花陽「恒常性 μ's」
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穂乃果「…くっ!」
ことり「そこだ!行けっ!!」
海未「園田海未。精神の限界です」
ことり「あぁああもうっ!!!」
ことり「あと一息だったのにぃ!!」
穂乃果「やっぱりこの壁は高いねぇ!」
海未「園田海未。対話力に不安有りです」
ちょっとこの特訓に意味を見出せないのですが、三人ともとても真剣です。 穂乃果「よしっ!」
穂乃果「次はランニングだよ!」
ことり「それぞれのコースを書いたよぉ」
ことり「凛ちゃん読んでくれる?」ピラッ
凛「はいはーい」ペラッ
凛「…えーっと」 凛「凛と穂乃果ちゃん、ことりちゃん」
凛「そして海未ちゃんは、学校から吉祥寺駅までの往復にゃ」
穂乃果「はいよ!」
ことり「はーい♪」
海未「園田海未。走力は韋駄天の如くです」 凛「真姫ちゃんとかよちん、そしてセルゲイは校舎の周りを三周」
セルゲイ「Ходьба собаки」
(真姫、頑張りましょう!)
コヨーテ「アォーン!」 凛「最後に、希ちゃんとにこちゃんはここから下まで三往復」
希「にこっち、起きぃ!」ユサユサ
にこ「…ぅあ?」
正直、走るのは苦手な私ですが
みんなの為にも頑張ってみせます。 凛「以上だにゃ。質問ある?」
バッ
凛「はい海未ちゃん」
海未「園田海未。希望は山頂アタックです」
穂乃果「ダメだよ!」
穂乃果「それ言って一週間も帰って来なかったじゃん!」 ことり「海未ちゃん。責めるばかりが筋肉愛じゃないよ?」
凛「そうにゃ、少し落ち着くにゃ」
海未「園田海未。冷静と情熱の間です」
穂乃果「それじゃみんな!行こう!」
バァンッ!!! 「はぁ…はぁ…っ」チラッ
穂乃果「…へ?」
凛「お?」
コヨーテ「ワン!ワン!」 「……っ」チラッ
セルゲイ「?」
…タタタタッ
ドガッ!
セルゲイ「ублюдку!」ズザッ
(うっ!)
「Я нашел его.!!!!」ガシャ
(見つけたわ!!) にこ「ちょっ!」
穂乃果「何してんの!?」
セルゲイ「…ッ」
(…っ)
絵里「Поднимите руку!!」ガチャ
(手を挙げなさい!!)
セルゲイ「!?」
(!?)
凛「じ、銃持ってるにゃ…っ!」 突如現れた金髪の女性に、セルゲイさんが銃を突き付けられてしまいました
どうやら、金髪の人はセルゲイさんに凄く怒ってるみたいです
「незаконнорожденный! Вы меня обманули!?」グイッ
(よくも私を騙したわね!?)
セルゲイ「хорошо…」
(ここまでか…)
ことり「ど、どう言う事なの!?」
コヨーテ「ウゥゥゥッ!!」 希「…ねぇねぇ」クイッ
海未「園田海未。肥満は甘やかし体型です」
希「あの銃って本物かな?」
海未「園田海未。露国はドラグノフです」
にこ「ま、待ちなさい!」
「Ха!?」
(はぁ!?) にこ「あんた誰なのよ!?」
「Когда этот парень приходит домой…ッ」
(コイツは私が里帰りした時に…っ)
にこ「日本語で喋りなさいっ!!」
にこ「ここ日本よ!?」
なんだか大変な事になって来ました
これから一体どうなるのでしょう… ことり「ねぇねぇ穂乃果ちゃん」
穂乃果「なに?」
ことり「あの人の外腹斜筋…盛ってない?」
穂乃果「…やっぱり?」
海未「園田海未。注目は脊柱起立筋です」 「んんっ!」
にこ「…」
「…私は絢瀬絵里。この学院の生徒よ」
絵里「そして生徒会長でもあるわ」
凛「え!?」
希「生徒会長はせるっちじゃ…」
絵里「コイツは私が里帰りした時に、空港で旅券とパスポートを奪った犯罪者よっ!!」
希「!?」 絵里「おまけに私のフリして学校にまで通っていただなんて…っ!!」ガチャ
セルゲイ「っ!」
希「あ、あんまり乱暴は…」
絵里「うるさい!」
絵里「コイツは只の犯罪者なのよ!?」
絵里「罵倒こそすれども、庇う道理なんか微塵たりとも無いわよっ!!」 ガチャ
絵里「ロシア共和国の名において、アンタをシベリア凍土へ強制輸送してやるわっ!!」
絵里「この世の終わりまで氷の中で懺悔してなさい!!」
セルゲイ「О, я хочу пойти」
(……) どうやら彼は悪いことをした様です
なら、その罪は償わないといけません
でなければ、私の正義に悖ります。
…でも …ババババババババッ!!!
にこ「うぶぶぶ…っっ!!!」ヒュン
ッズザザアアァァァ………。
穂乃果「にこちゃん!?」
希「は、発泡スチロールみたいに飛んでってもうた…」
凛「ヘリコプターにゃ!」
海未「園田海未。露国はカサートカです」
絵里「…来たわね」 ゾロゾロ…ッ
「ура!!Эличка!!」
(万歳!!絵里ちゃん!!)
絵里「Этот незаконнорожденный пожалуйста」
(このクソ野郎を頼むわ)
「понимание!!!」
(了解!!)
セルゲイ「Я не хочу.!Вернитесь домой Утешите моего сына!」
(楽しい学生生活だったよ…) 大切な仲間のために
私は…
私は…っ!!
「ちょっと待った!」 絵里「…なに?」
凛「こんな一方的なお別れなんて許さないにゃ!」
絵里「…」
凛「それに…っ」
凛「かよちんがまだ喋ってないにゃーっ!」
絵里「かよ…ちん?」
花陽「…」 セルゲイさんは、私達の大切な仲間なんです
絵里「…」
花陽「…」
これまでの彼が、何処で何をして来たのかは知る由もありません
でも… 絵里「…なんなの」
花陽「……」
それでも、今の彼が私達は好きだから
だからやっぱり…
絵里「〜っ!」
行かせません!
絵里「なにか喋りなさいよっ!!」 希「落ち着くんや」
絵里「はぁ!?」
希「今、あの二人が通訳してくれるから」
絵里「なにを言って…」チラッ
穂乃果「…」
ことり「…」
絵里「…彼女らは何故座禅を組んでるの?」
希「集中してるんよ」
海未「園田海未。魂の声を聞けです」 花陽「……………」
絵里「…」
絵里「何も喋ってないじゃないのよ!」
海未「園田海未。親愛なる語り部です」
絵里「だから何を言ってるの!?」
海未「園田海未。54000Hzの高周波です」
希「今までもちゃんと喋ってたんやで?」
絵里「う、嘘でしょ…?」 穂乃果「…」
ことり「…」
絵里「…貴方たち」
絵里「あの子はなんて?」
穂乃果「…っ」
ことり「…っっ!」
絵里「ねぇったら!」 穂乃果「ぶはぁっ!!」
ことり「ほぇ〜っ」
絵里「っ!」
穂乃果「駄目だね!今日は高過ぎるよ!」
ことり「単語しか聞き取れなかったぁ」
絵里「えぇ!?」 絵里「じゃ、じゃあ誰が通訳するのよ!?」
コヨーテ「…」
ミヨヨ〜ン
真姫「……」
真姫「…私が通訳するわ」
絵里「!?」 絵里「あ、あなた誰よ!?」
真姫「真姫ちゃんよ」
真姫「彼女の尊さMAXの気持ち…」
真姫「貴方に教えてあげるわ」
絵里「…」
絵里「うぇ…っひっぐ!…」
絵里「ご、ごめんなしゃい〜っ」 絵里「貴方が…そんな事考えてたなんて…わたしぃ…知らなくてぇ…っ」
絵里「もう彼のこと…グスッ追い掛け回さないからぁ…」
「хорошо!!」
(…いや)
絵里「…」
穂乃果「セルゲイ?」 セルゲイ「Не будьте глупыми!?」
(もう、十分だ)
希「せるっち…」
凛「な、何が十分なの!?」
絵里「…は?」
セルゲイ「Помогите мне!!!」
(花陽、そしてみんな)
海未「園田海未。今生の別れです」
ことり「やだ…やだよぉ…」
絵里「死にたくないとか言ってるけど…」
セルゲイ「Я не хочу умирать!!!!」
(今まで、ありがとう) 穂乃果「セルゲイ…っ」グスッ
絵里「べ…別にもう連れてく気は…」
ポンッ
絵里「え?」
花陽「……」
絵里さん
どうか…彼を連れてってあげて下さい 絵里「…?」
真姫「彼を連れてけってさ」
絵里「…」
絵里「……ソウデスカ…」
ガチャ
セルゲイ「Я не хочу.!Я не хочу.!!!」
(…達者でな) 絵里「…」
穂乃果「さようなら…っ」
ことり「元気でね!」
海未「園田海未。真相は闇の中です」
ゾロゾロ…バタンッ!
ババババババババババババ…………。
絵里「……」
絵里(…通訳すればよかったかな) こうして今日の部活は終了しました
にこ「…うぅ」
にこ「……あれ?みんなは?」 後で絵里先輩から聞いた話によると
彼はどうやら、ロシアで有名な犯罪グループのリーダーだったそうです
今思えば、どうして男の人が女子校にいたのか分からないけど
それでも私達は、彼と共に過ごした様々な思いでを胸に
これからも前に進んでいきます。
____
__ 理事長「ハーックショイッ!!」
あれから一ヶ月
セルゲイさんの代わりに絵里先輩が生徒会長の座に就きました
今では事あるごとに私達の部へ顔を出してくれるので嬉しいです ガチャ
絵里「お疲れー!」バッ
にこ「また来たの!?」
希「やぁ、えりち」
凛「ぽんこつ生徒会長にゃ!」 絵里「ねぇねぇ!なにしてるの!?」ヒョコ
リョコウバト「…」
絵里「ねぇねぇ!」ヒョコ
海未「…」 絵里「楽しそうね!」
絵里「なんなら私も一緒にやってあげても」
海未「うるせえよ」
絵里「!?」 希「今、話しかけん方がいいよ?」
希「二人に置いてかれて機嫌悪いからさ」
絵里「うぅ…っ」
海未「園田海未。珍獣サーカスに一人です」
ちょっとしつこいのが玉に瑕ですが、愉快な生徒会長さんです 凛「そーいや穂乃果ちゃんたちは?」
希「あ〜、布教活動に行ったよ」
ことり「ねぇ…どうしよう穂乃果ちゃん」
穂乃果「え?」
ことり「あの人の筋肉…寂しがってるよ」
穂乃果「…本当だ」
ことり「助けなくちゃ!」
穂乃果「憂う筋肉此処に有り。だね!」 今でも時々思うのですが
もし、この部に入らなかったら…
私は今ごろ何をしていたんでしょう
ことり「貴方の泣いている筋肉の為に!」
穂乃果「私達は全力でやり遂げるよ!」 今日も私達は、色んな思いを胸に
それぞれの道を歩んでいます
おわり ロシア語部分てちゃんと読めばなんかあんのかすごい気になる かよちんの体重がそもそも常人の2倍あってにこちゃんは正常なのかもしれない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています