曜「ジェットコースターのスリルと観覧車の思い出」
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曜「うひゃ〜、最近整理してなかったから大量大量!」
曜「ここ最近、衣装作りの参考になればと色んな雑誌買ってたら」
曜「本棚がいっぱいになっちゃったんで大掃除を始めたけど」
曜「やーっと終わった〜、もうすっかり夜だよ」
曜「でもこれで空いた本棚に新しい雑誌を入れられ……ん?」
曜「本棚の奥にくしゃくしゃになった封筒が……」
曜「もしかしてへそくり!?」
曜「な〜んて、お年玉もすぐに使っちゃう曜ちゃんにへそくりなんてあるわけないよ〜」
曜「さてさて、謎の封筒の中身は〜?」
曜「遊園地のペアチケット……?」
曜「なんだろこれ。こんなの買った記憶も貰った記憶も……」 曜「あー!思い出した!」
曜「これ去年商店街の福引きで当てたやつだ!」
曜「あとで千歌ちゃん誘おうと思ってたけどお互い忙しくて結局使われることなく」
曜「いつの間にか存在すら忘れちゃってたんだよねぇ」
曜「今になって出てくるかぁ、もう1年前のだし流石に有効期限切れてるよね」
曜「勿体無いことしたなぁ……あれ?」
曜「よく見たらこれ期限今週末までじゃん!」
曜「これに気付いちゃった以上行かない手はないよね!」
曜「都合良く今週の日曜は練習がオフになったし!」 曜「でもペアかぁ」
曜「去年までだったらこういうのは大体千歌ちゃん誘うって感じだったけど」
曜「今は梨子ちゃんとか、他のAqoursのメンバーもいるし……どうしたものか」
曜「まぁでも、これを貰った時は千歌ちゃん誘おうって決めてたし」
曜「先ずは千歌ちゃんで、千歌ちゃんが駄目なら梨子ちゃん」
曜「梨子ちゃんも駄目なら他のメンバーに順々に……」
曜「さ、流石に8人も居れば誰かしら空いてるよね?」 ヨーソロー:ちーかーちゃーん
ちかっち:なーあーにー?
ヨーソロー:突然だけど今週の日曜日空いてる?
ちかっち:><
ヨーソロー:えっ
ちかっち:実は家の手伝いを頼まれてるのだ……
ヨーソロー:そっかぁ、残念
ちかっち:練習が休みの日くらいは家の手伝いしなさいだって
ヨーソロー:ごもっともであります
ちかっち:また今度誘ってくれたら嬉しいな!
ヨーソロー:うん!こっちこそ突然すぎてごめんね! 曜「千歌ちゃんは駄目かぁ」
曜「じゃあ、って言ったら失礼だけど次は梨子ちゃんで……」 ヨーソロー:りーこーちゃーん!
Riko:どうしたの?
ヨーソロー:今週の日曜日ってお暇だったりする?
Riko:ごめんなさい、その日は家族で出かける予定なの……
ヨーソロー:梨子ちゃんもかぁ
Riko:私も?
ヨーソロー:ごめんごめん、こっちの話
ヨーソロー:やっぱり練習が無い日くらいはって感じ?
Riko:うん。こっちに越してきてからあんまり家族でゆっくり過ごすこともなかったしね
ヨーソロー:なんて良い子なんだ(T_T)
Riko:大げさだよ!?
ヨーソロー:家族水入らずの時間に水を差そうとした曜ちゃんはこれにて退散するであります……
Riko:自虐する必要ないよね!? 曜「梨子ちゃんも駄目だった」
曜「やっぱこんな数日前じゃ皆予定入ってるよね」
曜「練習がオフなのは前々から決まってたし」
曜「ダメ元で次は1年生ズに聞くかなぁ……ってもうこんな時間」
曜「1年生と3年生には明日直接聞こう」
曜「先ずは一緒のバスに乗る善子ちゃんかな」 翌朝
〜バス車内〜
曜「おはよーしこー!」
善子「だからヨハネよ!」
善子「はぁ〜、ほんと曜さんは朝からテンション高いわね……」
曜「善子ちゃんが低すぎるんだよ?」
善子「へいへい」
曜「ところで善子ちゃん、今週の日曜日空いてる?」
善子「日曜日?」
曜「もしかしてもう予定入っちゃってる?」
善子「あー、ごめん」
曜「ううん、気にしないで。突然すぎだもんね」
善子「ずら丸とルビィと買い物行く約束しちゃってるのよね」
曜「っていうことは1年生は全滅かぁ」
善子「全滅?」
曜「んーとね……あ、バス着いた」
曜「さ、降りるよー!」
善子「あぁ、ちょっとー!」 善子「ねぇ、それで全滅ってどういうことよ」
曜「あぁ、それはね。善子ちゃんが駄目だったら花丸ちゃん、ルビィちゃんに聞こうと思ってたんだ」
曜「まさか一発目で全員駄目なのが分かるとは予想してなかったけど」
善子「ふーん、千歌さんと梨子さんは?」
曜「もう聞いたよ。2人とも予定入ってるって」
善子「そこまで必死になって何をしようとしてるのよ」
曜「それはね……」 千歌「おーい!よーちゃーん!よしこちゃーん!」
曜「あ、千歌ちゃん!」
千歌「2人ともおはよう!」
曜「おはヨーソロー!」
善子「おはよう」
善子「それとヨハネよ!」
梨子「はぁ……はぁ……、もう……急に走り出さないでよ……」
千歌「あはは、ごめんごめん」 千歌「あ、そういえば曜ちゃん。昨日はごめんね?」
千歌「折角誘ってくれたのに」
曜「そんな、気にしなくて良いのに」
梨子「ふぅん?」
曜「り、梨子ちゃん?」
梨子「へぇ、そうなんだぁ。昨日珍しく曜ちゃんが誘ってくれたと思ったら」
梨子「千歌ちゃんが駄目だったからその代わりだったんだぁ」
曜「ち、違うよ!?」
梨子「所詮私は曜ちゃんにとってその程度の扱いだったってことね」シクシク
曜「わー!わー!梨子ちゃん拗ねないで!」
梨子「冗談よ♪」
曜「もう!びっくりさせないでよ!」 千歌「でも私が駄目でその次が梨子ちゃんって何のお誘いだったの?」
梨子「多分この分だと善子ちゃんにも聞いてるよね?」
善子「聞かれたわよ。それでヨハネが駄目ならずら丸、ルビィにも聞くつもりだったみたい」
千歌「さぁ!曜ちゃん!一体ちかたちを何に誘おうとしてたの!?」
曜「あ、あんまり勿体ぶるつもりはなかったんだけど、実は……」
ちかりこよし「ペアチケット〜!?」
曜「うん」
梨子「だから1人ずつ聞いてたんだね」 千歌「くぅ〜!行きたかったぁ!」
千歌「なんでこういう時に限って家の手伝いするなんて言っちゃったんだ〜!」
善子(遊園地のペアチケット!?なによそれ超リア充イベントじゃない!)
善子(あぁでも、ずら丸とルビィとの約束も大切だし何でこういう時に限って被っちゃうのよー!)
梨子「頭抱えてジタバタしてる人が2人……」
曜「あはは……」
梨子「でもそうなるとあとは3年生だけだね」
曜「うーん、そうなんだけど」
梨子「けど?」
曜「忙しいが歩いてるような人たちだしそんな都合良く予定空いてるのかなぁって」
梨子「あぁ、確かに」 曜「まぁもしかしたら運良く空いてるかもしれないし聞いてみるよ!」
梨子「うん」
曜「そうと決まれば、先ずは鞠莉ちゃんの居そうな理事長室へ」
曜「全速前進、ヨーソロー!」
梨子「行っちゃった」
ちかよし「遊園地……遊園地……」ブツブツ
梨子「まだ言ってる……」アハハ 〜理事長室〜
曜「まーりーちゃーん!」ガチャ
鞠莉「What's!?何事!?」
曜「鞠莉ちゃんおはヨーソロー!」
鞠莉「グッモーニン、曜」
鞠莉「でも廊下は走らない、そして部屋に入る時はちゃんとノックをすること」
鞠莉「もしマリーが果南とイケナイことをしてたらどうするつもりだったのかしら?」
曜「ご、ごめんなさい……ん?」
鞠莉「分かればヨロシイデース」
曜「待って鞠莉ちゃん待って。果南ちゃんと何をする気だったの!?」
鞠莉「それをマリーに言わせるつもりでーすか?」
曜「ほんと何をするつもりだったの!?」
果南「ちょっと鞠莉!あんまり曜をからかわないの!」
鞠莉「Oh、イッツジョーク」
曜「果南ちゃん!そういえば何で理事長室に?」
果南「鞠莉が職員室で配るプリントを準備するの手伝ってたんだ」
曜「そうなんだ」 鞠莉「そうデース。だから曜が考えるようなやましいことはやっていませんでシタ」
曜「そんなこと考えてないよ!」
果南「ところで曜は鞠莉に何か用事でもあったの?」
曜「あぁそうだったそうだった」
曜「果南ちゃんも居るしちょうど良いかな」
果南「私も?」 曜「うん。2人の今週の日曜日の予定を教えてほしいかなって」
鞠莉「Sunday?うーんと、その日は学院で溜まってた仕事を片付けようと思ってたのよね」
鞠莉「こう見えて理事長は大変なのよ?」
果南「私もその日は家の手伝いしなきゃかなー」
曜「やっぱ2人とも忙しいよね」
果南「でも何で急に?」
曜「実は去年貰った遊園地のペアチケットが出てきまして……」
曜「期限が今週の日曜日までだから誰か一緒しないかなぁと」
曜「千歌ちゃんに梨子ちゃん、1年生組も全員空いてなくて」
鞠莉「それでマリーたちの所に来たというわけね?」 曜「うん。でも2人ともお仕事で忙しいのになんかごめんね」
鞠莉「気にしない気にしなーい!」
鞠莉「若いうちにしっかり遊んでおくのも重要デース!」
曜「鞠莉ちゃんと1つしか年齢変わんないよ〜」
果南「でもそうなると残すはダイヤだけか……」
曜「やっぱダイヤさんも忙しいかな?」
果南「うーん、どうだろ。基本的に休みの日はお稽古とかしてると思うけど」
鞠莉「ま、聞くだけ聞いてみなさいな」
曜「うん、そうする!」 鞠莉「と・こ・ろ・で」
曜「?」
鞠莉「もし私たち2人とも空いてるって言ってたら」
鞠莉「いったい曜はどっちを誘ってくれたのかしら?」
曜「え、えぇ〜!?」
果南「こーら」ポコッ
鞠莉「おーぅ、書類は頭を叩くものじゃありませーん!」
果南「鞠莉が変なこと言うからでしょ」 曜「あはは、でもそしたら果南ちゃんと鞠莉ちゃんに譲ったかな?」
かなまり「曜……」
曜「ふぇっ?」
鞠莉「何て良い子なのでしょーう!」ギュー
果南「曜は自慢の幼馴染だよー!」ギュー
曜「ちょ、2人とも苦しいって!」 〜昼休み〜
曜「結局あの後予冷が鳴るまで解放されなかったからダイヤさんの所に行きそびれてしまった……」
曜「さっき3年生の教室に行ったらダイヤさんは生徒会室に行ったって聞いたけど」
曜「お仕事忙しいのかな……」
曜「ていうかダイヤさんも駄目だったらどうしよう」
曜「まぁ考えるよりも先ずは聞かないとだね!」
曜「そういうわけで生徒会室に全速前進、ヨーソ……」
鞠莉『部屋に入る時はちゃんとノックをすること』
曜「……」
コンコン
<どうぞ
曜「……」ガチャ
ダイヤ「あら、曜さん」
曜「良かった、何もしてなかった」
ダイヤ「はい?」
曜「いえいえ、こっちの話です」 曜「というか本当に何もしてないように見えるんですけど何で生徒会室に?」
ダイヤ「何もしてないわけではないのですが……」
ダイヤ「厳密には曜さんがいらっしゃる少し前に生徒会の書類整理が終わったところですわ」
曜「なるほど」
ダイヤ「そういう曜さんはどうして此方に?」
曜「えぇと、ダイヤさんって今週の日曜日空いてたりします?」
ダイヤ「日曜日ですか?」
ダイヤ「特に予定はございませんが」
曜「ですよねー、このチケットどうしよってえぇ!?空いてるんですか!?」
ダイヤ「え、えぇ」 曜「お稽古とかは!?」
ダイヤ「今週は急遽お休みになったのです」
曜「お勉強とかは!?」
ダイヤ「毎日していますし、たまの休みくらいは羽を伸ばそうかと」
曜「あ、じゃあ何かしよっかなーみたいなこと考えてたり!?」
ダイヤ「いえ、特に何かをしようというのも考えていませんわ」
ダイヤ「ルビィも花丸さんたちと出かけるそうなので」
曜「じゃあ暇なんですね!?」
ダイヤ「だから特に予定はございませんと言っているでしょう」 曜「じゃあさじゃあさ、こういうのがあるんだけどダイヤさん一緒に行きません!?」
ダイヤ「遊園地のペアチケット……?」
曜「はい!」
ダイヤ「ペアということは曜さんと……わたくしで?」
曜「はい!」
ダイヤ「あの、本当にわたくしでよろしいのですか?千歌さんや梨子さんではなく」
曜「千歌ちゃんも梨子ちゃんも空いてなくて、他のAqoursのメンバーにも聞いて回ったんですけど」
曜「直前過ぎたのもあって皆予定入ってて……」
ダイヤ「そうなのですか……」
ダイヤ「……」
曜「駄目、ですか?」
ダイヤ「いえ、折角のお誘いですし、曜さんさえよろしければお受けしましょう」
曜「やったー!」 (*> ᴗ •*)ゞ 陽岱鋼SS期待 |c||^.- ^|| 曜「じゃあ日曜日は7時に駅集合で!」
ダイヤ「随分早いのですね」
曜「バスで3時間くらいかかるみたいなんです」
曜「あ、バスの特急券もチケットに付いてるから交通費は心配しないで大丈夫ですよ!」
ダイヤ「分かりましたわ」
曜「それでは渡辺曜、お昼を食べに教室に戻るであります!」
曜「ダイヤさんまた放課後に!」ガチャ
ダイヤ「えぇ」
ダイヤ「あ、廊下は走ってはいけませんよー!曜さーん!」
ゴメンナサーイ! 曜「いやー、ダイヤさんが空いてて良かった良かった」
曜「お陰でペアチケットが無駄にならなくて済んだよ」
花丸「あ、曜ちゃんずら」
曜「ん?」
ルビィ「ほんとだぁ」
曜「花丸ちゃんにルビィちゃん!」
花丸「もしかして遊園地の相手探してたずら?善子ちゃんから聞いたずら」
曜「うん。でもついさっき決まったよ」
ルビィ「誰と行くの?」
曜「ダイヤさん!」
ルビまる「へ?」
曜「あり?何か変なこと言った?」 花丸「そういうわけじゃないけど……」
ルビィ「曜ちゃんとお姉ちゃんって凄い意外な組み合わせというか」
曜「そ、そうかな」
花丸「だって曜ちゃん、ダイヤさんと2人でお出かけしたことあるずら?」
曜「……無いね」
ルビィ「お姉ちゃんと2人きりで話したことは?」
曜「……思えばさっきのが初めてかもしれない」
曜(あれ、もしかしなくても私とダイヤさんって全然接点が無かった!?)
曜「だからあんなに自分で良いのかとか私さえ良ければとか」
曜「誘う人、間違ってません?みたいな雰囲気出してたんだ……」
花丸「気づくのが遅いずら」 曜「どどど、どーしよ〜!気を遣わせちゃったかな?」
曜「それとも遊園地に一緒に行く相手もいない曜ちゃんに同情してくれたとか?」
曜「でも今からさっきの話はやっぱり無しでって言えるわけないし〜!」
ルビィ「んー、でもあんまり気にしすぎることはないと思うけどなぁ」
曜「そ、そうかな?」
ルビィ「多分お姉ちゃんもそのことは気付いてると思うけど」
ルビィ「気を遣ったりとか同情だとか、そういうことは絶対にしないと思うよ」
ルビィ「誘いを受けたからには全力で楽しんで、曜ちゃんと親睦を深めようって思ってるんじゃないかな」
ルビィ「だから曜ちゃんは普段通りに振る舞えば良いと思うよ」
ルビィ「千歌ちゃんや梨子ちゃんと遊んでる時みたいに」
ルビィ「そしたらお姉ちゃんもきっと楽しんでくれるから」
花丸「マルも同感ずら」
曜「ルビィちゃん……花丸ちゃん……」 曜「うん、何か元気出てきた!」
曜「不肖渡辺曜、ダイヤさんともっと仲良くなる為に精一杯頑張るであります!」
ルビィ「頑張ルビィ!」
花丸「ずら!」
ルビィ(お姉ちゃんからお土産話聞くの楽しみだなぁ♪) 〜日曜日〜
曜「ただいま待ち合わせ時間の20分前」
曜「遅刻しないようにと早めに家を出たは良いものの」
曜「流石にまだダイヤさんは来てないよねぇと思っていたら」
曜「もう既に居たのでした……!」
ダイヤ「あら、曜さん。おはようございます」
曜「お、おはヨーソロー!」
ダイヤ「ふふ、こういう時の曜さんは遅刻しそうになって」
ダイヤ「慌てて走ってくるものとイメージしていたのですが」
ダイヤ「意外と待ち合わせ時間より早く来るタイプなのですね」
曜「むっ、曜ちゃんをバカにしたな〜」
ダイヤ「冗談ですわ」
ダイヤ「でも、まだ知らなかった曜さんの一面を知れたのは本当です」 曜「むぅ……そういうダイヤさんだって」
ダイヤ「あら、わたくしは10分前行動を常にしていますので」
曜「20分前から居るんですけど……!?」
ダイヤ「そ、それはたまたまですわ!」
ダイヤ「決して楽しみだったから早めに家を出てしまったというわけではありませんので!」
曜「ぷっ……」
ダイヤ「んなっ、笑うことはないでしょう!」
曜(そっか、ダイヤさん本当に楽しみにしてくれてたんだ)
曜「じゃあ遊園地に向かって〜全速前進、ヨーソロー!」
ダイヤ「あぁもう!曜さん!お待ちなさい!」 曜(隣の駅に移動して、そこから乗った特急バスに揺られること3時間)
曜(ついに目的地の遊園地に到着!)
曜「ダイヤさーん!こっちこっちー!」
ダイヤ「もう、はしゃぎすぎですわよ」
曜「いや〜何かテンション上がっちゃって」
ダイヤ「確かに、わたくしも遊園地は久々なのでワクワクしていますわ」
曜「昔はよく遊園地に行ってたんですか?」
ダイヤ「えぇ、果南さんや鞠莉さんと来ることが多かったですわね」
曜「そうなんだ!」 ダイヤ「それで、先ずは何から乗りますの?」
曜「ん〜、やっぱジェットコースターからかな!」
ダイヤ「いきなりですの……」
曜「元気なうちに乗っておかないとですよ!」
ダイヤ「まぁ、それもそうですわね」
曜「というわけで先ずはこちらのジェットコースターから!」
ダイヤ「最高速度130km/h、最大落差70m、最高部79m……」
ダイヤ「すいません、少し頭痛が」
曜「もー!ここまで来てそれは無しですよー!」
曜「それに、ジェットコースターはこれくらいスリルある方が楽しいですって!」
ダイヤ「あぁもう、分かりましたわ。乗りますわよ」
曜「やったー!」 ガタンガタンガタンガタン……
曜「い、いよいよですね」
ダイヤ「あぁ、この段々登っていく感覚、胃が押しつぶされそうですわ」
ダイヤ「天国に向かう時はこのような感覚なのですね」
曜「あ、このコースターのキャッチフレーズって天国に一番近いコースターなんだって」
ダイヤ「今のわたくしにはこれっぽっちも必要の無い情報ですわね……」 ガタンガタンガタンガタン……
曜「でもダイヤさん、まだ30mの看板だからあと半分以上登りますよ?」
ダイヤ「本当にどうかしてますわこのコースター」
曜「見て見て!富士山凄い綺麗ですよ!」
ダイヤ「はぁ……まさか富士山の山頂をほぼ同じ目線から見ることになるとは」
曜「なんか空も凄い近くに感じますね」
ダイヤ「ここまで高い所にくれば当然でしょう」
ガタンガタンガタンガタン……
曜「あ、ついに最高部の79mまで登り切りましたよ」
ダイヤ「もうこの時点でやり遂げた感じがするのですが」
曜「ここからが本番ですよー」 ダイヤ「あぁ、とうとう落ちてしまうのですね」
ダイヤ「善子さん風に言うとこれが堕天というやつなのでしょうか」
曜「んー、それはちょっと違うような」アハハ
曜「よーし、それじゃあ70m下に向かって全速前進〜ヨーソ」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
曜「うおおおおおおおおおおおおおおお!?」
ダイヤ「ピギャアアアアアアア!!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
曜「ひいいいいいいいいいいいいいいいい」
ダイヤ「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
ゴオオオ……
曜「や、やっとひと山越えたかな……思ってたよりこれすご」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
曜「いいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
曜「わあああああああああああああああ!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ガタンガタンガタンガタン
曜「や、やっとゴールだ……」
曜「いや〜でも楽しかったー!」
曜「スリルを味わうってこういうことだったんですね!」
曜「ね、ダイヤさんは……ダイヤさん?」
ダイヤ「」
曜「ちょ、ダイヤさん!?ダイヤさーん!?」 ダイヤ「このジェットコースターを設計した人は頭がおかしいのではないでしょうか」
曜「そんなこと言っちゃ駄目ですよ〜。はい、飲み物買ってきましたよ」
ダイヤ「ありがとうございます」
ダイヤ「ですがあんな高さから落とすだけでなく」
ダイヤ「右に左に挙句地面すれすれのところを通ったり」
ダイヤ「何度鉄骨に頭がぶつかるのではと思ったことか」
ダイヤ「そして1番納得がいかないのは途中で休憩ゾーンが設けられてることですわ!」
ダイヤ「富士山も見える良い景観の所で油断させておいて更にそこから落とす!」
ダイヤ「まさに悪魔の所業ですわ!」
曜「なんだかんだダイヤさんも楽しんでるじゃないですか」アハハ ダイヤ「そういえばその手に持っているものは何ですの?」
曜「あぁ、これはさっきのライドフォトですよ」
曜「コースターに乗ってる時の写真を撮ってくれてるんです」
ダイヤ「そんなカメラどこにあったのでしょうか」
曜「うーん、私もどこにあったかまでは分からなかったですけど……ぷっ、これ」
ダイヤ「どうしたんですの?」
曜「ダイヤさんめっちゃ真顔……」プルプル
ダイヤ「んなっ!」 ダイヤ「というか曜さんも口大開きにして凄い顔してますわよ?」
曜「ちょ、言わないでください〜!」
ダイヤ「……ふふっ」
曜「……へへっ」
ダイヤ「ふふふっ、すいません、笑うつもりはなかったんですが」
曜「もうダイヤさん笑いすぎですよ!」
ダイヤ「そういう曜さんもさっきからずっと笑ってるじゃないですか」
曜「だって〜面白いんですも〜ん」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています