0001名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (5級) (ガラプー KK0e-UePD [05004017452212_ex])
2018/07/04(水) 00:01:17.59ID:j+pHKUguK希「にこっち。ナスの苗を買ってきてよ」
にこ「はぁ?ナス?…なんで?」
希「畑にナスを植えるん。漬物に炒め物に焼きナス…和洋中なんでもできるやろ?」
にこ「まあいいけど…じゃあ行ってくるわ」
【店】
花陽「い、いらっしゃいませ…お花の苗はいかがですか?」
にこ「花は今いらないわ。野菜の苗を見せてよ」
花陽「お野菜ですか。わかりました…えーと…こちらになります」
にこ(ナスは…あった。100円の苗と500円の苗があるわね。希に渡されたのは野口が一枚だけ…)ペラ
にこ(凡人ならここで安い苗を選ぶんでしょうけど…値段の違いにはそれなりの理由がある。高い苗のほうが結果的に得するはずよ!)
花陽「ありがとうございました。またお越しくださいませ…」ペコ
にこ(我ながら賢い買い物をしたわ。こういうところで凡人との差が出るのよねー)ホクホク
【家】
にこ「ただいまー」
希「おかえり、にこっち。買ってきてくれた?」
にこ「ちゃんと買ってきたわよ。はい、ナスの苗」トン
希「ありがと…って、一つだけ?他の苗は?」ガサ
にこ「無いわよ。苗500円+消費税で、一つしか買えないし」
希「いやいや、ナスの苗なら100円くらいで売ってるやん?千円で9株は買えるはずやろ?」
にこ「やっすい苗なんて買わないわよ。高いやつのほうが美味しいナスでしょ?…たぶん」
希「美味しくなるかどうかは育て方次第やん。安い苗でよかったのに…」
にこ「いいじゃない。一株でも育て方次第で増やせるでしょ?きっと高い苗のほうが丈夫だって」
【夏】
希(にこっちが買ってきたナスの苗を植えて、二人で育てると…苗はぐんぐん伸びて大きくなり、雲の上まで届いた)
にこ「ほら、私の言ったとおりでしょ。きっと雲の上には食べきれないほど大量のナスが実ってるわ」ギュ
希「にこっち、何する気?」
にこ「登ってナスを収穫するのよ」
希「危ないからやめとき。いくら大きくてもナスの木なんて登れないやろ?」
にこ「大丈夫だって。希はそこで待ってなさい」
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