ダイヤ「疲れた…」果南「癒してやるよ、私のこのハグで!」
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国際線ターミナル
果南「んはあーっ、ただいま!!あー飛行機長かったー」ノビー
果南「浦の星を卒業してすぐに留学して、ちゃんとした資格取って働いてたらあっという間に時間が経っちゃったもんね」
果南「それまで1度も日本に帰らなかったなんて我ながらびっくりしちゃうよ」
果南「でもこうしてやっとの思いで長期の休みを取れて、遂に帰国できて嬉しいなあ!」 果南「2年も経ってるしきっと色々変わってるんだろうな…」
果南「私も、私自身も変わったのかな…それとも」
果南「…考えても仕方ない。時間が勿体ないし行くとしますか。ええと、行き先は…」ポチポチ
果南「待っててね、ダイヤ」
〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
東京
電車内
ダイヤ「……」ガタンゴトン🚃
ダイヤ「…はあ…疲れた」
ダイヤ「毎日講義、そのあと夜遅くまでアルバイトをして、レポート、課題をこなし、ゼミの活動やら教授から誘われて学会にも行きましたわ、それに加えて年末ですし各方面で退屈極まりない飲み会ラッシュ…」
ダイヤ「世間はクリスマスでお祭りムード…わたくしは寂しい女ですわ…」
ダイヤ「ああ、外の世界を経験するために進学したわけですが、学生生活も暇ではないのですね」トホホ ダイヤ「それに……」
ダイヤ「この辛さを共有できる相手がいないことがなにより辛い…」
ダイヤ「友達が少ないのは元々ですがこんなに嘆かわしいことだと思いませんでした。がむしゃらだった高校時代に、あの頃に戻りたい…」
ダイヤ「わたくしは、誰よりしっかりしなくてはいけないのに…」
ダイヤ「思い出すのはいつもAqoursのことばかり」
ダイヤ「最近会ってませんし。元気でしょうか…」
ダイヤ「はあ、とにかく今は癒し、癒しがほしいですわ…」ゲッソリ
ダイヤ「お母様に言ってルビィの画像を送ってもらいましょう…」 〜〜〜〜〜
ダイヤ「……はあ」トボトボ
ダイヤ「今日はもう帰ってシャワー浴びて寝たい。夕飯は抜いてしまいましょう…」
???「……」ウロウロ
ダイヤ(あら?うちのアパートの前に誰かいる…)
ダイヤ(背は同じくらいだけれど髪の毛が長くて…顔はよく見えません、いかにも怪しいですわ…)
ダイヤ(近頃物騒で不審者が増えていると聞きますし、関わらない方が良さそう。急いで家に入りましょう)スタスタ
腕ガシッ
ダイヤ「ピ、ピギャアアア!!!?」 ???「わっ!タンマ、タンマ!近所迷惑!!」クチオオイ
ダイヤ「むぐぐっ」
果南「ふう。やっほ、ダイヤ!久しぶりだね」
ダイヤ「むんんん!?」
果南「ダイヤなんか雰囲気変わった?っていうか大人っぽくなったね?それに髪の毛切ったんだ!短いのも似合ってるよ」パッ
ダイヤ「ぷはっ、え、…果南さん?」
ダイヤ「あなたどうして、こんなところにいるはずは…だって、果南さんは今頃海外で…」ボーゼン
果南「ダイヤっ!ハグ!!」ダキッ
ダイヤ「ふわぁっ?!」ギュッ 果南「ぎゅーっ!!あーこの感じダイヤの感覚だ、久しぶり〜」ハグハグ
ダイヤ(果南さんのハグ、温かくて気持ちよくて…)
ダイヤ「か、果南さんそろそろ///」
果南「あ、ごめんごめん。懐かしくてつい」
ダイヤ「どうしてここに…」
果南「年末年始に長期のお休みをもらえたんで、こっちに帰省中なの」
ダイヤ「帰省…」
果南「ちなみに今日帰国したんだよ、真っ先にダイヤのとこに来たんだ!びっくりした??」
ダイヤ「びっくり、したわよ…それよりもこんな、急に」プルプル
果南「ん?」
ダイヤ「果南さんあなた!!ちっとも連絡を寄越さないでなにしてたんですか!あなたって人は!心配で心配で!」ズイッ 果南「わわっ、ごめんごめん!最初のうちはテレビ電話とかしてたじゃん?でもここのところ毎日忙しくてさ…それに時差考えたら電話もあんまり出来なくて」
ダイヤ「こっちだってそれなりに忙しい生活してますわよ!」
果南「そうだよね、ごめんね、心配させちゃったね」
果南「でもさ、ダイヤだってさ。そっちから連絡してくれなかったじゃん」
ダイヤ「それは…その、時差があるし変な時間に電話したら迷惑かと…すみません…」
果南「なんだ、ダイヤも考えてること一緒じゃない。相手を想いすぎて言葉が足りなくてすれ違う。相変わらずというか、あの頃と何も変わってないね」
ダイヤ「何年経っても私たちは私たちですわね」フフッ ダイヤ「でも連絡はしてくださいよ、一人で海外なんて、心配なんですから」
果南「善処するよ…。ところで家の前で立ち話もいいけど、寒いし風邪引いちゃったら嫌だから、とりあえず入ろ?」
ダイヤ「もう、わたくしの家ですのに…どうぞ」ガチャ
果南「ありがと。それと、突然で悪いんだけどさ」
ダイヤ「なんですか?」
果南「今晩アテがないんだ。泊めてくれる?」
ダイヤ「は?」 〜〜〜〜〜
ダイヤ宅
果南「わーいおじゃましまーす!!ここがダイヤの一人暮らしの部屋か。良い部屋じゃん!なにか面白いものはないかな〜?」
果南「あれ?案外散らかってるね、ダイヤにしては珍しい」クスクス
ダイヤ「ああそんなに見ないで!!最近忙しくて片付ける時間が無かったんです!!それにあなたが連絡もせず急に来るから!果南さんが悪いんです!!」
ダイヤ(本当になんなんですの!急に来たと思ったら、急に泊めてなんて言い出して!挙げ句、部屋を漁られて…)ワナワナ
果南「えー?やっぱり私が悪いの?」
ダイヤ「もう!うるさいですわ!!あなたは客なんですから、手を洗っておとなしくソファに座ってなさい!」プンスコ
果南「はーい」ガチャ (手を洗ってきた)
果南「ダイヤん家、ソファだけじゃなくてこたつもあるんだ…さすがお嬢様」
ダイヤ「そんなんじゃないですわ」
果南「ふいーぬくぬく///」
果南「やっぱりこたつは日本の文化だよねー落ち着くねえ」
ダイヤ「それより、うちに泊まるのなら尚更、どうして連絡してくださらなかったのです」
果南「Surprise!!大成功かな?」
ダイヤ「サプライズ?はあ、あなたは本当に…それにやけにイラッとするその言い方鞠莉さんそっくり。そうでしたわ、あなたも英語圏に在住、そのせいで発音がネイティブに…」 果南「ほんと?ダイヤに褒められると嬉しいなあ。一応これでもちゃんと語学の勉強もしたんだよ」
ダイヤ「褒めてないですわ」
ダイヤ「それならわたくしだって大学で英語学んでますし…?なんなら第二外国語だって学んでますし…?」チラチラ
果南「ふっふっ!机上の勉強だけでなく、言語は日常で使ってこそ身に付くのだよダイヤくん!」
ダイヤ「ぐっ…なんという敗北感」ぐぬぬ
果南「いやー勉強が出来る人の気持ち分かったなーいいねこういうの」ニヤニヤ ダイヤ「ところで果南さん、最近向こうではどうなんですか?ちゃんとやってますの?」
果南「最近どうって…なんか親戚のおばちゃんみたいなこと聞くね」ハハ
ダイヤ「おばっ…」
果南「まあぼちぼちかな。資格は取ったけどまだまだ勉強中、向こうでもう少しやりたいこともあるし」
ダイヤ「そうですか…」シュン
果南「ん?」
ダイヤ「いえ…その、まだこちらには、戻ってこないのかなと…」
果南「あーそういうこと」スッ 果南「もちろん永住する気はないし、うちのダイビングショップのこともあるから、いつか必ず内浦に帰るよ。いつになるかまだ分からないけど、いつか戻るから、安心して?」ポンポン
ダイヤ「あっ」
ダイヤ「頭撫でないで!もう子供じゃないんですから///」カアア
果南「ダイヤ寂しかったの?」ニヤ
ダイヤ「ち、違います!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています