ダイヤ「スクールアイドル部」
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曜「千歌ちゃん千歌ちゃん」
千歌「どしたのよーちゃん」
曜「スクールアイドル部の伝説って知ってる?」
千歌「しらない!」
曜「いや、水泳部の先輩から聞いたんだけどさ……」
千歌「なになに……あっ! ダイヤさんだ!」
曜「げっ」
ダイヤ「あら、千歌さんに曜さん」
千歌「ダイヤさん、スクールアイドル部の伝説って知ってます?」
曜「あちゃー……」
ダイヤ「し、しししっししししりしし知りませんわ!」
千歌「ほぇ?」
──────
────
── 〜2年前・スクールアイドル部部室〜
モブ女子「…………」
ダイヤ「!!!!」ガラガラガラピシャーン!!
モブ女子「…………」
ダイヤ「おほん、言葉だけじゃ足りない。では何が必要!?」
モブ女子「…………」
ダイヤ「……現ナマ」
モブ女子「…………」
ダイヤ「ぴんぽんぴんぽんぴんぽーん!!! 山田君さん! 金剛石に座布団を送ってください!」
ダイヤ「はい……はい、着払いで……っていりませんわぁ!」
モブ女子「…………」
ダイヤ「!!!」チラッ
モブ女子「…………」
ダイヤ「おや……? 誰ですかあなたは?」ゴゴゴゴゴ
モブ女子「…………」 ダイヤ「ほぅ……どうやら貴女ですわね? スクールアイドル部に入りたいとぬかしている小童は」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ダイヤ「幼なじみのみで構成されたこの部に単身乗り込むそのクソ度胸……!!!」ゴゴゴゴゴゴ
モブ女子「…………」
ダイヤ「認めて差し上げますわ♡」ニヤニヤニヤ
モブ女子「…………」
ダイヤ「自己紹介といきましょう。私は、スクールアイドル部主将! 浦の星女学院1年! 黒澤ダイヤですわ」
ダイヤ「スクールアイドルネームは……」キュポッ
モブ女子「…………」
ダイヤ「…………」キュッキュキュキュッキュキュキュキュキュッ
ダイヤ「金剛石ですわ!!!」
モブ女子「…………」 ダイヤ「どこで何を聞いてきたかは知りませんが、そうやすやすとスクールアイドル部に入れると思っているドルの?」
モブ女子「…………」
ダイヤ「スクールアイドル部はエリートジョーダン、いわば厳選茶葉!」
ダイヤ「貴女のような素人など、一次試験で吠え面かくのが関のやマンボウ」
モブ女子「…………」
ダイヤ「ああ、申し訳ございませんエリーチカ様! このような素人を部室に入れたことを、お許しくださいいいいい!!!」
モブ女子「…………」
ダイヤ「お許し、どうかお許しを! あぁ、この米だけは、この米だけはご勘弁ください!!!」
モブ女子「…………」
ダイヤ「おほん、エリーチカ様のお許しが出たところで、主将直々にガイダンスといきましょうか」
モブ女子「…………」 ダイヤ「まず部員は部室に来たらウォームアップ。サイレントラジオ体操、略して“ささくれが痛そう”を行います」
ダイヤ「続いて発声練習。スクールアイドル部今月の歌。“ありふれた悲しみのプリンセスは終わらない予感”」
モブ女子「…………」
ダイヤ「冷たーいのにかーけてー!もう一度だけ、ハーーーーァブレーーーーィ!」
ダイヤ「……スクールアイドル部は、ワールドカップを観戦しています」
モブ女子「…………」
ダイヤ「スクールアイドル部はただの部活ではありません」
ダイヤ「……財団ですわぁ!!!」
モブ女子「…………」
ダイヤ「セルビア戦のみ観戦しています」
モブ女子「…………」 ダイヤ「日常のあらゆる所作を魅力的にこなしてこそ、真のスクールアイドルだと言えますわ」
モブ女子「…………」
ダイヤ「たとえば授業中、シャープペンシルを落としたときの拾い方」
モブ女子「…………」
ダイヤ「……」カリカリカリ、カリカリカリ、ポロッ
ダイヤ「先生、申し訳ありませんが、お授業を止めていただけますか? ……筆を」
ダイヤ「申し訳ありません……みんなの声も聞かせてください!」
ダイヤ「はい金剛石! 金剛石! 金剛石!」パンッパンッパンッ
ダイヤ「!!!」シュタッ
ダイヤ「ありがと〜!!!」
モブ女子「…………」
ダイヤ「とまあこのように。常に期待にこたえ続けてこそのスクールアイドル……」
どんどん!
ダイヤ「んん?」
果南「……いや! ……ダイヤ!」
ダイヤ「……うるさいですわね」
ダイヤ「」ガラガラガラ
ダイヤ「今ノってきたところなんですから!」ガラガラガラピシャーン!!
ダイヤ「まったく、茎若芽は心配性ですわね」
モブ女子「…………」 ダイヤ「スクールアイドル部の活動は一言でいえばおもてなしですわ」
モブ女子「…………」
ダイヤ「表が無いとはどういうことか分かりますか?」
モブ女子「…………」
ダイヤ「裏があるのですよ。……ふふっ、ほっほっほっほっほっほ!」
ダイヤ「山田君さん! 金剛石に座布団を見せてください!」
ダイヤ「あ〜、なるほど〜、あっ、丸いタイプなんですね」
モブ女子「…………」
ダイヤ「ん〜あっ! ん〜あっ! ん〜あっ! はいスクドルテレフォン!」スチャッ
ダイヤ「ええ金剛石です、どうしましたか数字頭」
ダイヤ「なんですってぇ!? バニー部が、生徒会長をインターセプト!?」
モブ女子「…………」
ダイヤ「場所は……ピロティ……!」
ダイヤ「くそうノーマークでしたわ。分かりましたすぐに向かいます!」
ダイヤ「!!!」ガラガラガラピシャーン!!シュタタタタタ
モブ女子「…………」
モブ女子「…………こわあああああああ!!!!!」
――
――――
―――――― ダイヤ「いいですか千歌さん。私はそのことは何も知りませんが、詮索しない方がいいでしょう」
千歌「は、はい」
曜「いやでもほかの3年の人に聞いたらすぐに……」
ダイヤ「曜さん!」
曜「は、はい!」
ダイヤ「貴女なにか知っているようですが……」
曜「はい……」
ダイヤ「何も知らない。いいですね?」
曜「はい! 失礼しました! 行こっ千歌ちゃん!」ギュッ
千歌「へっ? うん! ダイヤさんまた後でー!」シュタタタタタ ダイヤ「ふぅ、これでなんとかなった……のでしょうか?」
ダイヤ「そもそもあの時の私は鞠莉さんにノセられて……どうかしていましたわ」
ダイヤ「舐められてはいけない、だなんて。まったく意味不明です……」
ダイヤ「まあ、気を取り直して練習に……」
がちゃっ
〜屋上〜
ルビィ「ああ、あれのこと? おねいちゃんいっぱいお家で練習してたんだよ」
曜「どんな風にどんな風に?」
ルビィ「……こん!ごう!しぇき! ですわぁ!」
曜「おお〜! 想像こえてくるなぁ〜!」
鞠莉「ぷっ、くくく……」
ダイヤ「ルビィ〜!!!!!!」
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