真姫「姉妹とテーブルターニング」
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久々のあらすじ紹介の番やね!東條希です!
前回までのあらすじは!
皆を守るため、自分自身が強くなる為に剣道を始めた凛ちゃん
そんな凛ちゃんを心配をする花陽ちゃん、そんな中、二人に事件が!
きっかけは下校中に見つけた携帯電話、それが始まりだったんよ!
警察の届けても、お寺にも預けても花陽ちゃんの元に戻ってくる携帯電話
そして真夜中なのに鳴りやまない携帯電話、そんな中ついに電話の主が二人の元へ
花陽ちゃんを守るために頑張る凛ちゃんだけど、全く歯が立たなくて大ピンチ!
危ないところでうちと真姫ちゃんが合流、なんとか霊を静めて無事解決
世の中には罰当たりなことをする人がいるなんて信じられないよ...あと全部が全部、本当に無事に解決だったのかな?...なんてね #8
凛「ふふ...どうしたの希ちゃん?引かないの?」
希「っ....」
凛「まぁ、凛のこのカードには勝てないだろうけど」
希「.........」
凛「この勝負、凛の勝ちだよ!!」
希「うちは...うちは最後まで諦めない!真姫ちゃんの為にも!1枚チェンジ!」 希「.........」スッ
凛「..........」
希「!........」
凛「...よし!勝負にゃ!凛はダイヤのストレートフラッシュにゃ!」
希「...うちの引いたカードはスペードのクイーン!」
凛「!」
希「今、これで5枚のカードが揃った!」
凛「ま、まさか!?.....」
希「ロイヤルストレートフラッシュ!!」
凛「そ、そんなバカな!?ロイヤルストレートフラッシュだって!?」ガタッ!
希「うちの勝ちや!!」
凛「にゃああああああ!!!!」 凛「にゃ....にゃぁ......」
希「勝った....うちは勝ったんや!」
真姫「.........」
花陽「あはは....」
希「さてと....敗者には罰ゲームだったね」
凛「!」
希「罰ゲーム!!!」ドン!
凛「にゃああ!!」
真姫「何やってんのよ...二人共」 希「帰りに肉まんね」
凛「うぅ....」
真姫「トランプで勝負してたの?」
希「うん、負けた方がおごりっていうルールでね」
凛「希ちゃん、強いにゃ」
真姫「たしかになんか希って強そうね、勝負事には」
希「ふふふ...花陽ちゃんやる?」
花陽「えぇ!?わ、わたしぃ!?」
希「凛ちゃんの敵討ちってことで」
花陽「えぇ...でも希先輩には...勝てないよ」
希「こら」
花陽「あ」
希「先輩は禁止だよ?」 花陽「あ、ごめんなさい、つい慣れなくて...」
希「うちらはもう仲良しさんなんだから、そして同じ部活の仲間でもあるんだから」
凛「凛はもう慣れたよー」
真姫「というか希は先輩って感じがそんなにしないし」
希「ん〜?真姫ちゃんそれは聞き捨てならないなぁ」
真姫「だってそうじゃない、テストの時だって...ひゃあ!」
希「ふふふ...」
真姫「ちょ、ちょっと希!なにしてんのよ!」
希「なにって...生意気な可愛い可愛い後輩に教育をね?」
真姫「きょ、教育!?それは貴方の方がされる....あぁん!!」
希「わしわしMAX!!」
真姫「い、いやあああああ!!」 希「....前が見えねぇ」
真姫「はぁ...はぁ....」
凛「すさまじい攻防だったにゃ」
花陽「す、すごかった...色々と」
真姫「もう!!人の胸をなんだと思ってるのよ!!」
希「まだまだ発展途中ってところかな?」
真姫「はぁ?」
希「大丈夫だよ!」
真姫「なにが?」
希「まだ大きくなる望みはあるよ」
真姫「っ.......」バシン!
希「痛ぁ!!」 凛「もう二人共、痴話喧嘩なら他所でやってほしいにゃ」
真姫「別にやってないわよ、ただ希が」
凛「かよちん帰るにゃー」
花陽「えぇ!?」
真姫「聞きなさいよ!」
凛「惚気話なんて聞きたくないにゃ」
真姫「惚気てないわよ」
凛「さてと...」スッ
希「おっと!」グッ
凛「!」
希「肉まん」
凛「だめだったか....」
希「ふふふ...誤魔化そうとしても無駄だよ」 凛「希ちゃん抜け目がないね」
希「うちを舐めたらだめだよ?」
真姫「なんだ、奢りを回避する為の演技だったのね」
花陽「ダメだよ?凛ちゃんずるをしちゃ」
凛「はーい」
希「ふふふ...」 凛「じゃあ、またねー!!」
希「バイバーイ」
花陽「また明日」
真姫「えぇ、気をつけてね」
希「さてと、うちらも帰ろっか?」
真姫「そうね」
真姫「あら?こんなところに和菓子屋さんなんてあったのね」
希「本当だ、なんか老舗ってかんじやね」
真姫「そうね...」
「あ!そこのお姉さん達!音ノ木坂の生徒だよね?」
真姫「!!」
「うちの和菓子美味しいよ?サービスするよー!」 真姫「...言われるがままにお店に入ってしまったわ」
希「おー!美味しそうな和菓子がいっぱいだよ!真姫ちゃん!」
真姫「せっかくだし...パパやママにでも買っていこうかしら」
希「パパ?ママ?」
真姫「!!お、おススメはなにかしら?店員さん!」
「おススメ?そうだねー...やっぱりこれかな?」
希「美味しそうなお饅頭...」
「穗むら特製のお饅頭!ほむまんだよ!!」
真姫「見た目も綺麗でいいわね、じゃあ、それをいただくわ」
「毎度ありー♪」 「はい!どうぞ!」
真姫「どうも...」
「あと、これ!どうぞ!」
真姫「え?私、セット以外は買ってないんですけど」
「これはサービス!そっちのお姉さんもどうぞ!」
希「え?うちの分もいいんですか?」
「これから御贔屓いただけるかもしれないし、席も空いてるんでよかったら食べていってください!」
真姫「...いいんですか?こんなにしてもらっちゃって」
「大丈夫!それにほら!」ピラッ
真姫「!音ノ木坂の制服?」
「私も音ノ木坂の生徒なの!だからサービス!!」
真姫「成程、通りで若い店員さんだと思ったわ」 「はい、お茶をどうぞ」
真姫「どうも、ありがとうございます」
希「うーん、和菓子にお茶なんて最高やん♪」
真姫「...希」
「あ!自己紹介がまだだったね!私!高坂穂乃果!2年生です!」
真姫「西木野真姫、1年生です」
希「東條希、3年生でーす!」
穂乃果「西木野さんって1年生だったの?」
真姫「そうですけど....それがなにか?」
穂乃果「希先輩と仲がいいんですね!学年が違うのに、幼馴染だとか?」
希「そうだよー、うちと真姫ちゃんは幼稚園の頃からの付き合いで」
真姫「違います」
希「真姫ちゃん、ノリが悪いよー」
真姫「事実でしょ」
穂乃果「ふふ、仲がいいんだね二人共」 穂乃果「穂乃果もね、幼馴染が二人いるの!」
真姫「そうなんですか」
穂乃果「今は皆、忙しくて中々会えないけど!仲がとってもいいの!」
希「このお饅頭とっても美味しい!!」
穂乃果「そうでしょ?だって穂乃果のお父さんが一生懸命作ったやつだもん!」
真姫「たしかに美味しい...お土産に買ってよかったって思えるレベルだわ」
穂乃果「えへへ...」
希「うちも買って帰ろうかな?」
穂乃果「本当?なら、サービスしちゃうよ?」
希「本当?なら買おうかなー?」
真姫「...高坂先輩って商売上手ですね」
穂乃果「へ?」 穂乃果「ありがとうございました!!またのご来店をお待ちしてまーす!」
真姫「先輩って毎日店番してるんですか?」
穂乃果「今日はお母さんが用事があるから、代理ってかんじかな?」
希「家が和菓子屋ってすごいね」
穂乃果「そう?でもおやつはいつも和菓子だよ?」
真姫「いいじゃない、あんな美味しい和菓子なら」
穂乃果「うん、でも10年以上食べてるとさすがに...ね?」
希「成程ね」
穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんも希先輩もまたね!!」
希「ほな、またねー」
真姫「....なんか人懐っこい人ね、高坂先輩って」
希「そうやね」
真姫「そういえば、私、いつの間にか名前で呼ばれてるし」 希「本日は二人に差し入れがございます!」
凛「差し入れ?」
花陽「なんだろ?」
希「その正体は昨日発見した美味しい和菓子屋さんのお饅頭です!!」
凛「美味しそう...」
花陽「いいの?希ちゃん?」
希「たまにはね?昨日は肉まんを奢ってもらったし、凛ちゃんには」
凛「やったぁ!!」
花陽「じゃあ!お茶煎れますね!」
真姫「..........」
希「真姫ちゃん?」
真姫「箱の中身が半分くらいになってたけど...まさか貴方」
希「.....えへ?」 希「実はエリチとにこっちにもあげたんよ」
真姫「なんだ一人で食べたのかと思ったわ」
希「もう!うち、そんな食いしん坊じゃないよ?」
真姫「昨日、肉まん肉まんって騒いでたでしょうが」
希「あれは勝者としての権利だよ」
真姫「ふ〜ん....」
希「...........」ジー
真姫「?なに?」
希「同じ肉まんなら...どっちかと言うとうちは....」
真姫「っ.....」ゾクッ
希「.........」スッ
真姫「な、なによ!その構えは!!」
希「痛みは一瞬だから」
真姫「!?」 ガチャ
花陽「お茶を持ってきたよー」
凛「お饅頭を食べるにゃー」
希「」
真姫「はぁ....はぁ....」
花陽「な、なにかあったの?」
凛「希ちゃんが死んでるにゃ」
真姫「なん、でもないわ...」
花陽「で、でも」
真姫「 な ん で も な い 」
花陽「は、はい!!」
希「」
凛「おーい、生きてるー?希ちゃんー?」ツンツン 希「酷い目にあった...死ぬかと思ったよ」
凛「何があったの?」
希「えっと...」
真姫「.......」ジッ
希「!あ...あはは...な、なんでもないよ?」
凛「えー!絶対に嘘にゃ!」
希「凛ちゃん、世の中には知らなくてもいいこともあるんだよ?」
花陽「り、凛ちゃんお饅頭食べよう?お茶も冷めちゃうし」
凛「うーん...今日はかよちんの淹れてくれたお茶とお饅頭に免じて、これ以上の追及は許してあげるにゃ」
真姫「貴方は何様よ、凛」 凛「さてと....」スッ
真姫「もう帰るの?凛?」
凛「ちょっとね」
希「もしかしていつものやつ?」
凛「まぁ、そんなところかな?」
花陽「.......」
真姫「あんまり先輩に迷惑をかけないようにね?」
凛「大丈夫だよ、ちゃんと許可はもらってるし」
希「気をつけてね」
凛「はーい」 バタン
希「凛ちゃんも熱心やね」
真姫「元々、スポーツが好きみたいだし凛は」
花陽「.........」
真姫「花陽?」
花陽「ちょっと花陽も用事があるから、帰るね?」
希「じゃあ、今日はそろそろ解散かな?」
真姫「.........」
花陽「じゃあ、また明日」
希「バイバーイ」
真姫「また明日」
バタン
希「じゃあ、うちらも帰ろうか?」
真姫「そうね」 希「花陽ちゃんの様子がおかしい?」
真姫「まぁ、おそらくは凛を心配をしてだろうけど」
希「心配って...特訓のこと?」
真姫「おそらくね」
希「でも、ただの部活の延長みたいなものなんでしょ?」
真姫「そうだとは思うんだけど....」
希「じゃあ、今度練習の様子を覗いて見る?」
真姫「そうね」
希「...ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「なに?希?」
希「うちも強くなった方がいいかな?」
真姫「.....は?」 希「多分ね、凛ちゃんは花陽ちゃんのことを皆のことを守りたいから特訓してるんだと思うんよ」
真姫「守る?なにから?」
希「色んなものから、まぁ、霊とか怪異とかかな?」
真姫「なんでそんなことを」
希「凛ちゃんもうちも霊感はないからね、花陽ちゃんは少しあるみたいだけど」
真姫「だから特訓をしてるっていうの?」
希「うん、自分にできることを増やそうとしてるんよ」
真姫「........」
希「大切な人を守りたいんよ、花陽ちゃんを真姫ちゃんを...皆をね」
希「うちだって、そう...真姫ちゃんを皆をサポートできればって思ってる」
真姫「希....」
希「凛ちゃんの気持ちはわかってるつもり、うちだって同じ気持ちだもん」 希「真姫ちゃんの役に立ちたい、隣に立っていても邪魔にならないような相棒になりたいんよ」
真姫「...考えすぎよ、そんなことしなくたって」
希「そんなことある!!!」
真姫「!の、希?」
希「真姫ちゃんはドッペルゲンガーの時もそうだったけど、自分が危険になっても他人事みたいにしてるけど、うちは真姫ちゃんが危険な目にあってる時になにもできないのは嫌だよ!!」
真姫「そう言って、怪奇現象の依頼を受けます!っていう校内PRを貼ってたのは誰よ!貴方でしょ!」
希「あれは真姫ちゃんのことだからそれを貼らなくても校内での噂を聞きつけたら一人で解決しようとするでしょ?なら、始めからこっちで把握しておいたほうが安全かなって思って...」
真姫「...私を買いかぶりすぎよ、私はヒーローじゃないのよ」
希「うちにはとっては...ヒーローだよ」
真姫「.......」
希「前にマンションの時もうちを必死になって助けてくれた...ヒーローだよ、真姫ちゃんは」
希「だから...その、恩返しじゃないけど、役に立ちたいの」
真姫「さっきから言ってることが滅茶苦茶よ、貴方」
希「わかってる...わかってるけど....」
真姫「..........」 希「真姫ちゃんに必要とされたいの....一緒にいたいの...」
真姫「馬鹿ね....」
希「っ......」
真姫「そんなことしなくたって、一緒にいるわよ」
希「!」
真姫「本当に手間のかかる先輩なんだから」
希「...先輩は禁止だもん....」
真姫「はいはい...」
希「ぐすっ....」
真姫「え、泣いてるの?」
希「うるさい!!泣いてないもん!!」
真姫「はぁ...もう...なんなんなのよ」 真姫「すっかり暗くなっちゃったわね...誰かさんのせいで」
希「ごめん...」
真姫「気にしてないわ、希の本心も聞けたみたいだし」
希「...いじらんといてよ」
真姫「はいはい」
希「むー......」
「はぁ....はぁ....」タッタッタッ
真姫「ん?あれは?」
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