千歌「野球やろうよ!」
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千歌「梨子ちゃん曜ちゃん!野球やろうよ!」
梨子「や、野球!?」
曜「おっいいねいいね!やろう!」
梨子「やるの!?」
千歌「よーし、じゃあ次の休み時間に」
梨子「ちょっと待って!野球って9人でやるんだよね」
千歌「そうだよ」
曜「相手もいれると18人だね」
梨子「だとしたら全然メンバー足りないんじゃ...」
千歌「大丈夫だって、3人でできるから」
梨子「えぇー...」 キーンコーン
千歌「休み時間だ!」ガタッ
曜「野球だ!」ガタッ
梨子「ホントにやるの...?道具は?」
千歌「じゃじゃーん!ボールー」
梨子「それ、さっきのプリントだよね!?」
千歌「1枚余ってたから」
曜「そしてバットー」
梨子「ペットボトル...」
千歌「はいもうこれで野球ができます!」
曜「目指すは廊下!全速前進!」
ようちか「ヨーソロー!」
梨子「廊下でやったら危ないよ...」 千歌「梨子ちゃんキャッチャーね。私ピッチャー」
曜「私バッター」
梨子「う、うん...」
千歌「さぁ日本シリーズ第1戦、タカミーズの先発は今季20勝のエース高海千歌!」
曜「一番、ライト、ヨウソロー」
梨子「何この茶番」
曜「さぁ千歌ちゃん!首位打者ヨウソローだよ!」
千歌「待って曜ちゃん!日本シリーズなんだから始球式から始まらないと!」
曜「あっ、そうだった」
千歌「始球式はなんと声優の伊波杏樹さんが登板です!」
梨子「千歌ちゃん忙しいね...」
千歌「とりゃ!」ポイッ
曜「」ブンッ
梨子「紙ボールだから届いてない!?」
曜「始球式っぽいでしょ?」
梨子「それはそうだけど...」 曜「梨子ちゃん、プレイボールかけて」
梨子「えっ、私が?」
曜「キャッチャー兼アンパイアだから」
梨子「...ぷ、プレイボール!」
千歌「さぁシリーズ第1球」
千歌「高海振りかぶって...」
千歌「投げたっ!」
曜「」ブンッ
パコーン
梨子「ふぁ、ファール!」
千歌「高海初級から150キロの真っ直ぐです」
千歌「んー、いい球投げてますね〜。日本シリーズだから初回から気合入ってると思いますよ」
梨子「解説付きなの!?どこまで本格的!?」
曜「フンフンフフーン♪」グッグッ
千歌「高海2球目を...投げたっ!」
梨子「っと」パシ
梨子「す、ストライク!」
曜「ええっ!」
曜「今のはないでしょー」 曜「ヨウソロー早くも審判に抗議です」
千歌「どうみてもストライクだろー!」
千歌「入ってねーよ!」
梨子「ファンのヤジまで...」
梨子「じ、じゃあボールで...」
曜「おおっとここで判定が変わったようです!ワンボールワンストライク」
千歌「高海、次は何で来るか...振りかぶって、投げたっ!」
曜「」ブン
カキーン
曜「ピッチャーの頭上超えたー!」
梨子「うまっ」
千歌「流石は首位打者ヨウソロー」
曜「二番、セカンド、渡辺」
千歌「でた最強打者渡辺」
曜「4割60本だもんね」
梨子「何その設定!?」 千歌「セットポジションから...投げましたっ!」
曜「」ブンッ
梨子「す、ストライク!」
曜「渡辺、初球は変化球を空振りです」
千歌「よーし、抑えるぞー」
曜「ヴェーヴェーヴェーヴェー」
曜「ヴェーレヴェンレヴェレレヴェーレーレ♪」フリフリ
梨子「応援歌もあるの!?」
千歌「高海2球目を...投げたっ!」
曜「」ブンッ
パコーン!
千歌「あぁっと打ち上げた...高海掴んでワンアウト」ポス
梨子「わ、ワンナウトー」
曜「おおっ、梨子ちゃんも乗ってきたね!」
梨子「/////」カァァ 我らの期待をそのバットに乗せて
ミラクルアーチを決めろ紀洋 キーンコーン
曜「あっ、もうおしまいか」
千歌「続きは次の休み時間だね」
曜「えっと、ワンアウトランナー一塁からだね」
梨子「えっ、今日1日ずっとやるの?」
千歌「そりゃそうだよ!日本シリーズなんだよ!?」
梨子「(曲作りしたかったのに...)」
ホ-ラセキツケ- キーンコーン
千歌「よーし、終わったー!」
曜「続き続き〜!」
梨子「ま、待って〜」
千歌「ワンアウトランナー一塁からね」
曜「オッケー」
曜「三番、センター、曜」
梨子「えっ、曜ちゃん何人いるの...」
曜「気にしない気にしなーい」
千歌「ここに来て7ツールプレーヤー曜か...」
曜「かっ飛ばせー曜!ホームランホームラン曜!」
梨子「語呂悪いよ...」 千歌「...投げましたっ!」
曜「」ブンッ
パコーン!
梨子「うわっ!」
千歌「うぇーい」
曜「入りましたホームラン!先制ツーランホームラン!」
梨子「えぇ...今のホームランなの」
曜「ヨウソローズ!2点先制!」
千歌「高海!初球を打たれました!!」
千歌「んーちょっと甘く入ったんでしょうかねー。曜選手の好きな所に投げちゃいましたねー」
千歌「くそー!切り替えて切り替えて!」
梨子「千歌ちゃん忙しいね...」 7ツール…
ミート、パワー、走力、守備、送球…残りの2つはなんなんだ 千歌「一回裏、タカミーズの攻撃は、一番、ショート、高海」
曜「さぁヨウソローズの先発は満を持して登板の渡辺。今シーズンは18勝とエースぶりを見せています」
梨子「こんなところ先生に見つかったら...」
千歌「さぁタカミーズ一番は恐怖の核弾道高海!」
千歌「なんと史上初のトリプルファイブを達成しています」
梨子「はぁ!?」
梨子「ちょっと無茶苦茶すぎない!?」
千歌「日本シリーズだから」
梨子「日本シリーズ関係ないよね!?」
千歌「梨子ちゃん、プレイかけて」
梨子「ぷ、プレイ!」
曜「さぁ渡辺、初球は何で来るか」グッ
曜「投げました!」
ストン
千歌「」ブンッ
梨子「ストライーク!」
曜「渡辺、初球は伝家の宝刀フォークから入ります」
千歌「ホームラーン高海〜千歌ホームラーン高海〜千歌♪」ブンブン
曜「渡辺2球目を...投げたっ!」
千歌「だっしゃらぁ!」ブンッ
パコォン!!
千歌「入れっ!入れっ!!」 ダイヤ「あら、千歌さん達」
コツン
ダイヤ「何かしら...」
紙ボール「やあ」
ダイヤ「...」
ホ-ムラ-ン!タカミ!セントウダシャホ-ムランデス!!
チ、チカチャン!!
ホェ?
ダイヤ「...」ニコニコニコ
千歌「!?」
曜「やっば」
ダイヤ「何だか楽しそうですわね」ニコニコ
ダイヤ「わたくしも混ぜてもらえますかしら?」ニコニコ
千歌「えっじゃあダイヤさんはヨウソローズで」
梨子「千歌ちゃん!」
ダイヤ「3人共、後で生徒会室に来てください」 千歌「もしかして、やっちゃった?」
曜「やっちゃったね。よりによって一番見られてはいけない人に見られちゃったね」
梨子「3人って言ってたよね...ということは私も怒られるの...」グスン
曜「千歌ちゃん本気でスイングしすぎだよ〜」
千歌「えーだって野球なんだし」
曜「言ってもダイヤさんだけだから、ちょっとしたお小言で済むよ」
梨子「だといいんだけれど...」 〜生徒会室〜
ダイヤ「...」
生徒指導「...」
千歌「(あっ、これダメなやつだ)」
曜「(くっそー、生指にチクったなダイヤさんめ)」
梨子「(終わった...私の高校生活終わった)」
ダイヤ「...呼ばれた理由、わかりますわよね?」
ダイヤ「誰の発端ですの?」
3人「...」
生徒指導「...」スッ
ダンッ!!
3人「!!!」ビクッ
ダイヤ「」ビクッ
千歌「えぇと...私です」
曜「後私もです」
ダイヤ「何となく想像はついてましたわ...梨子さんは2人につられてと言うわけですのね」
梨子「...はい」
ダイヤ「全く...遊ぶなら外でやりなさい。このような遊びならなおさらですわ」
ダイヤ「もし怪我人が出たらどうするつもりですの?」
3人「...」 ダイヤ「怪我をしてからは遅いのです。高校生なんですからわかりますわよね?」
千歌「はい」
曜「(あーお昼何食べよっかな)」
梨子「(絶対電話されてお母さんにもバレるよね...)」
ダイヤ「千歌さん、ペットボトルを出しなさい」
千歌「」スッ
ダイヤ「バットとボールは没収します。次廊下で同じことをしているのを見かけたら生徒指導の先生に叱ってもらいますから」
3人「...」
生徒指導「返事!!」
3人「はいっ!!!」 曜「あーあ、結局遅刻届けも出さなきゃダメなのかー」
千歌「くそー」
梨子「...」
千歌「ごめんね梨子ちゃん、梨子ちゃんは無関係なのに」
梨子「ううん、私も一緒に遊んでたから共犯だよ」
千歌「日本シリーズは中止かぁ」
曜「またペットボトルとボールなら作れるし、外でやろう。ね?」
千歌「そうだね」
梨子「じ、実は...」スッ
千歌「これは...!」
曜「バットとボール!!」
梨子「ペットボトルは拾ったんだけど、さっきの授業でプリント1枚余分に取っちゃってて」
千歌「やった!次の休み時間も野球が出来る!」
曜「梨子ちゃんナイスだよ!超スーパープレー!」
梨子「えへへ」 〜昼休み〜
千歌「寒っ!」
曜「これじゃあまともにボール握れないよ」
梨子「寒いから全然人いないもんね」
千歌「でもま人がいないから思う存分楽しめるよ!」
曜「そうだね!」
千歌「よーしじゃあ一回裏の二番からだね!」
曜「スコアは2対1か」
梨子「初回から打ち合いなんだよね」
千歌「よしじゃあ次私キャッチャーやるから梨子ちゃんバッターね」
梨子「えぇっ!?」
曜「おっ、タカミーズの神助っ人サクラウチー」
千歌「レッツゴーサクラウチ!ダンダンダダダン!」
梨子「えぇ...」 千歌「プレイ」
曜「梨子ちゃんだからって手加減しないよ!」
梨子「ひぇぇ」
曜「さぁ渡辺初球を...投げたっ!」
梨子「」ブンッ
千歌「ストライ〜ク」
曜「初球は真っ直ぐで空振りを取りました。2球目はどうせめるか」
梨子「ば、バットが小さいから当たんないよ...」
曜「投げたっ!」
梨子「と、とりゃ!」ブン
千歌「ストライ〜ク」
曜「渡辺、簡単に追い込みました」
千歌「んー、助っ人特有の悪い癖が出てますね。タイミング合わないから闇雲に振り回してるだけになってますね。次の打席でどう修正するか見ものですね」
梨子「お、落ち着いて...」
曜「さぁ3球目...投げたっ!」
ストン
梨子「てえいっ!」ブンッ
パコーン
千歌「後ろに切れてファール」
曜「フォーク当てられたよ〜」
千歌「梨子ちゃんやるじゃん」
梨子「え、そ、そうかな...」 曜「ノーボールツーストライク、追い込んでいます。渡辺、投げたっ!」
梨子「とぉ!」ブンッ
パコーン
曜「うわっ!」ピョン
千歌「ピッチャーの頭の上!連続してヒットです!」
千歌「まさかこの打席で修正してくるとは思わなかったですね〜さすがは結果を残している助っ人だけあります」
曜「くそー」
梨子「い、いぇい!」
千歌「3番、キャッチャー、高海」
千歌「シェークシェークブギーな胸騒ぎ♪高海ならやれるーやー♪」
曜「出たな宇宙人高海」
梨子「宇宙人いるの!?」
千歌「っしゃこーい」
梨子「千歌ちゃん、私キャッチャーやるね」
千歌「あ、うん」 果南「お、何やってんの?」
曜「果南ちゃん!」
果南「もしかして野球?」
千歌「そうだよ!今ね、日本シリーズやってるの」
果南「3人で日本シリーズか」
果南「あ、そう言えばダイヤに怒られたんだって?」
千歌「うん、誰かが怪我してからじゃ遅いって」
曜「だから寒い中外で野球してるんだ」
果南「可哀想にねぇ。こんなの当たっても怪我なんてしないよ」
千歌「だよねだよねー!」
曜「生指にもチクられたんだよ?もうホント最悪」
果南「アイツ嫌いだわー」
梨子「で、でも悪いのは私達なんだし...」
千歌「まぁねー」 果南「そうだ。ピンポン玉持ってるんだった」ゴソゴソ
千歌「えー?何で何で?」
果南「クラスに卓球部の子がいてさ、新しく買ったからあげるって言われたんだ」
梨子「そう言えばピンポン玉って色んな変化したりして面白いってテレビで見たことある」
曜「あーそれ知ってる!」
千歌「果南ちゃん、それ使っていい?」
果南「うんいいよー。でも」
千歌「でも?」
果南「私も打ちたいな」
千歌「うん!勿論だよ!」
曜「バッター、高海に代わりまして、松浦」
松浦「へー、本格的じゃん」
千歌「バッターは内浦のゴジラ松浦!高校通算868本の本塁打記録を持つまさに怪物です!!」
松浦「もっと可愛いのにしてよ」 曜「小さくなったからか持ちにくいな...」
曜「さぁ渡辺、勝負の1球です!投げたっ!」
ギュルル
松浦「うわっ!」
梨子「すご...今めっちゃ曲がったよ」
千歌「ストラーイク!」
曜「うわっ!ピンポン玉楽しい!」
果南「でしょ?」
千歌「ゴーゴーゴジラ!まっつうら!」
果南「だからゴジラはやめて...」
梨子「ゴジラも可愛いと思いますよ?」
果南「えーそうかな」
曜「渡辺2球目をセットポジションから...投げたっ!」
ストンッ
果南「うぉ」ブンッ
千歌「ストーライク!」
千歌「簡単に追い込まれました松浦...ピンポン玉の変化球に手も足も出ません」 曜「決め球は...これだっ!」
梨子「さぁ渡辺!これが勝負球になるか!」
千歌「おっ、梨子ちゃんも実況やる?」
梨子「ちょっとだけ/////」
カクン
果南「見切ってるよ!」ブルン
グワァラゴワガキーン!
曜「はひゃあ!」
千歌「すご」
果南「フフン、どう?」ドヤ
千歌「打ったー!ゴージーラー!!」
曜「渡辺!初回3失点!」
梨子「あっ、でもあの方向って」
ガッシャーン!
4人「」 果南「え、待って。何で割れたん?」
千歌「ピンポン玉だよね...?」
曜「果南ちゃんのスイングがピンポン玉に威力を与えたんだよ...」
梨子「あそこって理事長室だよね」
果南「...」
果南「ごめん」ダッ
千歌「あっ逃げた!」
曜「逃げちゃダメだよー!」
『ピーンポーンパーンポーン♪』
梨子「鞠莉さんだ...」
『グラウンドで野球をしているおバカさん達、今すぐ理事長室にきてください』
『繰り返します。グラウンドで野球をしている3年の松浦さん、2年の高海さん、渡辺さん、桜内さん、今すぐ理事長にきなさい』
千歌「これ怒ってるのかな...」
曜「さ、さぁ」
梨子「(今度こそ終わった...)」
果南「ま、まぁ鞠莉だから大丈夫でしょ」
その後、呼び出された私達は鞠莉さんに本気で怒られた。どうやら学校のことについて鞠莉さんのお父さんやPTAの会長や偉い人がいっぱい集まって話してたらしい この梨子ちゃん野球好きだけど隠してそうなとこ可愛い 面白かったわ
>>24でダイヤさんもビクついてるのにはワロタ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています