曜「ルビィちゃんお金欲しいなら良い仕事あるよ」 ルビィ「えっ?」
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曜「ダイヤさんの私物とか盗撮写真を売るんだよ」
ルビィ「そ、そんなこと……」
曜「大丈夫、同じ物新品で用意するから交換するだけでいいから」
曜「簡単だよ?」ボソッ
ルビィ「で、でもっ」
曜「物によっては数千円」
ルビィ「ぅ」
曜「数万円」
ルビィ「……」
曜「とりあえず一個だけでもさ……やってみない?」
ルビィ「……い、一個だけ、なら」
曜「やった! それじゃよろしくね!」 ルビィ「あ、あのね善子ちゃん!」
善子「ん?」
善子「使い方解らない?」
ルビィ「そ、そうじゃなくて……」
ルビィ「ごめんね?」
善子「何が?」
善子「壊さずに返してくれれば別に良いわよ」
善子「壊したら謝るだけじゃ許さないけど」
ルビィ「う、うん」
ルビィ(言えない)
ルビィ(お姉ちゃんの写真は売るために撮るなんて)
ルビィ(善子ちゃん……ごめんね) ◇黒澤邸
ダイヤ「あら、それは?」
ルビィ「うん、善子ちゃんから借りたんだ」
ルビィ「き、記念に撮りたくて」
ダイヤ「またそんな今生の別れでもないのに……」
ナデナデ
ルビィ「っ」
ダイヤ「ルビィは寂しがりですわね」ニコッ
カシャッ
ダイヤ「ちょっ」
ルビィ「えへへ、優しい笑顔」
ダイヤ「まったく……油断すると危ないですわね」 ルビィ(……お姉ちゃんの写真が、カードの中に溜まっていく)
ルビィ(優しい笑顔)
ルビィ(照れた笑顔)
ルビィ(ルビィを見てない不意の姿)
ルビィ(綺麗だった)
ルビィ(思い出が残る度に)
ルビィ(お姉ちゃんが居なくなるのが……)
ルビィ(……)
ルビィ「……お姉ちゃん」
ダイヤ「どうしたの?」
ルビィ「今日も……」
ルビィ「……」
ダイヤ「……ルビィ?」
ルビィ「今日もお疲れ様! お休み!」タタタッ
ダイヤ「ルビィ……?」 ◇翌日 校舎裏
曜「売れない?」
曜「どうして急に」
ルビィ「その……なんというか」
ルビィ「ルビィだけの……お姉ちゃんが……」
曜「……なるほど、ルビィちゃんもダイヤさんの魅力に気づいちゃったわけだ」
曜(それが嫌で果南ちゃんや鞠莉ちゃんには)
曜(頼まなかったんだけどなぁ……)
曜(……どうしようかなぁ)
曜「お金じゃ、ダメ?」
ルビィ「だ、ダメです」
曜「んー……共有は、しないよねえ」
ルビィ「ごめんなさい」
曜「いや、うん……いいよ。仕方がない」
曜(もうすぐ離ればなれになるわけだし)
曜(出来る限り……ってなるよね)
曜「仕方がない、個人的に頑張りますか!」 物分かりいいのが大物感出してる
このヨーソロは強者 ◇数日後
ルビィ(お姉ちゃんは普通に撮ると良い笑顔を見せてくれる)
ルビィ(でも、こっそり撮影すると)
ルビィ(照れた表情を見せてくれる)
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ(……一人の、無数の表情)
ルビィ(花丸ちゃんなら、なにか良い言葉が見つけられるかもしれない)
ルビィ(でも、ルビィには上手く言えない)
花丸「ルビィちゃん」ツンツン
ルビィ「っ」ビクッ
花丸「どうかした? ボーッとして」
ルビィ(噂をすればなんとかかんとか)
花丸「また、ダイヤさんのこと?」
ルビィ「えっ!?」ガタッ
花丸「見てれば分かるよー、ずっとダイヤさんを目で追ってること」
花丸「カメラを片手にその姿を追う」
花丸「それはまるで、赤布を追う闘牛のように」
ルビィ「それは違うよ!」
花丸「あははっ、冗談ずら」 花丸「いつもカメラを持ってるから」
花丸「自分の買えば良いのにーって善子ちゃん言ってたよ?」
ルビィ「えへへ……お金なくて」
花丸「調べたんだ」
ルビィ「え?」
花丸「カメラを買えるかどうか」
花丸「ルビィちゃん、調べたんだ」
ルビィ「……うん、なんとなく」
花丸「善子ちゃんのカメラじゃ満足できない?」
ルビィ「ううん、そんなことない」
ルビィ「ないけど……」
花丸「……」
花丸「いつかそのカメラを返さないといけないから」
ルビィ「!」
花丸「自分が持ち続けられるカメラが欲しい」
花丸「……違う?」 ルビィ「……どう、なのかな」
ルビィ「わからないよ」
ルビィ「ルビィはただ、お姉ちゃんを撮ってただけで」
花丸「色んな表情を見た」
花丸「被ることもある。でも、一つ一つに確かな違いのある」
花丸「人と言う花を知った」
花丸「それを見出だす楽しさを知った」
花丸「気に入った瞬間を収める嬉しさを知った」
花丸「そして」
花丸「撮った相手の幸せそうな笑顔を知った」
花丸「……ルビィちゃんは、それに惹かれたんだよ」
ルビィ「……どうしてそう言えるの?」
花丸「さぁ……?」
花丸「ルビィちゃんはどうしてだと思う?」ニコッ ルビィちゃんの周りの人物、年の割に円熟しすぎじゃありませんかね 花丸「理亞ちゃんと一緒に見せたルビィちゃんの姿」
花丸「でもそれは、違う扉を開けて見せただけ」
花丸「なにも書いてない、無地の扉」
花丸「今度は、色づいた扉を開けて見せるずら」
花丸「ルビィちゃんがどこを目指してるのか」
花丸「ダイヤさんに見せてあげるずら」
ルビィ「……色づいた扉」
ルビィ「……」ギュッ
ルビィ「なんとなく……わかった」
ルビィ「ありがとう花丸ちゃん!」ガタッ
花丸「気を付けるずら〜」フリフリ 花丸「……」
花丸「……どうしてそう言えるの、かぁ」
花丸(見てたからだよ、ルビィちゃん)
花丸(ずっと見てたから)
花丸(ルビィちゃんの色んな表情を見てたから)
花丸(絶対にそうだって、確信がある)
花丸(……)
花丸「……はぁ」
花丸「帰ろっと」
ガラッ
善子「花丸まだいたの?」
花丸「……堕天使降臨ずら」フイッ
善子「?」
花丸「善子ちゃんなんてひとりぼっちになるずら!」ガタッ
善子「はぁ!? ちょ、待ちなさいよ!」 ◇黒澤邸
ルビィ「……」
ルビィ「……」ギュッ
ルビィ「お姉ちゃん、あのね」
ルビィ「ルビィ、お姉ちゃんに話があるの」
ダイヤ「また改まって……」
ダイヤ「……」
ダイヤ「なんですの?」
ルビィ「ルビィね、写真が撮りたい」
ダイヤ「わたくしの?」
ルビィ「それもだけど……色んな人の」
ルビィ「写真を撮れるようになりたい」
ルビィ「そういうの……目指すことに決めた」 ダイヤ「また……」
ダイヤ「いえ」
ダイヤ「本気で、ですか?」
ダイヤ「人見知りなのに?」
ルビィ「うん……スクールアイドルの経験があるし」
ルビィ「それにね、カメラがあれば」
ルビィ「そういうのは関係なくなる」
ルビィ「そんな気がするんだ」
ダイヤ「……そうですか」
ダイヤ「そうですか……」 ルビィ(同じ言葉を繰り返すお姉ちゃん)
ルビィ(でも、同じようで違うとルビィは思った)
ルビィ(驚きと、安心)
ルビィ(お姉ちゃんはそんな感情を滲ませて)
ルビィ(笑顔を見せる)
カシャッ
ルビィ(だから、ルビィは写真を撮る)
ルビィ(その一瞬はとても魅力的な一枚になると……思って) 終わり
違う書きたかったのと違う
コメディに始まりコメディに終わるはずだったのに…なんだこれは 乙
たまけたなぁ…
その後を書いてくれてもいいんじゃよ? 始まるときは 終わりのことなど
考えてないからずっと リコーダースティールに始まり、将来の夢決定で終わった 最初は面白くて後半つまらんってアニメサンシャインみたいだな 書いてる途中に路線がずれて行き修正不能になったので書けなくなったパターン >>87
いやコメディで終わるはずだったって書いてるだろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています