凛「大切な人が」花陽「いるということ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
凛(物心がつく前から一緒にいて、それがいつまでも続くと思ってた)
凛(でも……そうじゃない)
凛(かよちんは臆病で弱気だとよく思われてるけれど……凛だけが知っている)
凛(何時も次の世界への憧れを持っていて、そこに飛び込める勇気を持っていることを)
凛「時間が……来ちゃったんだよね」
少女は彼女に出会い、ずっと想い続けてきた
しかしそれは叶わぬまま時間だけが過ぎて行く
少女が恋を諦めるまで後6ヶ月…… 理事長「音ノ木ノンケ保護条約」のおまけSS
※読まなくてもok
りんぱな悲恋物
男出ます(セリフなし) 真姫「はい、今日の診察も完了よ。」
凛「うん……ありがとう」
真姫「浮かない顔ね」
凛(凛は今、真姫ちゃんの心理治療を受けている)
凛(昔から音ノ木はレズビアンが多く、かよちんもそうなってくれるかもって思って凛が誘った)
凛(でもそれは淡い期待だった)
真姫「…………いい加減諦めなさい」
凛「………………うん」
凛(そうだ……凛は……)
凛(フラれたんだっけ) ………………………………………
花陽「……凛ちゃんは大切な人だよ」
花陽「世界に一人だけの……かけがえのない人……」
凛「だったら……!」
花陽「ゴメンね……やっぱりダメなの」
花陽「女の子同士は考えられない……!」
………………………………
真姫「はっきりフラれてからはどうしてるの?」
凛「今までと一緒だよ、遊びにいったり……ご飯食べたり」
真姫「変わらず接してくれるのね……花陽らしいわ」 これで結局くっついたら台無しだからそうならないよう願うのみ 凛「それに、昔から分かっていたことなんだ」
凛「かよちんは少女漫画が大好きで、素敵な恋愛に憧れていたことも」
凛「女の子同士の恋愛を見て少し離れた目で見ていたことも……全部」
真姫「……悩みを話せるようになっただけ大分進歩したわね。」
真姫「でもそんな急いで心配する必要もないんじゃない?」
真姫「今までそんな影はなかったんだし」
凛「それはそうだけど……」
真姫「ま、本当に笑えられるようになるまで助けてあげるから頑張りましょ」
凛「ゴメンね」
真姫「凛」
凛「………………ありがとう」 凛「かーよちん!」
花陽「……!! ビックリさせないでよぉ……」
凛「えへへ〜 作戦大成功だにゃ。」
凛「それより今日ラーメン食べに行こ?」
花陽「う〜んゴメンね?今日はちょっと……」
凛「なにか用事?」
花陽「うん……先に約束しちゃったから……」
凛「ふ〜ん……凛も行っていいかにゃ?」
花陽「そ、それはちょっと……!」
凛「……………」
凛「分かった、ラーメンはまた今度行こう」
花陽「うん……ゴメンね?」
凛「大変だ……」タッタッタ
凛「かよちんに……かよちんに……」タッタッタ
凛「好きな人が……!」タッタッタ 真姫「急すぎるでしょ」
凛「で、でもでも!二人きりで食事ってやっぱり」
真姫「別に仲の良い相手なら食事くらいいくでしょ……大袈裟よ」
凛「かよちんは今までそんな事なかったもん」
真姫「だとしても慌てすぎよ」
真姫「思ったより早かった。それだけの話じゃないの」
凛「でも、もしかよちんに悪い人が付いてたら……」
真姫(凛のメンタル的にも調べた方がいい……か)
真姫「そうね、もし極悪非道な男で無理矢理花陽を襲ったりしたら一大事だわ」
凛「やっぱりそうだよね」
真姫「でもそれが起きたら花陽はレズに目覚めるかもしれないわよ」
凛「…………!」 真姫「それは凛にとって好都合じゃない?」
真姫「それなら放っておきましょう、それが一番だわ」
凛「……………………」
凛「凛ね、高校生になってやっと気づいたことがあるんだ」
凛「凛がされたら一番嫌なことだよ」
真姫「……それは何かしら」
真姫「殴られること?暴言を吐かれること?」
真姫「それとも花陽を取られることかしら」
凛「全部ハズレ」
凛「凛が一番傷つくのはかよちんが傷つくことだにゃ」
凛「だからそいつがかよちんを傷つけるようなら容赦しない」
凛「跡形もなく消してやるにゃ」 真姫「……それでスニーキングね」
凛「だって堂々と聞けないし……」
真姫「それで、相手の特徴は知ってるの?」
凛「かよちんが読んでた少女漫画によると……」
【高身長、高収入、イケメン、白馬に乗る、他の子を見ない……】
真姫「とりあえず参考にならないのは分かったわ」
凛「シッ!かよちんが来たよ……」
真姫「特にお洒落してる感じではないわね……やっぱり杞憂だったのよ」
凛「とりあえず待ってみよう」 凛「………………」
真姫「………………」
花陽「…………」チラチラ
凛「かよちん、ずっと待ってるね……」
真姫「もう30分は待ってるわよ」
凛「凛の中では時間を守らないサイテー男にロック中にゃ」
真姫「さっさと帰ればいいのに……健気ね」
凛「そこがかよちんの良い所だよ!」
タッタッタ……
凛「あ……来た!」
真姫「やっと来たのね……どれどれ……」
まきりん「へ?」 ア,ウンイマキタトコダヨ
サ,イコッ!
真姫「ねえ、どういう事よ、事前情報と全然違うじゃないの」
凛「か……かよちんの好きな人ってあんな感じなの……?」
真姫「確かに身長はある……雰囲気も悪くなさそう……だけど……だけど!」
真姫「ぽっちゃりじゃない……!」
凛「凛はアレに負けたの?……アレに?」
真姫「ま、まだ好きな人とは限らないわ」
真姫「よくいる食事仲間よ……きっと」
ヤッパリプニプニオナカヤワラカイナ♪
ハナヨ?ハナヨハイツモプニプニサレテルカラスルノハシンセンデスッ
凛「べったりしてるように見えるけど……」
真姫「見失う前に追いましょう」 コンナトコロニオメセガアッタンデスネッ!
真姫「やっぱりご飯に来ただけじゃないの」
凛「…………そうだね」
真姫「見るからに食べてそうだし、グルメ仲間なのよ」
真姫「心配して損したわ……私達も食べましょう。なにか食べる?」
凛「凛はいい」
真姫「食べないと体に毒よ、それにしてもあの男、全国トマト大集結フェアのお店を選ぶなんていいセンスしてるじゃない」
真姫「とりあえずスモールサイズを全種類と……」
凛「……………………」
コレモオイシイデスッ!
凛(あの目は……違う目だ) 凛(いつも見せている笑顔とは違う笑顔)
花陽「もぉ〜凛ちゃんほっぺにご飯ついてるよ?」ニコニコ
花陽「沢山美味しい店見られて嬉しいな♪」ニコニコ
凛(凛には分かった、分かってしまった)
凛(かよちんは好きなんだ……彼のことが)
凛(でもそれに気づいてないだけなんだ)
凛(気づいていたら……もう付き合っていたらどれだけ良かったんだろう)
凛「……………………」ポロポロ
真姫「もしかしてロシアントマトの激辛引いちゃった?ならもう安全……」ヒョイパク
真姫「@b/*ーー!!」
凛「もう……来ちゃったんだね」 真姫「今日は帰るわ……舌が……舌がマワラナイ」
凛「うん……またね」
キョウモアリガトウ!
マタオイシイオミセニツレテッテクダサイ!
ハナヨ……マッテルカラ
凛「……走ろう」
凛(今は体を動かしてスッキリしたい気分)
凛(うまく頭が回らないときは……走って忘れよう)タッタッタ
凛(かよちんになんて声を掛ければいいんだろう?)タッタッタ
凛(おめでとう? 良かったね?)
凛(………………裏切り者?)
凛(……!)ゾクゾクッ
凛(違う……こんなの考えるの……)タッタッタ
凛(凛じゃない……!) 凛「……………………」タッタッタ
凛(もうずいぶん走ってきたけど……考えがまとまらないや)
凛(汗かいちゃったし……シャワー浴びないと)
オイ、コンナトコロニオトコガイルゾッ!
ケガラワシイッ!コノヨニフヒツヨウデスワッ‼
オブツハショウドクデスノヨッ!
凛「男狩り……」
凛(レズが市民権を得てるこの地域ではよく見られる光景)
凛(警察も市民団体の抗議で見て見ぬふりも多いって話だけど……)
凛(それなのに何で入ってきたんだろう)
ハヤクキエサリナサイ……!
オトコハソンザイシテハナラナイデスワッ!
…………!
凛(あれって……かよちんと一緒にいた……!) 凛(…………いい気味だよね)
凛(男なのにこの音ノ木坂地域に来るなんて襲ってくださいといってるようなものだもん)
凛(さっさと逃げちゃえばいいのににゃ)
ボキッ‼ドコッ‼ゴシャッ!
ホラホラ……‼テイコウシナサイヨ‼
ソノママダト……シンデシマイマスワヨ!
「…………!」フルフル
凛(なんでされるがままなの……?殴り返さないとほんとに危ないのに)
凛(殴るのが嫌なら逃げればいいじゃん!なんでそれも……!)
凛「ああもうっ!」 凛「ちょっとやりすぎじゃないかにゃー?」
ア,アンタハホシゾラ……!
オネエサマダッ!
オネエサマモイッショニイマブリマショウ!
凛「いくら男でも無抵抗な相手を苛めるのは良くないんじゃない?」
凛「それ以上は……凛が相手になるにゃ」
ゴ,ゴメンナサイ‼
オタスケー!
凛「………………フン」
凛(あああ……またやっちゃった……!)
凛(保護条約の件のせいで回りから恐れられてから何故かこんな態度に……)
「………………」キョトン
凛「あー……あー……コホン」 凛「凛は同じレズとしてああいう輩を見過ごせないだけだにゃ」
凛「決して勘違いしないよーに!」ピシッ
「………………」ペコリ
凛「礼なんていいから早くここから離れて」
凛「こんなところにいたらまた襲われるよ」
「………………」タッタッタ
凛(あの目……似てたな)
凛(人を傷つけたくない……かよちんの目に) 騒動の果てに少女と少年は出会った
まだ気づかぬ恋心を察し悩む少女
少年は彼女と同じ目をしていたのだ
頭の中で色んな想いが出ては消えていく
彼女が恋に気づくのはもう少し先のはなし
少女が恋を諦めるまであと5ヶ月…… / /{ { 、 \ \ :, :,
. / / い \ \ ‘。 :, ′
′ ′ ,. -ヘ--\ \ \ ‘。 ; i
i ; | .′/ \ ー――丶 .,,__\ ‘. | | 箸を握らなければ ご飯を食べられない
| j{ | | ,,===ミ、\ ,,===ミ、ヽ{│ | |
| j{ | | 〃 ___)小 ヾ 〃 ___)小 ‘,│| | |
|八 .| | 〈{ |i r{h i| |i r{h i| }〉 |│ :′|i | 箸を握ったままでは お前を抱き締められない
|| ゚:, 「{ 乂___ソ 「}¨¨¨¨「{ 乂___ソ }! / / |iノ
リ 、 .乂______,ノノ:.:.:.:.:.:乂______,ノ ./ィ 小
/ \ヘ `¨¨¨¨¨¨¨¨´:.:.:. ' :.:.:.:.:.`¨¨¨¨¨¨¨¨彡 } |ヘ 小、
/ 八 \ / /: | | | \
/ \_{` r_ヽ / イ:..: | | |
ー=彡イ//{ { : : \ , : : : : :..: .゜ } l
/ | | | { : : : : :丶 イ: : : : : :../ / 〃
. l | l {\: : : : : : : |> __ <|: : : : : : : : :/ / /
. リ 、\\ : : : : :| |: : : : : : :/{/
\〉 ー‐/⌒ー‐ 、 r― ⌒ヽ:_:_/
,,===--- ..,,____,ィニ/ ハハ }ニ「 ̄}⌒¨¨i---=====ミ #4 まきりんぱな
┐ .┐ ┐ .┐
/ノ /ノ /ノ /ノ
,.───────‐ァ ,.───────‐ァ ,.───────‐ァ . -──ァ,.───────‐ァ /7
└‐───────' └‐──────ァ / └‐───────' /, -─一'└──────ーァ / / /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ /./ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ ィ───‐ / /./ /_/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .ノ/ ___, /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .ノ/ └‐──''7 / ___, / , ‐ァ
/ ̄ ̄ ̄ ̄/ /__/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ / / /__/ /_/
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
(⌒ __ |__ __ __ | i _,{ __, │ r┐ __ i┌┐ __ _」_
、__)(__,`│ }(__,)(__,) | | (_」 (__,) | ト┘ }⌒ (__,) | 匸, (__,` :し 今日はここまで 明日続き書く
約束通りss投下したけどやっぱり難しいね
そこで一つ聞きたいんだけど遠くで話してる会話やモブもしっかり全角で書いた方がいいのかな?
あと前スレ読んでない人にとってはどう感じるかも気になる 遠くにいるなら半角で、会話できるほど近くにいるなら全角でモブ1「〜」とかがよく見る形
でも好きに書いたらいいよ 会話なら全角のが読みやすいかな。一言+α程度なら半角でも気にならないけど
前スレ読んでないけど世界観や状況は飲み込めてるよ。凛ちゃんがモブたちに一目置かれてる所が謎ぐらい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています