【SS】ようちか「アイドルはまほうつかい?」
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※オリジナル設定・キャラ注意。苦手な方は我慢して読んでください。
千歌「私たちの子どもだね」
曜「髪の毛が茶色っぽくて芯の強そうなところは千歌ちゃんに似てるね」
千歌「顔は曜ちゃんに似てるよ?でも瞳は私の赤と曜ちゃんの青が混ざって紫色だね」
曜「千歌ちゃん、これからもよろしくね」
千歌「うん!二人で育てていこうね!」
曜「元気で...やさしい子に育ってほしいね」
千歌「友達がたくさんいて、夢を持ってて...」
曜「名前はもう二人で決めたもんね」
千歌「うん、大事な子だから、二人から一文字ずつとってつけた名前...」
千歌「ね。かよちゃん...」 ―それから数年後―
千歌「かよちゃーん!出発するよー?」
しめじ「わんっ!」ぺろぺろ
えのき「わふーん」ぺろぺろ
かよ「うぅ...だれかたすけてぇ...」
千歌「こら!しめじ!えのき!かよちゃんで遊んじゃダメでしょ?」
しめじ「ハッハッハッ...わんっ」
えのき「ヘッヘッヘッ...わふっ」
かよ「うぅ...ぐすん」
千歌「ほらかよちゃんも車乗って」 曜「またかよちゃんは泣いてるの?」
千歌「うん、またしめじとえのきにぺろぺろされてて」
千歌「しめじもえのきもしいたけに似て体が大きいから」
曜「あはは...かよちゃんは優しい子に育ってくれたけど...もっと自分に自信をもってほしいな」
千歌「ふふっ、そうだね」
かよ「うぅ...」 千歌「東京に着いたよ。かよちゃんは東京はじめてだよね」
曜「千歌ちゃんが修学旅行で東京来たときなんて大変だったよ」
千歌「あれがスクールアイドルをはじめるきっかけになったんだよね」
曜「そうだけど、あのときは急に...ってあれ?かよちゃんは?」
千歌「え?...いない?...ひょっとして迷子!?」
曜「探さなきゃ!」 ―UTX学園前―
かよ「ふわぁあ...すごい...」
幼い少女の目の前には限られた時の中で精いっぱい輝くスクールアイドルたちの姿があった
そのあふれる希望と情熱はたとえ画面越しであっても少女に伝わってくるのだ
見ているだけで胸が高鳴り曲の移り変わりとともに少女の心境を激しく揺さぶった
歴史は繰り返す
これはのちに伝説のスクールアイドルの再来と呼ばれるようになる彼女の最初の一歩だったのかもしれない
だがこの時の彼女はそのことを知る由もないのであった
かよ「でも...私なんかが...こんな風に歌って踊れるはずないよ...」
かよ「私なんて可愛くないし...」 しかし、このとき彼女はきっとあきらめていただろう
アイドルというきらびやかな夢を描くことなどなかったはずだ
そこから先へなど歩いて行けなかったはずだ
...そう
この出会いさえなければ...
かよ「あっ...そういえば...お母さんたちは...?」
かよ「どこに行っちゃったの...?」
かよ「ぐすん...」
かよ「迷子になっちゃったのかな...」
かよ「うぅ...ダレカタスケテェー...」
??「ちょっと、何泣いてるのよ?」 ??「泣くんじゃないわよ?女の子でしょ?」
かよ「ぐすっ...おばさんだあれ?」
??「ぬわんでよ!どこをどう見るとおばさんに見えるのよ!」
かよ「うぅぅぅぅ...」
??「分かったからほら泣かないでよ!にっこにっこにー!」
かよ「...?」
にこ「にっこにっこにー!ほぉら泣き止んだにこぉ」
かよ「...なぁにそれ?」
にこ「みんなを笑顔にする魔法にこっ!ほら!にっこにっこにー!」
かよ「ふふっ」
にこ「あなたは笑った顔のほうが可愛いわよ」 ざわざわ...やざわざわ...
「あれってもしかしてにこにーじゃない?」
「嘘!?あの大人気アイドルの!?」
「そんなわけないわよあんな変な帽子とサングラスするはずないもの...」
にこ「ぬわぁにが変な帽子とサングラスよ!」
「おい頭にソフトクリーム乗せた不審者が子供を泣かせてるぞ」
「え、なにそれ怖い」
「...やっぱりにこっちやんね」
にこ「にこは人気者だからこのままじゃ目立っちゃうわ...一度ここを離れるわよ」
かよ「え...でも...知らない人には着いて行っちゃダメなんだよ?」
にこ「にこのことはみんな知ってるわよ!」タッタッタッ
かよ「ダレカタスケテェー...」タッタッタッ にこ「...で、迷子なのね?」
かよ「うん...」
にこ「まったく、しょうがないわね〜」
にこ「あんたのお母さんたちが見つかるまで一緒に探してあげるわよ」
かよ「うぅ...」
にこ「それにしても...本当に誰かさんにそっくりねぇ...」 にこ「...アイドルになりたいの?」
かよ「...なんで?」
にこ「アイドルを見てるときのあなた...すごく真剣だったもの」
にこ「アイドルに憧れて...ときめいて...自分もあんな風になりたいって思ってたんじゃないの?」
かよ「うぅ...でも私にできるわけないよ...」
にこ「私はできるかどうかなんて聞いてないわ...やりたいのかどうか聞いているのよ」
かよ「......」
かよ「やりたいけど...」
にこ「そう...」 にこ「アイドルって大変なのよ?それでもいいの?」
かよ「......」
にこ「......」
にこ「そこで答えられないのは...それがあなたの気持ちってことなの?」
にこ「私、あなたを見てて思ったの...本当は憧れているのに、自分に自信がなくてあきらめてるんだ、って」
にこ「誰かさんに似てたんだもの...」
にこ「だからあなたに聞きたかったのよ」
にこ「本当にやりたいことをやりもせず、自分を押し殺しているんじゃないか、って」
にこ「...ちょっとおせっかいだったかしら」 かよ「でも...私には無理だよぉ...」
にこ「できるとかできないとかそんなの関係ないわ...」
にこ「自分が本当に好きなものを語りなさい」
にこ「自分が本当になりたいものを目指しなさい」
にこ「...私が言いたかったのはそれだけよ」 かよ「......」
かよ「ほ...」
かよ「...本当...は...ね」
かよ「...り...い...な...た...」
かよ「すー...はー...ふぅー...」 かよ「なりたいよ!!アイドルに!!」
かよ「アイドルになって輝きたい!!」
かよ「私!アイドルになりたいの!!」
にこ「......」 にこ「......」
かよ「......」
にこ「ええ...なら目指しなさい...自分に自信を持ちなさい」
にこ「自分が好きなことを、感じたことを、全身でみんなに伝えるのよ」
にこ「いつも楽しいことばかりじゃないわ...でもね...」
にこ「そうすれば...いつかみんなに想いが届くはずよ」
にこ「それがアイドルなの」
かよ「私!アイドルになる!!」
かよ「アイドルになってお姉さんと一緒にステージに立つの!!」 ??「やっぱり親子なんだねー」
かよ「!?」
かよ「お母さん!!」
千歌「かよちゃん!ようやく見つけた!」
曜「やっぱり私たちの子なんだね!」
千歌「かよちゃんもアイドルになりたいんだ?」
かよ「私...も?」 かよ「あ、そうだ!」
かよ「このお姉さんが助けてくれたの!」
曜「あ、すみませんありがとうございます」
にこ「いいのよ別に...それより」 にこ「立派なアイドルになるのよ」
にこ「アイドルはみんなを笑顔にできるまほうつかいなんだから」
かよ「まほうつかい?」
にこ「そうよ、幸せの魔法をみんなに届けてあげるの」
にこ「それがアイドルのお仕事なの」
かよ「うん!」 この日、一人の小さなまほうつかいが誕生した
笑顔を届けるまほうつかいの宅急便
その魔法は師匠から弟子へと引き継がれたのだ
そしてのちに世界中の人々を照らすひとつの光となった
「お姉さん...私、まほうつかいはじめました...」
「ええ、待ってたわよ」
でもそれはまた別のお話... かよ「ねえ知ってる?アイドルってまほうつかいなんだよ?」
ようちか「アイドルはまほうつかい?」
おわり うちの市は希望者に「犬の糞は持ち帰りましょう」みたいに書かれてる
小さい看板を配っている。
手書きの紙を家の前に貼ってる人もよく見かけるね。
犬の糞放置に困ってる家が多い、腹が立つペットだ。 おつ!
あ、「りこ」ちゃんもおなしゃす
えりにこの娘で ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています