「雪穂先輩、亜里沙先輩お疲れ様でした!」
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ゆきあり「お疲れー!」
雪穂 「ふぅー。疲れたーー。」
亜里沙 「一年生がいなくなった途端にそうやるのが癖になっちゃったみたいだね」
雪穂 「だって本当に疲れてるんだもん。まさかこんな大所帯になるなんて思ってもみなかったし」
亜里沙 「三年生と二年生を合わせた数よりも多いもんね・・・今年は辞めちゃう子がいないといいね」
雪穂 「・・・・・うん。去年と一昨年みたいなことがないように私がしっかりしないと」
亜里沙 「雪穂だけじゃなくて私もそうだよ。それに、雪穂には私がいること、忘れないでね」
雪穂 「分かってる。ありがと」
雪穂 「もうあんな辛い思いしたくないし、他の部員にもさせたくない」
亜里沙 「・・そう・・・だね」
亜里沙 「それよりもさ、先輩禁止のルールを伝えるの、いつにする?」
雪穂 「んーーー。ラブライブ予選が始まる前には言わなきゃだよね。いつがいいかなー」 高坂家
雪穂 「ただいまー」
穂乃果 「あ!雪穂、おかえり!」
雪穂 「ん」
穂乃果 「今日、お母さん達居ないけど夕飯どうする?」
雪穂 「あ、そっか。んー。どうしよっかな。今から作るのもめんどくさいなー」
穂乃果 「じゃあ久しぶりに二人でご飯行こっか!」
穂乃果 「昨日、バイト代入ったからご馳走するよ!最近、海未ちゃん達と行ったイタリアンのお店でもいい?」
雪穂 「うん」
雪穂 『・・イタリアンなんて昔は全然行かなかったのに。急に大人っぽくなっちゃったな』 穂乃果 「ふぅー。美味しかったー!雪穂はどうだった?気に入ってくれた?」
雪穂 「うん!すごく美味しかったし思ってたよりも雰囲気が良くて緊張しちゃったよ」
穂乃果 「良かった!あのお店はね、ことりちゃんがこっちに帰って来た時に三人で絶対に行くお店なの!」
雪穂 「じゃあこの前帰って来てた時にも行ったの?」
穂乃果 「そうだよ!」
雪穂 「そうなんだ。そういえば、ことりちゃんってこのままアメリカの方で就職しちゃうの?」
穂乃果 「ううん。それがね、向こうで出たコンテストの審査員の中に日本人のデザイナーさんがいて、大学を卒業したら日本の支店で働かないかっていうお話をもらったんだって!」
雪穂 「へぇ。凄いんだね。さすがμ’sの衣装担当さん!」
穂乃果 「へへ。自慢の幼馴染だよ!それに、何より、私はまた三人で頻繁に集まれる事の方が嬉しいんだ!」
穂乃果 「そうだ、雪穂!ちょっと遅くなっちゃったけど公園行かない?ほら!海未ちゃんとことりちゃんも一緒によく遊んでた公園!」
雪穂 「えー。私、明日も部活だし早く帰りたいんだけど」
穂乃果 「せっかく二人で外に出てるんだからいいじゃん!」
雪穂 「んー。まぁ良いよ。でもすぐに帰るから」
穂乃果 「もう。連れないなー雪穂は!」 公園
穂乃果 「うわー!ブランコって立ち乗りするとこんなに高いんだね!」
雪穂 「そりゃ私達だって身長が伸びてるしね」
穂乃果 「雪穂もやってみなよ!楽しいよ!」
雪穂 「私はやらない。それに、お姉ちゃん声大きいよ。近所迷惑!」
穂乃果 「よっと。はぁー楽しかった!」
雪穂 「まったく。ちょっと大人っぽくなったかなって思ったらすぐにこうだもんな」
穂乃果 「そんなこと思ってたの?」
雪穂 「あんなお店が行きつけだったり、昔よりは真面目に勉強してる姿見てるからね」
穂乃果 「まぁ、もう少しで二十歳だし大学でできた友達の影響とかもあるのかな」
穂乃果 「それと、海未ちゃんとことりちゃんが隣に居ないのが大きいのかも。私、二人と別々の大学に進んで改めて気付いたんだよ。今まであの二人に甘え過ぎてたって」
穂乃果 「だから自分なりに必死に頑張って、あの二人に会えた時に恥ずかしくないように毎日を過ごそうって思えた」
雪穂 「凄いね。別々の場所で生活してるのに今でも心の支えになってるなんて」
穂乃果 「そりゃそうだよ!それこそ子供の時から高校卒業するまでずっと一緒に居たんだもん」 雪穂 「・・・・・・・」
穂乃果 「? 何か雪穂、悩み事でもあるの?」
雪穂 「えっ?何で?」
穂乃果 「最近、ボーッとしてる時間が増えたなって思って」
穂乃果 「時期的に部活関係の悩み事なのかなって思って・・・・ほら、去年と一昨年も色々あったから、ちょっと心配で」
雪穂 「・・お姉ちゃん」
穂乃果 「二年前は私もまだ在校生だったから当時のことは知ってるけど、去年も酷かったんでしょ?」
穂乃果 「雪穂はあんまり話してくれなかったし、絵里ちゃんも亜里沙ちゃんから詳しくは聞けなかったみたいだからさ」 雪穂 「・・・去年は・・去年はもうお姉ちゃんも卒業してたし、私達の問題だからお姉ちゃん達に心配させないようにしようって亜里沙と決めて、黙ってた」
雪穂 「花陽ちゃん達、当時の三年生にも同じことを伝えたの」
穂乃果 「だから花陽ちゃん達も教えてくれなかったのか。私と絵里ちゃんが問い詰めても全然教えてくれなかったもん」
雪穂 「後になって凛ちゃんから聞いたんだけど、あの時ってことりちゃん以外の全員が集まって話し合いみたいになったんでしょ?」
雪穂 「花陽ちゃん達がお姉ちゃんと絵里さんが怖かったって」
穂乃果 「あはは。あの時は絵里ちゃんが凄い勢いで問い詰めてたからね。それに加えて私もけっこう質問とかしちゃったから」
雪穂 「にこさんと希さんと海未ちゃんが居なかったらどうなってたか分からなかったって言ってた」
穂乃果 「今思い返せばそうだったかもね」
穂乃果 「ほら、やっぱり私も絵里ちゃんも一応お姉ちゃんだから妹に何かあったらって思うと心配になっちゃうんだよ」
穂乃果 「それに、その件に関しては本人達からの情報が全く無かったし、花陽ちゃん達もなかなか教えてくれなかったから、二人してイライラしちゃってたのかも」 雪穂 「それを抑えてくれたのが海未ちゃんと希さんだったってことね」
穂乃果 「それもそうなんだけど、にこちゃんから言われた言葉が一番効いたかな」 一年前 希の家
絵里 「花陽、そうやってずっと黙ってちゃ何も分からないわ。何かあったのは明確なんだから教えなさい」
穂乃果 「花陽ちゃん・・そろそろ教えてよ」
花陽 「で、でも」
希 「えりち、そんな言い方したら花陽ちゃんが可哀想や」 絵里 「花陽がさっさと話してくれればこんな言い方しないわよ」
海未 「そうですが、花陽達にも何か理由があるはずです。もう少し落ち着いてください」
絵里 「落ち着け?そんなの無理に決まってるじゃない!どうせまた去年みたいな事になってるに違いないわ。それに去年より酷い状況になってるのは亜里沙の顔を見れば分かるの」
穂乃果 「私も雪穂のあんな悲しそうな顔見たくないよ」
真姫 「ちょっと!お、お願いだから冷静になって」
絵里 「真姫。あなたももちろん知ってるのよね」
絵里 「花陽が言えないのなら真姫から教えてくれてもいいのよ」
真姫 「ごめんなさい。私達からは何も言えない。言っちゃダメなのよ。雪穂と亜里沙に頼まれて、絶対に言わないって約束したから」 凛 「絵里ちゃんと穂乃果ちゃんが二人のことを心配なのはよく分かるよ。絵里ちゃんの言う通り去年より悪い状況だし」
凛 「でもね、二人ももう高校生なの。二人に比べればまだまだ子供かもしれないけど、それでも必死に今の状況に立ち向かってる」
花陽 「それにね絵里ちゃん。私達もいるの。決して二人のことを見捨てなんかしないよ」
穂乃果 「・・・・・じゃあ」
穂乃果 「・・・じゃあ・・何であんな悲しくて苦しそうな顔してるのかな?」
花陽 「それは・・」
穂乃果 「花陽ちゃん達が雪穂達のことを見捨てるようなことなんかしないっていうのは分かってるよ」
穂乃果 「でもね、近くにいるにも関わらずただ見てるだけっていうのは見捨てる事よりも酷い事だと思う」
穂乃果 「花陽ちゃん達が何もしてあげられてないから苦し出るんじゃないのかな?違う?」
真姫 「だから、それには理由が」
絵里 「だったらそれを早く教えなさいよ!」
真姫 「だから・・言えないんだって・・・」 にこ 「いい加減、落ち着きなさいあんた達!」
にこ 「花陽達の言っている通り、理由があってあんた達には何も言えないの。それは花陽達が勝手に決めた事じゃなくて、あの二人がそうしようと決めてやっている事なの」
にこ 「妹の姿だけじゃなくて、今、目の前にいる花陽達のことも見てあげなさいよ。この子達だって絵里と穂乃果に本当の事を伝えて、相談出来てたらこんな顔してないわよ」
希 「・・にこっち」
凛 「にこ・・ちゃん」 にこ 「ほら!凛を見てみなさいよ。目に涙溜めちゃって今にも泣き出しそうじゃない」
希 「ごめんな、凛ちゃん。怖かったよね」
海未 「穂乃果達だって悪気があったわけではないのですから、許してあげてください」
凛 「・・もう!・・・・二人にそんなこと言われたら我慢できないにゃ」
海未 「凛。口調が戻っちゃってますよ」
凛 「そんなの知らないにゃ」
希 「凛ちゃん。こっちおいで」
凛 「ん」
希 「よしよし。もう大丈夫や」 にこ 「絵里、穂乃果、よく聞きなさい。私達【μ’s】はここに居ないことりも含めた九人で決めて、終わらせた」
にこ 「そして、それをあのライブの前にみんなに伝えた。その時、あなた達の妹は反対した?」
絵里 「・・・亜里沙は・・・泣いてはいたけれど・・反対は・・されなかったわ」
穂乃果 「私もされなかった。それだけじゃなくて、最後までずっと応援してくれてた」
にこ 「それって今のあの子達と同じ事なんじゃないの?」
にこ 「今回の件は私達みたいにグループを終わらせるっていうみたいな事じゃない。けど、あの二人が一緒に考えてあなた達に言わないようにしようって決めたのよ」
にこ 「ちゃんと二人で乗り越えようとしてるの。それがどれだけ苦しいかも分かってると思うわ」
にこ 「そういう思いもあるってことを姉であるあなた達にも考える義務があるべきだと思う」
にこ 「それにね、うちのちび達を見てるとよく分かるんだけど、妹とか弟って姉の私達が知らない間にどんどん成長していくものなのよ」 にこ 「良い機会だからあなた達の妹の今の姿を思い返してみなさいよ」
にこ 「雪穂ちゃんは初めて会った時から穂乃果より落ち着いてたし、しっかりしていたから分かりにくいかもしれない」
にこ 「でも、亜里沙ちゃんを見て絵里は何も感じない?」
にこ 「私は毎日顔を合わせているわけではないからよく分かるわよ」
海未 「たしかに、亜里沙は音ノ木坂に入学したての時は雪穂か私に引っ付いているイメージがありました」
真姫 「でも、夏休みが終わる直前に私に作曲の仕方を教えてもらいたいって言い出した頃から変わった気がする」
海未 「絵里はそういった感覚にはならなかったのですか?」
絵里 「・・・・ならないはずがないでしょ」 絵里 「私が最初に亜里沙が変わってきたなって思ったのは音ノ木坂に入学してすぐだったわ」
絵里 「亜里沙に聞いたわけではないから定かではないのだけれども、自分の理想としていたスクールアイドルの活動と現実のギャップがあり過ぎた・・のだと思う」
穂乃果 「それに、雪穂達は入学したての時にはすでに名前の方が先に知れ渡っちゃってたからやりにくそうにしてた」
海未 「いきなり、スクールアイドル情報誌の編集者の方が取材に来た事もありましたね」
絵里 「他の一年生からも妬みや心許ないことを言われたりした。それが一年生の時の問題」
絵里 「その頃から亜里沙は少しずつだけど変わっていったわ。昔は何かあると私のところに来て悩みや不安に思ってることを何でも話してくれた」
絵里 「でもそういうのが段々と減ってきたの。日常会話は普通にするけど、どこか言葉を選んで私に心配させないようにしてたわ。まぁ、素直な子でそんな事したことなかったから分かりやすかったけどね」
絵里 「その時に思ったの。亜里沙はちゃんと自分で考えてそういう事をしているんだなって」 絵里 「だから、それをしっかりと見守って支えてあげるのが私の役割だなって思えた」
絵里 「亜里沙が本当に辛くなって私に頼ろうとしてくれた時まで待とうって」
絵里 「・・・でもね・・あんな顔しているのに、あんな辛そうにしているのに私には何も教えてくれないの」
絵里 「花陽・・お願いだから・・・教えて・・・・」
花陽 「・・絵里ちゃん」 公園
穂乃果 「最後は絵里ちゃんが涙目になりながら花陽ちゃんにお願いしたもんだから、断り切れなくて話してくれたんだけどね」
雪穂 「そんな事があったんだね」
雪穂 「確かに私と亜里沙はお姉ちゃん達みたいに一歩ずつ前に進んで有名になったわけじゃない」
雪穂 「知名度だけが上がっていっちゃって、何もしてないのにランキングでは常に上位だった」 雪穂 「『あのμ’sメンバーの実の妹コンビ』『人気が出ないわけがない』って入学したての時からずっと学校中のみんなに言われてた」
雪穂 「最初はあんまり気にしなかったけど、実際に練習をしていくうちに段々とその言葉の重みが出てきた」
雪穂 「だから、お姉ちゃん達や花陽ちゃん達、中学からの知り合いの子達が気にしないで自分達のペースで頑張りなって言ってくれたのが凄く嬉しかったよ」
雪穂 「その言葉を信じてやってきて、一年生で出た初めてのラブライブ予選で一次予選を通過できた時は本当に嬉しかった」
雪穂 「自分達の努力が認められたって思えた」 穂乃果 「でも、その時から部活に来なかったり、辞めたりしちゃった子達が増えてきたね」
雪穂 「私達との熱量の違いだったり、妬みがあったりしたんだよ」
雪穂 「実際にあの時期は一年生同士でピリピリしてたし。でも、辞めちゃった後は普通に友達として今でも仲良くしてくれてるよ。本当に良い子達なんだ」
穂乃果 「良くウチに来てくれるもんね。あの子達は私も好きだよ」
雪穂 「そう考えると去年のってけっこうひどかったよね」 穂乃果 「そう・・だね。一年間一緒に頑張ってきた子達から無視されてたんだもんね」
雪穂 「それだけだったらまだ耐えられたかもしれないけど、それを当時の一年生達に強要させてたのが許せないっていうかあの子達が可哀想だったなって思って」
雪穂 「やっぱりさ、花陽ちゃん達最上級生はオーラがあったし、校内でもスター的な扱いされてたから自然と一個上の私達の所に集まってきてたんだよね」
雪穂 「そういう子達に私達のことを無視しろとか言ってたって聞いた時はびっくりし過ぎて何も言えなかったよ」 雪穂 「亜里沙なんか泣きながら相談してきた一年生達と一緒に泣いてもん」
雪穂 「『私達のせいだよね。ごめんね』とか言っちゃってさ」
雪穂 「・・・・あの時は私も泣きそうだったな」
雪穂 「そんな思いは後輩にはして欲しくないし、私達がさせないって亜里沙と約束したの」
雪穂「結局、そういう事を言ってた子達も私達の事が嫌いとかじゃなくて、ただの嫉妬だったんだけどさ」
穂乃果 「それでその子達はアイドル研究部のっていうか、雪穂と亜里沙ちゃんのサポート役になったんだよね」
雪穂 「『いくらやっても私達には敵わない。だからといってアイドル研究部を辞めたくない』って言ってくれてね」
雪穂 「そういう子達が居てくれたおかげで優勝できたんだよ」 穂乃果 「《みんなで叶えた物語》だね」
雪穂 「似た言葉をどっかで聞いたことだけど、本当にその通りだよ」
穂乃果 「っていうか、何度聞いても凛ちゃんがスター扱いされてたっていうのは違和感があるんだよねー」
穂乃果 「私だけかもしれないけど、凛ちゃんは後輩達と一緒に騒いでるってイメージがあって」
雪穂 「まぁ、凛ちゃんは自分から後輩に話しかけてたから間違ってるってわけじゃないよ」
雪穂 「でも、そのおかげで私達後輩が活動しやすい雰囲気があったよ」
穂乃果 「もしかしたら凛ちゃんなりの気づかいだったのかな?」
雪穂 「ふふ。どうだろう。騒ぎ過ぎて真姫ちゃんに何度も怒られてたけど」
穂乃果 「それを花陽ちゃんが宥めてる姿が簡単に想像できる」 雪穂 「私あの三人の空気感、好きなんだよね。それにみんながみんな、少しの事で動揺したりしない心の強さがあって」
雪穂 「私もそういう三年生になりたい。少しずつでもいいから支える側の人間になりたいなって思った」
穂乃果 「・・だからスクールアイドルを辞めたの?」
雪穂 「亜里沙にもそう言われたけど、スクールアイドルを辞めたわけじゃない。ちゃんと今まで通り、自分達の曲を作ってライブはやるし」
雪穂 「でもね、私達がアキバドームで見て来た景色を他の子達にも見てほしいの」
雪穂 「あんなに素敵な景色や時間があるって事をしっかり伝えたい。もちろん、そんな景色を見させてくれた先輩ユニットの『μ’s』のことも」
穂乃果 「『μ’s』のことも?」 雪穂 「うん。花陽ちゃん達が卒業しちゃって『μ’s』に実際に関わってた人が学校からいなくなっちゃったでしょ?」
雪穂 「それに、カタチとして残ってる物なんて一つもない」
雪穂 「・・・・・あるとしたら花陽ちゃんから授かった【伝伝伝】・・くらい」
雪穂 「亜里沙は寂しいって言ってたけど、私はそうは思わない」
雪穂 「だって目を閉じて思い返せば心の中にはいつだって『μ’s』はいる」
雪穂 「私達から下の世代は『μ’s』が一番輝いていた姿を一度は見たことあると思う。だから、その記憶が色褪せないように語り続けていく必要がある」
雪穂 「それが今のスクールアイドル研究部の部長である私の使命と覚悟」 雪穂 「・・・・・・でも、それが上手くやれるかどうかが心配なの」
穂乃果 「・・・・雪穂!」
雪穂 「な、何?急に」
穂乃果 「今の雪穂みたいに思ってくれている子がいる限り平気だよ」 穂乃果 「雪穂達より後の世代に語り継がれなくても、誰かの心の中の片隅に『μ’s』っていう存在が居てくれるだけでいいの」
穂乃果 「『μ’s』だけじゃない。『A-RISE』だって雪穂達だって誰かの心の支えになっているかもしれない。それだけでいいと思う」
穂乃果 「それがスクールアイドルだからこそ出来る最高の輝きなんだよ」 アイドル研究部 部室
亜里沙 「ふぅーー。やっと終わったーーー!」
雪穂 「お疲れ様。はい、ご褒美」
亜里沙 「ありがとう!飲み物だけじゃなくておやつとかも一緒だったらさらに嬉しいんだけどなー」
雪穂 「そんな事言う子には飲み物だってあげません」
亜里沙 「あーーうそうそ。冗談だよ」
雪穂 「じゃあそろそろ帰ろうか」
亜里沙 「そうだね。お腹空いた」
雪穂 「今日は絵里さんお家に居るの?」
亜里沙 「今日はバイト無いって言ってたから今頃ご飯の準備してくれてると思う」
雪穂 「そっか。じゃあ寂しくないね」
亜里沙 「うん!」 後輩部員A 「あー。今日も疲れたー。あのステップちょっとキツ過ぎない?」
後輩部員B 「でも、あの部分は迫力出したいじゃん」
後輩部員C 「そうだよねー。でもあんまり無理し過ぎて怪我だけはしないようにしないと」 雪穂 「あ!お疲れ様。けっこう遅くまで頑張ってたね」
亜里沙 「私達これから帰るから最後の戸締りよろしくね」
後輩部員A 「うん!分かったー!
「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん。お疲れ様!」 前にも【ゆきあり】でスレを立てた物です。今回の書き溜め分は終了です。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
とりあえず【ゆきあり】が卒業するまではしっかりと考えたいと思ってます。
なので、また見ていただけると嬉しいです。 よかったよ
ゆきありのことはどうしても考えたくなるよね
お疲れ様! おつおつ
忘れられないあの劇場版のラストシーンと相まって楽しく読ませてもらいました 続きものだったのか
ゆきありのその後の話好きだしこれも面白かったから前のも探すわ 乙
キャラ間の信頼や関係性がしっかり書かれていて惹き込まれたわ
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