曜「私、やっぱり曜ちゃんのことが嫌い」
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梨子「東京から帰ってきて、一言目がそれって中々キツいわね」
曜「これ、返すね」
梨子「シュシュ……」
曜「じゃあ、私帰るから」
梨子「衣装係が持っておくべきじゃない?」 ーー
「今日の授業は終わりー。この前言ったように明日は小テストするから勉強してこいよー」
千歌「え、聞いてない」
梨子「予告されてたわよ、ちゃんと」
千歌「知らない知らない。聞いてないからないのと同じ」
梨子「そんな言い訳は通りません」
千歌「うぇー……」
梨子「もう、普段から勉強しとけば慌てなくて済むのに……」
千歌「勉強はテスト前だけしとけってじっちゃんが言ってた」
梨子「何キャラよそれ」 千歌「教えてくださいお願いします」ドゲザ
梨子「脅威のスピード土下座ね。まぁいいけど……」
千歌「やったー!梨子ちゃん大好きー!」ギュッ
梨子「ちょっと、皆の前で……」
曜「……」
千歌「あ!ねーねー曜ちゃんも一緒にしない?」
曜「え?」 千歌「曜ちゃんもテストやばいんでしょ?ね?」
曜「いや私は別に……」
千歌「ね!?」ズイッ
曜「は、はい」
千歌「さすが幼馴染!一緒だね!」
曜「はは……」
梨子「無理矢理言わせてるじゃない……」 ーー
梨子「ここ間違ってる」
千歌「えー?」
梨子「これはただ公式使うだけじゃなくて……」
千歌「あーそっかー」
梨子「次はね……」
曜「……」カリカリ
千歌「曜ちゃんは分かるのー?」
曜「んー大丈夫かな」 千歌「えー?曜ちゃんも梨子ちゃんに教えてもらえばいいのに」
曜「いや別に……」
梨子「分かるのに教えてどうするのよ」
千歌「いいじゃん、お揃い!」
梨子「お揃いって……」
曜「あはは……」
千歌「だって、3人でこうやって集まるなんて久しぶりだし」
梨子「そうね……」
曜「……」 千歌「……ね、あのさ」
曜「……なに?」
千歌「2人は……」
ブーブー
千歌「!私だ……美渡ねぇ?」
千歌「もしもし……うん……うん……え、今から?」
千歌「いやでも……えー?分かったよ……」
千歌「……」ピッ
梨子「どうしたの?」 千歌「忙しくて手が回らなくなってきたから帰ってこいって」
梨子「あら……」
千歌「ごめんね、せっかく時間取ってもらったのに」
梨子「ううん、仕方ないわよ」
千歌「じゃあ私帰るね」
梨子「うん。また明日」
曜「じゃあね」
千歌「……」
梨子「どうしたの?」
千歌「いや……何でもない。また明日」
曜「……」
バタン
梨子「……」
曜「……」スクッ
梨子「どこ行くの?」
曜「帰る」
梨子「勉強しないの?」
曜「私別に困ってないし」
梨子「千歌ちゃんに誘われたから仕方なく来たってわけ?」
曜「そうだよ」 梨子「ふーん……」
ギュッ
曜「!ちょ、何して」
梨子「そのベッド」
曜「!」
梨子「千歌ちゃんが乱れてたのよ」
曜「……!」 梨子「激しく動くから……ベッドからはみ出しちゃって……」
曜「黙って」
梨子「千歌ちゃんって結構敏感なんだよ」
曜「黙れっていってるでしょ」
梨子「……ねぇ、曜ちゃん」ボソッ
曜「!」ゾクッ
梨子「私の身体はさ……千歌ちゃんが染み込んでるんだよ……?」
曜「なにを……言って……」 梨子「千歌ちゃんの体温……千歌ちゃんの汗……唾液……この身体にたーっぷりたーっぷり……」ボソボソ
曜「……!……!」ビクッ
梨子「どう……?この部屋、この私にはたーくさん千歌ちゃんがいる……興奮するでしょう?」
曜「そんな……ことは……」
梨子「そう?」グイッ
曜「んんっ!」
梨子「あら、濡れてるわね」
曜「やめ、ちょ!」
梨子「想像しただけで濡れたの?とんだ変態ね」
曜「ち、ちがっ」 梨子「……」グイッ
曜「!んむっ」
梨子「ちゅ……れろ……」
曜「んん……んむぅ……」
梨子「ぷはっ……」
曜「はー……はー……やめて……!」
梨子「どう?千歌ちゃんの味した?」
曜「……!」キッ! 梨子「ねぇ……貴女って本当にヘタレなのね」
曜「……」
梨子「千歌ちゃんになーんにも言えないんだから……なーんにも」
曜「うるさい!」ドン!
梨子「きゃっ」ドサッ
曜「なんで……なんでお前なんかに……!」グイッバサッ
梨子「んっ」 曜「私の方が好きなのに!!私の方が千歌ちゃんを幸せに出来るのに!」グチュッ
梨子「んあっ!」ビクッ
曜「どうして!!後から入ってきたくせに!!」グチュッグチュッ
梨子「んんっ!あんっ!」
曜「はーっ!はーっ!」
梨子「はぁ……はぁ……」
曜「何で……なんでわたしじゃないのぉ……」ポロポロ
梨子「……」
チュッ
曜「!」
梨子「……来て」ボソッ
曜「…………!」 梨子「……」ムクリ
梨子「……いない……」
梨子「!」
梨子「LINE……」
『帰ります』
梨子「……」
梨子「……つっ……!」 梨子「……」
梨子(噛み跡……引っかき傷だらけ……)
梨子「……酷い跡」
梨子「……」ギュッ
梨子「……ありがとう……」
梨子「……私は……もう……」 ーー
シャァァァァ……
曜「……」
曜「……私は……」
曜「私は……私は、何して……」
曜「……あぁ……」
曜「ぁあああぁぁああぁあ……!!」
曜(最低だ……!私は……!)
曜「ぁああっ!うおえっ!」ビチャビチャ
曜「はーっ……はーっ……」
曜「ぁあああぁ……!ああぁぁぁ……!」
シャァァァァ…… ーー
曜「……」
鞠莉「曜」
曜「鞠莉ちゃん……」
鞠莉「練習サボって、悪い子ね」
曜「……ねぇ、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ん?」
曜「私、嘘が嫌い」
鞠莉「……」 曜「でもさ……嫌いな嘘を私はついてる……」
曜「おかしいよ……嫌いなものに自分から寄り添って……目が離せない」
曜「頭も気持ちもグチャグチャで……もう分からないよ……」
鞠莉「その薔薇は?」
曜「……梨子ちゃんから貰った」
鞠莉「そう……綺麗な黒ね」
曜「……」 鞠莉「ねぇ、曜」
曜「……?」
鞠莉「憎い?梨子のことが」
曜「……!」
鞠莉「千歌っちを奪ったあの子が……貴女の大切な人を奪ったあの子が、憎い?」
曜「……うん、とっても」
鞠莉「取り戻したい?千歌っちを」
曜「いや……私にはそんな資格ない」
鞠莉「どうして?」
曜「だって、私は最低だから」
鞠莉「……」
鞠莉(……梨子、ごめんね。私はもう耐えられない)
鞠莉「曜、あのね――――」
ーー
ーー♪ーー♪
千歌「……いい曲だね」
梨子「ありがとう」
千歌「はーー幸せだなぁ……」
梨子「ふふっ、どうしたの急に」
千歌「だって……こんな特等席で梨子ちゃんのピアノ聴けるなんて……」
梨子「いつも聴いてるじゃない」
千歌「もー雰囲気がないなぁ……」
梨子「ふふ……」 千歌「今日はなんだかいつもより素敵に聴こえる」
梨子「そう?」
千歌「うん。何かいいことでもあった?」
梨子「さぁ、どうかしら」
千歌「もーなにそれー」
梨子「……」クスッ ーー♪ーー♪
ー♪
……
千歌「……梨子ちゃん?どうしたの?」
梨子「……ごめんね、千歌ちゃん……」
千歌「?なんのこと……」
梨子「……」フラッ
ドサッ
千歌「え?」
乙
話が一気に動いたなー
次で梨子ちゃんの状態が分かる感じか 場面転換多い割に場所どこかわかりづらいのはわざと?
どこで勉強してんのか途中までわからなかった 1から100まで説明してもらわないと理解できない人はまず読書から始めたら? すまん、>>217と>>218の間が抜けた
これが入る
千歌「梨子ちゃん、曜ちゃんもいいよね?」
梨子「ふふ……」
曜「……!」
梨子「構わないわよ」
千歌「やったー!頑張ろうね、曜ちゃん!」
曜「う、うん……」
梨子「場所はうちでいい?」
千歌「おっけー!」 >>244
一レス抜けてることにも気付けない人は読書から始めたら? じっくり読んでるからこそスムーズに場面転換がなされなかったのが気になったのよ、内容が全く理解できなかったわけじゃない
煽りを生むような発言してゴメンな
>>245
ありがとうスッキリした 地の文なしのSSだと、どうしても読みながら補完する部分は出てくるしね ーー
曜「……嘘だ」
鞠莉「嘘じゃないわ」
曜「嘘だ!」
鞠莉「いいえ、全部本当のこと」
曜「そんな……何で、そんなこと……」
鞠莉「全ては梨子が自分のために……あの子が1番嘘つきよ」
曜「だって……!だって、それなら私は一体……!」
鞠莉「曜……貴女に……梨子はどんな形であれ貴女の」
バン!
曜「!」
善子「はぁ……!はぁ……!」
鞠莉「善子?」
善子「リリーが!」
鞠莉「なっ……遂に!」
曜「……!」ダッ!
善子「曜!?」
鞠莉「待ちなさい!曜!」
曜「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
『曜、あのね。その薔薇の花言葉知ってる?』
『恨みと憎しみでしょ』
曜「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
『ええ。でももう1つあるの』
『もう1つ?』
曜「はぁっ……!うぅ……!」ジワッ
『ええ、それはね』
曜「ああっ……!うわぁあ!」ポロポロ
『梨子は、貴女のことを愛しているのよ』
曜「ぁああああ!!あぁぁああ!!」
『貴女の目を自分に留めておくために、憎しみを使う程』
曜「ぁあああぁぁああぁあ!!」
『梨子はもう……死ぬ』
曜「何で……どうして!!」
『貴女が注いだ憎しみと一緒に、あの子は死のうとしてる』
曜「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
『憎しみですら、あの子にとっては―――』
曜「はー……はー……」
千歌「……よーちゃん……?」
曜「……千歌ちゃん……」
千歌「よーちゃん……梨子ちゃんが……」
曜「……!」ダッ
果南「待ちな!」ガッ!
曜「果南ちゃん!」
果南「面会謝絶だよ。私たちは入れない」
曜「……!!」 千歌「わたし……」
曜「千歌ちゃん」
千歌「……わたし……わたし……何も知らなかった……!」
千歌「隣にいたのに……一緒にいたのに……」
千歌「恋人だったのに!」
曜「……!」
バッ
果南「あ、曜!」 ガララッ
梨子ママ「!貴女は……」
曜「梨子ちゃん!」
梨子「……」
「身内の方以外は面会謝絶です。出ていってください」
曜「梨子ちゃん!梨子ちゃん!」
「ちょっとあなた!」
梨子「……よう……ちゃん……?」
曜「梨子ちゃん!」
梨子ママ「梨子!」 梨子「……きちゃったのね……」
曜「梨子ちゃん!どうして……どうして私を!」
梨子「……」ソッ
曜「りこちゃん……?」
梨子「……綺麗な目ね」
曜「……」
梨子「その目に映ってるのは何色?」
曜「……りこちゃん……」
梨子「オレンジ?それとも……」
梨子「……ふふ……」 曜「ねぇ……!死ぬの……?逃げるの……!?」
梨子「……ありがとう……」
曜「え……?」
梨子「抱いてくれて……ありがとう……」
曜「ちが……あれは……!」
梨子「ごめんね……たーくさん……たーくさん嫌なことした……」
曜「……ホントだよ……」 梨子「……ねぇ、曜ちゃん……」
曜「なに……?」
梨子「……好きって言って……」
曜「え……」
梨子「お願い……」
曜「……嘘は嫌いって言ったでしょ……」
梨子「……うん……でも……」
曜「……私は……!」
梨子「……お願い……」
曜「くそ……最後まで……!」
梨子「……」
曜「………私ね…………梨子ちゃんのことが…………」
曜「……だーーーーーーーーーーーいすき…………!」
梨子「…………私も……!」ニコッ
フッ
曜「……りこちゃん……?」
梨子ママ「梨子!」
「……ご臨終です」
曜「梨子ちゃん……梨子ちゃん……!」
曜「……ぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁ!!」
ダイヤ「恋とは……一体なんなのでしょうか」
鞠莉「あら、どうしたの?」
ダイヤ「いえ、梨子さんを見てそう思いましたので」
果南「分からないけど……命より重いものなんじゃないかな」 鞠莉「恋の形は人それぞれよ。梨子にとっては、命よりも重く憎しみすら愛おしかった」
ダイヤ「……理解できません」
鞠莉「そういうことなんじゃない?恋って理解できないのよ」
果南「そっか……」
鞠莉「……ほんと、悪い子ね梨子は……」 千歌「うぇ……ひぐっ……」
曜「千歌ちゃん、行こうか」
千歌「うん……」
善子「……曜」
曜「うん?」 善子「貴女は……」
曜「……?」
善子「……いや、何でもないわ」キュッ
曜「手……」
善子「いいじゃない、たまには。ね?」
曜「……うん」 曜(……梨子ちゃん)
曜(君のせいでグッチャグチャだ……)
曜(Aqoursも……千歌ちゃんも………)
曜(私の気持ちも)
曜(やっぱり私は、梨子ちゃんことが) 終わり
見てくれてありがとう
色々すまなかった
ではでは 乙
これは普通に曜を嫌いで嫌がらせしてた方が救いがあるレベルだな
結果的に梨子は望みを果たすことで曜と千歌にとんでもない十字架を背負わせて逝きやがった
個人的には好きだからまたこういう重いの書いてくれ 梨子も親友として憎からず思ってはいたんだろうけど、それでも曜の心に残るために想いを利用された形になった千歌は
ある意味では曜よりも悲惨な形での失恋だね。一生心に残るという目的は達成されそう このままだと千歌と曜が傷つくって知ってるのに黙ってて曜が1番傷つくタイミングで梨子の目的を暴露した鞠莉が無能すぎるところとか
関わってきても何にも役に立たない果南とか1人だけ蚊帳の外のダイヤとか
アニメをよく再現できてますね たま〜にこういう苦いのもいいね
次は激甘なヤツ頼んます! 梨子→千歌に比べて梨子→曜は相手が人気者の上に長年想ってる人がいる分だいぶハードモードよな 乙でした。
ルビまるが一言も喋らないまま終わったけど、まぁAqoursの中だとドロドロ系にはあまり向いてないキャラなのかね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています