千歌「カラダが二つあればなぁ……」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
千歌「そうしたら学校説明会とラブライブ両方出れるのにねー」
梨子「そんなこと言ったって無理なものは無理なんだから、今私達にできることを考えようよ」
千歌「まーそうだよねー。体が二つなんて、それこそ奇跡だよって話だもんね」
梨子「じゃあまた明日、学校で考えましょう?」
千歌「うん!じゃあおやすみ、梨子ちゃん」
梨子「おやすみなさい」 帰り
千歌「はぁ……」トコトコ
千歌(なんだか考えることが多すぎて嫌になっちゃうよ……ラブライブに学校説明会、そして私じゃないもう一人の私……)
千歌(……あれ?けどこれってなにか……)
千歌「あの時の––––––––––––」
「千歌ちゃん?」 千歌「あ……善子ちゃん、何してるの?」
善子「何って……バスを待ってるの。それより千歌ちゃんこそ何してるの?考え事してたみたいだけど」
千歌「あー……(こういう現実味のない話、善子ちゃん案外詳しいかも)」
善子「?」
千歌「実はね–––––––––––––––」 善子「なるほど、つまり自分ではない自分が存在する、と」
千歌「うん……そうとしか考えられないよ。最初はただのイタズラかと思ったけど、流石に違うよね」
善子「……そうね、むしろ千歌ちゃん以外からすると千歌ちゃんがトボけたイタズラをしているようにもみえるかもしれないし」
千歌「ひ、酷い!」
善子「まあそこは仕方ないとして、この現象はおそらく……」
千歌「おそらく……?」
善子「……」
善子「……いわゆる、ドッペルゲンガーというやつね」 千歌「ドッペルゲンガーって……よくホラーとかで出てくる自分の分身みたいなやつ……だっけ?」
善子「ええ、色々と説はあるけどドッペルゲンガーの中でも一番有名な効果を挙げるなら」
善子「自分が自分自身のドッペルゲンガーを見てしまったら死ぬ……というものかしら」
千歌「!し……ぬ……?」
善子「本当かどうかは分からないけど、フィクションの中のドッペルゲンガーはそういうのが多いわ」
千歌「そんな!じゃあ私死んじゃうの!?」ユサユサ
善子「ちょ、揺らさないでよ千歌ちゃん!」
千歌「どうしよう……」 善子「一番の方法は、とにかく自分の分身と遭遇しないようにすることね」
千歌「え!?消す方法じゃなくて!?」
善子「消すといったってどうやって?見たらアウトかもしれないんだしリスクが高すぎるわ」
千歌「でも、そんないつまでも自分が二人いるのもなあ……」
善子「フィクションならドッペルゲンガーはわりと自然消滅が多いから、時間が解決してくれる場合もあるし」
千歌「そうなのかなー……」
善子「そんなものよ」
千歌「善子ちゃんがそう言うのなら、そうなのかもね!」
千歌「今日はありがとう!急に変な話しちゃって」
善子「別に大丈夫。こういう話好きだし」
千歌「とにかく、善子ちゃんの言う通り分身と会わないように気をつけることにするよ」
善子「……そうね、あなたはそれが一番かもしれない」 ポツポツ
千歌「……ん?」
ザア--
ザア--
千歌「うわっ!?急に土砂降り!?傘持ってきてないよ!」
善子「私も!」
屋根のある場所
千歌「まさかいきなりこんなに降るなんて……ほんと、ツイてないや」
善子「ごめんなさい、多分ヨハネのせいだわ。昔からこの体質のおかげで雨にはかなりお世話になってるわ……」
千歌「善子ちゃんそんな体質あったっけ」
千歌「まあ、千歌はなんとか走って帰るね!じゃあ!また!」
善子「ええ、またね、千歌ちゃん」
タタタ
ツメタ-イ!
善子「ドッペルゲンガー、ね…….」 千歌「ドッペルゲンガーかー……怖いなぁ……」
ワン!ワン!ワン!
千歌「……?しいたけの声?家の方からだ」
千歌(こんな時間にしいたけがあんなに吠えるなんて珍しいな)
タタタ
千歌「しいたけ、どうしたの?」
しいたけ「ワン!ワン!グルル……」
千歌「上に吠えて……何かいるの?」
千歌(しいたけの吠えている方に目を向けると、その先にあったのは私のよく知る場所だった)
千歌「私の……部屋?」 がララ
千歌「ただいま」
美渡「!?あれ!千歌!?」ギョ
千歌「どうしたの美渡ねえ、お化けでも見たみたいな顔して」
美渡「えっ、だってあんたついさっき上登っていかなかった!?」
千歌「なっ––––––––––––!?」 千歌「……!」
ドタドタ
千歌(私は階段を駆け上がっていた。もしかしたらこの上にはもう一人の私がいるかもしれない……。さっきの善子ちゃんとの話はもちろん覚えてる)
千歌(もう自分のドッペルゲンガーを見てしまったら、死ぬ––––––––ってことを)
千歌(けど私は、気がつくともう部屋の前に立っていた)
千歌「……すぅー…」
千歌「よし!」
ガチャ 千歌「––––––––––––!」
千歌(ドアを開けて、真っ暗な部屋の中には……)
千歌?「こんばんわっ♪やっと––––––––会えたね」
千歌(私と全く、なにも変わらないもう一人の私が立っていた) 千歌?「?どーしたの、ボーッとしちゃって。もっと楽にすれば?千歌のお部屋なんだし」
千歌「待ってよ!まずあなたはなに!?本当に私なの?」
千歌?「え?う〜ん、そりゃ千歌は高海千歌≠セよ?でとあなたなのって聞かれたらどうなんだろう」
千歌「なにそれ、よく分からないよ……」
千歌?「けどさ、そんな細かいことは別にいいんじゃない?だって本人であるあなたですらそうして聞かないと分からないんだったら、他の人には絶対に分からないはずだよね」
千歌「な、何を言ってるの?」
千歌?「これで、ラブライブと学校説明会の問題は解決だよね!」 この手のもう一人の自分はなんで達観したような別キャラになっちゃうんだろうな。 千歌「もうちょっと分かりやすく言ってよ!」
千歌?「千歌なんだからそんな分かりやすく伝えられるわけないじゃん!」
千歌「えぇ……」
千歌?「とにかく!最初に願ったのはあなたでしょ?カラダが二つあれば……って」
千歌「!……そうだったんだ。どこか引っかかってると思ったんだ」
千歌?「そしたら、不思議なことに見事に二人目が現れちゃったってわけ。あ、けど別に千歌は偽物ってわけじゃないから安心してね」
千歌「安心できないよ!それより早くどうにかしてよ!」
千歌?「どうにかって……?」
千歌「だから、二人も私がいるなんておかしいでしょ!早くいなくなってよ!」
千歌?「…….」
千歌?「あなたが……千歌を必要としたのに?」 千歌?「あーあ、残念だなぁ〜。千歌 は 楽しくやって行きたいと思ってたんだけどな〜」
千歌「?それってどういう」
千歌?「もう、本当にばかちかなんだから!それ以上いうと流石に千歌もカチン!ってきちゃうからね!」プンプン
千歌?「あ、ちなみに今のはチカとカチンを……」
千歌「せ、説明しなくていいよ!」
千歌?「ま、いっか。それより、本当にいいの?自分で願っておいてそれを否定するなんて」
千歌「当たり前だよ!だって同じ人が二人いるなんておかしいじゃん!そんなことはあってはダメなんだよ!」
千歌?「けど、これならラブライブと説明会、どっちにも出れるよ?それともやっぱどっちか一つに絞るの?」
千歌「絞らない!私たちはどっちも成功させる!」 千歌?「それは流石に都合が良すぎるんじゃない?それに現実的にやっぱ無理だと思うなー」
千歌「それでも!どうにかする!奇跡は起こせるんだ!」
千歌?「奇跡かー……奇跡で廃校なくせたら–––––––––––楽なもんだよね」ボソ
千歌「?」
千歌?「まあいいや、あなたの言いたいことも一応わかったし、一人になろうか」
千歌「!わかってくれたの!?」
千歌?「うん、本当は千歌も二人で仲良くしてみたかったんだけどあなたがそう言うんじゃ仕方ないからね」
千歌(よ、よかった〜、これでやっと安心できるよ〜)
千歌?「じゃあ、これでまた高海千歌≠ヘ一人だね」 ?「高海千歌が二人いるのがマズイなら一人は渡辺千歌になれば良いんだヨーソロー!」 8チュンチュン
千歌「おっはよー!」
志満「おはよう千歌ちゃん」
美渡「うーっす」
千歌「ってそんな呑気にしてる暇ないや!遅刻しちゃう!」バッ
千歌「ごめん!もう行くね!じゃあ!」
タタタ
美渡「あれ?なんだ千歌のやつ、いつも通りじゃん」
志満「ええほんと、憑き物が落ちたみたいにサッパリとした感じがしたね」 タタ
千歌「あ!よっちゃんおはよう!曜ちゃんも!」
曜「おはヨーソロー!千歌ちゃん!」
善子「おはよう千歌ちゃん」
善子「例のドッペルゲンガーについてはもう大丈夫なの?」ヒソヒソ
千歌「あはは!そのことならもうへいきへいきー!じゃ、また放課後で!」フリフリ
善子「––––––––全く、相変わらず元気なんだから千歌ちゃんってば」フウ 教室
千歌「おはよー!」
梨子「あ、おはよう千歌ちゃん」
曜「おはよう!千歌ちゃん、今日はギリギリだったね」
千歌「ま、間に合ったからセーフなのだ!」
梨子「そういう問題じゃないでしょ……」
アハハ
… 放課後
ダイヤ「……それで結局、あなたはラブライブに参加すべきだと思ったのですね、千歌さん」
千歌「うん。もちろん学校説明会も大事だよ?けど、千歌はここに、この学校に、千歌たちがいたんだよっていう爪痕を残したい」
千歌「だったら、ラブライブかなって」
鞠莉「ちかっち……」
果南「……いいんじゃない?結局どちらかを選ばなくちゃいけないんだし、ここはリーダーの方針に従ってみようよ」
ダイヤ「……そう、ですわね」
千歌「ありがとう、千歌 の わがままで決めちゃって」
千歌「––––––––––––」 ––––––––––––こうして、千歌たちは学校説明会に参加することを諦めてラブライブに専念することにしました。
みんなは少し戸惑ってたみたいだけど、千歌 は これでいいと思ってる。
千歌「こればっかりは、仕方ないよね」
千歌「あー、本当に勿体無かったなぁ」 部室
ルビィ「あ––––––––ヨハネちゃん!」
花丸「みたよ、昨日の生放送。相変わらず変なことやってるね善子ちゃん」
善子「変なこととは失礼な、これでもわたしは真剣にやってるんだから」
花丸「よく言うずら、あんな内容だったのに」
ルビィ「そうかな、ルビィは好きだなあ、ヨハネちゃんの動画」
花丸「えぇ、ルビィちゃんも前よくわからないって言ってたのに」
ルビィ「?そんなこと言ったっけ」
花丸「……?ごめん、マルの勘違いかな」
善子「まあいいわ、もう帰りましょう」
花丸「そうだね、暗くなってきちゃうし」
ルビィ「うぅ……帰りたくないなあ、お姉ちゃんのアイス食べたのばれちゃったから怒られちゃう」
花丸「はは……」 善子「はあ……生放送、そんなに変なのかしら…。勘弁して欲しいんだけどね」スタスタ
善子「まあ、住み分けはできてるしこっちからは何も言えないか––––––––––––」
ガチャ
善子「ただいまー…」
善子「お土産置いとくから」コト
テーブルの上に、チョコレートといちごが置かれた。 アニメ千歌ちゃんは一人称「私、わたし」
GODやG′sの千歌ちゃんは一人称「千歌、チカ」
つまり…… G's側と入れ替わってるメンバーが何人かいるってことか…面白かったわ 2期になって唐突にG's設定が復活したキャラは
入れ替わってる可能性がってとこかな? 千歌とルビィはG'sに入れ替わられて、
善子はドッペルと共存状態でG's版が学校通っててアニメ版が引きこもって生放送か
他のメンバーは分からんな
そもそもG's時空に千歌と善子がドッペルとして現れてるのか?
話の流れはアニメ準拠だからそれは無いか 説明会とラブライブ両方に出るために言った「カラダがふたつ」が叶ったんだろうからAqoursメンバー全員ドッペルいるんじゃね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています