私には力がある。

始まりは小学生の時、漫画に登場するキャラクターを真似したのがきっかけだった。

私が強く念じると、右手の指先に炎が宿った。

更に強く念じると炎は、手、腕、肩を覆う。

そして、その炎は私の意のままに動き出す。

銃のように飛ばすことも、地を這わせることも。

だけど、私の力には一つだけ

一つだけ欠点が有った。