんねえ」
にこ「はん……店に客が来ない事より怖い事なんて無いわ」
にこ「それに、あんまり私を舐めない方が良いわよ?」コキッ
あんじゅ「うふふ、アナタも血の気が多そうね……さて遊んであげなさい貴方達?」
構成員『はっ!』ダッ 構成員5「こ、この……!」ヒュッ
にこ「ふん、麺棒で伸びてなさい!」バキッ
「ぐわぁっ!」ドサッ
あんじゅ「あら、凄ぉ〜い」パチパチ
にこ「はあ……はあ……どんなもんよ」 にこ「ふう……アンタもやるの?」
あんじゅ「そんなわけないじゃない、喧嘩は兵隊のお仕事よ?」
にこ「分かんないわね。喧嘩程楽しい瞬間は無いのに」
あんじゅ「うふふ……そんな事よりこの店の土地を頂けないかしら?」
にこ「だったら私と戦いなさい!」
あんじゅ「嫌よ」バキュン
にこ「がっ!うう……」バタン にこ「で、気が付いたら店の郵便受けに立ち退きの通知書が入っててね」
にこ「それに店の前にあいつ等の仲間がウロウロ見張ってて帰るに帰れないのよ」
花陽「へえ……そうだったんだあ」
絵里「地上げ屋ね……もしかするとアライズの仲間かもしれないわ」
花陽「え、そうなのぉ!?」
にこ「アライズ?」
絵里「最近歌舞伎町に来たマフィアグループの名前よ」
にこ「へえ……ていうか詳しいわね絵里」
絵里「ええ、警察だもの」
にこ「警察!?」 絵里「あら、言ってなかった?」
にこ「聞いてないわよ、花陽アンタ凄い人脈持ってるわね」
花陽「えへへ///」
花陽「でも地上げ屋とマフィアが繋がってるって怖いよね……」
にこ「歌舞伎町の裏は想像以上に根深いって事ね」
絵里「そうね。警察の方でも厳重な警戒と対策、そして情報収集をしておくわ」
にこ「こっちも出来る限り協力するわ、だから早いとこ捕まえてよね」
絵里「勿論よ」
花陽「花陽も気をつけないと……」
絵里「いざとなったら私が駆け付けるから安心して」
花陽「絵里ちゃん……うん!」
花陽(やっぱり絵里ちゃんは頼りになるなあ……///)ポー ネカフェ
花陽「今日は楽しかったよぉ……あれ、にこちゃんもう寝るの?」
にこ「明日からも仕事があるでしょ。アンタも早く寝なさいよ」
花陽「うん、じゃあお休み」
にこ「お休みー」カラララ パタン
花陽「……ふう」 花陽(地上げ屋か……もしこのネカフェに来たらどうなるんだろう)カタカタ
花陽(そんな時こそ絵里ちゃんの出番……いや、花陽も立ち向かえる様に体を鍛えなきゃ)カタカタ
花陽(今度、休みの日にでもにこちゃんとジムに行ってみよう)カタカタターン
花陽「よし。スレ立てたし寝よう……明日からにこちゃんと頑張らなきゃ」
花陽「お休み……」
【急募】喧嘩強くなりたいんだが方法教えて(400) なんでこんなにかよちんと2ちゃんの親和性高いんだろうな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています