花丸「404ディストピア」
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ザワザワ ザワザワ
ルビィ「でね〜。その時、お姉ちゃんがー」モグモグ
花丸「へー。ダイヤさん、大胆〜」モグモグ
善子「...」ポチポチ スッスッス
善子「...あら?ちょっと、え、うっそ」ポチポチ
ルビィ「?」モグモグ
花丸「どうしたの?」モグモグ
善子「好きだったブログが404なんだけど!」
ルビィ「あちゃー。ご愁情様〜」
花丸「404?」モチャモチャ
ルビィ「ブログが無くなっちゃったって事だよ」
花丸「へー」
善子「ほんっと、信じられないんだけどー!」グデッ
善子「これから、何を楽しみに生きていけば...」シクシク
花丸「ねぇねぇ、なんで無くなった事を404って言うの?」モグモグ
ルビィ「え?えっとね...インターネットでサイトが無くなった時」
ルビィ「なんでか知らないけど、この数字がサイトに表示されるの」
花丸「ひえー。不気味ずらー」
善子「不気味なんてもんじゃないわよぉ...」
善子「現代社会において、この数字より不吉なものはないってレベルよ」ズーン
ルビィ「相当ダメージ受けてるね...」
善子「ここ最近、私の好きなブログがどんどん404になってて...」
善子「黒魔術はネットからも拒絶される運命なの!?」
ルビィ「黒魔術についてのブログだったんだ...」
花丸「怪しい事書いてたから、消されちゃったんだよ」モグモグ
善子「...深淵を覗いてしまった者は、深淵に導かれる運命なのね」
花丸「無情ずらなぁ」
ルビィ(よくわかんないや) --- --- --- --- ---
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---
キンコンカンコーン
ザワザワ ザワザワ
ルビィ「ピギャァ〜〜!」
花丸「ど、どうしたの...?」モグモグ
ルビィ「や、やられた...」スッ
善子「あ、404」モグモグ
花丸「消えちゃったんだね〜」
ルビィ「どう言う事なの〜!」
ルビィ「原宿系ファッションサイトが駆逐されてるよぉ」ピギィ
善子「...まだましじゃない」
善子「占い、黒魔術系列はとっくに404なんだから...」
花丸「大変ずらねぇ」
ルビィ「404削除騒動の煽りが、いつか来ると思ってたけど」
ルビィ「いざ消えるとショックだよ〜」
善子「まだ序章よ〜。これから、どんどん消えていくんだから」ズーン
ルビィ「ヒィ〜〜ッ」
花丸「経験者は、語る。ずらなぁ」
善子「でも、服飾系のコンテンツも消え始めるとはねぇ」
善子「不人気コンテンツから、ネットで消えるとは聞いてたけど...」
ルビィ「原宿系は不人気じゃないよぉ」
ルビィ「黒魔術より、ずっとず〜っと、人気だもん」
善子「ちょ、そ、そんな事ないし!黒魔術だって人気だったし!」
ルビィ「真っ先に消えたじゃん」
善子「ぐぬぬ...」
ルビィ「あ〜ぁ。おしゃれの幅が狭まったよぉ...」ポチポチ
ルビィ「ネットから消されないファッションって何だろう...」
善子「とりあえず、ゴスロリは消され始めてるわ」
花丸「なんかわかる気がする」
善子「そういや、ネットに生き残りそうなファッション10選とかあったわよ」
ルビィ「本当?URLちょうだい」
善子「うん」ポチポチ
花丸「う〜ん」モグモグ
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ガラッ
花丸「...」ヒョコッ
ガラーン...
花丸(図書係もいない。怠慢ずら) トコトコ
花丸「...今日は何を読もうかなぁ」ボソッ スッ ポス
花丸「ふむ...」ペララララ... トスッ
花丸(二人ともネットで自分の好きな情報が消えちゃったなら) スッ ポスッ
花丸(その事が載ってる、本を読めばいいのに) パララララ
花丸(本ならずーっと消えないし、趣味の世界に没頭できるずら) ペラッ
花丸「発行日2007年かぁ。ちょっと古いかも」スッ トスッ
花丸(鮮度は、インターネットに負けるけど...) スッ ポス
花丸(それでも、価値ある情報に溢れていると思う) パラララ ペラッ
花丸「ん。これにしよっと」
花丸(世界の流行に自分を染めていくべきか...) トコトコ
花丸(過去にすがり、自分らしさに引きこもるべきか...) ガタッ ボスッ
花丸(オラはとりあえず、後者を選び...) ペラッ
花丸(今日も今日とて、読書にふけるのであった) ペラッ
花丸(な〜んてね) フフッ
ガラッ
花丸「!」
果南「お、マルじゃ〜ん」
花丸「か...果南ちゃん?」ポカーン
果南「何さ。驚いて」
花丸「あ、いや...珍しいなって...」アセアセ
果南「わからんでもない」
花丸「どうしたの?」
果南「ネットで魚を調べようと思ったんだけど〜」
果南「404になっちゃっててさー」ポリポリ
花丸「なるほど」
果南「マル、図鑑どこにあるか教えてよ」
花丸「了解ずらっ」ガタッ
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果南「これこれ、こいつだよー」
花丸「デバスズメダイ?」
果南「可愛いよねー。熱帯魚として人気なんだよ」
花丸「へー」
果南「このページ、写真撮ってもいい?」ゴソゴソ
花丸「うん。大丈夫だよ」
果南「本屋と違って気前がいいねー」ゴソゴソ
花丸「あっちは売り物だから、撮っちゃダメだよ」
果南「これでよしっと」パシャ
花丸「目当てのものが見つかって、よかったずら」
果南「じゃ教室に戻るね」ガタッ
花丸「うん。本はオラが片付けとく」
果南「サンキュー」トコトコ
果南「ん」ピタッ
花丸「ん?」
果南「てか、図書室でマルぼっちなの?」クルッ
花丸「うえ?...えっと、まぁ」アセアセ
果南「ふーん」
果南「...」
果南「やっぱり、もうちょっと、残っててあげる」トコトコ
花丸「え、え。いいよぉ...そんな」
果南「気にしない、気にしない」 ガタッ ボスッ
果南「ほら、隣座って。図鑑読むよ。色々教えてあげる」ポンポン
花丸「う、うん!」
--- --- --- --- ---
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---
キンコンカンコーン
ザワザワ ザワザワ
善子「断然AK47ね」モチャモチャ
ルビィ「えぇ。P90の方がかわいいよぉ」モグモグ
花丸「AK47?」モグモグ
善子「マシンガンの話よ」
花丸「鉄砲...あ、戦争物の小説で出てきてたね」
ルビィ「そうだ。花丸ちゃんに決めてもらおうよ!」
ルビィ「画像を見せてどっちが可愛いか決めてもらおっ」
善子「銃の善し悪しは見た目じゃないし...」
ルビィ「えー。じゃあ、AKよりもP90の方が可愛いって事でいい?」
善子「そ、それは卑怯よ!」
善子「待ってなさい...一押しを見せてあげる」ポチポチ
ルビィ「ルビィも〜」ポチポチ
花丸「ずら〜」モグモグ
善子「よしっ!これでどうだ!」ビシィ
花丸「可愛い...とは?」
善子「かぁ〜〜!こいつ、わかってない!この渋さを!」
善子「この銃床、むき出しのアモ!銃と言えばこれっていう王者の風格〜!」
ルビィ「ハマったね、善子ちゃん。花丸ちゃんは初心者」ポチポチ
ルビィ「だから、見せるべきは...これだぁ!」ビシィ
花丸「あ〜。キティちゃんだー」
善子「キティちゃんデコなんて、卑怯〜〜!」
ルビィ「ストラテジーだよ。善子ちゃん」
花丸「はは...キティちゃん成分が強めだけど」
花丸「ルビィちゃんの方が可愛いと思うずら」
ルビィ「勝った」
善子「納得できない...」
花丸「二人とも、鉄砲とか詳しかったんだねー」
花丸「意外ずら」
善子「今のトレンドがミリタリーだもん」
ルビィ「ファッションも迷彩柄とか増えてきたよね〜」
花丸「あー。迷彩のホットパンツとかよく見る」
善子「エロいわよね」
花丸「エロいずら」
善子「ネットでもさ、黒魔術は消えちゃったけど」
善子「軍事黒魔術ってジャンルが新しく出来てさぁ」ポチポチ
善子「これなんか結構本格的で...」スッ
ルビィ「何、これ?」
善子「武器錬成とオートディフェンスの陣よ」クックック
善子「この魔法陣だけで、アメリカ海軍1小隊の威力があるの!」
花丸「え〜?嘘くさー」
善子「あるのっ!実績だってあるんだから!」
ルビィ「あはは...」
善子「ていうか、ルビィ。さっきのやっぱ納得できない!」
善子「あとで部室で多数決で勝負よ!」
ルビィ「惨敗するだけだよー?」ケラケラ
善子「有識者の意見が尊重されるべき」
ルビィ「ま、いいけど〜」ニヤッ
善子「〜〜!余裕そうなのが、腹たつ〜!」
キャッキャ! ワイワイ!
花丸「...」モグモグ
花丸「ん」クルッ
コンド コールオブデューチ~ シヨ〜 イイヨ〜
花丸「ん」クルッ
ヌマヅニ ミリタリーショップ デキタンダッテー イコイコー
花丸(世界が...一つの方向に向かいつつある)
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--- --- ---
---
ペラッ
果南「これはどう思う?」
花丸「スズメダイの仲間かな?」
果南「お、せいかーい。分かるようになってきたじゃん」
花丸「へへへ」
果南「こいつも、群れると綺麗でさ〜」
果南「沖縄のダイビングで見た時は感動したよ」
花丸「へー」
花丸「魚群を作る魚って聞くと、『スイミー』を思い出すずら」
果南「あーねー。教科書に乗ってたやつだよね」
花丸「うん」
果南「私、あの話嫌いなんだよねー」
花丸「えー、意外。万人受けする話だと思うし...」
花丸「何より、果南ちゃんの好きな魚の話だよ?」
果南「ん。まぁ、そうなんだけど〜」
果南「あれってさ、黒い魚が目になって赤い魚に指示を出して」
果南「大きな魚を追っ払う話じゃん?」
花丸「うん、大筋は...」
果南「子供ながら、あり得ないな〜って思ってたんだよね」
花丸「あり得ない?」
果南「魚群を作る魚ってね、実はリーダーがいないんだよ」 花丸「え。じゃあ、リーダーがいないのに...」
花丸「どうやって、魚達はあんな綺麗な群れを作れるの?」
果南「それはね、魚が3つの行動プログラムに沿って動いてるからなんだ」
果南「1つ、隣の魚と泳ぐこと」
果南「2つ、一定の距離感覚を取ること」
果南「3つ、同じ方向に泳ぐこと」
果南「この3つを守ると、ああいう綺麗な群れになるんだよ」
花丸「へー」
果南「だからね、先頭を泳いでる魚がリーダーって事もないし」
果南「後ろを泳ぐ魚に指示を出してる訳ではないんだ」
花丸「勉強になるずら」
果南「そのことを『スイミー』の時に、先生に指摘したら」
果南「なんかわかんないけど、怒られちゃってさ〜」
花丸「あはは...」
花丸「リーダーのいない魚群...かぁ」
果南「ん?どうしたの?」
花丸「えっとね。最近、みんな同じ方向に向かってる気がして」
果南「同じ方向?」
花丸「うん。ルビィちゃん達がね、最近ミリタリーにハマりだしてて」
花丸「で、よく耳を傾けてみたら、クラス中そんな雰囲気で...」
果南「あー。私も鞠莉達にサバゲー誘われるなぁ。最近」
花丸「なんだか、それが異様な感じがして...」
果南「んー。そうかなぁ?考えすぎじゃない?」
果南「流行って、いつもそんな感じじゃん」
花丸「そうなんだけど...」
果南「でも、あれかなぁ」
果南「今じゃネットもミリタリー以外、ほぼ404だし」
果南「目にする機会も多くなってきたから、流行ってきたのかも」
花丸「今、ネットってそんな事になってるんだ」
果南「もう魚で調べても、サバイバル釣り術しか出てこないよ〜」ゲラゲラ
花丸「オラ、なんだか怖いずら」
花丸「みんなが間違っている方向に進んでそうで」
花丸「同じ方向に進んでいる事に疑問を感じてなさそうで」
果南「マル...?」
果南「あ。そうだ」ポンッ
花丸「?」
果南「ダイビング。ダイビングしようよ」
果南「そういった、モヤモヤ気持ちも吹っ飛ぶよ?」ニカッ
花丸「でも、オラそんなお金持ってない...」
果南「平気平気。友達料金にしとくって〜。レッスンも無料!」
花丸「それに、そんなに泳げないし...」
果南「ダイビングに泳ぐ力なんてほとんど必要ないよ」
花丸「本当?」
果南「うん。それに私が隣につくからさ」
花丸「...なら、ちょっと挑戦してみたいかも」
果南「うむ。じゃ、今週の土曜日ね。よろしく」
花丸「うん!」
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---
梨子「次の歌の曲調はマーチングにしようと思うの」
花丸「行進曲?」
千歌「お、いいねぇ!」
曜「確かに、歌詞も自分の愛と戦うって感じだし〜」
鞠莉「合いそうね」
梨子「うん!で、サビの部分はアップテンポにして...」
梨子「強弱をつけた感じにしようと思うの。伴奏だけど、流すね」ポチッ
チャラタッタ〜〜♪ チャラタッタッタ〜〜♪
千歌「ふんふん...うん!いいよ!これ」
ダイヤ「転調の部分を詰めれば、かなりいいと思いますわ」
ルビィ「ルビィは裏にスネアドラムの音を入れたらいいと思う!」
千歌「それ採用ぅ!」ビシッ
梨子「評判でよかった〜。じゃあ、これベースで進めるわ」
善子「衣装や振り付けも考えないとね〜」
曜「やっぱマーチングって言ったら、イギリスの近衛兵しょ〜」カキカキ シュババ
果南「コノエヘー?」
曜「こんな感じ!」ジャンッ
善子「描くのはやっ!」
果南「あ、あぁ、コノエヘーね。知ってたわ」
ルビィ「可愛い!」
花丸「くるみ割り人形みたいずら〜」
曜「そうそう!」
曜「基本、赤と黒ベースでかっこよくして〜」
曜「3種類トンマナ合わせた軍服を作り上げるよ」
千歌「よろしくっ!」
ルビィ「善子ちゃんの分は、袖なしにしとくね?」
善子「ヨハネ!てか、そ、そんなに脇見せたいわけじゃないしっ!」
ダイヤ「振り付けはどうします?」
鞠莉「マーチングだし、動きに統一感持たせたいよね」
果南「そだねー。ステージ横長だし、横一列の見せ場も欲しいかも」
ダイヤ「なるほどですわ...」カキカキ
鞠莉「梨子、この曲の盛り上がりは徐々にヒートアップするのよね?」
梨子「そのつもり。あ、でもスネア入れてパレード風にするなら...」
梨子「ラストはスネアだけのフェードアウトで、終わる寂しさも表現したいかも...」
ダイヤ「余韻を残す感じですわね。なおさらサビは爆発させないといけませんわ」
鞠莉「サビで銃型のクラッカーとか打つのどう?バーン!ハート撃ち抜くぞー!」
花丸「銃...」
ダイヤ「無理ですわ。近衛兵が持っているのはリーエンフィールド」
ダイヤ「銃も長いですし、そんな小道具を持ってては踊りにくいですわ」
果南「お。さすがに詳しいねぇ」
ダイヤ「ま、まぁ...最近、よく目にするので...」
鞠莉「うーん。いい案だと思ったんだけど〜」
ワイワイ! キャッキャ!
花丸「...」
花丸(それは、緩やかにだけど)
花丸(オラ達をそちらに進ませている気がした)
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--- --- ---
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ブクブクブク...
花丸「...」コヒューコヒュー
果南「...」チョンチョン
花丸「?」バタバタバタ
果南「...」ニコッ チョイチョイ
花丸「!」
花丸(わぁ〜。綺麗ずらぁぁ〜!) ブクブクブク〜
大きい魚「...」スイスイ
小さい魚「...」チョコチョコ
果南「ん」
果南「...」チョンチョン
花丸「!」
花丸(魚の群れずらぁ〜。これも綺麗〜)
果南「...」キョロキョロ
果南「...」ヒョイッ
花丸(ん?小石なんて持ってどうしたんだろう?)
果南「...」ポーイッ
花丸「ん!」ブクブクブク
魚の群れ「!」
ブワワワワワワワワ!!!! キラキラ! キラキラ!
花丸「!」ブクブク!
花丸(魚が一斉に散らばった!!)
花丸(大量の魚の鱗で光が反射して...)
キラキラ キラキラ...
果南「ふふふ」ニコニコ
花丸(すごい...神秘的ずらぁ....)
キラキラ キラキラ...
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---
ザザーン... ザザーン...
花丸「ずら〜...」ポケー
果南「はい、マル」チョン
花丸「冷たっ!うえ...ラムネ?」
果南「サービス。一緒に飲もっ」ニコッ
花丸「ありがとうずら〜」
花丸「ング...ング...」ゴクゴク
果南「よっこらしょっと...」ストン
果南「で。どだった?」グビッ
花丸「すっごい綺麗だった!」プハーッ!
果南「でしょー」
花丸「図鑑の写真より、ずっと綺麗だった!」
果南「だよね〜」
果南「私も最初は驚いたよ〜」
果南「ゴーグル越しの海が、青だけの世界だと思ってた海が」
果南「こんなに色とりどりなんだ〜って」
花丸「うん。びっくりしたずら!」
花丸「やっぱり、本だけの世界じゃ...」
花丸「知らない事もたくさんあるんだね!」
果南「そんなに喜んでくれると、誘ったかいあったよ」
花丸「果南ちゃんが小さい魚の群れに、小石を投げたでしょ?」
花丸「あの後、キラキラした魚がブワワーってなるのも」
花丸「すごい綺麗だったずらぁ〜」
果南「はは。あれね〜」
果南「魚をびっくりさせちゃうから、あんまりしないんだけど」
果南「すごいよね〜。一方向に進んでた魚達が」
果南「一瞬でその場から消えちゃうんだもん」
花丸「神秘的だったずら〜」
果南「あの動きもね、規則性がないわけじゃないんだよ?」
花丸「そうなの?」
果南「うん。群れの魚は、前話した3つの約束で動くんだけど」
果南「危険を察知した魚だけは、別の動きができるの」
花丸「ウンウン」
果南「でね、後ろや隣の魚は、3つの約束で同じ動きをするから」
果南「個々に散り散りになるんじゃなくて、回避した最初の魚と同じ進み方をして」
果南「パニックにならずに、安全に、かつ滑らかに小石を避けることができるの」
花丸「そうだったんだぁ...」
果南「最後尾を進んでた魚なんか、小石が落ちた事すら気づいてないのかも」ケラケラ
花丸「...」
花丸「果南ちゃん」
果南「ん?」
花丸「オラ前に、みんなが危ない方に進んでるって話、したよね?」
果南「うん。言ってたね」
花丸「オラが、その危険を察知した魚の一匹になったら...」
花丸「みんなは付いてきてくれるかな?」
果南「んー」
花丸「正直に言ってくれていいよ?」
果南「ん。はっきり言うと、今のままじゃ難しいね」
花丸「...そっか」
果南「私達は魚じゃなくて、人間だからねー」
果南「人間はリーダーの指示で動く。前を歩く人間に協調する」
果南「マルが色々な事に気がつく事は、みんな知ってるけど」
果南「年も若いし、リーダーって感じじゃないしね」ポンポン ヨシヨシ
果南「世界がやばいーってマルが騒いでも」
果南「みんなは、『この子何言ってるんだろ?』ってなるかも」
花丸「オラもそんな気がする...」
花丸「でもね、どう考えても、オラの危険だっていう警告音が」
花丸「鳴り止まないんだずら」
果南「そっかぁ。うーん...」
果南「じゃあ、もしこの先、危険な世の中になったら」
果南「私がマルに付いていくよ」
花丸「...本当?」
果南「うん。私、考え方が魚だから」
果南「しっかり、私の隣を泳いでね?そしたら、付いてく」ニコッ
果南「で。みんな続けーって、先導してあげる」
花丸「果南ちゃん...」ウルウル
果南「ほら、そんな情けない顔しないで。おいで」フワッ
果南「ハグ、しよ?」
花丸「果南ちゃぁん!」ガバッ
ラムネ瓶: ゴロンゴロンッ...
花丸「オラ、怖いずらぁ!」ギュゥ〜
花丸「みんなが、みんなじゃなくなるみたいでっ!どうしよぅ!」
果南「マルは考えすぎなんだよ〜。何で泣くの〜?」ヨシヨシ
花丸「だって、だって、うわぁぁんっ!!」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
花丸(それから月日は経って...) トコトコ
花丸(果南ちゃん達はそれぞれの道へ) トコトコ
花丸(新しい学校に編入したオラや、千歌ちゃん達も卒業して) ピタッ
花丸(オラは大学の図書室で、本を読んでいる)
花丸「『情報の多様化を考慮した情報伝播のモデル化とシミュレーション』」スッ パサッ
花丸「2009年9月...404削除騒動の起きる前の論文か...」ペラッ トコトコ...
花丸「よっこらしょ。どれどれ...」ギシッ ペラッペラッ
花丸(404削除騒動...その発端は大手サーバー群がテロで破壊された事から始まる)
花丸(サーバーの絶対数が減少した事による、情報の軽量化と精査が必要になったのだ)
花丸「ふむふむ...」
花丸(...ネットの成熟期を迎えていたその時) ペラッ
花丸(そこは技術進歩に対し、使用者のリテラシーが追いつかず)
花丸(武装された悪意と、偽装された情報にまみれていた)
花丸(情報の精査はいわば、いつか訪れる必然の行為だった)
花丸「うげ。数式が書いてあるずら...ちゃんとメモらなきゃ...」ペラッ
花丸(しかし、その行為を裏で糸を引いていたコミュニティがあった)
花丸(のちに、世界中で軍部のクーデターを引き起こし)
花丸(報道管制の掌握をもってして、一般人に知られる事なく完了した)
花丸(オラがどうして、それを知っているか...?それは秘密ずら)
花丸「ん。これずら」ペラッ
花丸「情報が多様化している時、情報の伝達速度と意思決定能力は低下する」
花丸「それは、イノベーターからコミュニティに対しての影響力の低下を意味し」
花丸「また、その情報の価値は内容に関わらずフラットになり下がってしまう」
花丸「すなわち、逆にするならば」
花丸「提供される情報が一つだけならば、その伝達速度は加速し...」
花丸「個人の情報検索においても、それに関する知識しか得られない時」
花丸「その知識の価値は上昇し、その知識を多く保有するイノベーターの力は」
花丸「最大と化す...」パサッ
花丸「この現象だ。404削除騒動の裏で、この現象が起きていたんだずら...」
花丸「だから、みんな...そして、今も...」
教授「おや、国木田」
花丸「あ、先生。お疲れ様です」
教授「今日、学徒は東京で軍部のシンポジウムに参加だろう?」
花丸「足が痒いので休みました」
教授「痒い〜?いかんねぇ〜」ヒョイッ
花丸「あ」
教授「情報の多様化...あぁ、旧ネット時代の論文か」
教授「あの頃のネットは雑音が多すぎたし、嘘も多かった」シミジミ
教授「SNSという不健全なコミュニティで、精神を磨耗していた」
教授「何人の人間が、あれで心を病ませたか」
花丸「先生は、今のネットの方が健全だと思いますか?」
教授「そりゃそうだろう」
教授「いらない情報は全てなくなった。違うかい?」
花丸「...」
花丸「オラもそう思います」ニコッ
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--- --- ---
---
カタッ...カタ カタッ...カタ カタ...ターン
花丸「キーボード、辛いずらぁ」
花丸「論文の内容もよし。メール送信完了っと」
花丸「あとは向こうが、使える情報としてくれれば...」
花丸「あ、そうだ」カタカタ カタカタ...
花丸「...いぶ。検索っと...」カチカチ
パソコン:『らぶらいぶ』検索結果:1件
パソコン:ラブライブ!公式サイト
花丸「お〜。まだ残ってるずら〜!」カチカチッ
花丸「!」
パソコン:404 Not Found
花丸「...」
花丸「いらない情報...そんなわけないずら...」
花丸「オラ達の青春を...何だと...」ギリッ
ピロリロン!
花丸「んあ!返信早いなぁ」カチカチ
花丸「ふむふむ...お、ペイバック案の中で活用するかぁ」
花丸「ん?」
メール: P.S. Sorry, could not stop that. Please be with you.
<< 追伸。止められなかった。ご無事で >>
花丸「そっか...」
花丸「同志だけでも避難できてるといいけど...」
--- --- --- --- ---
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ビュゥ〜...
花丸「寒い...もう冬だよぉ」トコトコ
ポスター:I want YOU! for JAPAN ARMY! パタパタ...
街宣車『住みよい国にする為に〜!立ち上がれ〜』ブーン...
花丸「末期だなぁ」トコトコ
--- --- --- --- ---
ザザーン... ザザーン...
ザッザッザ
花丸「海...」
花丸「東京は、あっちだよね」クルッ
花丸「ダイヤさん、情報通りなら間に合ってるけど...」ギュッ
ザザーン ザザーン
花丸「海かぁ...」
花丸「果南ちゃん、元気かなぁ」ボソッ
???「お、マルじゃ〜ん」ザッザッザ!
花丸「ふぇ!?」クルッ
果南「やっぱり〜。マルじゃ〜ん!」ハァハァ ガサッ
花丸「か、果南ちゃん!?」
果南「何さ、驚いて」
花丸「だ、だって、海外にいたはずじゃ」
果南「なんか向こうで戦争はじまりそうだったからさー」
果南「帰って来ちゃった」
花丸「そ、そっか」
果南「えー。もっと喜んでよー」バッ
花丸「喜んでるよぉ!」ハグゥ~!!
果南「おほほ〜。はげし」
キャッキャッキャ!
花丸「って。帰ってくるなら。連絡くれればよかったのに」
果南「何言ってんの、メッセージ系もうアウトじゃん」
花丸「あ。そうだった」
果南「鞠莉とかにも連絡取れなくて、困ってんだよね〜」
花丸「だよね。鞠莉ちゃんはイタリアだし...」
花丸「でも日本にいるメンバーなら、連絡取れるツールがあるずら」
果南「本当?」
花丸「うん。あとで、USBに入れて持ってくね」
果南「助かる〜」
花丸「みんな元気にしてるずら〜」
果南「うわー。楽しみ〜。誰とも連絡取れなくてさー」
花丸「で、今は日本で何やってるの?」
果南「コレ」ガサッ
花丸「...ゴミ拾い?」
果南「うん。秋冬はダイビングのお客さんも少ないし」
果南「ていうか、レジャーにくる雰囲気じゃないし...」
果南「海岸の清掃活動中」
花丸「えらいずら〜」
果南「でしょー」フフン
果南「それにさ、ほら」ヒョイッ
花丸「薬莢だね」
果南「戦争中の東南から、潮に乗って来たんだろうなぁ」
果南「やっぱ、こういうの見たくないじゃん?」ゴソゴソッ
果南「来てくれた人には、綺麗な海を感じて欲しいっていうか?」
花丸「立派ずら〜」
果南「でしょー」フフン
果南「マルは?」
花丸「オラは大学生」
果南「お、確かに。垢抜けた?」
花丸「そうかなぁ?」
果南「メガネとか、超かわいいよ」
花丸「へへへ」クイクイッ
果南「おー。インテリ〜」
果南「また時間できたらさぁ。ダイビングしようよ」
果南「秋でもスーツを着れば、できるんだよね」
花丸「友達価格で?」
果南「う...えっと...できれば、えっとー...」ツンツン...
花丸「うそうそ。ちゃんと払うずら」ケラケラ
果南「察してくれて、助かるよー」
果南「なんだかんだAquas全員で潜るってなかったからさ」
果南「みんなで潜りたいんだよねー」
花丸「あー。楽しそう」
果南「とすると、どうやって鞠莉に連絡をとるかが...」
ドゴーン...!
花丸「っ!」バッ! クルッ!
果南「ん?」チラッ
果南「え...何...あれ?」
花丸「...キノコ雲」
モクモクモクモク...
果南「嘘...関東じゃん...」
花丸「...」
果南「や、やばいよ!ダイヤがっ!」
花丸「多分大丈夫。逃げてると思う」
果南「そんなことわかんないじゃん!」
花丸「わかるんだよ。オラ、レジスタンスに協力してるから」
果南「レジスタンス?それって、世界中の軍と反抗してる...?」
花丸「情報共有をしてるだけの関係だけどね」
花丸「もらった情報で、皆んなを安全な場所に逃してるんだよ」
果南「ほ...」ポカーン
花丸「果南ちゃん」
果南「う、うん」
花丸「オラ、一緒にダイビングをしたあの日から」
花丸「Aquasの中で、みんなの前に立てる様に努力したの」
果南「...」
花丸「さっきみたいな危険な状況が起きる時...」
花丸「真っ先にオラの意見で、みんなが動いてくれる信頼を勝ち得たの」
果南「マル...?」
花丸「あの時、果南ちゃんが本当の事を言ってくれたおかげずら」クルッ ニコッ
花丸「お魚みたいに、グループ内の関係は上下関係ないって甘んじてたら」
花丸「助けられる人も、助けられなかった」
花丸「オラは今、自分の行動が間違ってないって自信を持ってる」
果南「マル...」
果南「で、でもレジスタンスは他の国では、処刑対象でも...」
花丸「知ってる。でも、オラがみんなを導くためには情報が必要なの」
花丸「404で隠されていない情報が...」
花丸「果南ちゃん。だから...果南ちゃんも...」
花丸「どうか、オラの隣で付いて来て欲しい...」
果南「...」
果南「覚悟を、決めろって言うんだね?」
花丸「オラの道で、絶対に生き残らせるずら」
果南「...わかった。泳ぎ切ろう」コクッ
花丸(...これが、オラ達を巻き込んだ戦争の始まり)
花丸(オラ達に戦争を止める力はない)
花丸(ただ、デスマーチを進む国民の群れの中で)
花丸(自分が勝ち得た情報を元に)
花丸(降ってくる小石を避けるだけ)
花丸(ここは404によって人が盲目の魚群と化した世界)
花丸(404ディストピア)
前回のラブライブ!404ディストピア!
花丸「花丸です」
花丸「ある日を境にネットで404が続出。軍事に関する情報ばかりになってしまったずら!」
花丸「国民と軍事が身近になって、変わっていく国民感情に、不安を抱くオラ...」
花丸「そして----ついに日本に落とされた一つの爆弾」
花丸「戦争の渦中、オラ達はどう生き残る?」
花丸「果南ちゃんとの絆が、今、試される」
終わりのつもりで、何も考えてないです。
スレが残ってて、何か思いついたら書きます。
夜中に読んでくれて、ありがとうございました。 おぉ…なんか世にも奇妙な物語っぽい
続き出来るなら期待です おはようございます。
展開がフツフツと頭の中で出て来ているので、夜中に更新できればと思います。
平日ですので、少ししか進められなさそうですが。
話の規模大きくし過ぎて、まとめられるのか?¯\_(ツ)_/¯ あとAqoursスペル間違えてるから、マジでごめんなさい。マジでごめんなさい。 淡々とまわりがおかしくなっていく感じがめっちゃおもろかった 面白い
よくできてるお話
でもしっかりと足が痒いから休むずらもあって大好き
かなまるいいぞ また情強丸か
面白かったけどハッカーの時みたく伸ばしてグダるのは勘弁 この話はここで終わりでしょ
理屈っぽい花丸と感覚派の果南の対比こそが主軸であってそれを描き終わった時点で物語は完結している ただいま
>>95 100里ある。続けるなら別の子でもいいかも
誰がいいかあれば下に 果南ベースね。必然的に花丸成分出そうだからアゼリアでくくれるよう努力します。 俺は鞠莉が気になるなあ。
こと趣味嗜好で周りに流されるイメージが無いから、何故ああなったのか気になる。
ディストピア化後でも鞠莉だけ連絡取れんみたいだし。
あと、真っ先に流されていった善子も見たい。 果南(私が日本に帰ってきて迎えてくれたのは)
花丸「...」
果南(知らないうちに大きくなってた後輩と)
モクモクモク...
果南(一つの爆弾だった)
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--- --- ---
---
果南「404ディストピア」
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ガタンガタン...ガタンガタン...
果南「すごいね。爆弾落ちても電車は動くんだ」
花丸「鉄道会社は勤勉ずら〜」
花丸「流石に都心までは、向かえないみたいだけど」
果南「仕方ないね〜」
花丸「降りたところから、自転車借りれればいいけど」
果南「ダメでも、歩けばいいじゃん」
花丸「えー...」
果南「こらこら。体力つけないと〜」
果南「ちゃんとワカメ食べてる?」
花丸「ワカメでパワーアップするのは、果南ちゃんだけずら」
果南「私は水をかけてもパワーアップするからね」
花丸「ますますワカメずら」
果南「でしょー」
果南「あ」ゴソゴソ パサッ
果南「ワカメじゃないけど、飴持って来たんだ〜。食べる?」
花丸「ありがとー」ヒョイッ
花丸「みぞれだー。オラ、大好き〜」パクッ
花丸「うまうま」コロコロ
果南「ねー」パクッ コロコロ
花丸「...」コロコロ
果南「...」コロコロ
果南「...」
花丸「...」
果南「あんな震えたダイヤの声、初めて聞いたよ」
花丸「オラも」
果南「内浦からでも見える爆発だったし」
果南「近くで見てたダイヤ、やっぱ怖かったんだろうね」
花丸「うん」
果南(私たちは今、爆心地となった関東に向かっている)
ガタンガタン... ガタンガタン...
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ザザーン ザザーン...
ピロロ〜ン!
花丸「レジスタンスからだ」ゴソゴソ スッ ポチポチ
果南「メール?」
花丸「うん」ポチポチ スッス
果南「なんて?」
花丸「待ってね。英語だから、時間がかかるずら...」
花丸「んーと...関東に落ちた爆弾について、情報が欲しいって」
果南「旧ネットなら、今頃ツイッターとかで」
果南「うんざりするほど流れてたのになぁ〜」
花丸「それも今では404ずら」
果南「あったらあったで災いの元だったけど」
果南「ないとないとで、不便だねぇ」
花丸「情報、どうやって集めようか...」
果南「ネットニュースは更新されてないの?」
花丸「んー」ポチポチ
花丸「未だにネットで報道されていないずら」
果南「404のせい?」
花丸「報道管制が敷かれてるのかも」
花丸「あの雲が見えない人はまだ...」チラッ
モクモクモク...
花丸「爆弾が落ちた事に、気づいてないんじゃないかな」
果南「...後ろを泳ぐ魚...か」
花丸「うん...」
果南「...」
果南「あんまり、意味わかってないけど言っちゃった」
花丸「や、やめてよ〜。同意したオラがもっと惨めずら」
果南「そうだ、テレビを見ればいいじゃん」
花丸「報道してる確率は低いけど、気になるね」
果南「私の家においでよ。見てみよう」ザッザッザ
花丸「うん」ザッザッザ
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--- --- ---
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ザーザー...
果南「あえ?おかしいなぁ」ポチポチ
果南「何も映らない」バンバン!
花丸「う〜ん」
果南「働け〜。ポンコツ〜」バンバン!
果南父「うぉらぁ!!何だとー!?」
果南「ヒェ〜〜!お父さんに言ったわけじゃないよぉ!」ピューッ
花丸「あはは...」
花丸「テレビ局が破壊されちゃったのかもしれないねぇ」
果南父「テレビ局破壊?...何言ってんだ?」
果南「お父さん知らないの?」
果南父「あん?」
果南「外見てきなよ〜。すごい事になってるよ」
果南父「あーん?どれどれ...」ノソノソ
ウォー!?! ナンダアリャー!! トナリノバアサン イキテッカー! ダッダッダ
花丸「元気だねぇ。果南ちゃんのお父さん」
果南「ちょっと恥ずかしいなぁ」ポリポリ
花丸「まぁ、どうやら、この内浦では」
花丸「関東の情報を知る事は無理そうずらね」
果南「あとはラジオぐらいだけど」
果南「テレビがダメなら、ラジオも望み薄かぁ」
花丸「そうだねぇ〜」
果南「レジスタンスには、どう報告するの?」
花丸「とりあえず、今の状況を先ず言わないと。待ってるし」
花丸「でも、情報としての価値が薄いから...」
花丸「現地の情報は渡してあげるべきだと思うずら」
果南「現地かぁ〜」
果南「...」
果南「現地!?」ガバッ
果南「まさかマル、あそこに行くつもり?」
花丸「ちょっと遠いから...」
果南「ダメだよ!キノコ雲だよ!?」
果南「あれは原子爆弾だよっ!放射能で、放射線じゃん!?」
花丸「お、落ち着くずら。あれは原子爆弾じゃないずら」
果南「そ、そうなの?」
花丸「うん。レジスタンスから、ニュークではないってメールがきたの」
果南「そっか。ニュークじゃないなら安心だね〜」
果南「ニュークじゃないんだもんね」フンスッ
花丸「それに、やっぱり遠いから...」
花丸「実況は近くにいる人に任せるずら」
果南「近くにいる人...あ。もしかして、ダイヤ?」
花丸「うん、ダイヤさんに色々見てもらうと思う」
果南「確かにダイヤ、どっぷりミリタリーに漬かってたし」
果南「むちゃくちゃ詳しく報告してくれそう」
花丸「M16を推してたよねぇ。ゴルゴカスタムだっけ?」ゲンナリ
果南「その銃だけは覚えたよ」ゲンナリ
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善子「だから、AK47!」
ダイヤ「だんっぜん、M16ですわ!」
ダイヤ「AKなんて世界中で偽物が出回ってる、粗悪品の代名詞!」
ダイヤ「それよりもM16の方が殺傷能力、狙撃能力、バースト射撃」
ダイヤ「全てにおいて、格上ですわぁ!」
善子「れ、劣悪な環境での耐久性はAK47の方が...」
ダイヤ「そうですわね、泥んこ善子さんにはお似合いですわぁ」
ダイヤ「あーっはっはっはっは!」
善子「うぐぅ...姉妹揃ってぇ...」
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花丸「あの時のダイヤさん、苦手だったなぁ」シミジミ
果南「私もあの時のダイヤは無理だった」シミジミ
花丸「早速だけど、電話してみようか」ピッポッ
果南「この流れで?」
花丸「昔話に花が咲くかも」ピッポッパ
果南「あまりあの頃を語りたくないんだけど」
果南「それに電話繋がる?」
花丸「昔は災害が起きれば、旧ネットで拡散されて」
花丸「二次災害のように、電話回線がパンクしてたけど」ッピ
花丸「今は404で災害があっても、一部の人しか知れないから」プルルルル...
花丸「電話回線が混み合うって事は、もうないと思うよ」プルルル...
果南「へー」
花丸「それに、今使うのは、盗聴されない暗号デジタライズの通信ずら!」
花丸「声をデジタル化して、そこに〜」
果南「あーね。ウンウン知ってる〜」
ピッ!
花丸「あ、出た。もしもし〜」
果南「スピーカーにしてよー。私も声聞きたい」ユサユサ
花丸「そうだね。えっと...」ポチポチ コトッ
花丸「ダイヤさん?オラずらー。花丸ずらー」
ダイヤ『花丸さん...ですか』ボソッ
果南「お」
花丸「よかった。無事だったんだね」
ダイヤ『えぇ。無事ですわ。私は...』
花丸「怪我はない?」
ダイヤ『炸裂音で、耳は少し痛いですが...他は大丈夫ですわ』
花丸「そっか。実はね〜、サプライズが...」
果南「ヤッホー。ダイヤ〜」
ダイヤ『え!?』
ダイヤ『その声、まさか』
果南「久しぶり〜。元気〜〜?」
ダイヤ『果南さん...?』
花丸「そうなんだよー。果南ちゃんが日本に帰って来てたの!」
果南「みんなに連絡できなくて、寂しかったよー」
ダイヤ『そ、そうでしたか...』
ダイヤ『う、うぅ。か、果南、う、う...』
果南「えー?泣いてるー?」
ダイヤ『本当に...心配して...ましたのよ。うぅ』
果南「ん?」チラッ
花丸「本当のことだよ。みんな心配してたずらっ」ニコッ
果南「...そうだったんだ。ごめんね」
果南「向こうの国から、こっちに通信する手段がなかったんだよ」
ダイヤ『いえ、わかっています。無事なら、いいんです...無事なら』
花丸「で、ダイヤさん。実は、お願いしたい事があって連絡したずら」
ダイヤ『何でしょう?』
花丸「爆心地の偵察をお願いしたいずら」
ダイヤ『!?』
花丸「レジスタンスから、情報の提供をお願いされたんだけど...」
花丸「マスメディアが機能してなくて、目視の情報が欲しいずら」
花丸「今はまだ、新しい爆弾の情報は入ってないし」
花丸「お願いできる?」
ダイヤ『...りですわ』ガタガタ
果南「ん?」
ダイヤ『む、無理ですわ...も、戻れないですわ...』ガタガタ
果南「ダイヤ...?」
花丸「でも、近くにいるのはダイヤさんだけで...」
ダイヤ『わかっていますわ...力になりたいのですが...』ガタガタ
ダイヤ『あれを見てしまったら...』ガタガタ
ダイヤ『今もなお立ち上るあの雲を見てしまったら...』ガタガタ
ダイヤ『体がこばん...ウォェェ!』
花丸「え!?」
果南「ダイヤ!?大丈夫!?」
果南「ダイヤ!?ダイヤ!?」
ダイヤ『す、すみませんわ...』
ダイヤ『何人ものキャンパスメイトが、う、うぅ...その...』
花丸「キャンパスメイト...」
ダイヤ『逃げるように、促したのに...』
ダイヤ『誰一人として...無力ですわ!』ガンッ
花丸「...」ギュッ
果南「ダイヤ...」
ダイヤ『すみません、力になりたいのですが...』ガタガタ
ダイヤ『爆心地に、一人で向かうには...勇気が』ガタガタ
花丸「...わかったずら。ごめんずら」
ダイヤ『すみません...』
ダイヤ『でも、もし二人が来てくれるなら...』
ダイヤ『行けるかもしれません...』
花丸「...」
ダイヤ『お願いです、果南さん...』
ダイヤ『もう遠くに行かないで、側にいてください』
果南「!」
ダイヤ『空が繋がっていても、声が聞けないのは...』ブルブル
果南「わかったよ」
果南「ダイヤ、今からそっちに向かうからもうちょっと我慢してて」
ダイヤ『お願いします。一人では、もう心が持ちませんわ...』
ダイヤ『お待ちしております...』 ブツッ
花丸「...軽率な事を言ってしまったかもしれないずら」
花丸「ダイヤさんを傷つけたかも...」
果南「仕方ないよ...404で私達は何も知らないんだし」ヨシヨシ
果南「大事なのは、切り替えだよ」
果南「東京に行こう。ダイヤが待ってる」ニコッ
花丸「うん」
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--- --- ---
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おはようございます。
>>136 終わってはいるので、あくまで外伝的にこの世界観を歩かせようかなっと
心情じゃなくて背景の動きで話が進むと思います。あまり身構えなくて大丈夫です¯\_(ツ)_/¯ 帰宅。また12時ぐらいに一度投稿できれば
>>138 草 着地見えずに書いてるから、何かアイデアくれると嬉しいかもかも。
ディストピア系?の話、最終兵器彼女くらいしか知らないから困ったなぁ といわれてもこっちもがっこうぐらしみたいに、この世界はどういった惨状になってるんだ?ってことが知りたくて読み進めてる感あかるから読者側で勝手に世界観作り上げるのはなぁ…
まぁ1人で頑張って >>141 基本書き溜めだから、この機会に緩やかな安価ができればと思った次第。まあ頑張りまーす >>96
伊坂幸太郎って知らなくて、早速ジャイロスコープってタイトル買った。深夜に読み進めてみる
多分めっちゃ好き
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スピーカー:終点〜 終点〜
果南「んー!ついたー!」ピョンッ
花丸「果南ちゃん、まだ横浜ずら」
果南「東京はもうすぐそこじゃ〜ん」
花丸「そうかなぁ?」
ザワザワ! ザワザワ! ザワザワ!
果南「ん?」クルッ
果南「うわ。向こう見て」チョンチョン
花丸「ん?」クルッ
花丸「うわぁ...」
ザワザワ! オスナオスナー オカアサーン ドコー ギュウギュウ...
花丸「下り線のホームずら」
果南「逃げようとしてるんだね」
花丸「そうだと思う」
果南「ギュウギュウだなぁ。帰りは帰れないかも」
花丸「うん」
花丸「あの雲だから、原爆だと思ってる人も多いかも」
果南「本当は原爆じゃないのにね」
花丸「うん。あ、それ。他人に言っちゃダメずらよ?」
果南「何で?教えてあげた方がよくない?」
花丸「原爆じゃないっていう情報は...」
花丸「オラ達がレジスタンスだから知れた事だから」
花丸「一般人が知らないような事を言うのはよした方がいいかも」
花丸「レジスタンスに所属する事は合法だけど」
花丸「万が一の事もあるずら」
果南「なるほど」
果南「...だけど」チラッ
ホウシャセンガ フッテクルゾー!! ハヤク デンシャキテーー!! シヌー!!
果南「ちょっとかわいそうだね」
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ザワザワ...! ザワザワ...!
果南「駅の外まで人がたくさんだね」トコトコ
果南「帰るときには減ってればいいけど」
花丸「でも情報が一切ない中で、誰も酷いパニックになってない」トコトコ
花丸「地味にすごいと思うずら〜」
果南「非日常すぎて、かえって冷静なんじゃないかなぁ」
果南「私も爆弾が落ちた時冷静だったし」
花丸「ダイヤさんの身を案じて、取り乱してなかったっけ?」
果南「取り乱してないよ〜」
ダイヤ「果南さん!...花丸さん!!」タッタッタ
果南・花丸「!?」
花丸「ダイヤ...さん?」
果南「だ、ダイヤ!?ど、どうしてここに!」ダッ!
ダイヤ「果南さん!果南さん!」ダッ!
ギューッ
果南「よかった...ダイヤ」ギュッ
ダイヤ「果南さんこそ...お変わりなくて」ギュッ
ギューッ
果南「ダイヤ...」ギュー
ダイヤ「果南...」ギュー
花丸「...」
花丸「コホン」
果南・ダイヤ「はっ!」バッ
ダイヤ「えと、あの、その、これは...」カァー///
果南「ごめんごめん〜」
花丸「あ、いや。オラこそ水挿したみたいで」
果南「マルもハグしたいもんね〜?おいで〜?」パーッ
ダイヤ「果南さん...」クスッ
花丸「ちょっと違うけど...いいや。オラもする〜」タッタッタ
ギュ~!
果南「お久しぶり、みんな」
--- --- --- --- ---
果南「ていうか、横浜にいたんだね」
ダイヤ「借りてるマンションも神奈川ですし」
ダイヤ「おふた方が来られるならこの駅で降りると思って、待っていました」
花丸「行く日も時間も伝えてなかったのに...待ちぼうけになってたかも」
ダイヤ「それでも、来てくれる二人に少しでも早く会いたくて...」ブルッ
ダイヤ「一人では、落ち着かないのです...」ガタガタ
果南「ん」スッ ヨシヨシ
果南「でも驚いたよ〜。3年も経ったのに直ぐ気づいてくれて」
ダイヤ「人の波と逆に歩いていましたし...」
ダイヤ「何より、私が二人を識別できないわけありませんわ」ニコッ
花丸「オラもメガネかけてるのにすごいずら〜」
ダイヤ「あ、メガネと言ったら」ゴソゴソ
ダイヤ「はい、果南さん」
果南「ん?メガネとマスク?」
ダイヤ「花丸さんもマスクを」
花丸「?ありがとう」
ダイヤ「あの雲はもう姿を消しましたが」
ダイヤ「爆風で横浜にも粉塵が巻き上がってますわ」
果南「確かに...ちょっと目がシバシバする」ゴシゴシ
ダイヤ「目を痛めますわ。花粉用ですが、つけてください」
果南「ありがと。用意がいいじゃん」スチャッ
ダイヤ「二人が来てくれるんですもの」
ダイヤ「これぐらいいたしますわ」
花丸「あ、ダイヤさん」
花丸「電話ではそっちの事考えずに色々言って、ごめんずら」ペコッ
ダイヤ「いえ、私こそすみませんでした...」アセアセ
ダイヤ「でも今は...」チラッ
ザワザワ
ダイヤ「横浜駅に来て、沢山の生きている人の姿をみて」
ダイヤ「...少し落ち着きましたわ」
果南「うむ。弱々しいダイヤはダイヤじゃないからね」
果南「さてと、これからどうしようかなぁ」
ダイヤ「もう...東京に向かうつもりですか?」
果南「ん〜。そこんところどうですか、マル隊長」
花丸「その言い方、曜ちゃんみたいだね」
花丸「んー...今から都心に向かっても、暗くなりそうだし」
花丸「やめようかな」
ダイヤ「そうですか...」ホッ
ダイヤ「色々話したいこともありますし」
ダイヤ「私の部屋に来てください」
果南「お、いいの?」
花丸「迷惑になるから、ネカフェでもって果南ちゃんと話してたずら」
ダイヤ「ネカフェは東京から避難して来た人で埋まってますわ」
ダイヤ「狭いですが、ぜひ」
果南「ラッキー。宿泊費浮いた〜」
花丸「都会のマンション。憧れてたずら〜!」キラキラ
ダイヤ「憧れ...?」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
花丸「オラの自室より狭いずら...アパートだし...」ズーン
ダイヤ「一体あなたは何を期待してたのです?」
果南「学生の一人暮らしのアパートなんて、こんなもんだよね〜」
果南「でもダイヤ偉い。非常食とかいっぱいあるじゃん」パカッ
ダイヤ「レジスタンスの情報もありましたし、買いだめをしておきましたわ」
ダイヤ「一人だけなら10日は...」
果南「あ〜冷蔵庫にお酒がある〜。悪いんだ〜」パカッ
花丸「悪だねぇ」
ダイヤ「もう二十歳超えてますわよ?」
ダイヤ「ほら、二人とも。ベタベタ触る前に手洗いうがいをなさい」
花丸「はーい」
果南「お母さんじゃん」
花丸「ん...」クルッ ジャー... ゴシゴシ
花丸「ガララ〜っぺ。はい、果南ちゃん」
果南「ホイホイ〜」 ゴシゴシ...
花丸「水道、出るんだね〜」フキフキ
ダイヤ「えぇ。電気水道ガス...ライフラインは生きてますわ」
花丸「東京と神奈川だから違うと言えば違うけど...」
花丸「意外だったずら」
ダイヤ「そうですわね。停電ぐらいは覚悟してましたが」
花丸「案外被害は少ない?」
ダイヤ「...その認識は改めた方がよろしいですわ」
ダイヤ「ショックを受けないためにも」
花丸「ごめん...」
果南「次、ダイヤ〜」ピッピ
ダイヤ「手はタオルで拭いてください」
果南「んもー。細かいなぁ」フキフキ
ダイヤ「相変わらずですわねぇ...」 ジャー ゴシゴシ
果南「お、ダイヤ。テレビあるじゃん」
ダイヤ「何も映りませんわよ。爆弾が爆発してから」
果南「まじかー。トライしてみてもいい?」
ダイヤ「ご自由に」ガララ〜ッペ
果南「よっしゃ」ポチポチ
テレビ:ザーザー...
果南「ダメかぁ」
果南「電気も水道も来てるのに、テレビはダメなんだ」
ダイヤ「確かに...」
花丸「テレビ局が被害を受けたからじゃ?」
ダイヤ「全部のテレビ局がですか?考えにくいですわ...」
ダイヤ「それに、12番は神奈川ローカルチャンネル」
ダイヤ「映ってくれてもいいものですが」
花丸「う〜む」
果南「あ、そだ。ラジオは?」
ダイヤ「そこの大きい懐中電灯、ラジオ機能付きですわ」
果南「おっけ〜」ゴソゴソ ポチッ
ラジオ:ピッ ザーザー...
果南「ん〜」クルクル
ラジオ:ザーザー... デス...
果南「お」
ラジオ:アナタノココロニ...コウコクキコウ
果南「繋がった!」
ダイヤ「音量、あげてください」
果南「了解〜」クルクル
ラジオ:トモダチイッパイ タノシイネ!
ラジオ:アナタノココロニ コウコクキコウ
花丸「東京の情報がわかればいいけど...」
ラジオ:タマニハ イエニカエッテ オヤコウコウ
ラジオ:アナタノココロニ コウコクキコウ
ダイヤ「ん?」
ラジオ:アナタノココロニ コウコクキコウ
ダイヤ「さっきから...広告機構のコマーシャルばかりですわ」
果南「なかなか番組始まらないね」
--- --- ---
---
ラジオ:アナタノココロニ コウコクキコウ
果南「アナタのココロに コウコクキコー」
花丸「ぷっ。似てるずら〜」ケラケラ
果南「でしょ〜」フフン
ダイヤ「何してるんですか...」
ダイヤ「電池の無駄ですわ。止めましょう」
果南「えー止めるのー?」
ダイヤ「さっきから広告ばかりですわ」
ダイヤ「機能してない事がわかったでしょう?」
果南「んもー。そんな冷たい心に〜?」
花丸「広告機構〜」
ダイヤ「」イラッ
果南「カチカチのダイヤの心に〜〜?」
花丸「広告機構〜」
ラジオ:コウコクキコウ
果南・花丸「うはははは!ハモった〜〜」ゲラゲラ
ダイヤ「」プチン
ガコチン! ガコチン!
果南「止めます」プク〜 ポチッ
花丸「あう〜〜痛いずらぁ」プク〜
ダイヤ「ふんっ」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
果南「うん、うん...そうだね〜」
果南「うん。じゃ、梨子も元気で」ピッ
ダイヤ「これで全員ですか?」
果南「鞠莉以外は」
花丸「みんな元気だったでしょ?」
果南「早くチャットツールのグループにおいでって言われた」
花丸「内浦に戻ったら、自分のパソコンに入れるずら〜」
果南「グループでトークするの、楽しみだなぁ」
ダイヤ「すみませんわ。私がパソコンを大学に置いていたばっかりに」
果南「別に平気だよ」
花丸「さてと。オラ、散歩してこようかな」ドッコイショ
ダイヤ「こんな夜遅くにですか?」
花丸「うん。爆心地付近の機能している街の様子も」
花丸「レジスタンスへの情報として渡したいずら」
ダイヤ「そ、そうですか...」
花丸「それに」チラッ
果南「ん?」
花丸「二人で話したい話もあるでしょ?」クスクス
果南「そんな気にしなくても〜」
花丸「いいの、いいの。部外者はお外に行くずら〜」トコトコ
花丸「1時間ぐらいで戻ってくるずら」ガチャッ
果南「...わかった。遠くに行っちゃダメだよ?」
ダイヤ「あまり入り組んだ道に入って迷ってはいけませんよ?」
花丸「はーい。もう、オラ子供じゃないずら〜」バタムッ
果南「大丈夫かな?」
ダイヤ「治安はいいので事件に巻き込まれはしないかと」
果南「ま。今のマルしっかりしてるし大丈夫か〜」
ダイヤ「ですわね」
果南「それにダイヤも昔みたいにしっかりしてて、よかったよ〜」
ダイヤ「そ、そんなに電話越しで弱々しかったですか...?」
果南「あ、そうじゃなくて〜」
果南「M16ダイヤじゃなくてよかった的な?」
ダイヤ「」カァー///
ダイヤ「あ、あ、あ、あの頃の私はどうかしてましたわ」
果南「うん。どうかしてたね」
果南「そのまま自衛隊に入るんじゃないか、ハラハラしたよ」
果南「普通の学校でホッとした」
ダイヤ「ご心配をおかけしましたわ...」
ダイヤ「旧ネットの404削除騒動...」
ダイヤ「あれは確実に軍事への興味関心を高める布石でしたわ」
果南「私はあんまりネットしなかったから、わかんないんだよね〜」
果南「みんな変だなぁとは思ってたけど」
ダイヤ「不思議な感覚でしたわ。知れば知るほど深みに入って」
ダイヤ「知的好奇心が満足していくのを細胞レベルで感じましたわ」
果南「細胞レベルって」ドッ
ダイヤ「過大表現ではありませんわ。新しい事を知る喜びを感じていました」
ダイヤ「...そして、やがてその知識を使って何かをしたくなる」
果南「何かって?」
ダイヤ「SNSやツイッターが残っていれば」
ダイヤ「そこで自慢げに話せば、多少満足できるでしょう」
ダイヤ「ですが、それらも404になってしまい...」
ダイヤ「行き場を失った知識が、行動へと駆り立てるのですわ」
ダイヤ「...特に私と善子さんは...」
ダイヤ「花丸さんがいなければ危なかったと思いますわ」
果南「...そんな感じだったんだね」
ダイヤ「でも...それでも、ネットをすれば知的好奇心を満足できる」
ダイヤ「花丸さんや、周りには言っていませんが...」
ダイヤ「私は大学でも、軍事知識を好意的に受け入れてきましたわ」
ダイヤ「そう...私が本当に404からの洗脳から解けたのは」
ダイヤ「まさしく、今日でしたわ...」ウルッ
果南「ダイヤ...」
ダイヤ「あんな恐ろしい行為を、心の中で好きでいた事が」
ダイヤ「恥で恥で、たまりませんわ!」ウルウル
果南「ダイヤ、落ち着いて...」
ダイヤ「落ち着いていられませんわ!」
ダイヤ「何人もの知っている人間が死にましたわ!」
果南「でも、まだそれはわから...」
ダイヤ「えぇ!情報は404で一切ありません!」
ダイヤ「ですが、こんな時間になっても隣の部屋の音が全くしない!」ブワッ!
ダイヤ「いつも友達を連れ込んで、聞こえてくる笑い声も」
ダイヤ「うるさいと感じていた上の部屋の足音も」
ダイヤ「ダダ漏れのロック音楽も、電話の話し声も...水の音も...」
ダイヤ「何も...何も聞こえないんですわ...!」ボロボロッ
ダイヤ「この学生マンションで生きているのは私だけ」
ダイヤ「こんなの、こんなの...耐えられませんわ!」ボロボロボロボロ
果南「...」ギュッ
ダイヤ「ごめんなさい!みんな...!ごめんなさい...」
ダイヤ「私にもっと力があれば..!」
ダイヤ「うぐ...うぐ...うあぁぁああ!」ギューッ
果南「...」ギュッ
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
果南「もう、大丈夫?」
ダイヤ「えぇ...出る涙もございません」ボーッ
果南「はは。酷い顔」
ダイヤ「ですわね」ハハハ...
果南「まぁ、そんだけ泣けられるのは」
果南「普通の心になったってわけだから〜」
果南「その辺は素直に喜ぼうよ。ね?」
ダイヤ「...雑な慰め方ですわね」グズッ ヒグッ
果南「え〜...ちゃんと考えたのに...」
ダイヤ「まぁ、そうですわね...」グシグシ
ダイヤ「もう私は404に流される気はしませんわ」
果南「うむ。一歩前進。人間は変われるからね」
ダイヤ「そうですわね...」
果南「その辺、マルは見違えたね〜」
ダイヤ「えぇ...」
果南「知ってる?あの子が変わったの、私のおかげらしいよ?」
ダイヤ「そうなのですか?」
果南「って言ってた。本人が」フフン
ダイヤ「でしたら、果南さんにも責任がありますわね...」
果南「責任?」
ダイヤ「花丸さんを変えてしまった責任が」
果南「?」
--- --- --- --- ---
花丸「...」ジャーッ キュッ
花丸「うんうん。公園の水も出るずら」
花丸「ん」チラッ
花丸(街灯もついてる)
花丸(ライフラインは正常)
花丸(爆弾が落ちても隣の県にくればこんなものなのかなぁ?) トコトコ
ミャー... ミャー...
花丸「ん?」
--- --- --- --- ---
果南「意味わかんないんだけど?」
ダイヤ「花丸さんは、私達を救うため強くなられましたわ」
ダイヤ「今では私達の先頭に立って、導いてくれています」
果南「うん。それはいい変化じゃない?」
果南「あんなに引っ込み思案だったのにさ」
ダイヤ「ですが...このディストピアで生き抜くために」
ダイヤ「彼女は世界に馴染みつつあります」
果南「!」
ダイヤ「淡々とレジスタンスの諜報活動を手伝うようになり」
ダイヤ「404で隠れていた世界の動きが見えるようになったのか」
ダイヤ「物事に関して、合理的に考え、行動するようになりました」
果南「...」
ダイヤ「ただ、その合理性の中で...」
ダイヤ「過去に彼女が持っていた愛情や思いやりを」
ダイヤ「忘れつつある気がするのです」
--- --- --- --- ---
子猫「ミャー...ミャー...」
花丸「...」
花丸「ん」ピピピ
花丸「そろそろ時間だ。帰らなきゃ」プイッ トコトコ
ミャー... ミャー...
--- --- --- --- ---
ダイヤ「果南さん」
果南「ん?」
ダイヤ「どうか、花丸さんがディストピアに染まらぬよう」
ダイヤ「注意してください」
ダイヤ「今、一番404によって変わりつつあるのは...」
ダイヤ「花丸さんです」
果南「...」
果南「...わかった」
果南「でも、それはダイヤもだよ?」
果南「二人で見守ろう」
果南「私達、アゼリアでしょ?」
ダイヤ「...はい」
ダイヤ「導きましょう。大切な後輩を」
果南(この時、私もダイヤもまだ見えていなかったんだ)
果南(大きくなった後輩の背中に隠されて)
果南(起きていた悲劇も、変わっていく小さな彼女の心も)
果南(それは、そう...)
果南(404ディストピア)
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--- --- ---
--- おはようございます。今日も夜にボチボチ書ければ
外伝のつもりが既に本編の文量 >>79 を軽く超えて来た。。。読み切り版と本編みたいになっちゃうね¯\_(ツ)_/¯ 最初ダイヤちゃんに平然と偵察を頼んだのも
まるの変化の描写だったのかなぁ
筆早いし、面白いしどうなってるずら〜楽しみ 作者はぺらぺらしゃべらんと黙ってやれ
あんまり臭いとあれがくるぞ 作者は喋るなって風潮には首をひねる
でもこの>>1は自ら奴隷になろうとしてるように思える
ネタないならさっぱり終わらせればいい やりたい展開あるなら人に訊かずともやればいいさ
読者の賛同を得たところで来る時には来るのが埋めなんだから 2時ぐらいからあげられれば〜と思ってます。
>>211 同じ認識。奴隷は語弊があるけど、折角なら読んでくれてる人の意見も聞いて反映したいね。安価ほど縛られては困るけど --- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ダイヤ(加速する流れの中で)
ダイヤ(昔となんら変わっていない彼女の笑顔は)
果南「どうしたの?こっち見て」
ダイヤ(なんだか昔にもどったような気がして...)クスッ
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--- --- ---
---
ダイヤ「404ディストピア」
---
--- --- ---
--- --- --- --- ---
ダイヤ「二人とも!起きてください!」ユサユサ!
果南「うーん...アラーム鳴ったー?」パチッ
果南「って、まだ7時じゃん〜」グー...
花丸「出発は8時...どうしたの〜...?」ムニャムニャ
ダイヤ「テレビに副総理大臣が映ってますわ!」
花丸「んな...」ムクッ
果南「んー?テレビ映るようになったんだ〜」ムクッ ゴシゴシッ
ダイヤ「えぇ。何気無しつけてみたら...」
テレビ:この度は関東に住まわれた方々にご冥福を...えぇ
花丸「生中継?これ、いつから?」
ダイヤ「会見は今始まったばかりですわ」
ダイヤ「ここまでで話した内容も、爆弾が落ちてきたという事実だけです」
果南「ん〜」ポチポチ
果南「お、ネットニュースも更新されてるじゃん。爆弾の事載ってるね」
花丸「見せて〜」ヒョィ
ダイヤ「私も」ヒョイッ
果南「ほら...って」
果南「あ、ダメだね。内容は爆弾が落ちたってだけだ」
果南「これ、情報としての価値は薄い。ってやつだよね?」
花丸「うーうん。価値はあるずら」フリフリ
果南「おっと」
ダイヤ「ニュースの投稿時間...ですわね?」
花丸「うん」
ダイヤ「つまり、このニュースは...」
花丸「そういう事だと思うずら」
果南「ふむふむ。時間ね〜」コクコク
果南「って、二人とも〜。何がそんなに大事なのかわかんないよ」
花丸「ご、ごめんずら。説明すると〜」
花丸「このニュース投稿時間、5分前なんだずら」
果南「うん」
ダイヤ「生中継での爆弾についての会見も、同じく今始まったばかり」
ダイヤ「7時を境に、急に爆弾についての情報が流れ始めたって事ですわ」
果南「軍に今まで情報管制されていたって事でしょ?」
花丸・ダイヤ「!」
果南「何さ、二人とも驚いて...」
ダイヤ「まさか、果南さんがこんなにすぐ理解できるとは...」
花丸「もっと説明がいると思ってたから...」
果南「私の扱いひどくな〜い?」グリグリ
花丸「なんでオラだけ、グリグリされるずら〜」
果南「いい位置に頭があったからね」クシャクシャ
花丸「髪が〜禿げるずら〜」
花丸「でも、軍に情報管制されてたとなると...」クシャクシャ...
ダイヤ「今流れている情報は、全て軍に都合のいい内容と言う事になりますわ」
果南「もしくは、軍にとってどうでもいい情報...か」フムフム
花丸・ダイヤ「果南ちゃん(さん)!?」
果南「さっきから、なんなのさー!」グリグリグリグリ
花丸「いぃぎゃぁぁ!やめるずらーーー!なんでオラだけ〜〜〜!」
テレビ:また、今回の爆撃により〜
テレビ:総理大臣の行方もわからなくなっており...えぇ〜
ダイヤ「しっ!お二人とも、今聞きました!?」
果南「ん?」ピタッ
花丸「...あう〜」グシャァ
テレビ:ソウリダイジンハ ソノトキドコニー!
テレビ:東京で東亜の議員との会議だったと聞いております...えぇ
花丸「東亜...東亜連合かぁ」
ダイヤ「クーデターで二分した中国の政府側でしたわね。あと韓国が所属してましたっけ」
花丸「あとチベットも。インドやタイは違った気がするけど...」
ダイヤ「きな臭くなってきましたわね」
花丸「うん...」
テレビ:ソウリハバクハツニ マキコマレタ トイウコトデショウカー
テレビ:それは調査中でして...えぇ〜
果南「ん」スッ
ダイヤ「何をしてますの?」
果南「副総理が何回『えぇ』って言ったか数えてる」
ダイヤ「暇ですか」
テレビ:ですので、総理不在という事態につき...えぇ〜
テレビ:代理で私が国務の代表として今後の方針を決めると共に...
テレビ:...
テレビ:ここに超非常事態宣言を発動いたします
花丸・ダイヤ「!?」
果南「ん?『超』非常事態宣言?非常事態宣言じゃなくて?」
花丸「...果南ちゃんが向こうに行ってる時に可決された法案ずら」
ダイヤ「空前の軍事ブームの中で、世論の後押しの中」
ダイヤ「僅か5ヶ月でスピード可決された、非常時の軍事特例を含む案」
ダイヤ「この宣言が指す意味は...一つしかありませんわ」 テレビ:つきましては、特例法を適用し..えぇ〜
テレビ:自衛隊及び海上保安部の一部を日本軍として改名
テレビ:防衛庁と海上保安庁を日本軍本部として統合
テレビ:また厚生労働省の厚生部を日本軍本部に統合
テレビ:憲法下特例法の元...えぇ〜
テレビ:日本軍による、国家安全を目的とする...
テレビ:無期限の軍事活動の開始を、ここに宣言します
テレビ:ザワザワ! ザワザワ!
花丸「戦争の明言は流石に避けたね」
ダイヤ「でも、展開が早すぎますわ」
ダイヤ「この副総理、自分が何を話したかわかっているのかしら?」
花丸「公になってないだけで、日本もクーデターで実質のトップは軍ずら」
花丸「この副総理も、決められた台詞を読んだだけだと思うよ...」
果南「なんかやばいことになっちゃったなぁ〜」
ダイヤ「...本当にわかってます?」
果南「わかってるよ〜!」グリグリ
花丸「あう〜〜〜〜〜〜〜」
テレビ:え〜。はい...会見を終わります... トボトボ
テレビ:ザワザワ! ザワザワ! オワルー!?
テレビ:ソウリダイジンガ イナイノニイイノカー!? オーイ!
テレビ:ヒサイチヘノ キュウジョカツドウハ〜!?
テレビ:ソモソモ ドコカラコウゲキサレタンダー
ダイヤ「...ダメダメですわね」
花丸「はぁ...起きちゃったし、少し早いけど、支度しよっか」
果南「うん」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
タクシーの運転手「都心に行きたい〜!?」
タクシーの運転手「原爆が落ちたんだぞ!?放射線で被曝しちまうよ!」
果南「だーかーら、これみてよ〜。ガイガーカウンタ〜」
果南「放射線ないから乗せてよ〜〜」
タクシーの運転手「んな機械で何がわかんだ!」
タクシーの運転手「あの雲は間違いなく原爆だ!悪いけど他を当たってくれ!」ブーン!
果南「ケチ〜〜〜〜」ベー
ダイヤ「ダメですわね...バスもありませんし」
花丸「自転車かなぁ。やっぱり」
ダイヤ「自転車でも4時間はかかりますが、致し方ありませんわね」
花丸「うへぇ〜思ってたより、ずっと遠い〜」グダー
果南「も〜。東京の人は不人情だよ〜。誰も乗せてくれない〜」テクテク プンプン
ダイヤ「無理もありませんわ。副総理、原爆じゃないって言いませんでしたし」
ダイヤ「あのキノコ雲を見れば、放射線も怖くもなります」
ダイヤ「早いとこアパートにある自転車を借りましょうか」
花丸「人のでしょ。流石にまずいんじゃ?」
ダイヤ「大丈夫です。同じ学校の友人のですし」ガシャン カラカラ...
ダイヤ「会えたら、ごめんなさいって言いますわ」
果南「ダイヤ...」
花丸「でもこんな時に足となる自転車まで取られたら...」
花丸「やっぱり、貸し自転車屋さんまで行った方が」
果南「マ〜ル」ポンッ
果南「ダイヤが謝ればいいって言ってるし、乗ろうよ」ニコッ
果南「あんまり時間ないでしょ?」
花丸「...ん」
花丸「じゃ、ちょっと借りるずら〜。盗むじゃなくて、借りる」
ダイヤ「えぇ。後で返しましょう。持ち主に」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ダイヤ「あそこのコンビニで一度休憩しましょうか!」シャ〜 コキコキコキ
果南「は〜い!」コキコキコキ
花丸「ゼェ...ゼェ...ふ、二人とも...はや...」コキ...コキ...
果南「マル〜!早く〜〜!」コキコキコキコキ
花丸「ヒィ〜〜!!」
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張り紙:休業中 ピラピラ
ダイヤ「ま、そうですわね」
花丸「アイス食べたいずらぁ」ゼェ...ゼェ...
果南「まぁまぁ。ほら、お茶」
花丸「ありがとう。ング...ング...」
果南「飲みすぎるとトイレ行きたくなるよ〜」
ダイヤ「ん」ゴソゴソ ポチポチ
ダイヤ「新しいニュースの更新はありませんね」
果南「今回の爆弾騒動と超非常事態宣言。他の人はどう思ってるんだろう」
ダイヤ「わかりませんわ。404で他人の意見が完全にシャットアウトされてますし」
ダイヤ「正常な感情の元、正常な認識をしてることを願うだけですわ」
ダイヤ「時に花丸さん。レジスタンスへの連絡は?」クルッ
花丸「してるよ。逐一」プハ~
ダイヤ「逆に向こうから、何かきてませんの?」
花丸「うーん。超非常事態宣言には驚いてたぐらい、かな?」
ダイヤ「そういえば...それに関してネットでも更新されてませんね」
果南「世界は知らないってこと?」
ダイヤ「えぇ。日本が戦う姿勢だということを知らないと言う事になります」
ダイヤ「今回の騒動で戦争まで踏み切るか、まだわかりませんが」
ダイヤ「次同じような攻撃を受けることがあれば、確実でしょう」
果南「なるほどなぁ」
花丸「...」
果南「て言うか、ダイヤはレジスタンスの通信見てないの?」
ダイヤ「花丸さんだけですわ。レジスタンスに入っているのは」
ダイヤ「私達はいつも花丸さん経由で情報を」
果南「そうだったんだ」クルッ
花丸「ん。あまり大声で言えない組織だし」
花丸「Aqoursの中でも、オラだけでいいかなって」
果南「えー。そんなの水臭いじゃ〜ん」
果南「一緒に行くって言ったんだから、入れてよ〜」
ダイヤ「そうですわ。私も守られるばかりでいるつもりはありませんわ」
花丸「う〜ん」
花丸「リスクを負うのはオラだけでいいと思うし」
花丸「必要な情報はAqoursに共有してるから大丈夫ずら」
ダイヤ「タイムラグがありますわ」
花丸「それは否めないけど...世界中の情報で混乱させたくないし」
花丸「やっぱりオラが指示を出す方が、下手に心配させなくていいと思うずら」
ダイヤ「花丸さんばかりに頼るわけには...」
花丸「オラは平気ずら〜」
ダイヤ「ですが...」
果南「...」
果南「ま。マルがそう言うならこのままでいいじゃん」
ダイヤ「そうでしょうか...?」
果南「そうだよ〜。だってマルは強くなったからね〜」
花丸「えっへん」フンス
果南「本当に助けが必要になった時、支えてあげればいいんだよ。ね?」
花丸「うん。今回も二人が偵察の手伝いをしてくれて」
花丸「とっても助かってるずら〜」ニコッ
ダイヤ「そうですか...」
果南「ちなみにさー。レジスタンスってどんな人がいるの?」
花丸「色んな国の学生から政治家、軍人まで様々だよ〜」
果南「へ〜」
花丸「レジスタンスは2つのコミュニティの集合体で...」
花丸「1つが、みんなでこの世界で生き残る為に、情報を交換し合うコミュニティ」
花丸「もう1つが、軍から民主国家を取り返そうと、戦う姿勢のコミュニティ」
花丸「この2つでできてるずら」
花丸「両方とも、早く今のような状態から解放されて」
花丸「平和な状態にしたい、と言う事から利害関係が一致して」
花丸「軍に汚染されたネットとは違う、別のネットワーク帯域で」
花丸「お互いの国の情報を渡し合うんずら」
果南「で、日本の情報収拾担当がマルってわけなんだね〜」
花丸「うん。他にもいるけど、一番動いてるのはオラじゃないかな?みんなにも協力してもらってるし」
ダイヤ「...」
花丸「基本的に全員に情報配信をするんだけど...」
花丸「仲良くなった人と、個人で情報共有もする事もあるずら」ポチポチ
花丸「例えば仲良いのが、この「ことりちゃん」って人」スッ
ダイヤ「!?!?」
果南「お〜。可愛いじゃ〜ん」
ダイヤ(いやいや...アカウントの写真ですわ。本人なわけ...)
花丸「パリ在住の日本人デザイナーで...」
花丸「今、鞠莉ちゃんの安否の確認をお願いしてるずら」
果南「!」
果南「そ、そうじゃん!パリってイタリアじゃん!鞠莉は!?」
花丸「まだ見つかってないずら」
果南「うぐ...」
ダイヤ「そうですよね。一国で一人の人を探すのは大変ですわ」
花丸「うん。でもイタリアは、最初から戦争って雰囲気じゃないみたいで」
花丸「多分鞠莉ちゃんも無事だと思うずら〜」
果南「そうなんだ...それならいいね」
ダイヤ「きっと元気にしてますわ」
果南「うん。鞠莉だもんね。シャイニーだもん」
果南「でも、マルも鞠莉の為に動いてくれてたんだね」
果南「ありがとう」ヨシヨシ
花丸「うん...早く見つかるといいよね」テレッ
花丸「でもね、交換条件として...」
花丸「秋葉原の様子を知らせて欲しいって言われてるずら」
ダイヤ「秋葉原ですか?」
花丸「昔住んでたんだって。ことりちゃん」
ダイヤ(秋葉原...ことり...ミナリン...イヤイヤ...)
ダイヤ(東京にいた私でさえ、大学3年間の間μ’sになど...)
花丸「東京で大きな爆弾が爆発した事は、ネットにも上がってるし」
花丸「オラもレジスタンスのネットで共有したから」
花丸「ことりちゃんも心配してるみたい」
果南「東京に着いたらさ、秋葉原にも寄って」
果南「爆弾の被害に晒されてないか、きちんと教えてあげようよ」
花丸「うん。そのつもり」
花丸「そしたら、鞠莉ちゃんの安否にも一歩近づきそうだしね」
果南「はぁ。さ〜てと、汗も乾いて寒くなってきたし」
果南「そろそろ身体動かして、向かいますか〜」パンパン
花丸「あと半分くらい?」ノビーッ
ダイヤ「...ですわ」
花丸「そっか...まだ半分か」ゲンナリ
果南「んー?そんなんで、秋葉原まで行けるの?」
花丸「うぅ...頑張るけどぉ...」
ダイヤ「...」ブルブル
果南「ん?」
ダイヤ「...」ギュッ
果南「ダイヤ、大丈夫?」
ダイヤ「え?な、何がですか〜?」ブルブル クルッ
花丸「...」
果南「顔。出てるよ。変な声だし」
ダイヤ「うぐ...」
花丸「ダイヤさん。やっぱり怖い?」
ダイヤ「す、すみません...」ブルブル
ダイヤ「二人がいれば平気だと思ったのですが...」
花丸「大丈夫?このまま行ける?」
ダイヤ「は、はい...行けると思います...」
果南「でも、無理しなくていいよ?」
果南「標識見ながら行けば、東京駅まで行けると思うし」
花丸「うん。それもそうだね」
ダイヤ「ですが、二人と離れるのはもっと怖いですわ」ブルブル
ダイヤ「行きますわ...私も」ブルブル
果南「...」
果南「ダイヤ、ハグ」バッ
ダイヤ「は?」
果南「震えるんでしょ?おいで」
ダイヤ「...」
ダイヤ「あなたという人は...」タッタッタ
ボスッ ギューッ
ダイヤ「...いつも、すみませんわ」スゥ...
果南「いいんだよ。お互い様じゃん?」ヨシヨシ
--- --- --- --- ---
果南「行ける?」
ダイヤ「はい。震えも治りました」
花丸「果南ちゃんのハグは必殺技ずらー」
果南「知ってる〜」フフン
果南「どんな病気も治っちゃうからね。私のハグ」
ダイヤ「そうですわね」クスッ
ダイヤ「じゃ、向かいましょうか。東京に」
花丸「うん」
コキコキコキコキ....
--- --- --- --- ---
--- --- ---
--- >>252
違う
>>257 夜遅くまでありがとね〜 おはようございます また夜に更新できればと思います 鞠莉の安否がわからなくて不安な中ダイヤの精神を気遣い花丸のサポートをしつつ花丸の壊れた価値観に注意を向ける…
果南ちゃんこわれるな すみません あと1時間ほどかかりそうでした¯\_(ツ)_/¯
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
コキコキ...ジャリジャリッ...
ダイヤ「...」コキコキ ピタッ
ダイヤ「...つきましたわ」クルッ
ダイヤ「おふた方。ここが...目指していた東京ですわ」
果南「そんな...」
花丸「ここが...東京?」
ビュゥゥー...チリチリチリ...
果南「おかしいじゃん...こんなの」ゾクッ
果南「東京なのに...ビルひとつない」
花丸「それどころか、瓦礫しかないずら」
ビュゥゥー...チリチリ...
花丸「空気が霞んで、ぼやけてるけど」
花丸「地平線の奥まで何もない...」
ダイヤ「全部崩れさりましたわ...建物も人も」
果南「私、東京の事全然知らないのに...」
果南「なんなんだろう...この喪失感」ギュッ
果南「胸が...痛い」ポロッ
ダイヤ「お二人ともまだましですわ」
ダイヤ「昨日響いていた悲鳴を...」
ダイヤ「聞かなくて済んでるんですもの」ブルッ
果南「ダイヤ...」ポロポロ
ダイヤ「...まだ明るい時間に」
ダイヤ「炎と煙で空が暗くなっ...うっ!」
ダイヤ「うぷ...っ」タッタッタ
ウェェェ
果南「うぅ...」ポロポロ グシグシ
花丸「...」
花丸「...」チラッ
黒焦げの死体「」
溶けた車「」
花丸「...」クルッ
ブルドーザーで隅に寄せられた瓦礫「」ガラッ...
瓦礫の中にある小さい靴「」
果南「...ひぐっ...」グズッ ポロポロ...
ダイヤ「えほっえほっ...果南さん...」
ダイヤ「...大丈夫ですか?」
果南「ごめん...ね」グシグシ
果南「私、こんなの想像してなくてさ」ウルッ
果南「涙が止まらないよ」ポロポロ ポタッポタッ
花丸「...」
花丸「オラも...」
花丸「とてもショックずら...」
花丸「あそこの死体...親子かな」
黒焦げの大きい死体「」
黒焦げの小さい死体「」
ダイヤ「どうでしょう...庇っているように見えますが」
花丸「苦しまずにいけたと思う?」
ダイヤ「苦しまずに死ねたのは...」
ダイヤ「一瞬で灰になった人ぐらいじゃないでしょうか」
花丸「そうだよね。ごめん、意味のない質問だった...」
ダイヤ「いえ...」
果南「うぅ...ぐずっ」
ダイヤ「どうしますか...?進みますか?」
花丸「...進む。ここは爆心地じゃないずら」
花丸「地平線の向こうまで瓦礫だから、被害規模もわからないし」
花丸「円状に広がってる被害地の真ん中は...」
花丸「見ておきたい」コクッ
ダイヤ「ここよりもずっと地獄ですよ?」
花丸「それでも...秋葉原だって東京駅より奥だし」
花丸「必要な事だから」コクッ
ダイヤ「...」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
コキコキ...ジャリジャリ...
果南「...」ボーッ
果南「...」チラッ
瓦礫の前で泣いてる人「うあぁぁ...」
瓦礫の上で何かを探す人「...」ガラガラッ キョロキョロ
果南「鞠莉...」コキコキ...
ダイヤ「花丸さん。だいぶ進んできましたが、位置は大丈夫ですか?」
花丸「倒れてた標識も見たし、正しい方向に進んでるよ」
花丸「東京駅が起爆点という情報は、信ぴょう性あるし」
花丸「何より瓦礫の粒度や、死体の数も...」
黒焦げの死体「」
ダイヤ「...そうですわね」
ダイヤ「でも、もっと近づくと...」
花丸「今度は一瞬で蒸発するから、死体がなくなるんだよね」コキコキ
ダイヤ「...えぇ」コキコキ...
花丸「ん」クンクン
ダイヤ「これは...」クンクン
果南「潮の匂い?海?」
ダイヤ「えぇ。おそらく今港区の辺りを進んでますし」コキコキ
ダイヤ「近いかもしれませんわ」
果南「お。海ーー」コキコキコキコキ
花丸「果南ちゃんが元気になったずら〜」
果南「だって私、海星人だからね〜」
ダイヤ「なんですか、それ」クスッ
果南「海よろうよ〜。海〜!」
果南「気が少し滅入っちゃったし。ちょっと泳ごうよ〜」
花丸「えぇ...オラ、自転車漕いでクタクタ...」グデッ
果南「何言ってるの〜。水に入れば回復するじゃ〜ん」
花丸「それは果南ちゃんだけずら〜」
果南「マリオもするんだな〜」
ダイヤ「いつのマリオの話ですか...」
果南「よ〜し、最後に海についた人は裸で遊泳〜」
果南「よーい、どん!」コキコキコキコキ!
ダイヤ「か、果南さん!卑怯ですわーー!」コキコキコキコキ
花丸「え!?こんなの、オラが負けるに決まってるずらぁぁぁ」コキコキコキコキ
キャッキャ!
瓦礫の上で作業する人A「...元気だなぁ。あの子達」フゥ
瓦礫の上で作業する人B「辛気臭いよりいいだろ〜」ハハハ
瓦礫の上で作業する人A「そうだなぁ。俺達もあいつらも原爆の放射線で死ぬし」ガラガラ
瓦礫の上で作業する人B「最後ぐらい、楽しくな〜」ガラガラ
--- --- --- --- ---
果南「なんだ...これ」
ダイヤ「...」
コキ..コキ...コキ...
花丸「...やっと...追いついだぁ...」ゼェゼェ
花丸「もう...無理ずらぁ」ゼェゼェ
ダイヤ「...花丸さん、見てはいけませんわ」
ダイヤ「後ろを向いてください...今すぐに」
花丸「えー...?何ー?」チラッ
花丸「...うっ!」
海に浮いてる山盛りの焦げた死体「」
花丸「こ、これは...」
ダイヤ「...うぷっ!」ガシャンッ! ダッダッダッダ!
ウェェェ
果南「なんで...海にこんな」
花丸「そ、そうか...熱ずら」
花丸「...爆熱から逃れる為に、海に飛び込んだよ」
プカプカ...
果南「そんな...こんなの...」ウルウル
海上の焦げた死体「」プカプカ...
海上の焦げた死体「」ジロッ!
果南「!? ひ、ひぃぃ!」ガシャンッ ズザァ! ドデッ!
花丸「果南ちゃん!?」ガシャン! トットット
花丸「果南ちゃん、怪我は!?」
果南「目が、目が...私を」ブルブル
花丸「果南ちゃん!?正気を保って!そんな事ありえないよ!」
果南「もうやだよぉ。帰りたいよぉ」ブルブル
花丸「果南ちゃん...」
花丸「...」チラッ
ダイヤ「うぇぇ...」
花丸「ごめん...みんな...」
コキコキ...
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
花丸「...」パシャッ
ダイヤ「秋葉原もボロボロですわね」
花丸「東京駅から二駅だしね...被害も大きいずら」パシャ
果南「ここがお寺だってわかるのが、奇跡だよね」
ダイヤ「ほとんど燃えてますけども...なんとか鳥居でわかりますわね」
果南「ここさ、私たちがラブライブ前に祈ったところだよね」
ダイヤ「えぇ。Aqoursのみんなで来ましたわ」
果南「あの時さ〜。なんてお願いした〜?」
花丸「ん〜と...」
ダイヤ「願ったことを、言ってもいいんでしょうか...」
果南「いいじゃんいいじゃん〜」
果南「私はさ、歌がみんなに届きますようにって祈ったんだよ」
ダイヤ「私はそうですね...浦の星の思いを届けたいと祈りましたわ」
果南「へー、素敵じゃん」
花丸「オラは...う〜ん」
花丸「あ゛」
ダイヤ「ん?」
果南「マルはなんて祈ったの?やっぱり優勝したい?」
花丸「あはは〜。忘れちゃったじゅら〜」
ダイヤ「恥ずかしがらなくても」
果南「それにさっきの、『あ゛』は、思い出したってことでしょ?」
花丸「うーうん!全然!忘れたずら!」
果南「ま〜る〜」グリグリポーズ
花丸「ひ、ひえーっ!」ピュー
果南「逃げた!待てーーっ」ダッ
ダイヤ「ほんと、二人は...」クスクス
ダイヤ「...」チラッ
燃えた神社: ボロッ...
ダイヤ(神田明神の神様...) スッ...
ダイヤ(神様も家が燃えてしまって大変かと思います...)
ダイヤ(ですが、どうか...世界が平和になるよう、私達をお導きください)
果南「ヘッヘッヘ。捕ま〜えた〜」ガシッ
花丸「あ〜う〜。果南ちゃんから逃げられるわけないずら〜...」
花丸「ん」チラッ
果南「ん?」チラッ
ダイヤ「...」ス....
果南「ん」チラリ
花丸「ん」コクッ
ダイヤ「...」
果南・花丸「」パン!パン!
ダイヤ「ピギッ」パチッ ビクッ!
果南「先に祈るのはフライング〜」
花丸「ずらずら。一緒に祈るずら〜」
ダイヤ「ふふっ...ですわね」
果南「...」スッ
花丸「...」スッ
ダイヤ「...」スッ
ダイヤ(世界に平和が訪れるように...)
果南(Aqoursが集まって歌える日が来るように...)
花丸(昔は、ズラって言わないように、とか祈ったけど...)
花丸(治らなかったし。今はただ...みんなを守れるように...)
サラサラ...
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ガチャッ
ダイヤ「...なんとか日が落ちきる前に戻れましたわね」パチッ
果南「どっと疲れたぁ」グダッ
花丸「お、オラも...足がパンパン...」コヒュー...コヒュー
ダイヤ「お風呂沸かしますわ...」トコトコ ガチャ ジャー...
果南「洗面所借りるね〜。うがいしたい」トコトコ ジャー... バシャバシャ
花丸「オラも...台所でいいや」 ジャー... バシャバシャ
--- --- --- --- ---
花丸「ふい〜。いい湯だった〜」ポカポカ
ダイヤ「お湯、抜いてくれました?」
花丸「うん」
果南「マル〜、カップ麺食べる〜?」
花丸「いらないずら。ありがとう。どっこいしょっと」ボスッ
果南「オッケ〜。じゃ私の分だけ」コポポ...
ダイヤ「あ、そういえば、何回か花丸さんの携帯が震えてましたわ」
花丸「んあ。今日の事を報告したから、その返信だと思う」スッ ポチポチ
花丸「ことりちゃんからも来てるね〜」スッスッス
果南「ん」ピクッ
果南「なんて来てる?」
花丸「神田明神の写真とか、感謝してるみたいずら〜」
ダイヤ「望んでいた結果ではなかったと思いますが...」
花丸「ん。でもね、オラが送った写真の中に」
花丸「友達の写真があったんだってさ〜」
ダイヤ「友達?」
花丸「この難民キャンプの写真。この女医さんが友達なんだって」
果南「へ〜。女医ねぇ」
ダイヤ(!?!?...心なしか、西木野さんに似てますわ)
ダイヤ(『ことりちゃん』って、本当にμ'sの...)
果南「美人だね」
花丸「うん。難民ボランティアなんて、頭が上がらないずら〜」
果南「...ねぇ。鞠莉のことは〜?」ズズイ
花丸「ん?えーっと...ん!」
果南「も、もしかして...見つけ」
花丸「小原グループの経営してるホテルを見つけたって!」
果南「本人じゃなくて、ホテルか〜」
花丸「いやいや。404の中で、小原経営のホテルか見つけるのも」
花丸「苦労だったと思うよ〜?」
果南「あー、うん。別に凄くない、ってわけじゃないんだけど...」
果南「できれば本人の情報が欲しかったかなぁって」シュン
ダイヤ「果南さん。落胆するのは早いですわ」
ダイヤ「そこのホテルに住んでる可能性も、十分ありますわ」
果南「ん...あー、確かに」
花丸「それに、1つホテルが分かれば、系列店を探すのは容易ずら」
花丸「小原系列のホテルを中心に、調査を頼んでみるね〜」ポチポチ
果南「うん。ありがとう」
ダイヤ「相手が交換条件を出して来たら、また一緒に手伝いますので」
花丸「うん...辛い思いをさせるかも知れないけど、頼りにしてるずら」
ダイヤ「他の着信は?」
花丸「あの爆弾関連についてだね〜」
花丸「全体で共有したから、色んな国の人からお礼が来てる」
果南「へ〜」
花丸「ん。爆弾が落ちる事を教えてくれた人からも、個人宛て返信が来てるずら〜」ポチポチ
ダイヤ「私の命の恩人に当たる方ですわね...」
ダイヤ「ぜひ、お礼をお伝え願えますか?」
花丸「うん。それは、一番最初に伝えたよ」
花丸「大事な人を守れたって」ニコッ
ダイヤ「そうですか」ニコッ
花丸「...んあ〜。でも、やけに長い返信だなぁ〜」
果南「今回みたいに、大事な事が書いてあるのかも。読んでよ」
花丸「んー。こんなに長い英文だとPCがないと辛いずら。翻訳できない...」
果南「ん?それなら私が読むよ〜」
ダイヤ・花丸「え!?」
花丸「果南ちゃんが英語を...?」キョトン
ダイヤ「またまたご冗談を...」クスッ
果南「え。なんかムカつくんだけど〜...」
果南「私が帰国子女だって事忘れてない?」
ダイヤ・花丸「あ!」
花丸「そ、そっか海外にいたから...」
ダイヤ「帰国子女ですわね...あの果南さんでも」
果南「こ〜ら。言葉に含みが見えてるよ」グリグリ
花丸「いぎゃぁぁぁ〜〜〜含んだのは、オラじゃないぃーー」
果南「て事で。ほらほら、貸して」
花丸「う〜う〜ん」スッ
果南「どれどれ〜。ふむふむ〜...」
果南「ん?...」スッス
花丸「どう〜?」スリスリ
果南「...」スッスッス
ダイヤ「...果南さん?」
果南「ごめん...普通に今真剣」スッスッス
カッチコッチ...カッチコッチ
果南「難しかったけど読めた...」フゥ...
花丸「内容は?」
果南「今回の東京爆発...北中国からの攻撃じゃないかもしれないって」
花丸「!?」
ダイヤ「...意味がわかりません。どういう事ですか?」
ダイヤ「今回の攻撃...名言されていませんが」
ダイヤ「旧中国軍がクーデターで統治している、北中国からの...」
ダイヤ「日本と東亜連合の会談を狙っての攻撃ですよね?」
花丸「うん。しかもその人は北中国のエージェント」
花丸「爆発した時刻も彼の情報と一致していたし、北中国からの攻撃のはずだよ」
果南「うん...北中国が東京に攻撃したのは事実」
果南「会談中の東亜連合の代表の殺害が目的っていうのも合ってる」
果南「だけど今回の弾道ミサイルに、半径300m以上を破壊する能力は」
果南「なかったって言ってるんだよ」
果南「つまり北中国のミサイルでキノコ雲は...発生しない」
花丸「え...」
ダイヤ「そ、それじゃあ、あの爆発は...」
果南「北中国のミサイルの着弾と同時に」
果南「別の爆弾が爆発した事になる」コクッ
ダイヤ「別の爆弾...?ますます意味がわかりませんわ!」
ダイヤ「同刻に別の国からも爆弾攻撃を受けたと言いますの!?」
果南「その答えに繋がるかもしれないのが...神田明神」
花丸「神田明神?」
果南「あそこの神社さ、高台の上にあって...」
果南「木造なのに、まだ姿がわかるぐらいの被害だったじゃない?」
花丸「うん。写真をことりちゃんに送ったら、神田明神だとわかってたし」
果南「それ、ありえないんだよ」
果南「他国からの攻撃なら、神田明神は燃え尽きてないといけないんだ」
ダイヤ「か、果南さん!もったいぶらずに教えてください!」
果南「今回東京を破壊した爆弾。MOAB」
果南「それが、地上に接着した状態で爆発したって事なんだ」
ダイヤ「!?」
花丸「...それが、何でいけないの?」
果南「ダイヤはわかるでしょ?ミリタリーマニアだし」
ダイヤ「...最大威力の起爆点」ギリッ
ダイヤ「花丸さん。爆弾は自身を中心に球状に被害を及ぼすのは」
ダイヤ「容易に理解ができますわね?」
花丸「うん」
ダイヤ「だとしたら、地上に一番被害を及ぼせるのは...?」
花丸「自分を中心とした球状なら...」
花丸「直径距離を破壊できる、地上で爆発した時じゃない?」
ダイヤ「えぇ、そうですわ。でも、それは地上が『平地』での話」
花丸「!」
ダイヤ「...東京はご存知の通り、ビルが沢山ありました」
ダイヤ「そういう場所の場合、地上でMOABを爆発させたとしても」
ダイヤ「ビルや車が障害物となって、最大威力が出せません」
ダイヤ「...市街地の破壊が目的なら」
ダイヤ「ビルが障害とならない、空中で爆破させるのが定石という事です」
花丸「空中で爆発していたら、神田明神は空からの熱と炸裂で」
花丸「跡形も無くなってしまう...それが残っている事が」
果南「地上で爆発したという証拠」コクッ
果南「他国からの攻撃なら、MOABを使いながらその定石を破るのは考えにくい」
果南「ましてや、北中国のミサイルと同刻に爆発させる離れ業までしているのに」
ダイヤ「...もういいですわ。見えてきました。何処がMOABを使ったか」
花丸「オラも...」
ダイヤ「でも、理由がわかりませんわ。なぜ使う必要があったのです...?」
果南「うぇ!?」
果南「んー。そ〜れは、えっと〜...」
果南「なんでだろ〜?メールには書いてなかったなぁ...あはは」
ダイヤ「急に説得力が...」
花丸「世論操作と情報操作の為ずら」
果南「お」
花丸「キノコ雲」
花丸「404でマスメディアが真実を語れず...」
花丸「限定された情報の中で、世論が出した解が」
花丸「東京が敵国から原爆攻撃を受けたという真実」
花丸「それが間違っているのは、ガイガーカウンターで容易に説明できるけど」
花丸「広島と長崎の強烈な原爆の知識と、キノコ雲の画像が先行して」
花丸「真実が作られた真実を覆すのはほぼ不可能」
花丸「更にオラ達は、数ある虐殺行為の中で」
花丸「小学校の代から原爆投下こそが、最も卑劣な行為だと教えられてきたから」
花丸「それに対しての報復に関しては、仕方がないと腑に落ちてしまう」
花丸「今回の自作自演の爆弾劇で、行いたかった事は...」
花丸「敵国からの攻撃情報に便乗した...」
花丸「世論の後押しによる、自衛隊から軍隊への昇華。というシナリオずら」
果南「...」
ダイヤ「...」
ダイヤ「何なのですか...」
ダイヤ「自国を傷つけてまで、何がしたいのですか...」ウルウル
果南「ダイヤ...」
ダイヤ「果南さん!花丸さん!教えてください!」ブワッ!
ダイヤ「世界で起きたクーデターは、一体何の為なのですか!」
花丸「...」
ダイヤ「彼らは何と戦っているのですか!?」
ダイヤ「私達は何の為に偽装網に踊らされているのですか!」
ダイヤ「教えてください!...教えてください...」ブルブル
果南「ダイヤ。落ち着いて」ギュッ ヨシヨシ
ダイヤ「うあぁ...うあぁぁん!」
ウァァアン! ウワァァン!....
花丸「クーデターの...意味か」ボソッ
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--- --- ---
---
ダイヤ(それから程なくして...)
ダイヤ(日本は東亜連合と安保条約を提携)
ダイヤ(条例に乗っ取って、北中華人民共和国との戦争を開戦した)
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--- --- ---
---
ピロロン
ダイヤ「ん」ゴソゴソ スッ
花丸:東京・横浜付近で焼夷弾が降る可能性があります。本日午後4時頃です
ダイヤ「また火の雨ですか...」ポチッ
ダイヤ「わかりました...っと」スッスッス ポチポチ
ダイヤ(加速する流れの中で)
ダイヤ(変わり果てた彼女の淡白な文面は)
ダイヤ「逃げる準備をしませんと...」ゴソゴソ
ダイヤ(もう昔には戻れないと、つきつけてる気がして...)
ダイヤ(404ディストピア)
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朝になっちゃった ¯\_(ツ)_/¯
3連休は書けない可能性大です ごめんなさい
おやすみなさい >>319
リアルタイムでありがとう。いい三連休を 三連休明けに復活してくれればそれだけで幸せ
お疲れさんですおやすみなさい 花丸「今回の自作自演の爆弾劇で、行いたかった事は...」
花丸「敵国からの攻撃情報に便乗した...」
花丸「世論の後押しによる、自衛隊から軍隊への昇華。というシナリオずら」
ミリィッ
ミリミリミリ
バキバキバキ
花丸「!?!?!?!?」
果南「国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ!!!!!!!!!!!!!」
グワバアアアアア!!!!!!!!!!!!!
花丸「────」
ドッバシャアアアアアア!!!!!!!!!!!
ビチャビチャビチャ!!!!!!!
果南「こんな、腟内部から股割きなんてエグい真似はさぁ、鞠莉にはとても出来ないね」
鞠莉「Oh!花丸の身体が縦に真っ二つね!!!ミラクル!イッツ・ミラクルよ!!!マイ・ダーリン!!!!!」 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 戻りました。保守ありがとうございました 明日の深夜から再開できれば¯\_(ツ)_/¯ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ 3時目処に もっと遅れたらごめんね¯\_(ツ)_/¯ ちょっとまとめきれなかったので明日でごめんなさい。 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ --- --- --- --- ---
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善子(知ってるかしら?)
善子(昔から戦争の理由は3つに分類されるの)
善子(資源や土地の奪い合い)
善子(政府に対する不満からの内乱)
善子(そして宗教的価値観の相違からの抗争。この3つ)
善子(今回の日本の戦争に当てるなら...)
善子(発端は2つ目の内乱に属すわね。クーデターだし)
善子(で、北中国との戦争は1つ目)
善子(脅威への応戦が強調されてたけど、政治面だけをフォーカスすると)
善子(戦争後に決議されるのは、旧中国時代からの天然ガス問題と南北中国の併合)
善子(ほらね?分類に属するの)
善子(世界中で絶賛起きている戦争も、国単位で見るなら)
善子(全て上の3つで説明できる)
善子(...つまり、着眼すべきはここじゃない)
善子(火薬庫っていうのは、どの国にも存在する)
善子(...問題は世界中の火薬庫に、一斉に火をつけたのは誰かって事)
善子(クーデターを先導し、混沌を生み出したジョーカーは?)
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善子「404ディストピア」
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コンコン ガチャ
ルビィ「ただいまぁ」
善子「おかえり〜」カタカタ
ルビィ「またパソコンばかりして〜。目悪くするよー?」
善子「ん」カタカタカタカタ
ルビィ「夕飯は食べたの?」
善子「まだ」カタカタ
ルビィ「欲しい?」
善子「うん」カタカタ
ルビィ「じゃ、何か作るから〜」
ルビィ「呼んだら直ぐ来るんだよ?」
バタム
善子「サンキュ〜」 カタカタカタ
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善子「うまうま」モチャモチャ スッスッス
ルビィ「ご飯中に携帯触るの、お行儀悪いと思うなぁ」ニコッ
善子「ご、ごめん...」カチッ
ルビィ「味、大丈夫?ちょっと味醂入れすぎて...」
善子「ん?平気よ。寧ろこの大根とか、いい味してるわ」モグモグ
ルビィ「あはは。それ冬瓜だよ〜。大根入ってないよっ」ケラケラ
善子「へー。これが冬瓜なんだ。うまうま」モグモグ
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ルビィ「あ、そういえば物理の先生が〜」
善子「うん」
ルビィ「そろそろ授業に来ないと単位落とすってさ」モグモグ
善子「うぐ...単位ねぇ...」
ルビィ「学校おいでよ。楽しいよ?」
善子「戦争中だし...なんか、行く気が...」
ルビィ「空襲が怖いの?」
善子「う〜ん...」
ルビィ「大丈夫だよ〜。戦闘の殆どが大陸だし」
ルビィ「秋田みたいな田舎を攻撃しないと思う」
ルビィ「それにいざという時は、花丸ちゃんが指示してくれるしね」
善子「う〜ん。そういう事じゃないのよね〜」
ルビィ「?」
善子「...今回の戦争。メインは北と南の中国の戦いだけど」
善子「日本だって東京がMOABで壊滅して」
善子「首都が福岡に移るほどの打撃をうけてるわけじゃない」
ルビィ「東京MOABは、自作自演だと花丸ちゃんは言ってたよ?」
善子「あ、うん。それはそうだけど...」
善子「と、とにかくよ。日本全体に緊張が走っているのに...」
善子「私達は秋田で、昔と変わらない平和な日々を過ごしている」
ルビィ「平和だよね〜」
善子「そう、平和。びっくりするぐらい平和」
善子「だから...その世間と現状のギャップがなんか心に来てて...」
善子「今は学校に通うより、もっとすべき事があるんじゃないかって思うの」
ルビィ「そっか...善子ちゃん、色々考えてるんだね...」
ルビィ「なのに、部屋でPC触ってるだけなの?」モグモグ
善子「クゥ〜。突っ込まれた〜」アイタ~
善子「あ〜ぁ...学校が隕石で吹っ飛べばいいのに」グデッ
ルビィ「あ、やけくそになった」クスクス
善子「隕石じゃなくても、爆弾でも、大型地震でも、宇宙人襲来でも」
善子「とにかく校舎が消えて、単位もなくなればいいのに〜」グサッ パクッ モグモグモグ
ルビィ「思考が小学生だね〜」モグモグ
善子「うるひゃ〜い」モグモグ
ルビィ「とりあえず単位がヤバいことは伝えたから」
ルビィ「それでも来ないのは自己責任だよ。善子ちゃん」ガタッ
善子「ヨハネ、ね。はいはい。なんとかしますよ〜」パクパク
ルビィ「も〜。心配だなぁ」
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--- --- ---
---
ホーホー... ホーホー...
コンコン
ルビィ「起きてる〜」ガチャッ
善子「ん」カタカタカタカタ
ルビィ「またPCして〜」
善子「要件は?」カタカタ
ルビィ「...特にないけど。一緒にいていっ?」
善子「ご自由に〜」カタカタカタカタ
ルビィ「ん」トコトコ トスンッ
ルビィ「...」チクチク
善子「...」カタカタ
ルビィ「...」チクチク
善子「何してるの?」クルッ
ルビィ「ん〜?お裁縫。マフラー編んでる」チクチク
善子「あー。もうそんな時期ね」
ルビィ「寒くなってきたよね〜」
善子「白とピンクと黄色...淡い色ね」
善子「汚れが目立たない?」
ルビィ「目立つかも。でも、この色がよかったの」
ルビィ「これAqoursの頃のルビィと善子ちゃんと花丸ちゃんなんだっ」チクチク
善子「あ〜なるほど。イメージカラーね」
ルビィ「うんっ」ニコッ チクチク
善子「出来たらどうするの?」
ルビィ「頑張ってる花丸ちゃんに送ろうかなって」
善子「ふ〜ん...いいんじゃない?」
ルビィ「善子ちゃん、欲しかった?」チラッ
善子「べ、別に!」
ルビィ「じゃ、あとで作ってあげるね〜」チクチク
善子「う、うん...ありがと」ボソッ
ルビィ「...花丸ちゃん、元気かなぁ?」
善子「元気でしょ。3日に1回はトーク来るじゃない」
ルビィ「そうだけどぉ...」アセアセ
善子「...ま。言いたい事はわかるわ」
善子「定時連絡みたいよね。最近のあいつのトーク」
ルビィ「うん...ちょっぴり寂しい」シュン
ルビィ「ずらずら言ってる花丸ちゃんが恋しいよ」テヘヘ
善子「ははっ。文字にも語尾に『ずら』付けてたらヤバいわね」
善子「ま、忙しいのよ。あいつもあいつで」クルッ カタカタ...
ルビィ「ピギィ...ヘナメルチェ...」
善子「あ、ルビィのピギィ久しぶりに聞いたかも」カタカタカタ
ルビィ「うぎゅっ!で、出てた?」
善子「うん」ケラケラ
ルビィ「うゅ...直らないなぁ」シュン
善子「ルビィのそれが直らない間は、あいつも『ずら』ってるわよ」カタカタ
ルビィ「...ふふっ。そっか。ずらってるといいなっ」
ルビィ「で、善子ちゃんはPCで何してるの?」
善子「ん〜?」カタカタ
善子「何してると思う?」クックック
ルビィ「Aqoursの誰かと会話してるわけじゃなさそうだし...」
ルビィ「ネットでAK47でも見てるの?」
善子「ぶふっ!ちょ、それ、黒歴史!言うのやめて!」
ルビィ「あ〜、そこは自覚してるんだ」クスクス
善子「〜〜っ!///」
ルビィ「じゃ、ミリタリーでないとすると...」
ルビィ「やっぱり、善子ちゃんは何をしてるの?」
善子「ん」ポリポリ
善子「ルビィには言ってもいっか...」
ルビィ「?」
善子「...レジスタンス」
善子「私もアクセスできるの」
ルビィ「!?!?」
善子「驚いた?」
ルビィ「れ、レジスタンス...」
ルビィ「だ、ダメだよっ!花丸ちゃんがダメって言ってたよ!」
善子「ん...だから、ずら丸には内緒でよろしく」ペコッ
ルビィ「あ、うん」ポカーン
ルビィ「...って、やっぱりダメだよ!危険だよぉ!」
善子「あーもう!平気よ、平気!」
善子「日本ではレジスタンスに属するのは違法じゃないんだから!」
ルビィ「だけど、今は超非常事態宣言中だよ!?何が起こるか...」
善子「確かに、あれは危惧すべきかもしれないけど...」
善子「結局のところ、あれの内容は自衛隊を軍に昇格させる為のもので」
善子「レジスタンスに引っかかりそうな、スパイ防止法や国家反逆罪に変更がなかったし」
善子「クーデターが隠蔽によって、憲法介入がほぼ不可能な状態で」
善子「明示上、言論の自由が憲法として保証されてる以上、脅威に犯される道理はないわ!」フンス!
ルビィ「ピギィ...」
ルビィ「友達二人がレジスタンスだなんて...末恐ろしいよ...」ブルブル
善子「あ、言っとくけど、私はレジスタンス活動全くしてないわよ?」
善子「ただのコミュニケーションツールとして利用してるだけ」
ルビィ「ど、どういう事?」
善子「ほら。日本もLINEが404で潰れてからトークアプリが無くなって...」
善子「国内で使える代替アプリでAqoursと話せるようになったけど」
善子「お世辞にも、高性能とは言えないじゃない?」
ルビィ「うん。使いにくい。文字数制限あるし、画像も送れない」コクッ
善子「そこでレジスタンスのトークツールがイケてるってわけ」
善子「文字数制限もないし、画像も容量が小さければ送れるわ」
ルビィ「おぉ!」
善子「さらに海外の人と話せるし、私信機能やグループチャット機能もあるの」
ルビィ「うわぁ...昔のLINEみたいだー!」キラキラ
善子「スタンプ機能はないけどね」フフン
善子「という事で、最近はこのレジスタンスのネットワークを間借りして...」コホン
ルビィ「ウンウン!」
善子「『十ヨハネのお告げ十』っていうオカルト専門部屋を運営してるの!」
ルビィ「ウンウン!」
ルビィ「... は?」
善子「なんとグループの人数は2000人を突破!日本のオカルト部門で最高コミュニティよ!」
善子「毎日迷えるリトルデーモンの悩みを聞いて、救済を与えてるの!」キラキラ
ルビィ「...」
善子「長かったわ...」グッ ウルウル
善子「404でオカルトがネットから弾圧されてから、実に3年」
ルビィ「...」チクチク
善子「一時は洗脳されて、ミリタリーの道に落ちた事もあったけど...」
善子「ルシファーの導きの元、またヨハネとして戻ってきたの」
ルビィ「...」チクチク
善子「しかも、散り散りだったリトルデーモン達と奇跡の再会っ」
善子「これは使命なの!彼らを正しい道に導けという、お告げなの!」キラキラ
ルビィ「...」チクチク
善子「ルビィ」
ルビィ「...ん?」チクチク チラッ
善子「あなたも...堕天しない?」
ルビィ「...」
ルビィ「遠慮します」ニコッ
善子「クックック。残念だわ。あなたは栄誉リトルデーモ...」
ルビィ「ルビィ。そろそろ、お部屋戻るね〜」スタッ
善子「ふぇ...そう?」キョトン
ルビィ「善子ちゃん」
善子「む?」
ルビィ「あんまりレジスタンスの人たちに迷惑をかけちゃダメだよ?」ニコッ
善子「」ゾクッ
善子「しょ、承知...」
ルビィ「じゃ、おやすみ〜。ほどほどにね〜」トコトコトコ ガチャッ
バタンッ!
善子「おやすみ〜...」
善子「...」
善子「...」コソコソ... ガチャッ
シーン...
善子「いない...わね」パタンッ
善子「...さてと」トコトコトコ...ボスッ カチカチッ
P2P暗号通信システム: 新着メッセージが1件あります。 From 花丸
善子「やりますか...」カタカタカタ
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今日はここまで。お疲れ様でした
長い間お待たせして、申し訳ありませんでした。平日はちゃんとあげられるよう努めます これをそのまま名前変えた作品がなろうとかハーメルンに埋もれてそう
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善子「...」プルルルル...
花丸『んあ』 ガチャリ
善子「んあ?じゃないわよ」
善子「あんた、文字打つの遅すぎで会話にならないんだけど」
花丸『ご、ごめん...』
善子「そんなんで、よく日本専属の情報屋みたいな事できるわね」
善子「しかも英語で」
花丸『うぅ...』
花丸『キーボードのアルファベットの位置は覚えたんだけど』
花丸『ひらがなの位置が覚えられないずら〜』
善子「平仮名打ちしてるのね...」
花丸『声出して大丈夫なの?』
善子「ルビィは寝たわ。そっちは?」
花丸『果南ちゃんが隣で寝てる』
善子「なーに?あんた果南と住んでんの?」
花丸『果南ちゃんのお父さんが商売あがったりだーって』
花丸『被災地の公共事業に参加しに行っちゃったから」
花丸『気兼ねなくお泊まりしてるずら〜』
善子「出稼ぎ...一家の大黒柱っていうのは大変ね」
花丸『ね〜』
善子「内浦や沼津は大丈夫?焼夷弾とか飛んできてない?」
花丸『平気だよ〜。関東や名古屋みたいな事にはなってないずら』
花丸『日本が攻撃されるのも、最近は稀だしね』
善子「そう。よかった...」
善子「ま、日本と東亜連合が押してきてるから」
善子「このまま制圧して、終戦も近いのかも」
花丸『ん〜。どうだろう?』
善子「どういう事?」
花丸『まだオラも裏どりをしていないけど』
花丸『北中国の支援に、ロシアの軍事産業が介入してる噂があるの』
善子「...厄介そうね。ロシアって」
花丸『善子ちゃんのだ〜い好きなAK47が、沢山流れてる噂ずら〜』
花丸『ちょっと行きたくなった?』 ケラケラ
善子「うぐっ。黒歴史を弄らないでよ...」
花丸『あ、銃』
花丸『そうそう。確認してもらいたいのがあって連絡したんだよね〜』
花丸『画像送るずら〜』カチカチ カタカタ
善子「ん?」
ピコンッ
善子「この画像は?」カチカチ
花丸『東亜連合軍の兵隊さん...のはず。あってる?』
善子「軍服に詳しいのは曜だけど...」
善子「そうね東亜連合軍だわ」
花丸『どこの国の所属か、わかる?』
善子「ヘルメットを見る限り、南中国ね」
善子「それだけ?」
花丸『うーうん。本題はここから』
花丸『その兵隊さんが持ってる銃』
花丸『なんていう銃かわかるかなぁ?』
善子「銃?う〜ん、画像が荒いわね...服で隠れてるし...」
花丸『ごめんね。でも、大事な事ずら』
善子「...でも、Type95ではないわね」
花丸『Type95?』
善子「北と南に別れてない頃の中国軍の正式小銃よ」
善子「弾倉の位置と形が特殊でね。見ればわかるの」フフン
花丸『さすがずら』
善子「そうね。で、この銃身や形状からすると」
善子「89式のカスタム」
花丸『...』
善子「うん。89式だと思うわ」
花丸『確認だけど、89式って日本の銃だよね』
善子「そうね。日本製の自衛隊...日本軍の正式小銃よ」
善子「輸出とか、今までしてなかったはずだけど」
花丸『ん。でもこの画像を見る限り、そうじゃなくなったみたい』
花丸『実はこの戦争で大陸にどんどん流れてるって噂があってね』
善子「マジ?89式が?」
花丸『まじ』
善子「ヒュ〜。国産小銃が大陸デビューかぁ」
花丸『...ちょっと喜んでる?』
善子「あ、いや...ごめん」
花丸『まだ抜けきれてないね。ミリタリー』クスクス
善子「あ、あんたもその部分の知識を頼りにしてくるじゃないのよ!」
花丸『まぁね〜』クスクス
善子「クゥー。早くヨハネを黒魔術に染め上げて〜!」
花丸『それもどうかと思うずら』
善子「コホン。ま、武器輸出の法律が変わって...」
善子「ヘリやミサイル系の技術の輸出はしてたみたいだけど」
善子「正直、日本の銃が輸出されるってのは意外だったわ」
花丸『中国軍のクーデターで、正式銃が南中国に配備できなくて』
花丸『南中国の政府軍に対して、日本が武器の援助してるって位置付けらしい』
花丸『ま、援助って言っても、貰うものは貰ってるけど』
善子「ふ〜ん」
善子「武器輸出で日本が儲ける日が来るとはね」
花丸『東京MOABの原因に、南中国も少なからず関与してるし』
花丸『この銃の採用を断れなかったみたいずら』
善子「そうね。もっと性能のいい銃も今ならあると思うもの」
花丸『AK47? M16?』
善子「クックック。今の私なら、SCAR-Lを選ぶわ」ギラン
花丸『知らない銃ずら...』
花丸『ま、いいや〜。協力ありがとう』
善子「...どうするの?これをネタに世論感情を煽るつもり?」
善子「反戦国家だった日本が、戦争で利益を得てるって」
花丸『そう思考誘導するのは、簡単だと思う』
花丸『だけど、戦争の黒幕は日本でした。っていう短絡的結論で』
花丸『日本全体のイメージダウンする事は避けたいかなぁ』
善子「そうね。その結論が一般論になったら、煮え湯を飲まされるのは日本だけ」
善子「東亜連合の各国にだって、この戦争に対するメリデリがあるんだから」
善子「それはフェアじゃないわ」
花丸『公表するにしても、他国の思惑の公開後か...』
花丸『日本の軍事クーデターの事実が広まってから』
花丸『軍をスケープゴートに出来るタイミングが、ベストだと思う』
善子「...ふ〜ん。ちゃんと考えてるじゃない」
善子「伊達にメインストリームの情報リーカーになってないわね」
花丸『ふふふ」
花丸『でも日に日にオラを仲介して、公表させたい情報が集まってくるから』
花丸『裏どりに時間を追われて大変ずら...』ゲンナリ
善子「お疲れ」クスッ
花丸『だけど、この戦争の本意みたいなのは見えてきたし』
花丸『情報を出す順序と時期を間違えなければ』
花丸『連合軍と北中国との戦いから、日本をパージ出来るかもしれないね』
善子「うん。今のあんたのレジスタンス内での影響力なら」
善子「参加してない人にも人伝てで伝わると思うわ」
花丸『そうだね〜。たくさんの人を救えればと思うずら〜』
善子「救いねぇ...」
善子「...ま、これについてはこれでおしまいにしましょっか」
花丸『ん?』
善子「私からもあんたに伝えたい情報があるの」
善子「この戦争より上位レイヤーの動きについて」
花丸『!』
花丸『善子ちゃん...まさか、何かわかったの?』
善子「クックック。ヨハネとリトルデーモンを甘く見ない事ね」
善子「知ってるかしら?陰謀論はオカルトの得意分野なのよ?」
善子「馬鹿にされがちだけど、火の無いところに煙はたたぬ」
善子「事実の裏付けだって、あったりするのよ?」フフン
花丸『おぉ〜』
善子「順を追って説明するわね」
善子「全ての始まり...404削除騒動から」
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>>415
そうなんだ... いい銃だと思ってた
銃の知識Wikipediaだから、変なところあったらごめんね ¯\_(ツ)_/¯ >>418 × メリデリ ◯ メリデメ メリットデメリットの略です。ミスごめんなさい
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善子「404削除騒動。それがテロ発端っていうのは知ってるわね?」
花丸「うん。世界中のサーバーをマルウェアで同時破壊したんだよね」
善子「そうよ」
花丸「うーん、パソコンの世界。未来ずら」
花丸「マルウェアって名前も、オラに刺さるものがあるずら」
善子「何を呑気に...」
花丸「マルがマルッとマルウェア〜」
善子「...」
善子「あんたって、たま〜に最高にアホになるよね」
花丸「じゅらっ!?」
善子「はぁ〜。ま、出来れば犯人の素性や目的...」
善子「その辺が分かれば良かったんだけど」
善子「ブラフが多くて追えなかったわ」
花丸「仕方ないよ。オラも無理だった」
善子「うん。だから、私はテロリストを追うのをやめて」
善子「404削除騒動自体を調べる事にしたの」
善子「特に、404で削除されていったジャンルの順番」
花丸「消されたジャンルの順番?」
善子「えぇ。結果的にインターネットが軍事一色になったせいで」
善子「404削除騒動の意図は、情報に多様性を無くすことで」
善子「単一の情報の影響力を上昇させ」
善子「世論の好戦意識を煽るため。とされてるわよね?」
花丸「うん。それはオラが見つけた論文の逆説ずら」
善子「あ、これ、あんたの流したんだ」
花丸「うん」
善子「私もこの説に異論はないわ」
善子「事実、私もミリタリーに虜になったからね」
善子「...だけど軍事がネットに残り、人類のミームになった現象の裏で」
善子「404に別の意図がカムフラージュされてないか、気になったの」
花丸「う〜ん。難しくなってきたかも」
善子「簡単よ」
善子「普通、削除...消すって行為は」
善子「本来人目に触れさせたくなくて行う事でしょ?」
花丸「確かに」
善子「404で消えていったネットの文化は無差別ではなく」
善子「明確に人の意思の下消されていた」
善子「なら、404を主導した人や団体にとって、不都合なコンテンツは」
善子「早めに消したんじゃないか?って考えたの」
花丸「新しい視点ずら」
善子「その結果をレジスタンスの私信で送るわね」カチカチ
ピコンッ
花丸「ん...あっ」
善子「...気づいた?」ニヤッ
花丸「やっぱり最初はオカルトが404の餌食だったんだね」ケラケラ
善子「そ、そこはどうでもいいの!どうでも良くないけど!」アセアセ
善子「もっと気になるところ、あるでしょ!」
花丸「え〜...そうだなぁ」
花丸「サブカル系が最初に消されてる中、明らかに浮いてる削除項目は」
花丸「...為替、外為」
善子「それよ」ギラン
花丸「ここから先も調べたの?」
善子「勿論。興味深い話を聞いてきたわ」
善子「というのも、サーバーテロが起きた時」
善子「為替のレートが緊急ストップしたみたいなの」
花丸「為替の交換にも支障が出たんだね」
善子「えぇ、恐らくね。でもその日の内に復旧したんだけど...」
善子「その日からレートの動きが、どうも手動だった臭いのよ」
花丸「手動?」
善子「根拠もあるわ。画像を送るわね」
ピコッ
善子「これ、外為トレーダーの記録なんだけど」
善子「上のグラフと下のグラフがあるでしょ?」
善子「上が404削除騒動より2週間前のUSDJPYレート」
善子「そして下が、404後3日目のUSDJPYレート」
花丸「...2銭だけ上にズレてるけど、波が一緒ずら」
善子「その人曰く、本来こういう事は起きないんですって」
花丸「うん。為替レートはトレーダーの売り買いで変わるものだから」
花丸「1日中一緒の波が出る事はおかしいよ」
善子「でね。これは私の仮説なんだけど...」
善子「テロリストに破壊された為替のシステム...」
善子「この時点で本当は復旧できなかったんじゃないかと思うの」
花丸「十分に考えられるずら」
花丸「でも通貨の価値がわからなくなったら、世界中の貿易に支障が出るから」
花丸「とりあえず、過去のレートを参考に、復活させる必要があったのかも」
善子「うん。でも、その試みは思ったより早くバレてしまったみたいで」
善子「不具合につけ込んだトレードが横行したみたい。SNSの魚拓もあるわ」
花丸「次くる波が分かっていれば、FXは必ず勝てるもんね〜」
善子「私は世界規模の404削除騒動が起きたのは...」
善子「世界中のお金に関係する、この事実を」
善子「一般人から隠蔽するためだったと思うのよ」
花丸「いい線行ってると思う」
善子「あんたにそう言われると、ちょっと自信が出るわ」フフン
花丸「だけど、それだけじゃ世界同時クーデターの意図が」
花丸「説明できてないずら」
善子「クックック。順に説明するって言ったでしょ?」
善子「...とにかく、為替が404で早めに人目から消えたわけだけど」
善子「外為自体がなくなったと思う?」
花丸「んー。無くなってないでしょ」
花丸「通貨の価値がわからなきゃ、89式の輸出なんてできないわけだし」
花丸「貿易全部出来なくなっちゃうずら」
善子「そう。為替自体は消えてないわけ。一般人には404で隠されたけど」
善子「大企業や国には公開されてるの」
善子「IP送るわ」カタカタカタ ッターン
ピコッ
花丸「10.133.41.....これが為替レートにアクセス出来るIP?」
善子「えぇ。検索にも引っかからないし、URLも振られてないけどね」
善子「あ、家のPCからのアクセスは控えるのよ?ログを取られる」
善子「最低でも大学回線で」
花丸「分かったずら〜」
善子「本当はレートを見たいけど無理だから、口頭でザックリ言うと」
善子「過去レートによる予測値でレートが決まるようになって以来...」
善子「戦争による為替変動が皆無になったのよ」
花丸「!?」
花丸「戦争が為替に影響しない...?」
花丸「おかしいずら。為替って大統領のツイッターで上下してたぐらい」
花丸「すごく不安定なものなのに」
花丸「地政学リスクがお金の価値に影響しないなんて...!」
善子「驚くわよ?東京MOABだってビクともしない」
善子「日本の株価も落ち着いたものよ?」
善子「昔は地震で暴落してたのにね」
花丸「...」
善子「...わかる?これが404の情報封鎖の力」
善子「今ならどこの国も戦争をしたって、デメリットがないって事よ」
花丸「戦争はお金を産む。それは事実ずら」
花丸「でも、それを止めてくれていた懸念が崩壊しちゃったんだ...」
善子「そして、それを出汁に世界中の軍部をたぶらかしているコミュニティがいる」
花丸「そのコミュニティは...?」
善子「軍事産業、404削除推進委員会、そして...」
善子「3年経っても壊れたレートで世界の混沌を保持している」
善子「世界銀行よ」
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ガチャッ ソーッ
善子「...」ヒョコッ
ルビィ「zzz...」スースー
善子「...」トコトコトコ ギシッ
善子「...」ヨシヨシ
ルビィ「ん...zzz...」スースー
善子「ふふっ...」
善子「...ごめん。ルビィ」ボソッ
善子「あんたは昔のずら丸に戻って欲しいって言ってたけど」
善子「私がどんどんあいつを世界の深みに誘ってしまう」
ルビィ「うゅ...zzz...」
善子「今日の事だって、あいつの事を考えるなら」
善子「話さなかった方が良かったのかもしれない」
善子「だけど、あいつがレジスタンスで体張ってるの見てると」
善子「力になりたくなってくるのよ...」ヨシヨシ
ルビィ「ピギィ...zzz...」
善子「許してね。ルビィ...」ギシッ スッ トコトコ
善子「ん?」ピタッ
三色のマフラー
善子「...作り切ったんだ」スッ フワフワ
善子「ふふっ。やるじゃない。あいつも喜ぶわね」
善子「じゃ、おやすみ」ギィー
ガチャン...
ルビィ「zzz...」パチッ
ルビィ「善子ちゃん...」
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---
善子(知ってるかしら?)
善子(引っ込み思案で、読書好きで、物静かな女の子)
善子(そんな私の大事なリトルデーモンが)
善子(平和を願う人々の目となり、世界を先導しているの)
善子(私はあいつが混沌に身を投じると言うなら、止めはしない)
善子(私にはわかるの)
善子(あいつは、世界を変えるジョーカー)
善子(そろそろおさらばしましょうか?)
善子(404ディストピア)
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次誰にスポット当てようか決まってないです
やってない子で誰とかもらえると私が助かります¯\_(ツ)_/¯ 鞠莉はともかく2年生組が登場してないのが気になるなー
そのうち頼む >>252
なんであんなド下手くそなSS作者と間違えるんだよ…侮辱だぞ 今回も面白かった
オチというか全体の流れは決まってるの? >>460
2年生ホントだ。頑張ります
>>464
流れはある。オチはよしなに?
ルビィ(ルビィは、いつも守られる側)
ルビィ「...」チクチク
ルビィ(他のAqoursがリアルで何かと対峙する中)
ルビィ(私だけ遠い場所で平和に暮らしてる)
ルビィ「...」チクチク
ルビィ(なんだかそれは、寂しいなって)
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ルビィ「404ディストピア」
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チュンチュン! チュンチュン!
善子「はぁ?レジスタンスに入りたい?」モグモグ
ルビィ「うん」
善子「この前は危険だ〜って言ってた癖に」
ルビィ「あ、危ないと思ってるよ...!」アセアセ
ルビィ「だけど、善子ちゃんや花丸ちゃんがいるのに」
ルビィ「私だけしてないのは...ほら」
善子「ふ〜ん」モグモグ
善子「あんたは気にしなくていいわよ」
善子「好き好んで参加してんだから」
ルビィ「で、でも...私も...」
善子「うーん。それより、今日は久々に学校に行こうかな〜」ノビー ポキポキ
善子「一緒に行きましょうよ」
ルビィ「うん...」
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プルルルル ピッ
ダイヤ『はい』
ルビィ「もしもし?お姉ちゃん?元気?」
ダイヤ『もちろん元気ですわ』
ダイヤ『あなたこそ。東北は寒いでしょ?』
ルビィ「うん。寒い〜」
ダイヤ『風邪をひかないようにするのですよ?』
ルビィ「はーい」
ルビィ「今電話平気?」
ダイヤ『えぇ』
ルビィ「ルビィね、来週の月と金に大学休んで」
ルビィ「おねいちゃに会いに行こうかなぁって思ってるんだ」
ダイヤ『私に会いに来る...?』
ルビィ「美味しいお土産も持ってくよっ」
ダイヤ『...関東に来るって事ですか?』
ルビィ「うん。その際に泊まる場所ないから〜」
ダイヤ『ダメですわ』
ルビィ「えっ?」
ダイヤ『関東に来てはいけませんわ』
ルビィ「でもルビィ、おねいちゃんに...」
ダイヤ『首都が福岡に移っても、関東はまだ攻撃対象地区ですわ』
ダイヤ『危険です』
ルビィ「うゅ...」
ダイヤ『安全になるまでお待ちなさい』
ルビィ「...」
ダイヤ『いいですね?来てはいけません』
ルビィ「...」
ダイヤ『ルビィ?返事は?』
ルビィ「...っ」
ルビィ「...そんなに、危険ならさ...」
ダイヤ『?』
ルビィ「どうしてお姉ちゃんは関東から逃げないの...!?」
ダイヤ『...!』
ルビィ「ルビィ、知ってるよ」
ルビィ「お姉ちゃんの学校、もう潰れちゃったんでしょ?」
ダイヤ『...っ』
ルビィ「特別転入許可だって発行されてるみたいじゃん」
ルビィ「秋田においでよ。同じ学校に通お?」
ルビィ「お父さんもお母さんも心配してたよ?」
ダイヤ『...私には、することがありますので...』
ルビィ「...」ギリッ
ルビィ「する事って何...?花丸ちゃんのお手伝い!?」
ダイヤ『そ、それは...』
ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん!」
ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ!?」
ダイヤ『ルビィ...』
ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの!?」
ルビィ「する事って何...?花丸ちゃんのお手伝い!?」
ダイヤ『そ、それは...』
ルビィ「そんなの、どうだっていいじゃん!」
ルビィ「死んじゃうかもしれないんだよっ!?」
ダイヤ『ルビィ...』
ルビィ「心配してるのに、どーしてわかってくれないの!?」
ルビィ「みんなみんな、レジスタンスばっかり!」
ルビィ「コソコソして、ルビィの知らないところで危ない橋渡って...!」
ダイヤ『ルビィ...そう言うわけでは...』
ダイヤ『みんなをあなたを守ろうと...』
ルビィ「守られるのは、もうお腹いっぱいだよっ!」
ルビィ「世界がどうとか、わけわかんないよ...私達女子大生だよ...?」ポロポロ
ルビィ「いいじゃん。平和な所でみんなで静かに暮らそうよぉ」ポロポロ
ルビィ「お姉ちゃんの、バカァ...」ポロポロ
ダイヤ『...許してくださいまし』
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--- --- ---
---
ピッ!
果南「んー?どうしたの」
ルビィ『2人で話がしたいんだけど』
果南「ん?」
果南「...わかった。まち」
果南「マル〜。ちょっと席外すね〜」ガタッ
花丸「いいよ〜。溺れても助けに行けないけど〜」カタカタ カタカタ
果南「バーカ。海に入るわけじゃ...」
果南「あ、やっぱり後で入ろっかな。マルは?」
花丸「うぇ!?さ、寒いから勘弁してくれずら...」ブルッ
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ザザーン... ザザーン...
果南「お待たせ」
ルビィ『ごめんね、急に』
果南「いいよ〜。別に〜」
ルビィ『波の音、聞こえるね。懐かしいなぁ...』
果南「今日はちょっと荒れてるけどね〜」
果南「で、どうしたの?」
ルビィ『お姉ちゃんの事なんだけど...』
果南「ダイヤの?」
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--- --- ---
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果南「ふんふん。なるほどねぇ〜...」
ルビィ『花丸ちゃんはお友達だけど...』
ルビィ『もし、お姉ちゃんが危険な場所にいる理由が花丸ちゃんなら』
ルビィ『そこまでして欲しくない...止めてほしいの...!』
果南「ん。ま〜。ダイヤが関東で動いてくれることは」
果南「私もマルも色々助かってはいるんだけどね」
ルビィ『だ、だけど...お姉ちゃんは!』
果南「安心して」
果南「みんなには負担かけて、頼ってるけど」
果南「Aqoursのみんなを地方の駒だとは、思ってはいないから」
ルビィ『それは...花丸ちゃんも?』
果南「うん。マルも」
果南「万が一、みんなの事をそういう風に考えるようになったら」
果南「私がぶん殴って目を覚まさせるよ」フッフッフ ポキポキ
ルビィ『果南ちゃん...』クスッ
果南「それに、ダイヤが関東に残る理由さ」
果南「多分私達に関係のない部分だと思うんだよね」
ルビィ『...どういうこと?』
果南「東京MOABが落ちた時、マルと私、ダイヤに会いに行ったんだ」
ルビィ『果南ちゃんが日本に帰ってきて、初めて電話をくれた時だよね?』
果南「そうそう〜」
果南「その時さ、内浦に戻るように誘ったんだけど〜」
果南「頑なに帰ろうとしなかったんだよね」
ルビィ『...そうだったんだ』
ルビィ『なんでだろう。絶対に帰った方がいいのに...』
果南「まぁー。なんというか〜」
果南「ダイヤのやつ、大学の友達が東京MOABで犠牲になった事に」
果南「責任感じてるみたいでさ」
ルビィ『責任?』
果南「もっと強く逃げるように勧めれたら」
果南「助けられたんじゃないかって...」
ルビィ『...』
ルビィ『爆弾が爆発したのは、お姉ちゃんのせいじゃないのに』
果南「うん。ルビィは正しい。でも、無理もなくてさ」
果南「実際に関東の被害を、この目で見たんだけど...」
果南「あれは...地獄だった」
ルビィ『...』
果南「あの場に居たものは、全部死んでた」
ルビィ『想像できないや...』
果南「無理だろうねぇ...それだけ衝撃的だった」
果南「あの死体の山に友達がいると考えたら」
--- --- --- --- ---
海上の焦げた死体「」ジロッ
果南「!? ひ、ひぃぃ!」ズザァ!
--- --- --- --- ---
果南「...責任を感じるのも、無理ないんだよ」
ルビィ『...』
果南「ダイヤは今、危険な場所にいる事で」
果南「そういった自責の念から逃れようとしてる」
果南「自ら自分を苦しめる事で、懺悔を捧げているつもりなのさ」
ルビィ『お姉ちゃん...』
ルビィ『理解できないよ...そんなの、悲しすぎるよ』
果南「理屈じゃないんだよ...この行動は」
果南「でも、ルビィなら...」
果南「自暴自棄なダイヤを避難させる事ができるかもしれない」
ルビィ『でも、来るなって言われちゃって...』
果南「そんなの無視すれば良いじゃん」
果南「ルビィはもう、1人で考えて行動できるでしょ?」
ルビィ『!』
ルビィ『...そうだね。ルビィはもう大人だもん』
果南「うむ」ニコッ
果南「ごめんね。本当なら私がついててあげるべきだったんだけど」
果南「こっちはこっちで、見といておかないと暴走しそうな子がいてさ」
ルビィ『うーうん。大丈夫だよ。お姉ちゃんは私がなんとかする』
ルビィ『果南ちゃんは花丸ちゃんの側にいてあげて』
果南「流石ルビィだね〜。帰ってきたら飴ちゃんあげる」
ルビィ『また子供扱いして〜』クスクス
果南「おっと。癖が」
ルビィ『も〜...変わらないなぁ』
果南「よく言われる〜」ケラケラ
果南「じゃ、ダイヤの事任せたよ。ルビィ」
ルビィ『うん』
果南「あ、関東に行くときは善子も連れてきな?」
果南「流石に1人で歩くのは危険だから」
ルビィ『わかった』
果南「あ、でも善子は不運だしなぁ...」
ルビィ『う。た、確かに...』
果南「ま、その辺もルビィの判断でいいや」
ルビィ『あはは。了解』
果南「じゃ。私、そろそろ戻るね」
ルビィ『うん』
ルビィ『...果南ちゃん』
果南「ん?」
ルビィ『ルビィを...ルビィを信じてくれて、ありがとう』
果南「うむ。朗報待ってる」
ルビィ『はいっ!』
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--- --- ---
---
トコトコ
果南「ただいまー」
花丸「おかえり〜」カタカタ
果南「フゥ〜〜〜」ギシッ ボスッ
花丸「大きなため息だね。大丈夫?」クルッ
果南「いや〜...」チラッ
花丸「?」
果南「ほんと、アゼリアは問題児ばかりだなぁって」ケラケラ
花丸「ずら?」
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--- --- ---
---
ビューーーーッ!
善子「さっぶ...!お外、さっぶ!」トコトコ ブルブル
善子「くそー。物理の先生め。とことん脅してきてぇ...」ブツブツ
善子「化学なんて魔術に比べたらヘッポコなのよ...」ブツブツ
善子「でも、単位を落とすのは流石になぁ〜...」ゲンナリ
善子「世界の危機より、明日の単位」
善子「ちゃんと学校に通おうっと...」トコトコ
ガチャッ
善子「ただいま〜。う〜、サブサブ...」
ルビィ「...っ!...っ!」セッセ! セッセ!
善子「あーん?何してんの?ルビィ」
ルビィ「東京に...行く準備...!」セッセ!
善子「はぁ?東京?なんでまた...」
ルビィ「お姉ちゃんを迎えに行くの!」
善子「ダイヤを?ふ〜ん」
ルビィ「何を他人事みたいに...?」
ルビィ「善子ちゃんも行くんだよ。早く準備して!」
善子「は、はぁ?私も?てか、いつ出発よ」
ルビィ「明日早朝!」
善子「明日ぁ!?ルビ、明日は大学が...」
ルビィ「休むよね...?ルビィのお願いだよっ?」キラキラ
善子「ちょ...」
善子「あんた、言う事コロコロ変わりすぎーっ!」
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--- --- ---
---
乙
スポットキャラ変えながらもちゃんとストーリーが進んでくの良いねぇ 花丸(世界の流行に自分を染めていくべきか...) トコトコ
花丸(過去にすがり、自分らしさに引きこもるべきか...) ガタッ ボスッ
花丸(オラはとりあえず、後者を選び...) ペラッ
花丸(今日も今日とて、読書にふけるのであった) ペラッ
花丸(な〜んてね) フフッ
ミリィッ
ミリミリミリ
バキバキバキ
花丸「!?!?!?!?」
果南「国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ!!!!!!!!!!!!!」
グワバアアアアア!!!!!!!!!!!!!
花丸「────」
ドッバシャアアアアアア!!!!!!!!!!!
ビチャビチャビチャ!!!!!!!
果南「こんな、腟内部から股割きなんてエグい真似はさぁ、鞠莉にはとても出来ないね」
鞠莉「Oh!花丸の身体が縦に真っ二つね!!!ミラクル!イッツ・ミラクルよ!!!マイ・ダーリン!!!!!」 ルビィ「どう言う事なの〜!」
ルビィ「原宿系ファッションサイトが駆逐されてるよぉ」ピギィ
善子「...まだましじゃない」
善子「占い、黒魔術系列はとっくに404なんだから...」
花丸「大変ずらねぇ」
ルビィ「404削除騒動の煽りが、いつか来ると思ってたけど」
ルビィ「いざ消えるとショックだよ〜」
善子「まだ序章よ〜。これから、どんどん消えていくんだから」ズーン
ルビィ「ヒィ〜〜ッ」
花丸「経験者は、語る。ずらなぁ」
ゴスッ
グジュリッ プシャアアアア
花丸「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」
鞠莉「傷口の上に抉るような一撃!」
鞠莉(これは痛いわねぇ)
鞠莉(もんどりうっちゃって面白い)くすくす
果南「おや?鞠莉今のウけたかい?」
鞠莉「GOODよ、かなぁん」 今一番面白いSSやね!
ラブライブ板に柱があった全盛期を思い出す すみません眠いので、一度寝て朝できたら短めで更新します おやすみなさい
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ガタンゴトン ガタンゴトン
善子「ふわぁ〜」
善子「で」ブスー
善子「なんでダイヤんとこに行くとか言い出したのよ」ブスー
ルビィ「...」
善子「...」
善子「あんた〜。その歳で急なホームシック〜?」ニヤニヤ
ルビィ「...うん」
善子「...」フゥ
善子「...あっそ」プイッ ブッスー
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ガタンゴトン ガタンゴトン
善子「ふわぁ〜」
善子「で」ブスー
善子「なんでダイヤんとこに行くとか言い出したのよ」ブスー
ルビィ「...」
善子「...」
善子「あんた〜。その歳で急なホームシック〜?」ニヤニヤ
ルビィ「...うん」
善子「...」フゥ
善子「...あっそ」プイッ ブッスー
ルビィ「...善子ちゃんは」
善子「あん?」
ルビィ「今東京がどうなっているか知ってる?」
善子「多少は」
ルビィ「ルビィは知らない。レジスタンスじゃないから」
善子「...」
ルビィ「ルビィは他人と同じように、ネットのニュースでMOABが落ちた事しか知らない」
ルビィ「被害者数も、規模も知らない」
善子「...必要な情報は国内トークで、ずら丸が共有してくれるでしょ」
善子「知らなくていい事なのよ。それ以上の事は」
ルビィ「そんな事ないよ」
ルビィ「私のお姉ちゃんがいる場所の事だもん」
ルビィ「ルビィが一番知らなきゃいけないと思う」
善子「ダイヤと個人で話したりしないの?」
ルビィ「する...けど、何も教えてくれない」
ルビィ「元気だって言うけれど...」
善子「ふ〜ん」
善子「ルビィ。あんた、少しはダイヤの事考えてあげなよ?」
善子「あんたを関東から遠ざけてる理由なんて」
善子「ちょっと考えれば分かるでしょ」
ルビィ「そんなの...」
ルビィ「善子ちゃんが、東京の状況が分かるから言えるんだよ...」
ルビィ「みんなから情報を404されてるのに、何を分かれって言うの?」
善子「...」
善子「そうね...そうかも」
ルビィ「善子ちゃんは知ってたかもしれないけど」
ルビィ「お姉ちゃんの学校がね、潰れたんだってさ。MOABで」
ルビィ「...MOABが落ちたのはとっくの昔だけど」
ルビィ「ルビィはこれを、つい最近お母さんから教えてもらったの」
善子「...そう」
ルビィ「お姉ちゃん、家族なのに一言も教えてくれなかった」
ルビィ「...花丸ちゃんや善子ちゃんも教えてくれなかった」
ルビィ「やっぱり、悔しいよ」
善子「...ごめん」
善子「そうね...」
善子「あんたに少しでも東京の惨劇を伝えておけば」
善子「行きたいとか、言わなかったかも」
ルビィ「私がお姉ちゃんを見捨てて、逃げ出すと思う?」
善子「...」
善子「はぁ〜...」
善子「い〜や。遅かれ早かれ行くことになってたわ」ヤレヤレ
ルビィ「うん」
ルビィ「ねぇ。単位の件ごめんね」
善子「別に...反省文書くの、手伝いなさいよ」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ここまで。また帰宅後ボチボチ
更新遅くてごめんね¯\_(ツ)_/¯ すみません。キリがいい所まで書けないのでまた明日。。。 帰宅とか言わんでいいから
投下できる時だけレスしてね 途切れて送信されたんよ 3時目処¯\_(ツ)_/¯ --- --- --- --- ---
--- --- ---
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ヒュウ〜〜...
ルビィ「...」トコトコ
善子「...」トコトコ
ルビィ「街が黒いね」
善子「横浜にも焼夷弾が落とされてるし」トコトコ
善子「ビルもススだらけなのよ」
善子「良かったわ。黒の上下にして」
ルビィ「お姉ちゃん、こんな街で暮らしてるんだね...」
--- --- --- --- ---
ジャー...
ルビィ「お待たせ」フキフキ トコトコ
ルビィ「ちゃんと公園のトイレお水流れたよ。善子ちゃんも行ってきたら?」
善子「そうね...あんたを待ってたら行きたくなった」トットット
ルビィ「行ってらっしゃーい」
ルビィ(...お姉ちゃんの家が近くなるにつれて)
ルビィ(壊れた建物も少なくなってきた)
ルビィ(流石にお姉ちゃんの家が壊れてるって事は無さそう)
ルビィ(あと10分くらいかなぁ...道に迷わなければ)
ルビィ(ん...?)
--- --- --- --- ---
ジャー...
善子「ふい〜」フキフキ
善子「あれ?ルビィ?」
ルビィ「こっち〜」
善子「そんなとこで、何してんのよ」トットット
ルビィ「ん、これ」チョイチョイ
善子「あん?ボロボロだけど...ダンボール?」ヒョコッ
善子「うぇ...」
子猫の死骸「」
善子「死んでからだいぶ時間が経ってるわね...」
ルビィ「この子...さ」
ルビィ「焼夷弾が降る中ひとりぼっちで、きっとすごく怖かったよね」
ルビィ「鳴いても誰も助けてくれなくて、すごく寂しかったよね」
善子「...そうね」
善子「避難する際に飼ってたペットを連れて行けなくて」
善子「この猫のように犠牲になった子も多いんじゃないかしら」
ルビィ「この寒空の下、ひとりぼっちで死んでいったなんて」
ルビィ「寂しすぎるよ。悲しすぎるよ...」ウルウル
善子「そうね...」
ルビィ「善子ちゃん、この子にお墓を作ろうよ」
善子「はぁ...?道具もなしに?」
ルビィ「うん。あそこの木の下に」グシグシ
善子「...はぁ、仕方ないわね」
ルビィ「...ありがとう、善子ちゃん」
善子「どうせ汚れてもすぐ洗えるしね」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
パンッ
ルビィ・善子「安らかに、お眠りください」
ルビィ「...」ギュッ
善子「...」
ルビィ「ごめんね...もっと早くに来れたら...」スッ...
善子「ん。きっと天国に行けたわよ」スッ...
善子「お墓まで作ったんだもの」
ルビィ「だといいな...」
善子「泥、落としましょ」
ルビィ「うん」
トコトコトコ...
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ダイヤ「...」
ルビィ「来ちゃった」ペロッ
善子「ヤッホ。やつれたわね」
バタンッ! ガチャッ
ルビィ「うわっ」
善子「ヒュ〜。そんな勢いよく閉じなくても」
ルビィ「開けてよー。お姉ちゃん」ドンドン
ダイヤ『...帰りなさい。ここには来るなと言ったはずですわ』
善子「ダイヤァ。そりゃないわよ」
善子「あんた、秋田からここまで何時間かかると思う?」
善子「東京がアレだから迂回して来たって言うのに」
ダイヤ『大体。善子さんが居ながら、なんでルビィを止めなかったのですか』
善子「別に〜。私保護者じゃないし」ヤレヤレ
ダイヤ『これでは善子さんとルビィを同居させた意味がありませんわ』
善子「うぐ...言ってくれる...」
ルビィ「善子ちゃんに当たるのは筋違いだよ、お姉ちゃん」
ルビィ「ルビィがやりたい事を止める道理は誰にもないでしょ?」
善子「そうだそうだー」
ダイヤ『...』
ルビィ「それに、同居人のお世話してるのは、むしろルビィだよ!」
ルビィ「善子ちゃん、家事一切しないんだもん!」
ルビィ「ゴミ出しも洗い物もしてくれない!」
ルビィ「ずっと家にいる癖に!」
善子「ちょ...それ、今言わなくてもよくない?」アセアセ
ルビィ「...ねぇ、お姉ちゃん」
ルビィ「私たち、面と向かって会話しなきゃ」
ルビィ「お互いどれだけ心配しているか伝えられないと思うんだ」
ダイヤ『...』
ルビィ「ルビィは、関東の事全然知らなかったし...」
ルビィ「ここに来て、改めてお姉ちゃんに」
ルビィ「安全な所に逃げて欲しいと強く思ったけど...」
ルビィ「お姉ちゃんが、ここにいなきゃいけない真っ当な理由があるなら」
ルビィ「私も善子ちゃんも帰るつもり」
ルビィ「扉を開けてよ。お姉ちゃん」
ルビィ「まずはお話ししよう?」
ダイヤ『...』
善子「ダイヤ。ルビィもそろそろリアルを知る運命なのよ」
善子「あんたに反対されても、自分の意思でここまで来るようになった妹を」
善子「受け入れてあげてもいいんじゃない?」
ダイヤ『...』
ガチャリ...
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
コトッ
ダイヤ「すみません、水とカンパンぐらいしかなく」
善子「別に良いわよ。結構美味しいし」パリパリ
ルビィ「うん」パリパリ
善子「ていうか、折角プリン買って来たんだから食べなよ」
ルビィ「一番大きいのにしたんだよーっ」
ダイヤ「ありがとうございます。折角ですので冷やしてから食べますわ」
ルビィ「あ、そうだね〜。その方が絶対いいねっ」ニコッ
ルビィ「でも、水道ガス電気全部あってよかったよ」
ダイヤ「そうですわね。ここまで攻撃されて無事なのは」
ダイヤ「関東ならではなのかもしれません」
ルビィ「多分、田舎じゃ無理だよね〜」
善子「そうね。秋田とか電気とか直ぐ止まりそ」
ダイヤ「焼夷弾で繁華街は燃えましたが」
ダイヤ「住宅街は攻撃を受けていませんからね」
ルビィ「お金とかご飯はどうしてるの?」
ダイヤ「公共事業に参加してますわ」
ダイヤ「もらえる金額は微々たるものですが」
ダイヤ「ご飯を食べさせてもらえるので、助かってます」
ルビィ「へー」
ダイヤ「あと、アパートの修復義務を大家さんがしないので」
ダイヤ「家賃を1万円にしていただきました」
善子「やっす...ま、誰も住まないか」
ダイヤ「大学もなくフルで働けるので」
ダイヤ「なんだかんだ収入はプラスですわ」
善子「ふ〜ん。結構まともな暮らしできてんじゃん」
善子「荒れ果てた暮らしをしてるんだと思ってたわ」
善子「世紀末みたいな」
ルビィ「ルビィも」コクッ
ダイヤ「まともな暮らし...ですか」
ダイヤ「公共事業。聞こえは良いですが、作業は主に瓦礫の撤去」
ダイヤ「掘って出てくるのは、人の死体ですわ」
善子「...」
ルビィ「死体...」
ダイヤ「元首都ですからね。人も沢山いました」
ダイヤ「瓦礫を少し掘れば、生き絶えた人が出て来ます」
ダイヤ「彼らを掘り出して死体袋に入れる...それが作業ですわ」
善子「キツそうね」
ダイヤ「慣れますわ。気がつけば、ルーチン作業になります」
ルビィ「...」
ダイヤ「...ただ、ふと持ち上げた瓦礫に」
ダイヤ「その人が必死に生きようとした爪痕があった時」
ダイヤ「思い出した道徳心が、私の心を締め付けて」
ダイヤ「呼吸が止まりそうになりますわ」
善子「...」
ダイヤ「遅れて申し訳ありませんでした、と心の中で謝るのですが」
ダイヤ「所詮私への気休め。偽善ごっこですわ」
ルビィ「...」ズキッ
ダイヤ「そして貰える少しの賃金と食べ物」
善子「...」
ダイヤ「...私にはこれがまともな暮らしには感じませんわ」
ルビィ「...ごめんなさい」
善子「ごめん...」
ダイヤ「すみません。責めたつもりは...」シュン
ダイヤ「ただ...平穏な暮らしではない、と伝えたかっただけで」
ルビィ「...」
ルビィ「...じゃあ、お姉ちゃんは...どうしてその生活を続けるの?」
ダイヤ「...っ」
ルビィ「平穏な暮らしが今の日本じゃ無理なのはわかるけど...」
ルビィ「辛い思いをしなくても済む場所はいっぱいあるじゃん」
善子「そうね。関東から出るだけでも色々道は開けるのに」
善子「どうしてなの?」
ダイヤ「それは...」
ルビィ「...」ジッ
ダイヤ「...っ」プイッ
ルビィ「...やっぱり、自分を虐めるため?」
善子「ん?」
ダイヤ「...」
ルビィ「守れなかった学校の友達に対しての償いのつもりなの?」
ルビィ「罰を受けてるつもりなの?」
ダイヤ「...!」
ダイヤ「...償い。そうかもしれませんわ」
ダイヤ「私は心の何処かで、罰を受ける事を望んでいたのかも...」
ルビィ「そんな事をしても誰も生き返らないよ...」
ルビィ「そんなの最低の自己満足だよ...!」
ルビィ「お姉ちゃんが傷つく事なんて、誰も望んでいないのに!」
ダイヤ「...」
善子「...」コクッ
ルビィ「埋もれた人を待ってる人に返すのは大事な事だと思う...」
ルビィ「けど、お姉ちゃんがそれをやりたがってるって」
ルビィ「ルビィは...感じない!」
ルビィ「自分を傷つける為に、他人の不幸を使うなんて良くないよ!」
ルビィ「目を覚ましてよ!ルビィと一緒に来てよ!」ガシッ
ダイヤ「ルビィ」
善子「...同意」
ダイヤ「善子さん...」
ダイヤ「...」
ダイヤ「そうですね。私が関東に留まるのは」
ダイヤ「本気で人を救おうとしてる方にも失礼かもしれませんわ...」
ルビィ「じゃあ...っ」
ダイヤ「いえ。それでもまだ帰れません」
ルビィ「...っ!」
善子「ダイヤ...あんた!」
ダイヤ「自分勝手なのは分かっています...!」プイッ
ダイヤ「ですが...まだ、見つけていないのです...」
ルビィ「見つけていない...?」
ダイヤ「大事な...友人を」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ブロロロロ... ゾロゾロ... ガヤガヤ...
善子「はぁ...こんな酷いバス初めてだわ」ゲンナリ
ルビィ「うゅ...ちょっと酔った」ゲンナリ
ダイヤ「こんなところで法定速度を守ってもあれですしね」
善子「でも公共事業の為のバスって事は国営でしょ...?」
ルビィ「法律守らなくて良いのかなぁ?」
ダイヤ「超非常事態宣言で、法定速度無効になったのでは?」
善子「はは。ちょっとウケる」
ルビィ「ふふっ」クスクス
ダイヤ「ふふふ」
ダイヤ「でも本当に参加してよろしいのですか?」
ダイヤ「昨日も言いましたが、死体が出てくる可能性も」
善子「分かってるわよ。散々聞いた」ホジホジ
ルビィ「ルビィ、決めたの。現実を直視するって」コクッ
ダイヤ「そうですか...」
ルビィ「それに、その人の為にもお姉ちゃんの為にも」
ルビィ「早く見つけてあげたいの」
善子「...」フッ
ダイヤ「わかりました。ありがとうございます」ニコッ
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ルビィ「よいしょ...よいしょ...」ヨタヨタ...
善子「ダイヤ〜。大きい瓦礫はどうするの〜?」
ダイヤ「蹴って割れるなら、小さくしてください」ガラッ ガラッ
ダイヤ「ダメなら、後ほどくるブルドーザーに任せましょう」
善子「りょうか〜い」ゲシゲシ バキッ ガラガラ
善子「よし...」ヒョイヒョイ... ヨタヨタ...
ルビィ「お姉ちゃん、この金属は...?」ヨタヨタ
ダイヤ「左の道側に」
ルビィ「は〜い」ヨタヨタ
ルビィ「ん?」
瓦礫から見える指:
ルビィ「ピギッ!」ガランガラン!ゴロン!
ダイヤ「ルビィ?大丈夫ですか?」
ルビィ「う、うん...びっくりしただけ...」
ルビィ「...ここ。人、見つけた」
善子「!」
ダイヤ「...そうですか。掘り起こしましょう」
ルビィ「うん」コクッ
善子「わ、私も手伝う!」ガラガラ! タッタッタ
--- --- --- --- ---
ルビィ「...」
善子「...」
ダイヤ「...」
目を見開いた女性の遺体「」
ルビィ「ん」スッ
目を閉じた女性の遺体「」
ダイヤ「善子さん。集合場所から、遺体袋を持ってきてください」
善子「分かった」コクッ タッタッタ
ルビィ「...この子、ルビィと同じぐらいかな」
ダイヤ「そうですわね。1年生ぐらいでしょうか」
ルビィ「これからって時に死んじゃうなんて...」
ダイヤ「えぇ。この寒空の下、瓦礫に埋れて一生を終えるなんて...無念だったと思いますわ」
ダイヤ「ルビィ、平気ですか?」
ルビィ「心臓がバクバクしてる...」
女性の遺体「」
ルビィ「だけど頭は冷静なの。怖いって感じない。悲しいとも感じない」
ルビィ「ただ、死体を前にして...虚無感がすごいの」
ダイヤ「そう...ですか」
ルビィ「この子、お姉ちゃんの探してる子じゃないよね?」
ダイヤ「違いますわ」
ダイヤ「でも、いるならこの学校の瓦礫の下のはずです」
ルビィ「他のサークルのメンバーはここで見つけたんだっけ」
ダイヤ「えぇ」
ルビィ「すごいなぁ。見分けがつくなんて」
ダイヤ「朝練の途中だったのか、それぞれ練習着を着てましたからね」
ダイヤ「火傷の酷い友人も居ましたが、それでも判別できました」
ダイヤ「見つけて居ない友人は...あと1人ですわ」
善子「ごめん。袋はもうなくて、毛布渡されたー」タッタッタ
ダイヤ「そうですか...仕方ありませんわね」ゴソゴソ キュポッ サラサラ
ルビィ「ん。何してるの?」
ダイヤ「見つけた場所、時間。あと、遺体の特徴をメモしてます」サラサラ
ダイヤ「このメモが遺族探しの鍵になります」
善子「なるほどね。用意がいいわね」
ダイヤ「何回も参加してるので...段取りを覚えました」サラサラ キュッ ビリビリ...
ダイヤ「包みましょうか」
メモを持たせた女性「」
善子「うん」パサッ
ルビィ「遺族の元に帰れるといいね」クルッ... クルッ...
ダイヤ「そうですね」クルクル
ダイヤ「彼女のご家族がMOABに巻き込まれてないことを祈りましょう」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ガヤガヤ... ガヤガヤ...
善子「...」ゲッソリ
ルビィ「...」グッタリ
善子「ルビィ、あんた平気?」
ルビィ「筋肉が?精神が?」
善子「両方」
ルビィ「察してほしいな」ハァ...
善子「そうね。愚問だった」ハァ...
善子「作業場が大学跡地だとは聞いてたけど...」
善子「同世代の死体ばっかりでキツいわ」
ルビィ「休憩してると思い出してなお辛い」
善子「わかる。瓦礫撤去してる時の方が気は楽よねぇ」
ルビィ「うん...」
ダイヤ「2人とも、ランチをお持ちしましたわ」トコトコ
善子「ごめん...あんまり食べたくないかも」
ルビィ「ルビィも...」
ダイヤ「いけませんわ。午後からの作業に耐えられなくなります」
ダイヤ「ランチは必ず食べてください」ズイッ
善子「うぅ...」ヒョイッ
ルビィ「いただきます...」ヒョイッ
ダイヤ「...気持ちはわかりますわ」
ダイヤ「私も最初は食べられませんでしたから」
ダイヤ「ですがこれが現実です。2人が見ると言った東京の現状です」
ダイヤ「夕方まで送迎バスは来ません。耐えてください」
ルビィ「うん...」カチャッ パクッ モグモグ
善子「はぁい...」カチャカチャ パクッ
善子「あんまり美味しくない...」モグモグ
ダイヤ「あなた達は食べて時間を潰したら、また持ち場に戻ってください」スッ トコトコ
ルビィ「お姉ちゃんは休憩しないの?どこ行くの?」
ダイヤ「道沿いに置かれた他のエリアの遺体袋を確認して周ります」
ダイヤ「もしかすると...あの子がいるかもしれないので」
ルビィ「そう...」カチャッ...
ダイヤ「私も時間になったら戻るので、ちゃんと食べておくのですよ」タッタッタ
善子「はぁ...」スクッ パクッ
ルビィ「...やっぱり、お姉ちゃんはすごいや」
善子「ね。家ではメンタル弱ってるかなって思ったけど」
善子「体を動かしてると、やっぱ昔のダイヤだわ」
善子「頼りになるっていうか、すごいしっかりしてる」
ルビィ「お姉ちゃんだもん」
ルビィ「ここに残るキッカケこそ、不純だったとしても」
ルビィ「ずっとクヨクヨなんてしてるわけないよね...」
善子「ちょっと安心した?」
ルビィ「うん」コクッ ニコッ
善子「...あと関東にいれるのも1日だけど」
善子「もし、例の子見つからなかったら...あんたどうするの?」
善子「ダイヤを強制的に秋田に連れてくの?」
ルビィ「わかんなくなっちゃった」シュン
ルビィ「お姉ちゃんに安全なところに住んで欲しいし」
ルビィ「なんと言われようと、連れてくつもりだったけど...」
ルビィ「全てのお友達を見つけたいっていうお姉ちゃんの気持ちも」
ルビィ「尊重してあげたくなってきた」
善子「...そうよね」
善子「それがダイヤの罪意識を軽くさせるのなら」
善子「最後までさせてあげたほうがいいわね」
ルビィ・善子「はぁ...」グッタリ...
女医「ん?」トコトコ ピタッ
女医「そこの2人。見ない顔ね」クルクル
善子「ん...あ、はい」
ルビィ「今日...初参加で...」
ルビィ(マスクしてるけど...どこかで...)
女医「そう。気分悪そうだけど大丈夫?」クルクル...
女医「怪我とかしてるなら、あっちのテントで治療するわ」クルクル...
善子「いえ。怪我は大丈夫です...けど」
女医「けど?」
ルビィ「思ったよりショッキングで...ご飯が喉を通らなくて」
女医「あぁ...」
女医「最初は、生きてる人が見つかって」
女医「瓦礫撤去の作業の成果の実感が得られてたけど...」
女医「今はもう、亡くなってる人ばかりよね」
女医「ノイローゼになる作業員も多いわ」
ルビィ「はい...」
善子「わかる気がします...」
女医「でも、気を落とすことはないわ」
女医「たとえその人を救えなくても...」
女医「貴方の働きは、遺族の気持ちを救っている」
女医「誇りに思いなさい?」
ルビィ「はい...」
女医「それに、放射能騒動で作業員がいなくなる中」
女医「初参加してくれるたのは、とても嬉しいわ」ニコッ
ルビィ「MOABだから汚染なんてされてないのに...」
ルビィ「みんな知らないから...居なくなっちゃうんだ」
女医「ん?」ピクッ
女医「ちょっと待って、貴方...」
女医「なんで原爆じゃなくて、MOABだと知っているの?」
ルビィ「?...あ」
善子「ば、バカ!」
女医「貴方たちまさか、レジスタンス」ザワッ ズザッ
ルビィ「あ...あわわ...」
善子「ち、違うんです!あくまでも友達が、その!」
女医「私もよ」ボソッ
善子「え...え?」
ルビィ「!」
女医「レジスタンス。内緒よ?いい印象を持たない人もいるから」コソコソ
ルビィ・善子「」コクコク
女医「ここに来たのは情報集め?知ってる事なら教えるけど」コソコソ
ルビィ「い、いえ。レジスタンスとは関係なくて、人探しで...」
善子「人探しというか、遺体探しですけど...」
女医「なによ。身構えちゃった」クルクル
女医「遺体ねぇ。どんな遺体を探してるの?」
女医「もしかして、総理大臣?」クスッ
善子「そ、そう言えば。見つかったんですか?」
女医「見つかってないわ」フリフリ
女医「あと東亜連合の議員の遺体もね」
ルビィ「爆心地にいたらしいし、跡形もなく消えたんじゃ...」
女医「その説が有力だけど...」コソコソ
女医「もしかしたら、生きてるんじゃないかとも言われてるわ」ボソボソ
ルビィ・善子「!」
女医「福岡でそれらしい人を見かけたって...真意はわからないけどね」
善子「調べる必要があるかもしれないわね...」
女医「ふふっ。興味あるみたいね。貴方もしかして花丸って子?」
善子「い、いえ。違います」
女医「あら。図星だと思ったのに...」クルクル
女医「あの子、色んな情報流してくれるから助かるのよ」
善子「えぇ...そうですね」
ルビィ(花丸ちゃん、見ず知らずのレジスタンスにも認知されてるんだ...)
女医「国民みんなレジスタンスの情報見てくれればいいのに」
女医「そしたら、放射能がないって広がって東京復興も早くなるんだけど...」
女医「ごめんなさい。脱線したわね」クルクル
女医「どんな遺体を探してるの?」
女医「とっくの昔の遺体じゃなければわかるかも。毎日見てるから」
善子「あ、ちょっと待ってください...」ゴソゴソ
善子「昨日ブルートゥースでもらった写真が...」ポチポチ スッスッス
善子「この子です」スッ
女医「ん?学生?若いけど」
ルビィ「大学生です」コクッ
女医「学校は?」
ルビィ「お姉ちゃんが青学だったので青学だと...ダンスサークルです」
女医「青学のダンスサークル...ふむ」
女医「...」
女医「あ」
女医「この子の居場所、私わかるかも」
ルビィ「ほ、本当ですか!?」
女医「えぇ。パパの知り合いの病院に...」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ウィーン... ダッダッダ!
ダイヤ「はぁ...はぁ...!」ダッダッダ!
看護婦「ちょっと貴方!病院では走らないで...!」クルッ
ルビィ「す、すみません!」ペコッ タッタ...
善子「後で言って聞かせます!」ペコッ タッタ...
ダイヤ「りなさん...お願い...!」ハァ...ハァ...
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--- --- ---
---
あの猫死んじゃったのか…
放置する花丸と墓を作るルビィ…
そして真姫登場、あとりなってまさか… 真姫ちゃんきたー
妙な作者像を押し付けてくる輩もいるけど好きなように進めてな 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ おはようございます また帰宅後今夜進めればと思います 国木田花丸は五体引き裂かれて内蔵引き千切られて血反吐撒き散らしてのたうち回って死に晒せ
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ガラッ!
ダイヤ「りなさん!」ハァ...ハァ...
ルビィ「はぁ...はぁ...」
善子「ぜぇ...ぜぇ」
機器に繋がれた友人りな「zzz...」コヒュー... コヒュー...
ダイヤ「...」
善子「この子が...はぁはぁ...りな?」
ルビィ「お姉ちゃんの...はぁはぁ...友達?」
ダイヤ「...」ツー...
ダイヤ「」コクッ ポロロ...
ダイヤ「...」トコトコ...ポスッ
スッ...ギュッ
友人りな「ん...」パチッ
友人りな「...」チラッ
ダイヤ「うぅ...」ポロポロ ギュゥ...
友人りな「...」
友人りな「...無事だったんだね。ダイヤさん」
友人りな「痛いところ...ない?」
ダイヤ「ありませんわ...」ギュウ... ポタポタ
友人りな「よかった」スッ ナデナデ
ルビィ「ふふっ」ニコッ
善子「ふっふっふ」ギランッ
友人りな「...友達?」コヒュー コヒュー
ダイヤ「妹と...友人です」
友人りな「あぁ...ダイヤさんご自慢の...」
友人りな「...恥ずかしいな。髪もボサボサだし」
友人りな「顔隠すものないかな」チラチラ
ダイヤ「何を今更...」クスッ
友人りな「アイデンティティだから...」クスッ
友人りな「心配させちゃった...よね?ごめんね」
ダイヤ「いえ...いいのです...」
友人りな「他のみんなの事...知ってる?」
ダイヤ「...」
ダイヤ「」コクッ
友人りな「そう...」シュン
ダイヤ「...すみません」
友人りな「なんで謝るの...?」
友人りな「謝らなきゃいけないのは...こっちだよ」
友人りな「あの日、ダイヤさんの言ったの事...」
友人りな「全部正しかった」
ダイヤ「...」
友人りな「いつも正しい事を言ってたのに...」
友人りな「どうしてあの時は信じてあげられなかったのか」
友人りな「悔やんでも...悔やみきれないよ」ポロポロ
ダイヤ「...りな...」
友人りな「ごめんね。ダイヤさん...本当にごめんね」ポロポロ
友人りな「ダイヤさんが頑張ってた事気づけなくて...」
友人りな「本当にごめん...!」ポロポロ
ダイヤ「あ、あぁ...あぁ....」ツーッ
ダイヤ「あぁ....う、うあぁ...」ブルブル
友人りな「ごめん...ダイヤさん。バカだった私達を許して...っ」ギュッ
ダイヤ「うわぁぁああん!」
善子「...」
ルビィ「...」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ガタンゴトン... ガタンゴトン...
善子「...」ボーッ
ルビィ「...」ボーッ
善子「よかったの...?これで」
ルビィ「お姉ちゃんの事?」
善子「うん」
ルビィ「あの場で、りなさんをほっといて逃げようなんて言えないよ」
ルビィ「家族もお台場住みだったって言うことは...」
善子「...」
ルビィ「りなさんが退院したら一緒に疎開すると言ってたし」
ルビィ「ルビィはお姉ちゃんの言ったことを信じるよ」
善子「...ん。そうね」
善子「...」
善子「あ、あのさ...」
ルビィ「...?」
善子「ここ来る前に、あんたレジスタンスに入りたいって言ってたじゃない?」
ルビィ「うん?」
善子「この前は話を流しちゃったけど...」
善子「家に着いたら、ツール共有するわ」
善子「Welcome to Underground」ギランッ
ルビィ「あぁ...」
ルビィ「...今はいいや。レジスタンスはやめとく」フリフリ
善子「え?」
ルビィ「ルビィね...最初、この騒動の中で」
ルビィ「自分も何かしなきゃいけないと思ってたの」
ルビィ「他のみんなみたいに、自分を世界に染めながら」
ルビィ「何か役割を持たなきゃいけないって思ってたの」
善子「...」
ルビィ「でも、死んでいる人を見て何も感じず...」
ルビィ「生きている人に会えて喜びを覚えるこんな世界に」
ルビィ「自分が慣れてしまうのは...絶対に嫌」
ルビィ「みんなが、世界を変えようと頑張っているなら」
ルビィ「...ルビィはその日が来るのを信じて待とうと思う」
善子「...そう」
ルビィ「そしてね。平和を取り戻した時...」
ルビィ「ルビィは、このディストピアに染まりきった人達から」
ルビィ「本来の喜び、怒り、悲しみ...楽しみ」
ルビィ「そういうのを取り戻せられるように、頑張りたい」
善子「...」
ルビィ「その日が来るまで...」ブルブル
ルビィ「この悲しい気持ちを忘れないようにしたいの」ツーッ
ルビィ「うぅ...うぅ...」グシグシ
善子「...」ヨシヨシ
ルビィ「どうして、あんなに人が死ななきゃいけないの?」ツーッ ポトッ
ルビィ「おかしいよ...どうして人間同士が戦うの?」ポロ...ポロ
ルビィ「お姉ちゃんが、心配で心配でたまらないよぉ」ポロポロ
ルビィ「一緒に来て欲しかったよぉ」ポロポロ
善子「よく...耐えたわね」ヨシヨシ
ルビィ「ふぇぇええん」ポロロロロ...
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
果南「...ん...ん...そっか」
果南「うむ。いいと思うよ...強くなったね」
果南「それじゃ...」ピッ
花丸「ルビィちゃん?」カタカタ
果南「うん。ダイヤんとこ行ってたんだって」
花丸「ごっ!か、関東に!?」
果南「うん」
花丸「き、危険ずら!」
果南「もう秋田に帰宅してるって〜」
花丸「善子ちゃんがいながら...何やってるずらっ」ブツブツ
果南「...」ジトー
果南「...」ガシッ
花丸「へぶっ!」
果南「たく〜。あんたも善子も、ダイヤも」グシグシグシ
果南「ルビィの事を猫可愛がりしすぎなんだよ〜」グシグシグシ
果南「ルビィももう立派な大人なの〜」
花丸「髪の毛がぁ〜。モジャモジャになる〜〜」
花丸「果南ちゃんはオラの事、もうちょっと可愛がって欲しいずらぁ...」
果南「ん〜?可愛がってんじゃん」
花丸「う〜ん...可愛がるとは...」ジトー グシャァ...
果南「それにダイヤを説得して」
果南「埼玉で入院してる友人が退院したら、逃げるように約束したってさ」
花丸「え...ダイヤさん?ついに...?」
果南「私達が何言っても、ダメですわの一点張りだったのにね」ケラケラ
花丸「姉妹パワーずらなぁ」
果南「ね?ルビィが関東に行って正解だったでしょ?」
花丸「そうだねぇ。確かに」コクッ
果南「よかったよ。ほんと...ダイヤは頑固だから」
グゥ〜...
花丸「お」
果南「...ん。そろそろご飯にしよっか///」
果南「ダイヤの事を聞いたらホッとしてお腹空いちゃった」ガタッ
花丸「腹の虫が鳴いたずら〜」ケラケラ ガタッ
果南「何にしよっか〜?」トコトコ
花丸「わかめ丼以外ならなんでも...」トコトコ
果南「じゃ、海ぶどう丼...」トコトコ...
花丸「海藻から離れたいなぁ...」トコトコ...
パソコン:...
...
ピコンッ
P2P暗号通信システム:新着メッセージが1件あります。 From ことりちゃん
P2P暗号通信システム:鞠莉ちゃん見つけたよ〜!
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ルビィ(きっとAqoursのみんなが平和にしてくれるから)
ルビィ「...」チクチク
ルビィ(普通の幸せを、噛み締めて)
ルビィ「ん」チクチク
ルビィ「できた〜。マフラ〜」
ルビィ(404ディストピア)
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Welcome to Underground言いたがりな善子ちゃんかわいい 今回も面白かった
ルビィは強くて良い子
新境地のダイりなも良いなぁ ついに鞠莉パートか……
しかし、二年生が何してるのかさっぱりわからんな。何かあるのか
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ガチャッ バタム カチャリ...
小原父「」トコトコトコ
鞠莉「...」カタカタカタカタ ッターン
小原父「...来たぞ。話はなんだ?」
鞠莉「...」カタカタ... ピタッ
鞠莉「...」クルリッ ニヤッ
小原父「...」ジッ...
小原父「で?」
鞠莉「...ねぇダディ」
鞠莉「私達小原...この混乱に乗じて」
鞠莉「お金持ちになってみたいと思わない?」ニヤリッ
小原父「...」
小原父「...」
小原父「...詳しく聞こう」
鞠莉「ふふっ...」
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鞠莉「404ディストピア」
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ピンポーン アテンションプリーズ... ネクトフライト...
鞠莉「なんで日本に帰れないのよ!」バンッ
空港職員「で、ですから、ただいま日本が超非常事態宣言中でして...」
鞠莉「そんな情報ネットになかったわよ!」
空港職員「インターネットには載っていませんが、確かな情報でして...」
空港職員「日本行きの便は出せないのです。ご理解ください」
鞠莉「確かな情報ってなに?ネット以外でどうやってわかるのよっ!」
空港職員「空路会社のみに通達される情報です」
鞠莉「そんなの知ったこっちゃないわよ」
鞠莉「日本に爆弾が落ちたのよ!?帰らせてよ!」
空港職員「すみません、ご理解ください」ペコリッ
鞠莉「〜〜っ!」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ガチャッ バタムッ!
鞠莉「ただいま!」カツカツカツ!
小原父「ご立腹だな...無理だと言っただろう」ペラッ
鞠莉「ふんっ!」カツカツカツ ガチャッ ウィ〜ン バタム
鞠莉「...」キュッキュッキュポ!
鞠莉「グビッ...グビッ...ぷはぁぁ〜」
小原父「...あ。冷蔵庫の飲みかけのアイスワイン」
小原父「飲まないでくれよ?」クルッ
鞠莉「Sorry. Too Late」ヒック...
<< ちょっと遅かったわね >>
小原父「オゥ...」
鞠莉「ていうか、何?超非常事態宣言って!」ヒック...
鞠莉「原爆が落ちた事しかインターネットに載ってないじゃない!」ヒック...
小原父「...404で規制されてるからな」
鞠莉「渡航に必要な情報ぐらい流してもいいんじゃないの!?」
小原父「...日本にとって不都合な情報でも含まれてるんだろう」ペラッ
小原父「404規制を盾に、政は報道管制を敷いている」
小原父「かつては飽和していたネットの情報も」
小原父「今や銃のカタログと不十分なニュースだけだ」
小原父「日本の現状を知りたければ、別の手段を使いなさい」ペラッ
鞠莉「...」ヒックッ
鞠莉「じゃあダディはどうやって情報を得ているのよ?」
小原父「小原グループの企業秘密だ」ペラッ
鞠莉「はぁ〜?」
鞠莉「私も小原の株主役員なんですけど!?」グビグビ...
小原父「親族株だろう?経営企画に参加できるようになってから言いなさい」
鞠莉「あ〜もうっ!」ヒック ダンッ
小原父「...そうだな。本でも読んだらどうだ?面白いぞ?」チラッ
鞠莉「I hate books」
<< 本は嫌いよ >>
小原父「そうか」
小原父「さてと...そろそろ」スクッ ガタッ
小原父「...」トコトコトコ
鞠莉「...」ブスーッ グビッ
小原父「そういえば」ピタッ
鞠莉「?」
小原父「悪友のダイバーが行った国...」
小原父「交戦状態に入ったぞ」
鞠莉「果南!?戦争!?...そ、そんな情報...!」
小原父「そういう事だ。無事だといいな」ガチャッ バタン
鞠莉「...」ポカーン...
鞠莉「〜〜っ!」プルプル
鞠莉「...一体何が起きてるのよー!」ダンッ!
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ガヤガヤ ガヤガヤ
ガラッ
先生「Si prega di essere seduti」
<< 席につけ〜 >>
先生「Si prega di aprire la pagina 66 del libro di testo...」
<< では、教科書の60ページを開いて... >>
鞠莉「...」ボーッ
鞠莉(東京に爆撃。死者行方不明者多数)
鞠莉(これが1ヶ月前インターネットに書かれていたニュースのタイトル)
鞠莉(その後ニュースに一切の更新はなく...)
鞠莉(ダディからたまに教えてもらえる日本の事に焦りを感じつつも)
鞠莉(自分では結局何もできずにいた...)
開かれた教科書: パララッ
鞠莉「本も当たり障りのない情報ばっかり...役立たず」
鞠莉「果南...みんな...」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ピンポーン アテンションプリーズ...
鞠莉「日本へは...」
空港職員A「まだです...申し訳ありません...」
鞠莉「そうですか...」トボトボ
空港職員A「...」
空港職員B「また来たのね。あの子」コソコソ
空港職員A「えぇ。かわいそうに」
空港職員A「空港でしか日本の状況を知る手段がないみたいで」コソコソ
空港職員B「404じゃ仕方ないわよね...」
空港職員A「日に日にやつれていくのがまた...」
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
ウィーン...
鞠莉「...」トボトボ
ホテルボーイ「あ!」トットット
ホテルボーイ「おかえりなさいませ。小原様」ペコ
鞠莉「ただいま...」
ホテルボーイ「...日本はまだダメでしたか」
鞠莉「えぇ...」シュン
鞠莉「で、どうかした?」
ホテルボーイ「小原様にお客様がいらっしゃいます」
鞠莉「アポイントは無かったはずだけど...大学のフレンド?」
ホテルボーイ「いえ。日本人の南ことり様です」
鞠莉「知らない名前ね」
鞠莉「その来訪、ダディじゃないの?」
ホテルボーイ「いえ。鞠莉様にご用があると...」
鞠莉「ふむ」
ホテルボーイ「理由をつけてお返ししましょうか?」
鞠莉「行くわ。服装はこのままでいいかしら?」
ホテルボーイ「カジュアルフォーマルでしたら大丈夫だと思います」
鞠莉「なら直接向かうわ」パッパ...ピシッ
ホテルボーイ「ありがとうございます。こちらです」トコトコ
鞠莉「えぇ」キリッ カツカツ
--- --- --- --- ---
鞠莉「相手の特徴は?」
ホテルボーイ「若い女性です。職業は服飾デザイナーだと」
ホテルボーイ「飛び込み営業かもしれません」ボソボソ
鞠莉「オーナーの娘に直接ねぇ...強心臓ね」
ホテルボーイ「...」コンコン
中の人『は〜い』
鞠莉(可愛らしい声ね...)
ホテルボーイ「大変お待たせいたしました。小原をお連れいたしました」
中の人『どうぞ〜』
ガチャッ バタムッ
鞠莉「...」カツカツ チラッ
ことり「あっ...」スクッ
鞠莉(25、6歳。服のブランドは不明。自作かしら)
鞠莉(時計はカルティエタンク。靴は...)
鞠莉「お待たせいたしました。オーナーの娘、小原鞠莉です」ペコ チラッ
鞠莉(...マノロブラニク。ボーイも通すわけね)
ことり「私こそ、突然押しかけて申し訳ありませんでしたっ」ペコ
ことり「私は南ことり。デザイナーをしています」スッ
鞠莉(名刺。やっぱり営業かしら...?) スッ
鞠莉「頂戴いたします」ニコッ
鞠莉「申し訳ありません。私、只今名刺を切らしておりまして...」
ことり「あ、はい!大丈夫ですっ!」アセアセ
鞠莉「どうぞ、おかけになってください」スッ
ことり「失礼しますっ...」スッ
鞠莉「...大変恐縮ですが」
鞠莉「今回が初めまして...で?」
ことり「は、はいっ」
鞠莉「そうですか...」
鞠莉「今日は、どういったご用件でしたでしょうか?」チラッ
ことり「あ、う...」モドモド
鞠莉(易々私から攻略、な〜んてさせないんだから?)
ことり「え、えっと...少しお待ちください」パカッ ゴソゴソ
鞠莉(声癒されるわぁ...トロけそう...)
ことり「こ、これをっ」スッ...
鞠莉「!」
ことり「これをお見せしたら、スムーズに話が進むと...」
ことり「画質は悪いですが」
鞠莉「...」ペラッ
鞠莉「...」ペラッ ペラッ
ことり「日本にいる大事な友達だとお聞きしています」
鞠莉「え、えぇ...」
鞠莉「南さん...一体この写真をどこで?」
ことり「...」ニコッ
鞠莉(これが情勢を知らずにくすぶっていた私に、急に舞い降りた天使)
鞠莉(同志ことりとの出会い...)
鞠莉(そして、私達による日本を救う戦いの始まりだった...)
鞠莉「...」ゴクリッ
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--- --- ---
---
>>210
このフォローなかったら詰んでた。鞠莉とモブしか出てこない話になるとこだった 度々入る英語や伊語がいいね
舞台描写が自然で入り込みやすい 思うんだけど、小原父って日本人なの?
外人さんならわざわざ英語に直さなくてもいいのでは
アクアはわからず雰囲気でみてるから教えてください >>661
公式ではイタリア系アメリカ人
流暢に日本語話してますが、話せない設定見逃してたら全部英語で話してると思ってください やり手のビジネスマンなんだから日本語ぐらい余裕でしょ(適当) パパとの電話のときは鞠莉ちゃん日本語だったから家族内では日本語なんじゃないかな >>662
そうなんだ、わざわざありがとう
楽しみにしてる あれいいね、さつえいのかけるしーんとるくるま、やねとかこいつきなら 思ったより進まなかったので、朝いけそうなら投下します。おやすみなさい
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善子「...軍事産業、404削除推進委員会」
善子「そして、世界銀行よ」
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花丸「...」ボーッ
花丸(...善子ちゃんから敵を聞いた時から)
花丸(悶々と考えている、ディストピアから抜け出す方法)
果南「マル〜」ジャー ゴシゴシ
花丸「はっ」
果南「洗い物片付かないから、早く食べてよ〜」ジャーッ ゴシゴシ
花丸「は、は〜い」パクパク モチャモチャ
減らない海藻丼:ドチャァ
花丸(うぷ...食べても食べても増えるずら...)
花丸(案は...頭の中でできている)
花丸(だけど今のままでは成功しない)
花丸(...Aqoursとしても大事な)
花丸(最後のピースが足りていないから...)
果南「よ〜っと」ジャー... コトッ キュッ!!
花丸「あ」
果南「洗い物終〜わり。残りは自分でやってね〜」フキフキ
花丸「あう〜」
花丸「果南ちゃん、食べるの早すぎずら〜」
果南「マルが遅すぎるんだよー」ヒョイッ パクッ
花丸「うぇ!?オラが楽しみにしてたラストサーモン!」
果南「うま〜い」モグモグ
花丸「む、むごい!鬼悪魔ゴリラずら!」
果南「サーモンが私に食べてほしそうだったからね」フフン
果南「ちょっと外の空気吸ってくるね」トコトコ ガチャッ パタン
花丸「あうぅ...何を楽しみにこのドンブリを食べれば...」
海藻のみの丼:ドチャア
ポツーン...
花丸「...」
ツユを吸って増え続ける海藻丼:モリモリモリ...
花丸「...」ハァ...
花丸「今のままじゃ止められないなぁ...連鎖」
花丸(武闘派レジスタンスも、各国で頑張っていると聞く)
花丸(軍事政権から民主政権の奪還に成功した国もあるという)
花丸(だけどオラは彼等の作った平穏が、長くは続かないと思っている)
花丸(理由は明確で...)
花丸(反戦意識を国民に広める構想が、企図に盛り込まれていないからである)
花丸(反戦プロパガンダと思想の流布)
花丸(404により、ほうっておくと民意がすぐに主戦に傾く中)
花丸(その構想を考えるのは、大変難しい事ではある...)
花丸(だけど、これを避けて通れば....)
花丸(民主主義に戻った国も、民意の下で戦争の旨味に傾いていく事になる)
花丸(終わらない悲劇の連鎖...)
はみ出そうな海藻丼: モリモリ...
花丸(それを断ち切るには、2つを生活から切り離す必要があると思っている)
花丸(1つはインターネット)
花丸(もう1つはマネー。お金ずら)
花丸(インターネットの理由は言わずもがな...)
花丸(世論から軍事の興味関心を断ち切る為であり、)
花丸(お金は、世銀が誘導している戦争のメリットをかき消す為である)
花丸「...」イジイジ チョンチョン
増えすぎた海藻丼:ドチャァ...
花丸「...もう食べられないずらねぇ」
花丸「ラップかけて、果南ちゃんに食べてもらおーっと」
花丸(お金の概念を生活から排除する事は不可能ずら)
花丸(だけど、世銀の影響を受けないお金を作るのは)
花丸(可能だと思っている)
花丸(ネットとお金)
花丸(人類が生み出した2つの大きな文化に)
花丸(一石を投じる鍵は) チラッ
スマホ: チカッ
P2P暗号通信システム: 新着メッセージが34件あります
花丸(...P2P暗号通信システム)
花丸(レジスタンスの通信手段のそれは)
花丸(テロによるサーバーダウンや404の影響を受けないように)
花丸(ベースにオリジナルのプロトコルとP2Pを使用している)
花丸「...」ビーッ... ペリッ ペタペタ
ラップをかけられた丼
花丸「これでよし」ガタッ トコトコ
花丸(通信システムは、初めこそ戦況しか飛び交わない固いツールだったけど)
花丸(今では善子ちゃんを筆頭に、小さなコミュニティがポツポツ誕生している)
花丸(...そう。かつて404で消え去っていったコンテンツ達ずら)
花丸(供給される情報が多様化する時)
花丸(1つの情報の価値と人を動かす力は、数に比例して減少する...)
花丸「...」ガチャッ ウィ〜ン... コトッ パタンッ
花丸(この通信システムの中で生まれている小さなコミュニティは)
花丸(旧ネットの如く、黒魔術から政治まで網羅し)
花丸(閲覧する個人に対する情報の価値は、低下してきている)
花丸(それはオラの声が届きにくくなっているという事で、ジレンマも感じるけど...)
花丸(同時に、人々の興味関心が軍事から流動している事を示していて)
花丸(404の思想誘導が、この通信システムの中で破綻した事になる)
花丸(...この現象をレジスタンス内部だけでなく、世界に広げる)
花丸「...」キュポッ コポコポコポ... キュッ
花丸(P2P暗号通信システムを次のインターネットへと昇華)
花丸「...」ゴクゴク...
花丸(そして、ユーザー間を流れるトランザクションの1つに)
花丸(通貨価値を持つブロックチェーンを内包する)
花丸(つまり新しいネットで、世銀を通さない仮想通貨を普及させるという事)
花丸(...そう。これがオラの考えている2大文化を破壊しする...)
花丸「...」ゴク...ゴク... コトッ
花丸(世界を変える最終構想)
花丸(だけど超えなければいけない壁が、2つある)
花丸(1つめは、投資家の問題)
花丸(当たり前だけど、仮想通貨に価値を与えなければいけない)
花丸(その為には投資家の援助が必要不可欠ずら)
花丸(世銀が不正に為替操作をしている現状で)
花丸(仮装通貨の台頭は、投資家にとっても悪い話ではない)
花丸「...」キュッ ジャーー ゴシゴシゴシ
花丸(だけどテロと404のせいで、サーバーに預けていた仮想通貨が)
花丸(殆ど水の泡になったのも、まだ記憶に新しく...)
花丸(彼らをお財布を後押しするには)
花丸(インパクトのあるイノベーターの大きな取引が必要となる)
花丸(お金持ちによる、お金持ちの為の)
花丸(仮想通貨取引キャンペーンずら)
花丸「...」ゴシゴシ ピッピッピ コトッ
花丸(...友人を金づると見ているわけではない)
花丸(...だけど、もしここに今欠けているピースがいてくれれば)
花丸(壁を突破する希望も見出せていた)
花丸(彼女の持つ強力なアセットも含めて)
花丸(打開策を考えることができるから...)
花丸「ふぅ...洗い物終了〜」キュッ フキフキ
花丸(もう1つは、この最終構想を日本で実行するとしても)
花丸(まず軍事政権からの解放がなければ、成し得ないという事)
花丸(武力による政権交代。そこには人の生き死にが発生する)
花丸「...」チラッ
外で運動している果南: ...! ...!
花丸(もしオラが武闘派を国内に呼び入れて、クーデターを起こすと言ったら)
花丸(彼女はきっと...) ボーッ
果南:チラッ
果南:ニコッ フリフリ!
花丸「ん」ニコッ... フリフリ
花丸「...」トコトコトコ ガチャッ... バタム
花丸(...この2つが、オラの構想の大きな壁...)
花丸(オラの計画にストップをかけてくれている、大きな壁)
--- --- --- --- ---
ザザーン... ザザーン...
花丸「な〜にやってたの?」
果南「スクワット!マルもする?」ハァ... ハァ...
花丸「ウェ。オラはいいや〜」
果南「えー?気持ちいのにー」フッ フッ!
花丸「筋肉痛は勘弁ずら〜」
果南「それっ、すらっ、気持ちっ、いいっ!」フッ フッ フッ!
花丸「動きながら喋って、舌噛まないようにね」ケラケラ
果南「オッ、ケェイ!」 フッ!
花丸「さてと」スッ ポチポチ
花丸「うげ...もうメッセージ50件...」
果南「人気っ、物だっ、ねぇ!」ハァッ ハァッ ハァッ!
花丸「まぁねぇ〜」スッスッス
果南「19、20!はぁ...インターバルぅ」グデェ...
花丸「あと何回?」チラッ
果南「次ラスト〜」ハァ...ハァ...
花丸「ふーん。頑張れー」スッ
果南「うわっ。雑!」
花丸「サーモンの怨みずら」キッ
果南「んもー」ケラケラ
果南「ま〜良いや。最後まで頑張るもーん」ブラブラ グッグッグ...
花丸「...」
果南「よし...やろっ!」
花丸「...か、果南ちゃん!ストップ!」
果南「う?どした?」ピタッ
花丸「今、ことりちゃんからメッセージ来てたんだけど」ブルブル
果南「う、うん...」
花丸「鞠莉ちゃんが...」
果南「!ま、鞠莉が?」
花丸「み...見つかったってさ!」キラキラ!
果南「え...」
果南「えぇぇ!」ガバッ!
果南「鞠莉が!?本当なの!?」
花丸「本当だよ!ほら!ほら!見て!スマホ!」スッ
果南「お、おぉ!?おぉぉお!!」ガバッ
花丸「果南ちゃーん!」バッ
果南「マルー!」バッ
果南・花丸「良かったぁああ!!」ギュゥ!
果南「良かったよぉ!良かったよぉ!」ギュゥウウウ!!
花丸「うん!うん!苦じい!」ギュアァァ!
果南「まだ、これさっき送られて来たばっかりだよねっ!?」バッ
花丸「うん!まだ40分前!」ヘロヘロ
果南「急いで戻ってことりちゃんに連絡しなきゃ!」
果南「時差で向こう寝ちゃう!」ダッダッダ!
花丸「う、うん...っ!」タッタッタ
花丸「はぁ...はぁ...」タッタッタ
花丸「...」ピタッ クルッ
ザザーン... ザザーン...
花丸(思いがけず揃った、最後のピース...)
花丸(彼女がオラの考えに賛同してくれたら、構想は現実味を帯びる)
花丸(机上の空論から現実へ...)
果南「おーい!マルー!早く、早くー!」フリフリ
花丸「う、うんー!」タッタッタ
花丸(果南ちゃん...)
花丸(決断のその時...オラは...)グッ
果南「早く〜」ニコッ
花丸(せめて、最後まで仲良く...) ニコッ
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--- --- ---
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お疲れさんです
どうなるんだろなぁ
ハラハラショーショーですなぁ ディストピアと海藻丼が重ねられれていたの笑ってしまった SFなので深く考えなくて大丈夫ですです。ノリと雰囲気で。
寧ろ、矛盾色々見つかったら辛い¯\_(ツ)_/¯ 保守ありがとうございます。明日の夜までには一回更新出来ればと思いますm(_ _)m
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カッチ...コッチ...カッチ...コッチ
小原父「...」
鞠莉「P2P暗号通信システムの一般化...」
鞠莉「腐ったインターネットから、人民を解放するの」
鞠莉「...このイノベーションに一枚絡んでみない?」ニヤリ
小原父「レジスタンスの通信網。お前もたどり着いたか」
鞠莉「小原もこれ、使ってるんでしょ?」
小原父「」コクッ
鞠莉「反政府組織のツールを使うなんて、バッドカンパニーね」ケラケラ
小原父「国外の連絡手段は、もはや郵便かコレしかない」
小原父「多国籍企業では必須ツールだよ」
鞠莉「あらあら。お国の息の掛った企業はお手紙で頑張ってるのに」クスッ
小原父「お役所絡みの働き方などナンセンス」
小原父「だからいつも時代に取り残される。違うか?」
鞠莉「同感」フリフリ
小原父「長くなりそうだな。お前の部屋に酒は?」キョロキョロ
鞠莉「バーボンなら」
小原父「いただこう。ロックで」
鞠莉「ん...」ガタッ トコトコ
小原父「椅子、借りるぞ」トコトコ
鞠莉「え?」クルッ
鞠莉「...!あ、ちょっ!」
小原父「ん?」ガタッ
机の下に隠れていたことり「はうぅ...」ブルブル
小原父「!?」
鞠莉「オッオーウ...」パシン
--- --- --- --- ---
--- --- ---
---
カランカラン...
小原父「君もレジスタンス」ゴクッ カラン...
ことり「は、はい。見ているだけのユーザーですが」アセアセ
ことり「職業はデザイナーです...」アセアセ
小原父「デザイナー、ね。なんで隠したんだ?」チラッ
鞠莉「説明するのも面倒じゃない」フンッ
鞠莉「悪い友達だと思ったら、平気で私を転校したりするでしょ?」プイッ
小原父「...類は友を呼ぶ、という言葉を覚えた」
小原父「お前をどこに連れて行こうが、ダイバーと似たような友達を連れて来る」
小原父「無意味だと悟ったよ」ゴクッ カラン
鞠莉「...あら。賢くなったわね?」クスッ
ことり「はうぅ。ま、鞠莉ちゃん。家族の会話の仕方じゃないよぉ」
ことり「もっと、穏便に話そうよ〜?」フワフワ〜ン
鞠莉「...」ジロッ
小原父「...」ジロッ
ことり「あっ。ご、ごめんなさい...」シュン
小原父「...この子はダイバーに似てないな」
鞠莉「そうね...新しいタイプの友人かもしれないわ」
ことり「あ、あ...」アセアセ
鞠莉「話を戻しましょう」
鞠莉「404回避のP2P通信の一般化と、流通させる仮想通貨に」
鞠莉「小原で投資しない?」
小原父「...」チラッ
鞠莉「安心して。ことりちゃんがダディの言葉を聞いたところで」
鞠莉「何も事態は動かないわ」
ことり「」コクッ
小原父「そうか」
小原父「誰がお前に入れ知恵したのかはさて置き...」
小原父「サーバーベースのプロトコルが404で規制されている以上」
小原父「P2P通信ベースの通信手段に置き換わるのは」
小原父「時間の問題だと考えていた」
鞠莉「レジスタンスが使っている通信ツール以外に..」
鞠莉「世界規模で浸透しているツールはないんでしょ?」
小原父「表立った物ではないが...そうだな」ゴクッ
鞠莉「なら後発のツールより、ずっと広まる可能性が高いわ」
鞠莉「デファクトスタンダードになるツールに投資するのは」
鞠莉「間違いじゃないと思うんだけど」
小原父「...うむ」
ことり(む、難しいよぉ...) グルグル
小原父「P2P暗号化通信はインターネットとは違う」
小原父「インターネットは自由なブラウザの選択が出来たが...」
小原父「P2P暗号化通信は専用ツールとセットになっているSkypeに近いツールだ」
小原父「ファーストペンギン」
小原父「お前はどこの国からそれを実践しようと考えているんだ?イタリアか?」
鞠莉「...日本よ」
小原父「日本か...」
鞠莉「ツールの普及は可能だと思うわ。噂話が好きなお国柄だし」
小原父「そうだな...万が一使いやすい物が台頭すれば」
小原父「プロデュース次第で連鎖的に増えるだろう」
ことり「使いやすい...」
鞠莉「...」フフッ
小原父「だが、仮想通貨は日本では失敗する。間違いない」カランカラン...
鞠莉「!」
ことり「!」
鞠莉「...理由を聞いてもいいかしら?」
小原父「日本は仮想通貨以前に」
小原父「電子マネーすら満足に普及できなかった先進国だ」
小原父「クレジットカードでさえ、全ての飲食店で使えない体たらく」ゴクッ...
小原父「中国やアメリカならまだしも」
鞠莉「日本では投資家に対するパフォーマンスとしても」
鞠莉「普及するビジョンがなくて、効果が薄い...と?」
小原父「」コクッ
小原父「日本をP2P暗号化通信普及の成功例に...か」
小原父「入れ知恵したのは日本のトップリーカー。花丸か?」ニヤリ
鞠莉「!」
ことり「!」
小原父「図星か」
鞠莉「...なら、なんだっていうの?」
鞠莉「ダディだって、日本の情報はそこから手に入れているでしょう?」
小原父「そうだな...」
小原父「だが気をつけておくんだ」
小原父「武闘派と裏で連絡を取っているという話も聞く」
小原父「近いうちに大きいリークをして、軍をも動かしかねん」
鞠莉「...っ」
鞠莉(ことりからも聞いてたけど...イメージがわかないわ)
鞠莉(あの花丸があのポジションにいる事...)
--- --- --- --- ---
花丸「のっぽパン、美味しいじゅら〜〜」モグモグ〜
--- --- --- --- ---
鞠莉(私の知ってる花丸って、こんな感じだし...) ウムム...
ことり「で、でも...戦争が続く理由がお金なら...」
ことり「それをどうにかしないといけないんですっ...!」アセアセ
ことり「仮想通貨がダメなら...どうすればっ!」ウルウル キュンッ
鞠莉「」ゾクッ
小原父「」ゾクッ
鞠莉「ん?」チラッ ジッ
小原父「」コホンコホン
小原父「鞠莉。お前はどうすればいいと思う?」キリッ
鞠莉(...)
鞠莉「はぁ...そうね。今の話を聞いた上なら」
鞠莉「私なら、仮想通貨取引所の事業を立ち上げるわね」
小原父「自分が交換するわけでなく、中間マージン事業をするわけか」ゴクッ
鞠莉「営業グループを使って資産家にアプローチ」
鞠莉「小原が投資する以上の効果を出しつつ」
鞠莉「リスクは最小限に抑えるの」
小原父「肝心の窓口は?」
鞠莉「問題はそこだけど...404ショックでネット産業が全滅して」
鞠莉「手軽に家から仮想通貨の交換ができなくなった今...」
鞠莉「全世界に点在する小原系列のホテルが窓口になるぐらいしか...」
小原父「毎日通貨トレードしに、金持ちがホテルに来るのか」ゴクッ
小原父「まるでカジノだな」フッフッフ
鞠莉「ホテルで泊まれば、部屋でずっとトレードに専念できるって売りにすれば」
鞠莉「ほら、ワンストーンツーバードよ?」フッフッフ
ことり(一石二鳥って言いたかったのかな...?)
小原父「向こうのシステムの中に通貨交換の決済を入れられないのか?」
小原父「それなら広告宣伝事業やアフィリエイト的な動きもできるかもしれない」
鞠莉「クレジットカード決済と銀行への接続が、システム側で出来ればだけど...」
鞠莉「一応反政府組織のツールだから難しいんじゃないかしら?」
小原父「そうだな。P2Pがスタンダードになるまでは難しそうだ」ゴクン
ことり(・8・)
小原父「小原が窓口になる...なるほどな」
鞠莉「...」
小原父「案としては面白いが。だが、まだ通貨の普及には無理がある」コトッ
鞠莉「...っ」
小原父「小原の力を使えば、お金持ちに投資させるくらいの事はできる」
小原父「だが、庶民にまで認知させ交換を促す事は不可能だ」
小原父「仮想通貨も一般普及しなければ、現在の通貨を超える事は出来ない」
鞠莉「そうね...」
小原父「おっと...」クラッ
小原父「...酔ってきたな...そろそろ戻る」ガタッ トコトコ
ことり「あう...」
鞠莉「...」
小原父「ネットを置き換える事...」
小原父「それはあと1つのスパイスで、勝ち筋が見えそうだ」チラッ ジッ
ことり「えっ...?」
小原父「だが、現金文化の置き換えは、今回は無理だろう」スッ
鞠莉「ダディ...」
小原父「鞠莉。頭を使いなさい」
小原父「小原が持っているノウハウ、人脈、影響力...」
小原父「目的と手段を見直して、最善の案を考えるんだ」カチャリ...
小原父「イタリアという離れた地から」ガチャッ...
小原父「友達を救う事ができるかもしれないぞ?」
鞠莉「...」
小原父「娘をよろしく。おやすみ」バタム
ことり「...」コクッ
ことり「なんだか...すごいお父さんだね」アセアセ
鞠莉「ふんっ。いっつもヒントしかくれない嫌らしい男よ」プイッ
鞠莉「方法を知ってるはずなのに、最後まで言い切らない」ギリッ
ことり「鞠莉ちゃん...」
鞠莉「それに最後の言葉聞いたでしょ?」
鞠莉「あいつ、既に花丸と私の関係に気がついてる」
鞠莉「ほんっと見透かされてるみたいで、ムカつくわ〜っ!」ダンッ
ことり「だけど...私は心強いなって思ったよ?」
ことり「一緒に考えよう?鞠莉ちゃん」ニコッ
鞠莉「〜〜っ!はぁ...」
鞠莉「そうね...ギャフンと言わせるような案」
鞠莉「2人で練っちゃいましょうか」ニコッ
ことり「うん!」ニコッ
鞠莉「そうと決まれば、見てなさいよー!ファッキンダディ〜ッ!」
ことり「あはは...」アセアセ
ことり(...)
ことり(...それにP2P暗号化通信の普及の為の最後のスパイス)
--- --- --- --- ---
小原父「」チラッ
ことり「えっ...?」
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ことり(多分...それを考えないといけないのは私)
ことり(頑張らなきゃ...)
ことり(真姫ちゃんや日本で頑張ってるみんなの為にっ...!) キリッ
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ことり(渡辺曜にひき逃げの罪をなすりつけるの頑張らなきゃ)
渡辺曜「全速前進、ひき逃げヨーソロー!」
https://i.imgur.com/13nJyRS.png おはようございます。今日の深夜また更新出来ればと思います。よろしくお願いします
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ワイワイ! ガヤガヤ!
店員「E una torta corta」コトッ
<< ショートケーキになります >>
ことり「Grazie」ペコッ
<< ありがとう >>
鞠莉「そっちもLooking Delicious ね!」モグモグ
ことり「鞠莉ちゃんのチョコ見た時、そっちだったかなーって思ったけど」
ことり「こっちも正解だったみたいっ」パクッ
ことり「はぁ〜ん。美味しい〜///」テロテロ
店員「...」クスクス
鞠莉「じゃ、甘い物食べながら...」モグモグ
鞠莉「にがい話をしましょうか」ゲンナリ
ことり「う...」ゲンナリ
鞠莉「どちらから話す?」パクッ モグモグ
ことり「先に私の宿題発表でいいかな〜?」モグモグ
鞠莉「自信ありげね。通信ツールの広げ方、good ideaが出たの?」
ことり「ふっふっふ」キラリン
ことり「あ、でもその前に...」
ことり「花丸ちゃんにも案があるかもって」チラッ
鞠莉「あ」
ことり「鞠莉ちゃんから聞いてくれるって...聞いてくれた?」
鞠莉「Oh...えーっと、まぁ聞いたんだけど...」アセアセ
鞠莉「ちょっと頼りない感じだったから...使えないかも」
ことり「...ふーん」
ことり「そっかぁ〜」ジトー...
鞠莉「あはは...」
鞠莉「あはは...」
鞠莉(...言えるわけないわ。花丸がまさか...)
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花丸:クーデターのタイミングに広める予定だよ
花丸:戦争のメインが大陸側なだけあって
花丸:日本はまだ情報の有無が命取りという認識が薄い
花丸:それをクーデターの中で命を守る為に必須だと認識させて
花丸:このツールの知名度をあげる作戦かな
鞠莉:...あなたそれって日本で内乱を起こすつもりなの?
花丸:...内乱は早かれ遅かれ起きるものだから
花丸:ならオラが主導して、政権奪回とツール普及を一緒にできれば
花丸:一石二鳥でしょ?
花丸:...だけど、果南ちゃんやみんなには内緒にしててね
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鞠莉(内乱を起こそうなんて考えているなんて...)
鞠莉(私はこの3年間、Aqoursの状況を知らされずに生きてきた)
鞠莉(私の知っている花丸は、部室でも時間があれば静かに本を読んでてて)
鞠莉(腕立て伏せが全然できなくて、話すとすぐにずらずら言って...)
鞠莉(そして...)
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花丸「お願いみんな!目を覚ましてほしいずら!」ポロポロ
鞠莉「花丸...」
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鞠莉(404によって洗脳されていた私達を必死で説得した優しい子...)
鞠莉(そんな子が大局的な平和の達成の為に...)
鞠莉(見えているはずの弱き人間を切り捨てようとしている)
鞠莉(過去の花丸だったら絶対に言わないような事を)
鞠莉(あたかも当然のように話してくる...) ブルッ
ことり「...?」
鞠莉(3年という月日の中では、スロウリーな変化だったのかもしれない)
鞠莉(Aqoursの誰もが気が付けないほどの、穏やかな...)
鞠莉(だけど今の花丸を形成しているのは、強すぎる平和の渇望)
鞠莉(その果てはマーティン・ルーサーだろうと、チェ・ゲバラだろうと)
鞠莉(壮絶な死がそこにはある)
鞠莉(ダディの言っていた、友達を救う...)
鞠莉(初めは手伝うっていう意味だと思っていた)
鞠莉(だけどこの救うの意味は本当の意味の『救う』)
鞠莉(私の考えと行動は、花丸の命運を握ることになる)
鞠莉(花丸に内乱を起こさせない為に...)
鞠莉(花丸の考えを凌駕できるような案を...!) ギュッ
ことり「ん...鞠莉ちゃん?」
鞠莉「はっ!そ、ソーリー!自分の世界に入ってたわ」
ことり「うーうん。大丈夫だよっ」ニコッ
ことり「鞠莉ちゃん親子の会話で、放置されるのは慣れたから...」ズーン
鞠莉「ごめんなさい...」
ことり「ことり、ちゃんと案考えたのになぁ...」
ことり「でもさっきので傷ついちゃったなぁ...」ショボーン
鞠莉「...」
ことり「チョコのケーキも食べたいなぁ...」ショボーン...
鞠莉「...」
鞠莉「OK。お食べなさい」スッ
ことり「わーいっ」プスッ ヒョィ パクッ
ことり「ひゃ〜ん。オイヒィ〜!」トロトロ〜ン
鞠莉(...4才年上には思えないわねぇ) ジーッ
ことり「むっ。今、いい歳してとか思った?」
鞠莉「」プイッ
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ことり「ことりの機嫌はなおりましたっ」
鞠莉「Sounds good」
<< それは良かった >>
ことり「じゃあね、私の案なんだけど...」
ことり「このツールをどういう人に使ってもらいたいかを考えて」
ことり「再デザインすべきだと思うのっ」
鞠莉「ツールのデザイン?」
ことり「うんっ」
ことり「このツールって、PC版もスマホ版もあるけど...」
ことり「両方とも白色の背景に黒い文字が流れるだけでしょ?」
ことり「お堅い感じや難しそうなイメージがするの」
鞠莉「メッセージツールとして必要最低限って感じよね」コクッ
ことり「このツールを広める際、ネックになるのは...」
ことり「これが元々レジスタンスのツールだったという事」
ことり「一般的にレジスタンスが反政府組織のゲリラと思われてる以上」
ことり「この見た目だと反乱兵士の連絡ツールだと思われて」
ことり「普通の人は手を出さないと思うの...」
鞠莉「言われてみればそうね...」
ことり「だけどもしこのツールが薄いピンクのハートの背景で...」
ことり「メッセージもふわふわの雲のような吹き出しで囲まれてたらどう思う?」
鞠莉「そうねぇ...まぁ、少なくとも反政府組織のツールって感じではないわ」
鞠莉「痛い女の子の秘密の花園って感じ?」
ことり「うんっ!それ!あのねあのね、デザインの力ってすっごくって...」
ことり「取っ付きにくそうな業務用の連絡ツールから」
ことり「と〜ってもキュートな男子禁制のトークツールまで」
ことり「メッセージツール1つでも、色々なツールに変身させる事ができるの!」
鞠莉「へ〜...」
ことり「特に日本では第一印象が大事だから〜」
ことり「最初に広めたいターゲット層を絞って」
ことり「その層が使いたいっ!っていうデザインにしてあげるべきなの!」
鞠莉「なるほどね...じゃあどの層をターゲットにしたらいい思う?」
ことり「そこが肝なんだけど...若い女性向けがいいかなぁ〜」
鞠莉「反政府組織のツールを...女性向けに?」
ことり「ゴテゴテの女性向けっていうわけじゃないけど、そうだね〜」コクッ
鞠莉「私は男性向けの方がいいと思ったけど。小難しい話が流れてるし」
ことり「確かに、最初ツールを使い始める時に」
ことり「初めから参加している、戦況を話すグループには戸惑ちゃうと思う」
鞠莉「『メインストリーム』って言われるやつね。英語だしビビると思うわ」
ことり「でも、このツールを人から人に広がる時って」
ことり「メインの使用用途が戦況の情報を入手することから」
ことり「友人間のチャットや、趣味のグループでの会話にシフトしていくと思うの」
鞠莉「ふむ」
ことり「そう考えると男性よりも若い女性の方がお喋りが好きだから」
ことり「広まりやすいと思うの」
ことり「それにね。女性は男性よりもデジタルに対する警戒心が薄いから」
ことり「曰く付きのツールも、デザインに既視感を与えれば使ってくれるかなーって」
鞠莉「既視感?」
ことり「そう。例えばアイコンを緑にして〜」
ことり「背景を水色にして、メッセージを緑の吹き出しにすると〜...」
鞠莉「LINEね!」ビシッ
ことり「ピンポーン!旧ネット時代に日本で一番流行ったチャットツール!」パチパチパチ
ことり「慣れ親しんだ見た目や使用感なら」
ことり「あぁLINEみたいなものなんだな〜って納得して使ってくれれうと思うの」
鞠莉(花丸の、生きる為に通信ツールを広げる...というアプローチから)
鞠莉(ことりの、友人間でお喋りする為に広げる...というアプローチへ)
鞠莉(花丸の最終構想では、情報価値の分散が目的だったから)
鞠莉(お喋りや趣味のグループでユーザーを誘う、というアプローチは)
鞠莉(成功するなら最終構想にワンステップ早く到達することができてメリットが大きい)
鞠莉(ただ問題は...)
鞠莉「そのアプローチで一般認知までかかる時間だけど...」
ことり「それは文献で調べてみたんだけど...」ゴソゴソ
鞠莉「アジアのベンチャー企業についての本?」
ことり「うん。今はもう殆どが潰れちゃってるけど...あ、ここ」パラララ...ピタッ
ことり「これによるとLINEが5000万ユーザー...日本人口の半分までを」
ことり「リリースから、およそ1年1ヶ月で達成したんだって〜っ!」
鞠莉「...pretty fast」
<< 結構早いわね >>
ことり「すごいよね〜」
ことり「でね、その時の戦略が、若い女性をターゲットだったんだよ〜」フフン
鞠莉「へ〜」
鞠莉「...ん?」
鞠莉「つまりことりちゃん、この本に書いてあった成功事例を...」
鞠莉「得意げに言ってたわけ?」
ことり「...はっ!///」バッ
ことり「え、えっと!考えたよ!色々考えた結果!」
ことり「この考えが一番いいかなって」アセアセ
鞠莉「ま。先人の知恵と経験ありきなら、確度は高そうね」ケラケラ
ことり「ウンウン///」コクコク
ことり「ど、どうかな...?この案?」
鞠莉「...うん。シャイニーだと思う」コクッ
ことり「本当〜?嬉しい〜!」ニコニコッ
鞠莉「早速システムを作っている人に掛け合って」
鞠莉「デザインのアップデートをしてもらわないといけないわね」
ことり「あ...う、うん...そうなんだけど...」
鞠莉「...作ってる人が見つかってない?」
ことり「」コクッ
鞠莉「OK。小原の人脈を使って私も探してみるわ」
鞠莉「ダディや怪しい情報仕入れるのが得意な子が知ってるかもしれないし」
ことり「お願いしますっ。私もロシアの友達とかにも当たってみるね」
鞠莉「で、もし見つかったらデザインの指揮は...」
ことり「私がするつもり。馴染みあるLINEのデザインを知ってるの方がいいし」コクッ
ことり「デジタルUIUXデザインはお門違いだけど、頑張るよっ」ニコッ
鞠莉「頼りにしてるわ」ニコッ
ことり「んじゃ〜、次は仮想通貨について。鞠莉ちゃんどうぞっ」ススッ
鞠莉「そうね。その前に一杯コーヒーを頼もうかしら」ペラッ
ことり「あ、ことりも〜っ」
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ロシアの友達...まさか可愛い妹とかいるんじゃないだろうな 主人公が悪堕ちしてく展開割と好き。
1000レス中には終わんなそうだね。 こういうシリアス系のSSだと、
善子ってホント良し子ちゃんになるよな(笑) 再度帰宅。明日になりそうです。お待たせしてすみまm(_ _)m すみません。私用により、当分更新できなさそうですので、落としていただければ幸いです。速報が復活しましたので、また書ける時期が出来ましたら、そちらに投稿したいと思います。申し訳ありませんでした。m(_ _)m ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています