善子「お酒の力で」
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千歌(21)「んぅ……、ふぁ……」
千歌「あー、もう朝か……」
千歌「んー? なんかいつもより布団が暖かい気がするし…、明らかに抱き枕じゃない温もりを抱き締めてるし……、寝息が聞こえるし………、お酒の飲みすぎで頭が痛いし…………」ダラダラ
善子(20)「ぅん……? あれ? 千歌さんもう起きたの?」
千歌「お、おはよう善子ちゃん」 善子「昨日あんなに凄かったのによくこんな早起きできるわね……。私もう少し寝てて良い?」
千歌「あっうん、だいじょ……ってちょっと待って!?」
善子「なに?」
千歌「昨日凄かったって何が凄かったの……?」
善子「ええ……、そんな恥ずかしいこと私の口から言わせるつもり?」
千歌(あっ、終わった) 善子「もしかして千歌さん記憶無いの?」
千歌「………………はい」
善子「ふーん、あんなことしておいて全部忘れたんだぁ」
千歌「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
善子「まあ冗談だけど」
千歌「……へっ?」 善子「だから冗談だって。1回言ってみたかっただけ」
千歌「もぉ〜! 悪い冗談はやめてよ〜!」
善子「ふふっ、慌てる姿は可愛かったわよ」
千歌「善子ちゃんの馬鹿!」
善子「さっきの動画に撮っておけば良かったわ」
千歌「ねぇ、確認だけど本当に昨日何も無かったんだよね……?」
善子「無かったわよ。誰かさんが寝落ちするから」
千歌「……うん?」 善子「お酒の勢いとは言え、あんな情熱的な告白とキスをしておきながら普通覆い被さったまま寝る?」
千歌「待って待って待って! えっ、それも冗談だよね……?」
善子「あんな状態で寝る方が悪い冗談かと思ったんだけど?」
千歌「うぐっ……」
善子「まあでも記憶もない千歌さんにとやかく言ったって意味無いんでしょうけどね」 千歌「今後お酒は控えます……。うぅ……、今までお酒の飲みすぎで記憶なくすなんて無かったんだけどなぁ……」
善子「だって私が千歌さんに飲ませまくったんだもん」
千歌「善子ちゃん!?」
善子「久し振りに会ったのに何も手を出して来ないのが悪い」
千歌「それはごめ……って別に私たち付き合ってないよね!?」 善子「覚えてない千歌さんの中ではそうなんでしょうね」
千歌「それは……って騙されないよ!? 善子ちゃんの話が本当なら私が告白したのはお酒飲まされた後じゃん!」
善子「無駄なところで勘が良いわね」
千歌「危うく丸め込まれるところだった……」
善子「そのまま丸め込まれてれば良かったのに」
千歌「全く油断も隙もありゃしないよ」 善子「……記憶が無いこと承知で聞くけど、昨日のこの言葉って千歌さんの本心?」
千歌『私、善子ちゃんと会ったとき運命だって思ったの。空から私の元に天使が舞い降りてきたぞって。
それで、実際に仲良くなって話してみたら本当に良い子で可愛くて。やっぱりこの子のこと好きだなって思った。私が一生を添い遂げたいのはこの子だけだって。それぐらい善子ちゃんのことが好き。大好き───プツン
千歌「……ごめん、全然覚えてない」
善子「でしょうね。それは分かってて聞いてるの」 千歌「……あのね、確かに善子ちゃんのことは可愛いと思うし大切な後輩だと思ってる。けど、恋愛対象としては考えたこと無いかな……」
善子「そう。悪かったわね、変なこと聞いて」
千歌「うん……」
善子「飲みすぎて頭痛いでしょ? ほら、水飲んで」
千歌「あ、ありがと」ゴクン 善子「美味しい?」
千歌「うん美味しいよ……美味しい?」
善子「もっとあるからどんどん飲んでね?」
千歌「あれ? なんか頭の中がぷわぷわしてきた?」
善子「それはお酒がちゃんと抜けていってる証拠よ。だからもっと飲みなさい?」
千歌「は〜い」 善子「ねえ千歌さん」
千歌「なぁに〜?」
善子「私千歌さんのこと好きよ」
千歌「えへへ、嬉しいなぁ〜」
善子「……既成事実さえ作ってしまえばあなたは逃げられないわよね?」 千歌「ほえ? なにか言った?」
善子「ううん何も。そんなことよりもっと飲んだ方が良いわよ」
千歌「ありがと〜」
善子「千歌さんは私のこと好き?」
千歌「ん〜? 好きだよ〜」
善子「……ふふっ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています