絵里「Happy Birthdayを聞かせて」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
――23:57 希(明日は――エリチの誕生日) 希(一昨年も、去年も、誕生日には家に寄って、ふたりでお祝いしてた) 希(今年は、μ'sのメンバーでお誕生日会もあるって言ってたし、エリチ、家に寄っていってくれるかな) ――0:00 『エリチ、お誕生日おめでとう』 希(ウチが真っ先にメッセージを送信すると、続けてμ'sのメンバーからエリチに一斉にメッセージが入る) 『絵里ちゃんお誕生日おめでとう!』 『みんな、ありがとう!明日また会おうね!』 希(――みんなに祝福されるエリチ、本当によかったと思う) 希(でも少しだけ、エリチが遠くなったような、そんな気もしてる) 希(明日、プレゼント渡せるかな。ふたりでお祝いできるかな) 希(高校生活、最後のエリチの誕生日――) 希(開け放たれた窓をから、ブラスバンド部の練習曲が聞こえてくる) 希(今日も何も変わらない、誰もいない、いつもの生徒会室) 後輩「東條先輩お疲れ様です」 希「あ〜、お疲れ様。早いなぁ」 後輩「はい。あの……」 希「ん?」 後輩「絢瀬先輩、一緒じゃないんですか?」 希「エリチ?まだやけど……どないしたん?」 後輩「あ、いえ……いいんです」 希(後輩の後ろには何人かの生徒の姿が見える) 希(きっと、エリチに誕生日のプレゼントを渡しに来たんやろうな) 希(人気者やからね、エリチは) 希(――少し、心がぎゅっと痛む) 希(なんや……ウチ、そんなこと思いたくない) 後輩「あ!絢瀬先輩!お疲れ様です!」 希(エリチ来たみたいやね……後輩たちが一斉にエリチのところへ走っていく) 生徒「絢瀬先輩、今日お誕生日ですよね?おめでとうございます!」 絵里「みんなありがとう〜!嬉しいよ」 生徒「これ、受け取ってください!」 希(お菓子の箱や、エリチのトレードマークのシュシュ、キーホルダーにぬいぐるみ……) 希(たくさんのプレゼントが次々にエリチに渡される) 絵里「ちょ、ちょっと待って。こんなに持ちきれないから」 後輩「絢瀬先輩、モテモテですよね」 希「うん……そうやね」 絵里「ああ、希。お疲れ様」 希「う、うん。エリチもお疲れ様」 絵里「ごめんね。ちょっと騒がしくなっちゃって」 絵里「すぐ終わるから、少し待ってて」 希「うん……」 希(……エリチが後輩たちと笑顔で話してる) 絵里「あはは。みんなありがとう。でも、あんまり騒がしくしないでね」 希(ああ、ウチ、変なこと思ってる) 絵里「うん、そうだね。あははっ」 希(こんなの、去年も同じだったやん。なんで、こんな……) 希(希、何考えてるん) 絵里「うん、ありがとうね」 希(エリチ……) 絵里「はいはい!そろそろ終わりにしましょう!生徒会始めるよ!」 希(エリチ……そんな嬉しそうな顔、他の人にしないで) 希(胸が痛い……いやだこんなの……くるしい) 希(ウチを見て……笑って、エリチ) 希(エリチ……) ――どさっ 絵里「!?」 後輩「あ!」 絵里「希!!」 後輩「先輩!」 絵里(希が……倒れた!?) 絵里「希!?希っ!」 希「………」 絵里(顔が真っ青……どうしたの希!) 絵里「ごめん!誰か、先生呼んで来て!」 後輩「は、はい!」 絵里「希!」 ――― 保険の先生「ちょっと貧血起こしたみたいね。少し横になってれば大丈夫よ」 絵里「ああ、よかった……ありがとうございます!」 後輩「よかった……」 絵里「希には私が付いてるから、みんなは戻っていいわ」 絵里「生徒会は今日は稟議書まとめておくだけでいいから。終わったら戸締りして、カギ返しておいてね」 後輩「はい、分かりました」 絵里「ごめんね、よろしく」 絵里(もうどのくらいこうしてるだろう。希はまだ目を覚まさない) 絵里(こんな冷たい手……) 絵里(こんなこと、初めてね……希、どうしたのかな……) 希「……ん」 絵里「!……希?」 希「う……ううん……」 絵里「希、分かる?」 希「エリチ……」 絵里「あ、起きちゃだめ。まだ寝てないと」 絵里「先生!希、気が付いたみたいです」 保険の先生「気が付いたのね。どう?まだ気分悪い?」 希「はい……ちょっと、気分悪いです」 保険の先生「もう少し寝てなさい。何かあったら呼んでね」 絵里「もう、心配したよ」 希「ごめん……エリチ」 絵里「もう少し寝てれば大丈夫だから、ゆっくりしよう?ね?」 希「うん……今、何時?」 絵里「えーと……もうすぐ5時になるよ」 希「そんなに寝てたん、ウチ……」 希(そうだ……生徒会室で、ウチ……) 希(そうやった……まだ、胸が痛い。頭がぼんやりする) 希(エリチ……) 絵里「汗、拭いてあげるね」 希「ごめん……エリチ」 絵里「体調、悪かったの?」 希「うん……ちょっとね」 絵里「そっか。でも大したことなくて、よかった」 絵里「さっき、みんな来てたんだよ。でも、希、眠ってたし、あんまりうるさくして起こしたら悪いからって」 希「そうなん……」 希(ああ、そうやった……今日、エリチの誕生日会やるって言ってたんやった) 希(ウチのせいで……) ――― 絵里「もうすぐ家に着くから、もうちょっと我慢してね」 希「う、うん」 希(まだふらふらしてる……気分も悪い) 希(まだ、胸が、締め付けられるように痛い) 絵里「えーと、カギ、カギは……あった」 ガチャリ 絵里「もう少しだよ、頑張って」 絵里(とにかく、ベッドまで希を連れて行って、寝かせないと) 絵里「よいしょ……これでもう大丈夫。やっと横になれたね。どう、まだ気分悪い?」 希「うん……」 絵里「少し眠ったほうがいいよ。着替え、持って来るね」 希(エリチ……本当に、ごめん) 絵里「うん……うん、そういうことだから、今日は……うん」 絵里「ごめんね、急なことだけど。うん、ありがとう。それじゃ」ピッ 希「エリチ……どうしたん?」 絵里「うん、家に電話してきた。今日は希のところに泊まるからって」 希「え?……」 絵里「だって、希ひとりにできないでしょ。ひとりの時にまた倒れたりしたら大変だし」 希「え、だって……」 絵里「ん?」 希「だって、今日はエリチの誕生日じゃ……」 絵里「そうだけど、それとこれとは、話が別。希のことが心配だから、ね」 絵里「ほら、そんなことはいいから、ちゃんと横になってて」 希(そんな……!) 希(だって、今日は本当は、μ'sのみんなと誕生日会があって) 希(帰ったら、家でも誕生日のお祝いがあったんやないの……?) 希(それを……) 希(ウチのせいだ。ウチが、妙な嫉妬なんかして、あんなことになったりしたから……!) 希(ああ、だめだ) 希(涙が……止められない) 絵里「あー、また冷蔵庫何も入ってない。ダメだよ希」 絵里「これからちょっと買い物に行って来るから、何か欲しいものある?」 希「……っぐ……ううっ……」 絵里「希?」 希「ごめんエリチ……」 絵里「何?どうしたの希?どこか悪いの?」 希「ウチ、エリチの誕生日、台無しにしてしもうた……」 希「本当やったら、みんなにお祝いされてたのに……ウチのせいで……」 絵里「あ……いいんだよ、そんなこと。ほら、横になってないと」 希「よくない……!よくない……」 希「ウチが……ウチが……!」 絵里「希のせいじゃないよ。私がそうしようと思ってやってることなんだから、そんな風に思わないで、ね?」 希「違う!違うの……」 希「ウチ……みんなに嫉妬してん……」 絵里「え?」 希「みんなに笑ってるエリチ見て、嫉妬して……」 希「そんなこと思いたくないのに、胸の奥が痛くて、たまらなくて……!」 希「ウチが……ウチが、あんなこと思ったりしなかったら、こんなことにはならなかった……」 希「ごめん……エリチ……っ」 絵里「……そっか」 絵里「希は、そんなことを思ってたんだね」 絵里「気付いてあげられなくて、ごめんね」 希「ううん、ううん……」 絵里「でもね、私は、おめでとうって言ってくれる人の気持ちは、大事にしてあげたいなって、そう思ってるの」 絵里「それだけは、分かって」 希「うん……分かってる、分かってるつもりだったのに……」 絵里「それに、私の誕生日のことよりも、希のことのほうが、私にとってはずっとずっと大事なこと」 絵里「希が倒れた時、本当にどうしようって思ったんだからね」 絵里「心配したんだから……」グスッ 絵里「だから、いいの。希のせいなんかじゃないよ。自分を責めたりしないで。何も気にすることなんかない」 絵里「今日は私がごはん作るから、一緒に食べよう?」 絵里「そして、去年みたいに、ふたりで誕生日のお祝いしよう?」 絵里「希も、誕生日おめでとうって言って?ね?」 希「エリチ……うわぁぁぁん……!」 絵里「よしよし……泣き虫だねぇ、希は」ナデナデ 絵里(私の胸で子供みたいに泣いてる希……) 絵里(とっても愛おしい) 絵里(いつもはこんなに感情を表に出したりしないのに) 絵里(私しか知らない希がいるようで、嬉しい) 希「うっ……ぐすっ……」 絵里「落ち着いた?」 希「……うん」 希「ごめんね……エリチ」 絵里「ほら、それはもういいから、ね」 希「うん……ありがとう」 ぐうぅぅぅ…… 希「あ!……」/// 絵里「……あはは。おなかすいちゃったね」 希「う、うん……」 絵里「じゃあ、私、買い物行って来るから。ちゃんと寝てないとダメだよ」 ――― 希「ごちそうさま」 絵里「うん、食欲も出てきたみたいだし、よかった。気分はどう?」 希「うん、もう大丈夫」 絵里「りんごもあるから食べてねー」 希「またりんご買ってきたの?」 絵里「えー?体調が悪い時はりんご食べるのがいいんだよ」 希「前にウチが風邪引いた時も同じ事言ってたやん」 絵里「りんごは栄養があって体にもいいの。はい、りんご」 絵里「それと、じゃーん!」 絵里「コンビニのケーキだけどね。紅茶入れるから、お祝いしようね」 絵里「よし、準備完了だね。始めようか。それじゃ、希?」 希「ん?」 絵里「歌って、ハッピーバースデー」 希「うん、じゃあ……」 希「Happy Birthday to You」 絵里(今日は色々あったし、大変だったけど、そのぶん、忘れられない誕生日になりそう) 希「Happy Birthday to You」 希(今日は本当にごめんね、エリチ。でも、ありがとう) 希「Happy Birthday Dear エリチ」 希(今年もお祝いすることが出来た) 希「Happy Birthday to You♪」 希(できるなら、これからもずっと) 希「お誕生日おめでとう、エリチ!」 絵里「ありがとう、希。とっても嬉しいよ!」 希「あ、それと……これ。大した物やないんやけど……」 絵里「あ、プレゼント!?ありがとう!」 絵里「ね、ね、開けていい?」 希「うん、ええよ」 絵里「何だろう……あ、これ、時計!」 希「うん。エリチ、この前新しいの欲しいっていってたやろ。だから……」 絵里「わー!嬉しい!あ、でも……これ、高かったんじゃないの?いいのかな」 希「そんな大層なもんやないから、ええんよ。ウチの気持ちや」 絵里「ありがとう!……付けてみてもいいかな?」 希「もちろん」 絵里「ハラショー!似合う?似合うかな?」 希「うん、ウチが選んだんやから似合うはずやん」 絵里「もう……嬉しいよ。大事にするね」 絵里(ふたりだけの、ささやかな誕生日のお祝い。でも私には、それは何よりも嬉しくて) 絵里(夜も更けて、私たちは狭いシングルベッドにふたりで潜り込んだ) 絵里(窓の外は輝くような月明かり。その光に照らされて、私たちは抱きあって眠りについた) 希「ねぇ、エリチ」 絵里「ん?何……?」 希「今日は、ありがとう」 絵里「それは私の台詞。ありがとう、希」 希「ウチな……エリチと離れたくないんよ」 希「高校生活、最後の年……。来年はもしかしたら、もう一緒にはいられないかもしれない」 希「ウチ、エリチに出会うまで、ずっとひとりぼっちやった」 希「エリチに出会って、みんなと出会って……」 希「エリチのいない日々なんて、考えたくない」 希「出来るならこれからもずっと、エリチのそばにいたい」 絵里「……それは私も」 絵里「希が隣にいないことなんて、想像したくない」 絵里「だから、時計、だったんでしょ」 希「……バレバレやね」 絵里「有名な話じゃない。私も知ってるわ」 絵里「『あなたと同じ時を歩きたい』だったよね」 希「うん……」 絵里「希……」 絵里「それって、愛の告白、って思っていいのかな」 希「……う、うん」/// 絵里「……嬉しい。嬉しいよ、希」ギュ 希「だからエリチ……ずっとウチのそばにいて」 絵里「希こそ、私の隣にずっとずっといてね」 絵里「大好きよ、希……」 絵里「……今日は月がとっても綺麗ね」 希「……それ、ウチも知ってる」 絵里「あはは、だよね」 希「『あなたを、愛しています』やね……」 絵里(どちらからともなく、唇と唇を重ね合う――) 絵里(初めて触れる、希の、柔らかい唇) 絵里(ふたりの吐息がお互いの睫を揺らして――) 希「エリチ……嬉しい」 絵里「やっと言ってくれたね」 絵里「いつも希ははぐらかしてばかりで……待ってたんだよ、ずっと」 希「でも、エリチだって分かってたんやろ」 絵里「分かってても、ちゃんと言ってほしかったの」 希「そんなん、ウチだって同じやん」 希「ウチだって、エリチにちゃんと言ってほしかった」 希「そしたら、ちゃんとお返事したのに……」 絵里「お互い様だよ」 絵里「でも、きっと希は、はぐらかして終わりにしちゃうでしょ」 希「ふふっ、そうかもなぁ……」 希「ウチ……幸せや」 希「………」 絵里「……希?」 希「………」スースー 絵里(寝ちゃった、か) 絵里(寝顔……可愛い)ナデナデ 絵里(ああ、でも、嬉しいなぁ) 絵里(思いが伝わるって、すごく素敵) 絵里(今日は私の誕生日。色々あったけど、最高の誕生日になったのかも) 絵里(これから先も、ずっとずっと、ふたりで一緒にいようね) 絵里(たくさんの時間を、一緒に歩いていこう) 絵里(また来年も、Happy Birthdayを聞かせて) 絵里(ね?希)チュッ 終わりです 絵里ちゃんお誕生日おめでとう のぞえりは永遠に不滅です 拙いものですがお読みいただきありがとうございました 何とか誕生日に間に合わせることが出来ました ではまた 今日は絢瀬絵里ちゃんの誕生日かぁ。18歳だな。 18歳になれば性交しても淫行条例で逮捕されないので ラブホテルでエリチカと性交し放題だあ さあ股開けえりちぃぃ!! 俺のちんぽをぶち込んでやる!!愛の子種汁を流し込んでやる!! 絵里の口調が中性的なのが気になったけど良いものだったわよ 乙乙 ラストへの持ってきかた良かった けど、口調が絵里ちじゃなくて穂乃果っぽいのが残念 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.0 2024/04/24 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる