穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」
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深夜の秋葉原,大通りから2,3本外れた裏路地。 ───ザアァ その上空では不自然に雨雲が集まり、 ビルの間では雨が音を立てて激しく降っていた。 「このっ…」キィンッ 単調に降り続ける雨の中で、暗闇に紛れ不規則に動く二つの人影。そこからは刃物がぶつかり合うような音が聞こえる。 「当たらないわぁ」ザッ 「はあぁっ!」 夜道のアスファルトは雨水に濡れ、 道端に出来た水溜まりの波紋は、微かな街頭の光によって広がっていく様を照らし出される。 「…その程度なの?」シュッ 「こいつっ…」バシャッ 暴力的な雨音に混じり、水場を踏む足音がかすかに聞こえる。 「…そろそろ良いかしら」 「は…何が?」 そう問う、雨水にぬれた猫耳を付けた女と対峙しているのは、水色の仮面をつけたブロンドの少女。 離れては近づき何度も切り合う。 一息もつけない攻防の中で、 「…終わらせてあげる」ピチャ… 仮面をつけた少女はしびれを切らしたのか、腰をかがめて水たまりへと手をついた。 コオォォ…────── 地面についた手を中心にし、一瞬にして地表が冷気で包まれていく。
第4話「学園訪問」 穂乃果「うわぁっここがUTX学園?」 海未「別館ですが、まぁそうですね」 花陽「UTXはアイドルグループがあることでも有名ですよっ」 穂乃果「ARISEだったよねっ」 UTX学園、別館校門前へと来た一行。 別館は本館と異なり建物の高さは抑えられているが、その分横に建物が延びている。そして外観は、本館と同じようにガラス張りである。 凛「こっちもでっかいにゃー」 ことり「別館なのにね…」 真姫「…そんなに驚くほどかしら」 凛「嫌みかにゃ?」 海未「穂乃果、こちらですよ」 一行は学校内に設置してある案内板に従って目的地へと進む。 意外にも内観は普通の学校とあまり代わり映えがない印象を受ける。 A教室、多目的室、理科室等では、制服を来たUTX生が来場者へと学校の良さを伝えようと呼び掛けていた。 ことり「これは学食紹介だねっ」 穂乃果「豪華なんじゃない?」 花陽「はわぁ、この学校の学食おいしそうです〜」 穂乃果「うわぁー、このパンもおいしそう!」ジュルル 花陽「ご飯の種類が選べる!?これだけで入学材料になりますねっ」キラキラ 穂乃果「イチゴパン?最高だよっ!」 海未「ちょっと、二人とも学食コーナーにへばりつかないでください」 ことり「また後で見に来よう?」 穂乃果「そうするっ」 花陽「わかりましたっ」 真姫「食への関心がすごいわね」 凛「凛はこっちのかよちんもすきにゃー」 海未「あの角を右ですね」 目的地であった講堂は賑わい、ほとんどの人が座りながら、時間になるのを待っていた。 少し探すとちょうど6人分の席が連続して空いており、肩を並べて座る。 ことり「ちょうどいい時間に来れたかもね」 穂乃果「うんっ」 海未「遅れなくて良かったです」 凛「ここで何をするのかにゃ?」 真姫「学校説明会なんだから説明するに決まってるでしょ?」 花陽「学食…」 真姫「…」 そうこうしているうちに頭上のライトが消え、天井の光が差し込んでいる窓ガラスに暗いカーテンがかかる。光を遮断して暗くなった会場にステージのスポットライトが点いて明るくなり、その壇上に一人の学園の代表者らしき生徒が姿をあらわす。 簡単な挨拶を終えてから 壇上で説明が始まり、最初は挨拶、そしてアイドル、学校の設備、歴史、部活動などへと話題が移る。 そして話が中盤を過ぎたかという頃。 海未「コラっ穂乃果なに寝てるんですか起きてください」 穂乃果「…だって暗いんだもん」 海未「そういう問題じゃないです…全く」 海未「あれ?…明るくなりましたよ?」 穂乃果「え?」 突如、穂乃果のいる辺りが明るくなる。 電気がついたのかと天井へと目を移すと窓ガラスが大きく割れており、そこではカーテンがはためいて光がチラチラと漏れ出していた。 割れたガラスを見て、会場が少しだけざわめく。 ざわ… ざわ… やざわ… 壇上の人「すいません、天窓が割れてるようですね。もし、ガラスが落ちてきた方がいらっ しゃっ────── ───あぁっ」ブワッ 話している途中で脈絡もなく、いきなり後ろへ吹っ飛び、ステージの背後の暗がりへ消えて見えなくなった。 真姫「は?」 凛「今のなに?」 そして次はステージ近くの席、前列に座る人から数人かがめくり上がる様に上空へ二メートルほど投げ出され、地面へと鈍い音をたてて落ちる。 当たり前のようにパニック状態となる会場。 立ち上がり、我先にと出口へと逃げ出す聴衆。 花陽「?…ダレカタスケテー」 ことり「?」 穂乃果「これなんかヤバイよっ!」 海未「早く逃げましょう!」ダッ しかし、幅の狭い出口へと向かう人の波にのまれて先へと進むことができない。 穂乃果「うぅっぐるじぃ」ギュウギュウ 海未「先はどうなっているのでしょうか」ギュウギュウ 真姫「キモチワルイ」ギュウギュウ 少し背伸びをし、視線をさきへ向けると二つある出口の扉は両方ともしまっており、 扉のレバーを押しても開かない様子。そのためドア付近、先頭は圧死されそうな勢いである。 海未「これは……後ろへと下がってください!」ギュウギュウ ことり「うん、わかった頑張るっ」ギュウギュウ 花陽「了解です」ギュウギュウ だが、ステージ近くには正体不明の現象。なにか嫌な予感がする。 海未「すみませんが、私を先に下がらせてください」モギュッ 凛「いいよっ」ハイッ ムギュッ 海未「やっと出れましたか」フゥ 数分かして、人の波から脱出し息をつく海未。 そしてステージの方を見定め、何が起こっていたのかを確認。 人影を3つほど見つけ、そのうちの一人と目が合ってしまう。 穂乃果「ねぇ海未ちゃん、あの三人たぶん能力者だよ」 海未「出られましたか」 穂乃果「まだ他の皆は出れてないけど…」チラッ 海未「穂乃果、逃げるならあそこから逃げられますが、どうしますか?」 穂乃果「穂乃果はここにいるけど、海未ちゃんはどうする?」 海未「…相手が能力者であるならば私たちが対処するしかない気がします」 穂乃果「そうだね…ファイトだよっ!!」 海未は能力を発動、薄暗い中もう一度周りを見渡し周囲の状況を確認。 穂乃果はすぐさま駆け出し能力者へと向かっていった。 感覚を研ぎ澄まし、海未の後方には人の集団と呻き声、前方ステージ側を見るとツナギのようなものを着た女のシルエットの能力者が三人。ではなく…二人? 疑問に思っていると急激な風の流れを感じて思わず伏せ、刹那、頭上を鋭利な物が掠める感覚。 海未「誰ですか?」 思わず見渡すが、海未意外誰もおらず。 注意していると今度は脇腹へと直に衝撃を感じ、横へと1メートルか、蹴飛ばされる。 海未「うぐっ」 そこへ海未は続けざまに肩に殴られたような感触。 海未は方向から判断して、相手がいるであろう場所に半ば倒れた体勢から蹴りを入れる。 「…ぅ」 微かなうめき声が聞こえた後 海未「はっ…」 、瞬時に倒れた状態から転がるように横へ移動してすぐさま立ち上がる。 そして目では見ることができない相手に対して、日本武道の構えを取り虚空を睨む 海未(刃物を持った透明人間?…でしょうか、竹刀でも持ってくるんでしたね) 一方穂乃果、なにも考えずにステージ近くへ突撃し、相手と二メートルほどの距離になったところで。 駆けながらそのまま、 穂乃果は両手の平から同時に別々の二つある人影、相手へと衝撃波を放つ。 穂乃果「フゥッ」ゴオォ 二つともオーバーオールのようなものを着ており、胸の辺りが少し膨らんでいる。 少しだけ開いていた胸元から下地にはEHの文字が見えた。 穂乃果の発した衝撃波は片方へかわす暇もなく直撃し、 そいつは後ろの壁へと背中から打ち付けられた後にぐったりしてあっけなく気絶。 穂乃果「ヨシッ」グッ もう片方の衝撃波は穂乃果の目標とは全く別の方向へと向かい、壁に当たって亀裂を作る。 穂乃果「当たんなかったか〜」 打ち損じた人影は両手をクロスさせて別々の袖口へといれ、裁縫で使うような細い針に釣糸をつけたものを取り出す。 片手で4本、合計両手で8本の針。 「眠れ…」 それは大仰に手を振るうと、意識を持ったように一斉に穂乃果へと向かう。 穂乃果「針?」 穂乃果は並んで襲いかかってくる針を斜めに進んで避け、接近した相手へと攻撃を目論むが、いきなり針は軌道を変え穂乃果をホーミング。 穂乃果「なにこれっ?!」 思わぬ起動を描いた事に驚く、この針のスピードは早く避けきれそうにもない。 穂乃果(どうしよう) 穂乃果(うーん…) 思考を巡らす、迫り来る針、だが所詮針である。 穂乃果は針を十分に引き付ける。その後に足を背後へあげ靴の裏へと5本ばかり刺させるのに成功。 残りの迫る三本の針は太ももへと二本、あと一本は右手で受け止める。 穂乃果「…っ」 穂乃果(…けっこう痛いなぁ、でも)チラッ 穂乃果「…今だっ」 穂乃果は空いている左腕を、針の操作に苦戦していた相手に、衝撃波を至近距離で打つ。 それを外す道理はなく、クリーンヒットし吹っ飛んだ後に動かなくなる。 穂乃果「おおっ倒せたよっ!……いつつ、?…針になんか塗ってある?」 穂乃果「あっ」クラッ 海未は未だ透明人間との駆け引きを行っていた。 目を瞑り聴覚、触覚を集中させ攻撃を避けて相手の攻撃からのカウンターを狙うが、 なかなか厳しい。 海未(一体、どこでしょうね…) To Be Continued 第5話「まきりんぱな」 真姫「やっと出れたわ、」フゥ ことり「海未ちゃん大丈夫?」 海未「はい、ですが。透明人間がいます」 真姫「…はぁ?!頭おかしくなったんですか?海未先輩」 海未「能力者ですよ、ことりは下がっててください」 ことり「うん、わかった」 真姫「…なるほど、最近物騒ね。ちょっと私の後ろに来て」 海未はすぐに真姫の背後へと移動する。 真姫(見えないなら、一帯を焼いてやるわ) 真姫はさっと両手を正面へ掲げると腕が強張り、両手の平から炎が噴出される。 一般的なキャンプファイヤーの二倍は有ろうかという炎量。 薄暗い会場が一気に明るくなる。 ことり(すごいっ) 真姫「…なるほど、最近物騒ね。ちょっと私の後ろに来て」 海未はすぐに真姫の背後へと移動する。 真姫(見えないなら、一帯を焼いてやるわ) 真姫はさっと両手を正面へ掲げると腕が強張り、両手の平から炎が噴出される。 一般的なキャンプファイヤーの二倍は有ろうかという炎量。 薄暗い会場が一気に明るくなる。 ことり(すごいっ) 海未(火事になりませんかね…) そこは考えているのか、火をすこしだけ地面から浮かせている。 凛「すこし暑いんじゃないかにゃ〜?」 花陽「すごい燃えてるっ」 ことり「良かった!二人とも出れたんだね」 海未「気をつけて下さい、能力者がいますよ」 花陽「えっ?いるんですか?」 凛「かよちんは凛が守るよっ!」 真姫「ちょっとうるさいわね!」ゼエハァ 真姫は炎を右から左へと放ち続けているが、短時間でもなかなか体力を使うよう。 能力を使いながら肩で息をしている。 海未「すみません、そろそろ私たちが相手をします」 真姫「もう無理…」シュボォ その場でペタりと座り込む。 凛「凛の出番にゃ!」 海未「花陽はことりと真姫と一緒にいてください」 能力者であるならば能力が解けている。すなわち、焼けていれば体が見えるはずだが肉体は見つからない。 海未「まだ辺りにいるはずです、気を付けてください」 凛「わかったよ」ギロッ 花陽「そこですっ」 能力耐性を持つ花陽は透明人間がどこにいるのか、今までは真姫の炎で見えなかったが見えるようになっていた。 その指先は、凛の3メートルほど左を指す。 場所を確認した凛は地面を踏みしめて急加速し、その位置へと相手が逃げない間に短距離高速移動。そして突き飛ばす。 凛「はっ」ドンッ 凛の早さに反応できなかった相手は気を失い能力が切れたのか、倒れた体勢のままじんわりと姿を現した。 その服装は胸元にEHと書いてあるライダースーツのようなもの、顔から推測するに性別は女。 年頃は女子高生ぐらいだろうか、手にはナイフが握られており、服も着ていたことから触れているものも透明化させるようだった。 ─── {UTX本校舎} 英玲奈「…別館で?……了解だ」 自らに降りてきた指令を確認した英玲奈はいつものように待機場にあるロッカーを開く。 三つ並んだ長方形のロッカー、一番右にあるのが彼女に割り当てられているもの。 中にはあまり物は入っていない、目につくのは立て掛けられている日本刀。 その刀はテレビで見るような和テイストの中に少しだけ機械的な雰囲気をまとう。 英玲奈は刀を手に取り、駆け足でUTX別館へと向かった。 英玲奈「…」タッタ 今日は学校説明会等、他にも案件があったらしく学院にいる英玲奈の他にメンバーはおらず、廊下は彼女自身の足音のみが聞こえる。 「…」サ しかし背後に一人の仮面を着けた女があらわれ、英玲奈の首を後ろから拘束し手首をつかんだ。 「動かないで」ガシッ 英玲奈「…こんな時に」 「五月蝿いわね」 英玲奈「もしかしてこのタイミングを狙ったのか?」 「さあね、それ…地面に置いて」 英玲奈「…」 英玲奈「ああ…わかった」カラ 英玲奈は右手で持っていた刀を地面に落とさせられ、女は足でそれを壁際へと蹴った。 「あのウェーブがかった女はどこ?」 英玲奈「なぜそんなことを聞く?」 「質問に質問で返すのはNGよ」 英玲奈「はぁ…答えるわけないだろう」 「そうかしら?」 そして女に掴まれている英玲奈の左手首の周りに、絶対零度の氷を当てられたような感覚。 「…助けて欲しかったら早く話すことね」 英玲奈「ふむ……だが、お前に助けを懇願するほどではない」 「は?」 英玲奈「…どうしたんだ?今日はお仲間が見あたらないぞ?」 「…」 英玲奈は一瞬の動揺を見抜き、肘で脇腹をつく 英玲奈「」ゴンッ 「…っく」 英玲奈「」パシッ 拘束が緩くなったところで手を振り払い、拘束から抜け出す。 英玲奈は身を低くして、回転するように壁際の刀を取り、 英玲奈「足…」ブン その体勢のまま横へと切る。 それに対して仮面女は軽やかに飛び退き、斬撃の範囲内から脱し距離をとった。 英玲奈「行くぞ…」フッ 真正面から斬りかかった英玲奈を、女は持っていたナイフを取り出して迎え撃つ。 「…」チャキ 降り下ろされた刀を、女はナイフで体の外側へと受け流し軌道をそらす 英玲奈「」フラッ そして、仮面女は英玲奈が体勢を崩したところへナイフを突き立てようとするが、 英玲奈「…」サッ こちらも見ずに横に避けられる。 英玲奈「フ…」 英玲奈は先ほどの、刀を降り下ろしたままの状態から──── ズンッ 柄で女の手首を打った。 すると女の手からナイフが滑り落ち、床でカランと音を立てる。 「…ウッ」(ナイフを……完全に見切られた?) 英玲奈「…これ以上お前に構ってる暇はない、……それに、あいつはここにはいないぞ?」 …にゃ… おー…、の… …のか、穂乃果大丈夫ですか? 穂乃果「あ、海未ちゃん」ガバッ ことり「よかったよっ!」ダキッ 穂乃果「穂乃果寝てた?」 花陽「ステージの前で寝てましたよ」 凛「良かったにゃー」 真姫「針刺さってたわよ?、なんか塗ってあったみたいだけど…」 穂乃果「たぶんそれで寝ちゃったんだと思う」ハハ 海未「気を付けてくださいよ?もう…」 英玲奈「…申し訳ないが、穂乃果?君からも話を聞かせてくれないか?」 海未「その人が助けてくれたんですよ」 穂乃果「ARISEの英玲奈さん!?ありがとうございますっ!それで穂乃果に話を?」 英玲奈「ああ」 英玲奈「もう他の皆には話を聞いたんだ。」 穂乃果「そういう事なら…」 ___ ____ ___ 英玲奈「EHか…」 穂乃果「知ってるんですか?」 英玲奈「たぶんな…」 穂乃果「おしえてくれたりします?」 英玲奈「ああ…さっき彼女らにも説明したがおそらくEast Heart 、アイドルグループの名前だ」 穂乃果「…?いやアイドルグループがなんで?」 英玲奈「……こちらもわからないんだ。…一応聞くが君はアイドル活動をしていたりするのか?」 穂乃果「んーしてませんけど」 穂乃果「何か関係があるんですか?] 英玲奈「ふむ…まぁあまり関係ないから安心してくれ。君たちも色々疲れただろう」 花陽「けっこうお騒がせしちゃいましたか?」 英玲奈「きちんとこちらで騒動にならないよう処理しておくから大丈夫だ。」 絵里「それで学校説明会はどうだった?」 穂乃果「はい、UTXの事が良くわかりました。」 絵里「…なにか変わった事とかはなかった?」 ことり「はいっ♪」 絵里「行ってくれて助かったわ、ありがとう」 海未(あの後で改めて英玲奈さんにこの事は口外はしないようにと、釘を刺されました。) 海未(騒ぎをあまり公表したくないのは分かります。しかし、目撃者はかなりいたように思うのですが…処理しきれるのでしょうか) 穂乃果「じゃあっ!部活申請しても良いですか?」 絵里「なんでそうなるのよ」 穂乃果「えー、行ってあげたのに〜」 絵里「あなたたちもUTX行けて良かったじゃない、予定が合わなかっただけで私も行きたかったんだから」 名前だけ出てきたesat heartがピックアップされてる そういうの好きだぞ 海未「穂乃果、そういってるんですから」 穂乃果「お願いしますよ〜。…うーん……よっ!会長!!」 絵里「おだてても何も出ないわよ?」(この子結構しつこいわね) 希「そうやね…えりちがお世話になったのも確かやしな……」 絵里「って希?」 穂乃果「副会長さん?」 希「今部員が一人の部活動があるんやけど、そこに入れて貰ったらどう?」 書くからにはある程度のバトル書いてたいんだけど、どう?自分だと分かんない。良かったら教えて 1、まぁ別にこのままで良いよ 2、このままでいいけどショボい 3、もうちょっと力入れて 他に何かアドバイスあったら書いて バトル以外でも良いよ 今日は学校説明会等、他にも案件があったらしく学院にいる英玲奈の他にメンバーはおらず、廊下には彼女自身の足音のみが響いていた。 (…ん?) その筈だが英玲奈は一瞬だけ背後に人の気配を感じ、刀にさっと手を添え後ろを振り替える。 しかし振り返った先には誰もおらず、何もない空虚な廊下が広がっているのみ。 英玲奈は気のせいだったか…と警戒を解き前に向き直った後、歩を進める。 瞬間。 背後に仮面をつけた女が即座に現れ、油断していた英玲奈の体を後ろから拘束する。 仮面女は英玲奈の首に後ろから手を回し、もう一方の余った手は脇にさした刀に触れようとしていた英玲奈の手首を掴む。 こいつめ…と続いて英玲奈が次の手に動こうとした時───── 「動かないで」グッ 首に回る仮面女の腕に力が込められる。 英玲奈「…私に何の用だ」 「聞きたいことがあるの…」 英玲奈「もしかしてこのタイミングを狙ったのか?」 なぜ自分が拘束されているのか分からない英玲奈は、相手から情報を得て推測できないかとそう、言葉を発した。 「さあね…それ、地面に置いて」 しかしそれにはまともに答えず。 英玲奈「…」(まぁそうだろうな) 英玲奈「ああ…わかった」カラ 変に刺激しては不味いと、取り合えず指示された通りに装備してあった刀を外し地面に落とす。 地面と接触した時にカチャと音を立てたそれは、仮面の女の足によって蹴られ床の上を滑っていく。そして滑り行く刀は壁に当たって動きを止めた。 仮面の女はそれを目で確認した後、 「あの髪にウェーブがかかった女はどこ?」 英玲奈「なぜそんなことを聞くんだ?」 「質問に質問で返すのはNGよ」 英玲奈「はぁ…答えるわけないだろう」 「そうかしら?」 英玲奈は首の拘束を強められるのかと身構えたが、女に掴まれている手首の周りに絶対零度の氷を当てられたような感覚。 手首周囲の感覚が鈍り、肘の辺りまで寒気が伝わってくるような気がした。 お前の腕を懐死させると暗に示しているのだろう 「…助けて欲しかったら早く話すことね」 不味いな… 英玲奈「ふむ……だが、お前に助けを懇願するほどではない」 この状態から抜け出す為の突破口を探すため、の時間稼ぎではあるが反応しそうな言葉を選択する。 「は?」 英玲奈「この程度、私には何の効力も持たない」 もちろん、ハッタリではあるが…この線で行けるか? 「そんな能力、あなたにあったかしら」 英玲奈「…どうしたんだ?今日は仲間が見あたらないようだが?」 「…っ」 !、ここだ… 今回の不安要素を突かれたのか、英玲奈の拘束された首にかかる力が、少しだけ弱まるのを感じた。 その些細な変化を英玲奈は見抜き、一瞬の動揺をいかして仮面女の胴を肘で付く。 「…っく」 英玲奈「」パシッ 拘束が緩くなったところで女の手を振り払い、屈むようにして拘束から抜け出す。 英玲奈は身を低くしたまま、滑るように壁際の刀へ移動、回転するように壁際の刀を取る。 英玲奈「足…」ブン 真上から見て、英玲奈の体を支点とするように円運動してとられた刀は下段を行き、その軌道のまま仮面女の足元へ迫る。 それを見た仮面女は軽やかに飛び退き、斬撃の範囲内から脱し距離をとった。 英玲奈「行くぞ…」 距離を取った仮面女に対して、英玲奈は即座に距離を詰めて真正面から斬りかかり、女は持っていたナイフを懐から取り出して迎え撃つ。 「…」チャキ その上段から振り落とされた刀を、仮面の女はナイフをもって正面で受け止める。 ギリギリという音を立て一瞬間だけ両者の動きが止まった後に、すぐさま力の均衡は崩れる。 そして刀は地面へ、ナイフは空へと切っ先を向けたのを利用して、 仮面女は英玲奈へナイフを振り落とす。 英玲奈の刀は降りおろしたままの状態であり、ナイフが迫っているのにその本人は気付ききれていない。その為、ナイフが突き刺さるのは明白。 「…もらったわ」 ザク…と刺さるかと思いきや、ナイフは空を切る。 「…は!?」 なぜか、驚くことに英玲奈はそちらも見ずに彼女自身の身を後ろへ引いて、迫りくるナイフの軌道から外れたのだ。 そして英玲奈は相手が空ぶったのを確認した後、振り落とされた状態のままの刀の柄を縦に引き上げ、ナイフを持った手首を打つ。 痛みに女は顔をしかめ、 すると手からナイフが滑り落ち、床でカランと音を立てる。 英玲奈「…これ以上お前に構ってる暇はない、」 「…っく」 英玲奈「……それに、あいつはここにはいないぞ?」 なんか時間あったから書き直してみた、こっちのが良いかな 穂乃果たちのストーリー、会話が読みたいから戦闘シーン力入れたかったら入れてほしい 書きたいように書いてくれた方が読む方も楽しい気がする >>207 ‐212 コメないと色々心配になるから助かる >>211 なるほど、バトル以外も意外と需要あるのね。両方とも書くの好きだよ。 第5話「にこ糖質」 希「今部員が一人の部活動があるんやけど、そこに入れて貰ったらどう?」 ことり「良いんですか?」 希「大丈夫や。一人で寂しくやっとるから入ってあげたらきっと喜ぶんやない?」 穂乃果「なるほどっ、ありがとうございます」 海未「そんな部活動があるんですか」 希「あるんよ、ちょっと見てきたら?」 絵里「…今はなにやってるか正直わからないけれどね」 ことり「とりあえず目星がついてよかったね♪ほのかちゃんっ」 穂乃果「早速行こー」 希「ほな、」 ことり「おー」 海未「他の三人も呼びに行きしょうか」 穂乃果「もちろんっ」 … 真姫「…昨日パパに事件の事話しちゃったの」 穂乃果「ええっ!?」 真姫「でも、秘密にしてくれるって。昨日結構しつこく問い詰められちゃって言っちゃった…ごめんなさい」 海未「まぁ言った事は仕方ないですからね」 ことり「秘密にしてくれるなら大丈夫だよっ」 真姫「ありがとう、でもパパが護身用にってこれをくれたの」ミテ 凛「これってムチ?」 真姫「そう鉄で出来たムチ」 花陽「ちょっぴり重そうだね」 真姫「これでも軽量化したんだって」 穂乃果「どうやって使うの?」 真姫「鉄で出来てるからこの鞭の温度を上げると熱くなって物を分断出来るようになるの」ブゥン 穂乃果「!?こわっ、ちょっとこっち向けるの止めてよ」 真姫「あと何かグローブ?軍手もくれたんだけど、良くわからなくて…」 海未「手の甲の部分にスイッチがついてますね、押すんでしょうか」 ことり「このグローブに使ってる生地、すごい頑丈そうだね」 真姫「パパにまた聞いてみるわね」 穂乃果「よろしく…って…?…ちがうよっ他の用事があってさ… _____________ 花陽「ここがその副会長が言ってた部活の、部室ですか?…」 真姫「窓ガラスに内側からアルミホインル?がはられてるわね」 凛「じゃねんがするにゃー」 ことり「なんかちょっぴり怖いかも」 海未「何かあったらすぐ逃げますよ」 凛「早く部室に入ろうよ」 穂乃果「よし!たのもうっ!!」バンッ! 真姫「ヴエェェッ!?なにこの部屋…」 ??「!?!あんたたちっ、もう私を嗅ぎ付けたのっ?対策は万全だったはずなのに」 穂乃果が勢い良く扉を開ける!すると部室の天井と壁一面にアルミホイルが貼り付けられており、光が反射してギラギラと光っていた。 銀色のそれは隙間なく敷き詰められて部屋は異様な雰囲気をまとっている。 そして、この部屋の主はというと、このような内装に相応しく?頭全体を覆うようにアルミホイルを被っており、ご丁寧に後頭部には二つ穴が開いてそこから黒い髪が二房垂れ下がっていた。ツインテールである。 穂乃果「あれ、どこかで会いましたか?」 ??「いくら世界を支配しているからって、いきなり部屋を開けるのはどうなのかしら?」 穂乃果「え?」 海未「すみません、なんのことですか?」 真姫「イミワカンナイ」 ??「とぼけてんじゃないわよ!あんたたちのやり口はわかってるんだからねっ!?」バンッ ことり「えーっと、やり口?」 花陽「」ビクッ 凛「かよちんがびっくりしちゃったじゃん!」 穂乃果「あの、ぶし_____ ??「ああ、そう。でもね…私はまだやるべきことがあるのっ」ダッ そう言った後に座っていた椅子の後ろの窓を手慣れた様子で開け、窓の外へ出、走って逃走! 『にこっ』 花陽「行っちゃいました…」 ことり「とりあえず話した方がいいとは思うけど」 穂乃果「おいかけようっ!」 凛「凛に任せるにゃー」 凛は女が走り去った方向へと駆け出し、 校舎の中庭へと出て左右を見たあとに加速。 『まてー』タッタッ 『待たないわよ』 『……はいっ、つーかまーえたっ』 『はなしなさいよっ』 『離すわけないにゃー』 『くっ、…あんたやっぱり組織のヤツね!』 『何のこと?』 『知ったかぶりしても無駄なんだから!』 凛「つかまえたよっ」 逃走女子を羽交い締めにして穂乃果たちの前へと持ってくる凛。 穂乃果「さすが凛ちゃんっ」ナデナデ 凛「えへへ」 ??「でもね、あんたたち甘いわよ」 その瞬間。 拘束していた身体は外側からドロッと形が崩れていき、白い煙のようなものを放出しながら蒸発?した。 凛「うえぇっ?」 穂乃果「能力者!?」 しかし、その問いに答えるべき存在はいない。 海未「…そうとしか判断するしかありませんね」 ことり「能力者さんだったのかな〜」 真姫「ここら辺は能力者多いわね」 花陽「すこし怖いです」 穂乃果「!…能力者だったんだね、もっと入部したくなっちゃったよ!」メラメラ 海未「まぁほどほどにアプローチしましょう」 ことり「そうだね」 花陽「あの〜」 一同の比較的後ろにいた花陽がなにかに気付いたのか、部屋にある棚の上に位置する壁についたアルミホイルを見つめている。 その先には僅かにアルミホイルの膨らみができていた。 花陽「周りも見てください」 良く見ると所々にアルミホイル壁の凹凸が他とは違うところがある。 穂乃果「これ、なんだろうね」 穂乃果が該当箇所のアルミホイルをペリリとめくると。 ことり「ポスター?」 真姫「もうすこし剥がしてみて」 穂乃果「うん」ペラッ 海未「これは?」 花陽「!…とあるアイドルグループのポスターです!」 穂乃果「アイドルグループ?」 花陽「そうですっ、ここら辺では割りと知られていると思います」 真姫「アイドル好きなの?」 花陽「うんっアイドルグッズとかは持ってたりするよ」 凛「凛は知ってたにゃー」 海未「しかし、なぜアイドル?」 ことり「うーん…」 穂乃果「他も調べてみない?机の中とか…」ニヒヒ 海未「それはダメですよ、穂乃果」 穂乃果「固いよ〜海未ちゃん」 穂乃果「まずはー、…おおっ日誌?これはいいかも?」 海未「固いとか言う事じゃありません、ダメなものはダメです」 ことり「おねんがぁいっ♪」 海未「…しょうがないですね。今回だけですよ、全く」 穂乃果、ことり「はぁーい」 穂乃果「見るよっ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる