穂乃果「スタートレックだよ!」海未「宇宙、そこは最後のフロンティア」
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―――― 宇宙暦 2233年 ――――
科学調査艦 U.S.S.ホムラ/ Homra NCC-0514
http://memory-gamma.wikia.com/wiki/File:NCC-0514_Kelvin.jpg
......総員退避せよ!.....急げ、全滅するぞ!
....医療設備のあるシャトルへ急いで........待って!.....一緒に来て....!
あなたが居なきゃ無理よ......合図でイキんでください、さぁ.....
ああっ!、痛いッ!......ええ、無事です中尉....時期に生まれます....
ハァハァ......もう一息です......頭が見えました、頑張って!
ああっ、う、ぐうぅ.......ああああぁぁぁッ!...... オギャー!ホギャァッ!オギャアァァ!
「おめでとうございます、産まれましたよ」
「ハァ、ハァ・・・・あなた、聞こえる?」
「ええ、元気な女の子よ」
「なんて可愛いの・・・・・」
「あなたにも見せてあげたいわ・・・・」
「名前は・・・・お義母様の名前を・・・え?」
「うん・・・うん・・・・・。いいわ、穂乃果ね」
「聞こえるわ、あなた・・・心から愛してる・・・・永遠に!」
ドン.....ドドーンッ.......ドッカアアーン!!!! ビーッ,ビーッ,ビーッ!
「″機関部に重大な損傷を確認、動力システムダウン、航行不能......."」
???「破壊された船を此方にぶつけて足止めするとは・・・・・連邦も案外やるものね
お陰でこちらは立ち往生、敵艦の乗員も殆ど逃げた」
???「どうするの?これじゃ私たちの存在が連邦に知られてしまうわ」
???「いいえ、構わない。この広い宇宙、隠れる場所なんていくらでもある
それに、今はそれよりもやるべき事があるわ」
???「船の修繕かしら?」
???「いいえ、違う。」
???「待つのよ。全てを奪ったあの女に報いを受けさせる時をね」
???「あなたがここに来るまで、私は何年でも待ち続けるわ」
???「園田海未」
その日、惑星連邦の科学調査任務艦、U.S.S.ホムラ/Homura NCC-0514は、磁気嵐と共に
突如現れた巨大戦艦の襲撃を受け、大破した。総員が退避する中、単身留まった操縦士・高坂中尉は
特攻を仕掛け、船と運命を共にした。
自らの命と引き換えに敵を足止めした彼は、妻と産まれたばかりの娘を含む800名を救い、英雄となった ―― 宇宙暦2243年,地球,関東某所 ――――
コルベット(ブロロロロロロロ......)
無線「"おい 聞こえてるのか?そのコルベットはアンティークだぞ!"」
無線「"母さんが地球に居ない機会を狙って逃げたな!?"」
無線「"直ぐに家に戻ってきなさい!"」
無線「"お前は私の家に住み、それは私の車だ"」
無線「"少しでも傷付けてみろ、ケツを引っ叩っ"」 ブツッ
穂乃果「もう、叔父さんはうるさいなあ・・・・」
穂乃果「よしっ飛ばすぞぉ!」
アクセル(ググッ)
コルベット(ブオンッ!ブオオオオオオオオォォォォン!!)
オーディオ(ブツッ!)
I say...
Hey,hey,hey,START:DASH!!
Hey,hey,hey,START:DASH!!
うぶ毛の小鳥たちも....
穂乃果「イェーイッ!!ノってきたっ!」
穂乃果「さあ、この勢いで、ガンガン飛ばしちゃおうっ!」
コルベット(ブオンッ!ブオオオオオオオオォォォォン!!) A07「ワレワレハヒトツ、オ前ヲ同化スル抵抗ハ無意味ダ」 モーターバイク(ウーウーウー!)
警察「そこの市民、止まりなさい」
穂乃果「げ!ヤバい!」
アクセル(ググッ)
タイヤ(ギュルルルルル!!!)
穂乃果「もう、叔父さんが通報したんだね」
穂乃果「いつもいつも穂乃果の邪魔ばっかりして・・・・」
穂乃果「いいよ、私は絶対に捕まらないから!」
眩しい光に照らされて変われ
START!!.......
コルベット(ブオオオオォォォォ!!)
白バイ(ウーウーウー!)
警察「そこのコルベット、止まりなさい!」
穂乃果「しつこいな・・・・どうやって振り切ろう・・・」
穂乃果「ん、あれは?」
看板『この先危険 関係者以外立入禁止』
穂乃果「これだっ!!」
コルベット(キキイイィィッ!!ギュルギュルギュルッ!!)
ガッシャアアァン!!
看板「」
コルベット(ブオオオオオォォォッ!!) 穂乃果「さあ、これでもう追ってこれない!」
白バイ(キイッ!!ウィイィィィンッ!!)
穂乃果「ってええ!!まだ追ってくるのォ!?」
穂乃果「立ち入り禁止って書いてあったじゃん!!」
警官「止まりなさい、君は今禁止区域を侵犯しているっ、止まりなさい!」
穂乃果「止まったら家に連れ戻すんでしょ!そんなの絶対いやだよ!」
穂乃果「ん、あれは・・・・?」
崖(ヒュオオオオオォォ.......)
穂乃果「っ!!」
穂乃果「くそっ!!」
ブレーキ(ガコッ)
コルベット(キキイイィィッ!!ギュルギュルギュルッ!!)
タイヤ(ズザザザザッッ!!!)
穂乃果「く、間に合って・・・・!!」
穂乃果「ダメだ、落ちるっ!!」
シートベルト(ガチャッ)
コルベット(キキイイィィッ!!ズザザザザザッ!!)
穂乃果「あーもう知らないっ!」(ガタッ)
穂乃果「飛べええええぇぇぇぇッ!!!!」(ビュオッ!)
コルベット(ズザザザザアアア.........ゴォンッ!)
コルベット(ヒュルルルルルルルルルルル............ボボーン!.......) ヒュオオオォ.........
穂乃果(ぶら下がり)「・・・・」
穂乃果「間一髪助かったぁ・・・・」フウ
穂乃果「よいしょっと。あーあ、ズタボロだ・・・お気に入りの服なのに」パンッ,パンッ
穂乃果「それに車、お義父さんに殺されるかも・・・・」
警官「・・・・・・」ザッザッザッ........
穂乃果「・・・・・・」
穂乃果「どうかしました?お巡りさん」
警官「"市民" 君の名前は?」
穂乃果「・・・・穂乃果だよ。高坂穂乃果」 ――― 惑星ヴァルカン 同時期 ―――
ピピッ
ピピピピ.......
コンピューター「球体の容積は?」
海未「4/3πr^3、もしくは1.26」
コンピューター「次元とは何か説明しなさい」
海未「次元は以下で割ったnの対数に等しく‥」
海未「非排除と非対立とは‥」
海未「4/3πr^3」
海未「倫理的には立派であるが、論理的であるとは言えない・・・・・」
――――――
―――
― コンピュータ「"これで、本日の課程を全て終了します......"」
ゾロゾロゾロ........
上級生「海未!」
海未「・・・・・・・」
海未「今日もまた新しい侮辱を用意したんですか?」
上級生「まあ、その通りよ」
海未「私の感情的を不当に乱そうと試みるのは、これで35度目ですね」
上級生A「この宇宙に、ヴァルカン人でもない地球人でもあなたの居場所はないわ」
上級生B「見て、地球人の目だわ。とっても悲しそう」
上級生C「感情的反応を起こすには、物理的刺激が必要なのかもしれないわ」
上級生C「試してみましょう」
ドンッ
海未「・・・・っ!」ヨロヨロ
上級生A「あなたの父親は裏切り者よ、地球人の娼婦と結婚した」
海未「・・・・・ッ!!」ギリイッ 海未「うあああぁぁぁぁっ!!」
ドカッ!
上級生A「きゃっ!」バタッ,ゴロゴロゴロ.....
ズザザザザ......
上級生A「く、くふふふふ・・・・ふんっ!」ヒュンッ!
ベキッ!
海未「・・・・っ!!」キッ
上級生A「教育が足りないようね」ビュッ
パシッ!
上級生A「えっ?」
海未「やあああああっ!!」ガッ,ブンッ,ズザァッ
上級生A「ああっ!」ガターン
海未「ふんっ、でああっ、だあっ、だあああああっ!!」
ドゴッ,ドゴッ,ドゴスッ........
――――――
―――
― コツンコツンコツン......
海未父「・・・・・・・・」
海未「・・・・・・・」
海未「父上を、裏切り者と言われました・・・」
海未父「・・・・感情は我が種族にとっても根深い、地球人よりもはるかにな」
海未父「だからこそ、論理によって地球人にとっては得難い平穏を得るのだ」
海未父「感情を抑制し、支配するのだ。感情に支配されてはならないのだよ」
海未「・・・・父上は、私に完全なヴァルカン人になれとおっしゃるのですか?」
海未「しかし、それならどうして、地球人の母と結婚したのですか?」
海未父「地球大使として、地球人の行動を観察し理解するのが我が務めだ」
海未父「お前の母上との結婚は、論理的な動機に従ってのことだ」
海未父「海未、そなたの体には2つの血が流れている。これからお前は、どちらの生き方を選ぶか決めねば
ならない。それはお前だけの運命だ。」
海未父「だが私は、お前にはそれを決めるだけの十分な能力があると思っているぞ」
海未「・・・・・・・・はい」 ――― 十数年後 ――――
海未母「いらっしゃい海未、顔を見せて」
海未「いえ、結構です」
海未母「心配する必要は無いわ、あなたなら大丈夫よ」
海未「いえ、私は心配などしていません。母上」
海未「それに"大丈夫" とは可変定義であり、曖昧なものです」
海未母「・・・・そうね」
海未「私的なお伺いですが、よろしいでしょうか」
海未母「ええ。言ってみなさい」
海未「もし私がコリナーの儀で境地に達し、あらゆる感情を排除したとしても
それは母上の事を否定した訳ではないと、信じてくれますか?」
海未母「・・・・・」
海未母「海未、たとえ貴方がどんな生き方を選んだとしても
私はいつでも、貴方を誇りに思っているわ」ニコッ
海未「ありがとうございます」ニコッ ――― ヴァルカン審問議会 ――――
議長「君は全ての科目に置いて我々、教官の期待を超えて見せた」
議長「最終成績は完璧だ、唯一の異議があるとすれば、宇宙艦隊への入隊も志願した事だこれを所見とする」
議長「多くの取捨選択を養う上で、様々な経験を積もうとするのは論理的だと思いますが?」
委員長「論理的ではあるが不要だ」
委員長「君のヴァルカン科学アカデミー入学は、満場一致で承認されている。不都合な点があるにも関わらず
よくこれだけの成績を成就させた。海未よ、正に驚嘆に値する」
委員長「一同起立」ガタンッ
スタッ,スタッ
海未「お待ちを」
海未「明示してください、議長」
海未「私の何を不都合とするのですか?」
委員長「・・・・地球人の母親だ」
海未「委員会と議長へ申し上げます。恐れながら、私は辞退せさる得ません」
議長「今まで当アカデミーを辞退したヴァルカン人は居ないぞ」
海未「はい。しかし私は半分地球人です。故に、貴方の記録に傷付けることにはなりません」
海未父「海未、そなたはヴァルカンの生き方を尊重し、献身しようという意志を表したはずだ」
議長「だがこうして登院し、我々の結論に異議を唱えている。それは何故か?
地球人としての反抗心を満たす為かね?」
海未「いいえ、違います」
海未「伝えたいのは"感謝"、ただこの感情のみです」
海未「皆さんのご厚意に、感謝します。"長寿と繁栄"を・・・・・」
議長「・・・・よかろう。"長寿と繁栄"を」 今日はここまで。初めての長編です
最後まで書ききれるよう頑張ります 初回である程度レス書いちゃった方がいいんじゃない? 配役が楽しみなので支援
元ネタもう一度見ておこうか
ほのカークで海未ちゃんスポックということは(自粛 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています