花丸「404ディストピア」
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ザワザワ ザワザワ
ルビィ「でね〜。その時、お姉ちゃんがー」モグモグ
花丸「へー。ダイヤさん、大胆〜」モグモグ
善子「...」ポチポチ スッスッス
善子「...あら?ちょっと、え、うっそ」ポチポチ
ルビィ「?」モグモグ
花丸「どうしたの?」モグモグ
善子「好きだったブログが404なんだけど!」
ルビィ「あちゃー。ご愁情様〜」
花丸「404?」モチャモチャ
ルビィ「ブログが無くなっちゃったって事だよ」
花丸「へー」
善子「ほんっと、信じられないんだけどー!」グデッ
鞠莉(そんな子が大局的な平和の達成の為に...)
鞠莉(見えているはずの弱き人間を切り捨てようとしている)
鞠莉(過去の花丸だったら絶対に言わないような事を)
鞠莉(あたかも当然のように話してくる...) ブルッ
ことり「...?」
鞠莉(3年という月日の中では、スロウリーな変化だったのかもしれない)
鞠莉(Aqoursの誰もが気が付けないほどの、穏やかな...)
鞠莉(だけど今の花丸を形成しているのは、強すぎる平和の渇望)
鞠莉(その果てはマーティン・ルーサーだろうと、チェ・ゲバラだろうと)
鞠莉(壮絶な死がそこにはある)
鞠莉(ダディの言っていた、友達を救う...)
鞠莉(初めは手伝うっていう意味だと思っていた)
鞠莉(だけどこの救うの意味は本当の意味の『救う』)
鞠莉(私の考えと行動は、花丸の命運を握ることになる)
鞠莉(花丸に内乱を起こさせない為に...)
鞠莉(花丸の考えを凌駕できるような案を...!) ギュッ
ことり「ん...鞠莉ちゃん?」
鞠莉「はっ!そ、ソーリー!自分の世界に入ってたわ」
ことり「うーうん。大丈夫だよっ」ニコッ
ことり「鞠莉ちゃん親子の会話で、放置されるのは慣れたから...」ズーン
鞠莉「ごめんなさい...」
ことり「ことり、ちゃんと案考えたのになぁ...」
ことり「でもさっきので傷ついちゃったなぁ...」ショボーン
鞠莉「...」
ことり「チョコのケーキも食べたいなぁ...」ショボーン...
鞠莉「...」
鞠莉「OK。お食べなさい」スッ
ことり「わーいっ」プスッ ヒョィ パクッ
ことり「ひゃ〜ん。オイヒィ〜!」トロトロ〜ン
鞠莉(...4才年上には思えないわねぇ) ジーッ
ことり「むっ。今、いい歳してとか思った?」
鞠莉「」プイッ
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ことり「ことりの機嫌はなおりましたっ」
鞠莉「Sounds good」
<< それは良かった >>
ことり「じゃあね、私の案なんだけど...」
ことり「このツールをどういう人に使ってもらいたいかを考えて」
ことり「再デザインすべきだと思うのっ」
鞠莉「ツールのデザイン?」
ことり「うんっ」
ことり「このツールって、PC版もスマホ版もあるけど...」
ことり「両方とも白色の背景に黒い文字が流れるだけでしょ?」
ことり「お堅い感じや難しそうなイメージがするの」
鞠莉「メッセージツールとして必要最低限って感じよね」コクッ
ことり「このツールを広める際、ネックになるのは...」
ことり「これが元々レジスタンスのツールだったという事」
ことり「一般的にレジスタンスが反政府組織のゲリラと思われてる以上」
ことり「この見た目だと反乱兵士の連絡ツールだと思われて」
ことり「普通の人は手を出さないと思うの...」
鞠莉「言われてみればそうね...」
ことり「だけどもしこのツールが薄いピンクのハートの背景で...」
ことり「メッセージもふわふわの雲のような吹き出しで囲まれてたらどう思う?」
鞠莉「そうねぇ...まぁ、少なくとも反政府組織のツールって感じではないわ」
鞠莉「痛い女の子の秘密の花園って感じ?」
ことり「うんっ!それ!あのねあのね、デザインの力ってすっごくって...」
ことり「取っ付きにくそうな業務用の連絡ツールから」
ことり「と〜ってもキュートな男子禁制のトークツールまで」
ことり「メッセージツール1つでも、色々なツールに変身させる事ができるの!」
鞠莉「へ〜...」
ことり「特に日本では第一印象が大事だから〜」
ことり「最初に広めたいターゲット層を絞って」
ことり「その層が使いたいっ!っていうデザインにしてあげるべきなの!」
鞠莉「なるほどね...じゃあどの層をターゲットにしたらいい思う?」
ことり「そこが肝なんだけど...若い女性向けがいいかなぁ〜」
鞠莉「反政府組織のツールを...女性向けに?」
ことり「ゴテゴテの女性向けっていうわけじゃないけど、そうだね〜」コクッ
鞠莉「私は男性向けの方がいいと思ったけど。小難しい話が流れてるし」
ことり「確かに、最初ツールを使い始める時に」
ことり「初めから参加している、戦況を話すグループには戸惑ちゃうと思う」
鞠莉「『メインストリーム』って言われるやつね。英語だしビビると思うわ」
ことり「でも、このツールを人から人に広がる時って」
ことり「メインの使用用途が戦況の情報を入手することから」
ことり「友人間のチャットや、趣味のグループでの会話にシフトしていくと思うの」
鞠莉「ふむ」
ことり「そう考えると男性よりも若い女性の方がお喋りが好きだから」
ことり「広まりやすいと思うの」
ことり「それにね。女性は男性よりもデジタルに対する警戒心が薄いから」
ことり「曰く付きのツールも、デザインに既視感を与えれば使ってくれるかなーって」
鞠莉「既視感?」
ことり「そう。例えばアイコンを緑にして〜」
ことり「背景を水色にして、メッセージを緑の吹き出しにすると〜...」
鞠莉「LINEね!」ビシッ
ことり「ピンポーン!旧ネット時代に日本で一番流行ったチャットツール!」パチパチパチ
ことり「慣れ親しんだ見た目や使用感なら」
ことり「あぁLINEみたいなものなんだな〜って納得して使ってくれれうと思うの」
鞠莉(花丸の、生きる為に通信ツールを広げる...というアプローチから)
鞠莉(ことりの、友人間でお喋りする為に広げる...というアプローチへ)
鞠莉(花丸の最終構想では、情報価値の分散が目的だったから)
鞠莉(お喋りや趣味のグループでユーザーを誘う、というアプローチは)
鞠莉(成功するなら最終構想にワンステップ早く到達することができてメリットが大きい)
鞠莉(ただ問題は...)
鞠莉「そのアプローチで一般認知までかかる時間だけど...」
ことり「それは文献で調べてみたんだけど...」ゴソゴソ
鞠莉「アジアのベンチャー企業についての本?」
ことり「うん。今はもう殆どが潰れちゃってるけど...あ、ここ」パラララ...ピタッ
ことり「これによるとLINEが5000万ユーザー...日本人口の半分までを」
ことり「リリースから、およそ1年1ヶ月で達成したんだって〜っ!」
鞠莉「...pretty fast」
<< 結構早いわね >>
ことり「すごいよね〜」
ことり「でね、その時の戦略が、若い女性をターゲットだったんだよ〜」フフン
鞠莉「へ〜」
鞠莉「...ん?」
鞠莉「つまりことりちゃん、この本に書いてあった成功事例を...」
鞠莉「得意げに言ってたわけ?」
ことり「...はっ!///」バッ
ことり「え、えっと!考えたよ!色々考えた結果!」
ことり「この考えが一番いいかなって」アセアセ
鞠莉「ま。先人の知恵と経験ありきなら、確度は高そうね」ケラケラ
ことり「ウンウン///」コクコク
ことり「ど、どうかな...?この案?」
鞠莉「...うん。シャイニーだと思う」コクッ
ことり「本当〜?嬉しい〜!」ニコニコッ
鞠莉「早速システムを作っている人に掛け合って」
鞠莉「デザインのアップデートをしてもらわないといけないわね」
ことり「あ...う、うん...そうなんだけど...」
鞠莉「...作ってる人が見つかってない?」
ことり「」コクッ
鞠莉「OK。小原の人脈を使って私も探してみるわ」
鞠莉「ダディや怪しい情報仕入れるのが得意な子が知ってるかもしれないし」
ことり「お願いしますっ。私もロシアの友達とかにも当たってみるね」
鞠莉「で、もし見つかったらデザインの指揮は...」
ことり「私がするつもり。馴染みあるLINEのデザインを知ってるの方がいいし」コクッ
ことり「デジタルUIUXデザインはお門違いだけど、頑張るよっ」ニコッ
鞠莉「頼りにしてるわ」ニコッ
ことり「んじゃ〜、次は仮想通貨について。鞠莉ちゃんどうぞっ」ススッ
鞠莉「そうね。その前に一杯コーヒーを頼もうかしら」ペラッ
ことり「あ、ことりも〜っ」
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ロシアの友達...まさか可愛い妹とかいるんじゃないだろうな 主人公が悪堕ちしてく展開割と好き。
1000レス中には終わんなそうだね。 こういうシリアス系のSSだと、
善子ってホント良し子ちゃんになるよな(笑) 再度帰宅。明日になりそうです。お待たせしてすみまm(_ _)m すみません。私用により、当分更新できなさそうですので、落としていただければ幸いです。速報が復活しましたので、また書ける時期が出来ましたら、そちらに投稿したいと思います。申し訳ありませんでした。m(_ _)m ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています