千歌「もしあの時『嫌だ』と言えていたら」
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※二期11話のパロディです
キャラ崩壊もあります、ご了承下さい
閉校祭2日目、2年A組教室
むつ「千歌ー、梨子ー、そろそろ交代の時間だよね? 少し校内見てきなよー!」
千歌「梨子ちゃん、一緒に行こっか!」
梨子「あぁ……ごめんなさい。私はちょっと用事が――」
千歌「嫌だ」
梨子「えっ!? 千歌ちゃん?」
千歌「わたし、梨子ちゃんと一緒に回りたいのっ!」ダキッ
梨子「ちょっと千歌ちゃんっ!? 離してくれない?」
千歌「やーだぁ! 離したら梨子ちゃんどっか行っちゃうもんっ!」ムウッ 梨子「ええー……あのね、昨日から約束してたことがあるの」
千歌「誰と? なんの?」クワッ
梨子「……言った方がいいのかな?」
よしみ「言わないと納得してくれないと思うよー」
むつ「知ってるでしょ? こういう時の千歌って頑固なの」
梨子「……そうよね」
梨子(頑固っていうか、単にダダこねてるだけっていうか) 梨子「えっとね、出し物のお手伝いをする予定なの。よっちゃんの」
千歌「よっちゃんのっ!? ″よっちゃん″って善子ちゃんのことだよね?」
梨子「う、うん」
千歌「ずるーい!」ブウー
梨子「な、何がずるいの!?」
千歌「″よっちゃん″なんてあだ名で呼ぶなんてぇ! わたしは未だに″千歌ちゃん″呼びなのに」ウウッ
梨子「ええー、そこ気にしてたのー!?」
よしみ「何これー?」
いつき「倦怠期?」
むつ「痴情のもつれ?」
梨子「そこ、違うからね」 千歌「梨子ちゃんさ、最近善子ちゃんとすっごーーーーーーーーく仲いいよね?」ムスッ
梨子「そんなに伸ばすほどかな?」
千歌「そうだよ、そうとしか見えないよー」ムウッ
梨子「ま、まあそうかもね」
千歌「でもわたしとは二人っきりで話すことなくなったよね?」
梨子「それは単に作中で描写されてないだけで」
よしみ「作中?」
いつき「メタ発言ってヤツかな?」 千歌「梨子ちゃんは……もうわたしのことなんて、どうでも……よくなったんだね」ウウッ
梨子「そんな訳ないでしょ」
千歌「ほんと?」グスッ
梨子「本当よ」
千歌「ほんとのほんと?」ウルッ
梨子「本当の本当。っていうかどうでもいい人のこと『可愛い』なんて褒めたりしないでしょ?」
千歌「じゃあわたしと一緒に閉校祭見て回ろっ♡」ケロッ
梨子「だからそれはできないって」 千歌「やっぱりわたしとは……遊び、だったんだねっ」ウウッ
梨子「いや、今の今まで千歌ちゃんと一緒だったから、よっちゃんとの時間も作らないと不公平っていうか」
千歌「不公平?」
梨子「うん。よっちゃんだって私の大切な友達なんだから」
千歌「ええー、わたしが梨子ちゃんの一番じゃないのー」ブウッ
梨子「いや、一番とか二番とかって序列付けたくないし」
千歌「やぁーだぁー! あの日わたしのこと『大好きだよ♡』って抱きしめてくれた梨子ちゃんはどこ行っちゃったのぉーっ!」ウエーン 梨子「ここにいるから! 同一個体だから!」
千歌「いや、別個体だっ! 逆襲版と神速のゲ○セクト版ぐらいにはっ!」
梨子「ミュウ○ー!? そう思うなら離れてよっ!」クワッ
千歌「それもやぁーだぁー」ビエーン
梨子「ねえ……どうしたらいい? このでっかい5歳児」
むつ「たぶん平均的な5歳児の方がまだ聞き分けいいと思うよ」
梨子「だよねぇ」 善子「ここよね、リリーのクラスは」ギランッ
ガラッ
よしみ「お帰りなさいませー、お嬢様♡」ニコッ
善子「リリー、じゃなくて梨子はいる?」
よしみ「うん、いるけど」
いつき「今は動けないの」
善子「それが定めなの?」
梨子「だから離れてってば! 鼻水付くし!」
千歌「いーやーだぁー」ウワーン
善子「って千歌さん!? なにリリーにしがみついてるのよ!?」 梨子「よっちゃんっ!?」
千歌「善子ちゃんっ!? グルルルル」ギロッ
善子「ヨハネよっ! って何!? 猛犬?」
むつ「浮気相手ktkrー!」
梨子「だから浮気じゃないってばー」
よしみ「ミュージック、スタート!」カチッ
デデンデン デデデデン!
♪三年目の浮気
パーヤパーヤ パッパヤッパヤー パッパッパヤッパー
梨子「ってBGM変えるなー! というか千歌ちゃんと会ってから二年も経ってないからね」
https://youtu.be/-TuFqVLDxZU むつ「カメラ回してー、カメラー」
いつき「うん、わかった」○REC
梨子「っていうかみんな楽しんでるよね? 見せ物じゃないからね! というかよっちゃんはどうしてウチまで?」
善子「リリーが約束の時間になっても来ないからよ。で、原因はやっぱり――」
梨子「見てのとおりよ。説明はしたんだけど聞いてくれなくて」
千歌「ウウッ……バウッ、バウッ! グルルルル」ギロッ
善子「……なるほどね。でもどうしてバーサク状態になってる訳?」
梨子「千歌ちゃん、私がよっちゃんと仲良くなって焼きもち妬いてるみたいなの」 千歌「焼きもちなんて可愛いもんじゃないよぅー」ムウッ
善子「あっ、喋った」
千歌「梨子ちゃんはわたしのだもんっ! よっちゃんには渡さないよっ!」ブー
梨子「なんで千歌ちゃんまで″よっちゃん″呼びにっ!?」
善子「リリーはこのヨハネが上級リトルデーモンに任命したの! だから主の召集には絶対応じないと駄目なの!」クワッ
梨子「ってよっちゃんまで張り合ってるしー!? 私はあくまで自主的に『手伝う』って言ったんだからね」
千歌「遊ばれてるのもわからないなんて……可哀想な梨子ちゃん」ハァ
梨子「なんか哀れみ持たれてるんだけど」
善子「遊びでやってんじゃないのよ! リトルデーモンってヤツは!」クワッ
梨子「よっちゃんも応じないでっ! 余計に面倒なことになるから! ……もう十分面倒なことになってるけど」ハァ 千歌「わたしだって梨子ちゃんとは遊びのつもりはなかったもんっ! 本気だったもんっ!」ムウッ
善子「本気って何がよ!」
千歌「『梨子ちゃんと生涯のパートナーでいたい』って夢はっ!」
梨子「ええっ!? 人生レベルで考えてたの!?」
千歌「そうだよっ! わたしの愛は本気の本気だよっ!」
善子「どのくらい本気なのよ?」
千歌「将来の夢は『わたし……梨子ちゃんと一緒に過ごせて、幸せだったよ。ありがとう♡』って言い残して、梨子ちゃんや娘や孫達が見守る中、89歳で大往生することだもん!」
梨子「いきなり死亡シーンって色々かっ飛ばし過ぎだから! というか娘や孫って言ったよね? 私に産めっての!?」 善子「それも言うなら私にだって夢はあるんだからね!」
梨子「で、一応聞くけどよっちゃんの夢は?」
千歌「うわぁっ、よっちゃんに対しては自分から聞くなんてっ! 悔しいよぅ……東京のイベントで0票だった時ぐらいにっ!」グスッ
梨子「そんなに私の比重高くなってたの!?」
善子「ちょっと語らせなさいよ!」
むつ「はい、マイク」
善子「あ、ありがとね。貴女、私のリトルデーモンに任命するわ」
むつ「よくわかんないけど、どういたしまして」ペコッ
善子「クックックッ、『堕天使に金棒』とはこのことね!」
梨子「それを言うなら『鬼に金棒』よね?」
善子「似たようなものでしょ、堕天使も鬼も!」
梨子「それ、よっちゃんが言っちゃっていいの?」 善子「とくと聞けぇいっ! リトルデーモン諸君!」
梨子「って勝手にウチのクラス全員リトルデーモン認定してるしー!?」
クラスメート一同「うおーっ!」
梨子「というかみんなノリいいわねー」
善子「この堕天使ヨハネが沼津市長になった暁にはっ!」
梨子「いや、なんで市長!?」
善子「市内全域のバリアフリーを推し進め、高齢者や障がいを抱えた方、妊婦さんから小さいお子さんにいたるまで、誰もが暮らしやすい沼津市を創ってみせるわ!」
クラスメート一同「うおーっ!」
梨子「そう、頑張ってね」ハァ 善子「でもそのためには、そこにいるリリーの協力が必要なのよ!」ユビサシ
梨子「必要って、よっちゃん一人で立候補すればよくない? 市長選に。もちろんまだ立候補できる年じゃないけど」
善子「リリーは私の専属秘書になってくれる女性なの!」
梨子「先に言っとくけど、やらないからね」
千歌「ずるいよっ! 大衆の良心に訴えて自分の醜い欲求を正当化しようだなんてっ!」
梨子「醜いって……千歌ちゃんの願望も十分醜いからね」
善子「どうとでも言いなさい! 戦いは数なのよ千歌さん!」ドヤァ
千歌「ダメだよみんなっ! この堕天使……もといペテン師の甘言に惑わされちゃっ!」
善子「誰がペテン師よ! 名演説家と呼びなさい!」 千歌「梨子ちゃんはわたしの母になってくれる女性なのっ!」
梨子「母ぁ!? 千歌ちゃん、私にお母さんの面影を見出だしてたの!?」
善子「とうとう本性を現したわね! このマザコン! ロリコン! シスコン!」
梨子「いや、どこぞの赤い大佐じゃないんだから」
善子「聞いてたわね、リトルデーモン諸君!」
むつ「聞きましたー」
いつき「録音もしといたよー」
千歌「ぐうっ、むっちゃん達の裏切り者ぉー!」ウワーン
善子「という訳でリリーは連れて行くわよ! 手をどけなさい、千歌さん!」ギロッ
千歌「やぁーだぁー」ビエーン
善子「このヨハネがリリーに相応しいのは、大衆が認めているのよ!」 千歌「それでもわたしは梨子ちゃんを諦めないっ!」ダキッ
善子「しつこいわよ、このマザコンみかん!」
千歌「みんなわたしの言い分も聞いてよぉー」ブー
むつ「はい、マイク」
千歌「あ、ありがと」ウルッ
むつ「一応こういう場面では中立を取らせてもらうからね」
梨子「完全に私の存在は無視して話が大きくなってるわよね」 千歌「いいですか皆さん。クラスのマドンナである梨子ちゃんが、よっちゃんの下へ行ったらどうなるかっ! 想像できますか?」
梨子「いや、私は別にマドンナじゃないからね」
よしみ「どうなるんですか?」
いつき「馬鹿な大衆にもわかるように説明して下さい」
千歌「こうなっちゃうんですっ!」つ薄い本
梨子「ってそれ私の秘蔵本!? 千歌ちゃん、勝手に私の物を――」
よしみ「いや、梨子が『参考に』って貸してくれた中に入ってたよ」
梨子「ああーっ!? 私のバカリコーっ」 むつ「じゃあ見てみるよー」ペラッ
梨子「いやぁー、やめてぇー」アセアセ
むつ「えっと……うわぁ」ドンビキ
いつき「梨子、流石にこれは趣味悪いよ」ドンビキ
梨子「私だって、この作者が毎回こういうオチにするのは嫌だって感じてるのよ。……でもそこに目を瞑れば画力は壁クイ業界随一だから我慢してるのに」
善子「ちょっと私にも見せて……うん、これは引くわー」ドンビキ
千歌「わかりましたね皆さん! 今梨子ちゃんがよっちゃんの下へ行ったら、数ヶ月後には『すっかりよっちゃんの忠実な雌犬として調教された、見るも哀れな梨子ちゃんの姿が映ったDVD』がわたしの家に送られてくるんだよ! そのエロ同人みたいにっ!」
善子「しないから! というか千歌さんは私をそんな風に見てたの!? ……ちょっとショックなんだけど」ガーン 千歌「っていうか梨子ちゃん、その本R-18指定入ってるでしょ! ダメだよ、そんなの買っちゃ!」
善子「そうよね、リリーまだ17歳よね」
梨子「って千歌ちゃんとよっちゃんが一致団結しちゃったしー」
千歌「梨子ちゃんのヘンタイっ! わたし、梨子ちゃんがピュアピュアだと信じてたのにぃー」
善子「リリーの変態! これは主人として再教育が必要ね」
クラスメート一同「ヘ・ン・タイ! ヘ・ン・タイ!」
梨子「いーやー! クラスのみんなから持たれてたであろう清楚なイメージが、こうも一瞬で崩れ去るなんてー」グスッ
いつき「ドンマイ」肩ポンッ
善子「という訳でリリーを指導するから千歌さんは離れて!」クワッ
梨子「なんか色々と主旨が変わってるしー」
千歌「やぁーだぁー! 梨子ちゃんをエロ同人のオチみたくさせないもんっ!」ギリッ
梨子「だからそうはならないから!」 千歌「っていうか花丸ちゃんはどうしたの? 昨日からよっちゃんを手伝ってたんじゃないの?」
梨子「そう言われればそうよね。よっちゃん、花丸ちゃんはどこにいるの?」
善子「ああ、ずら丸なら――」
ガラッ
花丸「ここずら」
よしみ「真打ちktkrー!」
むつ「さあさあ役者が出揃ったところで、本日の『桜内梨子争奪戦』もいよいよ佳境に突入かぁ!?」
梨子「みんな調子に乗り過ぎだからね!」 善子「ずら丸、ちょうどいいところに来てくれたわね! 流石このヨハネの″黄昏の理解者″、運命を感じるわ!」
千歌「ぐぬぬぅ、2対1なんて卑怯だよぅ」
善子「戦いの場において卑怯もらっきょうもないのよ!」ドヤァ
花丸「2対1? 千歌ちゃんも善子ちゃんも、何を勘違いしているの?」
ちかよし「「えっ!?」」
善子「あと私はヨハネっ!」
花丸「マルは誰の味方にもなったつもりはないずら」
梨子「えっと、それじゃあ花丸ちゃんは何が目的なの?」 花丸「とりあえず今は、善子ちゃんに言いたいことがあるずら」
善子「ヨハネよっ! 私に何か不満でもあるの?」
花丸「大アリずら」ムスッ
むつ「はい、マイク」
花丸「ありがとうございます、むつ先輩」ペコッ
むつ「あたしの名前、覚えててくれたんだね」ニコッ
いつき「礼儀正しいんだね、この娘」ナデナデ
花丸「ずらぁ〜♡」ホンワカ
善子「さてはそういう方向性で大衆の支持を集めるつもりね!」
千歌「花丸ちゃん……恐ろしい娘っ!」 花丸「マルはね、お昼からずっと善子ちゃんのために客寄せをしていたんだよ」
善子「ヨハネっ!」
千歌「客寄せって、つまり校内を歩き回って『見に来て下さーい!』って宣伝してたってこと?」
花丸「うん、そうだよ千歌ちゃん。でも、全然見向きもされなくて」
よしみ「そっか、それは大変だったね」
いつき「友達想いの優しい娘なんだね」ナデナデ
むつ「じゃあ後で見に行ってあげるね」
花丸「ありがとうございます。よしみ先輩、いつき先輩、むつ先輩」ペコッ
いつき「いい娘いい娘〜」ナデナデ
花丸「じゅらぁ〜♡」ポワポワー
梨子「なんかすっごい可愛がられてるし」 花丸「でもそうやってマルが木枯らし吹き荒ぶ外で身を削っている間に、善子ちゃんは梨子さんを部屋に連れ込んでピーでズッキューン♡ な――」(検閲済み)
千歌+クラスメート一同「わーお//」
よしりこ「「しないからっ!」」
善子「それと私はヨハネよっ!」
花丸「善子ちゃんはもう、マルのことは飽きちゃったんだね? 梨子さんともそんなに息ぴったりで」ウルッ
善子「ヨハネっ! っていうか飽きてたらいちいち突っ込まないわよ!」
花丸「長年連れ添った最愛の人から弄ばれた挙げ句捨てられたマルは、どうやってこの心の傷を乗り越えればいいんだろう」グスッ
いつき「そっか、辛かったんだね」ナデナデ
善子「いや、長年じゃないでしょ! 高校で再会してからまだ一年も経ってないからね!」
むつ「おしるこでも飲みなよ、千歌の奢りで」つお椀
千歌「ってなんでわたしの奢りなのっ!? ……いや、出してもいいけどね」 梨子「手伝う前からもう色々と疲れたんですけど」ハァ
よしみ「ご愁傷様、梨子」肩ポンッ
梨子「ってみんなもノリノリだったじゃない! 他人事だからってさ!」
むつ「だって面白いじゃん? 他人の色恋沙汰見てるのって」
梨子「だから色恋沙汰とかそういうのじゃないからね! というか見てるだけじゃなくて煽ってたよね!」
梨子(はぁ。なんかよっちゃんの手伝いしても、千歌ちゃんと見て回るとしても、後々禍根を残しそうよね。どうしよー) 善子「だからずら丸を捨てたとかじゃないっての!」
千歌「でも花丸ちゃんは傷付いてるじゃない! よっちゃんに弄ばれてっ!」
善子「弄んでないから!」
花丸「もうマルはやけ食いするずら! お代わりっ!」つ空のお椀
むつ「はいよっ!」つ新しいお椀
いつき「いい食べっぷりだね〜」ナデナデ
むつ「これも千歌のポケットマネーでいいんだよねー?」
千歌「いいよもう、好きにしてっ!」 善子「ずら丸には感謝してるのよ、昨日からずっと手伝ってくれてたんだから」
花丸「本当に?」
善子「ほんとよ」
花丸「本当の本当?」
善子「ほんとのほんとよ」
花丸「それなら……マルに、ちゅーってして……ほしい、ずら//」
善子「うっ// 何言い出すのよ、こんなとこで」
千歌「おおっ、花丸ちゃんだいたーん//」
花丸「駄目……かな?」
クラスメート一同「ちゅーしろっ! ちゅーしろっ!」
善子「うるさいわよ、リトルデーモン達!」 千歌「ほら早くちゅーしなよっ! そして梨子ちゃんはわたしに返してっ!」
梨子「私は千歌ちゃんのモノじゃないからね! だからってよっちゃんのモノって訳でもないからね!」
花丸「ねぇ、ちゅーしてくれないの? やっぱりマルのこと、嫌いなの?」ウルッ
善子「嫌いって訳じゃないけど……できる訳ないでしょ! 公衆の面前でなんて!」
花丸「そんなぁー!? 善子ちゃんのヘタレー」ガーン
善子「ヘタレ言うな! そして私はヨハネっ!」
よしみ「へぇー、ヨハネ様ってヘタレだったんだー」
むつ「ちょっとショックー」
善子「ずら丸の言うこといちいち真に受けないでよ! というか私は誰が相手でも嫌よ! 人前でキスするなんて」 千歌「それは『梨子ちゃんに対しても』ってことだよね?」
善子「当たり前でしょ! 相手がリリーだろうとも――」
千歌「みんな言質取ったー?」
いつき「バッチリです、高海5歳児!」
善子「あれ? なんか私おかしなこと言った?」
むつ「ほら梨子も言いなよ。『酷いわよっちゃん! 私、よっちゃんのこと本気で愛してたのに』ってさ」ヒソヒソ
梨子「なんで私までキャラ崩壊させようとする訳!?」
むつ「すぐに泣けないってなら目薬もあるよ。ほらっ」ヒソヒソ
梨子「もうやだ、このクラスメート共」ハァ
梨子(とはいえ、どうすればこのあんぽんたん共の茶番劇から降板できるかしら?) 花丸「傷心のマルは、新しい恋を始めるべきなのかな……?」
梨子(そうか、その手があったわ! 多少リスクはあるけど)
梨子「ねぇ花丸ちゃん?」
花丸「んんっ!? 何さ梨子さん? グルルルル」ギロッ
善子「ってずら丸までバーサクモードに!?」
梨子「ちょっと落ち着いて、花丸ちゃんと喧嘩するつもりはないから」
花丸「グルル……そう、なの?」キョトン
梨子「そうなんす!」ビシッゞ
千歌「ソ○ナノとソ○ナンス?」
善子「ほんとノリいいわよね、リリーって」 梨子「あのね花丸ちゃん。私、前々から思ってたことがあるの」
花丸「思ってたって、何を?」
梨子「私、花丸ちゃんと今までロクにおしゃべりしたことなかったなー、って」
花丸「うーん、そういえばマルも梨子さんとはほとんどお話した覚えがないなぁ」
キュピーン☆
千歌(まさか)
善子(もしや)
千歌「それこそメタ発言でしょ!」クワッ
善子「知り合ってもうすぐ一年経つんだし、色々トークしてるじゃない!」クワッ
梨子「どうして千歌ちゃんとよっちゃんが同時に突っ込むの?」ニヤリ
ちかよし「「はっ!? そ、それは――」」
梨子「案外お似合いだと思うな、千歌ちゃんとよっちゃんって♡」ニコッ
花丸「それもそうずらね」ニコッ
梨子(よし、あと一押し! 花丸ちゃんにもこちらの意図は伝わったみたいだし) 千歌「そうかな// ……ってわたしは梨子ちゃん一筋なんだよっ!」
善子「私だってリリーと……いや、もちろんずら丸も大切な親友だけど」
梨子「千歌ちゃんとよっちゃんだって、私と花丸ちゃんと同じくらい話したことないんだし、いい機会じゃない。ねっ?」ニコッ
花丸「マルもそれがいいと思うなぁ。二人とも、腹を割ってお話するずら」ニコッ
千歌「梨子ちゃんが」
善子「リリーとずら丸が」
ちかよし「「そう言うなら」」
梨子(ふふっ、計画通り)ニヤリ 梨子「それじゃあ私は花丸ちゃんと閉校祭回ってくるね〜」
善子「ってリリー、演奏の件は――」
梨子「何かあった時のためにウォークマンに録音してあるから、それ使って」
善子「用意周到ねー、流石リリー」ボウヨミ
梨子「じゃあね〜♡」フリフリ
花丸「行ってくるずら〜♡」フリフリ
ちかよし「「行ってらっしゃーい」」フリフリ 善子「ねえ、千歌さん」
千歌「なぁに、よっちゃん?」
善子「客寄せ、手伝ってくれない? ずら丸が食べた分、私が払っておくから」
千歌「うん、いいよ」
善子「それと千歌さん、私達さ」
千歌「何かな、よっちゃん?」
善子「同じ傷を抱えた者同士、仲良くなれそうな気がしない?」
千歌「奇遇だね、わたしもちょうど同じこと考えてた」
善子「そうよねっ」ダキッ
千歌「よっちゃん// でもわたしなんかじゃ……とても梨子ちゃんや花丸ちゃんの代わりにはなれないよぅ」ウルッ
善子「いいのよ、今は誰かが傍にいてくれるだけで」ウルッ
むつ「傷の舐め合いktkrー!」
よしみ「失恋から始まる新しい恋ってヤツだねー」 生徒「こっちです、理事長!」
ガラッ
鞠莉「嫉妬ファイヤー消火隊デース!」デデーン!!
千歌「よっちゃーんっ」ビエーン
善子「千歌さぁーんっ」ビエーン
鞠莉「……ってアレ? 千歌っちとヨハネだけ?」
むつ「隊長! 火災は第三勢力の介入により、無事鎮火しました!」ビシッゞ
鞠莉「オゥ……骨折り損デースかぁ」ノξソ´•ω•`ハ6 ショボーン
いつき「あっ、おしるこ飲んできません? ヨハネ様の奢りで」つお椀
鞠莉「いただきます!」 廊下
梨子「ふぅ……ごめんね、花丸ちゃん」
花丸「ううん、気にしていないよ。でもいいのかなぁ? 善子ちゃんのお手伝いしなくて」
梨子「いいのよ、なんか呆れちゃったから。あの頭5歳児二人が言い争ってるの見てたら」
花丸「ふふっ。善子ちゃんも千歌ちゃんも、ムキになると歯止めが効かなくなるもんね」
梨子「ほんとよね。だから今回は喧嘩両成敗ってことで」
花丸「それは名案だったずらね」
梨子「なんだかんだでお客さん来るでしょ。さっきので宣伝にもなったし」ニコッ
花丸「アレを宣伝と捉えていいのかなぁ?」
梨子「いいの。クラスのみんな、花丸ちゃんが一生懸命だったってわかってくれたみたいだから。きっと他のクラスの友人や部活の子にメールしたりしてるはず」
花丸「そうかなぁ?」
梨子「そうよ。もっとポジティブに考えましょ」ニコッ
花丸「そうだよね、うん」ニコッ 梨子「じゃあまずはどこ行こっか? 花丸ちゃんは行きたいところある?」
花丸「うーん、じゃあまずはルビィちゃんのところまで」
梨子「えーと、確か3年の教室だよね?」
花丸「うん。そこでダイヤさんとクイズ大会を開催しているんだって」
梨子「クイズって、やっぱりラブライブの?」
花丸「そうみたい。ほらっ」つしおり
梨子「私、それ教室に置いて来ちゃった」
花丸「じゃあ一緒に見るずら」グイッ
梨子「うん……って顔近いよ//」
花丸「あっ// ……ごめんなさい」シュン
梨子「いいって、気にしてないから」 梨子(こうして私は花丸ちゃんと二人で閉校祭を見て回った)
梨子(ダイヤさんとルビィちゃんのクイズ大会に飛び入り参加したはいいが、結局一問も解けずに「ブッブーですわ!」されたり)
梨子「明日の補習講座に強制参加だって」
花丸「でも良かったの? 嫌なら断ることだってできたのに」
梨子「いいの。ダイヤさんやルビィちゃんとも、あまり話したことなかったし」
梨子(曜ちゃんと果南さんの着ぐるみショーを観たり。っていうか果南さん、アレ着たままバク転するなんて……どんだけ運動神経高いのよっ!?)
花丸「曜さんと果南さん、息ピッタリだったよね」
梨子「そういえばあの二人も幼なじみなんだよね? いいなぁ、そういう関係って」 梨子(鞠莉さんの″シャイ煮 Ver.3″をごちそうになったり)
鞠莉「で、千歌っちとヨハネがホワイトに燃え尽きてたけど、何があったの?」
梨子(という質問に理事長権限で答えるのを強制されたので、ことの経緯を説明したりもした)
鞠莉「オッケー、だいたいわかったわ。にしてもモテるガールは辛いわねぇ〜♪」ニヤニヤ
花丸「本当ずらねぇ〜♪」ニヤニヤ
梨子「ちょっと二人してからかわないでよー」プンスコ 梨子「でもこうやって花丸ちゃんと出店巡りするなんて、ほんと運命ってわからないものね」
花丸「そうずらね。マルもこんな形で梨子さんとお話できるなんて、夢にも思わなかったなぁ」
梨子「それにしても」ジー
花丸「どうしたの、梨子さん?」
梨子「花丸ちゃんって、いつ見てもおっきいわよねー」ジー
花丸「おっきいって……そんなにジロジロ見ないでほしいなぁ//」
梨子「ねえ花丸ちゃん! どうやったら脂肪が胸に行くのか教えてっ!」グイッ
花丸「わからないよぅ、マルにだって。というより、そんなに大きさって大事かなぁ?」
梨子「大事に決まってるでしょ! 悔しいもん、でかみかんツインドライヴを毎日見せ付けられたら!」→ 从c*^ヮ^§ (*> ᴗ •*)ゞ この二人
花丸「あはは……でもこれだけは言えるよ」
梨子「なぁに?」 花丸「胸の大きさが、戦力の決定的な差ではないずら!」ズランッ
梨子「えっ!? まさか花丸ちゃんから○ンダムネタが出るなんて」
花丸「善子ちゃんから『コレは一般教養よ』って、初代のDVDを全部見せられたんだぁ」
梨子「ご苦労様。実は私もなんだけどね」ハァ
花丸「どうしてマル達に勧めてきたのかなぁ?」
梨子「たぶん語れる相手が欲しかったのよ、よっちゃんのことだから」
花丸「ああ……寂しがり屋さんだもんね、善子ちゃんって」 梨子「そうね。寂しがり屋といえば千歌ちゃんもだけどね」
花丸「梨子さんが東京行っていた時、毎日電話していたんだっけ?」
梨子「うん。おかげでしばらく寝起きのリズムが崩れちゃったの」
梨子(実際は買い漁った壁クイ同人読み耽ってたからなんだけどね)
花丸「あはは、千歌ちゃんは本当に梨子さんが大好きなんだね」
梨子「ほんとにね。でもあそこまで私にベッタリしてくるなんて予想してなかった。あの時は私の気持ちを大切にしてくれたってのに」
花丸「梨子さんが善子ちゃんにばっかり構っていたから、じゃないかなぁ?」
梨子「だからそれは作中で描写されてないだけだから! 昨日だってベランダ越しにおしゃべりしたんだから。今日の打ち合わせとか」
花丸「その時に『善子ちゃんのお手伝いをする』って説明しておけば良かったんじゃ――」
梨子「あっ」
花丸「……案外抜けているよね? 梨子さんって」
梨子「そう、ね// そこは認める」 梨子「ところで花丸ちゃんってさ」
花丸「どうしたの、梨子さん?」
梨子「千歌ちゃんのこと、どう思ってるの?」
花丸「千歌ちゃんのこと?」
梨子「うん。花丸ちゃんと千歌ちゃんも、ほとんど話してないなぁ……って気になったから」
花丸「うーん、そうだなぁ……梨子さんと同じだよ。『変な人だなぁ』って」
梨子「それ、『千歌ちゃんと私が変な人』って意味じゃないよね?」
花丸「違うよ。……まあ梨子さんもある意味変な人ではあるけどね」
梨子「花丸ちゃんっ!」クワッ
花丸「ごめんなさい、冗談ずらっ♡」テヘペロ
梨子「……まさか花丸ちゃんにからかわれる日が来るなんて」 梨子「それで、千歌ちゃんのどこが変だって感じるの?」
花丸「相手の視点に立って物事を見ようとするところかなぁ?」
梨子「それって変なことなのかな? みんな少しはそういう気持ちって持ってると思うけど?」
花丸「そうだね。ただ千歌ちゃんの場合、それが極端なんだよ。例えば善子ちゃんをaqoursに誘った時、『堕天使アイドルやってみよう!』って提案したよね?」
梨子「ああ、あったわね。あの時は大変だったわ、しいたけちゃんに追い回されて」
花丸「ふふっ、でも今はもう平気なんだよね?」
梨子「うん、色々あってね」
花丸「あれだってきっと千歌ちゃんなりに、善子ちゃんが何を考えて自分を『堕天使だ』って言っているのかを理解しようとして試したんだと思うなぁ」
梨子「単に面白半分だったように見えたけど? 私には」
花丸「ならもう半分は『善子ちゃんの気持ちに寄り添いたい』っていう、千歌ちゃんなりのアプローチだったんじゃないかなぁ?」
梨子「……そうかもね。じゃあそのよっちゃん……もとい善子ちゃんは?」 花丸「やっぱり『変な人』ずらね」
梨子「うん、他の人が『変な人』って言ってもさっぱり意味がわからないわ。私ももっと語彙力身に付けなくちゃって感じる。で、具体的には?」
花丸「周りに流されることなく自分の芯を持っていて、それを貫き通せる人なんだって尊敬しているんだぁ♡ マルにはそういうものってなくて、ふにゃふにゃだから」
梨子(言えないよね、「そんなことないよ」って。私、花丸ちゃんのこと全然わかってないから)
梨子「それを言ったら、私なんて波に流されてるだけの骨なしクラゲだよ」
花丸「そうかなぁ? 梨子さんってしっかりしてそうなのに」キョトン
梨子(たぶん花丸ちゃんも同じなんだよね? 私についてよく知らないから憶測で語ってるのは) 梨子「そうでもないよ。千歌ちゃんに励まされて、しばらくの間千歌ちゃんにベッタリだったし。で、よっちゃんと犬のお世話したら、今度はよっちゃんにくっついて」
花丸「それくらい普通なんじゃないかなぁ? 『優しくしてくれた人や、共通の経験をした人と一緒にいたい』って気持ちを持つのは」
梨子「だけど自分の中で一番を決められないから、今日だって千歌ちゃんとよっちゃんが喧嘩する原因を作っちゃったし」
花丸「別にいいと思うけどなぁ。一番なんてその時々で変わっても」
梨子「そうかな? そのせいで迷惑になる人がいたとしても?」
花丸「迷惑なのは嫉妬心を剥き出しにした千歌ちゃんと善子ちゃんずら。今日のことは気にしなくてもいいと思うよ、梨子さん」ニコッ
梨子「花丸ちゃん……ふふっ、それもそうね。ありがと」
花丸「どういたしまして。でもなんだかんだで善子ちゃんは感謝していると思うなぁ、千歌ちゃんに。だからお互いに『相手が不幸になってしまえ!』とまでは考えてないはずだよ」
梨子「うん、わかってる。それと、話してて気付いたんだけど」
花丸「どうしたの、梨子さん?」 梨子「花丸ちゃんってさ、実はaqoursの中で一番大人なのかもね」
花丸「そうでもないよ、マルは単なる頭でっかちずら。わかってはいても、実践できていないことだらけなんだから」
梨子「そうなの? 例えば?」
花丸「お風呂に入る前に腕立てや腹筋をやるって決めてても、『今日は練習が厳しかったからやめておくずら』ってやらなかったりするし」
梨子「そうなんだ。セルフコントロールできなくて苦労してるのね」
花丸「梨子さんはそんなことなさそうだけど、どうなの?」
梨子「私だっていつも自分に厳しくできてる訳じゃないよ。調べ物に夢中になって夜遅くまで起きてたりするし」
花丸「わかるずら。マルも読書していたら朝になっちゃったことあるから」
梨子「あるよね〜。他にも最近だってやけ食いして……ちょっぴり太っちゃったり、とか//」
花丸「ご愁傷様です」 梨子「だから羨ましいのよー、花丸ちゃんとか千歌ちゃんみたいにいくら食べても太らない人がっ! こればっかりは運命を呪いたくなるもの!」
花丸「こういう形で嫉妬心を向けられるなんて、予想だにしなかったずら。そういえば、善子ちゃんもちょっとだけ太りやすい体質みたいだね」
梨子「うん、正直よっちゃんと気が合ったのもそこが理由だと感じるもの!」
花丸「ええっ!? そんな理由だったの!?」
梨子「とにかく、これは私と花丸ちゃんだけの秘密だからね! 千歌ちゃんやよっちゃんにだけは絶対言わないでよねっ!」クワッ
花丸「う、うん。でも二人だけの秘密って素敵だよね?」
梨子「いや、これはそういう類のものじゃないよね?」
花丸「だったらマルも梨子さんだけに恥ずかしい秘密、教えるずら// でないと不公平だから」
梨子「なになに、教えて!」グイッ
花丸「うわっ!? そんなに食い付いてくるなんてっ!?」
梨子「だって花丸ちゃんともっと親しくなりたいもの♡」ニコッ 花丸「梨子さん// ……あのね、実はマル……官能小説が好き、なんだぁ。それで――」
梨子「へぇ〜、花丸ちゃんも案外ムッツリスケベさんなんだね♡」
花丸「う、うん// 善子ちゃんやルビィちゃんにだけは言わないでね」
梨子「もちろん。私の秘密を花丸ちゃんが口外しない限りは」
花丸「大丈夫ずら。マルのお口は梨子さんのお財布の紐より固いから」
梨子「なっ、何を根拠に――」
花丸「千歌ちゃんがね『梨子ちゃんの部屋に行くたびに薄い本が増えてるんだけど』って呆れてたずら」
梨子「ああーっ!? 千歌ちゃんめぇーっ!」ギリッ
梨子(っていうことは、恐らくよっちゃんからも呆れられてるってことよね)ウルッ 花丸「梨子さんと色々お話してわかったずら」
梨子「うん、私もだよ」
花丸「千歌ちゃんと善子ちゃんだけじゃなくて」
梨子「私達も意外に似た者同士ってこと」
花丸「本当ずらね」
りこまる「「ふふっ、あはははっ♪」」 梨子(出し物を一通り見て回った後、最後によっちゃんの″占いの館″へと向かったところ、行列ができてそこそこ賑わっていた)
梨子(私の予想は的中し、千歌ちゃんやむっちゃん等クラスメート達が色々なところに宣伝してくれたそうだ)
梨子(そして、もう一つの予想も無事当たっていた。それは――)
梨子「よっちゃん、見に来たよ」ニコッ
花丸「千歌ちゃんもみんなもありがとうずら♡」ペコッ
善子「千歌さん、アレ見てよアレ!」ユビサシ
千歌「うん、言いたいことはわかるよ。よっちゃんっ!」
善子「ずら丸、リリー。アンタ達……どうして……」 千歌「恋人繋ぎしてるのさぁーっ!?」
花丸「恋人繋ぎ?」
梨子「あっ// ほんとだ」
善子「ってリリー、なに頬染めてるのよっ!?」ガーン
千歌「梨子ちゃん……よっちゃんの次は花丸ちゃんに惚れちゃったのっ!?」ガーン
梨子「いや、だからそういうのじゃなくて――」
善子「千歌さぁーんっ」ダキッ
千歌「よっちゃぁーんっ」ダキッ
花丸「二人もすっかり仲良しずらね♪」ニコッ
梨子「ふふっ、ほんとにね。良かった♪」ニコッ
梨子(――千歌ちゃんとよっちゃんもお似合いだったってこと) 数ヶ月後、よっちゃんルーム
千歌(TEL)『ねぇ、よっちゃん』
善子「何よ、リトルドラゴンちかちー?」
千歌『最近ね、梨子ちゃんが構ってくれないんだけど』
善子「ちかちーもなの? 私もよ。それにずら丸も」
千歌『そっか。てっきりよっちゃんとピーでズッキューン♡ なことしてるのかと』(検閲済み)
善子「そんな訳ないでしょ。これ見て」ポチポチ
千歌『嘘っ!? これって……』
メイ*^ _ ^リ ♡ ノcリ,,^o^,,ル 善子「デデニーランドに行ってるんですって。ずら丸とリリーの二人っきりで」
千歌『すっごい仲睦まじく見えるんだけど、この笑顔。じゃあつまり、一昨日梨子ちゃんが「お泊まりで東京に行って来る」って言ってたのは――』
善子「そういうことよ。あの二人、すっかりきゃっきゃうふふ〜な仲になっちゃって」
ピロリン♪
千歌『あれっ、梨子ちゃんから動画?』
善子「今私にも届いたわ」
千歌『まさか』
善子「もしや」ポチポチ メイ*^ _ ^リ 千歌ちゃん、よっちゃん、おはよう。私ね、今花丸ちゃんと二人でブクロの乙女ロードに来てまーす
ノcリ,,・o・,,ル へぇ〜、ここが池袋ずらかぁ〜。女の人ばっかりだねぇ
Σ从c*;°Д°§ Σ¶cリ;°Д°)| ええっ!? そこまでの関係にっ!?
メイ*^ _ ^リ 花丸ちゃんに刀剣○舞って作品を勧めたところ、すっかりハマっちゃったみたいでね。さっそくその同人誌を漁りに来たの
ノcリ,,^o^,,ル 刀に付喪神が宿って人の姿になるなんて、未来ずら〜♡
メイ*;σ _ σリ いや、未来じゃなくて日本古来からよくある話だからね
メイ*^ _ ^リ あっ、千歌ちゃんとよっちゃんには穂むらさんでお饅頭買ってあるから、帰ったらみんなで食べましょ
ノcリ,,^o^,,ル 梨子ちゃ〜ん、みかんブックスさん開いたよ〜
メイ*^ _ ^リ うん、了解。じゃあね〜♡ 善子「リトルドラゴンちかちー」
千歌『何用かね、我が主堕天使ヨハネよ?』
善子「今宵、我は汝とサバトを望む」
千歌『承知した。これより主が下に馳せ参じようぞ』
善子「すまぬ、わざわざ遥か最果ての地より」
千歌『気にするでない。我とヨハネ様の仲であろう?』
善子「そうだな。黄昏の理解者とリリーが抜けた分、汝には更なる奮起を期待するぞ」
千歌「承知した」
从c*•ヮ•§ ちかわさだよ〜♪
http://q2.upup.be/f/r/lNFXaQFrJz.jpg メイ*^ _ ^リ 終わりです
ちかりこよしまるの四人の組み合わせが色々と自分の中でキテるので、今回はこんなお話になりました
アニメ版準拠だとどうしてもりこまるの接点がよっちゃん絡みになってしまうのが難点なので、いずれ違う形のりこまるも書きたいと考えております いちおつ
まさか俺達ちかりこ推しのトラウマシーンをギャグにしようとは 千歌=ちかりこ推し
善子=よしりこ推し
花丸=よしまる推し
で皮肉ったお話かな? バカバカし過ぎて草 梨子と花丸が対立するような風潮は嫌で
むしろりこまるでくっつけばいいのにとか思ってたからドンピシャすぎたw ありがとう! 今度は純度100%のりこまるに期待していいんですよね? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています