ほのちか「お金がなーい!」
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千歌「財布に潤いを…」
穂乃果「ってか、皆はどこからお金を捻出しているの…?」
ダイヤ「女子高生が手っ取り早くお金を稼ぐ方法、それは…」
ほのちか「それは…」ごくり
ダイヤ「バイトなさいバイトを」 求人サイト「悪ぃな、今そんな時期じゃねぇんだわ」
ほのちか「あぁーっ!」
千歌「ダメだぁ〜」
穂乃果「となると、尚更皆のお金はどこから出てるのさ〜」
千歌「聞き込みだ!」
穂乃果「ガサ入れだ!」
千歌「え、違法なの?」
穂乃果「や、何となく…」 花陽「ふふーん」てくてく
凛「にゃにゃーん」てちてち
穂乃果「まずりんぱなコンビから」
千歌「どうしてあんなしょっちゅう何かを食べにいけるのだ!」
穂乃果「言ってるそばからラーメン屋入ってったよ…そんなに安くない筈なのに……」
千歌「……え、あ!穂乃果さん、ちょっと」
穂乃果「んー?」 看板「油そばギガ盛り!30分で食べきったら賞金2万円」
穂乃果「ま、まさか……」
〜30分後〜
凛「にゃふ…ラーメン好きとして不甲斐ないにゃ……」げふっ
花陽「まぁまぁ凛ちゃん、いっぱい貰ったからまた挑戦できるよ!」封筒ぴらっ
凛「かよちぃぃん、すまんにゃぁぁ」 千歌「やっぱりそうだ……」
穂乃果「週に何度も食べ歩いていたのは、仕事だったというのか……!」
千歌「恐るべき花陽さん……何で太らないの?」
穂乃果「や、見た目はあれだけど多分海未ちゃんの前で体重計乗るのは無理かと………」
千歌「うらやま…じゃないや、あれが職人技というものなのかな……」
穂乃果「そうだね…技か……え、そうなの?」
千歌「え、そりゃ…そうかな……?」 ことり「ふふふーん」カタカタカタ
穂乃果「ことりちゃーん!職人技ってな…何してるの?」
ことり「んー?これはねー、頼まれた服を作ってるんだよ」ミシンカタカタ
穂乃果「頼まれた…?ことりちゃん、いつの間にプロに…!?」
ことり「そんなー、それほどでもないよー」
千歌「上下真っ黒、何の服だろう……分厚いし」
ことり「内緒っ」ちゅんっ 穂乃果「聞かずとも見せられてしまったよ………」
千歌「あれが職人技かぁ……」
穂乃果「能力を買われ、注文通りの物を作り、対価を得る……」
千歌「聞いてるだけでカッコいい……」
穂乃果「………他の皆もそういう技持ってるのかな」
千歌「持ってるんじゃないですか?」
穂乃果「全然思いつかないんだけど」
千歌「ひどい事言いますね」
穂乃果「だって、何かある?」
千歌「えぇー?…あ、希さん、街の裏道とかで占いやってそう」
穂乃果「なるほど!」 善子「えぇそうです…偉大なるルシフェルは貴方に闇の香りを見出しませんでした……」
希「よかったね、御守り無くても大丈夫やで」
客「ほっ………」
穂乃果「本当に占いやってた………」
千歌「善子ちゃんもセットで………」
穂乃果「あれだね、運勢悪い人には御守り売って更に儲けようというやつだね」
千歌「商売上手だね…」 善子「………邪気っ!?」ばっ
ほのちか「っ!?」さっ
善子「今、何か…?」
希「……気のせい?」
穂乃果「あっぶな……や、何で隠れたんだろ私達」
千歌「さぁ…でもせっかく隠れたし、このまま逃げましょ……」
穂乃果「賛成………」すすす 穂乃果「そういえばさっきさ、善子ちゃんが私達を察知した時、邪気って………」
千歌「や、多分深い意味は…」
穂乃果「私達、邪気………」
千歌「やめてくださいよ……ん?」
梨子「むむむ…」こそこそ
千歌「ポストの前で何やってんだろ………」 梨子「入らない……」ぐいぐい
穂乃果「大きい封筒……」
梨子「もちょっとだけ曲げようかな…やっぱり郵便局に……」
千歌「何入ってるのー?」ぬっ
梨子「ぎゃあぁぁっ!?」ガコンッ
穂乃果「あ、入った」
梨子「ちちちゃっ、千歌ちゃんにふぉ乃果さんじゃないですかっ、何の用件で」わたわた
穂乃果「慌て過ぎだよ」 千歌「そんなに動揺する中身って何さ〜」じとー
梨子「いやいやいや、べべ別に怪しいものじゃ…え、穂乃果さん何やってるんですか」
穂乃果「んー……あー、原稿かな?」スマフォ突っ込み
梨子「ちょおっ!?何見てるんですかぁ!?」ゆっさ
穂乃果「うぉっ、ちょっ、危ない!スマホ投函しかけた!」
千歌「原稿?」
穂乃果「野崎くんっていう漫画家の漫画があってね、それに出てくる漫画の原稿がこんな感じだった」
千歌「ややこしや」 梨子「あわ、あわわ…うわぁぁぁん!」ダッ
千歌「え、梨子ちゃん!?」
ビューン…
穂乃果「梨子ちゃん、漫画家だったのか…」
千歌「何で逃げるの〜?」
穂乃果「まぁ、知ってる人に見せるのは恥ずかしいかも……はっ、もしや!?」
千歌「何!?」
穂乃果「…あいや、何でもなかった」
千歌「なぁんだぁ…」
穂乃果「(あの慌て様、さては同人誌の原稿か!)」 千歌「お部屋涼しー」ガラッ
穂乃果「涼しー」
千歌「そうだよねぇ〜、梨子ちゃん絵描けるもんねぇ〜」
穂乃果「(あれは黙っとこ…)」
千歌「あれ、パソコン点いてる」
穂乃果「にこちゃんじゃない?」
千歌「アメブロだ…んん!?」 ブログ「安倍政権は違憲!武器を捨てろ!」
千歌「何これ…」
穂乃果「まさか、にこちゃんが過激派活動を…!?」
にこ「お、あんた達」ガラッ
千歌「にに、にこさんこれは…?」
穂乃果「にこちゃん、いつの間に政治的な思想を!?」
にこ「ん?あぁ、あっははは!めちゃそれっぽいでしょ?一記事800円」げらげら
ほのちか「は?」 にこ「最近ミサイル撃たれまくってるじゃない?だからここぞとばかりにクラウドソーシングが激化しててね。右翼のもあるわよ」カチッ
ブログ「北を滅ぼせ!尖閣諸島には基地建造だ!」
千歌「わ、本当だ」
穂乃果「セルフ対立」
にこ「アクセス数増えてきて両クライアントの評価も上々だし、しばらくはたっぷり稼げるわね」
左翼プロフ「いけ美34歳、主婦」
右翼プロフ「郷田、登山家」
千歌「匿名もばっちりだぁ」
穂乃果「どっから思いついたって位本人との関連性がゼロだよ」 にこ「正体を明かす事なく、微力ながら悪戯に対立を激化させ、その結果更に仕事が増える…完璧よ」
穂乃果「双方に力を貸し、同時に双方共裏切る…凄い、まるで……」
にこ「そう、まるで…フィクサー」ででーん
千歌「…って何?」ぼそっ
穂乃果「何か、外部から政治に干渉する人…的なやつだよ」ぼそぼそ
千歌「凄い!」
にこ「(まぁ単価でこんな適当な記事書いてる時点で別に凄かないんだけどね。へっ)」 穂乃果「ところで…」
にこ「んー?」
穂乃果「政治わかんないんだけど、結局どっちが良い方なの…?」
にこ「そうねぇ……じゃあ金払いのいい右翼で」
穂乃果「じゃあ…!?」
千歌「理由…!?」
にこ「誰がどれだけ正しいか決めるのは私ってわけよ」
ほのちか「すごーい!」 パァン、パァン…
テレビ「緊急のニュースが入ってきました。えー、銀行強盗が銃を乱射、警察機動隊に抵抗しているとの事です」
警察『ほら、下がって!ダメです!』ドパパパ
千歌「わ、凄い音」
テレビ「容疑者は黒ずくめの服装に機関銃で武装しており、近辺は大変危険な状態で…」
にこ「はぇー、こんなん実際にあるものねぇ」
テレビ「警官隊が発砲する異例の自体となっておりますが、容疑者は動じる事なく抵抗を続けています」
穂乃果「動じないってか、撃たれてるのに仁王立ちなんだけど」
にこ「たまによろけてる程度ね」 千歌「まさか無敵の怪獣…!?」
にこ「……防弾スーツ?」
テレビ「警察は非難を呼びかけており…あぁっ!撃たれた、わぁぁ!撃たれたわ!警官が負傷!………」
ほのちか「うわーお………」
にこ「これは右翼のネタに使えるわ。警察、犯罪者以下の戦力!今すぐに武力増強を!…よし、誰よりも早く載せてネトウヨ共のアクセスを丸ごと頂くわよ!」
穂乃果「アイドルとは何だったのだろう」
にこ「いい女には裏があるもんよぉ…?」ねっとり
千歌「……私も裏の顔作るか」
穂乃果「いやいやいやいや」 千歌「必要なのは柔軟な発想力って事かぁ………」
穂乃果「難しいね……何あれ」
ザザー……ザッザッ………
穂乃果「夕焼けの浜辺、ぽつりと人影、小さなボート………」
千歌「超怪しい………」
がさがさ
千歌「岩の間に箱を隠してる…ってかそんな隠し場所あったんだ……」
穂乃果「や、それよりあの人、見覚えが………」 ダイバーマスク「………よし、あと1箱」
千歌「あのウェットスーツ、青いポニーテルはまさしく………」
穂乃果「……それより、何隠してんだろ………」
千歌「こっそり見に行っちゃう?」
穂乃果「行っちゃう〜!」
しゅたたた
穂乃果「来てから言うのも何だけど早まり過ぎたよね」
千歌「何が?」岩ガラガラ 穂乃果「や、夜まで待った方が安全かなーって」
千歌「大丈夫でしょー」箱かしゃん
箱「注意危険火器!」
ほのちか「………」
マスク「………」
ほのちか「………」
マスク「………」懐に手
ほのちか「(ぎょぇあああああ!)」 千歌「あー!待って!出来心です!殺さないで!」
マスク「……いつから見てた?」
千歌「あの辺にボートで果南ちゃんが…あっ」
穂乃果「バカぁぁん!?」
マスク「やっぱりか………」
穂乃果「知らない!貴女が誰とか知らないから!」ガタガタ
千歌「助けてぇぇぇ」ガクガク マスク「………」マスクかぽっ
ほのちか「(ついに自分から正体をぉぉ!?)」
果南「……箱の中見た?」
穂乃果「いえいえいえまさか」コツン
箱「チョバッ」がしゃん
銃火器弾薬だばー
ほのちかなん「………」 穂乃果「ぬぉぉぉぉ!」ばっ
ほのフォン「ストロボ16連写!」パシャパシャパシャ
果南「うぁっ!?」ピカッ
穂乃果「動くなぁ!?わわっ、私が死ぬとグーグルドライブがその、同期して…全部公開されるんだよ!」わたわた
千歌「(嘘だ!?)」がびーん
果南「なっ!?は、図ったな!」 穂乃果「どぉ〜だね果南ちゅわん、お互いのためにもこの場は無かった事にすべきじゃないかな〜ん?」汗だば
果南「は、はは、まさかぁ、そもそも撃とうとかそんな、やろうと思ってないから………」過呼吸気味
穂乃果「(じゃあ腰に隠した右手を出しなよ!?)」
千歌「(そんな青ざめた顔で言われても説得力無いよ!)」
穂乃果「ふぉ、ほーら落ち着きなよシスター、ナウいイケイケの女子高生は友達が中国からヤバイの密輸してた位気にしたりしないのさっ」目ぐるぐる
千歌「(気にしないの!?)」
穂乃果「そう、それが!その……そう!現代のスタンダード!世界の理だよ…!」
千歌「(もう言ってる事めちゃくちゃ………)」 穂乃果「そうでしょ?ねぇそうだよねガール?きっとそうだ!はい、じゃあハグしよう!ほーら!」もぎゅう
果南「わっ、心臓うるさっ!」ぎゅぎゅう
穂乃果「これが親愛の証、凄い!ほら千歌ちゃんも!」
千歌「え、あ、はい!…わ、心臓うるさっ!」もぎゅもぎゅ
穂乃果「さ、そういう事だから、解散!また明日!じゃねっ!」ぴゅーん
千歌「じゃ、じゃねっ!」どぴゅーん
しーん…
果南「…えぇ………」 穂乃果「ぐぇぇぇん死ぬかと思ったぁぁぁん」わーん
千歌「何であれでセーフだったのかわかんないよぉぉ」ひーん
穂乃果「普通友達が密輸してる現場に偶然遭遇とかしないもぉぉぉん」
千歌「私に至っては幼馴染ですぅぅ」
穂乃果「………暗くなってきたし、帰ろっか…」すんっ
千歌「そうだね………」すんっ 〜しばらく後〜
ほのちか「ただま〜」
千歌「あー、誰かテレビつけっ放しじゃん」
テレビ「昼頃発生した強盗事件の容疑者を取り逃がした件について、各所で避難の声が上がっています……」
穂乃果「へー、逃げたんだ…凄いんだねぇ」
千歌「こっちには来ないで欲しいですけどね」
テレビ「警察は容疑者の捜索及び特定、更に武器の出処を捜査中との事です」 穂乃果「でどころー?」
千歌「あ、それジャック・バウアーも言ってましたよ。銃の製造番号?を調べて売った人から辿るんだって」
穂乃果「へー、売った人ね………」
ほのちか「………」
果南『は、はは、まさかぁ…』
ほのちか「まさかぁ…」汗だら
穂乃果「…あれ、あの鞄何だろ?」
アタッシュケース「ハローメェン」ギラン 千歌「……誰のだろ」
穂乃果「何か、凄く爆弾とか入ってそう…」
千歌「ちょちょちょ、よしてくださいよ、今日は洒落になりませんって」
テレビ「有力な情報をお持ちの方に関しては、警察から謝礼が出る場合が……」
ほのちか「………」ごくり
穂乃果「いやいやいや、さっきので懲りたよ!?やめようよ!」
千歌「え、何で私なんですか!?」 穂乃果「そもそも人の鞄開けちゃダメだよね!そうだよ!」
千歌「そうですね!じゃあ何でちょっとずつ鞄に寄って行ってるんですか!?」
穂乃果「千歌ちゃんこそ手に持ってる110番ダイヤルは何だぁ!?」
ガチャ
絵里「あら、帰ってたの…プロレス?」
ほのちか「違うよぅ絵里ちゃん、これは新しいタップダンス」やいやい
絵里「ふふっ、何それ…私ちょっと出かけてくるわね」ケースひょいっ
ほのちか「………」じっ 千歌「もう夜ですよ」
絵里「ちょっと用事がね」
穂乃果「ダメだよ絵里ちゃん、夜道にはね…こーんな変質者がいっぱい居るんだから!」もっぎゅぅぅ
絵里「ひゃわっ!」
穂乃果「だから危ないんだぞぉ〜」わしわし
絵里「ひゃひゃ、何よぉ」びくん
千歌「とうっ」かちっ
アタッシュケース「オープン」ぱかっ
マシンガン「ハーイ」
ほのえりちか「………」 穂乃果「お前も黒かぁぁぁ!」バックドロップ
絵里「ぐぇあぁっ!?」ドシャア
千歌「ここ住所何だっけ!?」ピポパ
絵里「ぬんっ!」するっ げしっ
千歌「あにゃっ!?」スマフォぺしっ
絵里「ふっ…まさか取引の事を貴女達に感づかれるとはね………」 穂乃果「昼間の銀行強盗にマシンガンを売ったのは絵里ちゃんだね……」
絵里「どうかしら…客は大勢、しかも私は数多く存在する仲介人の1人……手元から離れた品物は知った事じゃないわ」
千歌「今の言い回し、すっごいプロっぽいね…これは黒だよ」
絵里「それで…それを知ったから何だというの?悪を裁こうってつもり?」
穂乃果「そんなつまらない事言わないよ…何をするにも、誰にだって事情があるものさ……」
テレビ「容疑者について、有力な情報を提供した方には最大100万円の謝礼金が………」
穂乃果「これが私達の事情であるようにねぇぇっ!」ばっ
ほのフォン「高坂フラァァッシュ!」ピカピカピカァ
絵里「あぁぁ!目がぁぁ!?」 千歌「隙ありっ!」ぬっ
絵里「ちょっ、ストロボほんときつっ…」よろっ
千歌「奥義…普通パンチ!」ごむっ
絵里「おぷっ」グモッ
穂乃果「(え、何今の音)」
絵里「おぼ、おっ、おぉっ………」ぴくっぴくっ 穂乃果「悪いね絵里ちゃん、私もお金で動く人間なんだよ…」
絵里「がふっ…怪盗エリーチカを兼業してる私が、まさか点滅ライトと腹パンでやられるとは……」
千歌「普通怪獣ってのはね、つまり普通に強いって事なんだよ……」ドヤァ
絵里「ふ、ふふふ…怪獣に変わりなしってわけね……」
穂乃果「じゃあ、お縄についてもらおうかな…」
絵里「え、本当に?」 穂乃果「まぁ、怪盗だったらすぐ脱獄できるでしょ……」
千歌「面会、ちゃんと行くからね……」
絵里「待って、わかった、わかったわ。お金が目的なのよね?分け前あげるから見逃して」
穂乃果「おぉっ、話がわかるねぇ〜!流石絵里ちゃん!」
千歌「や、騙されないぞ!100万円のチャンスとそっちの仕事、どっちが大きいってんでい!」
絵里「や、流石に100万は…」 穂乃果「まぁまぁ千歌ちゃん、今すぐ絵里ちゃんを警察に突き出してお金を貰っちゃうのはもちろん良い。でもそうしたら話はそこまで」
千歌「?」
穂乃果「ぅ絵里ちゅわぁん、いくら稼いでるのぉ?」すりよりっ
絵里「えっと…月22万……」
穂乃果「(月給制!?)」
千歌「何それ、東京の新卒エンジニアみたいじゃん!」
絵里「いや、数字だけ見るとそうだけど、月に数回出て荷物届けるだけだから内容的にはかなりぼろ儲けしてるのよ」
千歌「すっごい!」 穂乃果「つまりだよ千歌ちゃん、ここは絵里ちゃんを助けておいた方が将来的にお得…じゃない?」にやぁ
千歌「なるほどぉ、あったまいい」にやにやぁ
穂乃果「そうだよね絵里ちゃん?」もぎゅう
絵里「げっ…あ、そう、そうね……」ぎくっ
千歌「これからはもっとよろしくね」もぎゅもぎゅ
絵里「(ひ、ひぇ〜ん!助けて鞠莉〜!)」
穂乃果「もうどこからツッコめばいいんだろうね」
千歌「きっかけは何であれ悪の仲間入りですよね」 穂乃果「あれだよね、犯罪の証拠掴んでたかる人って大体殺されるよね」
千歌「本格的に洒落じゃなくなってきましたよ」
穂乃果「果南ちゃんはまぁほっとくとして、絵里ちゃんは……早いとこ落とし所見つけないと、本当に消されかねないよ私達」
千歌「やっぱり警察に突き出すべきだったのかな……」
穂乃果「いやいやいやひどい事言うねちかっち君、道がズレたとはいえ一応大事な友達なんだよ」
千歌「その割にいち早く絵里さん引っ捕えようとしてましたけど」
穂乃果「それはそうだけど、意図を瞬時に理解した千歌ちゃんも大概じゃないかね?」
千歌「その理論はずるいぞ主犯ー!」 穂乃果「千歌ちゃんこそ何さ、最後のセリフ!あんなタイミングでMOMENT RINGはゲス過ぎるでしょ!」
千歌「駄洒落のみならずアメリカンジョークを覚えた私は無敵なのだぁ」べろばぁ
ガタッ
ほのちか「っ!?」ぎょっ
真姫の声「あー、疲れた……」
穂乃果「…何だ、真姫ちゃんか………」
千歌「…今夜はその、戸締りをしっかりして寝ましょう」
穂乃果「そだね……」 ちゅんちゅん………
ほのちか「すぴー………」すやぁ
海未「穂乃果ー?まだ起きてないのですかー?」
ほのちか「すやぴ………」
海未「もう、寝過ぎですよ…」ガチャ
ぷちっ…ジリリリリリ!
海未「ヴァッ!?」びくっ たらい「どっせーい!」ヒューン
海未「ぐべぁ!?」ごちん
穂乃果「うぉっ、誰だぁ!?」ガシャッ
千歌「敵襲ぅっ!」ジャキッ
海未「ひっ、何!?何なんですか!?」半べそ
穂乃果「あれっ!?海未ちゃんじゃん!」
千歌「なぁんだ〜、殺し屋かと思ったぁ」
海未「え、なんっ、何の事です?」ぐすっ 防犯ブザー「ジリリリリリ!」
穂乃果「とりあえずそれ止めよう…うるっさいなこれ」ぱちっ
海未「いったた…」頭さすさす
穂乃果「ほんとごめんね、昨日はちょっと……えーと…怖い事があってさ」
千歌「まさか海未さんが入ってくるなんて…」
海未「うぅ…手に持ってたのは何ですか…?」
穂乃果「え、あー、あれは…」 先端にライターが付いてるスプレー缶「よっす」
穂乃果「えー…防犯用ほのフレイムバーストだよっ!」
海未「千歌まで…それは?」
千歌「曜ちゃんに借りたコスプレ用のエアガン」カチリ
海未「もう、昨日何があったと言うんですか……」へなっ
穂乃果「ところで、海未ちゃんは何しに?」
海未「起こしに来ただけですよぉっ」 凛「今のは何だったのかにゃ?」
梨子「ブザーと悲鳴聞こえたんだけど…?」
穂乃果「あはは…何でもないから……」
鞠莉「ふーん…様子見して正解ね……」にや
千歌「何がぁ?」ぬっ
鞠莉「フォッ!?」びくっ
千歌「悪戯しようったってそうはいかないぞ〜」にやにやつんつん
鞠莉「お、オーゥ…イッツジョーク……」 ほのちか「はぁ〜………」ソファーにぼんっ
穂乃果「これからどうしよ…」
千歌「絵里さんがどう出るか、いや、果南ちゃんが変な気を起こす可能性も………」
穂乃果「何かなー、何か生き延びる手は……」
ほのちか「あー………」
しーん………
ほのちか「………」 千歌「……ポジティブに考えよう、これはチャンスなんですよ」すくっ
穂乃果「え?」
千歌「どうせ悪人なんだったら、ゆすりなんてけちな事してないで仲間になっちゃいましょうよ!」
穂乃果「おっほ、大胆!」
千歌「狙う理由を消しつつ、大儲けする機会も得る!完璧!」
穂乃果「冴えてるぅーっ!」
ハイタッチパァーン! 穂乃果「ぅ絵里ちゃーん!」とてて
絵里「いっ」びくっ
穂乃果「私達ねぇ、考えたんだけどぉ…」すりっ
千歌「絵里ちゃんのお仕事ぉ、興味ありありだなぁ〜っ」よりっ
絵里「え、えぇぇ?」
ほのちか「え、り、ちゃぁ〜ん?」ふーっ
絵里「ふぁ、ふぁえぇ〜!?」ドキドキ
視点を変えて物事を見ろとはよく言うが、簡単な事ではない。
大抵の物事はそもそも目に留まりもしないからだ。 花丸「何見てるずら〜?」
花陽「あ、マルちゃん、これ見て」
チラシ「超ちゃんぽん、30分で食べきったら5000円」
凛「読んで字の如しにゃ」
花丸「え、食べるだけでお金貰えるの…?」
花陽「マルちゃんも行ってみない?」
花丸「行く!」
どうしたら食べ歩くだけで金を稼ぐ方法なんか真面目に検討する? にこ「ヒューッ!すっごい閲覧数じゃない!」
右翼ブログ「大ヒットでございます」
にこ「普段の感じだと、これから1週間かけて3倍に伸びるわね……アフィリンクでも置いとこうかしら」るんるん
左翼コメント「そうやって武器を持つから反発ガー」
にこ「イエスッ!これだわ!まとめサイトに取り上げられた辺りで左翼側に反発記事を書きましょう!最低で最高のマッチポンプ!」
どうして政界の悪口を書き殴る事に金を払う人間が居ると想像できる? 曜「ほ、本当に働かせてくれるの?」
ことり「そんな、働かせてあげるだなんて…お願いしてるのはことりの方だよ」
曜「でででも、プロのお仕事なんて…できるかなぁ…」もじもじ
ことり「大丈夫だよ!曜ちゃん裁縫上手だもん!コスプレもできるし!」
曜「コスプレは関係無いんじゃ……」
ことり「おねがぁい!あの服凄い人気出ちゃって、1人じゃ注文に追いつかないのぉ!」わーん
曜「わわ、やります!やらせて!」
ことり「やったー!」
曜「じゃあ早速…何をすればいいのかな?」
ことり「この生地を、この型に合わせて切り抜いてほしいの」
曜「了解であります!…初めて触る生地だなぁ……」
ことり「あ、それね、ゴールドフレックスっていう………」
プロフェッショナルの道はそこら中に存在する。中々見つからないだけだ。 ダイヤ「ルビィ、何してますの?」
ルビィ「あのね、ことりちゃんに教えてもらったの」ぱちぱち
ダイヤ「んー、ブレスレット?」
ルビィ「アクセサリーとか、作った小物をフリーマーケットで売るのが流行ってるんだって」かちゃかちゃ
ダイヤ「ルビィは手先が器用ですしね」
ルビィ「本当は一緒にお洋服作らないかって誘われたんだけど、プロのお仕事ってルビィ緊張しちゃって。だからこれで練習するの」
ダイヤ「まぁまぁまぁっ、ルビィったらそんな立派になって…!」じーん ルビィ「あ、お姉ちゃんもやろうよ!まだ揃ってないグッズのお金貯めよっ!」
ダイヤ「え、いいのですか?」
ルビィ「うんっ!ルビィがやり方教えてあげゆ」にへー
ダイヤ「うぅっ、ルビィぃぃ」なみだばー
アマチュアは悪い事じゃない。低いリスクと小さいプレッシャーで業界の知恵をかじり取れる。 映画「ドーン!バーン!」
狙撃兵『神よ、我が手と、我が指に戦う力を与えたまえ』チャキッ
果南「(んー、やっぱ狙撃銃仕入れてみたいよね…日本じゃ使い所ないか)」
狙撃兵『パーカー伏せろぉぉっ!』
ちゅどーん
海未「(…果南はああいうのが好きですね……まるで男の子みたいです………)」 ドパパパ どーん
海未「(………こんな血と泥だらけになって、命のやり取りだなどと…何が……)」
機関銃手『アパム!弾持ってこい!アパァァム!』ズギャギャギャ
海未「(何が良くて……こんなに滾ってしまうのでしょう………!)」ぞくっ
隠れた趣向と一時の感情にどれだけの、何を変える力があるか、一々考える人間など存在するだろうか? 穂乃果「いやぁー、何とかなった!手段が凄くアレだけど!」
千歌「まぁまぁ、人生良い事ばかりじゃないって、よく言うじゃないですか」
穂乃果「そだねぇ」
大切なのはチャンスの大小ではない。
千歌「だからぁ…」
穂乃果「?」
善悪でもない。
千歌「たまには悪い事してバランス取らなくちゃ、ね?」にやぁ
穂乃果「………天っ才」にたぁ
何であれ、それがチャンスだという事だ。 〜1ヶ月後〜
花丸「最近お金くれるお店ないずら〜」
凛「あれだけ挑戦して回ったらねぇ………」
花陽「食レポブログでも始めようかなぁ」
花丸「何ずら?」
花陽「食べた分広告費で取り返せるんじゃないのって、にこちゃんがね」
凛「よくわかんないけど凄いにゃ」
花丸「また食べ歩けるの?」
花陽「そうだね〜」
りんまる「やったー!」
知恵はあるか? 善子「最近取り締まりが激しいような………」
希「無許可営業やもんな………」
善子「昨日みたくパトカーで追われるのはもう嫌よ!」
希「いやぁ、希パワーあっても危なかったわぁ」
善子「闇の力を持ってしても苦戦を強いられるとは、流石国家権力…!」
希「とりあえず新しい場所探そっか………」
善子「そうね…何で昨日逃げ切れたのかしら………」
能力はある? 梨子「あれ、その大きい鞄は?」
海未「ふふっ、これはですね………」ジッパーじーっ
ライフル「じゃーん」ギラン
梨子「ぎょっ!?何て物っ…!?」
海未「空気銃です、実は最近免許を取りましてね…」
梨子「は、はぇ〜…それで、一体何を?」
海未「腕を磨きに射撃場へ。ゆくゆくは狩猟免許も取って、千葉の獣達との戦いに赴くつもりですから………」にやにや
梨子「(千葉の獣達…!?海未さん、ソルジャーゲームどころか本当のソルジャーに…!)」
野望は即ちやる気、やる気は大切だ。 ニュース「昨晩、暴力団による抗争が勃発し、多数の死傷者が………」
真姫「はぁ…これね………」
にこ「こいつ等も飽きないわねぇ………」
ニュース「先月に引き続き、銃火器を使用した事件が異様なまでに頻繁に起きている事について、警察は………」
にこ「(ま、犯罪者同士で争って、それで私にネタが舞い込むんだから良い話だわぁ)」にやり
真姫「さて…」すくっ
にこ「ほぇー?こんな朝早くから何?」
真姫「何でもいいでしょ」
にこ「へーん」
情報に置いていかれるな。 ことり「ひょえぇ〜!?これ以上受注できないよぉ〜!」
曜「待ってる人が居るんだよ!頑張らなくちゃ!」ぐっ
ことり「そんな隈の凄い目で言わないでよぉ〜!」
ダイヤ「おはようござ…大丈夫ですかその目!?」
ことり「一旦受注止めたい…」なみだめ
ルビィ「………あっ!?そのブレスレット!」
ことり「これ?ネットで買ったの。可愛いでしょ」
ルビィ「先週ルビィが作ったやつだ!」
ことり「えっ、本当!?」 ルビィ「ことりちゃんに選ばれるなんて…ルビィ嬉しい……」じーん
ことり「ルビィちゃん………!」
ルビィ「ことりちゃん………!」
曜「ようよう、その位にして、そろそろ作業の続きをしよろろ?れれれれ………」がっしゃん
ダイヤ「ちょおっ!?曜さぁん!?」
それら1つでも、誰か必要としてる人間を知ってるか? 鞠莉「ハァイ果南!積荷の様子は?」
果南「確認済みだよ、品質ばっちり。ただ海上警備が前回より大幅に強化されてる、今すぐ新しいルートを用意しないとマズイ」
鞠莉「ダミット、それは困ったわね…今日中に調査するわ」
果南「千歌達は?」
鞠莉「良い働きぶりよ。あんなにもこっちの才能があるとは思わなかったわ」
果南「生かして正解?」
鞠莉「はっ、どっちが生かされてんだか……」
この世に無駄な事などそうありはしない。 穂乃果「やっほー、ぅ絵里ちゃん!」
絵里「ちゃんと起きてこられたのね」
穂乃果「ふっ、大丈夫…昨日は夜更かしどころか、8時には寝たから…」キリッ
千歌「ベッド入りが6時で、無理やり寝つくのに2時間かけたんです」
絵里「えぇ…?」
穂乃果「寝たいのに眠くない、地獄だね………」
千歌「目覚めたら夜中3時の絶望感…」 絵里「まったく…今日のクライアントは商品を今夜必要としてる、そのためには夕方までに全て片付けないといけないわ」
穂乃果「メールは熟読したから平気さ…」キラッ
千歌「変な時間に起きたからテンションおかしいんです」
穂乃果「急ごうじゃないか…」イケメンっ
絵里「大変だけど、大きい儲けになるわ。気を引き締めて」
穂乃果「いつもの事だよ…」にやっ
千歌「ザッツライ!」にしっ
絵里「始めましょう!」
さぁ、仕事の時間だ。 以上アイドルの仕事()でした
何人見てるかはさておき、一連の事件に関わってるメンバーは何人居たでしょうか 疑わしいのはちらほらいたな、ことりちゃんが作ってるのはおそらく… ほのちかえりかなんまり➡武器流通
のぞよし➡占い
りんまるはな➡食べ歩き
にこ➡ブログ
りこ➡レズ
海未➡射撃(娯楽)?
黒澤姉妹➡自作通販
ことよう➡防弾服作成
まき➡?
合ってる? 乙あんたの作品好きだぜ
前予告してたアクションものも書いてほしいわ 真姫ちゃんは抗争で出た怪我人の治療(闇医者)でしょ 正解が出揃ったので細かめの答え
--オハラグループ--
鞠莉 → 違法銃器ディーラー、以下4名のボス
果南 → 密輸担当(海路)
ほのえりちか → 配達担当
--防 (衛省にもケンカ売れる) 犯 (罪者専門の) 仕立て屋--
ことり → 防弾スーツ設計、製造、販売
曜 → ことりの助手(製造担当)
--西木野裏病院--
真姫 → 闇医者(ヒント薄)
--ここまで重犯罪-- --最近街に出る怪しいヤツら--
善子 → 占い
希 →お守り販売
-- 店泣かせ --
りんぱなまる → 食べ歩き賞金稼ぎ
-- その他 --
にこ → 匿名政治ブロガー(対立煽り専門)
梨子 → 同人作家
海未 → 免許取り立て射手
黒澤姉妹 → フリマでのアクセサリー作成、販売 ちな防弾スーツの素材、ググれば防犯ショップでシート売りしてる模様
やはり犯罪ショップの間違いなのでは・・・?
>>82
俺の事がわかるのか、前作出したのは3月頃だってのに
嬉しいもんだね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています