花丸「善子ちゃん大好き」

**名無しで叶える物語**(しか) · 2018/03/03(土) 02:52:07.12

代行ID:kr8+xsaD

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:02:12.87

まだか？

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:19:48.42

スレタテ代行ありがとうございます

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:21:33.46

花丸「善子ちゃん、私ね、善子ちゃんの事が好きなの」

善子「え？」

とある日の放課後。私は花丸に告白された。

部活前の2人きりの部室。他のみんなは掃除当番やら何やらでまだ来ていない。

善子「ごめん、今何て言ったの？」

嘘。ただ突然言われたのが、あまりにもあり得ない言葉だったから。

だから、きっと聞き間違いだろうと思った。そう思いたかった。

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:23:30.98

花丸「善子ちゃん、私ね、善子ちゃんの事が好きなの」

善子「…」

どうやら聞き間違いではなかったようだ。一字一句同じだ。

私は固まってしまった。きっと他の誰かが今の私たちを見たら、ザ・ワールドのスタンドでも発動しているのかと思うだろう。

花丸が私の事を好き？それは…どういう意味で？

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:34:41.06

普通に考えればもちろん友達同士の意味だろう。

いつもルビィや千歌に「大好きずらぁ～」とか言ってる花丸の事だし。

花丸がすごいまじめな顔をしているような気がするがきっと気のせいだろう。

善子「と、突然どうしたのよ。やっとリトルデーモンとしての自覚が芽生えたのかしら。ﾌﾌﾌ。も、もちろん従属の花丸のことはこのヨハネも愛してるわよ」

きっと花丸の事だから「甘いずらね。じゃあマルはもっともっと大大好きだよずら～」とかふざけたことを言ってくるはずだ。

花丸「ううん、違うんだよ善子ちゃん」

花丸「善子ちゃんの言う好きとマルの好きは違うんだ」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:38:53.87

私の予想とは違う花丸の答え。相変わらずの真剣な雰囲気。

私の顔をまっすぐ見つめてくる花丸。

さすがの私も、花丸が何を言おうとしているのかがわかった。

善子「ど、どういう意味よ？ずら丸」

それでも私は気が付いていないふりをする。

信じたくなかったから。花丸が引き返してくれることを祈ったから。

花丸「善子ちゃんと一緒にいるとね、とっても楽しいずら。２人で昔のように子供みたいにふざけあったりして。

善子ちゃんと一緒にいるときは、すごい心が安らぐずら」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:43:40.34

やめてよ・・・花丸

花丸「それで、いつからか、気がついたらいつも善子ちゃんの事考えるようになってた。

善子ちゃんに会うと、いつも胸がどきどきしてた」

それ以上は言わないでよ・・・

花丸「善子ちゃんはすごいかっこよくて。でもそれ以上に女の子らしくて。かわいくて」

花丸「善子ちゃん。私の好きはね、そういう好きなんだよ」

善子・・・

花丸「好きです、善子ちゃん。おらと付き合ってください」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:48:34.43

善子「ふっふふ・・・冗談よね？」

ようやく口をでた言葉。

冗談ではないことなど分かっていたが、こう言わずにはいられなかった。

花丸「ううん、冗談じゃないよ」

善子「いや、だっておかしいわよ・・・私たち女同士だし」

花丸「恋愛に性別は関係ないよ」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 03:55:27.39

恋愛に性別なんて関係ない・・・。漫画や小説などでよく聞くフレーズだ。

私も今の今までそう思っていた。

恋愛は自由。同性を好きになることがあっても仕方ないんじゃないかって。

でも、それはフィクションのお話の中の事で。

自分には関係のない世界のことだったから。

花丸「本気なの。本気で善子ちゃんの事が好きなの」

花丸「こんなこと言ったら善子ちゃんに嫌われるかもしれないと思った・・・でもどうしても我慢できなくなって」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/03/03(土) 04:05:37.72

どんどん小さくなっていく花丸の声。

心なしか涙声になっている気がする。

花丸「返事を・・・聞かせてほしいずら。駄目ならそう言ってくれていいずら。
そしたら善子ちゃんの事、ちゃんと諦めるから・・・」

善子「いや・・・あの・・・その・・・」

私はさっき花丸になんて答えたんだっけ・・・？

もう、思い出せなくなってしまった。