花丸「404ディストピア」
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ザワザワ ザワザワ
ルビィ「でね〜。その時、お姉ちゃんがー」モグモグ
花丸「へー。ダイヤさん、大胆〜」モグモグ
善子「...」ポチポチ スッスッス
善子「...あら?ちょっと、え、うっそ」ポチポチ
ルビィ「?」モグモグ
花丸「どうしたの?」モグモグ
善子「好きだったブログが404なんだけど!」
ルビィ「あちゃー。ご愁情様〜」
花丸「404?」モチャモチャ
ルビィ「ブログが無くなっちゃったって事だよ」
花丸「へー」
善子「ほんっと、信じられないんだけどー!」グデッ
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果南「うん、うん...そうだね〜」
果南「うん。じゃ、梨子も元気で」ピッ
ダイヤ「これで全員ですか?」
果南「鞠莉以外は」
花丸「みんな元気だったでしょ?」
果南「早くチャットツールのグループにおいでって言われた」
花丸「内浦に戻ったら、自分のパソコンに入れるずら〜」
果南「グループでトークするの、楽しみだなぁ」
ダイヤ「すみませんわ。私がパソコンを大学に置いていたばっかりに」
果南「別に平気だよ」
花丸「さてと。オラ、散歩してこようかな」ドッコイショ
ダイヤ「こんな夜遅くにですか?」
花丸「うん。爆心地付近の機能している街の様子も」
花丸「レジスタンスへの情報として渡したいずら」
ダイヤ「そ、そうですか...」
花丸「それに」チラッ
果南「ん?」
花丸「二人で話したい話もあるでしょ?」クスクス
果南「そんな気にしなくても〜」
花丸「いいの、いいの。部外者はお外に行くずら〜」トコトコ
花丸「1時間ぐらいで戻ってくるずら」ガチャッ
果南「...わかった。遠くに行っちゃダメだよ?」
ダイヤ「あまり入り組んだ道に入って迷ってはいけませんよ?」
花丸「はーい。もう、オラ子供じゃないずら〜」バタムッ
果南「大丈夫かな?」
ダイヤ「治安はいいので事件に巻き込まれはしないかと」
果南「ま。今のマルしっかりしてるし大丈夫か〜」
ダイヤ「ですわね」
果南「それにダイヤも昔みたいにしっかりしてて、よかったよ〜」
ダイヤ「そ、そんなに電話越しで弱々しかったですか...?」
果南「あ、そうじゃなくて〜」
果南「M16ダイヤじゃなくてよかった的な?」
ダイヤ「」カァー///
ダイヤ「あ、あ、あ、あの頃の私はどうかしてましたわ」
果南「うん。どうかしてたね」
果南「そのまま自衛隊に入るんじゃないか、ハラハラしたよ」
果南「普通の学校でホッとした」
ダイヤ「ご心配をおかけしましたわ...」
ダイヤ「旧ネットの404削除騒動...」
ダイヤ「あれは確実に軍事への興味関心を高める布石でしたわ」
果南「私はあんまりネットしなかったから、わかんないんだよね〜」
果南「みんな変だなぁとは思ってたけど」
ダイヤ「不思議な感覚でしたわ。知れば知るほど深みに入って」
ダイヤ「知的好奇心が満足していくのを細胞レベルで感じましたわ」
果南「細胞レベルって」ドッ
ダイヤ「過大表現ではありませんわ。新しい事を知る喜びを感じていました」
ダイヤ「...そして、やがてその知識を使って何かをしたくなる」
果南「何かって?」
ダイヤ「SNSやツイッターが残っていれば」
ダイヤ「そこで自慢げに話せば、多少満足できるでしょう」
ダイヤ「ですが、それらも404になってしまい...」
ダイヤ「行き場を失った知識が、行動へと駆り立てるのですわ」
ダイヤ「...特に私と善子さんは...」
ダイヤ「花丸さんがいなければ危なかったと思いますわ」
果南「...そんな感じだったんだね」
ダイヤ「でも...それでも、ネットをすれば知的好奇心を満足できる」
ダイヤ「花丸さんや、周りには言っていませんが...」
ダイヤ「私は大学でも、軍事知識を好意的に受け入れてきましたわ」
ダイヤ「そう...私が本当に404からの洗脳から解けたのは」
ダイヤ「まさしく、今日でしたわ...」ウルッ
果南「ダイヤ...」
ダイヤ「あんな恐ろしい行為を、心の中で好きでいた事が」
ダイヤ「恥で恥で、たまりませんわ!」ウルウル
果南「ダイヤ、落ち着いて...」
ダイヤ「落ち着いていられませんわ!」
ダイヤ「何人もの知っている人間が死にましたわ!」
果南「でも、まだそれはわから...」
ダイヤ「えぇ!情報は404で一切ありません!」
ダイヤ「ですが、こんな時間になっても隣の部屋の音が全くしない!」ブワッ!
ダイヤ「いつも友達を連れ込んで、聞こえてくる笑い声も」
ダイヤ「うるさいと感じていた上の部屋の足音も」
ダイヤ「ダダ漏れのロック音楽も、電話の話し声も...水の音も...」
ダイヤ「何も...何も聞こえないんですわ...!」ボロボロッ
ダイヤ「この学生マンションで生きているのは私だけ」
ダイヤ「こんなの、こんなの...耐えられませんわ!」ボロボロボロボロ
果南「...」ギュッ
ダイヤ「ごめんなさい!みんな...!ごめんなさい...」
ダイヤ「私にもっと力があれば..!」
ダイヤ「うぐ...うぐ...うあぁぁああ!」ギューッ
果南「...」ギュッ
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果南「もう、大丈夫?」
ダイヤ「えぇ...出る涙もございません」ボーッ
果南「はは。酷い顔」
ダイヤ「ですわね」ハハハ...
果南「まぁ、そんだけ泣けられるのは」
果南「普通の心になったってわけだから〜」
果南「その辺は素直に喜ぼうよ。ね?」
ダイヤ「...雑な慰め方ですわね」グズッ ヒグッ
果南「え〜...ちゃんと考えたのに...」
ダイヤ「まぁ、そうですわね...」グシグシ
ダイヤ「もう私は404に流される気はしませんわ」
果南「うむ。一歩前進。人間は変われるからね」
ダイヤ「そうですわね...」
果南「その辺、マルは見違えたね〜」
ダイヤ「えぇ...」
果南「知ってる?あの子が変わったの、私のおかげらしいよ?」
ダイヤ「そうなのですか?」
果南「って言ってた。本人が」フフン
ダイヤ「でしたら、果南さんにも責任がありますわね...」
果南「責任?」
ダイヤ「花丸さんを変えてしまった責任が」
果南「?」
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花丸「...」ジャーッ キュッ
花丸「うんうん。公園の水も出るずら」
花丸「ん」チラッ
花丸(街灯もついてる)
花丸(ライフラインは正常)
花丸(爆弾が落ちても隣の県にくればこんなものなのかなぁ?) トコトコ
ミャー... ミャー...
花丸「ん?」
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果南「意味わかんないんだけど?」
ダイヤ「花丸さんは、私達を救うため強くなられましたわ」
ダイヤ「今では私達の先頭に立って、導いてくれています」
果南「うん。それはいい変化じゃない?」
果南「あんなに引っ込み思案だったのにさ」
ダイヤ「ですが...このディストピアで生き抜くために」
ダイヤ「彼女は世界に馴染みつつあります」
果南「!」
ダイヤ「淡々とレジスタンスの諜報活動を手伝うようになり」
ダイヤ「404で隠れていた世界の動きが見えるようになったのか」
ダイヤ「物事に関して、合理的に考え、行動するようになりました」
果南「...」
ダイヤ「ただ、その合理性の中で...」
ダイヤ「過去に彼女が持っていた愛情や思いやりを」
ダイヤ「忘れつつある気がするのです」
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子猫「ミャー...ミャー...」
花丸「...」
花丸「ん」ピピピ
花丸「そろそろ時間だ。帰らなきゃ」プイッ トコトコ
ミャー... ミャー...
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ダイヤ「果南さん」
果南「ん?」
ダイヤ「どうか、花丸さんがディストピアに染まらぬよう」
ダイヤ「注意してください」
ダイヤ「今、一番404によって変わりつつあるのは...」
ダイヤ「花丸さんです」
果南「...」
果南「...わかった」
果南「でも、それはダイヤもだよ?」
果南「二人で見守ろう」
果南「私達、アゼリアでしょ?」
ダイヤ「...はい」
ダイヤ「導きましょう。大切な後輩を」
果南(この時、私もダイヤもまだ見えていなかったんだ)
果南(大きくなった後輩の背中に隠されて)
果南(起きていた悲劇も、変わっていく小さな彼女の心も)
果南(それは、そう...)
果南(404ディストピア)
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--- おはようございます。今日も夜にボチボチ書ければ
外伝のつもりが既に本編の文量 >>79 を軽く超えて来た。。。読み切り版と本編みたいになっちゃうね¯\_(ツ)_/¯ 最初ダイヤちゃんに平然と偵察を頼んだのも
まるの変化の描写だったのかなぁ
筆早いし、面白いしどうなってるずら〜楽しみ 作者はぺらぺらしゃべらんと黙ってやれ
あんまり臭いとあれがくるぞ 作者は喋るなって風潮には首をひねる
でもこの>>1は自ら奴隷になろうとしてるように思える
ネタないならさっぱり終わらせればいい やりたい展開あるなら人に訊かずともやればいいさ
読者の賛同を得たところで来る時には来るのが埋めなんだから 2時ぐらいからあげられれば〜と思ってます。
>>211 同じ認識。奴隷は語弊があるけど、折角なら読んでくれてる人の意見も聞いて反映したいね。安価ほど縛られては困るけど --- --- --- --- ---
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ダイヤ(加速する流れの中で)
ダイヤ(昔となんら変わっていない彼女の笑顔は)
果南「どうしたの?こっち見て」
ダイヤ(なんだか昔にもどったような気がして...)クスッ
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ダイヤ「404ディストピア」
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ダイヤ「二人とも!起きてください!」ユサユサ!
果南「うーん...アラーム鳴ったー?」パチッ
果南「って、まだ7時じゃん〜」グー...
花丸「出発は8時...どうしたの〜...?」ムニャムニャ
ダイヤ「テレビに副総理大臣が映ってますわ!」
花丸「んな...」ムクッ
果南「んー?テレビ映るようになったんだ〜」ムクッ ゴシゴシッ
ダイヤ「えぇ。何気無しつけてみたら...」
テレビ:この度は関東に住まわれた方々にご冥福を...えぇ
花丸「生中継?これ、いつから?」
ダイヤ「会見は今始まったばかりですわ」
ダイヤ「ここまでで話した内容も、爆弾が落ちてきたという事実だけです」
果南「ん〜」ポチポチ
果南「お、ネットニュースも更新されてるじゃん。爆弾の事載ってるね」
花丸「見せて〜」ヒョィ
ダイヤ「私も」ヒョイッ
果南「ほら...って」
果南「あ、ダメだね。内容は爆弾が落ちたってだけだ」
果南「これ、情報としての価値は薄い。ってやつだよね?」
花丸「うーうん。価値はあるずら」フリフリ
果南「おっと」
ダイヤ「ニュースの投稿時間...ですわね?」
花丸「うん」
ダイヤ「つまり、このニュースは...」
花丸「そういう事だと思うずら」
果南「ふむふむ。時間ね〜」コクコク
果南「って、二人とも〜。何がそんなに大事なのかわかんないよ」
花丸「ご、ごめんずら。説明すると〜」
花丸「このニュース投稿時間、5分前なんだずら」
果南「うん」
ダイヤ「生中継での爆弾についての会見も、同じく今始まったばかり」
ダイヤ「7時を境に、急に爆弾についての情報が流れ始めたって事ですわ」
果南「軍に今まで情報管制されていたって事でしょ?」
花丸・ダイヤ「!」
果南「何さ、二人とも驚いて...」
ダイヤ「まさか、果南さんがこんなにすぐ理解できるとは...」
花丸「もっと説明がいると思ってたから...」
果南「私の扱いひどくな〜い?」グリグリ
花丸「なんでオラだけ、グリグリされるずら〜」
果南「いい位置に頭があったからね」クシャクシャ
花丸「髪が〜禿げるずら〜」
花丸「でも、軍に情報管制されてたとなると...」クシャクシャ...
ダイヤ「今流れている情報は、全て軍に都合のいい内容と言う事になりますわ」
果南「もしくは、軍にとってどうでもいい情報...か」フムフム
花丸・ダイヤ「果南ちゃん(さん)!?」
果南「さっきから、なんなのさー!」グリグリグリグリ
花丸「いぃぎゃぁぁ!やめるずらーーー!なんでオラだけ〜〜〜!」
テレビ:また、今回の爆撃により〜
テレビ:総理大臣の行方もわからなくなっており...えぇ〜
ダイヤ「しっ!お二人とも、今聞きました!?」
果南「ん?」ピタッ
花丸「...あう〜」グシャァ
テレビ:ソウリダイジンハ ソノトキドコニー!
テレビ:東京で東亜の議員との会議だったと聞いております...えぇ
花丸「東亜...東亜連合かぁ」
ダイヤ「クーデターで二分した中国の政府側でしたわね。あと韓国が所属してましたっけ」
花丸「あとチベットも。インドやタイは違った気がするけど...」
ダイヤ「きな臭くなってきましたわね」
花丸「うん...」
テレビ:ソウリハバクハツニ マキコマレタ トイウコトデショウカー
テレビ:それは調査中でして...えぇ〜
果南「ん」スッ
ダイヤ「何をしてますの?」
果南「副総理が何回『えぇ』って言ったか数えてる」
ダイヤ「暇ですか」
テレビ:ですので、総理不在という事態につき...えぇ〜
テレビ:代理で私が国務の代表として今後の方針を決めると共に...
テレビ:...
テレビ:ここに超非常事態宣言を発動いたします
花丸・ダイヤ「!?」
果南「ん?『超』非常事態宣言?非常事態宣言じゃなくて?」
花丸「...果南ちゃんが向こうに行ってる時に可決された法案ずら」
ダイヤ「空前の軍事ブームの中で、世論の後押しの中」
ダイヤ「僅か5ヶ月でスピード可決された、非常時の軍事特例を含む案」
ダイヤ「この宣言が指す意味は...一つしかありませんわ」 テレビ:つきましては、特例法を適用し..えぇ〜
テレビ:自衛隊及び海上保安部の一部を日本軍として改名
テレビ:防衛庁と海上保安庁を日本軍本部として統合
テレビ:また厚生労働省の厚生部を日本軍本部に統合
テレビ:憲法下特例法の元...えぇ〜
テレビ:日本軍による、国家安全を目的とする...
テレビ:無期限の軍事活動の開始を、ここに宣言します
テレビ:ザワザワ! ザワザワ!
花丸「戦争の明言は流石に避けたね」
ダイヤ「でも、展開が早すぎますわ」
ダイヤ「この副総理、自分が何を話したかわかっているのかしら?」
花丸「公になってないだけで、日本もクーデターで実質のトップは軍ずら」
花丸「この副総理も、決められた台詞を読んだだけだと思うよ...」
果南「なんかやばいことになっちゃったなぁ〜」
ダイヤ「...本当にわかってます?」
果南「わかってるよ〜!」グリグリ
花丸「あう〜〜〜〜〜〜〜」
テレビ:え〜。はい...会見を終わります... トボトボ
テレビ:ザワザワ! ザワザワ! オワルー!?
テレビ:ソウリダイジンガ イナイノニイイノカー!? オーイ!
テレビ:ヒサイチヘノ キュウジョカツドウハ〜!?
テレビ:ソモソモ ドコカラコウゲキサレタンダー
ダイヤ「...ダメダメですわね」
花丸「はぁ...起きちゃったし、少し早いけど、支度しよっか」
果南「うん」
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タクシーの運転手「都心に行きたい〜!?」
タクシーの運転手「原爆が落ちたんだぞ!?放射線で被曝しちまうよ!」
果南「だーかーら、これみてよ〜。ガイガーカウンタ〜」
果南「放射線ないから乗せてよ〜〜」
タクシーの運転手「んな機械で何がわかんだ!」
タクシーの運転手「あの雲は間違いなく原爆だ!悪いけど他を当たってくれ!」ブーン!
果南「ケチ〜〜〜〜」ベー
ダイヤ「ダメですわね...バスもありませんし」
花丸「自転車かなぁ。やっぱり」
ダイヤ「自転車でも4時間はかかりますが、致し方ありませんわね」
花丸「うへぇ〜思ってたより、ずっと遠い〜」グダー
果南「も〜。東京の人は不人情だよ〜。誰も乗せてくれない〜」テクテク プンプン
ダイヤ「無理もありませんわ。副総理、原爆じゃないって言いませんでしたし」
ダイヤ「あのキノコ雲を見れば、放射線も怖くもなります」
ダイヤ「早いとこアパートにある自転車を借りましょうか」
花丸「人のでしょ。流石にまずいんじゃ?」
ダイヤ「大丈夫です。同じ学校の友人のですし」ガシャン カラカラ...
ダイヤ「会えたら、ごめんなさいって言いますわ」
果南「ダイヤ...」
花丸「でもこんな時に足となる自転車まで取られたら...」
花丸「やっぱり、貸し自転車屋さんまで行った方が」
果南「マ〜ル」ポンッ
果南「ダイヤが謝ればいいって言ってるし、乗ろうよ」ニコッ
果南「あんまり時間ないでしょ?」
花丸「...ん」
花丸「じゃ、ちょっと借りるずら〜。盗むじゃなくて、借りる」
ダイヤ「えぇ。後で返しましょう。持ち主に」
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ダイヤ「あそこのコンビニで一度休憩しましょうか!」シャ〜 コキコキコキ
果南「は〜い!」コキコキコキ
花丸「ゼェ...ゼェ...ふ、二人とも...はや...」コキ...コキ...
果南「マル〜!早く〜〜!」コキコキコキコキ
花丸「ヒィ〜〜!!」
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張り紙:休業中 ピラピラ
ダイヤ「ま、そうですわね」
花丸「アイス食べたいずらぁ」ゼェ...ゼェ...
果南「まぁまぁ。ほら、お茶」
花丸「ありがとう。ング...ング...」
果南「飲みすぎるとトイレ行きたくなるよ〜」
ダイヤ「ん」ゴソゴソ ポチポチ
ダイヤ「新しいニュースの更新はありませんね」
果南「今回の爆弾騒動と超非常事態宣言。他の人はどう思ってるんだろう」
ダイヤ「わかりませんわ。404で他人の意見が完全にシャットアウトされてますし」
ダイヤ「正常な感情の元、正常な認識をしてることを願うだけですわ」
ダイヤ「時に花丸さん。レジスタンスへの連絡は?」クルッ
花丸「してるよ。逐一」プハ~
ダイヤ「逆に向こうから、何かきてませんの?」
花丸「うーん。超非常事態宣言には驚いてたぐらい、かな?」
ダイヤ「そういえば...それに関してネットでも更新されてませんね」
果南「世界は知らないってこと?」
ダイヤ「えぇ。日本が戦う姿勢だということを知らないと言う事になります」
ダイヤ「今回の騒動で戦争まで踏み切るか、まだわかりませんが」
ダイヤ「次同じような攻撃を受けることがあれば、確実でしょう」
果南「なるほどなぁ」
花丸「...」
果南「て言うか、ダイヤはレジスタンスの通信見てないの?」
ダイヤ「花丸さんだけですわ。レジスタンスに入っているのは」
ダイヤ「私達はいつも花丸さん経由で情報を」
果南「そうだったんだ」クルッ
花丸「ん。あまり大声で言えない組織だし」
花丸「Aqoursの中でも、オラだけでいいかなって」
果南「えー。そんなの水臭いじゃ〜ん」
果南「一緒に行くって言ったんだから、入れてよ〜」
ダイヤ「そうですわ。私も守られるばかりでいるつもりはありませんわ」
花丸「う〜ん」
花丸「リスクを負うのはオラだけでいいと思うし」
花丸「必要な情報はAqoursに共有してるから大丈夫ずら」
ダイヤ「タイムラグがありますわ」
花丸「それは否めないけど...世界中の情報で混乱させたくないし」
花丸「やっぱりオラが指示を出す方が、下手に心配させなくていいと思うずら」
ダイヤ「花丸さんばかりに頼るわけには...」
花丸「オラは平気ずら〜」
ダイヤ「ですが...」
果南「...」
果南「ま。マルがそう言うならこのままでいいじゃん」
ダイヤ「そうでしょうか...?」
果南「そうだよ〜。だってマルは強くなったからね〜」
花丸「えっへん」フンス
果南「本当に助けが必要になった時、支えてあげればいいんだよ。ね?」
花丸「うん。今回も二人が偵察の手伝いをしてくれて」
花丸「とっても助かってるずら〜」ニコッ
ダイヤ「そうですか...」
果南「ちなみにさー。レジスタンスってどんな人がいるの?」
花丸「色んな国の学生から政治家、軍人まで様々だよ〜」
果南「へ〜」
花丸「レジスタンスは2つのコミュニティの集合体で...」
花丸「1つが、みんなでこの世界で生き残る為に、情報を交換し合うコミュニティ」
花丸「もう1つが、軍から民主国家を取り返そうと、戦う姿勢のコミュニティ」
花丸「この2つでできてるずら」
花丸「両方とも、早く今のような状態から解放されて」
花丸「平和な状態にしたい、と言う事から利害関係が一致して」
花丸「軍に汚染されたネットとは違う、別のネットワーク帯域で」
花丸「お互いの国の情報を渡し合うんずら」
果南「で、日本の情報収拾担当がマルってわけなんだね〜」
花丸「うん。他にもいるけど、一番動いてるのはオラじゃないかな?みんなにも協力してもらってるし」
ダイヤ「...」
花丸「基本的に全員に情報配信をするんだけど...」
花丸「仲良くなった人と、個人で情報共有もする事もあるずら」ポチポチ
花丸「例えば仲良いのが、この「ことりちゃん」って人」スッ
ダイヤ「!?!?」
果南「お〜。可愛いじゃ〜ん」
ダイヤ(いやいや...アカウントの写真ですわ。本人なわけ...)
花丸「パリ在住の日本人デザイナーで...」
花丸「今、鞠莉ちゃんの安否の確認をお願いしてるずら」
果南「!」
果南「そ、そうじゃん!パリってイタリアじゃん!鞠莉は!?」
花丸「まだ見つかってないずら」
果南「うぐ...」
ダイヤ「そうですよね。一国で一人の人を探すのは大変ですわ」
花丸「うん。でもイタリアは、最初から戦争って雰囲気じゃないみたいで」
花丸「多分鞠莉ちゃんも無事だと思うずら〜」
果南「そうなんだ...それならいいね」
ダイヤ「きっと元気にしてますわ」
果南「うん。鞠莉だもんね。シャイニーだもん」
果南「でも、マルも鞠莉の為に動いてくれてたんだね」
果南「ありがとう」ヨシヨシ
花丸「うん...早く見つかるといいよね」テレッ
花丸「でもね、交換条件として...」
花丸「秋葉原の様子を知らせて欲しいって言われてるずら」
ダイヤ「秋葉原ですか?」
花丸「昔住んでたんだって。ことりちゃん」
ダイヤ(秋葉原...ことり...ミナリン...イヤイヤ...)
ダイヤ(東京にいた私でさえ、大学3年間の間μ’sになど...)
花丸「東京で大きな爆弾が爆発した事は、ネットにも上がってるし」
花丸「オラもレジスタンスのネットで共有したから」
花丸「ことりちゃんも心配してるみたい」
果南「東京に着いたらさ、秋葉原にも寄って」
果南「爆弾の被害に晒されてないか、きちんと教えてあげようよ」
花丸「うん。そのつもり」
花丸「そしたら、鞠莉ちゃんの安否にも一歩近づきそうだしね」
果南「はぁ。さ〜てと、汗も乾いて寒くなってきたし」
果南「そろそろ身体動かして、向かいますか〜」パンパン
花丸「あと半分くらい?」ノビーッ
ダイヤ「...ですわ」
花丸「そっか...まだ半分か」ゲンナリ
果南「んー?そんなんで、秋葉原まで行けるの?」
花丸「うぅ...頑張るけどぉ...」
ダイヤ「...」ブルブル
果南「ん?」
ダイヤ「...」ギュッ
果南「ダイヤ、大丈夫?」
ダイヤ「え?な、何がですか〜?」ブルブル クルッ
花丸「...」
果南「顔。出てるよ。変な声だし」
ダイヤ「うぐ...」
花丸「ダイヤさん。やっぱり怖い?」
ダイヤ「す、すみません...」ブルブル
ダイヤ「二人がいれば平気だと思ったのですが...」
花丸「大丈夫?このまま行ける?」
ダイヤ「は、はい...行けると思います...」
果南「でも、無理しなくていいよ?」
果南「標識見ながら行けば、東京駅まで行けると思うし」
花丸「うん。それもそうだね」
ダイヤ「ですが、二人と離れるのはもっと怖いですわ」ブルブル
ダイヤ「行きますわ...私も」ブルブル
果南「...」
果南「ダイヤ、ハグ」バッ
ダイヤ「は?」
果南「震えるんでしょ?おいで」
ダイヤ「...」
ダイヤ「あなたという人は...」タッタッタ
ボスッ ギューッ
ダイヤ「...いつも、すみませんわ」スゥ...
果南「いいんだよ。お互い様じゃん?」ヨシヨシ
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果南「行ける?」
ダイヤ「はい。震えも治りました」
花丸「果南ちゃんのハグは必殺技ずらー」
果南「知ってる〜」フフン
果南「どんな病気も治っちゃうからね。私のハグ」
ダイヤ「そうですわね」クスッ
ダイヤ「じゃ、向かいましょうか。東京に」
花丸「うん」
コキコキコキコキ....
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--- --- ---
--- >>252
違う
>>257 夜遅くまでありがとね〜 おはようございます また夜に更新できればと思います 鞠莉の安否がわからなくて不安な中ダイヤの精神を気遣い花丸のサポートをしつつ花丸の壊れた価値観に注意を向ける…
果南ちゃんこわれるな すみません あと1時間ほどかかりそうでした¯\_(ツ)_/¯
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コキコキ...ジャリジャリッ...
ダイヤ「...」コキコキ ピタッ
ダイヤ「...つきましたわ」クルッ
ダイヤ「おふた方。ここが...目指していた東京ですわ」
果南「そんな...」
花丸「ここが...東京?」
ビュゥゥー...チリチリチリ...
果南「おかしいじゃん...こんなの」ゾクッ
果南「東京なのに...ビルひとつない」
花丸「それどころか、瓦礫しかないずら」
ビュゥゥー...チリチリ...
花丸「空気が霞んで、ぼやけてるけど」
花丸「地平線の奥まで何もない...」
ダイヤ「全部崩れさりましたわ...建物も人も」
果南「私、東京の事全然知らないのに...」
果南「なんなんだろう...この喪失感」ギュッ
果南「胸が...痛い」ポロッ
ダイヤ「お二人ともまだましですわ」
ダイヤ「昨日響いていた悲鳴を...」
ダイヤ「聞かなくて済んでるんですもの」ブルッ
果南「ダイヤ...」ポロポロ
ダイヤ「...まだ明るい時間に」
ダイヤ「炎と煙で空が暗くなっ...うっ!」
ダイヤ「うぷ...っ」タッタッタ
ウェェェ
果南「うぅ...」ポロポロ グシグシ
花丸「...」
花丸「...」チラッ
黒焦げの死体「」
溶けた車「」
花丸「...」クルッ
ブルドーザーで隅に寄せられた瓦礫「」ガラッ...
瓦礫の中にある小さい靴「」
果南「...ひぐっ...」グズッ ポロポロ...
ダイヤ「えほっえほっ...果南さん...」
ダイヤ「...大丈夫ですか?」
果南「ごめん...ね」グシグシ
果南「私、こんなの想像してなくてさ」ウルッ
果南「涙が止まらないよ」ポロポロ ポタッポタッ
花丸「...」
花丸「オラも...」
花丸「とてもショックずら...」
花丸「あそこの死体...親子かな」
黒焦げの大きい死体「」
黒焦げの小さい死体「」
ダイヤ「どうでしょう...庇っているように見えますが」
花丸「苦しまずにいけたと思う?」
ダイヤ「苦しまずに死ねたのは...」
ダイヤ「一瞬で灰になった人ぐらいじゃないでしょうか」
花丸「そうだよね。ごめん、意味のない質問だった...」
ダイヤ「いえ...」
果南「うぅ...ぐずっ」
ダイヤ「どうしますか...?進みますか?」
花丸「...進む。ここは爆心地じゃないずら」
花丸「地平線の向こうまで瓦礫だから、被害規模もわからないし」
花丸「円状に広がってる被害地の真ん中は...」
花丸「見ておきたい」コクッ
ダイヤ「ここよりもずっと地獄ですよ?」
花丸「それでも...秋葉原だって東京駅より奥だし」
花丸「必要な事だから」コクッ
ダイヤ「...」
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