きかんしゃ　ほのマス

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 02:41:02.18

♪ー♪♪♪、♪♪、♪ー(あのBGM)

「ほのマスとノードン」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 02:46:14.74

穂乃果は小さなタンク機関車だ。日本のオトノキ島の大きな駅で働いている。
6つの車輪にずんぐりした煙突、ボイラーも屋根も皆ずんぐりむっくりだ。

穂乃果はいつも忙しそうに、客車をあっちからこっちへと引っ張り、
旅に出る大きな機関車の為に、働いている。列車が駅に帰った時に、空の客車を
離して退かすのも彼の仕事だ。穂乃果は自分が一番の働き者だと思っている。
悪戯っ子でよく仲間をからかう。でっかい希だってお構い無しだ。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2018/03/19(月) 02:48:22.98

じこはおこるさ

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 02:50:08.29

希「Zzzz.....Zzzzz...」

穂乃果「ピッピー！起きてよ、希ちゃん!」

希「ハッ！?なんや、穂乃果ちゃんか、驚かさんといてよ....」

穂乃果「ダメだよ希ちゃん、ダラダラしてないで私みたいにちゃんと働こうよ!」ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ.....

希「・・・・・」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 02:54:46.60

ある朝、なかなか穂乃果の目が覚めない。火室の火が消えてしまったのだ。
お客が待ってると言うのに客車の準備が出来てない。

機関士「ほら穂乃果、起きなさい！仕事に出る時間よ」

穂乃果「う～ん、後もう少し・・・・・・」

機関士「何言ってるの？今日は希の急行が出る日よ、早く行かないと
　　　　間に合わないのよ！」

穂乃果「ハッ！?いけない、忘れてた！」ｼｭﾋﾟｰｯ！ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ.....

やっと、穂乃果が動き出した。

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:01:38.14

穂乃果「はあ、何とか間に合った.....てあれ?」

希「Zzzzz....Zzzz....」

穂乃果「希ちゃん、また退避線で寝てるよ。いいなあ、大型機関車は」
穂乃果「だって私たちが客車とか貨車を用意するまで寝てて良いんだよ？」
穂乃果「穂乃果だって朝まで寝てたいし、夜明け前に起きたくないのに....」
穂乃果「なんか面白くないなあ・・・」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:14:46.83

希「Zzzz.....」

穂乃果「・・・よし、またからかっちゃえ！」

穂乃果「ゆっくり近づいて、希ちゃん起きろー！」ﾋﾟｯﾋﾟｰ！

希「ンがっ!?　な、何事やっ!?」

穂乃果「あはははははっ!希ちゃん、そんなにグーグー寝てるから、そんなに大きな
　　　　車体(からだ)になっちゃったのかな？」
穂乃果「寝てばかりいると、どんどん重くなって動けなくなるよ？
　　　　気分転換に走って、穂乃果を捕まえてみるなんてどうかな!アハハハハハ!」ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ....

希「・・・困った子やなあ、ウチらだって毎日お客さんをのせて走るの大変なんよ？」
希「貴重な休憩時間を邪魔する悪い子には、お仕置きせなあかんなあ・・・」ﾆﾔﾘ

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:25:15.25

ープラットホームー

アナウンス「午前９時、オトノキ発、UTX行き急行が参ります
　　　　　　ホームの方は黄色い線の内側までお下がりください....」

希「穂乃果ちゃーん、早よしいっ!」ﾌﾟｼｭｳｳｳｳ..........

穂乃果「もー、分かってるよー」ｼｭｯｼｭｯｼｭｯ　ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝｯ､ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝｯ

穂乃果「よし、準備オッケーだよ」

希(フフッ!ウチのスピリチュアルパワーを見せてあげるよ、穂乃果ちゃん)ｶﾞｯﾁｬﾝ!←連結

客車が着くと、ゴードンは自分と客車を連結した。」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:26:23.42

訂正：客車が着くと、希は自分と客車を連結した

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:36:20.12

希「早くお乗りくださーい!」

普段穂乃果は、大きな列車を後ろから押してスタートを助ける。勿論、連結は外してある。
所が今日は、希が余りに速くスタートしたので、駅員は連結を外し損なってしまった。

車掌「発車!」ﾋﾟｭﾙﾙﾙﾙﾙ!

希「さあ、いくで穂乃果ちゃん!」ﾌﾞｵｵｵｵｵｯ!　ｶﾞｯｼｭ....ｶﾞｯｼｭ....ｶﾞｯｼｭ

穂乃果「え?ちょ、ちょっと待って希ちゃん!まだ連結器が、ねえってば‼」

ｶﾞｯｼｭ、ｶﾞｯｼｭ(30km/h)→ｼｭｯｼｭｯｼｭｯｼｭｯ(50km/h)→ｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｼ(80km/m)　

穂乃果「え?ええっ?エエエエェェッッ!?」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:44:24.99

ー本線ー

列車はどんどんスピードを上げて行く。速過ぎて穂乃果は着いて行けない。

希(出力全開)「いやっほぉーう！！」ｶﾞﾀﾀﾀﾀｯ!ﾋﾟｼｭｰｼｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!(120km/h)

穂乃果(最後尾)「いやああああああああっ！止めてっ!止めてぇぇぇぇぇっ!」ｺﾞｵｵｵｵｵｵｯ

希「まだまだぁーーー!付いて来て貰うでぇーーー!ハハハハハハハー!」ﾎﾟｯﾎﾟｰ!!

穂乃果「はあ…!もう駄目…!車輪が壊れちゃうよぉぉぉぉぉーーー!」ｺﾞｵｵｵｵｵｵｯ

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:48:23.62

可哀想な穂乃果。今まで走った事も無い速さで、走らされている。

希「どうや!穂乃果ちゃん、これがウチの実力やっ!!」ｼｭﾋﾟｰｯ　ｺﾞｵｵｵｵｵｵｯ

穂乃果「怖いよぉ!助けてぇぇぇーーー!!」ｶﾞﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ.......

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 03:57:45.13

ー途中駅ー

やっと、列車は駅に止まった。穂乃果は漸く連結を外された。もう、ぐったり疲れ切っていた。

ｼｭｯ....ｼｭｯ...ｼｭｯ....ｶﾞﾀﾝｯ、ﾌﾟｼｭｳｳｳｳ.....

希「ふう・・・・さて、穂乃果ちゃん、どうやった?ウチの本気の走りは？」

穂乃果「うぅ・・・・」

希「寝てばかりで重くて動けないんは、誰やったかな？」

穂乃果「ふえぇん・・・ｸﾞｽｯ、ごめんなさぁい・・・ｸﾞｽｯ」

希「ウチら大きな機関車はね、毎日のようにこれくらいのスピードで
　　本線を走らなあかんのよ。お客さんを乗せてね」

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 04:07:54.72

希「客車がどれだけ重くて、牽引するのが大変か、穂乃果ちゃんもよく
　　分かってるはずや。せやから、貴重な休憩時間にはちゃんと休ませて
　　くれる？」

穂乃果「はい・・・・反省してます・・・」ｼｭﾝ....

希「でもな、ウチらがこうして走れるのは、穂乃果ちゃんたちが毎日朝早くから
　　客車を用意捨てくれてるからや。それは穂乃果ちゃんにしかできない大事な
　　仕事なんよ。だから、真面目にやるんだよ。大丈夫、ウチはちゃんと見とるし
　　他にも見てくれてる人がいるはずや」

穂乃果「希ちゃん・・・えへへ、ありがとう」ﾆｺｯ

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 04:16:03.13

ー帰り道ー

穂乃果「あ～あ…。希ちゃんにまんまと仕返しされちゃったな…
　　　　みんなに笑われるだろうなぁ…。」ｼｭｯｼｭｯｼｭｯｼｭｯ......

穂乃果「ふわあっ、喉もからからだよ!早く帰って水を補給しなきゃ…」

『希ちゃんとはやりあってはいけない』穂乃果は、そう自分に言い聞かせながらゆっくりと帰って行った

**名無しで叶える物語**(あら) · 2018/03/19(月) 04:17:23.25

♪ー♪♪♪、♪♪、♪ー(あのBGM)

このお話の出演は

穂乃果/トーマス
希/ゴードン

でした

おしまい。

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/03/19(月) 04:29:29.24

海未ちゃん→エドワード
にこにー→ジェームス
まで想像した