ダイヤ「納涼、怖い話大会ですわぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
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ダイヤ「本日はお暑い中、黒澤家にお集まりいただきありがとうございます。納涼怖い話大会を始めたいと思います」
千歌「ほーんとあっついよねぇ……」
果南「意外とノリノリだねダイヤ」
梨子「そういう人だったっけ…」
ルビィ「おねぇちゃぁお手伝いさん皆呼んで飾りつけしてたよ」
ダイヤ「ルビィ!」 曜「ははは…通りでテレビのセットみたいになってる」
鞠莉「oh♪ジャパニーズホラーを感じるわ!」
花丸「オラのお寺のものも貸してあげたんだ」
善子「アンタ勝手に家のもの持ちだしていいの?」
花丸「ちゃんと許可は取ったずら」
善子「あぁそう。それにしてもホント暑いわね…」 ダイヤ「こほん!そろそろ始めたいと思いますが、皆さん一つずつお話は持ち寄っていただけましたね?」
千歌「うん!もうバッチリ!」
果南「私も大丈夫だよ。みんなも――――準備はできてるみたいだね」
ダイヤ「それでは参りましょうか。まずは私から」 夏、それも台風過ぎ去りし雨の日にホラー…
いいねぇ あれは私が高校一年生の頃のことです。
代々黒澤家には古くから親から子へと受け継がれていく雛人形があります。
基本的な手入れは長姉である私が行っていますが、傷みがあると縁のある人形師さんに見ていただく程家にとっては大切なものなのだそうです。
お父様も私に人形は大切にするようにと小さなころからずっと言い聞かせて育ってきました。
私も言いつけを守り、人形を大切に扱っていたのですが…… 先ほど手入れとは言いましたが雛祭りのお人形、年に一度しか出す機会はありませんよね。
それにその頃……その、少し塞ぎがちになっていたこともあって、手入れはもちろん雛祭りの日にお人形を出すこともなかったんです。
運が悪く両親は市長との会食に出ておられ、お父様からの「雛祭りはキチンとおこなったか?」という連絡に私は嘘をついたんです。
例年通り行いましたと。
その日私は不思議な夢を見ました。
何となくですがこれは夢だ、と分かる夢でした。
私の部屋に俯いて啜り泣く女の子が居たんです。 俯いていて顔は見えませんでしたが丁度私と同じくらいの歳の女の子だと思いました。
どこか見覚えのある子だと思った私は声をかける事にしたのです。
「大丈夫ですか?」
手を肩に置いたとき微かな違和感を覚えましたが、私は続けて声をかけました。
「泣いていては分かりませんわ。顔を上げて?」
すると
顔を丸ごとくり抜いたような無機質な空洞がこちらを向いているのです。 いえ、空洞なのに見つめられているという感覚でした。
私は言葉を失い夢なら覚めて…そう思ったのです。
彼女は初めて言葉を話しました。
「痛い」
……私は聞きました。
「どうすればいいですか?」
「遊んで?」
「分かりました。何をして遊びましょう?」
彼女は言いました。 ダイヤ「ここで目が覚めて…この話は終わり、ですわ」
ルビィ「ピギィィッ!」
千歌「ナムアミダブツゥゥゥゥゥ!!!」
善子「ちょ、ちょっと…やめなさいよ。ビックリするじゃない」
曜「そのお話の後ダイヤさんは何ともないの?」
ダイヤ「まぁあくまでお話、ですから…」 鞠莉「フィクションなの?」
ダイヤ「フフ……どうでしょう?」
鞠莉「むぅ、ダイヤのいけず〜〜」
花丸「それで次は誰が話すずら?」
果南「誰でもいいんじゃない?特に順番決めてないんでしょ」
花丸「言い出しっぺがするずら」
果南「ぐぬ……仕方ない。でも期待しないでよ?ダイヤみたいに怖い話じゃないから」 高校二年生の時の話だったかなん?
当たり前なんだけど夜の海なんて潜らないよね。
普段潜らない人でも多分危ないって分かると思うし、海の事を知ってる人間ならなお更ね。
そんな私だったんだけど一度だけ夜の海に潜る機会があったんだ。
高校二年の夏に地元のローカル局がウチのダイビングショップを紹介してくれることになって。
元スクールアイドルってとこもポイントだったのか、お父さんじゃなくて私が潜ることになった。 ナイトダイビングには興味があったのと、潜り慣れた海であること。
それにウチもメチャクチャ繁盛してるわけじゃないし、内浦の海の違った良さを大勢の人に知ってもらえたらなと思って了承した。
お父さんも最初は反対してたんだけど、番組側が照明機材の配備や他のプロダイバーをつけることを提案したら渋々折れてくれた。
流れとしてはいつも潜ってるポイントを回っていくってだけ。
体力が落ちてくる最後に一番慣れてるメジャーなスポットに潜ってお終い。
体力づくりはその頃もしてたし収録当日は海も穏やかだったからまぁ大丈夫かなって思ってた。
後悔することになるんだけどね…… 収録は順調だったよ。夜の海はいつもと違った顔を見せてくれて私はこの海をもっと好きになっていった。
途中までは。
最後のスポットに入った時から何か違和感があったんだ。
それが何かは分からなかったら慣れてないのとちょっと疲れたのかな?と思うだけだった、そばにダイバーさんもいるしね。
……と思ったら近くにダイバーさんがいない。 それに上から照らされてるはずのライトがひどく弱くなってた。
おかしいなと思って船に上がろうとしたんだけど泳いでも泳いでも上に上がらない。
流石に怖くなって取り乱しそうになったよ。でもここで慌てたらだめなのは分かるから残りのエアを確かめてゆっくり体の力を抜いた。
そしたらね、浮かばない理由が分かった。
私の足首掴まれてたんだ。
凄く小さいのに赤ちゃんみたいに丸くなくて細い不思議な手。 手持ちのライトも消えかけで流石に焦った、全力でもがいた。
その時違和感の正体に気付いたんだ。いつも潜り慣れてる海だから深さは知ってるはずなんだけどね、ライトが煌々と照らされてる最初からちっとも底が見えないの。
私の足を掴む腕は冷たくて固くて、まるで人間のモノじゃないみたいだった。無機質っていうのかな?
もがいてる間ずっと暗闇そのものに見つめられてるような感覚で。
もう駄目だ……って思った時暖かい手が私を掴んだの。
そこで気を失っちゃって、気付いたら朝だった。
足には手形みたいな痣がビッシリだったよ。 果南「終わり。あんまり怖くなかったでしょ?」
梨子「怖いよ……私そんな海に飛び込んだの…?」
果南「ははは、昼間は大丈夫だから」
花丸「果南ちゃんを引き込むなんて凄まじい力…」
曜「花丸ちゃんそれ以上は…」
善子「ひょっとしたらその手は寂しかったのかもしれないわね…」
果南「ちょ、怖いこと言わないでよ!塩撒くよ!」
善子「や、やめなさいよ!それにここダイヤの家でしょ!」 千歌「果南ちゃんはどうやって助かったの?ダイバーさんは?」
果南「あぁ…お父さんがね。もうすっごい怒られたよ。ダイバーさんも急に私と似たようなことになって、一旦上がったんだって。
そこからはお父さんと一緒に探してくれてたみたい。これ以上は恥ずかしいからここで終わり」
鞠莉「果南ったらSo Pretty♪」
ルビィ「ぅゆ…次のお話は誰がする?」
ダイヤ「そうですわね…ここまで三年生続きですから次は下級生にお願いしたいところですわね」
曜「あ、じゃあ私がしようかな。果南ちゃんと少し被ってるかもだけど」
果南「私と?」
曜「それは聞いてのお楽しみであります♪それじゃ話すね」 ●任侠(にんきょう、任俠)
仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す語。
●任侠の歴史
任侠の歴史は古く、中国春秋時代に生まれたとされ、情を施されれば命をかけて恩義を返すことにより義理を果たすという精神を重んじ、法で縛られることを嫌った者が任侠に走ったとされる。
戦国四君は食客や任侠の徒を3千人雇って国を動かしたとして各国から評価され、四君の中でも特に義理堅い信陵君を慕っていた劉邦は、任侠の徒から皇帝にまで出世した。この任侠らを題材にしたのが『史記』の「遊侠列伝」である。
登場人物の朱家は有名で、貧乏ながらも助命をすることが急務とし、そのことで礼を言われることを嫌っていたために名声が高かったという。
以後、任侠は庶民の間で地位を得、権力者の脅威となったという。任侠に武術を取り込んだ『武侠小説』は現代でも人気が高い。
なお、『史記』「遊侠列伝」の著者である司馬遷は、「『仁侠』の志を知らずに彼らをヤクザやチンピラなどと勘違いして馬鹿にするが、それは悲しいことだ」と述べている。
中国は広大な面積と複数の言語や民族が存在するので、地方においては法の権威が及ばない、あるいは中央の監視が行き渡らないため人民が地方官僚の暴政に悩むという背景の中、任侠とは庶民の中にあり圧政や無法地帯の馬賊から庶民を守る正義の味方という側面があった。
そこから、法に頼らない個人レベルとしての恩に対する義理や義兄弟の忠誠が強調され、賊であっても義賊であることも可能であった。 昨年だったかな?今みたいな夏の暑い日のお話。
その頃はスクールアイドルもしてなくて少し千歌ちゃんとは疎遠になっちゃってたんだったかな…
千歌ちゃんともあまりお話出来ないから今以上に飛込競技に集中してた時期だったと思う。
飛び込みってね結構練習できる場所が限られてて、沼津にあるアリーナの室内と内浦寄りの屋外のプールがあるんだけど
その日は内浦の方のプールで練習してたんだ。 台風が来るって予報で天気は良くなかったんだけど……大事な大会を控えてたから遅くまで残ってたと思う。
思う…っていうのはプールからじゃ角度と柵があって時計が丁度隠れちゃう位置にあるからだね。
すっかり暗くなって来て、監督の人が帰る準備をしようって言っても私はギリギリまで練習を続けてた。
ホントは見てくれてる人が最低一人はいないといけないんだけど、先に帰る準備をしてもらってそれが終わったら私もプールから上がって帰るってことになった。
ギリギリまで…って言ったはいいものの根を詰めて練習してたこともあってか飛び込んだ後少しプールに浮かんで休んでたんだ。 そしたらね
パシャン
って誰かが飛び込む音がしたんだ。
でも不思議だったんだよね。
その…少し恥ずかしいんだけど私が飛び込んだ時はドボンって感じなんだ。
小さい子は帰るのも早いし、そもそもそんなに数もいないから皆帰ったのは知ってるのに。 プールを見渡しても誰もがいないし気のせいかな?と思ってそのまま練習を続けることにした。
私が飛び込むとドボン、続いてパシャン。
まただ…と思った私は飛び込み台の上から何か落ちないか確かめることにしてみた。
するとね、私の足元から小さな影がスゥっと落ちていくの。
そしてまた、パシャン。
プールに影が吸い込まれると見えなくなっちゃって。
流石に怖くなっちゃったから帰ろうと思ったよ。 少し考えたんだけど飛び込まずに梯子で降りようと振り返った瞬間にね
誰かが後ろから私を引っ張った。
プールに背中から落ちていったんだけど、その時にね
着物を着た女の子が私に向かって飛び込んできたんだ。
あの時は怖かったなぁ。
それでもすぐに逃げなきゃってって思ってたから
お腹や背中じゃなくて背中か頭から着水できるように体勢を整えた。
もうプールサイドまで必死に泳いだよ。
ようやくプールサイドに辿り着いて上がろうとしたら耳元で声がしたんだ |c||^.- ^|| ミスですわ。訂正しますのでしばしお待ちを 少し考えたんだけど飛び込まずに梯子で降りようと振り返った瞬間にね
誰かが後ろから私を引っ張った。
プールに背中から落ちていったんだけど、その時にね
着物を着た女の子が私に向かって飛び込んできたんだ。
あの時は怖かったなぁ。
それでもすぐに逃げなきゃってって思ってたから
お腹や背中じゃなくて足か頭から着水できるように体勢を整えた。
もうプールサイドまで必死に泳いだよ。
ようやくプールサイドに辿り着いて上がろうとしたら耳元で声がしたんだ 曜「私の話はこれで終わりだよ。少し果南ちゃんと似てなかった?」
果南「わわわ…私の話より怖くないかなん?」
花丸「果南ちゃんならそんなやつ来てもイチコロずら」
ぎいぃいいぃいやぁ〜〜!!何するずらァー!!!
梨子「ねぇ……内浦ってこんなに怖いところだったの?」
千歌「えーでも梨子ちゃんも怖い話あるんでしょ?そんなに怖がらなくてもいいじゃん」 梨子「あるけど…人の話はまた別の怖さだよ」
鞠莉「ふぅん。どんな話か気になるわね」
ダイヤ「それでは次は梨子さんにお願いしましょうか」
梨子「先に言っておくけど…怒らないでね」
ルビィ「?誰に向かって言ってるの…?」
梨子「聞いてくれたら分かると思う…」 |c||^.- ^|| とりあえずここまで。深夜にお会いできるといいですわね 一人称での語りになるから学校であった怖い話っぽいずら
あれは名作だったずらぁ >>49は花丸が発言後に後ろの方で果南にシメられてるってことでいいのか? >>53
|c||^.- ^|| そうですわね。指ギューンされて苦しんでいましたわ。まぁあまり重要でもないので気にしないでくださいな 私はほんの二週程前の話だったかな。
Aqoursは私が作曲、千歌ちゃんが作詞だから二人で打ち合わせをよくするんだけど
どうしてもぶつかり合っちゃうこともあって…
べランドや窓から身を乗り出してお話してる時にそうなっちゃうと迷惑だからってことで基本的にLINEの文や通話でやり取りすることになったの。
その時作ってた曲も私の方が先に完成したからあとは千歌ちゃんの歌詞を待つだけってタイミングだったかな。
ピアノがある部屋から自分の部屋に移って、譜面を眺めながら調整しやすい部分やここは出来れば変えたくないってポイントを見てたわ。
するとピアノの部屋からポロン♪とピアノの音が聞こえてきたの。 お母さんは沼津の方まで買い出しに行ってたから居ないはず。
不思議に思ったわ。
ピアノって埃が入っちゃうといけないから蓋を占めた上にカバーをかける程なの。
閉めた記憶はあったんだけれど…ひょっとしたらメモの時に使うペンか何か挟まっちゃってたのかなくらいに思ったわ。
でもピアノは何ともなかったの。カバーまで綺麗なままだった。
聞き間違えたのかな?そう思って部屋に戻ると今度はね、窓に何かがコツンってぶつかったの。 この辺りは東京と比べると少し虫が多いからそうなのかな…って普段なら思うんだけど今日は何となく違う気がしたわ。
虫って光に集まるっていうでしょう?だから私最近遮光効果があるカーテンに付け替えたの。そうしたら虫が窓にぶつかることはめっきり減った。
それでもね、音は続くの。
コツン、コツン。 意を決してカーテンを開けるとベランダには紙が落ちてあったわ。
その紙を広げると「遊ぼ」って書いてあったの。
千歌ちゃんがふざけてるんだと思ったわ。
でもね、すぐに違うって分かった。
その紙はね、私が使ってる片面印刷の譜面だったの。
その裏側…何も印刷されてない方に「遊ぼ」って。
どの紙が最初に投げ込まれたのか分からないけど段々文字がの大きさが大きく、殴り書きのような字になっていってた。
怖くなっちゃって誰かとお話しして気を紛らわそうと思ったの。
ふとスマホに目をやるとこんな時に限って電源が切れてるのよね… それでまたピアノの音がするの。
ミミミレ ミミラファ ミファファミ
ドドドシ ドドミド シシドシラ
この部分だけを繰り返して。
たまに音が外れちゃうし、まるで初めてピアノに触れる人が人差し指一本で弾いているような音だったわ。 そんな時家の固定電話が鳴ったの。
その音に反応するようにピアノの音もやんだ。
電話番号が表示されてたんだけど、普段スマホの電話帳機能に慣れてると自分の番号くらいしか覚えてなくって……
それでもお母さんか千歌ちゃんかなって思ったの。
少し勇気を出して電話をとると…千歌ちゃんだったわ。
「梨子ちゃーん」
って。 私も返事をしたんだけど応答がなかったの。
さっき家にいた何かが千歌ちゃんとの会話を妨害しているのかな、なんて考えたわ。
もしもし、千歌ちゃん?
何回問いかけても返事はない。
受話器からはさっきと同じ「梨子ちゃーん」って呼びかける声が聞こえるの。 「梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん
梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん
梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん 梨子ちゃーん」
………全く同じ声色、全く同じ感覚で延々と。
千歌ちゃんじゃない確信した私は問いかけたわ。 「あなたは誰?」
「チッ」
舌打ちが聞こえたの。
受話器じゃなく、私の真後ろからね。 梨子「私の話はここまで」
千歌「千歌そんないたずら電話しないよ〜!!」
梨子「えぇ…後で着信履歴見たけど消えてたのよね。誰だったんだろう…」
ルビィ「泥棒しゃん…じゃないよね」
果南「ないない、沼津の方ならともかくそもそも人少ないし」
花丸「だからこそあなたは誰?という恐怖が深まるお話だったね」
鞠莉「マリーのガードメンを派遣しましょうか?」
ダイヤ「黒澤の者も何人か…」
梨子「け、結構です…そっちの方が怖いわ」 善子「そう?案外楽しいかもしれないわよ?」
梨子「よっちゃん!」
花丸「さて、次は誰が話すずら?」
果南「言い出したんだからさ、花丸が…」
千歌「はいはーい!千歌が話す!」
花丸「…みたい」
果南「あ、そう」
千歌「みんなの話しゅーちゅーして聞きたくなってきちゃったから!サクッと行くよ!」 |c||^.- ^|| ここまでですわ。18時以降にお会いしましょう。もうすぐ丑三つ時ですから皆さんもお気をつけて 今やってる稲川淳二の怪談グランプリ2018とあわせてみると威力倍増にゃ そういや昨日怪談グランプリやってたな
怪談の後のはねバドを見るためにテレビつけたから終わりの方だけしか見れなかったけど |c||σ.- σ|| 本日の更新は遅くなりそうですわ ちょっと前に美渡ねえからお下がりの原付をもらえることになったんだ。
ゼッペケ…とかいうバイクね。
みんなと居る時は使わないけど、一人でお買い物する時とか便利かなって思って早速免許を取りに行ったんだ。
バイクってすごいんだよ?
浦の星や沼津だってあっという間に行けるんだもん。
もう千歌ハマっちゃって、理由をつけては夜に少し乗りに出たりもしちゃってたんだけど…
この日以降はしなくなった。 その日はね、ウチの旅館で使うものを買いに沼津のドン・キホーテに行ったんだ。
海岸沿いを走っていくんだけど大体20分くらいかかるのかなぁ?
ホントはもっとゆっくり走らなきゃいけないんだけどね。
ドンキで買い物を済ませた帰り道、いつも通り海岸沿いを走ってた。
十分くらい経ってたから道のりで言うともう半分くらいは走ってたんじゃないかなぁ。 その時にね、着物を着た女の子を道端で見かけたんだ。
その時はもう夏だしお祭りあったのかなって思ったくらいだったんだけど……
走ってるうちに気付いたの。
ウチって地元では人が集まりやすい場所だから、お祭りや地域のイベントのお知らせとかはすぐ来るんだ。
Aqoursになってからは特に地域を盛り上げようと皆で頑張ったりしてるじゃん?
だからそういうチラシや情報はこまめにチェックしてるつもりだったんだけど… 変だなぁって思った。
走ってるとまた着物の女の子を見かけた。
やっぱりお祭りあったのかなぁって思って…千歌達が住んでる方に目をやっても何処も光なんてないんだよね。
それでも着物の女の子とは結構な頻度ですれ違うの。
気にしても仕方ないし、帰ったら志満ねえか美渡ねえに聞いてみよう。
そう思ってバイクで走り続けてたんだけど……
バイクを止めて時計に目をやると、もう20分はとっくに経ってた。
あ、時計っていうのはね、元々はバイクについてないんだけど美渡ねえお友達に改造とかしてもらってたりするからバイクについてるんだ。
時計が壊れちゃったのかなぁと思って、ハンドルについてるスマホホルダーのスマホを見てもやっぱり20分は経ってる。
自転車ならともかくバイクで走って家に近づいてる感じがしない…なんてどう考えてもおかしいよね。 渋滞なんて勿論してないんだよ?信号だって殆どない。
道も最短はほぼ一本道だから迷子になるなんてありえない。
その時千歌が走ってた道もよく見るいつもの道だったんだもん。
夜道だったからゆっくり走ってたんだ、そう思い込んでまた走り出した。
意識しだして走るとね、あることに気付いちゃった。
すれ違う女の子みんな同じ顔、同じ着物を着てるって。
同じ間隔ですれ違ってる。
同じ道をずっと繰り返し走ってる。 怖くなっちゃったから、大回りだけど山の方の道に入った。
山に入ると着物の女の子は見なくなったし景色も普通に過ぎていく。
これでようやく帰れるんだぁって安心した。
山道を走ってると浦女の制服を着た女の子を見かけたの。
千歌から見て後姿が見える状態ね。
山寄りのお家から来てる子もいるから普段なら何も思わないと思うんだけど、さっきの事があったからやっぱり少し意識しちゃうよね。
アクセルを弱めてゆっくり通り過ぎたんだ。この子は変な子じゃない、普通の浦女の子だよね…って。
暗めの髪の毛のダイヤさんや善子ちゃんに似た雰囲気のスラっとした女の子だった。
その女の子ね手で顔を覆って泣いてるの。
終バス乗り遅れて帰れなくなっちゃったのかな?って思って一度バイクを止めて声をかけたんだ。 「どうしたの?バスなくなっちゃった?」
「迷子になっちゃって…」
山道で疲れちゃって道があってるのか不安になっちゃったのかな?なんて考えた。
「電話を…貸してくれない?」
そう言われたから特に抵抗もなく貸したの。
でもその子、待ち受けをジッと見つめてるだけ。
千歌には背中を向けてて顔は見えないんだけど操作する様子もなくただジッと。
待ち受けはその時Aqoursのみんなで撮った写真だからひょっとしてファンの子なのかななんて思ったんだけどね
「ありがとう、完成した」 そう言ったの。
その子とはもう言葉を交わさなかった。
顔も見ないようにした。
「お互い帰れるね」
あの子は何が完成したんだろう、何が言いたかったんだろう?今でも千歌には分かんない。 千歌「お終い」
ダイヤ「……………」
花丸「因みにちょっと前って言ってたけどどのくらい前のお話?」
千歌「う〜ん…2〜3週間前かなぁ?」
ルビィ「どうしたの、花丸ちゃん?」
花丸「何となく気になっただけだよ」
善子「そんなに気にすること?」
果南「も、もう!掘り下げなくていいから!」 鞠莉「ふぅ〜ん。最近多いのね、マリーも大体そのくらいのお話よ」
ルビィ「ルビィなんだか怖い…」
曜「そう言えばルビィちゃんもまだだったね」
千歌「ドンドン行こー!」
ダイヤ「えぇと…残りは鞠莉さんと…一年生、ですわね」
善子「私はもう少し後がいいわ」
花丸「マルはいつでも大丈夫だよ」
鞠莉「マリーもいつでもOKよ」
ルビィ「ルビィは……」
鞠莉「それじゃあ、私が話すわね。ルビィは私の後に聞かせて?」 |c||^.- ^|| とりあえずここまで。また18時〜0時頃にお会いしましょう。 |c||^.- ^|| 今お話を書いていますので少々お待ちくださいませ。
|c||σ.- σ|| 本編とは全く関係ありませんが昨日の深夜突然スマホからバイブ音がしましたわ。
電話は勿論アプリの通知もなかったのに。
|c||^.- ^|| そもそも私、スマホは常にサイレントなのですわ >>92
|c||;^.- ^|| そもそも私、ガラケーでしたわ >>93
|c||;^.- ^|| そもそもうちは黒電話なので携帯電話など持っておりませんでしたわ さっき言った通り、大体ちかっちや梨子とは時期が重なるわね。
その日はね、理事長室で遅くまで仕事をこなしていたの。
次の日はお休みで練習もなかったから、最悪理事長室で夜を明かしてもいいかな?って考えてたわ。
シャワーに夜食、ブランケットもあるから学校での一夜もステキ…なんてね。
そういう事だから警備員さんには帰ってもらったわ、ずっと居てもらうのも悪いし。
と言っても監視カメラは作動してるし警備会社にも24時間で繋がってる。
小原の人間を寄越してもらうのも簡単だし……ま、身の安全はほぼパーフェクトってワケ。 大方仕事を片付けた頃……時間で言えば21時くらいだったかしら。
まだやろうと思えば仕事はあったんだけど、効率も落ちてきたし飽きちゃったから軽食も兼ねて一旦休憩に入ったのね。
何処で休憩しようか悩んだけど、あちこち移動するのも面倒だから当直室で休憩することにしたわ。
みんなは立ち入らないから知らないかもしれないけど、浦女は監視カメラのモニターを当直室に設置してあるの。
安心してね、位置は全て把握してるし変な場所には設置してないから♪……って隠してないし大体わかるわよね。
ヒマだから軽食をとりながらコーヒーを飲んで定期的に切り替わるモニターを見つめていたわ。
切り替わるっていうのは監視カメラの数に対してモニターが少ないからね。
リアルタイムで人間が把握できるモニターの数なんてタカが知れてるもの。 そんな訳でボーっとしながら過ごしてたんだけど、校門の監視カメラに切り替わったときね。
ウチの生徒が門に立っていたの、正確に言うと門の内側ね。
最初は忘れ物を取りに来たのかしら、くらいに思ったけどそれは誤りだとすぐに気づいた。
門が閉まっている状態で無理によじ登って入ろうとすると警報が鳴る仕組みなの。
当然そんな音は聞いていない。
つまりその子は帰らずにずっと校舎に居たってことになるわよね。
部活や作業で校舎に残る申請は聞いていないし、残るにしても遅すぎる。
注意もだけど…とにかく話を聞いて帰宅手段を手配してあげないと、そう思って門へ急いだの。 そこには誰もいなかった。
当直室に戻る途中で考えたの。
普通、校舎に生徒が残っていれば下校時間に警備員さんが帰宅を促すはず…って。
意図的に隠れでもしない限りは。
当直室までの道のりが嫌に長く感じたわ。
だって私の革靴の音に合わせるように後ろから足音がするんですもの。 ペタ…ペタ…
私が止まると足音もやむ…振り返らずに当直室まで急いだわ。
着くとすぐに鍵を閉めてつっかえ棒を立てかけた。
ドン!
ドアを叩くような大きい音が一度なったきり音はしなくなった。
再びモニターに目をやったの。本当に何かいないのかってね。 ついさっきまで当直室の目の前に居たであろう何かはまた門の前に居たわ。
ハッキリ言って人間が走って門まで戻ったところで精々校舎の真ん中くらいに辿り着ければいい方。
ありえないのよ。
モニターが切り替わるたびに何かは移動している。
いいえ
当直室にまた近づいている。 門、校庭前、中庭、一階校舎前、廊下…
当直室の前は死角になっていて見えないんだけど、それは確実に居たの。
ドンドン!
今度は二回音が鳴ったわ。
いよいよ内線までかかってきた。
怖くもあったけど、文句を言ってやろう。
内線はもう無視して扉の前の奴に言ってやったわ。
「いい加減にして!!学校はあなたの遊び場じゃないわ!!」
すると音は止んだ。
モニターを見てももう何もいない。
分かってくれたんだ……と胸をなでおろしたわ。 自分でも身体から力が抜けていくのが分かって、ヘナヘナと扉と反対側…つまり中庭側の窓に背を預けてもたれかかったの。
心底カーテンと窓が閉まっててよかったと思ったわ。
え、何故って?後ろの窓からね
ベタンッッ
そこで朝まで気を失っちゃった。
窓には何が張り付いていたんでしょうね? 鞠莉「終わりデース」
果南「嫌だ!もう浦女いかない!もっかい休学する!」
鞠莉「え〜海は平気なのになんで学校はダメなの?」
曜「その…なんだか過激になってきてない?」
果南「えー、でも私水中で足引っ張られたよ?」
ルビィ「ぅゆ…」
花丸「こんなに皆がオバケに驚かされてばっかりだと少し困るね」
千歌「ホントだよー。ウチ旅館なのにお客さん来なくなっちゃう」
梨子「えぇっと、そろそろ次の話お願いしようかな。ルビィちゃんだよね」
ルビィ「うん…ルビィのお話は皆と少し違うけど」
花丸「それじゃあ、次はマルでいい?」
善子「えぇ」
ルビィ「じゃあ、話すね」 |c||^.- ^|| 本日はここまで。また明日お会いしましょう 各体験談はオリジナルなのかな?どれも聞いたことあるようでない話で面白い
明日も楽しみだ 確かルビィが中学三年生に上がる少し前のお話だったかな。
ある日の夜の出来事なんだけど、その日はもうルビィお布団に入ってたんだ。
お布団の暖かさが心地いい季節だったからウトウトしてたんだけど、春休みにもう入ってたから少し夜更かしをしちゃってたの。
するとね、ニャー…ニャー…って猫さんの声がしたの。
少し前までルビィ、近所の野良猫さんとよく遊んでたから遊びに来てくれたのかなって思った。
その野良猫さんはもうその時には事故で死んじゃってるんだけど…寂しくなってルビィに会いに来てくれたのかな、なんて。 そのまま外に出ちゃうと寒いから、上着を羽織ろうと押し入れから上着を探して腰にひざ掛けを巻いて出ようって準備を始めたの。
でもこんな時に限ってなかなか見つからないんだ。お姉ちゃんには普段から整理しなさいって言われてるのに、バチが当たったのかな。
今度はね、外からカラスさんの鳴き声がするの。
カァ!カァ!
次にね、ギッ…ギッ…って音。
花丸ちゃんや千歌ちゃんは分かると思うけど、ルビィのお家は木造だから静かに歩こうと思っても床から音がしちゃうんだよね。
ルビィは猫さんが縁側まで来ちゃったのかなって思った。
そこはお母さんやお姉ちゃんに怒られるからダメだよーってよく怒ってたのに。
カラスさんに虐められてきちゃったのかなぁ?急がなきゃって。 ようやく準備が出来て縁側に行くとね、猫さんが居たの。
姿形もあの時のまま。本当に触れられる可愛い猫さんのままで。
ちょっとニオイはしたけど…洗ってあげられなかったから仕方なかったんだ、と思って抱きしめた。
ルビィが来たからかカラスさん達も鳴かなくなった。
ただジッと何羽もこっちを見つめてくるのは怖かったけど………
しばらく遊んだ後、猫さんがルビィの胸から飛び出していって庭を歩き始めた。
お散歩がしたかったのかな?そう思ってルビィも着いていった。 カラスさん達に睨まれていること以外はとても楽しい時間だった。
寝た後にもう二度と会えないとしても、最後に神様がお別れを言う時間をくれたんだ。
その時はそう思ってた。 庭を歩いてると蔵の近くに着いたの。
この蔵はルビィが小さい時に悪いことをした時に閉じ込められたこともあったから、苦手であまり近寄らないようにしてた。
猫さんがまた鳴くの。
ニャー。
すると蔵の中から声がしたんだ。
「ルビィ?ルビィなのね!?」
お姉ちゃんの声。
「良かった…この子が連れてきてくれたのね。あとで可愛がってあげなきゃね」
なんでこんなところにお姉ちゃんがいるんだろう……今年は雛祭りもしなかったくらいなのに。
そうは思ったんだけどとにかくお姉ちゃんを助けてあげないとって思った。当たり前だよね。
「ごめんなさい…閉じ込められてしまったみたいで出れないの。開けてくれない?」 ルビィは不思議に思ったんだ。この蔵は外側からしか鍵がかからないハズなのになんでそんなことになったのかなぁって。
素直に聞いてみたの。どうして?って。
「あぁ……中で作業をしていたらお母様か誰かが外から施錠をしてしまったみたいなのよ…奥の方で作業していたから気が付かなくって」
ホントはもっと問い詰めるべきだったんだと思う。
なんで電気つけてないの?とかお母さんもお姉ちゃんも普段寝てる時間だよね、とか。
今考えるとおかしなところはいっぱいあったんだけど…
その頃お姉ちゃんスクールアイドルをやめちゃって少し怖かったから、怒られるのが嫌でルビィいうことを聞いたんだ。
重い蔵の扉を開けてもそこにお姉ちゃんはいなかった。 代わりにいたのは繊維を束ねてムリヤリ人の形にしたような黒い影。
くねくねくねくね
くねくねくねくね
「出られた出られた」
ルビィ腰が砕けちゃってその場に座り込んじゃった。 その場にいた猫さんが影の方に向かっていったの。
ルビィを守ってくれようとしてるんだ……でもダメ!
そうじゃなかったみたいなの。
猫さんは影の方へ行くとくるりとルビィの方を向いた。
ぼこぼこと内側から身体が波打って…それはもう猫さんじゃなかった。
とうとう猫さんの身体を突き破って出てきたのは、目の前にいる黒い影と同じ黒い塊。
くねくね
そして同時に
ビチャビチャ!
猫さんだったものがあちこちに散らばった。 黒い塊はそのままべちゃりと大きい影にくっついたの。
「けけけけけけけけけけけけけけけけけ」
人の形をしてた黒い影は、人間には出来ないような動きでお家の外へと飛び跳ねていった。
カラスさんが逃げていく中ルビィは呆然として何もできなかったよ…… これでルビィの体験は終わり。
でもくねくねって見たら死んじゃったり、おかしくなっちゃったりするっていうよね。
おばあちゃんや近所の人からくねくねが出るだなんてルビィ聞いたこともないし
ルビィはおかしくなっちゃったりしてないもん。
だからこのお話は「くねくね?」なんだ。 果南「帰る」
ダイヤ「お、落ち着いてください」
曜「ダイヤさんのお家大丈夫?」
ルビィ「今は何ともないよ!」
花丸「そうだね、多分出ていったならお家は大丈夫なんじゃないかな」
善子「危険なところなんてあるの?」
千歌「今の内浦…ケッコー危ないんじゃ…」 梨子「はわわ…大変なところに引っ越してきてしまったわ」
鞠莉「もしモンスターが出たら小原が総出で退治してあげる」
曜「そ、そういう対処でありますか…」
花丸「さて、次はマルだね。いいかな?」
花丸「…………それじゃお話しするね」 |c||^.- ^|| とりあえずここまで。また深夜か明日にお会いしましょう。
それと、保守してくださってる方々に感謝ですわ。 これはやはり9人話し終わったら何か起こるパターンだな 17ヶ月前 夢 ダイヤ
17ヶ月前の3月下旬 声、影 ルビィ
去年夏 手 果南
去年夏 手、姿 曜
2,3週間前 姿、会話 千歌
2,3週間前 壁ドン、影 鞠莉
二週間前 手紙、ポルターガイスト、声真似 梨子
制服幽霊は実はいい子説を推したい |c||^.- ^||書きかけですが投下していきますわ これは今年の春、5月くらいのお話。
みんなマルがお寺の生まれだってことは知ってるよね。
それに関係するお話ずら。
皆の周りで幽霊の悪戯や祟り…霊障なんて言ったりするんだけど
もしそういったことが起きると大体お寺や神社を頼りにするよね?
でもね、お寺や神社によっても得意なことが違ったりするんだ。
幽霊や土地を清めることが得意なお寺や、縁結びにご利益のある神社だったり。
例えば神田明神は縁結びのご利益がある神社だね。
あまり神社のことは詳しくないんだけれど……まぁお寺や神社に得意不得意があるってことを分かってもらえれば十分。 でね、マルが住んでるお寺はどちらかと言えば子宝祈願とか豊作豊漁に縁のあるお寺なの。
この土地の経済を支える農業と漁に対してずっと昔の時代から向き合ってきたお寺なんだと思う。
その反面お祓いや供養は特別優れているわけじゃないんだ…
でも内浦にお寺が数多く存在するわけじゃないからそういったお祓いや供養の依頼も集中してしまうずら。
困ってる人を無下に追い払うこともできないし、利益を追い求めてはいけないと言ってもやっぱり現実問題としてお金がないと生きていけないから。
前置きが長くなっちゃったね。
今回のお話はマルのお寺、お父さんたちが苦手なお仕事………お祓いのお話が来た時の出来事。 その時期お父さんはいつも頭を悩ませていた。
何でもお祓いの依頼が多くて手が追いつかないって。
その時はそんな事もあるんだ、大変だなぁって思ったの。
それから数日して人形をお祓いする依頼が来た。
お父さんはとても苦い顔をしていたずら。
地元の人形師さんが最初の依頼主だったんだけど、そのお人形顔の部分がないの。
ある名家のお嬢さんから修理の依頼を受けたみたいだったんだけど
受け取ってから原因不明の高熱に悩まされたり奇妙な影を見るようになって仕事にならない。だからこの人形を一度祓ってくれないか?
という内容。 お父さんもマルも特別霊感が強いわけじゃないんだけど、見るからにマズいものだった。
供養ならなんとか……と人形師さんに伝えても依頼を受けたものなので勝手に手放す訳には…とのこと。
当たり前の事ではあるよね。
それでもこれはいち早く供養した方がいいっていうことはマルにもよく分かるものだった。
ほんの数分目を離すと移動していたり、中から髪の毛が出てきたり……ね。
きっとお祓いしたくらいじゃ一時しのぎにしかならない。
一度人形師の依頼主さんにお話したうえで供養してしまった方がいい。
そういった段取りで話は進んでいった。 当日のうちに泣き腫らした顔の依頼主のお嬢さんと、青ざめた顔の依頼主のお父さんがやってきたずら。
依頼主のお父さんは娘に災いが降りかからないようにしてくれの一点張りだった。
とにもかくにもお話を聞かないと対処できないから、依頼主の二人とお寺のお坊さん達マルにお父さんでお話を聞くことにしたの。
そのお人形は一族に伝わる大切なお人形でそのお人形に何かあった時、その一族の血を引く女性には災いがあると先祖代々言い聞かされてきたみたい。
それは雛人形なんだけど、五月人形や男性には何もないのか?と一人のお坊さんが訪ねたの。
依頼主のお父さんが言うには五月人形もあることはあるけど代々伝わるようなものでもなく、男性に災いがあるという話も聞いたことはないとのこと。
一応五月人形も持って来てもらったんだけど、確かにそれは作りこそ立派だけど市販のものと変わらない普通の五月人形だったずら。
話を進めると雛人形は男性が党首の代は手入れすら行わなくても埃一つつかない不思議なお人形だったみたい。 最近頻発してるお祓いの話と、依頼主さんの説明を一つずつ結び合わせて対処法を検討することにしたんだ。
雛人形が壊れてしまったのは約一年前の雛祭り、そしてその家のお嬢さんの一人が家の外へと飛び出す影を見たそう。
それ以降、内浦を中心に幽霊を見たというような話が少しずつお寺に入るようになってきた。
昨年の4月〜5月頃には影を見たというような話が多く寄せられていた。実はマルもくねくねした影を見たことがあるずら。
夏頃には人形を見た、手を引っ張られたという話をよく耳にした。
秋〜冬にかけてはのっぺらぼう、子供くらいの大きさの動く人形を見かけたという目撃談が増えてきた。
そして最近は和服の少女を見かける…声をかけられるといった話が主。
一つの推測としてその影は力を増し、ヒトに近づきつつあるのではないかという話になったずら。 雛人形が影が飛び出した今も尚おかしな状態にあるのは、辺りの悪い気や霊を呼び寄せてしまっているから。
飛び出した影が特別強力なモノで、雛人形自体の悪いものを吸い込む力はいまだ健在なのではないか。
都合の悪いことに吸い込んだ悪い気や触れ合った人々との経験を基に、より正確なヒトを演じようとしているのではないか……と。
いわば雛人形は「呪いの受け皿」として機能している状態ということだね。
ただ、この状態だと出来ることは限られてきちゃう。
雛人形を「呪いの受け皿」として機能させなくすることは出来るかもしれない。
でも…影の方はどうしようもない。誰がいつ現れるかもわからない影を捕まえることができるずら?
そう……誰にもできないんだよ、そんな事。
そして影がもう既に十分力を蓄えた後だったとしたら…… 影の目的が分からない以上マル達は人形を鎮めることくらいしかできない。
何かあればすぐマル達もお寺や神社でもいいから駆けこむこと。
もしもの時は覚悟が必要かもしれない……そう伝えたの。
それから数日間、お父さんたちが交代しながら人形師さんの側で清めつつの修復作業が始まった。
ケタケタと嗤う声、不思議な物音、いたずら電話……不思議なことがいくつも起こったずら。
それでも出来ることを精一杯やったと思う。
人形自体からは不吉な気配は感じなくなり、いよいよこれを邪気の届かない神聖な所へ納めるだけ。
そしてその役はマルが請け負うことになったの。
…………不本意だけどあとでわかると思う。 |c||^.- ^|| 訂正ですわ。マル達もお寺× マル達のお寺〇ですわね。
追いついてしまったのでちまちまと書いて参りますわ お祓いや供養に長けている訳じゃないウチのお寺がずっと地域の皆を支えてこられた理由……
それは山奥の支院にそういったものを封じ込めてきたからなの。
悪い言い方をすれば臭いものには蓋をせよ……とやってることは同じだね。
行き方がかなり特殊で車で30分程走った後、ロクに舗装もされてない獣道を抜けた奥に川があってそこを渡るんだけど…
一般的な橋や吊り橋じゃなくて人力ロープウェイ、手漕ぎ式の籠………って言えばいいのかなぁ?
あ、千歌ちゃん今スマートフォン持ってる?
えぇっとね「十津川 野猿」で調べてみて?
そうそう、こんな感じを想像してもらえれば近いかな。
ただウチの支院用に使うこれは録に整備もされてなくて……
というか整備してもらってもすぐ壊れちゃうんだけど
背の小さいマルくらいしか乗れる人がいなかったんだ。
お父さんやお坊さんたちはみんな恰幅がよくって…
絶対行きたくないからみんなして太ったんずら。 |c||^.- ^|| 中途半端になりましたが一旦ここで終わらせていただきますわ。花丸さん編が思いの外長いもので
夕方くらいにまたお会いしましょう。 書いてるのってけんちん汁の人かな?
面白いけどやべえ怖い |c||^.- ^|| 少し用が出来てしまいました。0時までには更新できるよう努めますわ そうしてオラは向こう岸へと渡った。
空気が対岸とはまるで違うのを感じた。
木々がざわつき、じっとりとした風は全身を生暖かく撫ぜていくようで…
早く人形を納めて帰ろう。
マルは足を速めて支院へと急いだ。
慣れないことをするものじゃないね、鈍間なマルは蔦に足をとられて転んじゃったんだ。
人形が壊れてしまわないようにしっかり抱えてたから、思いっきり地面にぶつかっちゃった。
早くいかないと…でもなかなか足から蔦が離れない。
薄暗い中目を凝らしてみると、それはね蔦じゃなくて大量の髪の毛だった。 山奥の人が立ち入らないようなところに髪の毛があるだなんておかしいよね…
落ち着いて心の中でお経を唱えながら進んだ。
まだ五月なのにベタベタと湿気た空気に対して、緊張感からか口はからからに乾いていく。
元々出発した時間が遅かったこともあるけど支院に辿り着く頃にはかなり日も暮れちゃってた。
鍵を開けるとね、人形や刃物、鍬や石なんかが全部入口の方を向いているの。
年に数回お掃除をするとき納めてあるものは通路に対して正面を向くように置いてあるはずなのに。
流石に刃物が飛んできた!なんてことはなかったけど不気味な光景だったな……
お人形を納めてあとは帰るだけ。
道中は意外なくらいに何も起こらなかった。
後はこの籠に乗って帰ればいい。 岸に留めて置くための金具を外し、乗り込んで対岸で待ってるお父さんの所へ行く。それでお終い。
でもね、道中ずっとずぅっと嫌な気配はしていたの。
どこかで仕掛けてくるんじゃないかなぁって。
影の立場で考えてみたの。どこで襲うが怖いかなって。
そう、無防備な籠の中以外ありえないんだよね……
おまけに下は川、幽霊って水辺は得意みたいだから余計に…ね。
あまり目がいいわけじゃないオラにも分かるくらい、お父さんは青い顔をしていた。
何も言わなかったのはマルが慌てないための配慮だったんだと思う。
気配は近くからする。
きっと後ろからついてきているんだ。そうに違いない。
マルは隠し持っていた塩を握りしめて投げつけたの。 そこには何もいなかった。
この時点でおよそ半分くらいの地点に辿り着いてたんだけど、マルはもうヘトヘトになってた。
確かにオラは鈍間で体力もない……だからって、いくらなんでもこんな疲れ方はおかしい。
息を切らすマルを嘲笑う声がする。
そこでね、分かっちゃった。
あぁ、籠の下だ…って。 姿こそ見えないけどきっとそこにいる。
バレたのを開き直るように揺らされる籠。
未知に対する恐怖じゃなく、純粋な死に対する恐怖がマルを襲った。
あんまり覚えてないんだけど必死だったと思うずら。
こんなところで死にたくない…そう強く思ったのは覚えているずら。
やっとの思いで対岸に着いた時、何かをぶつけたような
ゴッ
という生々しい音がとても印象的だった。
ズルズル…バシャン。
そこにいた何かは川に落ちたんだと思う。
結局マルは籠の下にいた何かを最後まで見ることはなかった。 オラに悪さをすることはこれ以降なくなったけど、これで終わるような事件じゃないと思う。
ううん、「呪いの受け皿」を鎮めた今でも目撃談は寄せられ続けている。
呪いを振りまくあの影は……まだ内浦に潜んでいるはず。
力はもう十分蓄えた後だったんだろうね。 花丸「これでマルの話はお終い」
梨子「ちょ、ちょっと……」
曜「えーっと…あはは」
千歌「解決してないじゃん!」
鞠莉「Jesus…」
果南「…解決方法はあるの?」
花丸「ここでは言えないずら」 ルビィ「お姉ちゃん…」
ダイヤ「大丈夫よ、心配しないで」
善子「私の話…いいかしら?」
千歌「あ、善子ちゃんの番忘れてた」
花丸「そうだね、善子ちゃんお願い」
善子「私のはずっと昔の話だけど…話すわね」 |c||^.- ^||ここまで。明日投下できるかは微妙ですが善処いたしますわ。 |c||^.- ^|| 今書いておりますので少々お待ちくださいませ これは今からずっと、ずっと昔の話。
明治以前………この内浦を支えていたのは漁と農業。
今では観光地としての顔も持つようになったけれど、人口が少なく交通手段にも乏しい当時ではそれらが絶対的な収入源だった。
道も整備されていないし関所なんかもあれば余計にね。
じゃあ漁と農業ってどんな人がするイメージ?
海女なんかの特殊な例もあるけど大多数は男性をイメージしたんじゃないかしら。 というか幽霊の正体は…
おやこんな夜中にピザの出前が 実際この内浦でも力仕事や重要な仕事は全て男性に任されていたわ。
私でも頑張れば出来る、女性だって活躍できる。
そう思った人もいるでしょ?気を悪くしたなら謝るわ。
でもね、現代みたいに便利な道具もなければ栄養状態も格段に劣る。
昔の時代において女は、とても弱い生き物だったのよ。
男性が多数なら特に何も起こらなかったんでしょうけど、そうはならなかった。
内浦という土地は深刻な男日照りに悩まされ続けている土地だったのよ。
今でも内浦は男性が極端に少ないでしょう?
時代が変わってもそこは変わらないようね。 話を戻すわ。
男性が絶大な権力を握りつつも、豊かな自然がもたらす命に支えられこの内浦は平和だった。
男尊女卑だなんて昔の日本じゃ珍しくもない…みたいだしね。
それもある時期を境に崩れ始める。
ある年から内浦は記録的な不漁、不作に見舞われた。
男達は苛立ち、女の境遇は無論悪くなっていたわ。
そんな中でも男性並み、いえそれ以上に良質な食事を摂ることが許された女がいた……
それが内浦一帯を取り仕切る領主の娘。
領主はそれはそれは大層娘を可愛がっていたそうよ?
宝石のように美しい娘で、豪族から求婚の申し出もあったほど。 この結婚が成立すれば内浦には食料の援助だけでなく男手も保証されるはずだった。
それでも領主は首を縦に振らなかった。
内浦にもたらされる恩恵なんてそっちのけ、ただ娘可愛さに求婚を断ったのよ。
村の状態は益々悪くなっていたわ。
にもかかわらず領主はその病的なまでの愛を娘に注いでいた。
領主の屋敷に仕える村娘が、位の高い使用人に訪ねたそうよ。
「いくら娘と言えど自分よりも質のいい食事を与え続けるのは異常ではありませんか」と。
「この家に生まれた娘はみな病弱で早世なのだ。それを気にしておられるのだろう」
それが答えだった。 そう月日が経たないうちに領主の娘は病に罹った。
誰もが諦める中、領主だけは諦めなかった。
地方から食料を取り寄せ効くと言われる薬草を片っ端から試し、名医を呼んだ。
当時主流ではなかった西洋医学にすら手を出したそうよ。
しかし、無情にも娘の状態は悪くなる一方。
領主はとうとう懇意にしている寺の僧に話を持ち掛けたの。
「何でもいい。娘を救う方法はないのか」
僧の提案はあまりにも人道を外れていたわ。
領主にとってはあまり重要なことでもなかったみたいだけれど。 ある日、村の寄り合いで「口減らし」を行うことが決定された。
寄り合いに集うことができるのは男だけ、異論を唱える者はいなかったそうよ。
奉公に出るもの、嫁ぐもの。
家族と別れを惜しみながらも村の繁栄を願って口減らしは粛々と行われていった。
領主の屋敷に仕える娘も選ばれたの。
彼女も自分の運命を受け入れた。
嫁ぐ娘達とは別にその娘は領主の屋敷へと呼ばれた。
屋敷には年代を問わず様々な村の女性が居た中、その娘だけは別室に通された。
裸にされたことに戸惑いながらも乱暴はされなかったの。
されたことと言えば奇妙な模様を体に描かれるだけ。
不思議に思った娘だったけど質問は許されなかった。
続いて娘は見たこともないような極上の着物に袖を通し、初めて化粧を施された。
その姿はまるで雛人形のようだったそうよ。 使用人の誰もが言ったわ。領主の娘とは本当の姉妹のようだ…と。
ひょっとすれば領主の娘として迎えてもらえるのかもしれない。
娘は出された馳走に喜び淡い期待をしていたの。
少しの間自由を許された村娘は、領主の娘と話を楽しんだ。
普段は恐れ多くて近づけなかった領主の娘も話してみると自分と変わらない普通の娘だったわ。
彼女は悩んでいた。
病弱で余命幾許もない自分が働き盛りの男性を差し置いて食事を口にすることが申し訳ない…と。
少なくとも私はその言葉に嘘偽りはないと思った。
領主の娘が眠りに落ちた後、私は庭へ来るよう促されたわ。 庭にさっきまで大勢いた女達はどこかへと姿を消していた。
いるのは領主に男の使用人達と寺の僧。
領主は言った。
「君には私の娘の為、贄になってもらう」
理解が追い付く前に縛り上げられ、体中に杭が打ち込まれた。
知ってる?すごく痛いのよ?
呪術的に無理矢理悪い気を私の方にむけてしまう…僧は言ったわ。
ただ私一人では背負いきることは難しい、集めた女達は分散させるための数合わせで私の魂がその代表なのだ…と。
それを理解できたのは死んだ後だったけどね。
意識が薄れ抵抗する力もなく私は土を被せられていった。
口の中は砂利と鉄の味。
同時に私の中にいろんな人の意識が流れ込んできたの。
女の人達はこの近くに埋められたのね…… 憎しみ、戸惑い、怨念…………
あらゆる負の感情が渦巻く中、私の魂だけは成仏することも許されず一つの人形に収まった。
その後、領主の娘は大病に侵されることもなくその一生を全うしたそうよ。
私は人形の中で独り、数多の怨恨の念に魂が腐り果てながらも何とか耐えることができた。
一年に一度、日の光を浴びて普通の女の子として祭ってもらえるから……
健やかに育つ領主の子孫達を見届けてゆけるなら…
そう思っていたわ。
あの日までは。
「これで私の話は終わりよ。よくできた作り話でしょう?」 ピコン
グループ
Aqours(10)
津島善子:今日の怪談大会行けそうにないわ……申し訳ない! |c||^.- ^|| とりあえずここまでですわ。怪談としてはここが終わりですわね。
物語として落ちをつけるならもう少し伸びるのですが 0834 本当にあった怖い名無し@転載は禁止 2015/10/17 22:35:41 ID:43bGJHlG0(2)
すりはんどくは頭が悪く、字もかけず、文字も読めないけど成仏した。
仏の言うとおりに実践したからです。
一方頭のいい弟子はすべて反乱てきたのが歴史で
釈迦・天台・日蓮は指導残していますよね。
釈迦の弟子だった提婆達多は天才だったけど謀反を起こしています。、
日蓮の信者でも頭の弱い人(今後、自分の布教活動の邪魔になると思い込んで創価や
日本に潜伏しているかもしれないイスラム国のスパイ共をぶっ潰そうと計画していて
さらには鮫島事件にも深く関わっていると思われる
これまで何人もの創価の暗殺チームを行方不明にしたとされ、日蓮信者すら恐怖する
日蓮正宗きっての超過激武闘派組織(自称:血盟団の意志を継ぐもの)の幹部である日蓮正宗藤沢支部所属:関谷)が
みんなホウボウを起こして謀反を起こして脱落していってますよね❤
日蓮も地獄におつること不憫と残しています❤ 0967 本当にあった怖い名無し@転載は禁止 2015/11/13 12:24:49 ID:4i6gz9n00
凛「凛知ってるよ!
今この板で最も熱い話題になっている
日蓮正宗の基地外カルト池沼信者の関谷の所属する日蓮正宗藤沢支部だけど
ここって日蓮信者にとっては聖地でありパワースポットだけど
藤沢の汚ったねえ(笑)スラム街の一角にある事もあって日蓮信者以外の者からしたら気持ち悪い魔のスポットでしかないので
地元の一般人はもちろん、ヤンキーや地廻りでさえもこの辺を近づかないようにしているってこと
一応このスレの主旨に沿ったレスをすると
さらにその地廻りの天敵である警察官でさえもあの辺をパトロールするのは昼間だけで
夜のパトロールは五体満足で帰れる保証はないので絶対に近づかないそうだって事」 ∩∩ V∩
(7ヌ) (/ /
/ / ∧_∧ | | おーい!いまだにいい年こいてニートやりながら日蓮正宗にハマってる
/ / ∧_∧ ∧_∧ _( ´∀` ) ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ / /<関谷はいい加減にこっち来いよ!(ゲラゲラゲラwwwwwwwwww
\ \( ´∀` )―--( ´∀` ) ̄ ⌒ヽ( ´∀` )―--( ´∀` ) ( ´∀`) / ∧_∧ ∩
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ民医連 /~⌒ / ⌒丶 / / ( ´∀` ) (⌒)
| |ー、アリさん / ̄| //`i IBM / 大阪王将 /ヽ /. \\ / /⌒ /
| すき家 | |引越社 / (ミ ミ) | l ∧_∧ // /くら\\ / 人 信用金庫
/ / ∧_∧ ∧_∧ _( ´∀` ) ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ / /
\ \( ´∀` )―--( ´▽` ) ̄ ⌒ヽ( ´∀` )―--( ´∀` ) ( ´∀`) / /)_/)∩
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ東 建 /~⌒ / ⌒丶 / / ) ◎∀◎ ( (⌒)
| |ー、 先物 / ̄| //`i 大 庄 / 第一商品 /ヽ /. \\ / /⌒ /
| 学 情 | | 営業 / (ミ ミ) | l ∧_∧ // /生保\\ / 人 東芝 ノ
| | | | / ∧_∧\ | __ _( ´∀` ) ミ)// 営業 l(_)( Y l (
| | ) / __( ´∀` ) \ | ( .|/, ⌒ヽ\/ /\ \ ヽmヽ__ ヽ
/ ノ | / ヽ ヽ、_ .⌒_)/ ニ)ノ |電 通 /\ ).\ / \ \/ / |\ ヽ
| | | / /| / | グリー | | | ニ) .| ヽ / ,/ ./ | . | (__ノ. ヽノ ナイスタイミングで通知くるように幽霊が止めてたに決まっておろう ダイヤ「さ、これにて怖い話大会はお開きですわ」
曜「あの…LINEがさ」
梨子「ダイヤさん…?」
ダイヤ「そういえば一年生は泊っていくのでしたね」
果南「ちょっと!」
鞠莉「大丈夫なの…?」
ダイヤ「大丈夫も何もあくまでお話、でしょう?おかしなことを言うんですのね」
千歌「ダイヤさんならきっと大丈夫だよ。そうだよね?」
ルビィ「うん!ルビィのお姉ちゃんなんだもん」
花丸「マル達に任せて、みんなは帰るずら」
善子?「………………」 ダイヤ「ルビィは寝たようですわ」
花丸「これでマル達だけになったね」
善子?「いつから気付いてたの?」
花丸「最初の方から変だとは思ってたよ。南無阿弥陀仏に驚いたり、塩を嫌がったりするから」
善子?「そう…」
ダイヤ「私や花丸さんのお家を恨んでらっしゃるのですか?」
善子?「そういった気持ちがないと言えば嘘になる」
花丸「じゃあオラたちを殺す?貴女なら容易いことのはず」
善子?「………………………………」 つい先日まで私は化け物だった。
怒り狂い、理性も持たず本能のまま呪いを振りまく姿はまさに悪霊と言えるでしょうね。
正確に言えば恨みや憎しみといった感情が人の形をしていたといった方が近いかしら。
だってそうでしょう?
私はただの村娘。数多の恨みの念の前には私のちっぽけな魂なんて擦り切れて殆ど残ってなかったから。
ある少女に出会った時、私によく似た少女の画を見つけその少女に成りすました。
「見た目が完成した」あの日から私は変わりつつあった。
私の魂に小さな明かりが灯るのを感じた。
それでも一日の大半は狂気に支配されたまま。 人の命を危険に晒したこともあったでしょう。
私が気付いていないだけでひょっとすればもう命を奪ってしまっているのかもしれない。
寺の子よ、貴女の言う通りヒトと成るのに私は十分な力を手に入れてしまった。
同時に悪しき気があれ以上に流れ込まないからか、ヒトとしての外見を手に入れてからは正気で居られる時間が増えた。
そして、自分が一年かけて犯した罪に気付き始めたのよ。
私には人知を超えた力がある…なら、それを人助けに使うことだって。
そう考えたわ、そうはならなかったけどね。
所詮私に宿る力は呪いの類、行使しようとした時自分の心が狂気に染まっていくのを感じたわ。
怖かった………あなた達にどう映っているかは知らないけど私はこう見えて小心者なのよ。
村一つ巻き込んだ呪い程度も背負えないほど小さな器。 そんな私も恋をしたのよ。
いえ、してしまったの。
どこにでも居そうな平凡な人。
男性、女性そんなことはどうだっていいの。
生まれて初めて……いえ、死んでから初めて恋をしたわ。
その人は私の醜い正体なんて知らなかったんでしょう。
現代の、普通の女の子として扱ってくれた。
時代が違えば私も踊り子として同じ世代の女の子と舞台で舞って……そんな夢を見てしまったわ。
昔から少しいいことがあると淡い期待をしてしまうのは私の悪い癖なんでしょうね。
その人との時間は煌めく宝珠のようだったわ。
別れなければならないと悟った時、すごく泣いた。
死ぬ時だってあんなに涙は出なかったのに。 あなた達を恨む感情がないと言えば嘘になるわ。
殺そうと思えばすぐにでも地獄送りにできるでしょう。
「化け物」として、ね……
でも、今ならあなた達を殺したところでどうにもならないことくらい分かるの。
今日あなた達に私の過去を話したのは「化け物」としてではなく「人」としての嫌がらせ。
このくらいは大目に見てくれてもいいでしょう?
私の大切なその人もね、貴女達踊り子の組を好きだと言っていたわ。
領主の長姉、貴女が一番好きなんだって。
とっても嫉妬したのよ?
私は津島善子ですらないのに、おかしな話よね。
私は「化け物」ではなく「人」として死を迎えたい。
簡単よ。私の胸に刃を突き立てればいい。
肉や血なんて残らないでしょう。
私の存在は元々曖昧なものなんだから。
これも嫌がらせの一つね。
時々でいいから思い出してほしいの。
私という人間が大昔に居たってことを。
独り言はお終い。 ダイヤ「…………」
花丸「………」
善子?「何か言ったら?」
ダイヤ「私達は、貴女を滅すことばかりを考えておりました」
花丸「大切な人を守らないと、身に降りかかった災いを振り払わないとって……」
善子?「おかしくはないわね、私だってそう思うかもしれないわ」
ダイヤ「ごめんなさいっ…!ごめんなさい…!私が雛祭りを……貴女を疎かにしたばっかりに…」
善子?「外に出られたし驚かせもした。それで許してあげる」
花丸「貴女はそれでいいの?」
善子?「良くはなくても……もうどうにもならないもの」
花丸「……………」
善子?「さ、もういいでしょう?どっちが終わらせるの?」 ダイヤ「………私が、務めますわ」
善子?「最期に一つだけいい?」
花丸「なぁに?」
善子?「貴女は私の手を握っていて。貴女は私の名前を呼んでくれないかしら」
ダイヤ「そういえばお名前を伺ってませんでしたわね…」
善子?「それがもう自分の名前も忘れちゃってね、善子でいいわ」
ダイヤ「―――――――――さようなら、善子さん」
あぁ、私は刺されたのね。
力がもう入らない。
死ぬのはやっぱりなれないわね。
怖いなぁ……嫌だなぁ…
ふふ、最後に何か仕返ししてやりましょう。
後気味が悪いのを。
「だからヨハネよ……だったかしら」 ピコン
グループ
Aqours(9)
津島善子が退会しました。 お疲れ様でした!
とっても面白かったよ!
怪談ssに「面白かった」は変かな
更新されるの毎日楽しみにしてました
また他のssでお会いできるのを楽しみにしています なんだこの切ないエンドは
千歌ちゃんたちこの場にいないメンバーや本物の善子の反応が気になる 怖い話だから後味悪いままのが良かったかな?
とにもかくにも完走おつおつ 怖かった伏線の張り方が上手い〜
善子くっそビビりそう。お疲れ様です 乙! 久々に良いホラーを見た気がする
他にも作品とか書いてたりしたら教えて欲しいかも |c||^.- ^|| ホラー風なら呪われたaqours、コワレヤスキ絆というSSを書きましたわ。
以前はたこやきでしたのでテメーじゃねぇだろと言われても仕方ありませんが。 >>230
それらも読んでたわ
今回も面白かったよー 呪われたAqoursめっちゃよかった!
コワレヤスキも読んでみます
乙でした! ホラーにしてはストレートなオチだったな
順番が最後だからといって善子が黒幕というのはあからさまなミスリードだと思って何回も読み返してたけどそんなことはなかった 怖いと見せかけて面白かった
去年夏の頃に見たu'sと幽霊のSSを思い出す読後感 >>230
過去作もめちゃくちゃ面白かった
てゆーか凄すぎる
次回作が楽しみ、期待してます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています