花丸「404ディストピア」
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ザワザワ ザワザワ
ルビィ「でね〜。その時、お姉ちゃんがー」モグモグ
花丸「へー。ダイヤさん、大胆〜」モグモグ
善子「...」ポチポチ スッスッス
善子「...あら?ちょっと、え、うっそ」ポチポチ
ルビィ「?」モグモグ
花丸「どうしたの?」モグモグ
善子「好きだったブログが404なんだけど!」
ルビィ「あちゃー。ご愁情様〜」
花丸「404?」モチャモチャ
ルビィ「ブログが無くなっちゃったって事だよ」
花丸「へー」
善子「ほんっと、信じられないんだけどー!」グデッ
これをそのまま名前変えた作品がなろうとかハーメルンに埋もれてそう
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善子「...」プルルルル...
花丸『んあ』 ガチャリ
善子「んあ?じゃないわよ」
善子「あんた、文字打つの遅すぎで会話にならないんだけど」
花丸『ご、ごめん...』
善子「そんなんで、よく日本専属の情報屋みたいな事できるわね」
善子「しかも英語で」
花丸『うぅ...』
花丸『キーボードのアルファベットの位置は覚えたんだけど』
花丸『ひらがなの位置が覚えられないずら〜』
善子「平仮名打ちしてるのね...」
花丸『声出して大丈夫なの?』
善子「ルビィは寝たわ。そっちは?」
花丸『果南ちゃんが隣で寝てる』
善子「なーに?あんた果南と住んでんの?」
花丸『果南ちゃんのお父さんが商売あがったりだーって』
花丸『被災地の公共事業に参加しに行っちゃったから」
花丸『気兼ねなくお泊まりしてるずら〜』
善子「出稼ぎ...一家の大黒柱っていうのは大変ね」
花丸『ね〜』
善子「内浦や沼津は大丈夫?焼夷弾とか飛んできてない?」
花丸『平気だよ〜。関東や名古屋みたいな事にはなってないずら』
花丸『日本が攻撃されるのも、最近は稀だしね』
善子「そう。よかった...」
善子「ま、日本と東亜連合が押してきてるから」
善子「このまま制圧して、終戦も近いのかも」
花丸『ん〜。どうだろう?』
善子「どういう事?」
花丸『まだオラも裏どりをしていないけど』
花丸『北中国の支援に、ロシアの軍事産業が介入してる噂があるの』
善子「...厄介そうね。ロシアって」
花丸『善子ちゃんのだ〜い好きなAK47が、沢山流れてる噂ずら〜』
花丸『ちょっと行きたくなった?』 ケラケラ
善子「うぐっ。黒歴史を弄らないでよ...」
花丸『あ、銃』
花丸『そうそう。確認してもらいたいのがあって連絡したんだよね〜』
花丸『画像送るずら〜』カチカチ カタカタ
善子「ん?」
ピコンッ
善子「この画像は?」カチカチ
花丸『東亜連合軍の兵隊さん...のはず。あってる?』
善子「軍服に詳しいのは曜だけど...」
善子「そうね東亜連合軍だわ」
花丸『どこの国の所属か、わかる?』
善子「ヘルメットを見る限り、南中国ね」
善子「それだけ?」
花丸『うーうん。本題はここから』
花丸『その兵隊さんが持ってる銃』
花丸『なんていう銃かわかるかなぁ?』
善子「銃?う〜ん、画像が荒いわね...服で隠れてるし...」
花丸『ごめんね。でも、大事な事ずら』
善子「...でも、Type95ではないわね」
花丸『Type95?』
善子「北と南に別れてない頃の中国軍の正式小銃よ」
善子「弾倉の位置と形が特殊でね。見ればわかるの」フフン
花丸『さすがずら』
善子「そうね。で、この銃身や形状からすると」
善子「89式のカスタム」
花丸『...』
善子「うん。89式だと思うわ」
花丸『確認だけど、89式って日本の銃だよね』
善子「そうね。日本製の自衛隊...日本軍の正式小銃よ」
善子「輸出とか、今までしてなかったはずだけど」
花丸『ん。でもこの画像を見る限り、そうじゃなくなったみたい』
花丸『実はこの戦争で大陸にどんどん流れてるって噂があってね』
善子「マジ?89式が?」
花丸『まじ』
善子「ヒュ〜。国産小銃が大陸デビューかぁ」
花丸『...ちょっと喜んでる?』
善子「あ、いや...ごめん」
花丸『まだ抜けきれてないね。ミリタリー』クスクス
善子「あ、あんたもその部分の知識を頼りにしてくるじゃないのよ!」
花丸『まぁね〜』クスクス
善子「クゥー。早くヨハネを黒魔術に染め上げて〜!」
花丸『それもどうかと思うずら』
善子「コホン。ま、武器輸出の法律が変わって...」
善子「ヘリやミサイル系の技術の輸出はしてたみたいだけど」
善子「正直、日本の銃が輸出されるってのは意外だったわ」
花丸『中国軍のクーデターで、正式銃が南中国に配備できなくて』
花丸『南中国の政府軍に対して、日本が武器の援助してるって位置付けらしい』
花丸『ま、援助って言っても、貰うものは貰ってるけど』
善子「ふ〜ん」
善子「武器輸出で日本が儲ける日が来るとはね」
花丸『東京MOABの原因に、南中国も少なからず関与してるし』
花丸『この銃の採用を断れなかったみたいずら』
善子「そうね。もっと性能のいい銃も今ならあると思うもの」
花丸『AK47? M16?』
善子「クックック。今の私なら、SCAR-Lを選ぶわ」ギラン
花丸『知らない銃ずら...』
花丸『ま、いいや〜。協力ありがとう』
善子「...どうするの?これをネタに世論感情を煽るつもり?」
善子「反戦国家だった日本が、戦争で利益を得てるって」
花丸『そう思考誘導するのは、簡単だと思う』
花丸『だけど、戦争の黒幕は日本でした。っていう短絡的結論で』
花丸『日本全体のイメージダウンする事は避けたいかなぁ』
善子「そうね。その結論が一般論になったら、煮え湯を飲まされるのは日本だけ」
善子「東亜連合の各国にだって、この戦争に対するメリデリがあるんだから」
善子「それはフェアじゃないわ」
花丸『公表するにしても、他国の思惑の公開後か...』
花丸『日本の軍事クーデターの事実が広まってから』
花丸『軍をスケープゴートに出来るタイミングが、ベストだと思う』
善子「...ふ〜ん。ちゃんと考えてるじゃない」
善子「伊達にメインストリームの情報リーカーになってないわね」
花丸『ふふふ」
花丸『でも日に日にオラを仲介して、公表させたい情報が集まってくるから』
花丸『裏どりに時間を追われて大変ずら...』ゲンナリ
善子「お疲れ」クスッ
花丸『だけど、この戦争の本意みたいなのは見えてきたし』
花丸『情報を出す順序と時期を間違えなければ』
花丸『連合軍と北中国との戦いから、日本をパージ出来るかもしれないね』
善子「うん。今のあんたのレジスタンス内での影響力なら」
善子「参加してない人にも人伝てで伝わると思うわ」
花丸『そうだね〜。たくさんの人を救えればと思うずら〜』
善子「救いねぇ...」
善子「...ま、これについてはこれでおしまいにしましょっか」
花丸『ん?』
善子「私からもあんたに伝えたい情報があるの」
善子「この戦争より上位レイヤーの動きについて」
花丸『!』
花丸『善子ちゃん...まさか、何かわかったの?』
善子「クックック。ヨハネとリトルデーモンを甘く見ない事ね」
善子「知ってるかしら?陰謀論はオカルトの得意分野なのよ?」
善子「馬鹿にされがちだけど、火の無いところに煙はたたぬ」
善子「事実の裏付けだって、あったりするのよ?」フフン
花丸『おぉ〜』
善子「順を追って説明するわね」
善子「全ての始まり...404削除騒動から」
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>>415
そうなんだ... いい銃だと思ってた
銃の知識Wikipediaだから、変なところあったらごめんね ¯\_(ツ)_/¯ >>418 × メリデリ ◯ メリデメ メリットデメリットの略です。ミスごめんなさい
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善子「404削除騒動。それがテロ発端っていうのは知ってるわね?」
花丸「うん。世界中のサーバーをマルウェアで同時破壊したんだよね」
善子「そうよ」
花丸「うーん、パソコンの世界。未来ずら」
花丸「マルウェアって名前も、オラに刺さるものがあるずら」
善子「何を呑気に...」
花丸「マルがマルッとマルウェア〜」
善子「...」
善子「あんたって、たま〜に最高にアホになるよね」
花丸「じゅらっ!?」
善子「はぁ〜。ま、出来れば犯人の素性や目的...」
善子「その辺が分かれば良かったんだけど」
善子「ブラフが多くて追えなかったわ」
花丸「仕方ないよ。オラも無理だった」
善子「うん。だから、私はテロリストを追うのをやめて」
善子「404削除騒動自体を調べる事にしたの」
善子「特に、404で削除されていったジャンルの順番」
花丸「消されたジャンルの順番?」
善子「えぇ。結果的にインターネットが軍事一色になったせいで」
善子「404削除騒動の意図は、情報に多様性を無くすことで」
善子「単一の情報の影響力を上昇させ」
善子「世論の好戦意識を煽るため。とされてるわよね?」
花丸「うん。それはオラが見つけた論文の逆説ずら」
善子「あ、これ、あんたの流したんだ」
花丸「うん」
善子「私もこの説に異論はないわ」
善子「事実、私もミリタリーに虜になったからね」
善子「...だけど軍事がネットに残り、人類のミームになった現象の裏で」
善子「404に別の意図がカムフラージュされてないか、気になったの」
花丸「う〜ん。難しくなってきたかも」
善子「簡単よ」
善子「普通、削除...消すって行為は」
善子「本来人目に触れさせたくなくて行う事でしょ?」
花丸「確かに」
善子「404で消えていったネットの文化は無差別ではなく」
善子「明確に人の意思の下消されていた」
善子「なら、404を主導した人や団体にとって、不都合なコンテンツは」
善子「早めに消したんじゃないか?って考えたの」
花丸「新しい視点ずら」
善子「その結果をレジスタンスの私信で送るわね」カチカチ
ピコンッ
花丸「ん...あっ」
善子「...気づいた?」ニヤッ
花丸「やっぱり最初はオカルトが404の餌食だったんだね」ケラケラ
善子「そ、そこはどうでもいいの!どうでも良くないけど!」アセアセ
善子「もっと気になるところ、あるでしょ!」
花丸「え〜...そうだなぁ」
花丸「サブカル系が最初に消されてる中、明らかに浮いてる削除項目は」
花丸「...為替、外為」
善子「それよ」ギラン
花丸「ここから先も調べたの?」
善子「勿論。興味深い話を聞いてきたわ」
善子「というのも、サーバーテロが起きた時」
善子「為替のレートが緊急ストップしたみたいなの」
花丸「為替の交換にも支障が出たんだね」
善子「えぇ、恐らくね。でもその日の内に復旧したんだけど...」
善子「その日からレートの動きが、どうも手動だった臭いのよ」
花丸「手動?」
善子「根拠もあるわ。画像を送るわね」
ピコッ
善子「これ、外為トレーダーの記録なんだけど」
善子「上のグラフと下のグラフがあるでしょ?」
善子「上が404削除騒動より2週間前のUSDJPYレート」
善子「そして下が、404後3日目のUSDJPYレート」
花丸「...2銭だけ上にズレてるけど、波が一緒ずら」
善子「その人曰く、本来こういう事は起きないんですって」
花丸「うん。為替レートはトレーダーの売り買いで変わるものだから」
花丸「1日中一緒の波が出る事はおかしいよ」
善子「でね。これは私の仮説なんだけど...」
善子「テロリストに破壊された為替のシステム...」
善子「この時点で本当は復旧できなかったんじゃないかと思うの」
花丸「十分に考えられるずら」
花丸「でも通貨の価値がわからなくなったら、世界中の貿易に支障が出るから」
花丸「とりあえず、過去のレートを参考に、復活させる必要があったのかも」
善子「うん。でも、その試みは思ったより早くバレてしまったみたいで」
善子「不具合につけ込んだトレードが横行したみたい。SNSの魚拓もあるわ」
花丸「次くる波が分かっていれば、FXは必ず勝てるもんね〜」
善子「私は世界規模の404削除騒動が起きたのは...」
善子「世界中のお金に関係する、この事実を」
善子「一般人から隠蔽するためだったと思うのよ」
花丸「いい線行ってると思う」
善子「あんたにそう言われると、ちょっと自信が出るわ」フフン
花丸「だけど、それだけじゃ世界同時クーデターの意図が」
花丸「説明できてないずら」
善子「クックック。順に説明するって言ったでしょ?」
善子「...とにかく、為替が404で早めに人目から消えたわけだけど」
善子「外為自体がなくなったと思う?」
花丸「んー。無くなってないでしょ」
花丸「通貨の価値がわからなきゃ、89式の輸出なんてできないわけだし」
花丸「貿易全部出来なくなっちゃうずら」
善子「そう。為替自体は消えてないわけ。一般人には404で隠されたけど」
善子「大企業や国には公開されてるの」
善子「IP送るわ」カタカタカタ ッターン
ピコッ
花丸「10.133.41.....これが為替レートにアクセス出来るIP?」
善子「えぇ。検索にも引っかからないし、URLも振られてないけどね」
善子「あ、家のPCからのアクセスは控えるのよ?ログを取られる」
善子「最低でも大学回線で」
花丸「分かったずら〜」
善子「本当はレートを見たいけど無理だから、口頭でザックリ言うと」
善子「過去レートによる予測値でレートが決まるようになって以来...」
善子「戦争による為替変動が皆無になったのよ」
花丸「!?」
花丸「戦争が為替に影響しない...?」
花丸「おかしいずら。為替って大統領のツイッターで上下してたぐらい」
花丸「すごく不安定なものなのに」
花丸「地政学リスクがお金の価値に影響しないなんて...!」
善子「驚くわよ?東京MOABだってビクともしない」
善子「日本の株価も落ち着いたものよ?」
善子「昔は地震で暴落してたのにね」
花丸「...」
善子「...わかる?これが404の情報封鎖の力」
善子「今ならどこの国も戦争をしたって、デメリットがないって事よ」
花丸「戦争はお金を産む。それは事実ずら」
花丸「でも、それを止めてくれていた懸念が崩壊しちゃったんだ...」
善子「そして、それを出汁に世界中の軍部をたぶらかしているコミュニティがいる」
花丸「そのコミュニティは...?」
善子「軍事産業、404削除推進委員会、そして...」
善子「3年経っても壊れたレートで世界の混沌を保持している」
善子「世界銀行よ」
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ガチャッ ソーッ
善子「...」ヒョコッ
ルビィ「zzz...」スースー
善子「...」トコトコトコ ギシッ
善子「...」ヨシヨシ
ルビィ「ん...zzz...」スースー
善子「ふふっ...」
善子「...ごめん。ルビィ」ボソッ
善子「あんたは昔のずら丸に戻って欲しいって言ってたけど」
善子「私がどんどんあいつを世界の深みに誘ってしまう」
ルビィ「うゅ...zzz...」
善子「今日の事だって、あいつの事を考えるなら」
善子「話さなかった方が良かったのかもしれない」
善子「だけど、あいつがレジスタンスで体張ってるの見てると」
善子「力になりたくなってくるのよ...」ヨシヨシ
ルビィ「ピギィ...zzz...」
善子「許してね。ルビィ...」ギシッ スッ トコトコ
善子「ん?」ピタッ
三色のマフラー
善子「...作り切ったんだ」スッ フワフワ
善子「ふふっ。やるじゃない。あいつも喜ぶわね」
善子「じゃ、おやすみ」ギィー
ガチャン...
ルビィ「zzz...」パチッ
ルビィ「善子ちゃん...」
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善子(知ってるかしら?)
善子(引っ込み思案で、読書好きで、物静かな女の子)
善子(そんな私の大事なリトルデーモンが)
善子(平和を願う人々の目となり、世界を先導しているの)
善子(私はあいつが混沌に身を投じると言うなら、止めはしない)
善子(私にはわかるの)
善子(あいつは、世界を変えるジョーカー)
善子(そろそろおさらばしましょうか?)
善子(404ディストピア)
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次誰にスポット当てようか決まってないです
やってない子で誰とかもらえると私が助かります¯\_(ツ)_/¯ 鞠莉はともかく2年生組が登場してないのが気になるなー
そのうち頼む >>252
なんであんなド下手くそなSS作者と間違えるんだよ…侮辱だぞ 今回も面白かった
オチというか全体の流れは決まってるの? >>460
2年生ホントだ。頑張ります
>>464
流れはある。オチはよしなに?
ルビィ(ルビィは、いつも守られる側)
ルビィ「...」チクチク
ルビィ(他のAqoursがリアルで何かと対峙する中)
ルビィ(私だけ遠い場所で平和に暮らしてる)
ルビィ「...」チクチク
ルビィ(なんだかそれは、寂しいなって)
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ルビィ「404ディストピア」
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チュンチュン! チュンチュン!
善子「はぁ?レジスタンスに入りたい?」モグモグ
ルビィ「うん」
善子「この前は危険だ〜って言ってた癖に」
ルビィ「あ、危ないと思ってるよ...!」アセアセ
ルビィ「だけど、善子ちゃんや花丸ちゃんがいるのに」
ルビィ「私だけしてないのは...ほら」
善子「ふ〜ん」モグモグ
善子「あんたは気にしなくていいわよ」
善子「好き好んで参加してんだから」
ルビィ「で、でも...私も...」
善子「うーん。それより、今日は久々に学校に行こうかな〜」ノビー ポキポキ
善子「一緒に行きましょうよ」
ルビィ「うん...」
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プルルルル ピッ
ダイヤ『はい』
ルビィ「もしもし?お姉ちゃん?元気?」
ダイヤ『もちろん元気ですわ』
ダイヤ『あなたこそ。東北は寒いでしょ?』
ルビィ「うん。寒い〜」
ダイヤ『風邪をひかないようにするのですよ?』
ルビィ「はーい」
ルビィ「今電話平気?」
ダイヤ『えぇ』
ルビィ「ルビィね、来週の月と金に大学休んで」
ルビィ「おねいちゃに会いに行こうかなぁって思ってるんだ」
ダイヤ『私に会いに来る...?』
ルビィ「美味しいお土産も持ってくよっ」
ダイヤ『...関東に来るって事ですか?』
ルビィ「うん。その際に泊まる場所ないから〜」
ダイヤ『ダメですわ』
ルビィ「えっ?」
ダイヤ『関東に来てはいけませんわ』
ルビィ「でもルビィ、おねいちゃんに...」
ダイヤ『首都が福岡に移っても、関東はまだ攻撃対象地区ですわ』
ダイヤ『危険です』
ルビィ「うゅ...」
ダイヤ『安全になるまでお待ちなさい』
ルビィ「...」
ダイヤ『いいですね?来てはいけません』
ルビィ「...」
ダイヤ『ルビィ?返事は?』
ルビィ「...っ」
ルビィ「...そんなに、危険ならさ...」
ダイヤ『?』
ルビィ「どうしてお姉ちゃんは関東から逃げないの...!?」
ダイヤ『...!』
ルビィ「ルビィ、知ってるよ」
ルビィ「お姉ちゃんの学校、もう潰れちゃったんでしょ?」
ダイヤ『...っ』
ルビィ「特別転入許可だって発行されてるみたいじゃん」
ルビィ「秋田においでよ。同じ学校に通お?」
ルビィ「お父さんもお母さんも心配してたよ?」
ダイヤ『...私には、することがありますので...』
ルビィ「...」ギリッ
ルビィ「する事って何...?花丸ちゃんのお手伝い!?」
ダイヤ『そ、それは...』
ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん!」
ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ!?」
ダイヤ『ルビィ...』
ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの!?」
ルビィ「する事って何...?花丸ちゃんのお手伝い!?」
ダイヤ『そ、それは...』
ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん!」
ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ!?」
ダイヤ『ルビィ...』
ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの!?」
ルビィ「みんなみんな、レジスタンスばっかり!」
ルビィ「コソコソして、ルビィの知らないところで危ない橋渡って...!」
ダイヤ『ルビィ...そう言うわけでは...』
ダイヤ『みんなをあなたを守ろうと...』
ルビィ「守られるのは、もうお腹いっぱいだよっ!」
ルビィ「世界がどうとか、わけわかんないよ...私達女子大生だよ...?」ポロポロ
ルビィ「いいじゃん。平和な所でみんなで静かに暮らそうよぉ」ポロポロ
ルビィ「お姉ちゃんの、バカァ...」ポロポロ
ダイヤ『...許してくださいまし』
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ピッ!
果南「んー?どうしたの」
ルビィ『2人で話がしたいんだけど』
果南「ん?」
果南「...わかった。まち」
果南「マル〜。ちょっと席外すね〜」ガタッ
花丸「いいよ〜。溺れても助けに行けないけど〜」カタカタ カタカタ
果南「バーカ。海に入るわけじゃ...」
果南「あ、やっぱり後で入ろっかな。マルは?」
花丸「うぇ!?さ、寒いから勘弁してくれずら...」ブルッ
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ザザーン... ザザーン...
果南「お待たせ」
ルビィ『ごめんね、急に』
果南「いいよ〜。別に〜」
ルビィ『波の音、聞こえるね。懐かしいなぁ...』
果南「今日はちょっと荒れてるけどね〜」
果南「で、どうしたの?」
ルビィ『お姉ちゃんの事なんだけど...』
果南「ダイヤの?」
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果南「ふんふん。なるほどねぇ〜...」
ルビィ『花丸ちゃんはお友達だけど...』
ルビィ『もし、お姉ちゃんが危険な場所にいる理由が花丸ちゃんなら』
ルビィ『そこまでして欲しくない...止めてほしいの...!』
果南「ん。ま〜。ダイヤが関東で動いてくれることは」
果南「私もマルも色々助かってはいるんだけどね」
ルビィ『だ、だけど...お姉ちゃんは!』
果南「安心して」
果南「みんなには負担かけて、頼ってるけど」
果南「Aqoursのみんなを地方の駒だとは、思ってはいないから」
ルビィ『それは...花丸ちゃんも?』
果南「うん。マルも」
果南「万が一、みんなの事をそういう風に考えるようになったら」
果南「私がぶん殴って目を覚まさせるよ」フッフッフ ポキポキ
ルビィ『果南ちゃん...』クスッ
果南「それに、ダイヤが関東に残る理由さ」
果南「多分私達に関係のない部分だと思うんだよね」
ルビィ『...どういうこと?』
果南「東京MOABが落ちた時、マルと私、ダイヤに会いに行ったんだ」
ルビィ『果南ちゃんが日本に帰ってきて、初めて電話をくれた時だよね?』
果南「そうそう〜」
果南「その時さ、内浦に戻るように誘ったんだけど〜」
果南「頑なに帰ろうとしなかったんだよね」
ルビィ『...そうだったんだ』
ルビィ『なんでだろう。絶対に帰った方がいいのに...』
果南「まぁー。なんというか〜」
果南「ダイヤのやつ、大学の友達が東京MOABで犠牲になった事に」
果南「責任感じてるみたいでさ」
ルビィ『責任?』
果南「もっと強く逃げるように勧めれたら」
果南「助けられたんじゃないかって...」
ルビィ『...』
ルビィ『爆弾が爆発したのは、お姉ちゃんのせいじゃないのに』
果南「うん。ルビィは正しい。でも、無理もなくてさ」
果南「実際に関東の被害を、この目で見たんだけど...」
果南「あれは...地獄だった」
ルビィ『...』
果南「あの場に居たものは、全部死んでた」
ルビィ『想像できないや...』
果南「無理だろうねぇ...それだけ衝撃的だった」
果南「あの死体の山に友達がいると考えたら」
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海上の焦げた死体「」ジロッ
果南「!? ひ、ひぃぃ!」ズザァ!
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果南「...責任を感じるのも、無理ないんだよ」
ルビィ『...』
果南「ダイヤは今、危険な場所にいる事で」
果南「そういった自責の念から逃れようとしてる」
果南「自ら自分を苦しめる事で、懺悔を捧げているつもりなのさ」
ルビィ『お姉ちゃん...』
ルビィ『理解できないよ...そんなの、悲しすぎるよ』
果南「理屈じゃないんだよ...この行動は」
果南「でも、ルビィなら...」
果南「自暴自棄なダイヤを避難させる事ができるかもしれない」
ルビィ『でも、来るなって言われちゃって...』
果南「そんなの無視すれば良いじゃん」
果南「ルビィはもう、1人で考えて行動できるでしょ?」
ルビィ『!』
ルビィ『...そうだね。ルビィはもう大人だもん』
果南「うむ」ニコッ
果南「ごめんね。本当なら私がついててあげるべきだったんだけど」
果南「こっちはこっちで、見といておかないと暴走しそうな子がいてさ」
ルビィ『うーうん。大丈夫だよ。お姉ちゃんは私がなんとかする』
ルビィ『果南ちゃんは花丸ちゃんの側にいてあげて』
果南「流石ルビィだね〜。帰ってきたら飴ちゃんあげる」
ルビィ『また子供扱いして〜』クスクス
果南「おっと。癖が」
ルビィ『も〜...変わらないなぁ』
果南「よく言われる〜」ケラケラ
果南「じゃ、ダイヤの事任せたよ。ルビィ」
ルビィ『うん』
果南「あ、関東に行くときは善子も連れてきな?」
果南「流石に1人で歩くのは危険だから」
ルビィ『わかった』
果南「あ、でも善子は不運だしなぁ...」
ルビィ『う。た、確かに...』
果南「ま、その辺もルビィの判断でいいや」
ルビィ『あはは。了解』
果南「じゃ。私、そろそろ戻るね」
ルビィ『うん』
ルビィ『...果南ちゃん』
果南「ん?」
ルビィ『ルビィを...ルビィを信じてくれて、ありがとう』
果南「うむ。朗報待ってる」
ルビィ『はいっ!』
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トコトコ
果南「ただいまー」
花丸「おかえり〜」カタカタ
果南「フゥ〜〜〜」ギシッ ボスッ
花丸「大きなため息だね。大丈夫?」クルッ
果南「いや〜...」チラッ
花丸「?」
果南「ほんと、アゼリアは問題児ばかりだなぁって」ケラケラ
花丸「ずら?」
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ビューーーーッ!
善子「さっぶ...!お外、さっぶ!」トコトコ ブルブル
善子「くそー。物理の先生め。とことん脅してきてぇ...」ブツブツ
善子「化学なんて魔術に比べたらヘッポコなのよ...」ブツブツ
善子「でも、単位を落とすのは流石になぁ〜...」ゲンナリ
善子「世界の危機より、明日の単位」
善子「ちゃんと学校に通おうっと...」トコトコ
ガチャッ
善子「ただいま〜。う〜、サブサブ...」
ルビィ「...っ!...っ!」セッセ! セッセ!
善子「あーん?何してんの?ルビィ」
ルビィ「東京に...行く準備...!」セッセ!
善子「はぁ?東京?なんでまた...」
ルビィ「お姉ちゃんを迎えに行くの!」
善子「ダイヤを?ふ〜ん」
ルビィ「何を他人事みたいに...?」
ルビィ「善子ちゃんも行くんだよ。早く準備して!」
善子「は、はぁ?私も?てか、いつ出発よ」
ルビィ「明日早朝!」
善子「明日ぁ!?ルビ、明日は大学が...」
ルビィ「休むよね...?ルビィのお願いだよっ?」キラキラ
善子「ちょ...」
善子「あんた、言う事コロコロ変わりすぎーっ!」
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