善子「亡くなった人が」梨子「行くところ」
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梨子「……ここ、どこなんだろう…?」
梨子「なんか不思議……何にもない、真っ白の部屋…?」
???「やぁ、初めましてだね」
梨子「っ、えっと……誰、ですか…?」
???「私は死者を導く、天使のような存在かな」
梨子「て、天使…?」 果南「私は果南、今回梨子を導くことになった天使だよ。よろしくねっ」
梨子「え、え?ちょっと、色々突然過ぎて話について行けないんですけど…夢でも見てるのかな…」
果南「え、もしかして、自分がどうなったか覚えてないの…?」
梨子「…?私が、どうなったか……死者を導く、天使……っ!!」
梨子「私が、死んだ…?」
果南「記憶がない死者と出会うのは初めてだや…どうしよ、神書にも書いてない事例だし…」
果南「……ま、いっか!」
果南「ねぇ、梨子はこの先どうなりたい?」
梨子「どうって…?」
果南「もう一度人間として1から始めるか。別の生き物に生まれ変わるか。はたまた天国で暮らすのか」
果南「選択肢はこのくらいかな」
梨子「そんな急に……私、自分が死んだってことすら受け入れきれてないのに。何になりたいかなんて…」 >>3
いちいち荒らすなやカボス=おねしょ玉音
お前この人の SS前荒らしただろ 梨子「……でも、生まれ変わっても、私はまた人間になりたいです」
果南「……うん、良いと思うっ」ニコッ
果南「私と出会ったことも生まれ変われば綺麗に忘れちゃうとは思うけど。梨子が最期を迎えるその時まで、ちゃんと見守ってるからね」
梨子「優しい天使ですね、果南さんって」ニコッ
果南「そうかな…?初めて言われたや」
果南「それじゃあ梨子、行ってらっしゃい」
梨子「……行ってきます」
〜梨子の部屋〜
___ガタンッ
梨子「痛っ!痛たた……私、ベットから落ちたの…?」
梨子「はっ、じゃあさっきのも夢!だ、だよね……そもそも天使なんて居るわけが」
果南「夢じゃないし、天使だって居るよ」
梨子「わっ!?か、果南さん!」 果南「やっぱり、私の声も姿も見えてるんだね…」
梨子「ど、どういうことですか…?」
果南「普通はね、死者は自分の死因も生前の記憶も覚えてるものなんだよ。そして、生まれ変わったその時は必ず赤子からだと決まってる」
果南「もちろん見守ってる私たち天使の記憶は抹消されて、声も姿も確認できないのが当たり前なんだ」
梨子「私、全部当てはまってない…」
果南「そう、すっごい焦る」
梨子「え、なんでですか?」
果南「事例のない死者と出会って上に報告もしず自分の判断で転生させたから怒られる」
梨子「は、はぁ…た、大変ですね…」
果南「これから何人か天使が送られるとは思うから、ごめんけどよろしくね梨子…」
果南「私はとりあえず天界に戻って上に報告してくるよ…」
梨子「が、頑張ってくださいねっ」
果南「ありがとぅ、じゃあまた後で…」パタパタ
梨子「天使って、玄関使わず窓から帰って行くんですね…」 梨子「私、これからどうしたら良いんだろう……ダメだ、果南さんと会う前の記憶が一つもないや」
???「梨子〜、学校遅れるわよ〜」
梨子「っ!」
梨子(誰かに、呼ばれた…?)ガチャ...
梨子ママ「あら、起きてたの?おはよう」
梨子「お、おはよう…ございます」
梨子ママ「?朝ご飯できてるから、冷めないうちに食べなさいよ?」
梨子「う、うん。いただきます」
梨子(この人、私のお母さんなのかな…?)モグモグ
梨子ママ(なんで敬語なのかしら?)
???「……あら、綺麗なお母さんねっ」
梨子「ぶふっ!?」
梨子ママ「梨子!?大丈夫!?」
梨子「だ、大丈夫…です。卵がちょっと喉に引っかかって…」
梨子ママ「そ、そう…なら良いんだけど」
???「sorry、驚かせちゃったかしら?」
梨子「あ、あなたも天使なんですか…?」ボソッ
鞠莉「その通り!私は鞠莉、気軽にマリーとでも呼んでねっ!梨子♪♪」
梨子「じゃ、じゃあ鞠莉さん…果南さんに言われて来たんですか…?」ボソッ
鞠莉「そ!色々やらかしたみたいで、始末書やらなんやらと大量の書類に追われてるから、それが終わるまで梨子の監視をってね♪♪」
梨子「監視、ですか…」
鞠莉「私たち天使にとって梨子は稀なケースだから、二度も同じ間違いを犯さないようにね!いわゆる勉強よ、べ・ん・きょ・う♪♪」 鞠莉「でも本当に困ったわねぇ」
梨子「なんか、ごめんなさい。色んな人に迷惑掛けてしまって…」
鞠莉「あらっ、違うわよ?」
鞠莉「私たちの仕事は梨子たちを幸せにすることなの!だから迷惑も心配も喜んで受ける。それが私たち天使の使命であり生き甲斐なの♪♪」
梨子「……ほんとに、天使って素敵な人ばかりですね」
鞠莉「あらやだ、褒められちゃった♪♪」
鞠莉「ところで、何か聞きたいこととかある?どうせ果南のことだから、ちゃんとした説明が出来てないんじゃないかと思うんだけど」
梨子「うんと…と、とりあえず、場所変えて良いですか…?」
鞠莉「?良いけど、どうかした?」
梨子「い、いえ…さっきから、お母さんが唖然としてるので」チラッ
鞠莉「oh!これじゃあ梨子が一人で喋ってる変な人になっちゃうわね!sorry梨子、お母さんのこの記憶は後で私が消しておくからっ♪♪」
梨子「じゃ、じゃあ、お願いします」ペコリ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています