にこ「花陽が幼くなった?」はなよ「ぴゃあ……」
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凛「凛がいっちばーん!」
真姫「いや、花陽が先に部室いってるって言ってたでしょ?」
凛「んー? でもいないよ?」
はなよ「……」プルプル
凛「……ん?」
真姫「なにあの端っこで震えてる小さいの」
凛「ぶかぶかの制服を着てて……」
凛「ちっちゃいかよちん? みたいだけど」
真姫「あっ」 凛「真姫ちゃんなにかわかったの?」
真姫「あー、いやその」カミノケクルクル
真姫「多分あれ花陽なのよ」
凛「え? でもかよちんあんなにちっちゃくないよ?」
真姫「お昼にね、花陽に飲み物あげたじゃない?」
凛「あー、かよちんが飲み物持ってきてないからって」
真姫「昨日の夜にパパから幼くなる薬っていうのをもらってて」
真姫「どうせ使わないし今日みんなに話して、ほしかったらあげようって思って持ってきてて」
凛「え?」
真姫「……」カミノケクルクル 凛「なんでそれをかよちんにあげたニャ!」
真姫「すっかり忘れてたし間違えたのよ!」
はなよ「っ!」ビクッ
凛「あっ」
真姫「あ、あんまり大声を出すと花陽を怖がらせちゃうわね」ヒソヒソ
凛「うん、なるべく静かに話すニャ」ヒソヒソ
凛「それにしてもちっちゃいかよちん懐かしいニャ」
真姫「小さい頃のまんま?」
凛「メガネをかけてないくらいかな」
真姫「あぁ、そういえばコンタクトにしたのって高校生になってからだったわね」 はなよ「……」プルプル
凛「かよちーん、怖くないよー」チョイチョイ
はなよ「……おねえさんだれ?」
凛「凛は凛だニャ」
はなよ「り、りんちゃん?」
凛「うん」
はなよ「りんちゃんははなよとおんなじとしだもん!」プイッ
凛「ニャ!?」 凛「か、かよちん?」オズオズ
はなよ「……」ビクッ
凛「凛、かよちんに嫌われちゃったニャ……」ズーン
真姫「花陽の視点からすれば年上の人が自分の名前を知ってて同い年の子の名前を騙ってるんだから警戒するでしょ」カミノケクルクル
凛「じゃあ真姫ちゃんが説明して誤解を解くニャ!」
真姫「いや、意味がわからないこと言ってるってさらに警戒しそうだけど」
凛「うーん……」 凛「っ! あのね、かよちん。凛はね、星空凛ちゃんの従姉妹ニャ!」
はなよ「いとこ……?」
凛「凛ちゃんとは同じ名前で、かよちんのことは凛ちゃんから聞いてるんだ」
はなよ「そ、そうなの?」
凛「うん。凛ちゃんといつも仲良くしてくれてありがと」
はなよ「そ、そんな! はなよのほうがりんちゃんになかよくしてもらってて!」アセアセ
凛「ふふん」ドヤァ
真姫「まあ、凛にしては考えたんじゃない?」 はなよ「じゃあそっちのおねえさんは?」
真姫「私はそっちの凛の友達よ」
はなよ「そうなんだ、すごくきれいなひとだからはなよびっくりしちゃいました」
はなよ「もしかしてアイドルかな、なんて思って」
真姫「あぁ、まあアイドルといえばアイドルね。そっちの凛も」
凛「学校でアイドルをやるスクールアイドルっていうニャ」
はなよ「アイドル!? すごい!」パアアアアアアア
真姫「花陽、昔から変わらないのね」
凛「かよちんは昔からアイドルが大好きなんだよ」 ことり「こんにちはー」
海未「凛と真姫だけですか? 3年生がいないのはともかく凛と真姫がいるのに花陽は――」
穂乃果「あれ? そっちのちっちゃい子は?」
真姫「かくかくしかじかなのよ」
海未「俄かには信じがたい話ですが、真姫がそんな嘘をつくとも思えませんし……」
ことり「この子かよちゃんなの!?」パアアアアアアア
はなよ「ぴゃあ!?」
海未「ことり、花陽が怖がっていますよ」
ことり「あっ、ごめんねかよちゃん」ナデナデ
はなよ「……?」オロオロ 穂乃果「ちっちゃい頃のかよちゃんもかわいいね、一緒にアイドルやってみない?」ズイッ
はなよ「ぴゃあ!!??」
海未「穂乃果!」
穂乃果「あ、あはは、かわいかったからつい」エヘヘ...
凛「でもほんとかよちんかわいいニャ」ナデナデ
ことり「ほっぺもいつもより心なしかもちもちぷにぷにで」プニプニ
穂乃果「わっ、ほんとやわらかい!」プニプニ
はなよ「ぷにぷにしないでぇ……」
真姫「反応は今とあんまり変わらないわね」カミノケクルクル 海未「ですから、花陽が怖がっているのでやめなさい!」
ことほのりん「はーい……」
はなよ「……」プルプル
海未「うっ……」キュン
はなよ「えと、ありがとうございます」ニコッ
海未「……」ナデナデ
はなよ「ぴゃあ!?」
凛「あー! 海未ちゃんだけずるいニャ!」
穂乃果「穂乃果たちにはダメっていっておいて自分はいいんだ!」
海未「はっ! こ、これはその――」 絵里「何を騒いでるの? さっさと着替えて練習するわよ」
希「何かスピリチュアルなことでもあったん?」
にこ「……誰、部室に子供つれてきたの」
穂乃果「絵里ちゃん、希ちゃん、ニコちゃん!」
ことり「実はね、かよちゃんが――」
にこ「はあ? 花陽が幼くなった!?」
絵里「は、ハラショー……」
希「スピリチュアルやね!」 絵里「ねえ、真姫。真姫の持ってきた薬が原因なんでしょ?」
真姫「まあ結論的にはそうね」
絵里「花陽はいつ戻るの?」
真姫「確か薬の効き目は30分程度だから、あとちょっとすれば戻ると思うけど」
希「ならよかった。戻らないとか言われたらどうしようかと思ったわ」
真姫「さすがにそんな薬なら学校に持ってきたりしないし」
凛「だからって間違えて渡すのははた迷惑だニャ」 にこ「しょっと、これで少しは動きやすい?」
はなよ「うん! ありがと!」
真姫「ニコちゃんなにやってるの?」
にこ「服がぶかぶかで動きにくそうだったからちょっと裾を縛ったりして動きやすいようにしたの」
海未「あぁ、確かに。あのままでは動きにくそうでしたね」
絵里「さすがニコね」 凛「かよちん! 動きやすくなったなら一緒にあそぼ!」
はなよ「……」ギュッ
にこ「ん?」
穂乃果「かよちゃんすっかりニコちゃんに懐いてるね!」
希「ニコっちのあふれ出る母性の成せる業やね」
ことり「ニコちゃんに懐いてるかよちゃんかわいい……!」キラキラ 絵里「じゃあニコ。私たち練習行くから花陽が戻ったら一緒に来て」
にこ「はあ?」
ことり「えー、ことりも一緒にお世話したい!」
凛「凛も!」
穂乃果「じゃあ穂乃果も!」
海未「ライブも近いんですからニコに任せて行きますよ」
希「それじゃあよろしくね、ニコっち」フリフリ
にこ「ニコ一言もいいなんていってないけど!」 真姫「あの、ニコちゃん」
にこ「なに?」
真姫「ごめんなさい、私の不注意のせいで迷惑かけちゃって」
にこ「……いいわよ、あんたにはいつも私も迷惑かけたりしてるし」
にこ「あんたも悪気があってやったわけじゃないんでしょ?」
にこ「だから今回は大目に見てあげる。今度から気をつけなさいよ」
真姫「……ありがと、ニコちゃん」
にこ「ほら、あんたも練習に行く! ライブ近いのよ!」
真姫「うん、よろしくね、ニコちゃん」
にこ「はいはい、任されましたー」ヒラヒラ にこ「ってわけで、しばらく2人きりみたい」
はなよ「……。ねえ、おねえさん」
にこ「なに?」
はなよ「おねえさんもアイドルなの?」
にこ「そうよ、にっこにっこにー! ってね」
はなよ「わぁ……!」パアアアアアアア
はなよ「おねえさんすごくキラキラしてる!」
にこ「ふふん、そりゃそうよ。ニコは大銀河宇宙No.1アイドルだもの」 はなよ「……はなよもね、おねえさんみたいにきらきらなアイドルになりたいの」
はなよ「でもはなよなれるかな……?」
にこ「……」ナデナデ
はなよ「ぴゃっ!?」
にこ「なれるわよ。なんたって花陽は私が認めたアイドルだもの」ボソッ
はなよ「?」キョトン
にこ「なれるって言ってるの。諦めないで頑張ればきっと」
にこ「その気持ちは本物? 諦めないって誓える?」
はなよ「……うん、絶対諦めない!」
にこ「その気持ちを絶対忘れちゃダメよ」ニコッ はなよ「はなよね、おねえさんといっしょのステージにたてるようなアイドルになるね!」
にこ「ふふ、おっきくなったらね」クスクス
はなよ「うん! やくそく!」
にこ「約束ね」キュッ
にこ「よし、じゃあ特訓しましょう!」
はなよ「とっくん?」
にこ「ニコに続いて。にっこにっこにー!」
はなよ「っ! にっこにっこにー!」 にこ「やっぱ筋がいいわね」
はなよ「そう、かな……?」ニコッ
にこ「もう一回、にっこにっこにー!」
はなよ「にっこにっこにー!」
にこ「にっこにっこにー!」
はなよ「にっこにっこにー!」
にこぱな「にっこにっこにー!」
にこ「ふふ」
はなよ「えへへ」 ――
花陽「あれ……?」
にこ「やっと起きたわね」
花陽「ニコちゃん……?」
にこ「まったく、みんなもう練習にいっちゃったわよ」
花陽「花陽寝てたの?」
にこ「そ、それでなりゆきでニコが花陽のこと任されてたの」
花陽「そっか、ごめんねニコちゃん」
にこ「別にいいわよ」 花陽「……花陽、なんだか夢を見てたんだ」
にこ「へえ、どんな?」
花陽「花陽が小さくて、すごく素敵なアイドルに会って一緒にステージに立ちたいって思うの」
花陽「そのアイドルがニコちゃんに似ててね」
にこ「ふふ、もしかして花陽ちゃんってニコに憧れてるニコ?」ニヤニヤ
花陽「え? まあ、それはそうなんだけど……」 にこ「……冗談のつもりだったんだけど、なんか調子狂うわね」
花陽「だ、だって! ニコちゃんってかわいいし、アイドルに一生懸命だし、知識だってあって――」アセアセ
にこ「……」アタマポンッ
花陽「ぴゃあ!?」
にこ「ほら、さっさと着替えて練習いくわよ。本番でファンにみっともない姿見せられないんだから」
花陽「うんっ!」
おわり >>5
おかしくなくね?
真姫ちゃん、何かわかったの?ってことでしょ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています