千歌「なん、……なんで? どうして……」

ダイヤ「……千歌ちゃん」

千歌「どうして……まだ、まだ私は負けてない! 負けてなんかないのに!!」

千歌「早くダイヤちゃんサイコロを振って私にターンを回してよ! じゃないと、じゃないと勝てないじゃん!」

ダイヤ「ダメよ千歌ちゃん」

千歌「なんで!? どうして! 私はゲームマスターなんだよ、負けちゃダメなんだよ!」

ダイヤ「このゲームは出た罰ゲームを必ずやるすごろく……なら、あなたは勝利を諦めなければならない。全てを諦めない限り、次のターンは回ってこないの」

千歌「いやだ、嫌だ嫌だ嫌だ……負けたくない、負けたくないぃ!!」

梨子「……千歌ちゃん」

千歌「かな、ん……ちゃ……」

梨子「……敗者には敗者らしいエンディングがあるんだよ」

千歌「ぇ…………」

梨子「じゃないと、ゲームは終われない……でしょ?ニコッ

千歌「……………………」

ダイヤ「……なんて悲しそうな笑顔なのかしら。あれだけ辛い目にあったのに……千歌ちゃんのために、そんなに辛い顔ができるなんて」

梨子「……千歌ちゃん、ゲームはおしまいだよ」

千歌「私は…………」

千歌「…………私は、不滅だぁぁぁあぁぁあああ!!!」

ダイヤ「せいっ!!」バシッ

千歌「あああぁぁぐふぅっ」バタリ

千歌「」

ダイヤ「……おしまいね、梨子ちゃん」

梨子「……はい」