にこ「虎太朗危ない!!」虎太朗「姉貴っ!……」
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絵里「虎太朗くん!!」タタ
虎太朗「えりさん」
《手術中》
絵里「………」
虎太朗「姉貴のやつ……俺を庇って…」
絵里「……」
虎太朗「…」
希「えりち!」タタッ
絵里「希」
希「……手術中…にこっちは大丈夫なん?!ねぇ!!虎太朗くん!!!」
虎太朗「………すみま…ん」
希「………」 医者「…」
絵里「あ……にこは…」
医者「一命は取り留めました」
希「よかった!……」
医者「しかし当たりどころが悪かった。……跳ねられた衝撃で頭を強く打ったようで」
医者「脳に傷が。今後意識が戻るか……戻らないか…」
虎太朗「……!」
こころ「虎太朗!」
虎太朗「姉さん」
ここあ「……姉さんは」
絵里「………一命は取り留めたって」
こころ「………そうですか…!」
絵里「意識は戻らないかもしれないと…」
こころ「………………うそ」
ここあ「………虎太朗!!!アンタなんで助けてあげなかったのよ!!!…」ガシッ
絵里「やめなさい!…」
希「きっと…きっと大丈夫よ。きっと……きっと起きてくれる…にこっちは簡単に死ぬタマじゃないんよ…」 真姫「虎太朗くん」
虎太朗「………真姫さん」
真姫「絵里達から聞いたわ」
虎太朗「………………すみませんでした………俺のせいで…」
真姫「虎太朗くんのせいじゃない。もしかしたらにこちゃんと虎太朗くん、逆の立場になってたかもしれない」
真姫「にこちゃんきっと、虎太朗くんが無事でよかったって思ってると思う。……花、生けてあげる」
虎太朗「…ありがとうございます」
真姫「虎太朗くんの部屋の分よ」
虎太朗「え…」
真姫「にこちゃんは意識が無いんだから。意味がないじゃない」
真姫「まずは、虎太朗くんに元気になってもらわないと。でしょ?」
虎太朗「………」 花が枯れる頃に真姫さんは病室に来てくれた
姉達以外に自分の見舞いに来てくれるのは真姫さんだけだった いつしか花が枯れるのが待ち遠しくなっていた
水が無くなったらちゃんとまた水を入れる
それでも枯れてしまうのだから仕方ない
虎太朗「……なんでいつも同じ花なの?」
真姫「嫌?好きなのよこの花」
枯れた花の代わりに同じ花をまた持ってきては生ける姿を何度か見た
しばらくして俺は退院した
こころ「今日虎太朗が病院行ってくれるのよね?」
ここあ「私今日夜遅くなるからご飯いらない」
こころ「そう。これ、着替えだから置いてきて」
虎太朗「分かった」 虎太朗「真姫さん…」
真姫「久しぶりね。元気そうで良かった」
虎太朗「…姉貴のとこにも来てたんだ」
真姫「当たり前じゃない」
虎太朗「………」
真姫「ねえ虎太朗くん。私がなんでいつと同じ花を持っていくか、分かる?」
虎太朗「…好きだからでしょ」
真姫「好きなものの代わりなんてないからよ」
虎太朗「…」
真姫「……私にとってにこちゃんの代わりなんていないの」
真姫「あなたはにこちゃんの代わりになんてならない」
真姫「…だから私に変な色目を使うのはやめて」
虎太朗「……真姫さん…真姫さん!…」ギュ
真姫「やめ…て!にこちゃんが見てるの!…………やめてよ…」
虎太朗「やめない…」
真姫「………、」 そっちかよ
虎太郎が女装してにこちゃんの代わりにアイドルする展開だと思ってたのにがっかりだよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています