○私たちが孤児だった頃
欝展開のみで構成された欝小説。
アヘン戦争の時代、在中英国人だった主人公は反アヘン派の両親を相次いで拉致され孤児となる。
大人になって名探偵となった主人公は上海へ戻るが欝の嵐が待ち受ける。
アヘン排斥は失敗。不倫の駆け落ちは断念。再会した幼馴染の親友は実は全然知らない人。
全部俺の思い込みでした、人生マジうんこ、という展開が何度も繰り返される。
探偵の時代ではなくなり独居老人となった主人公が俺の人生つまんねと思いながらまったり終わる。

○夕暮れをすぎて
欝展開のみで構成された欝小説。
イギリス最高の執事の一人と自負していた主人公だが執事が時代遅れになり自身も耄碌し始めた。
長年最高だぜと信じていた主人はナチスへの協力者として処断され自害した程度の節穴ボーイ。
数十年前に執事に恋愛は不要と寿退社を見送ったメイド長が旦那に耐えられんと言うので
ワクワクして会ってみればやっぱり今の旦那が好きっすわと言われ全然効いてない振りしてバイバイ。
主人公は童貞老人なのでもちろん泣きたいくらい効いてる。
振り返ればいいと思っていたものは全部うんこでした、という結論に至った主人公。
俺の人生つまんねと思いながらそこいらのおっさんに慰められてまったり終わる。


なんやこれは…
花丸はこの小説のどこに満足を覚えて人様にお薦めしたんや…