ルビィ「ワンちゃんさんを克服!」
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学校(休日) 部室
ルビィ「うぅぅぅ」ポロポロ
梨子「え!?」
梨子(ルビィちゃんが泣いてる!?)
梨子「ど、どうしたの!?ルビィちゃん!?」 ルビィ「あっ…梨子ちゃん……」ゴシゴシ
ルビィ「今日のAqoursの練習に遅刻しちゃって……」
ルビィ「お姉ちゃんに怒られて……」
梨子「そういえば遅刻してたね」
梨子「寝坊しちゃった?」
ルビィ「ちゃ、ちゃんと起きてたもん!」
ルビィ「でも…でも……」 ルビィ「……さんが」ゴニョゴニョ
梨子「え?」
ルビィ「ワンちゃんさんがいたの!」
梨子「ワンちゃんさん?……ああ!犬のことね」 ルビィ「ルビィが学校に向かおうとしたらワンちゃんさんに出会って……ルビィの方向に向かってきたの!」
ルビィ「牙と爪をむき出しにしてルビィ食べられるかと思ったもん」
梨子「それは怖かったね」ナデナデ
ルビィ「うん……」ウルウル
ダイヤ「梨子さん。騙されてはいけません」
ルビィ「お、お姉ちゃん!?いつのまに!?」 梨子「え?どういうことですか?」
ダイヤ「確かに野良の犬で狂暴そうな犬なら解ります」
ダイヤ「ですがルビィが怯えていたのは飼い犬の可愛らしいチワワです」
梨子「ええ……」
ダイヤ「横切ってしまえばいいものを……ルビィは怯えてその場を動かずにずっと立ち去るのを待ってたそうですわ」 ダイヤ「もうルビィは高校生!」
ダイヤ「いくらなんでも苦手なものが多すぎるのよ!」
ルビィ「だっ、だって!!苦手なものは苦手なんだもん!」
梨子「まぁ、私も犬が怖かった時もありますから」
梨子「気持ちは解るかな?」 ルビィ「…」
梨子「ルビィちゃん?」
ルビィ「そういえば梨子ちゃんってワンちゃんさん苦手だったよね」
ルビィ「ルビィと一緒で」
梨子「うん」 ルビィ「でも……今は大丈夫なんだよね?」
梨子「ええ、それどころか好きになって犬を飼ってるからね」
ルビィ「……」
ルビィ「り、梨子ちゃん!お願いがあるの!」
梨子「?」
・
・
・ 一週間後 休日
桜内家
ルビィ「お、おじゃまします……」
梨子「いらっしゃいルビィちゃん……って顔色悪いけど大丈夫?」
ルビィ「う、うん……すごく怖いけど……頑張るもん」
梨子(ルビィちゃんのお願い……それは犬嫌いを克服すること) 梨子(ルビィちゃん曰く、しいたけちゃんが小さい頃から会ってるため)
梨子(怖くはなく、克服の練習にならないらしい……)
梨子(つまり慣れてない犬で一番信頼できる飼い主が……私ということらしい)
梨子「初めて会うのよねプレリュードに会うのは」
ルビィ「梨子ちゃんがワンちゃんさんを飼っているのは聞いたけど」
ルビィ「見るのは初めてで……」 梨子「そっか……それじゃあ呼ぶけどいい?」
ルビィ「うん……」
梨子「おいでプレリュード」
プレリュード「…」トテトテ
ルビィ「ひぃ!?」
梨子「安心してルビィちゃん」 梨子「プレリュードは吠えないのよ」
梨子「例え吠えたとしても凄く小さな声なのよ」
梨子「私でも犬を克服したとはいっても吠える犬は怖いからね」
プレリュード「ワン」(聞き取れるか聞き取れないくらいの小さな鳴き声)
ルビィ「ひいいいいいい!!!?吠えたあああ!!?」ビクビクビク
梨子「いや……聞き取れるかわからないくらいの鳴き声じゃない」 プレリュード「…」
ルビィ「うううう……」ブルブル
ルビィ「ルビィ、プレリュードちゃんを怒らせちゃった!すごく眉間にシワを寄せてる!!」
梨子「いやプレリュードはパグってよばれる犬で、この顔が普通の顔よ?」
プレリュード「…」
梨子「どうこの娘?私の指示でずっとお座りしつづけるの」
梨子「凄く賢いのよ」
梨子「どこぞの犬みたい襲ってこないのよ」 プレリュード「ワン」
ルビィ「わああああああ!!!吠えた!!?」ビクビク
梨子「……」
梨子「もしかして私以上に犬嫌いなのかな?」
・
・
・ 梨子の部屋
プレリュード「…」
ルビィ「…」
梨子(ルビィちゃんがプレリュードから凄く離れてる)
ルビィ「そ、それで梨子ちゃん」
ルビィ「梨子ちゃんはどうやって克服したの?」
梨子「う〜ん……私の場合、ちょっと家に犬を置かないといけない状況で」
梨子「最初は怖かったけど…段々と慣れていって」
梨子「むしろ可愛いとさえ思えてきたの」 ルビィ「ずっといる……」
ルビィ「そ、それじゃ梨子ちゃん」
梨子「?」
ルビィ「今日は泊まっていい?」
梨子「え!?」
ルビィ「ダメ?」
梨子「そんな!もちろん大歓迎だよ!」
ルビィ「プレリュードちゃんとずっといれば……克服できるかも」
梨子「うんプレリュードと是非仲良くなってほしい」
ルビィ(梨子ちゃん凄く嬉しそう)
ルビィ(プレリュードちゃんを凄く可愛がってるのがわかる) ・
・
・
数分後
プレリュード「…」
ルビィ「ぅぅ」ドキドキ
梨子「大丈夫よプレリュードは噛まないし吠えないし」
梨子「撫でても何もしないよ」
ルビィ「う、うん……」
梨子「でも本当に恐かったら無理しなくてもいいのよ?」
ルビィ「が、がんばる…」フルフル プレリュード「…」
ルビィ「っ」ソォ〜
プレリュード「?」
ルビィ「ひぃ!?」サッ
梨子「ルビィちゃんを見ただけよ」
ルビィ「う……うん」 プレリュード「ワン」
ルビィ「ひぃい!」ガバァ
梨子「ちょ!?ルビィちゃん!?」
梨子(ルビィちゃんが私に抱きついた!?)
梨子「だ、大丈夫よルビィちゃん。」
梨子「何回でも言うけどプレリュードは賢い犬だから」
ルビィ「う…うん」ギュウウウ
梨子「///」
梨子(ルビィちゃんの震えが体から伝わってくる) 梨子「だから大丈夫よルビィちゃん」ギュ
ルビィ「あっ///」
ルビィ「うっ……うん!」
ルビィ「で、でもね……梨子ちゃん」
ルビィ「お、お願いがあるの」
梨子「?」
ルビィ「ルビィの手を握ってて///」
梨子「う、うん」ギュ
ルビィ「///」 梨子(ルビィちゃんが空いた手でプレリュードを撫でようとしてる)
梨子(頑張ってルビィちゃん……プレリュードはいい子だから)
ナデナデ
プレリュード「…」
ルビィ「やっやった!撫でたよ!」
梨子「おめでとう!ルビィちゃん」
プレリュード「?」
梨子(プレリュードもよく何も動かずにしてたね!偉い!)
プレリュード「ワン」
ルビィ「ひぃぃ!!?」ギュウウ
梨子「大丈夫だからルビィちゃん」
梨子(吠えられるのは、まだ駄目みたいね) ・
・
・
数時間後
梨子「どう?慣れた?」
ルビィ「ええと…す、少しは……」
ルビィ「でも正直プレリュードちゃんだから少し慣れたかも」
ルビィ「やっぱり、吠える犬や牙が鋭い犬は怖いかな?」
梨子「まぁ、その気持ちはわかるよ」 梨子(なんと言っても私もルビィちゃんと同じだったから)
梨子「解るからこそ、ルビィちゃんは凄いなって思うの」
ルビィ「ええ!?何で?」
梨子「克服したって言ってもね」
梨子「自分の意志じゃなくてね、成り行きな感じだったからね」
梨子「でもルビィちゃんは怖いと思っても自分の意志で挑戦してるから凄いなって」 ルビィ「そ、そんなことないよ〜///」
ルビィ「そ、それに!梨子ちゃんだって!凄いもん!」
ルビィ「美人だしピアノ弾けてルビィと同じくらいに恥ずかしがりやでも」
ルビィ「ルビィより大きな声で歌えていつも凄いって思ってるもん」
梨子「る、ルビィちゃん///」
ルビィ「あ///」カアァァ
梨子「あ、ありがとう///」
ルビィ「う、うん///」 梨子「と、とにかく今日はもう遅いし寝ようか///」
ルビィ「う、うん///」
梨子(その後、まだ苦手意識をもってるルビィちゃんは)
梨子(プレリュードが近くいると気になって寝られないということで……)
梨子(ルビィちゃんからお願いされたことは……)
・
・
・ ルビィ「ごめんね梨子ちゃん」
梨子「ううん///いいのよルビィちゃん」
梨子(一緒の布団で寝てほしいという願いだった)
梨子(どうしよう……ドキドキする///)ドキドキ
ルビィ「///」ギュウウ
梨子「///」
梨子(暫くは眠れなかった) ――――――
朝
梨子「さぁ、ルビィちゃん今日はプレリュードの散歩に行きましょ」
ルビィ「そっか……プレリュードちゃんはワンちゃんさんだから散歩が必要だよね」
梨子「う〜ん……パグって室内だけでも飼えるけど」
梨子「散歩させる方がメリットが多いからしてるのよ」
梨子「散歩させるときは首輪させて」ガチャガチャ
プレリュード「……ワン」
梨子「はいルビィちゃんこのリードもって」
ルビィ「ええ!?ルビィが持つの!?」
梨子「犬と一緒の行動すれば少しは慣れると思うの」
ルビィ「う、うん……頑張る」 梨子「私も一緒にいるから大丈夫よ」
ルビィ「有難う!梨子ちゃん!」
ルビィ「それじゃ行こプレリュードちゃん」
プレリュード「ワン」
ルビィ「ひぃ!?」
梨子(吠えられるのはだめなのね) ルビィ「あ、あの!///」
梨子「?」
ルビィ「散歩中にルビィの手を握って///」
梨子「え///」キュン
ルビィ「その…まだ怖くて……ダメかな?///」
梨子「も、もちろんいいよ///」
ルビィ「あ、ありがとう///」
ギュ
ルビィ「///」
梨子「///」
梨子(ああ//なんかデートみたいで緊張しちゃう!)ドキドキ ・
・
・
ルビィ「ひぃ…ひぃ……」ヨロヨロ
プレリュード「……」
梨子(プレリュードに引っ張られてるみたい)
梨子(プレリュードの力に負けてるなんて……まぁリードは離さずもってるのは流石ね)
ワンワンワンワン!
ルビィ「ひいぃぃ!?プレリュードちゃんが吠えた!?」
梨子「いやいやプレリュードのじゃないよ」
梨子「あ、見てルビィちゃん!」
梨子「あそこの犬みたい」 チワワ「ワンワンワン!」
ルビィ「ひぃいいい!???あのワンちゃんさんだ!」
ルビィ「ルビィによく吠えてくる犬!」
梨子「ああ、ルビィちゃんが遅刻する事になった原因の……」
チワワ「ワンワン!」
梨子(うう……少しは犬を克服したといっても、あんなに吠えられたら恐いわね) チワワ「ワン!(ご主人には吠えるなと言われてるが)」
チワワ「(それは人間相手!コイツァ人間の形をした小動物の匂いがプンプンする!)
チワワ「ワンワン!(小動物の分際で見下してんじゃねーぞ!糞ガキァアアア!)」
ルビイ「ひいいい!」 主人「こら!何をそんなに吠えてるの!おかしいわね。いつもは吠えないのに」
プレリュード「…」
プレリュード「ワン」
プレリュード「(それ以上このお嬢さんを脅かすのなら容赦はしないぞ)」
チワワ「!!!」
チワワ「クゥゥン(こ、この犬はやばい!勝てる気がしない!)」 梨子「あら……吠えなくなったわね」
プレリュード「ワン」
ルビィ「も、もしかして……プレリュードちゃんが守ってくれたの?」
プレリュード「ワン」
ルビィ「あ、有難う!プレリュードちゃん!」ダキ
梨子「ふふふ」
梨子(よかった仲良くなってくれて)
・
・
・ 数週間後
チワワ「ワンワン!(ゴラァ糞ガキ!)」
チワワ「ワンワンワン!(お前のSSRの絵が喋るとき俺が喋ってるみたいになってるじゃねーか!)
ルビィ「ひいい!?何か怒ってる!!?」
梨子(結果からいうと残念ながら苦手意識はまだあるみたい)
梨子(だけどルビィちゃんにとってプレリュードは、しいたけちゃんと同じで怖くない犬になった)
梨子(それでもルビィちゃんは諦めずこうやって克服しようと頑張ってる) ルビィ「ごめんなさい梨子ちゃん」
ルビィ「いつも付き合ってもらって」
梨子「ううん。ルビィちゃんの力になりたいから」
梨子「いつでも付き合うよ」
ルビィ「あ、ありがとう梨子ちゃん///」
ルビィ「あ、あのそれで」
ルビィ「またお願いがあるんだけど……」
梨子「何かな?」 ルビィ「お姉ちゃんがね……いい加減、泳げるようになりなさいって」
ルビィ「それでね……」
ルビィ「泳ぎ方を教えてもらっていい?」
梨子「うん私に出来ることなら♡」
ルビィ「有難う♡梨子ちゃん♡」
梨子(これからも頑張ってるルビィちゃんの力になりたいと思った)
終わり 乙です
きしめんじゃないけど犬嫌いはしょうがないね このルビィちゃんなら犬嫌い克服ワンチャンあるわ!
あっちなみに今のはワンチャンスのワンチャンと… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています