ことり「左手の薬指には指輪が一番似合う」
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ことり「絵里ちゃんは結婚って考えたことある?」
絵里「結婚?そうねえ…」
ことり「あっ。ごめんね。変なこと聞いちゃって」
絵里「別にいいわよ。ちょっと驚いただけで」 絵里「ことりは、結婚、どうなの?」
ことり「ことりは……」
ことり「…」
ことり「まだ、よくわかんないや」
絵里「私も、正直そんな先の事なんてわからないわ」 絵里「でも、突然どうしたの?」
ことり「この前親戚の結婚式に行ったんだけど、そのことを思い出して」
絵里「そうだったのね」
ことり「花嫁さんのドレスがとても素敵であこがれちゃうなあって」
絵里「ふふっ、なんだかことりらしいわね」
ことり「えっ?」 絵里「花嫁さんが綺麗じゃなくてドレスが素敵だったんだものね」
絵里「さすがはμ’sの衣装担当だわ」クスクス
ことり「あっ…もちろん花嫁さんも綺麗だったよっ」
絵里「大丈夫。ちゃんと分ってるわ」 絵里「そういえば、次の衣装のコンセプトに悩んでるのよね」
ことり「うん…なかなか決まらなくて」
絵里「いいじゃない。衣装にドレス」
ことり「えっ?」 絵里「激しいダンスの曲にしなければ大丈夫でしょ?」
絵里「いっそのこと、ウエディングソングなんていいじゃないかしら?」
ことり「そ…そうだねっ」
絵里「あら?あまり乗り気じゃない?」
絵里「そうよね…ドレスなんて簡単に作れるものじゃないし…」
絵里「ごめんね?一人で盛り上がっちゃって」 絵里「あっ。もしかして」
ことり「ど…どうしたの?」
絵里「結婚前にドレスを着ると婚期が遅れちゃうって話、気にしてるの?」
絵里「ふふっ、ことりからそういう話をしたわけだし、意中の相手がいるのかしら?」
ことり「えっ…あ…あの…」
絵里「大丈夫よ。誰かと違って口は堅いほうだから♪」 ことり「あっ…あのね…」
ことり「ことりは…その…」
ことり「絵里ちゃん…笑わない?」
絵里「ええ。大丈夫よ」
ことり「初めてのドレス姿は、好きな人に見てもらいたいな……って」
絵里「…」 絵里「ことり」
ことり「は…はいっ」
絵里「その言葉、将来好きな人ができたら言ってあげるといいわよ」
ことり「どっ…どうして?」 絵里「なんというか、ことりのかわいいところが前面に出てて、普通の人は黙っていられないもの」
絵里「もし私が男の人だったら、ときめいちゃってたわ♪」
ことり「そっ…そうなんだ…」
絵里「ええ、ことりって本当に女の子って感じでかわいいと思うわよ」
ことり「あっ…ありがと…」 ことり「…」
ことり「じゃ、じゃあ、ことりは衣装の資料集めを…っ」
絵里「大丈夫…?ってことり」
ことり「あはは…指を切っちゃったみたい」
絵里「絆創膏貼ってあげるから手を貸して」 ことり「い…いいよっ。自分でできるし」
絵里「もう、動いたら貼れないでしょ」
ことり「…ごめんなさい」
絵里「…」
絵里「ねえ、ことり」 ことり「…」
絵里「ことり?」
ことり「は…はいっ」
絵里「結婚の話をした後に、左手の薬指に絆創膏を貼るってなんだかロマンチックよね」
絵里「まるで、指輪をつけてあげてるみたいで」
ことり「…!!」 絵里「あら、顔を赤くしちゃって。ことりちゃんったらかーわいい♪」
ことり「え…えりちゃん……」
絵里「で、次の曲なんだけど、ウエディングソングにしたいって提案しようと思うんだけど」
ことり「…」
ことり「う…うんっ!いいよっ」 絵里「私、みんなを呼んでくるわね」
ことり「分かったよ」
絵里「その間にでも、衣装のデザイン考えておいてくれる?」
ことり「…うん」 ことり「今は衣装のデザインなんて……できないよ」
ことり「だって、浮かんでくるのは」
ことり「この絆創膏が、本物だったらどんなデザインかなって…それしか考えられないもん…」 ことり「…ううん」
ことり「ことりにはきっと」
ことり「この絆創膏が……なんてね…」
ことり「…」
ことり「ことりが今一番ドレス姿を見せたいのは……」
ことり「…」
ことり「絵里ちゃんのばか…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています